「かいちょう」という呼び名の由来
まずは、自己紹介。
千葉県立小金高等学校の第1期生で、小金高校吹奏楽部の創設者で初代の部長です。
高校3年のときから私は「かいちょう」と呼ばれるようになりました。
私が「かいちょう」と呼ばれることになった、そもそもの始まりは、私が吹奏楽部を立ち上げた時に「上下関係の厳しい部活にしたくない」という思いを後輩たちが受け止めてくれたことが根源にあります。
私が学生の時代は部活と言えば「先輩・後輩の厳格な上下関係」が当たり前でした。
この厳しい上下関係を取り入れない部活運営を目指した、ひとつの方法として、上級生を「先輩」とは呼ばず「○○さん」や「あだ名」で呼ぶことを提案しました。
その結果、後輩たちは私のことを「部長」と呼ぶのが日常になり、部内でも上級生と下級生の隔たり無く、職員間にも知られるほど仲の良い部活が誕生しました。
そして私の引退が迫り、2代目部長が誕生するとき「じゃあ今までの部長のことを何て呼ぶ?」と後輩たちが相談を始めました。「今更、苗字で呼ぶの、何か恥ずかしいよな」という事から「社長?会長?などなど、ふざけながら後輩たちが相談をして決めた呼び名が「会長」だったのです。
それ以来、私は「会長」というあだ名で呼ばれるようになりました。もちろん何の意味もない単なるあだ名です。
私は、吹奏楽部に敢えてOB会という組織を作りませんでした。
3期生が卒業したころに一度、後輩たちから「OB会を作ろうよ」という話が出て、総会なるものも開催したのですが、結局は事務的な事や形式的な事を維持することが大変であり、最終的には組織は自然消滅しました。
実際に組織を作っても作らなくても、母校の卒業生という事実は変わらない訳で、必要に応じてお互いに声を掛け合って集まる「有志」活動になり、高校時代に同じ音楽室で部屋で過ごした事のある友人たち=OBOGという形が継承されています。
後に「何の組織も無いのに会長と呼ばせている事自体が大問題なんだ!」と訳の分からない事を言う輩がいましたが、「会長と呼べ」と言った事も「会長」という呼び名で得をする事など何一つありません。
私は単に1期生であるだけです。私は、せっかく2期生が付けてくれた「思い出のあだ名」なので、一生付き合うことにします。