オービットベースのディビジョンV「百式司令部多次元艦」のコードネーム。各種センサーと多次元コンピュータを駆使して速やかに情報を収集、解析することを目的とした機動防衛艦。他の如何なるディビジョンフリートにも勝るスピードを誇る。普段はボルフォッグが艦橋に常駐しており、彼が多次元コンピュータに直接アクセスすることでその操艦が可能となっている。F・Fミラーの制御、リフレクタービームの照射角などに合わせて艦隊旗艦としての性格上、他のディビジョンフリートよりも遥かに膨大な情報処理が必要とされる。搭載されている各種情報収集機器から得られた情報をもとに多次元コンピューターに加え、クレイ1402
MkUを搭載、さらにボルフォッグのAIを加えた三位一体の体制で戦況を分析している。
艦首にはセンサー類を集中搭載した強行偵察艇ムラクモを搭載しており、必要に応じて分離運用する。武装としては艦体上部にF・Fミラー、リフレクタービームを収納しており、GGG艦隊の主砲的役割を担っている。リフレクタービームは要となるF・Fミラーが大気圏内では使用することが出来ないため、宇宙空間専用の武装となっているが、照射すれば複数の小惑星をまとめて破壊できるだけの威力を持っている。またアマテラスと同様に防御弾幕としてディフェンダー宙対宙ミサイルを装備しているがこれもまた宇宙空間でしか使用することは出来ない。このようにしてみるとスサノオには大気圏内で使用できる兵器がまったく搭載されていないのであるが、これはオービットベースの建設にあたり、各ディビジョンフリートの建造が行われる際に却下された部分でもある。理由としては技術的な問題として艦体にこれ以上の武装を施すだけの余裕が無いこと、たとえ搭載するにしろ、繰り返しになるが、膨大な情報処理を要するスサノオにこれ以上の火器管制を強いれば、運用上の遅滞を招く恐れがあること、また搭載による重量の増加にともなう機動力の低下などが挙げられたが、なにより強い根拠となったのは旧GGGにおける機動部隊の優秀さである。地上一帯における機動部隊の作戦行動は数々の機界文明との戦いによって熟練の極みと呼びうるまでに洗練されており、地上における防衛は「万全」であると判断が下されたからである。無論「万全」と呼べる状態に在ったとはいえ、危機が存在しなかったわけではない。メキシコに出現した鼻、腸の両原種に対しスサノオが攻撃手段を持ち得ず、火麻参謀が自ら特攻をかけるに至らざるを得なかったのはその典型といえよう。明らかに設計戦略段階での大きなミスである。
木星での原種戦ではGGG艦隊の旗艦を務める。後に原種の波状攻撃により中破。旗艦はアマテラスに移されたが、ボルフォッグのみは退艦せず、艦橋にあってリフレクタービームの照射を続けていた。最終的にはZマスターの一撃により撃沈される。
命名の由来は日本神話において伊邪那岐尊(イザナギノミコト)と伊邪那美尊(イザナミノミコト)の子で、天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟として描かれる須佐之男尊(スサノオノミコト)。あまりに乱暴な振る舞いの為、高天ヶ原を追放され出雲へと下る。そこで八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治して奇稲田姫(クシナダヒメ)を娶った。後に子と共に新羅にわたり、日本に植林法をもたらしたといわれる。
分類 Ul−teck Engine
Drived Command,Comunication and
Control Ship
型式 百式司令部多次元艦
所属 国際連合
管轄 GGG諜報部
全長 305m
稼動時全長 445m
構造重量 76000t
稼動時重量 98800t
主動力 Gストーン制御型ウルテクエンジン/太陽光発電
最大出力 計測不能
中央情報処理システム
多次元コンピュータ/クレイ1402 MkU
データバス MIL−STD−8816 Rev.C
探知システム
Z−88長距離レーダーシステム/MD−66多次元空間歪み探知器/Fug−16YZ
W−ボゾン探知器
データリンク
中央宇宙ネットワークシステム(光学通信システム)
装備
ミラーコーティング/F・Fミラー/リフレクタービーム/ディフェンダー宙対宙ミサイル
ジャミングシステム ALQ131−B X/Yバンドジャマー/CD81
チャフディスペンサー
搭載艇 強襲偵察艇ムラクモ
特殊装備
IDE−12宇宙語翻訳機/QL−13空間情報スキャナー