機界司令パスダー直属の部下であるゾンダリアンで機界四天王の一人。外見は大きなパイプを燻らす穏やかな紳士であるが、その正体は芋虫と蒸気機関車を融合させたかのような姿の機械人間である。穏やか且つ丁寧な口調でゾンダーの素体となる人間の心を揺さぶり篭絡するのを得意としている。素体としては鉄道やその関係者、または一定の「軌道(レール)」に乗り続けていることにストレスを感じている人間を選ぶ傾向がある。粒子加速器イゾルデにおける対EI−12戦において、氷竜によって初めてその存在が確認されている。
ゾンダリアン化する以前は機界文明を生み出した紫の星の科学者であったとも言われるが、その真偽は不明。ただ同じ機界四天王であるプリマーダとはいわゆる配偶者の関係にあったことが確認されている。
ポロネズ自身は理論家であるが彼の戦術はいわば「猛将」型であり、生み出したゾンダーや彼のとる作戦はきわめて力任せなものが多い。EI−04やEI−13はその典型であるが、この他に特定の極めて強力な機能を最大限駆使する傾向があるのも彼の作戦の特徴で、EI−08の超強力な電磁波のバリア、EI−12の巨大粒子加速器、EI−16の巨大列車砲など、ほとんど唯一の、しかし強力な能力を以ってGGGを圧倒しようという意図である。このよく言えばシンプル、悪く言えば大雑把な作戦の数々は彼自身がどこかで理論にとらわれない直情径行な行動原理に惹かれている部分に根ざしているのかもしれない。緻密な戦術家であるピッツァなどの対極に位置するタイプである。そのせいか、GGGに対する対応も「まず最強戦力たるガオガイガーの中心角であるギャレオン=カインの遺産を抹消すべし」と主張、「緑の髪の子どもを抹殺すべし」とするピッツァ、ペンチノンらの主張と真っ向から対立することとなった。これにより東京最終決戦まで、機界四天王はいわば戦力を二分された形でしか運用することができず、GGGへの対応に点睛を欠く状態であったと考えられる。もし早期の段階から機界四天王が当面の目標を、マモル少年にせよギャレオンにせよ、ひとつに定め、四人が綿密に共同作戦を取っていたならば、恐らく人類に勝機はなかったであろう。
機界四天王を二分した、こうした戦略的思考の差異はやはりゾンダリアン化以前の出自に大きく左右されると考えられる。本来赤の星で軍事コンピュータであった「ペンチノン」と最前線で戦う戦士であった「ピッツァ」。それに対しポロネズは科学者、プリマーダはその出自が不明だがおそらく民間人であったがために、四人の間で戦略目標に差異が生じ、また本来彼ら機界四天王を積極的に統括するべき立場にあった機界司令パスダーが情報収集にほぼ専念していたこともあり、機界四天王の戦略は結局最後まで一本化されることはなかった。そもそも四人の幹部が交替制で作戦を考案指揮するという形態そのものが、敵の各個撃破を招くだけの非効率極まりない状態であり、このことから機界文明における機界昇華実働部隊の戦闘組織が極めて未成熟であったと指摘することもできる。これをゾンダリアンの素体となった人物の性格的な特性によるものと考えることもできるが、あるいはこれまで機界文明の戦闘力が他を圧倒するものであったためにその必要性に駆られていなかったためかもしれない。
機界四天王東京最終作戦においては自ら他の機界四天王と共に作戦の実動にあたった。山手線の車庫に停車していた多数の鉄道車両と融合し、EI−27・プリマーダと共にコントラフォールの形成とゾンダーメタルプラント精製の任にあたったが、コントラフォールに侵入したガオガイガーのゴルディオンハンマーによってコントラフォールへのエネルギィ供給を絶たれ、ゾンダーメタルの精製をも中断させられた。その直後からプリマーダと共に超竜神と交戦。走行速度と質量を武器に超竜神を圧倒したが、ゾンダーメタル精製に注意を払うあまり超竜神の機知によってプリマーダと衝突、深刻な損傷を負ったうえ、配偶者であるプリマーダを失ってしまう。自らはゾンダリアンタワーへ逃亡を果たすが、既に内部に侵入していたマモル少年と遭遇、浄解を受けるも長期間のゾンダリアン化が心身に相当量の負担を強いていたらしく、本来の姿と心を取り戻したのも束の間に、消滅した。
声優は塩屋浩三さん。ちなみにプリマーダの声優は紗ゆりさんであり、このキャスティングは天海勇(塩屋さん)・愛(紗ゆりさん)夫妻のそれと対応する形になっている。二組二様の夫婦を演じ分けた塩屋さんと紗ゆりさんの演技はお見事。
分類 Zonderian
型式 サイボーグ
身長 1.8m
推定体重 2.2t
年齢 不明
備考
機界四天王の一人。相手を理詰めで説き伏せるのを得意としている。