- 2010/09/30
- ニンテンドー3DS 2011年2月26日発売
- 発売日が発表されましたね、ニンテンドー3DS。上画面が3D表示なだけでなく、3Dの両目カメラが付くところに注目してる。既にFUJIFILMでも3Dデジカメ出してるけど、今はまだ、あえて3Dデジカメを選ぶ人は少ないだろーなー。でも、ゲームついでに遊んでみたら面白かった、ってことで普及のきっかけになるんだろうな、って思うので。
ところで、新機能盛り込みなので値段が2万5000円ってのは仕方ないけど、本体色がねー。今公表されてるのは黒(コスモブラック)と青緑(アクアブルー)……。カラバリの充実希望。新色が出たら購入検討しようかな。ちなみに今持ってるDS Liteは白。
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- 2010/09/29
- 影詠みの天花 胡蝶の舞と月の記憶/栗原ちひろ
- 国によって遊郭に集められた<巫>たちは、人や物にとりつく<影>を封じる。天花はまだ15歳だが屈指の<巫>。7年も姿を消していた幼馴染みの月長が戻って大喜び。一方大陸からやってきた依頼者の常磐は、人形のように美しい容姿とはうらはらになんだかやっかいな感じ。天花たちが守る中、常磐の身近に<影>が現れた!
一言でまとめると、退治物〜。←まとめすぎか。天明国が日本風で大陸は中国風。西洋人風な人もちょっぴり出るから、まー、明治和風っぽい感じがしないでもないファンタジー?月長は、けっきょく単純にお人好しのぼんやりさんなのでは〜。天花がお子ちゃまなので釣り合いは良い。
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- 2010/09/28
- 天球儀白話 フェンネル大陸外伝/高里椎奈
- フェンネル大陸シリーズの外伝11話。フェンが○○してる、その時あの人は、とか、割愛された本編前の過去篇、など。ターゲット人物が章タイトル。ロカ、テオ、レジエクス、アシュレイなど。
外伝集。しかし、偽王伝なんかずいぶん前だし、いろんな国をまわってるから、もー、細かいストーリーとか、誰がどこの国のどんな人だったとか、けっこうろ覚え〜。
登場人物は、ごまかしたり、落ち込んだり、見ないふりしたり、意地張ったり、人間の嫌なところもありつつも、でもどこか真面目で優しい。
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- 2010/09/26
- パズルゲーム☆はいすくーるX 3/野間美由紀
- 大地と香月が、2人で住める部屋に引っ越したいと部屋探し。そんなうまい話が、あった、と思ったら、なんだかんだとケチがつきすぎて、事件の予感。一方、女子高生だけカットモデルで無料の美容室は、ただの宣伝?(2DK駅徒歩5分事件つき、前後編)他3話。
携帯電話も無かった最初のシリーズが雑誌連載してた頃を知ってるだけに、さらにさかのぼって中学時代の「Jr.はい」でツィッターとか出てくると、さすがに違和感が。サザエさん的に見ればいーんだろーけど。高校生なら、今回、娘の日向子も葉蔓高生になってる話があるけど、日向子ってクールキャラだから描きにくいんかな(笑)。
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- 2010/09/23
- 花ざかりの君たちへAfter School/中条比紗也
- 番外編集。霊感少年・萱島が見た芦屋瑞稀。入学したばかりの中津は同級生の佐野と友達になろうと声をかける。佐野たちの卒業式が見たくて、瑞稀はこっそり来日。TVドラマの見学レポも。
萱島って同室の中津にやっさしー!あと雨女の話が面白い。って、これも萱島系の話だった。
ふつーにバカやってる男子生徒の日常、時々非日常、が面白いマンガなので、なんであーゆードラマにしたのかなぁ。ドラマは2〜3回しか見なかった。作者のコメントにも書いてあるけど、そりゃ、原作好きと「あの」ドラマ(っていうかキャスト?)好きは相容れないだろうよ。
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- 2010/09/21
- らせつの花9/潮見知佳
- 羅雪20歳の誕生日、ついに羅雪を狙う悪霊との対決の日がやってきた。羅雪を得るために悪霊が仕掛けた心の罠に打ち勝つ手段はあるか。闇に沈もうとする時に届く、その声は。
すんばらしくハッピーエンドで完結。なんか、悪霊ってとこに片目をつぶると、ほんっとうに普通の少女マンガでびっくりよ。変なマンガばっかし読みすぎ?ゆららお姉様もいいけど、なんか超すごいぞ所長!無駄にかっこいいぞ所長!しかし、これで羅雪ちゃんが大食いしなくなったとしたら、なんか寂しいなぁ。
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- 2010/09/17
- 怪盗アレキサンドライト6/秋乃茉莉
- 娼婦のルージュが商売敵の男娼館に乗り込んだ!そこからめぐりめぐってアレキサンドライトにトルコの秘宝を盗む依頼が。フランスとトルコで王妃となった2人の女性の幻想がわき上がる。(第19話エーメ・デュブック)働きながら子供を育てる生真面目なジェリーからアレキサンドライトが盗む物は。(第20話パリの売春事情)病弱なオーブリーは姉メイベルに支えられて世紀末の画家ビアズリーとなった。(第21話オーブリー・ビアズリー)
まー。従姉妹同士のエーメとジョセフィーヌの出世物語を超ダイジェストで。2つめの20話はいい話系。最後の21話、ビアズリーの絵自体はあんま好きじゃないけど、この話はダークで面白い。
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- 2010/09/15
- レッド・アドミラル 潜入捜査は戦乱の幕開け/栗原ちひろ
- 海軍志望だったロディアは晴れて正式に一等海尉として幽霊船レーン号の副長となった。レーン号は国王の命令でレイドルク島へ向かう。しかし、共同作戦の相手は船長ランセを嫌うコーツ艦長。レイドルク島では牢屋行き。さらにロディアには潜入任務。無茶苦茶なランセを守ると決めたからには何でもやるぞ!
真面目だなぁ、ロディア。単にツッコミ役ともいうけど。女装(?)してハレムに潜入って王道だなぁ。今回もちょっとしか出ないカザルス提督が気になる。あとキニスの変な詩も。初出の貴公子サイラスも悪くはないんだけど、なんだかインパクトに欠ける。ところで潜入任務が完了してないで飛び出してるけど、後日フォローすんのかね?
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- 2010/09/14
- ローマ人の物語 38〜40 キリストの勝利/塩野七生
- 今年もローマ人の季節がやってまいりました。ハードカバーではXIV(14)巻。
コンスタンティヌス大帝の死後、帝国の統治は息子たちと甥の5人で分担するはずが、粛清や反乱による漁夫の利によって、コンスタンティウスがただ一人の皇帝となった。(38)猜疑深いコンスタンティウスの元、何度も危うく生き残ったユリアヌスは、副帝としてガリアで業績を積み、コンスタンティウスの死後、皇帝となり、約50年にわたるキリスト教優遇政策によって衰退しつつあったローマ古来の神々の復権をはかるが、それを定着させる間もなく戦死した。(39)キリスト教教会は、アリウス派、アタナシウス派で激烈に抗争しつつも、その後の皇帝を着実に取り込み勢力を拡大する。中でもミラノ司教アンブロシウスは、元老院階級出身の知性と交渉術を駆使して、教会の勢力拡大につとめた。(40)
塩野さんは当時のキリスト教教会にちょっと批判的と読める。免税や教会資産の拡大やヒエラルキーの確立など世俗化するのを、神の名でごまかした強引さに違和感を感じるのかもしれないし、異教排斥の名目で貴重な文化的遺産を破壊散逸させ、ルネサンス時代と同等程度はあった古代ローマの文化水準を「暗黒の中世」にまで落としたことを責めたい気持ちなのかもしれないし、異教排斥よりも激しい宗派対立に呆れたのかもしれない。
そういやミラノで行ったな、サンタンブロージョ教会。赤煉瓦のごつい教会で、祭壇の背後から地下に下りると、その時はまだ未読だったのでよく分かってなかったが、アンブロシウスのミイラがあった。後でハードカバーを図書館で借りた時、そんなやり手の司教だったのか、と思い出した。
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- 2010/09/12
- 幇間探偵しゃろく 1桜/青木朋,上季一郎
- 遊び人の和田宗次郎は弱みを握られて、幇間の捨六を贔屓にしているが、捨六ときたら客を楽しませるどころか酒乱で口が悪い。弱みの元となったお茶の家元が亡くなった時、捨六の推理が謎を解きほぐす。
問題児の幇間・捨六だけど、贔屓筋の宗次郎を助ける謎解き話。でも助けたからには灘の酒、という駆け引きが粋なのか図々しいのか、というキャラ。謎解きは謎解きとして、昭和初期の向島花街の風情を軽妙に。
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- 2010/09/09
- 背教者ユリアヌス 上,中,下/辻邦生
- コンスタンティヌス大帝の甥でありながら、幼い頃に両親を亡くし、監視者の元で孤独に育ったユリアヌスは、真面目で繊細な感性を持ち、キリスト教修道士の捨身の奉仕に共感して洗礼を受ける。しかし、ギリシア哲学に触れ、宮廷に勢力を伸ばす司教たちに反発を感じて、ローマ古来の理性的な世界観に傾倒する。家族を死に追いやった宮廷の陰謀にさらされる中、ガリア担当の副帝として、そしてただ一人のローマ皇帝として人の上に立つ時、理想と現実の乖離に苦悩する。
「ローマ人の物語 キリストの勝利」の文庫版を読む前に、こっちを読んでおこうと思いついて、図書館で借りてみた。
塩野七生読者としては、え?と思うこともあって、最初はさめた気分だったけど、ユリアヌスのキャラができてきてからは、塩野七生を離れて小説としてすんなり乗って読めた。「ローマ人の物語」知識があるから、挿話や前提がわかるんで読めたけど、歴史基礎知識が教科書レベルじゃ、とても読めなかったよなー。
ユリアヌスの述懐が長めだけど、まー、その苦悩がメインテーマっぽいんで。堅実な抑えめ文体だけど、ストーリーはユリアヌスの成長と、陰謀あり、友情あり、恋愛あり、戦争あり、の浮沈激しいジェットコースター人生。なんて面倒くさいやつなんだ、従兄の皇帝コンスタンティウス。右耳で正論を聞けば説得され、直後に、左耳で讒訴を聞けば嫉妬と猜疑で勝手に自滅プッツン。タイトルの「背教者」については特に説明を割かず、全体として、いかにキリスト教徒との関係が難しい時代だったか、がサブテーマかな。
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- 2010/09/08
- 白と黒のバイレ 鳴らせ、再幕のブレリア/瑞山いつき
- 外伝集。駆け落ちしてでも、と思っていたブランカと、一転晴れて結婚できることになったセロだが、蚊帳の外に置かれたまま縁談が進んだため、正式な婚約直前になっても、なんだか納得できないでいた。(終幕のデクララルセ)リリアナが初めてブランカに出会った思い出。(幕裏のアルージョ)他、全5話。
ブランカとセロの子供が出る話もあり。魔力マックスと魔術無効化体質を掛け合わせたらどうなるか、ってのに、どう設定してくるかなーと思ったけども。それにしてもティータイムが充実した小説だなぁ。ケーキをいちいち説明するので、食べたくなる。
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- 2010/09/05
- ひとり百物語 怪談実話集/立原透耶
- 子供の頃住んだのは霊の通り道の家。黒い服を買ったら近親が亡くなった。今は亡きお父さんと愛犬たちの霊に守られた。など、視える感じる本人と知人の、重くなったり濃くなったり音がしたり出会ったり付いてきたり呼ばれたりする実話で語る百物語。
こないだ友に伊藤三巳華の「視えるんです。」を貸したら、代わりにこれを貸してくれた。類友……。
「視えるんです。」では、視えるのにうかつな人、と評されていた立原透耶の霊感エッセイ集。あ、第2弾の「夢の中の少女」も出てる。そういう話ばかり集めてるから余計だけど、視える人には視える縁ってのがあるのかな、と思う。常人より多く怖い思いをするのと同じくらい、常人より多く助けられたり助けたりもする。
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- 2010/09/03
- 溺愛ハニーバンチ/南野ましろ
- 顔良し、頭良し、運動神経良し、料理の腕超まずし、の小袖棗の殺人的にまずい弁当を日常的に食べてるのは織田八広、ちょっとガラ悪し。織田父の転勤・引っ越しトラップで見事行き着いたからには、毎日毎日したい放題の八広に、毎日毎日流され放題の棗。
通勤は図書館で借りた古い上中下を読んでる途中なので、脳休めに、たまにはアホアホな本のことでも。ラブラブベタベタガツガツな数ページの超短編がダラッと。常識が存在しないくらいアホなので、何も考えずぬるく笑えて力が抜ける。棗が料理上達のため、料理部の女の子達にアドバイスを受けて試行錯誤するあたりが超能力的(笑)。
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- 2010/09/01
- イシュタルの娘 小野於通伝1/大和和紀
- 小野の血筋に現れる天眼の於通は、幼い頃、凱旋した織田信長に黒い竜を見た。時代の転変に従って、安土、京と移り住み、九条稙道卿の弟子として詩文を学び、文人達と交流するが、周囲では戦国時代末期の政治と戦に荒れていた。
信長、秀吉、家康とか、戦国武将のめぼしいところも続々登場。最後は真田兄弟も。話は信長の美濃時代〜本能寺〜小牧・長久手の後くらい。秀吉が関白になるちょっと前。
小野於通、どっかで聞いた覚えが…、大奥で春日局と張りあう人だったかなー?東福門院・徳川和子のカテキョだったかなー?…検索…あー、東福門院関係っぽいかも。あと真田家の縁者だな。でも来歴がかなり謎。マイナー人物に脚光を。
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