7月1日 椿事
最初にお知らせです。
HPのトップを見て、あれ?と思われた方もおられると思いますが、「カヤ日記」にカヤネット掲示板(保全ゼミ@オンライン)を直結しました。ゲストブックをカヤ日記と兼用にしたので、また感想など書いていただけると嬉しいです。
ここのところずっと、カヤ日記の更新ペースが落ちていてちょっと反省。書きたいことはリアルタイムでカヤネットMLか保全ゼミに流しているので、改めて日記を書こうという気にならないんですよね(苦笑)。
でも、時折「カヤ日記更新まだ?」ってメールをいただくと「やっぱり書かなきゃ」と思います。こんな不定期な「日記」を楽しみにして下さっている読者の方には、恐縮しつつ感謝。
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5月9日、驚くべきニュースが飛び込んできた。
何と、福井県で4月26日にカヤネズミの新巣が見つかったというのである。折しも、報告のあった当日(5/9)には、私自身、今年初めての営巣を確認して、MLに報告するために意気揚々と文章と書いていたさなかだったので、にわかには信じがたかった。
早速、報告者に送ってもらった画像を確認したが、緑色で出来たてのホヤホヤ、間違いなく今年の巣だった。今年は例年になく植物の生育が良いので、営巣も早いとは思っていたが、まさか4月とは・・・。しかも、平均気温が低い福井県からの報告で、二重の驚きだ。これまでカヤネズミが4月に営巣したという記録は見たことがないので、おそらく初見記録の更新だろう。
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カヤネズミだけでなく、他の生き物についても今年は初見ラッシュで、4/20の朝日新聞(「最速の春異変」)によれば、開花や発芽、初鳴きや初飛来が平年より早かった項目数は、近畿全体で86%にのぼるそうだ。大阪では、タンポポ、桜の開花・満開、フジ、イチョウの発芽の5項目で観測史上の記録を塗り替えられたとか。
単に今年だけのことなのか、温暖化の影響か判らないが、これらの一連の動きが今後生態系にどのような現象を引き起こすのか、非常に気になっている。私のフィールドでも、注意して見ていこうと思う。