ミラーカタパルトU

   機界31原種殲滅を経て再編されたGGGの新機動部隊の母艦・ディビジョンZ 超翼射出司令艦ツクヨミに二基搭載された新型ミラーカタパルト。従来のものとは異なり天頂面が封鎖されておらず開放されている事から「開放型ミラーカタパルト」とも呼ばれる。技術の発展により、射出する物体全体を覆わずとも全面にミラーコーティングを施す事が可能になったため、天頂面が解放されている。目的はツクヨミの艦体全体の重量低減のためともいわれているが、実際のところは不明である。
 カタパルトが二基に増設された事で機動部隊の機体、ハイパーツール等を二つ同時に射出でき、より迅速で有機的な部隊の展開が可能となっている。一部のハイパーツールはこれに伴い二つに分割されるようになった。代表的なのはディバイディングドライバーである。ヘッド部と基部を左右のカタパルトから同時に射出し、空中でドッキングさせるが、ツクヨミ格納庫内でドッキングさせた後に射出する事もできる。ディバイディングドライバーは地面に差し込む事で損耗しやすいヘッド部分と、ディバイディングコアが装填され緻密な整備とセッティングが必要な基部を分割しそれぞれで整備した方が効率的と考えられたためである。損耗したヘッド部だけを交換して運用する事も少なくない。これはGGGが国際組織となって整備部の人員が大幅に増員された事、世界各国との技術交流を経た事によって可能となった。