マッコーリフ

 形式名称はM−7ジェネラル・マッコーリフ。2005年当時、アメリカ陸軍で正式採用されている最新鋭戦車で、湾岸戦争で活躍したM−1ジェネラル・エイブラムズの後継機種にあたる。M−1は1980年に生産型一号車の完成以来、性能、信頼性、実績の全てにわたり多大な評価を受けているアメリカ陸軍の主力戦車である。生産開始当初は105mm砲を主砲としていたが1985年以降の後期生産型ではラインメタル120mm滑腔砲に換装されており、これを特にM−1A1と呼ぶ。またM−1A1に様々な新システムを搭載した改良型・M−1A2も存在する。特にM−1A2はPOS−NAV(位置/航法システム;出発点から自動的に自車の現在位置を特定する、所謂ナビゲーションシステム)をはじめとして、車長用独立熱線視察装置(CITV)、他の車両などと情報交換を行うSINCGARS−Vなどのかつての戦車には搭載されていなかった様々な新システムと共に、これらを統合するMIL−STD−1553Bデータパスを装備、乗員に必要な情報を瞬時に提供することができるのである。
 M−7ジェネラル・マッコーリフはこのM−1A2の改良計画『M−1A2 SEP』によって開発された新世紀のシステム戦車である。だがその改良点は主に機動力の確保に向けられた。アメリカの国際戦略からいかなる地域へも投入可能であり、同時に現有するいかなる戦車をも上回る性能が要求されたためである。M−7はM−1A2を基に新しい装甲材の採用、および車体の小型化による軽量化、砲弾装填の完全自動化などの新型火器管制システムの搭載など様々な改良が加えられている。これによりM−1型では不可能とされていた大型高空輸送機C−11、およびC−17からの空中投下も可能になっている。
 EI−14の遠隔コントロールによってマモル少年らを追撃、捕獲しようとしたが、マモル少年の護衛にあたっていたボルフォッグ、およびガンマシンとの交戦の末、破壊される。その後破損した車体がゾンダーソルジャーの構成に利用された。
 ちなみにマッコーリフとは1944年の「バルジの戦い」で第101空挺師団を率いて活躍したアンソニー・マッコーリフ将軍からとられている。