Free Fly Mirrorの略。ディビジョンV百式司令部多次元艦・スサノオに搭載されている多数の小型浮遊反射板。ミラー粒子が安定蒸着されており、ボルフォッグと多次元コンピュータのコントロールによって連結・展開して一枚の巨大なミラーを形成、百式司令部多次元艦より発射された大出力ビーム砲を増幅・反射して目標に対し照射する。各ミラーの個々の角度を偏向させる事で、ビームの軌道予測を困難に出来る他、拡散させて広域攻撃を行う事も可能である。また艦前面に展開して、敵性体からの攻撃を防ぐ防御壁とすることもできる、攻防一体の武装である。炎竜のミラーシールドを遠隔操作可能にした上で大量生産したものと考えればいいだろう。
しかし、ミラー自体に搭載する推進器には大量生産に見合うだけのコスト低減が見込めず、必要最低限度のものが採用されるにとどまった。そのため高重力圏内では使用が制限され、実質上無重量状態でしか展開できないという欠点があり、それがスサノオの地球大気圏内における攻撃能力の喪失という「異常事態」を引き起こす事になったのである。また個々のミラーは耐久性が低く、実質上「使い捨て」にされるため、無制限に照射は出来ない。
ミラーを展開した様はソーラ・レイそのまんまであったが、使用法は反射衛星砲かリクレクターインコムであった。