独言 2010/08

2010/09

2010/07

2010/08/31
劇場版銀魂新訳紅桜篇 DVD 12/15発売予定: 予約開始してますね。普段はあんまＤＶＤ買わないんだけど、映画館には行かなかったし、「地上波放送を録画？」と言ったら友に鼻で笑われたので、せめてＤＶＤくらいは。本編＋予告ＤＶＤ１枚の通常版にするか、ＤＶＤ２＋ドラマＣＤ＋各種特典の限定版にするか。もし限定版だったら、安いアマゾンか、更におまけがつくとこか。各種特典を調査してる書き込みによるとさすがアニメイトのおまけは気合い入ってる。でもまー、アマゾンで限定版かな。
2010/08/30
白と黒のバイレ踊れ、終演のカンテと共に/瑞山いつき: 魔王に呪いをかけられ日々体の年齢が下がる王女ブランカと、お付きの一行は、妹姫レオノーラを追って王国の北、国境近くまでやってきた。魔王マルディシオンの体を乗っ取ったペルドゥラルが陰謀によって招こうとしている戦争を回避するため、ブランカは「病身」を押して襲撃された街の前線に立つ。
完結編。でもすぐに短編集の予定が。すっかりマルディシオンが平和に！魔王らしさって最初だけか!?そして大変都合良く綺麗なハッピーエンド。めでたしめでたし。クライマックスのシーンはさすがにブランカと男どもが頑張るわけだけど、俯瞰してみると、侍女のリリアナの方がよっぽど良い仕事してる気が。
2010/08/26
こころげそう/畠中恵: 幼馴染み９人が巻き込まれた事件とそれぞれの恋模様。長次親分の下っ引きの宇多が幽霊騒動を調べ始めたら、神田川で溺れて死んだ於ふじの幽霊がっ！事件を調べていたら幽霊の於ふじは首を突っ込んでくるし、幼馴染み達はいつのまにやら好いたり好かれたりしているし。やがて、本人も覚えていなかった於ふじの死の原因がようよう明らかになる。
短編を連作につないで、最終章へ。なにしろヒロイン（？）の於ふじが最初から死んでるし。宇多は自分が於ふじを好きってこと以外はさっぱり朴念仁だし。女の子たちの「あー、もうっ！」って感じがよくよく（笑）。正直、万々歳のハッピーエンドってわけじゃないけど、しがらみと身の丈にあったそれなりの幸せ終わり、かな。お化けは出るけど、きゅわきゅわは出ないので、「しゃばけ」シリーズよりは普通読者層向け。
2010/08/25
霊感工務店リペア異の巻/池田さとみ: 工務店の棟梁の孫で霊が見える建築士の駒子と、お化けのお話。おじいちゃんちのトイレが怖い５才の健太。同居を前に家のリフォームをする時、トイレをリフォームするべきか。棟梁の兄弟弟子の家が火事で全焼。自殺か、失火か、それとも……。火事をきっかけに、棟梁の弟子・玄六の過去の因縁がよみがえる。
あれ、いつの間に３冊目？２巻（妖の巻）をゲットし損ねてるわ。既にアマゾンも楽天も品切れ中。初版発売時に手に入れないと本当に入手が難しい。表紙カバーのお化け加工（笑）が綺麗。ぼんやり一緒に仕事してる駒子と玄六に急展開がっ！
2010/08/24
ブラックペアン1988 上,下/海堂尊: バブル真っ盛りの1988年。東城大学の通称・佐伯外科に研修医として入局したばかりの世良の前で、帝華大からやってきた高階講師は手術の新兵器導入を巡って神の手・佐伯教授と対立。さらに天才的技術を持つ渡海医師の放埒な振る舞いに翻弄される。
チーム・バチスタ・シリーズの面々の20年前、（今より）若き日が〜（笑）。学生時代の田口・速水・島津トリオがちょろっと顔出ししてて、シリーズ読者の心もつかみつつ。新米研修医・世良が学生気分から医者として成長する話が主軸で、ＥＲの1stシーズンのカーターを思い出す。全体としてはミステリー要素なしの（なんのかんのいって）普通の医者達の医局ドラマ。その後の医学界の変革で今とは違うとこも含めて、余談的エピソードや時代背景のリアリティに腐心したあとが見え。
2010/08/22
ホームベーカリーGOPAN SPM-RB1000/サンヨー: ちょっと気になる新製品。米粉パンが焼けるホームベーカリーは最近多いけど、米粉や米粉ミックスが高い、ネットでしか売ってない、ってのがネック。そこでついにふつうの米粒からパンが焼けるホームベーカリーが登場。とはいえ、追加で小麦グルテン（これも普通は売ってなくてネットでしか……）がいるんだけど、アレルギー対応の小麦ゼロコースでグルテンの代わりに上新粉でも焼けるらしい。もちろん、普通の小麦粉で作る食パンも標準で。ご飯パン、略してゴパンの材料は、米、砂糖、塩、ショートニング、グルテン、ドライイースト。ショートニングの代わりにバターは使えるのかなぁ？
10/8発売予定が、発注が予想よか多くて生産が間に合わないらしく、発売日に数をそろえるため、11/11に発売延期になってしまった。値段も普通のホームベーカリーの倍くらいするけど、この秋以降、ロシアの輸出制限のあおりで小麦粉が高くなりそうだし、日本じゃ今年の米は豊作らしいし、食料自給率もちょっぴり向上するしね。
2010/08/21
ドリーナ姫童話クイーン・ヴィクトリア冒険譚/もとなおこ: ドリーナ姫、後のヴィクトリア女王と、祖父・ジョージ３世が捕まえたという天使の物語。母ケント公妃に取り入って権勢をふるうコンロイから逃げ出したいドリーナ姫はお忍びで出会ったローズと……。
女版「王子と乞食」かもしんないな（笑）。あと、もー、タイトルまんまの「執事と奥様」＋おまけ４コマ。「リエギエンダ物語」の原案ともいうべき「宇宙色ティータイム」は、ストーリーも昔風だけど、絵の古さがすごい（笑）。
2010/08/20
イノセント・ゲリラの祝祭上,下/海堂尊: 火喰い鳥・白鳥の陰謀によって、厚生労働省の会議に出席することになった愚痴外来担当医師の田口。検死・解剖や、医療事故調査委員会設立のための有識者会議のはずが、厚生労働省と解剖関連学会と白鳥たちの三つ巴に巻き込まれた。そして白鳥より過激なエーアイの旗頭が登場した！
ひたすら会議。まったくミステリーじゃありません。でも話の前提になってる部分が多いので、「螺鈿迷宮」は先行必読。別作品の事件が平行で起こってるので、「その頃あの人は」と読み合わせるのはいいかも。下巻はほぼ、論客・彦根先生の独壇場。
「死因不明社会」の小説版、という書評があったけど、たぶんそうなんだろうな。エーアイ導入の必要性と、お役所や各種学会との軋轢について、白鳥・田口コンビを持ち出して小説形式にして、幅広いけど医療行政に詳しくないチーム・バチスタシリーズの読者層に世論を喚起しようとした本、と考えるのがいいかも。まぁ、デフォルメされた高級官僚や学会権威から、実情を類推する、という面も多少あるが。
2010/08/19
破妖の剣鬱金の暁闇6/前田珠子: 氷室で眠るラエスリールが目覚めた。一方、ターラは断れない重大任務チームの一員として魔性退治に出発した。浮城が依頼の多くを断るほど魔性関連事件が増えた背後には、魔性を狂わせる何かが……。
その何か、は次巻以降に持ち越し〜。ちょっとだけセスランが出て、しかもラスと掛け合いだったので、それは良し。っていうか、新刊帯では「真に目覚める」とかあおってるけど、ラスは目覚めた、つっても、真に、っていうにはちょっと。外伝もあったので、お母様の巻かも？
2010/08/16
ファロットの休日クラッシュ・ブレイズ/茅田砂胡: 連続殺人事件の後、大学をやめたニコラがレティシアを訪ねてきた。「殺人鬼」相手に父親を助けてほしいと頼むニコラを、レティシアは興味本位で助けてみることに。道を急ぐヴァンツァーは、出会い頭にぶつかった勝ち気で盲目の少女ビアンカを家まで送ってみると、その母親にまで気に入られた。行きがかり上、命を狙われたビアンカを助けることになって……。
ファロットの２人がそれぞれ人助けをする話。リィ・シェラ・ルウは顔出し程度。ジャスミン・ケリーはお休み。で、一応シリーズ終了、だけどそのうちまた関連シリーズを出したいようなあとがき。レティシアの方は「スペシャリストの誇り」中の「ファロットの美意識」の続編。ヴァンツァーの方、暴走ママが出てくる。ジャスミンが出なくて物足りなかったんだね。ヴァンツァーにガールフレンドがっ！
2010/08/14
秘密8/清水玲子: 大地震が発生した時、もっとも震度の大きかった場所では死者ゼロにもかかわらず、離れた１つの小学校で３人が死亡した。これは震災か、事故か、それとも殺人か……。死者が見ていた世界は、脳が作り出す幻惑の世界。
婚約者よりも薪さん命の青木が、薪との別離の予告に動揺グラグラです。あと、第九にちょっとうざい新人配属。青木が一番下っ端じゃなくなった……わけでもないよーな？
2010/08/12
おそろし三島屋変調百物語事始/宮部みゆき: おちかは、かつて実家で起きた事件を忘れることができず、叔父が営む袋物商の三島屋で女中見習いをしている。叔父の代わりに来客の応対に出た時、客と曼珠沙華の因縁話を聞いたことがきっかけとなり、生と死と人の欲が怪異の狭間に落ちたふしぎな話を聞くうち、おちかの心に沈んでいた事件が語られる。
これの続編（あんじゅう三島屋変調百物語事続）が新聞小説になった時、初掲載なのに続きっぽくて「何だろう」と思ったんだよな。その、最初の物語。怖いけど、人情が切ない話ばかり。それを聞くことによって実家の事件で自分を責めるおちかが事件に向き合う物語でもある。
2010/08/11
EMOTION GALLERY 3D定規ペンギン: 超かわいい、ので衝動買いを。近所で買い物してたら出会ってしまった。
昔から、角度を変えると２枚の絵が切り替わるやつはあったけど、これ、５枚は入ってるよ。リアルに歩いて見える。クルミをかじるリスとか、コンゴウインコが飛ぶとか、走る馬とか、他の絵柄もあったけど、ペンギンが一番可愛い〜。写真じゃ、この感じ伝わらないだろうなぁ。楽天の商品紹介にちょっと動画が載ってる。裏面がいちおう定規なんだけど、紙なので、実用性は考えない。
2010/08/10
神曲奏界ポリフォニカリユニオン・ホワイト/高殿円: 慈善活動をしていた「グロリアーナの樹」だが、戦闘で禁譜を使ったことから、学院を退学処分に！処分取り消しを求め、アナベル達とスノウは学院長に会おうとする。ブランカが戻らないことにいらだつスノウの元には変な精霊が大接近！
デイジーとピース、ジョッシュとリシュリーが、ジレジレといーとこまで行きます、今までに比べると。宿敵・ブランカがいないせいか、プリムローズお嬢様は影でコソコソして表面的にはおとなしいので、ちょっと物足りない？まー、クリューソーが爆裂してるので、笑いがあって慰められる。
2010/08/05
星々の夜明けフェンネル大陸真勇伝/高里椎奈: フェンの祖国ストライフで、グール達が反乱を起こそうとしていた。内乱ではなく、平和的にグールを認めさせたいフェンを、病気の王に代わり宰相として国政を司る長兄ルースの手が絡め取る。フェンが体現する「真の勇気」とは。
フェンの獣笛、犬笛を連想してたのに、最後にドカンとやったのでイメージは「風の谷のナウシカ」の蟲笛にすり替わった。ぐだぐだ悩むレンテンがちょっとウザいけど、まー、只人の悩みだから他人事じゃない。最終章が１〜２年後くらいっぽい偽王伝以来の各国近況なので、シリーズ完結らし。でも来月外伝の短編集出るらし。
2010/08/03
すゞしろ日記/山口晃: 主に雑誌連載した「すゞしろ日記」の総集編。自宅でぐだぐだしたり、個展で各地元を散策したり、たまには観光旅行もし、また奥さまととりとめないやり取りをする日常エッセイ漫画。巻頭カラーの元祖〜に、優雅な画家の旅かとうらやむも、左下に「なーんてね、フフフ」みたいにオトしてある。全編そんなん。
この画家を初めて認識したのは読売新聞連載のドナルド・キーン「私と20世紀のクロニクル」の挿絵で、添書の擬古文があんまりハマってたので、てっきりかなりの年輩かと。1969年生まれだってさ。当時30代！
2010/08/02
プリンセスハーツ今宵はせめて夫婦らしくの巻/高殿円: 一度に多方面の懸案に対処するため、別行動を取ることにしたジルとルシード。今回の別行動が永遠の別れになるかも？と思った時、二人は最後の夜を共にすることに。
ふっつーにのろのろと（笑）自覚の遅い恋愛進行が、ようやくかなりの展開を！あと、あっちこっちにジルがメリルローズの替え玉ってバレバレでいいのか、国家機密？挿絵に強くて美しい春狼族のチェイリーとか冬鳳族の帽子ふさふさ軍団が出ればいいのになー。あと、あとがきに書いてあったセティ王とグルジェーヌの逆ＤＶとか読んでみたいなー。
2010/08/01
図解これだけは知っておきたいコーラン入門/島崎晋, コーラン/ブルース・ローレンス,池内恵: こないだの「イスラムものしり事典」の流れでコーラン（クルアーン）の導入編２冊。
「図解〜」は成立の背景からムハンマドの生涯とその後のイスラム教の発展、創世記からアダム〜アブラハム〜イエスという預言者の系譜とムハンマドについて、食事、結婚、刑罰、ムスリムとしての義務についてなどを、項目ごとに見開きにまとめ、要約するかわいい挿絵もつけて超簡単にわかりやすく。
「コーラン」は、リベラルなキリスト教徒として、イスラム理解のための概略書。ムハンマドの生涯から時代毎のコーランの解釈、近現代社会における位置づけなど。巻末に訳者と（なぜか）塩野七生の対談が載ってて、日本人としてこの本をどういう位置づけで読むかってことを論じてるので、先に対談を読むのがオススメ。この手の本としては易しい部類だと思うけど、おやすみ３行なので、３日通勤で持ち歩いても、ちっとも進まなかった（泣）。