- 2009/10/30
- 冬コミ当選
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12/30(水)西ら−15bです。夏は痛恨の「不備落ち」だったので、ホッ。
新刊「横浜」を発行すべく、鋭意努力……します、これから。一応、開国の港町がテーマの予定です。とはいえ横浜港開港150周年記念行事の開国博Y150には目もくれませんでしたが。
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- 2009/10/29
- ハリー・ポッターと死の秘宝 下 ハリー・ポッターシリーズ7/J.K.ローリング
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闇の帝王をたおすため、ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は死喰い人たちから隠れて分霊箱を探し続けていた。最後の決戦が始まり、死にゆく人から託された記憶をもって、ハリーはヴォルデモートに相対する。
7月に予約してようやく。上巻は8月に読んだけど、そんなに忘れてなかった(笑)。
いっつも失敗する落ちこぼれだったネビルが、なんか急にたくましくなってます。いつの間に?最後の方「本人も知らないハリーの秘密」を一気に解説するかのようなちょっと説明くさい章が気になりますが。まー、最終巻なので大風呂敷をたたんでハッピーエンドってことで。
完結ついでに総括すると、1〜3巻まではわりと魔法使いの面白さや勧善懲悪的なところがあって、小学生でも読んで良かったと思えそうなんだけど、4巻以降は正しさが報われなかったり、人が理不尽に亡くなったり、過去の状況が複雑だし、人物に裏表があり、児童書にしてはちょっと年齢が高く高校生くらいにならないと、これは。
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- 2009/10/28
- カルバニア物語12/TONO
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呪いのせいで工事が遅れているモンクレイで調査するエキューと追っかけのフラン。ライアンがタニアの「先生」を解任され、新しい「先生」は問題児!?
なんかだんだん大人の事情っぽくなってくるよな、このシリーズ。サザエさんじゃないってことだけど。フランは新キャラのビスのこと、カフに似てるって言ってるけど、カイル・タンタロットの秘書のイサクの方に似てないか?あー、メガネか。
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- 2009/10/27
- おらんくの池/山本一力
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雑誌連載の短いエッセイ集。14歳まで暮らした高知の思い出、子供の頃覚えた味への強い郷愁、新聞奨学生のきつい仕事、後々かみしめる会社の先輩の骨太な気骨と言葉、そして家族との日常、などを土佐弁を時々交えつつ。
久々に図書館行ったんで、買わなさそうなのを。日々新しいダイエットネタを仕入れ、機械に弱く、安売りに弱く、片付け下手で、ここ一番という時に失敗しつつも、家族をしっかり支えている奥様の様子が楽しい。どこにでもいる普通のおばちゃん(失礼)なんだけど。ところで山本さんは下戸だったのね。「牡丹酒」は徹頭徹尾酒飲む話だったので意外だ。でも、それでか。飲まない私が酒の話に共感できたのは。
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- 2009/10/25
- 深川黄表紙掛取り帖,牡丹酒−深川黄表紙掛取り帖2/山本一力
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誤発注で仕入れすぎた大豆、大豆の品質、小豆仲買屋の身代、紀文の材木、大川の渡し船、など次々依頼されるやっかい事を知恵と人情で解決する蔵秀たち4人。
南国土佐の台風が縁で蔵秀の父・雄之助が請け負ってきた銘酒の販路拡大に、知恵を絞る蔵秀たち。現地視察のため、江戸から土佐までそろって旅をする。(牡丹酒)
辰次郎が算盤はじいて出す数字にびっくり。小さい数字を掛けていくうちに何千両とかなったり、逆にそれを割っていくうちに何十文とかいう数字に落ちたり。前に読んだ「損料屋喜八郎始末控え」もそういうとこあったなぁ。土佐までの旅の方はさぁ、そりゃ大変は大変だけど、軍資金がたんまりあるからできる贅沢もしてるよね。言ってみたい言われてみたいよ「費えのことは気にしなくていい」なんて。自分は酒嫌いなのに読んでるとフラッと酒が旨そうな気がしてくるから不思議だ。
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- 2009/10/23
- らせつの花7/潮見知佳
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運命の日まであと半年ほどとなった羅雪と夜行は、お互いの距離をつめられずにいた。九竜と所長の緋一郎の出会いと、強力な悪霊との戦いがよみがえる。
あー、九竜が黒い。しかも正体見たり。所長は小さくても所長なんだね。お父さんに死なれてグレてこのお猫様な性格になったんじゃなかったんだね。一貫性があって、それはそれで良い。羅雪と夜行は最後の難関というか爆弾落ちました。ゆららお姉様……。
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- 2009/10/21
- 幻想綺帖1/波津彬子
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東西の短編小説の漫画化。波津さんなので(笑)怪異譚ばっかりズラッと9作。いや、中国奇談は話が2つあるから10作?波津さんなので、相手がお化けでも見る目がやさしい。
山月記。嵐の夜に(スモーキー島のハウス・パーティー)。藤の森のおぢい(人間に交わる狐の事)。雪訪い(第二菎蒻本)。中国奇談。夜半の膳。開いた窓。幽霊、恩を謝する事。化鳥。
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- 2009/10/20
- 泣き虫弱虫諸葛孔明 第1部/酒見賢一
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史上屈指の天才軍師(になる予定)にして宇宙にイッちゃってる奇行変道の孔明が、周囲を七転八倒させて黄氏とコロッと結婚し、新野城でヒマこいて髀肉の嘆をかこつヤクザの親分・玄徳の三顧の礼による招請によって隆中の廬を出るまで。
作者のツッコミ語りにもびっくりの、それでいいのか三国志。あるいは白井恵理子「STOP劉備くん」シリーズの小説版。徐庶の母ちゃんなんかまるで白井版だよぅ。これで五丈原までいくのかしら。オソロシイ。
まー、子供の頃からから父に「泣いて馬謖を切る」とか「死せる孔明、生ける仲達を走らす」とか聞かされ、紳々・竜々とか吉川英治とか江森備とかを経由して白井恵理子を読んでる今となっては、こんくらいドンと来〜い!それにしても酒見さんが白井版を読んでるのか気になる。
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- 2009/10/19
- オリンポス1,2/あき
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表紙絵がちょっと高河ゆんっぽいのが気になって。あと題材がギリシア神話みたいなんで気になって。そんだけ。
神の箱庭に閉じ込められているガニュメデス。閉じ込めたのは性悪な太陽神アポロン。アポロンは「嘘をつかない」神であるというあり方を試し続けていた。
いかん、ハーデスにちょっと惹かれた……。なんでこーゆー、得体の知れない底意地悪そうな感じが好きかな、自分。
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- 2009/10/17
- コルセットに翼5/もとなおこ
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婚約を機に外からの攻撃を開始したジェシカ。婚約者のエリックはラファエルの秘密を垣間見て接触しようと試みるが、ラファエルの家に居たのはクリスティンだった。デスデモーナ女子寄宿学校の実態が暴露される日がやってきた。
わはは、黒い、黒いぞジェシカお姉様!ミス・デスデモーナの悪行は表で暴露されるところだけど、裏ではクリスティンの父、ラングトン博士の悪行(?)が明かされつつあり。ところで前作「レディー・ヴィクトリアン」の小説家アージェント・グレイが名前だけ本の表紙にこっそり登場してる。しかも恋愛小説だけじゃなく社会派作家になってるみたい。
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- 2009/10/15
- 暗殺の牒状 足引き寺閻魔帳/澤田ふじ子
- 暗い顔で歩き回る近所の子を見張る地蔵寺の犬にして足引き仲間の豪。「御衣の針」目利きしつつも気持ちの優しい質屋の悩みは行き遅れのわがまま娘。「秋の扇」夜道を帰る宗徳が一人の女に狼藉を働かんとする男達にでくわした。「暗殺の牒状」等、短編6話。
豪、かっこいいぞ。犬だけど。第一話のは豪視点で半分いってるし。今回はけが人とかを地蔵寺に連れて来る話が多かった。桜の頃から夏、秋、冬と巡って早春まで。あー、隔月刊雑誌連載?いつも時代考証な蘊蓄が楽しい。
多作といえばこの人も多作なり。最近読んでる時代物は澤田ふじ子だけで半分以上いくんじゃないかな。
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- 2009/10/14
- 運命の子 グイン・サーガ129/栗本薫
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帯に〜130巻の予告が〜。亡くなる前にいったいどんだけ書いてあったんだ。読者として思うところは色々あるお人だったけど、この猛烈な多作っぷりは本っ当ーに尊敬に値する。
いよいよ本性を現し、ヨナをとらえようとする<新しきミロクの教え>組織。ヨナとスカールはヤガから逃亡をはかる。しかし逃げるとなればフロリー親子も連れ出さねばならない。二手に分かれた彼らの前には……。
来る物が来て出る人が出てきた感じ〜。
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- 2009/10/13
- 公儀鬼役御膳帳/六道慧
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突然父の屋敷から出され、裏店で町人としての暮らしを始めさせられた隼之助。何で生計を立てれば良いのか悩んでいたところ、公事師に誘われ仕事をしかけたのに、またまた父の命令で塩問屋に奉公に行くことに。味の目利き隼之助は、次第に真実と危険に近づいてゆく。
読んだ時、罪状が何なのかわからず、後でぼーっとしてる時、食品表示偽装だと気づいた。つまり、安くて品質の悪い物を加工して良くして高く売ることのどこが悪いのかと疑問だったんだけど、工夫が問題なんじゃなくて、別の高額商品のブランドで売る偽装。あとー、隼之助は父の愛情疑いがちなんだけど、岡目八目で見ると父親の期待が一身に集まってますぅ。
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- 2009/10/12
- 新・特捜司法官S-A 9/麻城ゆう
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セドナはネオヒューマンを中心とした「あひるの会」とは別に、千秋、ベジコウモリ、クロエやサムを交えて秋津の控え室で情報交換会を始めた。一方、秋津が爆弾魔に襲われかけた時、秋津を助けるとコンタクトをとってきた人物は、特捜司法局が探している人物だった。
前巻、バーリー先輩が登場したので、均衡を取って(?)今回は短編にリィンが出た。道原マンガだったジョーカー・シリーズの主役。次巻で完結らしいんで、ストーリーはクライマックス!のはずが、緊張感がいまいちというか、これが解決すればというポイントが見えない。千秋の恩人の「仙人」が登場したわけなんだけど、これはジョーカー・シリーズとは別の新キャラっぽいな。読み誤った。
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- 2009/10/09
- 薬師寺涼子の怪奇事件簿 霧の訪問者 上/垣野内成美,田中芳樹
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今日も美しいお涼さまは軽井沢の別荘で臣下を侍らせて楽しい休暇。無理矢理休暇と称してお供させられた泉田は、息抜きの散歩途中で車にはねられた!薬師寺家別荘には、あのジャッキーも滞在していた。
今日もマリアンヌとリュシエンヌが可愛くて働き者。お涼さまはわざわざ新幹線乗ったり自転車二人乗りしたり楽しそうだなぁ。今回はいつもに増して深く考えずお気楽に楽しむ内容かと。軽井沢で休暇だし。ジャッキーたちの女装大会が出る後編が楽しみ。
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- 2009/10/08
- 夢のなか 慶次郎縁側日記/北原亞以子
- 針仕事の内職でぶらぶら男の倉吉の面倒を見るおこまが手に怪我をした(夢の中)。海産物問屋の入婿になって気の置ける日々を送る卯平は、妻で家娘のおひさから脅迫状が届いたと相談された(入婿)。短編8本。
なんか〜、吉次が微妙に「本当はいい人」っぽく〜(笑)。新顔十手持ちで自分大好きな安次がイライラするけど笑える(棚から盗人)。だめんずの面倒を見てしまう女の話が多いような。婿になれずただの養子になった晃之助や妻の皐月が、一人娘の三千代を亡くした慶次郎に遠慮しつつも家族であろうとする姿が切なく温かい。
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- 2009/10/06
- 世界一初恋 小野寺律の場合3/中村春菊
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進行係をまかされたら新人だとなめられ落ち込んだり、初めて担当したコミックスが出て浮上したりの律。高野と会話するたびイライラしてばかり。律の先輩編集でこっそりメンクイの木佐編も。
連続刊行なので、こないだ(8/1)出たと思ったらまた出たよ。しかしこれが痛い現実だったら、多少の誇張をさっ引いたとしても編集さんってどんだけ睡眠不足なんだ……ホロリ。ところでロマンチカで最初出てきた時、なんてウザイからみ酒だと思ってた井坂専務、最近いっそさわやかだと思わないでもないカバー下マンガ。
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- 2009/10/05
- ラズベリーフィールドの魔女1,2/宮城とおこ
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200年の伝統を誇る寄宿学校のレーンフィールド女学院。寄宿生のアリスの関心は、ひたすら食欲!あまりの空腹に夜の寄宿舎をさまよっていたら、うっかり悪魔と契約しちゃった。悪魔のために人の秘密を集めることになったけど、人の秘密ってどうしたら聞けるの?
耽美が似合う浮遊感ある絵柄で、舞台は女子校、なのに主人公のアリスだけがノーテンキな食欲魔神。そのギャップを楽しむか。周囲の影ある人々の物語を堪能するか。2巻の最後は悪魔の秘密、で完結。さわやかに。
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- 2009/10/03
- てんきゅん!1/高橋冴未
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華族しか住めない帝都にあこがれて妄想がちの天子。でも女給の給料じゃ観光旅行の費用を貯めるのにあと何年かかることか。それどころか長屋の家賃値上げでこのままじゃ住むところにも困るという時、帝都風のお屋敷に住めるという棚からぼた餅な話があって飛びついちゃったら、騙されたー!
ハンコ推す時は契約内容をよく確かめて(笑)。年下彼氏希望の神楽14才がしっかり者なのは当然としても、天子は17才にしては幼い気が。高橋ヒロインらしく騙されやすすぎるけどバイタリティーだけはある。今のところドタバタとして気楽に楽しめる。
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- 2009/10/01
- 吸血鬼ハンター21 D-魔性馬車/菊地秀行
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貴族の執事を10年つとめた人間を都に連行するために乗合馬車の停車場に現れたのは女保安官。貴族の関係者と同乗すると知ってなお旅に出る人々と保安官の助手たち。馬車の同行者達に妖物がおそいかかった、その時、現れたのはD。
あとがき映画が最近ホラー映画度下がってる(笑)?今回はストーリーに合わせて「駅馬車」。あのぉ、千分の一ミクロンの糸ってえぇっ!
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