GGGに所属する五式機動研究所のコードネーム。ガオファイガー・プロジェクトの一環として挙げられた機動要塞群再建計画の成果のひとつで、旧GGGが擁していた三式空中研究所を基礎に設計改良を加えて建造された。そのため、ウルテクエンジンを標準装備としているが、レプトントラベラーは実装されていない。その正式名称が示すとおり、自在に移動する巨大な研究施設であり、新型ツールやAIロボットの開発、研究をはじめ、エヴォリュダーの身体能力の研究や実験等が繰り返されている。ウルテクエンジンによる万能航行能力が自慢であり、大気圏内外を自在に航行できるほか、5000m級の深海でも運用が可能である。いわば実験場に研究所ごと移動するようなもので、その内部で生活を完結させているGGG隊員も少なからずいると言う。人によっては至福の環境と言えよう。基本的にはGGGオービットベースからも独立して世界中を巡っているが、ディビジョンフリートと同様にオービットベースに連結する事も可能である。
命名の由来は日本神話に登場する女神、天宇受売命(アメノウズメノミコト)。須佐之男尊(スサノオノミコト)の余りの粗暴さのために、天岩屋戸(アマノイワト)に隠れた天照大神(アマテラスオオミカミ)を誘い出そうと神々が開いた宴会の席で舞を舞い、それが天照大神の気持ちを和らげ、岩屋戸の外へと導く決定打となった説話が有名である。この時の踊りは相当に奔放なものだったようだが、これが神を歓迎し、その心をなぐさめるために神前で舞を奉じる舞神楽の始まりとされており、天宇受売命はその始祖として、転じて芸能の神として信仰されてきた。なお彼女の舞が大神の心を和らげたことから、「神楽」は神を楽しませ、神と遊ぶ事によって神と語らうという意味を含み持った神事として、今なお受け継がれている。科学の「真理」や「原理」を神とするなら、それと遊び戯れるという点で、機動研究所のコードネームにこれほど相応しいものはないだろう。