新型コロナウイルス禍から
2020年3月から新型コロナウイルスによって様々な社会生活が一変しました。
仕事や家庭などの日常生活を筆頭に、私たちの様に趣味を日常の一部として過ごして来た者にとって、精神的な影響は大きいものです。
世の中の状況を考えれば、活動を一時休止して家族や職場などで第三者に感染させるリスクを回避しなければならない程、全世界に拡大感染してしまいました。
ウイルスが蔓延している事自体は現在も同じですが、感染リスクを下げる方法や感染した場合の処置方法が浸透しつつあり、私たちも「感染しない・感染させない」注意をしながら少しづつ以前の生活に戻ろうとしています。
吹奏楽において最も影響の大きい呼吸器系を襲うウイルスは脅威です。症状が出る人は全体割合では少ないが感染力は高く、軽症であっても発症したら後遺症が残り、暫く楽器が吹ける状態ではない方もいると聞きます。
楽器演奏出来ない事でストレスが溜まる人は多いと思いますが、今は趣味に限らず様々な事でストレスが溜まっている事でしょうし、個々の性格や体験によっても、考えが異なるでしょう。
しかし、ほとんどの人(団員)が「また演奏出来る日が来る」と信じながら、「感染しない、させない」生活を送っています。
今回の新型コロナウイルスに関する、音楽家やアマチュア演奏者の実験や挑戦している番組はほとんど録画して、再開の際の参考に残しています。
現状では、医療従事者・教育機関職員・対人窓口職・等に携わる人は、三密が発生する趣味に参加する事は社会的に難しいでしょうし、リモート勤務が出来ない職種の人たちや家族の脅威は変わってないと思います。
我々が、本当に趣味を楽しむにはまだまだ時間が必要かと思います。安全対策が講じられる団体であっても個々の生活環境が異なるため、しばらくは本人の判断で活動に参加することになります。
こういう時こそ他人の事(家庭環境・職場環境・個人の意思)をお互いに理解し合えないと団体は崩壊します。
楽器からの距離が一時的に離れる事よりも、団員同士の信頼心が離れる方が致命的です。
くれぐれも、「今、自分はどういう判断すべきか」を考えて行動して欲しいものです。
何かあっても誰も責任は取ってくれません。逆に非難される立場にもなり得る世の中ですから。