ドライブシャフト・ブーツ交換(1) |
部品呼称 : 一般名/ドライブシャフト・ブーツ;
ドライブシャフト・ゲーター、ラバー・ベローズ
のインナー及びアウター
まれにアクスル・ダスト・ブーツ
不良現象 : 前車輪内面やホイールハウス内面にグリースが
付着して汚れる。
トラブル : ジョイント部摩耗による振動・異音の発生。
交換時期 : 定期点検による亀裂確認時又は5年程度
インナー/アウターの同時交換が望ましい。
用意部品 :インナー及びアウターブーツ新品、割ピン新品
注) 茶字部分は追加・訂正個所
その前に ブーツの簡易修理法
作業手順 ------- 20分コース
ブーツに生じた裂け目が小さい場合には簡単に修理が出来ます。
87CXのRHアウター・ブーツはこの方法で何回か修理を繰り返し、最後に一気に分裂するまで亀裂発生後約10年持たせました。
慣れると確実かつ簡単に補修でき、手間のかかる交換作業と費用を節約出来る。
早期に亀裂を見つけることが大事。
ドライブ・シャフト・ブーツにはインナー・ブーツとアウター・ブーツとがあり、一組になって使われています。
アウター・ブーツは、ハンドルを切った時のホイールの動きに連動した左右への動きと、路面に追従するホイールの上下運動に伴う動きと、ドライブ・シャフトの回転により、首振変形をいつも受けています。首振変形はハンドルを一杯に切った時に最大ストレスを受けます。
一方、インナー・ブーツは、路面に追従するホイールの上下運動によるドライブ・シャフトの上下運動と、ドライブ・シャフトの回転による首振変形だけを受け、変形量もたいしたことはありません。
従って、ブーツの亀裂はもっぱらアウター・ブーツの方で起きます。
アウター・ブーツだけを交換する場合もありますが、ブーツの破損が小さい場合は前期の簡易修理法で対処できるので、ここでは寿命の来たインナー・ブーツとアウター・ブーツを一遍に取替えるケースを紹介します。
また、インナー・ジョイント側から分解する方法とアウター・ジョイント側から分解する方法がありますが、工具の都合と作業の容易さから、ここではインナー・ジョイント側から分解をしました。
[参考]
マニュアルには主にアウター・ジョイント側からの分解方法が書いてあります。
この場合、スライドハンマーの使用が望ましいのですが、特殊な工具になりますので代わりの方法として、楢林さん達の BXサイト のやり方を参考にして下さい。
作業自体もほとんど共通ですので、併せて参考にされることをお薦めします。
**右車輪側の交換**
作業手順 ------- 180分コース
基本的に左・右側共作業内容は同じですが、右車輪側は中間ベアリングとエクステンション・ドライブシャフトがある分、煩雑となります。
そこで、三叉ジョイント・ケースを残したまま、エクステンション・ドライブシャフトも取らずに交換します。
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*インナージョイント側からの分解方法 |
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*アウタージョイント側からの分解方法 この方法は BXサイト が詳しいので、そちらを参考にして下さい。 |
注:写真はリペアー・マニュアルからの抜粋編集 |
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これまでの作業でドライブシャフト・ブーツの交換が終わりました。
ドライブシャフトの車体への再組み込み作業は取外し作業の逆手順で行いますが、詳しくは次の
ドライブシャフト・ブーツ交換(2) |
に進んでください。
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