独言 2009/08

2009/09

2009/07

2009/08/31
ゴーストハント11/いなだ詩穂,小野不由美
廃校になった分校の調査を依頼されたSPRのメンバーは、校舎に閉じ込められた。遠足バスが事故に巻き込まれて亡くなっていた児童たちは、新たな犠牲者を呼んでいる!
原作の時は「取り込まれる」っていう怖い感じあったけど、漫画は悲しい方が強いなぁ。話がわかってるせいかな。あー、次はナルの秘密編かぁ。
限定版のドラマCD付き2580円も売ってたけど、通常版にした。前編ってことは後編もいつかあるわけだし……。

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2009/08/29
純情ロマンチカ12/中村春菊
就職活動がちっとも進展していない美咲は、押しかけ居座りの水樹にきついけど本当の事を言われて落ち込みがち。とりあえず丸川書店でバイトしてみることに。一方の秋彦は、水樹の前で美咲とベタベタするのを(いちおう)遠慮し続けてイライラ・マックス。
ミニマム、野分の子供時代。よい子の野分でもやるせなくて家出したことが。
エゴイスト、野分の誕生日にレストランで食事、のはずが。
こーれーはー、就職の方は展開が見えたな。いーけど。秋彦が突飛な行動をほとんどしなかったので、なんかふつーの人みたくて盛り上がりに欠けるよーな?と思ってしまうのはロマンチカ慣れしすぎかしら……。

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2009/08/27
告白/可南さらさ
桜の下で彼方が一目惚れした相手は高嶺の生徒会副会長にして寮長の寒河江先輩。文化祭の忙しさに雑用係として生徒会に出入りできるようになったけど、切れ者の寒河江には、甘やかされてのんびり屋の彼方なんて邪魔なだけ?
ざっぱに言うと子犬ちゃんと委員長(副会長だけど)。もー、それですべてが語られちゃうよーな。でも可南さんのキャラでこんな子犬ちゃんって珍しいから、そこは新鮮。私としては最後の方、彼方の兄と寒河江の寒い笑顔の会話なんかちょっと良い感じかな。どうせならこの兄の話とか出ないかな。それか、どうやらはた迷惑君らしい会長の中園か。

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2009/08/26
されど罪人は竜と踊る7 Go to Kill the Love Story/浅井ラボ
人里離れた森での訓練を終えたギギナとガユスは、帰途、襲撃されている一座から救えたのは少女一人。記憶喪失の少女・アナピアを突き放しきれずに面倒を見ることにしたが、先の襲撃も、過去も、そして現在進行形の危機も、すべてアナピヤを狙ったものだった。
アナピヤが出るからスニーカー版「IV くちづけでは長く、愛には短すぎて」の焼き直し。ガユスは仕事もプライベートもなんとなくそこそこうまくいってたはずが、ついに現実とゆー奈落に足を踏み入れつつあります。これまで回想だけだったクエロ登場。
新刊帯に前巻まではなかった「本作には暴力その他過激な表現が含まれています。ご注意下さい。」とちっさく注意書きが入ってる。今までなぜ無かったのか不思議なくらいだよ。つか、煙草の箱と同じで、もちっと級数おっきくしないとさー。

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2009/08/25
炎の月6 ジェニーシリーズ11/河惣益巳
目が覚めたら知らないベッド。あのジェニーが酔った弾みでスキャンダル!ジェニーも周囲も無かったことにしたいけど、相手は諦めてくれなくて。
アマゾンのレビューで、「ジェニーの魅力は身持ちの堅さだったのにがっかり」みたいのがあって、「そーか、気にするべきはそこか」と新鮮な気持ちに。私はそーゆー大筋はそーゆーものと考えてあんまり気にしない。私が気にするのはもっと些細なこと。正規軍に従軍する時って私物の銃の携行って許されるもの?とか、長髪はせめて結わこうよ、とかね。

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2009/08/24
平安ラブロマン1 此の花選び/河村恵利
平安末期。白川院の姫君に箏を教えることになった藤原季道。季道の姉とその従兄弟半の忠道。院の姫、後に鳥羽天皇の中宮、待賢門院が産んだ幼い二の宮。佐藤義清、後の西行法師と幼馴染みの如奈。待賢門院の女房となった三条と幼馴染みの二郎。
それぞれ独立の短編5話だけど、待賢門院を軸につながったシリーズになってる。ストーリーそのものは割と単純なんだけど、ざっぱに時代背景を理解してないと、なんでそーなるのかわかりにくいかも。院政時代で、源平合戦のちょっと前ですよー。今回はほとんど泣く泣くあきらめる話だなぁ。
ところで平安ラブロマン1ってことは、しばらく平安もの続けるのかしら。

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2009/08/22
KEY JACK7/潮見知佳
宝石大好きごうつくシスターのリンのそっくりさん登場。しかも王女様!極龍太郎と森村蝶子の化かしあい。秋をスカウトしたいクロード。龍太郎がついにヒカルちゃんとデート!の4本と、昔の短編。
人違い編というべきか、龍太郎編というべきか。走行中の車から飛び降りては行けません(笑)。秋の実力があんまし見えない巻です。ますますお笑いチームになっていくなぁ。

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2009/08/21
雪の追憶 フェンネル大陸 真勇伝/高里椎奈
船でたどり着いた北の港で、フェンはサチが語らない出自への手がかりを得た。世慣れて舌先三寸のようでいて親切なこともある、飄々ととらえどころのないサチの、涙も枯渇する慟哭の過去。
き、季節感が(泣)。一面の雪原とか、まつげに霜がついて凍り付くとか、この残暑な季節に言われても、涼しくなるっていうより冷房病になるみたいな?「本名知りたきゃ銀七枚」が口癖のサチがめっっっずらしく真面目。ま−、苦い過去に直面するわけだから。

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2009/08/20
断章のグリム11 いばら姫 下/甲田学人
閉ざされた家。雪乃の断章が繰り出す浄化の炎で焼いても死なない異端。廊下を引きずられた血の跡をたどった先の部屋に待つモノは。予言された「いばら姫」の物語は、この惨状の何をあらわすのか。
皮膚の下からうぞうぞがあぁぁぁっ!が続いてます。死体が動き出すとか自分が感染するとか血まみれの部屋とか、ホラーの道具立て満載!最終兵器の白野君、基本、頭を使う後衛なので、いっつも雪乃ちゃんに比べて怪我は軽いけど、今回はだいぶ体張って怪我しました。

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2009/08/19
戦う司書と絶望の魔王/山形石雄
かつて、予言された世界の終わりの日を阻むために戦う英雄がいた。後に神立バントーラ図書館の眠れる館長となったルルタ・クーザンクーナの生き様とその絶望。
前巻、なんか終わった感あったのはなんだったんだろう?次巻こそ最終巻だそうです。要は、思い込み王って大迷惑!って話では。
10月からアニメ化だそうです。いまちらっと広報サイト見たけど、キャラデと美術がいい感じ〜(笑)。何話やるか知んないけどとりあえず最初は「戦う司書と恋する爆弾」でしょう。作者メモによると「過去の予知能力者との遠距離恋愛」だそうです。

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2009/08/17
謎の聖都 グイン・サーガ128/栗本薫
いよいよ遺作ラストかと思ったら、まだ129巻の原稿残ってるらしく、オビに予告が載ってる。ただ、あとがきとかはもう無いけど。
ケイロニア皇女にして王妃のシルヴィアが幽閉された闇が丘の離宮では、夜な夜な不気味な泣き声が。ミロク教徒の聖都ヤガの『兄弟の家』から宿変えすることができなくなったヨナとスカールの元に、探していた2組の親子の消息がもたらされた。しかしヨナには既にミロク教の新勢力の包囲網が迫っていた。
えーと、この表紙の女の子は誰?フロリーには見えないからマリエさん?せっかくケイロニアが出たけど、グインは噂にしか出ないわ〜。つまりこの時のグインって結局「七人の魔導師」事件やってるってことだよねー。あんまり昔すぎて話もほとんど覚えてないから読み返さないと。つか外伝1なんて本棚の奥の奥に(泣)。

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2009/08/15
物語の体操 みるみる小説が書ける6つのレッスン/大塚英志
こないだパソ雑誌の漫画家インタビュー記事で紹介されてて、調べたら図書館にあったんで、ハリ・ポタ借りついでに一緒に借りた。大塚英志っていうと「サイコ」の人だよね。確か昔、成田橋に借りた覚えが。編集出身だったんだ……。
エッセイじゃなく、ホントに小説書き方ハウツー本だよ。専門学校の小説家養成コースで講師をやった経験から「運動選手が試合に出る前に筋トレとか基礎練習するのと同じに、小説家にも基礎訓練が必要」という考えで、「物語」の作り方というか「物語」作れる人になり方、の一例を指導する。主にライト・ノベルとか、ゲームのストーリーとかの大量消費作家を目指す向き。

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2009/08/14
実物大ガンダム
自分のサークルは落ちてしまったのですが、本日は売り子でコミケに行ってました。その帰りに台場の潮風公園にガンダム見に行きました。ゆりかもめ車内から見ると、巨大ビルを見慣れた目にはけっこちっさく見えるのですが、近づくとさすがの大きさです。一緒に行ったネコはデジカメ持参でしたが、私は持ってなかったので、せめて携帯で。気づけば二人とも撮りまくりです。
正時に煙を吐くの(ジェット噴射のイメージ?)と30分になんかエコメッセージを流す時に顔がちょっとだけ動くのですが、その瞬間周囲がどよめきました。展示は8月末までらしく、その後どーすんのかな、と二人で言ってました。

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2009/08/12
レプリカ・ガーデン 廃園の姫君と金銀の騎士/栗原ちひろ
15年間屋敷の中だけで図書室の本を端から端まで読んで育ったクリステル。一緒に暮らすのは従者のヴィリだけ。ヴィリが留守中に、自称・墓守のルカが訪れたことがきっかけで、クリステルはヴィリと共に初めて屋敷の外に出ることになった。
なんか京極堂シリーズにもあったよね、似た感じの。ま、こっちはハッピーエンドってゆーか、おとぎ話なんで。共通登場人物は人形師のバラッドとアーセルだけど、あくまで脇役。シリーズとして、人形が恋をすると人間になれる、って設定なんだけど、好きになっていくのは段々なのに、人間に変わるある瞬間が劇的にオーソドックスなんで、ある意味安心して読める。

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2009/08/10
レプリカ・ガーデン 水葬王と銀朱の乙女/栗原ちひろ
魔抱石によって魂を持つ少年系人形のイファ。創造主たる人形師ヘィディの工房で暮らしていたが、工房が襲われ、イファは水葬都市に売り飛ばされてしまった。新しい主のフォルトナートが用意したのは少女用のドレス。フォルトナートの怨みを受けた小さなイファの心は、どこまでも前向きだった。
王道なお伽話だなぁ。「そして幸せに暮らしましたとさ」終わりなので、読みやすい。けど、作者は好きなのね、どう見ても怪しい人。舞台の水葬都市は水路の街なので、ヴェネツィアのイメージだろうなぁ。

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2009/08/09
株ぢから 儲けるだけが株じゃない/佐久間智代
主に株主優待目当てに株を買ってる作者のエッセイ漫画。転換社債を買って、利息がついて返ってくるはずが、元本割れして株に転換されちゃった!ってとこから始まる。そして日々損しながら、配当とか優待とか総会とか、楽しいこともあるから、損して損して損してもなんか趣味で続けちゃうんだ〜。という話。
なんていうか、損しても良いとこさがしでポジティブ・シンキング!株ぢからゼロじゃないっすか、これは。本業でぼちぼち儲かってるから言える話ではないかなー。株やるからには、お小遣い程度でも儲かる方向で、って人にはまったく参考にならないけど、損した時に開き直るきっかけにはなる……のか?

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2009/08/08
鬱金の暁闇4 破妖の剣/前田珠子
あれから1年……ってどれ?…(1〜3読み返し)…前巻も8月配本だったので、読者的にはぴったり6年!
あれから1年、破妖刀の紅蓮姫はターラが使っている。ラスは浮城の氷室で紅蓮姫の鞘として眠り続けている。ついに本格的に目覚めた六人目の雛の君が配下を集め始めた。雛の君の目的とは!?
主人公眠りっぱなしです。こないだ外伝でちょっと出張ったからって、あんまりな。闇主も(たぶん一発大逆転〜できるチャンス狙って)引きこもってダラダラ。この二人のどつき漫才がないとこのシリーズの意味が!それかセスランがにっこり怖いこと言って周りを凍らせてくれるとか。しょうがないから「鬱金〜」の主人公格のターラがぢみーに頑張ってます。あとラスの目玉が……ホントに何しに来たの?「鬱金〜1」のあとがきによれば、シリーズ完結編になる予定らしいので、また止まらないうちにさくさく進めてほしい。

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2009/08/07
プリンセスハーツ 初恋よ、君に永遠のさよならをの巻/高殿円
十年に一度の賭博祭で仮装や賭博に興じる人々に混じり、陰謀もまた行われていた。隣国のオース王子が推すアジェンセン北部のナンセの後継者に対抗するため、ルシード大公側が見つけた後継者候補がパールエルムの宮廷に到着した。大公妃のジルもルシードを助けるため、陰謀を巡らせるが。
とりあえず賭博祭編終わり。高殿さんの〜、男どもは〜、彼女激ラブで行動が変〜。女たちは既成事実に強い(笑)。陰謀とか弱みの芽はたくさんあるし、そもそもの発端たるジル、ルシード、マシアスの望みにまったく近づいてないし、どんどん痛い経過をたどるんだろうなぁ。今回、進展につながる唯一の収穫はヒースの置き土産でした。

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2009/08/06
逆転のクレヴァス/茅田砂胡
「追憶のカレン」の個人的後始末でセントラルを訪れたシェラの付き添いだけど、外で待っててと言われたリィが散歩していたら誘拐されてしまった!しかし誘拐犯ときたら本当に誘拐してる自覚があるのか、と言いたくなるような頭のネジが1本どころか何本も抜けたような男。あまりにあきれたリィは……。
シェラ、凄腕です、ロリコンたらしが。途中、ポッと出のダイアナが一番怒ってるよね、これ。ちょっと前の「サイモンの災難」もそうだけど、天才の専門馬鹿とはかくあるべし、という茅田さんの信条なのかしら。専門以外の会話がほとんど成立してないよ。大山鳴動して鼠一匹みたいなオチがちょっとお粗末な気がしないでもないけど、今回のキーワードはケリー側の方が関わりありそうなんで、次はそっちが出そうな気配です。

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2009/08/05
ハリー・ポッターと死の秘宝 上/J.K.ローリング,松岡佑子
母の守りが消えるハリーの17歳の誕生日を前に、ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人はヴォルデモートを滅ぼすために分霊箱を探しに出ようと計画する。隠れ暮らすハリーに対し、ヴォルデモートは着々と勢力を伸ばしていた。一方ダンブルドアの知られざる過去が暴露され、ハリーはダンブルドアへの不信をつのらせる。
ハリーがイライライライラしてるので、読むのに気合いが要ります。中学生くらいだと共感するんかもなぁ、このイライラ感。
地元図書館は上下巻を別に借りるんで、上巻を11月末に予約して、8ヶ月後ようやく確保できました。下巻が先に来たら困るから上巻予約順位が30番を切った頃に下巻の予約入れて、現時点であと113人〜(笑)。夏休み読書奨励のため、上巻は早めに返却しようっと。上下巻セットで売ってるせいか、上巻の裏にISBNとかのバーコードが無い!やー、下の表紙表示を作るのに、バーコードをスキャンしてアマゾンのサイトに飛ぶソフト使ってるんで。
ところでポッターっていうと、修道士カドフェル・シリーズの「陶工の畑」の原題が「The potter's field」だった。つまりハリーのご先祖も、ピーターラビット・シリーズの作者ビアトリクス・ポターのご先祖もきっと陶工だったのね。

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2009/08/04
愛蔵版 鉄錆廃園3,4/華不魅
鍵を得たハザはトゥエの力が暴走する!魔物と人の争いを止めるには、結局イーサ・メルを止めねばならない。しかし切っても死なない魔王を止められるのは、半身たるソダイだけ。はぐれの魔法使いジェソルミーナのおしごと、エリスとヴァレリーの出会い、カラの過去と未来、の短編が3巻に収録。
なんかこれって、すっげー大団円?ってゆか、ドカーンと一発、な結末ですよ、これは。戦争が終わって?年後の様子も入ってます。長年の懸案の一つが解決してちょっとすっきり〜。この後「グラマラス・ゴシップ」も決着を模索してるみたくて、期待期待。

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