三重連太陽系恒星系復元プログラム・ソール11遊星種が擁する漆黒の超弩級万能三段飛行甲板空母。赤の星末期における大艦巨砲主義の帰結として誕生したJアーク級超弩級戦艦の発展形、あるいは兵器として一種のアンチテーゼとして建造されたと思われる。その全長は100mを越える。牽引ビーム、対空ビーム砲など固定装備は少なく、決して火力が高いとは言えないが、搭載された無数の機雷艦載機を自在に運用する事でJアークを凌駕する戦闘能力を有している。また艦首に装備されたラム(衝角)はJアークの単一構造結晶装甲をも容易に貫通することができるほか、衝角部それ自体がメカノイドへの分離変形機構を有しており、ジェイダーに類する高機動戦闘での運用や、機雷艦載機による長距離爆撃の際に指令中継あるいは現地での戦術的運用指揮を担うものであると推測される。推進装置にはインパルスドライブ及びESウィンドウ空間転移装置、冷却装置に光子変換翼を採用するなど、Jアークに用いられた技術の多くが改良された形で流用されている。メインコンピュータも、おそらくはトモロクラスの生体コンピュータが用いられていたはずであったと考えられる。しかし生体コンピュータはパルス・アベルの手によりアルマこと、戒道少年へと換装され、GGGおよびJアークとの戦闘へと投入された。これはGGGやソルダートJに対する脅迫的の意味合いと同時に、アルマの体内に記録されている対Jジュエル用緊急停止コードによって、当時拿捕した状態にあったJアーク及びソルダートJへの安全装置とするためであった。
遊星種の一人、ピア・デケムとギガフュージョンすることでジャイアントメカノイド、ピア・デケム・ピークへと変形する。
ソール11遊星種の活動開始とともにその拠点として運用されている。その艦橋には遊星種の指導者たるパルス・アベルが鎮座し指揮を執っていた。しかし、おそらくメインコンピュータは失われており各所に設置されたサブコンピュータ群とピア・デケム本人がその運行を司っていたと思われる。パスキューマシンを奪取したマモル少年を追撃中にJアークを拿捕、ソルダートJの捕縛に成功し、続く複製地球における一連の戦闘でJアークを中破させるなど圧倒的な戦闘力を見せつけた。
なお、無限に近い数の機雷艦載機を際限なく発進させていたことから、内部に「物質瞬間創世艦」フツヌシの創世炉に近いシステムが搭載されている可能性もある。