独言 2009/05

2009/06

2009/04

2009/05/29
銀河英雄伝説英雄たちの肖像2/道原かつみ,田中芳樹: イゼルローン要塞のヤン艦隊を離れてフェザーンに赴任したユリアン。一方、新皇帝が即位した帝国では新たな「叛徒」討伐計画が開始していた。作戦名は神々の黄昏（ラグナロック）。ヤンが勝手に作ったイゼルローンの祝日・シェーンコップの日の由来話も。
あ、久しぶりのルビンスカヤお姉様。ルパート・ケッセルリンクもそこそこイケメンだがしょせんは脇役。シェーンコップの日の話は外伝の「ユリアンのイゼルローン日記」から。
2009/05/28
ナイチンゲールの沈黙上,下/海堂尊: 文庫版を友人に借りた。というか前作を図書館で借りて読んだとこのブログに書いといたら（2009/04/23）、ちょうど持ってた持ち主とは別の友が記事読んでまわしてくれた。中庭組は書痴友なので、持ち主が知らない内に持ち本がどっか巡ってくるのは、よくある出来事。
年末進行の東城大学医学部付属病院では忘年会が行われた。愚痴外来の田口医師はトラブル急患以外にも面倒事を押しつけられた。小児科の看護師、小夜が眼球摘出しなければならないレティノ患児の扱いに手を焼いている。そして街で起きた猟奇殺人の余波が病院の中にまで波及する。
あの白鳥技官にも苦手はあるとなると人間的に見えるから不思議だ。脇役ながら、患児の由紀ちゃんと小児科の猫田看護師長が傑物。話はちょっとファンタジックな要素があるんで、医療行政の問題提起をする部分との落差に違和感が。エンターテインメント性を増したと考えるか、微妙なところ。
2009/05/27
訃報：栗本薫: ２つの癌の闘病エッセーは読んでたので、グイン・サーガはいつか未完になると覚悟してたせいか、吉田直の時のようにショックではないけど、残念です。
グインはあと１冊の原稿はもうあがっていたようで、近々出るでしょう。あと私が買ってるシリーズとしては伊集院大介の単行本でまだ文庫になっていないのもあるし、もしかしたら雑誌掲載とかもあるのかな。もうしばらくおつきあいが続きます。
2009/05/25
ツバサ27 RESERVoir CHRoNiCLE/CLAMP: 過去と現在が、次元と次元がつながる。血縁と、異世界の同一存在の絆から願いを込めて託された力が世界をつくろい、最後の選択の時が近づく！
クライマックスに入ってるんでしょう。画面がグイーングオーンってねじれたり集中線だったり。絵は派手だけど、ストーリーは思わせぶりばっかしで、さっぱりわかりまへん。
2009/05/22
言ノ葉は呪縛する破妖の剣外伝/前田珠子: 挿絵変わりました。久々すぎるからかな。厦門絵に似せようと努力してるけど、個人的には新しい方が好み。少女マンガ育ちだからね。巻頭のシリーズ大おさらいページに初読みの人も取り込もうという意図が。
言の葉姫に守護された都が妖貴によって滅ぼされた。時が過ぎ、レンバルトに育てられたリエンカの前に、死ねば生まれ変わるはずの言の葉姫を捜す人々が現れ……。花馬鹿花屋のエンランドが花ではなく女性に恋をした!?
外伝なので、ラスと闇主の出番は少なめ。もちょっとふっくらしても、と闇主に嘆かれてたラスも程よく育っている（ことになっている）とみえ、今回は美人と絶賛。
2009/05/20
青い羊の夢3/立野真琴: ハイ・ヌーンのエンペラーとの会談に行くラーティに同行した界。しかしエンペラーは界に因縁の人物!?ラーティの昔の愛人が戻ってきた時、界は……。の２本。
……ラーティが界にいぢわるする話？２本目は次巻に続く。
2009/05/18
新・特捜司法官S-A 8/麻城ゆう: ネオヒューマンに対する犯罪を特に厳しく処罰する新法が成立した。偶然、秋津が助けた縁で、ネオヒューマンの千秋は秋津やベジコウモリの助けを借りて人間とネオヒューマンとの共生の道を模索し始めた。
そこそこイベントはあるんだけど、話が散漫だなぁ。人類vsネオヒューマンの解説自体が物語の主軸になってるし。ところで最後にあだ名だけ出た仙人って、ジョーカーシリーズ本編で出てたような人じゃないだろーかしらん？っていうのも、短編があのバーリー先輩！
2009/05/14
御算用日記星星の火/六道慧: ひとつ、重職三人が相次いで亡くなった藩への潜入捜査。ふたつ、四兵衛店の長屋に捨て子。みっつ、開業したての金魚屋からの相談。少年重職たちが歯を食いしばって守る若君と藩を助ける方策はあるのか。
せいせいのひ、です。相変わらず数之進は千両知恵垂れまくり。まぁ、金魚屋の相談にまでかっちりハマるのは小説らしいご都合主義だけど。
2009/05/13
花よりも花の如く7/成田美名子: 宇治川で事故死した親友エヴァンの部屋の後始末に来日したレニーと、エヴァンが能を習っていた藤哉。エヴァンの死の謎と、能の心。憲人が藤哉役で出演したドラマ「石に願いを」を一挙収録。
最初１話分がドラマ撮りの現実・憲ちゃん。撮影じゃなく役作りとかそーゆーの。ドラマをやってみることで、能役者としての自覚って感じ。あとほとんどがドラマ本編。
2009/05/12
かな、かも。4/橘裕: 中庭組には超評判悪い橘裕のヒロイン。お馬鹿で、泣いて男が助けてくれるのを待つ女、に見えるのかな？確かにお馬鹿で泣き虫だけど、待ってる女じゃないと思うんだけどな。私がオヤジ趣味ってこと？いくら地図が読めて話を聞かない男脳女（「話を聞かない男、地図が読めない女」参照）だからって、そんな！
神尾・弟、こと亨が映研をやめて陸上部に!?映研の文化祭作品撮影は神尾家の別荘で。神尾兄弟の秘密って？最終巻。
2009/05/09
魔女の戴冠3/高瀬美恵: ひいぃぃぃ……っ！オープニングがサドの歯医者！今、私が通院中の歯医者は良心的なとこだけど、だからといって歯医者が好きになれるわけじゃない。や、歯医者シーンはそこだけだけど、寝ぼけた出勤電車にお目覚め強烈で。
聖魔女イネスの座を継ぐ教皇が死に瀕し、時期教皇選びが始まった。死者再生の魔術を完成させるための権力を手に入れるべく暗躍するセレスタンと、教皇候補の魔女。落第寸前魔女のキアラとぼんくら役人のアーダルベルトはいつのまにやら追われる身!?
2009/05/07
書物狩人/赤城毅: 古書の中でも稀覯本を合法、非合法を問わず入手する書物狩人、ル・シャスール。名乗りは日本人だけど、髪は銀髪。公表されたら歴史が、犯罪の真相が、あるいは世界が変わるような稀覯本の入手を依頼された時……。
結果として金になってないんで、大赤字だよなー。他んとこで稼いでんのかなー。結論でいえば詐欺っぽい感じ。でも隙間の歴史を積み重ねて虚々実々の知能戦。朝の通勤列車大幅遅延と振り替え移動のつらさを紛らわせてくれました（泣）。
2009/05/06
されど罪人は竜と踊る6 As Long As I Fall/浅井ラボ: 文庫再録は「VI追憶の欠片」から「青嵐」、「VIIまどろむように君と」から「優しく哀しいくちびる」。あとは雑誌掲載で文庫未収録分４本と、序と短編が書き下ろしみたい。
「優しく哀しいくちびる」は前巻の「禁じられた数字」のリベンジ！みたいな話だけど、結局ジヴーニャの褒め殺し部分が圧巻。あとはガユスの日常。
2009/05/04
パーム32 蜘蛛の紋様3/獣木野生: エリーの農場で監禁され、脱走を繰り返す十代のジェームス。両親と伯父を亡くした後、自分の居場所を求める大学〜研修医のカーター。
脱走するたびに痛い目にあわされるジェームスの怪我が、見てるだけで痛くてぞわぞわする。
2009/05/03
彩雲国物語黄粱の夢/雪乃紗衣: 過去編ばっかの外伝集。清苑公子流罪の経緯、燕青と清苑の出会い、邵可と薔薇姫の３本。つか、影の主役は人でなし親父のセン華王なのでは。
過去編って、キャラに親近感わかせる効果が高いよなぁ。生まれた頃やうんとチビ助の頃から知ってる子たちは、多少大きくなって粋がったり、大人になって格好つけてたりしてても、おチビの印象が抜けなくてかわいく思えるのと一緒で。いやー、誰も彼もお間抜けっぷりを披露してくれててかわいいですわ。
2009/05/01
デミアン症候群 6/沖麻実也: 倉知に脅されて（？）サッカーの試合に出た東が、直後に入院！城一郎は多忙な季節に悩みが割り増し。相変わらず東は隠し事いっぱい。
季節は〜進んでるけど〜、話は〜進んでんの、これ？あー、一応進んでるか。ま、いーけど。この芸細かいとこ好きだから。若手学園長が格好良く登場、がこの巻のキモかな。