4000マグナム(よんせんまぐなむ)

 ビッグボルフォッグが右腕部に固定装備している四連装72mm速射砲の俗称。本来はガンドーベルの排気筒である。
 大口径ながら優れた連射性能を有し、近接及び中距離戦闘において優れた打撃力を発揮する他、牽制手段としても有効である。速射性を重視した設計のため本来的に命中精度は高いとは言えないが、ビッグボルフォッグの優れた照準技術により性能以上の効果を挙げている。左腕に固定装備されるムラサメソードと並ぶ、ビッグボルフォッグの主兵装である。
 ちなみにマグナムとはマグナム拳銃等と呼ばれる大型拳銃に由来するが、本来マグナムとは同一サイズのものよりも火薬装填量を増やした弾薬筒、即ちマグナム弾薬筒(マグナム弾)を指す。これは火薬を増量した分、初速が速く、また破壊力が高められた弾丸であるが、当然増えた火薬の爆発に耐えうるだけの強度と、それを連続使用しうる耐久力を有した拳銃でなくては安定的な使用できない。そのためマグナム弾薬筒の使用を前提とした大型拳銃が製造されることになったのだが、これを俗にマグナム拳銃、通称「マグナム」と呼ぶ。現在では大型拳銃の一般的な呼称として定着しつつある。
 また4000とは、設計当初ビッグボルフォッグに搭載される近接及び中距離戦闘用速射砲の口径が一基あたり1m、即ち1000mmで計画されていたことに拠る。これが四門で「4000マグナム」となるはずだったのだが、砲自体の構造的、コスト的問題をクリアすることが出来ず、また諜報活動を主たる任務とするビッグボルフォッグに過度の大口径火器は不向きであると判断されたため、1000mmという口径サイズは遂に実現されなかった。しかし、仮の呼称自体はその後も残されたまま俗称として定着し、ボルフォッグの超AIにもそのように入力される事となったのである。