よこすか入場者数歴代トップ2
よこすかのコンサートの中で、お客様の入場数が特に多かったプログラムが2つあります。
一番多かったのは「ザ・ムービー・オブ・ムービーズ」
切っ掛けは団員の意見による映画音楽特集でしたが、よこすかでやるなら、何処にも負けない最高の物にしようと練り始め、現存する楽譜から曲を選ぶのではなく、名作と呼ばれる映画の中から音楽と映像が同時に思い浮かぶ様な曲に絞ろうと拘りました。
映画の題名を聞いただけでメロディーが浮かぶ様な曲。まさに「名画の中の名曲」によるコンサートになりました。
ステージから見ても、それは明らかで、会場の席がほぼ埋め尽くされていました。
特に宣伝などに力を入れた訳でもなく、「チラシ」「ポスター」などに載せられた「プログラムの企画・曲目」がお客様を呼び寄せた結果だと思います。
そしてアンコールも、「ここで、この曲が演奏されたら、うちのお客様は、思わず拍手をしてくれるはず」と確信して決めた「ダースベイダーのマーチ」と「男はつらいよ」。
よこすかウインドアンサンブルのコンサート・プログラムを組むのは、私の大きな役割のひとつです。
振り返ると、他団体を含め100回以上の演奏会プロジェクトに関わり、その全ての演奏会でお客様の反応を体感してきた賜物です。
大震災後の初めてのコンサートでは「愛と夢」をテーマに「バレエ音楽」と「ディズニーの世界」、昨年の夏は「家族連れで楽しめるファミリーコンサート」、そして今回は「名作映画の世界」。よこすかはこれからも魅力的なコンサートを続けてくれるでしょう。
そして、次に人気があったのは「クラシック名曲コンサート」
1960年代~70年代は、クラシックオーケストラもポップスを演奏し、ポップスの楽団にも弦楽器やホルンなどが入るなど、ジャンルの垣根が低い時代です。
ポールモーリアやマントヴァーニなど、ポップスオケ(フレンチ・ポップス)が続々と来日して大きなブームになりました。
日本でもクラシックの名曲に歌詞が付けられて大ヒットしたり、音楽のジャンルに偏見を持つ人が少なかった気がします。
今の団員が知らないようなクラシックも、むしろこの時代を経験した(私より少し歳上の)方たちに懐かしい曲で構成したのが良かったのだと思っています。
現在は吹奏楽の作品も多くなり、クラシック音楽も作品の傾向が変わってきましたから、よこすかも時代とともに取り上げる曲が変化すると思います。
私自身もクラシックファンですが、癒しを求めるときはロマン派や国民楽派の曲を聴きます。多様化すると選択も難しくなりますね。