- 2010/06/28
- 龍陽君始末記3/青木朋
- 阿片で身を持ち崩した父に売られた花良。一方、新種の阿片を捜査していた天麟たちは、花良の持っていた情報から、その阿片が外国からの密輸ではなく、清国内で作られたものだとの確信を得た。天麟と阿片の密売人には、過去の遠いつながりが。
阿片事件から阿片戦争の導入をしてさっぱりと完結。イギリス植民地化された香港が10年後設定の後日談に出る。天麟はマッチョ男好きでお軽いけど人情も正義感も普通にある。これ読んでると、主役の性格はちょっと違うけど、藤田あつこの煌如星シリーズを思い出す。まー、それよか文物の絵が楽しいんだけど。
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- 2010/06/25
- 紅嵐記 上,中,下 元末群像異史/藤水名子
- 大元王朝後期。サカルは蒙古族が尊ぶ騎馬民族の習慣になじめず、祖父の死をきっかけに家を出て料理人・李藺になった。対照的に男勝り従妹のツェツェグはより蒙古族らしく生きてゆく。世情不安の中、宰相のバヤンと甥のトクト、塩族の九哥、方国珍の部下に命を救われた重八らが、自らの道を切り開こうとする。
明王朝を建てる朱元璋もキーの一人だけど、群像というだけあって、メインじゃない。各王朝初代の中では朱元璋って有名じゃないよなぁ。エンターテインメント的にはちょっとしか出ないけど変態・国璋にいちゃんが楽しいかも。フウランにつきまとうアルスランと、最後の方に出る張六郎と、方国璋にいちゃんがややキャラかぶり?
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- 2010/06/21
- 花狩人 御家人風来抄/六道慧
- 「金の生る木」との呼び込みに、つい心惹かれた弥十郎が見たのは素心蘭に似た天子蘭の鉢植え。迷いながら帰宅してみれば……。相変わらず贅沢に目がない母、臨月の妹、1年前に行方不明になった養子を今も探す夫婦、赤子と二人で残された幼妻、そして将軍寵姫の威を借る父親達。
贅沢に弱く、金遣い荒く、息子をこき使う多香女が相変わらず愉快。弥十郎は大変女好きなのに、男にもてる。ついに身売り寸前(笑)。お恵の行動の理由が、あんまりはっきり説明されてないので、通勤で一読した時は「???」だった。落ち着いて部分部分を読み返して、ようやく納得した。下総智泉院が名前だけ出てる。その後、江島生島事件並の大事件になるはずなんだけど〜。
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- 2010/06/20
- 華佗風来伝/秋乃茉莉
- 旅する医者の華佗は、確かな知識と不思議な力で病人を治療し、貧しい患者からは治療費を取らず、キビシイ2人の従者にどつかれるので、治療費代わりに「ナモアミターバ」と唱えよと指示する。可愛い少女に頼まれて父親を診に行くと、何かにとりつかれている様子。
本人はわりと俗物なのに、スーリヤ・チャンドラに監視されて俗な楽しみにありつけない華佗が、まー、新機軸?例によってお軽い時代劇。三国志的時間軸で言うと、関羽を治療して有名であり、曹操の招聘には応えてないあたり。なぜスーリヤ・チャンドラを供にして旅してるのか、「例の丹薬」とかワケありっぽいんだけど、そこは伏せたままなのに、続刊出せるか未定なのか巻数無し。
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- 2010/06/19
- Nintendo 3DS公開/任天堂
- 6/15に、DSの新作3DSが正式発表された。裸眼で3Dってのが、まず良い。上画面が3D表示で、背面に3D用の両目カメラが付くらしい。欲っすぃ−!FUJIFILMの3Dデジカメには手が出せなかったからなー。両目カメラで撮ったデータって、他の3DS持ちの人にも送ったりできんのかな?遠からず携帯電話にも両目カメラ付きが出るんじゃないかと思うけど、携帯は他の機能とのかねあいで選ぶからなー。
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- 2010/06/18
- 琅邪の鬼/丸山天寿
- 秦の始皇帝の時代。琅邪の求盗の希仁は、名士の西王から失せ物について相談を受け、鬼のしわざと聞いて、徐福の弟子の方士たちが集まる徐福塾の巫医に相談を持ちかけた。希仁が調査している最中に、東王家の娘の死から始まって、次々不思議な事件が起こる。増える死人、あるはずの物が無くなり、西王家と東王家が衝突する。謎が謎を呼ぶ中、徐福の弟子の一人、無心先生が現れた。
最初はお巡りさんの希仁と徐福塾の塾頭で医者の残虎先生が中心なんだけど、全十八章の十四章から探偵役の無心先生が出てきたら、世界がいっきなし無心先生を中心にまわる(笑)。希仁はマッチョなワトソンくんだったんだね。琅邪っていうと、時代が下って諸葛孔明のふるさと……。
プロフィールを見ると、だいぶとうのたった新人らしいけど、面白かったのでしばらく注目。ちょっと盛り込みすぎなのは、新人らしいご愛敬。
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- 2010/06/17
- エアーマルチプライヤー/ダイソン
- サッカーW杯の選手入場シーンで、国旗が上を通るところに置いてあるサッカーボールとその台を見てると、なんだかこの扇風機を思い出す。
掃除が楽かなーとか思うんだけど。でも柱の中にはファンがあるわけだから、掃除は必要か……。どうもクチコミでは特に微風時の音が大変うるさいってのと、床置きには低すぎ、テーブル置きには大きくて邪魔すぎっていう、実用性に悪評高い。まー、扇風機っつーには高すぎるし、切タイマーが私には必須機能なので、本格的に買おうって気にはならないんだけど、YouTubeでプロモビデオ見ると楽しい。
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- 2010/06/16
- 黄昏に祈る人 フェンネル大陸 真勇伝/高里椎奈
- サチの過去と故郷(と本名)を見届けたフェンは、密かに故国ストライフに戻り、身に覚えのない反逆罪の真実を同母兄のギルに訪ねようと王宮に忍び込んだものの、異母の長兄ルースに優しく迎えられ、末の王女として不自由な立場に囲われてしまった。
来月続きが出るみたいなんで、待て次号。フェンがちょっぴりお姫様してて、なんか違和感が(笑)。意外路線で、初出のフェンの兄王子達がそれぞれ個性的。特に、超やる気の無さそーな人。もっと出ないかなー。
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- 2010/06/15
- 千本雨傘 公事宿事件書留帳16/澤田ふじ子
- 菊太郎と弟の鐵蔵が連れだって歩いていると、女が襲いかかった。同心組頭の鐵蔵に抱く女の怨みとは。(千本雨傘)正月明けてやっと六歳という子が、寒風吹きすさぶ橋のたもとで一人立っていた。(雪の橋)秋のはじめ〜桜の後までの6篇。
松葉を漬け込む話(千代の松酒)は「御算用日記 駑馬十駕」にも出てたなぁ。松葉サイダーってどんな味?いつもの人情話。弁護士+旅館みたいな公事宿として相談を持ち込まれる話(商売の神さま)もあるけど、どっちかっつーと、登場人物がそれぞれに町で見かけたトラブル案件に首を突っ込む傾向。冤罪、福祉便乗商売など、現代の社会問題の問題提議も健在。
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- 2010/06/12
- ねこあきない4/夢路行
- 2匹飼い猫、ローズとスーシィ。飼い犬はわらび。犬猫+αとの同居生活エッセイ。そろそろ描ける話題は描ききったか、最終巻らしい。
互いの力関係や、飼い主の気をひくそれぞれ個性的な方法や、家の外の生き物をながめて興奮してみたり。(確か)前巻で増えた臆病者の犬が面白い。構ってもらいたがりで、ちょっとうれしいことがあるとすぐ興奮してぐるぐる回る。あと、掃除機の話題は注目。ふつうのサイクロン式は犬の和毛を分離できずに詰まるとのこと。そのため、吸引力が衰えない唯一の、と大々的にCMしてるけど大変お高い掃除機に買い替えたら、「すばらしい」そうです。
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- 2010/06/10
- 天然王子の宝石箱1/木々
- 高1のつばめは、16才の誕生日に見知らぬおじさんからプレゼントをもらってしまい、しかもそのピアスの精霊がぽんっと出た!貴石の精霊と交流できる「貴石の王子」って言われても。
一応、他の貴石の悩みとか聞こえちゃったり。お父さんの結婚指輪を探したり。同類の「貴石の姫君」に出会ったり。でもすっごい事件が起こるってほどのこともなくゆる〜く。
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- 2010/06/08
- 猫人夜警隊 夜がもうすぐ終わるなら/真堂樹
- ゴールドラッシュ河に金ホタルが飛ぶ頃、夜警隊のトロワが挙動不審。いつも冷静な相方のユキネはそれとなく心配して。(銀のホタル 金のホタル)うだるような暑さの中、元気なのはRBになついている煙草屋の幼い兄弟ばかり。ある夜、出会うと10日以内に死ぬという伝説の羽根帽子の幽霊が出た!(夜がもうすぐ終わるなら)
なんで猫耳……とは1巻を見た時の感想、それしか書くことなくて埋もれてた。冷静に考えると、ベタなネタでベタベタに書くのがこの作者の持ち味だと思い直した。猫耳嫌いな人は、人が猫耳つけてると思うとアレだけど、猫の(擬)人化と思えば。この世界では、ことあるごとにマタタビ、マタタビって言ってるし。
そんなわけで2巻。友情ものと兄弟愛……か?ところで三毛猫だからトロワ(Trois)なんだろーけど、三毛って基本的にメスで、オスの三毛猫は珍しいらしいよ。トロワ、突然変異体なんだね……。
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- 2010/06/05
- 魔界王子 devils and realist 1/高殿円,雪広うたこ
- 名門の若き当主にしてパブリックスクールでは首席で監督生のウイリアム。未払いの授業料を調達するため、実家の地下室を探していたら、出てきたのはソロモン王の72柱の悪魔?科学万歳のリアリストなのに、ソロモン王の血筋で次期魔界皇帝を選ぶ選帝公だと言われても。
……えーと、なんか、なんだろ?ポイントが分からなくてコメントに困る感じ。家令のケヴィンに秘密がありそうなフリがあるので、続刊に期待、かな。アイザックの領地ペンブロークシャーといえば、前に高殿さんは「ペンブローク伯爵家の執事」って同人誌出してたけど、系統にするんかなー?それだとウイリアムに入れ込むケヴィンって図式になって、それはそれで安定するんだけど。ちなみに実在のペンブロークシャー(又はペンブルックシャー)はイギリス、ウェールズの先っぽ。
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- 2010/06/04
- 夏コミ落選
- 封筒はまだですが、速報メールが来まして、去年に引き続き、今年も夏コミ落ちてしまいました。夏に縁がないのかな?まー、今ちょっと休日が忙しくて旅行もしてないしなー。
でもそろそろどっか行きたい。龍馬伝に関係ないあたりで、奈良とか瀬戸内あたりとか。泊まりが無理なら、せめて横浜中華街食い倒れや、鎌倉の寺めぐり……。
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- 2010/06/02
- 6/2は横浜港開港記念日
- 去年のこの時期は開国博Y150をやってたけど、今年は平年通りの開港祭で。普段なら地方ニュースでちょっとくらいは取り上げられたりすんだけど、今日のニュースはそれどころじゃなかったからね。
開港祭とはまったく関係なく、昨日、仕事休んで友人Kと横浜行きました。ポンペイ展@横浜美術館のタダ券もらったんで。ついでに観覧車と遊覧船乗りました。せっかくだからと写真撮ってたら、海上保安庁がAPEC前のテロ対策訓練で、ボートでフォーメーションとかやってて、珍しい物を見たので思わず撮りまくった。とはいえ下の写真は平和に、遊覧船から見た現代横浜の、みなとみらい地区ビル群。高いのがランドマークタワー、観覧車をはさんでクイーンズスクエアの3連ビル、縦割りスイカみたいなのがインターコンチネンタルホテル。
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- 2010/06/01
- 鉄壱智7/なるしまゆり
- 朔ら彦たち一行は都に潜入するため、禎厚の手引きで人獣に化けて好事家に買われることにした。百合子と禎厚はそれぞれの愛情によって道を踏みだす。そして蝶子たちが見かけた「本当の人獣を作る」場所で黒耳が現れた。
えーと、ちょっとしか出ないけど、怪しげでいいぞ、粉屋の父ちゃん!吹き飛ばされた時の鉄壱智のことばには考えさせられちゃうな。まー、物語だから余計にだけど、怖いから攻撃的なんであって、とりあえず何でもかんでも視野を広げると、見える世界が違って怖さが減ると思うんだけどなー。
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