闇竜の標準装備でミラーシールドの発展型。従来のミラーシールドは光学兵器による攻撃に対しては極めて有効であることが過去のGGGの作戦行動からも証明されつつあったが、同時にその問題点も浮き彫りにされつつあった。すなわちミサイルなどの重火器、いわゆる実弾兵器に対する防御能力である。ミラーシールド自体の強度はそうした実弾兵器に対する攻撃に対しても充分有効な領域に達してはいたが、実弾兵器の着弾による弾丸とシールド表面との衝突によって、シールド表面に蒸着されたミラー粒子がわずかながら剥離したり、またシールド表面が破損、湾曲してしまうことで光学兵器の反射機能が損なわれてしまうのである。これに対し、防護シャッターの展開機能を新設するなどの解決策も提示されたが、ただでさえミラーシールドの重みによって出撃のたびに地表への衝突を繰り返している炎竜に、これ以上の重量負担を強いればどの様な失態を招くことになるか?誰もが躊躇し決断を下せないまま、なし崩しに炎竜のミラーシールドは現状を維持することになったのである。
それはさておき、こうした教訓を経て闇竜に装備されるミラーシールドには以上の問題点(炎竜の着地プログラムにおけるバグは除く)を解決する新機能が標準装備されることとなった。こうして完成したのがクリスタルシールドである。クリスタルシールドは通常形態がプロテクトモードと呼ばれ対実弾兵器用の防御装備として使用できるが、闇竜の操作によってシールドが展開、リフレクトモードと呼ばれる対光学兵器用防御装備へと変形するのである。闇竜のAIが成熟し、戦闘に対して熟練すればシールド本体に対する負担は極めて軽減され、長期戦においても光学兵器に対する反射能力を失うことなく作戦参加が可能となるだろう。
なお、天竜神へのシンメトリカルドッキング時にはこれまでのミラーシールドと同様に胸部装甲として装着される。