遠隔プロジェクションビーム発生装置。ボルフォッグに与えられた対人護衛キットのひとつで、キットナンバーは08(ゼロ・エイトと読む)。
折りたたみ型携帯電話のような外観を有するアタッチメントツールで、文字通りプロジェクションビームを遠隔操作で発生させる。平易に言えばリモコン操作できる映写機(プロジェクタ)で、本来ボルフォッグが自身のAIで作成し、フォッグガス等に投射するプロジェクションビームの映像を、ボルフォッグから受信する事でボルフォッグの代わりに投射するだけのシンプルな機能を有している。しかし任務への転用は幅広く、殊に対機動兵器用の視覚的撹乱装備であったプロジェクションビームを対人任務に際しても活用できるようになった事は、ボルフォッグの任務においては極めて意義深い。その運用法上破損する事も多く、実質的に消耗品扱いの装備だが、構造的にもシンプルで安価に供給できるために特に問題にはならなかったようだ。そもそもはボルフォッグの変形機構上、ガンマシンと合体したビッグボルフォッグ形態ではプロジェクションビームが使用できなくなるために、それを補助する目的で開発されたと言う。
レプリ地球・ウラジオストクでの対ポルタン戦では切り札となってポルタンの死角を突いた。
なおウツセミとは蝉の抜け殻を表す「空蝉」に由来しており、かつては隠密(いわゆる忍者)が、心理の裏をかき虚像を実体と思わせる術として継承した奥義の名に冠せられたとも伝えられる。