独言 2010/10

2010/11

2010/09

2010/10/30
時間商人 トキタの死期、カナタの思恋/水市恵
時間商人の事務所が入るビルの2階に別の事務所が入居してきた。格好いい夏枝とチャラい冬彦の仕事はちょっぴりヤクザっぽい?そして時間盗賊キザミが、トキタの前に現れた。
4巻なので、「死期」と「思恋」。ふつーに試練とか思慕とかでいーのに。時間商人のひ・み・つがちょっぴり明らかに。つまり、その能力は体質だなー。3巻まではどっちかっつーと客側の事情が物語になってたけど、今度はかなりトキタやカナタたちの事情の物語になってる。

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2010/10/27
ボクを包む月の光 9/日渡早紀
母に会うためアメリカのEPIAに行くことにしたカチコと蓮と付き添いの輪。父・未来路は仕事に行くので、カチコと蓮は、ラーレに付き添われてEPIAの見学。そしてついに母の1人、パメラとの対面が。子供たちと別行動の輪は密かにEPIAに……。
次世代編なのに、輪がバリバリ!回想も外伝も「ぼく地球」と「ボク月」の間を埋める作業に。なんか子供をダシにして大人の事情にまわってる部分だよなー。私なんかは「ぼく地球」をリアルタイムに読んだ後だから続編として読んで楽しめるけど、「ボク月」スタートな人にはどーなのかね?つまり最初の方の「お父さんはエスパーなんだぞ!ホントだぞ!」とか、子供の家出とかいう小学生話の読者層に、今の展開が許容されるかってことだけど。話そのものは良いし好きだと思うんだけどね、例によって心臓痛くて。

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2010/10/25
ウイルスバスター2011クラウド/トレンドマイクロ
えらい目にあいましたよ、2011年版。
職場の、用途限定パソコンにインストールしたら、ちょっと遅いな〜くらいだったので、常用パソコンにインストールしたら、まー、遅い遅い。OE起動に10分、IE起動に15分、テキスト中心1ページのPDF開くのに10分、Excelはついに開かず、という有様で、30分くらいかけて再起動するのを2回繰り返して午前が終わり、午後にはやっと少し動くかなーくらい。それじゃ仕事にならないので、頑張ってアンインストールし、2010に戻しました。
各種レビューでは、軽い快適、っていうのと、重い最低、っていうのと極端だけど、多分使用パソコンとかの違い……。そりゃ、職場パソは古いけどさ。最新のパソ+光回線直結なら快適で、旧パソやBB回線でも遅めとかLANとかファイアウォールとかだとえらいことになると推察されます。導入は慎重に。

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2010/10/24
晴れ、ときどき雷神1/秋乃茉莉
澪は雨女なのに、めずらしく晴れ予報の運動会が嫌で、試しに雨乞いをしてみたら、やんちゃな雷神の玄が落ちてきた!しかも本当に雨女のしぐれちゃんが憑いてた!仲良しの幼馴染みだったのに最近冷たい敦士も気になるし。出会い、スケート教室、梅雨時野外ライブ、台風のお天気お姉さん、の4話。
話はまー、アオリ通りのお天気コメディ。気楽に読める。あとがきに書いてある、スカパーの24時間天気予報チャンネルが気になる……。スカパーどころかBSも入れてないので。だって、地デジだけでも録画がたまっちゃってさー。

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2010/10/22
されど罪人は竜と踊る9/浅井ラボ
頻発する猟奇殺人。いつも以上に事件の多いエリダナに<ザッハドの使徒>が現れた。ジヴーニャと別れた傷心を抱えたガユス。サディスティックな恐怖で自社を支配する緋の魔女パンハイマと、パンハイマを制止する聖女。血と炎と恐怖がエリダナを彩る。
アンヘリオは孤独に1人で惨劇を起こしてるけども、サド女王パンハイマは社長で貴族の当主だから、お付きがいっぱいいて、その関係がこーわーいー。巻毎に惨劇度が上がるので、もー、大変。

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2010/10/19
甚を去る 御算用日記/六道慧
菜売りをする姉・三紗のライバルでもあったお世津が姿を消し、怪しい浪人が現れた。数之進の潜入先の藩邸では、聡明な藩主が病に倒れ、隠居の大殿が側室を連れて代理をしている。山と松茸から明かされる藩の秘密とは。
朴念仁の数之進と大食い姫の三紗に、禍転じて恋の進展がっ!潜入捜査よりプライベートの方が大事件かもしんない。今年は現実世間でも国産松茸が豊作らしくて、話題がタイムリー?

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2010/10/15
高瀬川女船歌/澤田ふじ子
京都の旅籠・柏屋と周囲の人々にまつわる世話物。柏屋の養女・お鶴は、角倉家に支配される高瀬川で鯉を捕まえて咎められていた口達者な少年・平太を助けた。暗黙の禁を破る平太には事情があって。一方、産みの親の事情を知らされていないお鶴は、満たされた暮らしの中にも不安を抱えていた。(中秋の月)
高瀬川を中心に、京都の水運や角倉家に着目した短編連作。話はだいたい人情物。例によって、シリーズがどんどん続いてるらしいので、続刊期待。っていうか、単行本は新潮社から出て新潮文庫になったのに、幻冬舎文庫、中公文庫と移ってきてる大人の事情が気になるんですが−!

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2010/10/14
断章のグリム13 しあわせな王子 下/甲田学人
「葬儀屋」瀧修司の処分から逃れて死なない死体となった浅井安奈を連れて逃げる多代亮介は、ついに泡禍を暴走させる。そして神狩屋から語られる瀧の過去とは。
わー、やっぱり出た〜、うぞうぞがぁ〜!しかもスプラッター増量!あんまりな惨劇なので、あらすじが具体的に書けないわ〜。瀧の過去話もあって、盛りだくさん。

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2010/10/10
7人のシェイクスピア1,2/ハロルド作石
リヴァプールに増える中国人たちの中に、首に刻印のある不思議な少女リーがいた。やがて不幸がふりかかったリーを、塩商人の徒弟ランスたちが助けた。英語を覚えたリーが発する言葉にランスは驚かされた。
こういうのも表紙買いっていうのかな。1巻を本屋で見た時からタイトルで気になってて〜、2巻の発売で衝動買い。映画「BECK」の原作の人なのね、って、映画はCMしか知らないけど。
生い立ちと、後の芝居人の人物像が合致しないウィリアム・シェイクスピアの正体について、中国人のリーを据えて仕立てる模様。冒頭の1章で出たシェイクスピアが、遡ってランスだった時代を進行中。

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2010/10/07
環(リーン)の姫の物語 上/高瀬美恵
地護神と会話できる環の力を持つお転婆王女オリガは結婚が決まって憂鬱。しかし、婚約式の夜に誘拐されたオリガは、盗賊ヴィサリオンに環の力で協力しろと言われたが。オリガの母の故郷で、思いもかけない過去が明かされる。
猛暑なあとがきに大笑い。夏にウールモコモコの巨大羊はいかんぜよ。しかし話は真冬。おっきい神さまたちが口悪くておもしろい。水蚤(みじんこ)姫ってぇ(笑)。オリガはちょっと喜劇的だけど、弟皇子はひたすら暗いわ。ギャップが。恋は人を愚行に走らせる、という話かもしんない。

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2010/10/05
神去なあなあ日常/三浦しをん
高校を卒業し、適当にフリーター?と思ってた、やる気ナッシンな平野勇気は、卒業直後、横浜から三重県の山奥にある神去村で林業の会社に押し込まれた!生まれて初めてチェーンソーに始まって、危険と隣り合わせの山仕事、腐海のような杉花粉、夏の川遊び、荒っぽい祭り。町育ちの若者が林業の村で、初体験ばかりの1年。片思いの恋も。
久々に、人に勧めてもいいかな、と思うまともな(笑)本。新聞の広告に「宮崎駿推薦」とかあおってたので、図書館で借りてみたんだけども。
秘密もプライバシーも無いような田舎の人情もあるけど、勇気は、不平不満を人のせいにせず、自然がきれいだなぁ、生命力すごいなぁ、と感動する心があるから、うまく村に順応できてる。それはそれとして、仕事ってこうだよなぁ、と思う。向いてるとか、やりたい仕事を見つけて、とかじゃなく、とりあえず追い使われて働いてるうちに、自分がそっち向きになったり(あるいはどうしても向いてないと気づいたり)していくので、まずは何でもいいから働け、若者!

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2010/10/04
ゴーストハント12/いなだ詩穂,小野不由美
廃校の事件の後、ダムでの捜索が続く中、事務所閉鎖を宣言したナルに対して、ぼーさんたちが解き明かしたナルの秘密とは。
完結〜。前巻に引き続きドラマCD付き限定版には手を出さず。
むかーしむかし、その昔に原作読んで、話は知ってるので別に驚きはないし、この巻は絵で見る格別の怖さは無い部分なので、まー。でも分かってても、ちゃんと終わってくんないと、すっきりしないので、これで区切りがついたな。ぼーさんの説明部分はあんまり割愛できないので、字が多い(笑)。

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2010/10/03
BL社長/天城れの
友とネット掲示板で腐な話題になって思い出した。出版記念のインタビュー記事をネットで読んだだけなので、本はまだ読んでない〜。書痴友の誰か、買って貸してくんないかなぁ。<-自分で買えっての(笑)。

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2010/10/01
薄妃の恋 僕僕先生/仁木英之
帰ってきた仙人、姓は僕、名も僕の、僕僕先生と一緒に旅に出た王弁。料理大会に出たり、長雨を止めに行かされたりしていると、ある時べたべたな恋人同士に遭遇。物忘れ病やら、乱暴者やら、歌姫やらでついつい人助けしてる王弁だが、彼の知らない仙人や神さまの世界で何かが起こってる!?
ぐうたら息子だったはずが、僕僕先生のためには頑張っちゃう根っから善人の王弁が、可愛いけどちょっぴり意地悪でやさしくてすごい仙人の僕僕先生に翻弄されつつ、体当たりで人助けしちゃう短編6話。王弁はあんまりわかってないけど、僕僕先生の本音がチラ見えて、ほんわりする。
この巻では伏線だけ張ってるけど、解説読んだ感じでは、続巻で魏夫人や謎の道士の騒動に巻き込まれるものと思われるので、続巻にも期待。

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