- 2009/02/27
- XXXHOLiC 14/CLAMP
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小羽ちゃんのその後と、百目鬼の不思議と、四月一日に料理を習う美人なのに変な女と、四月一日の正体のさわり。四月一日の正体は「カードキャプターさくら」と「ツバサ」にリンクしてるので要注意。
世界がほぼ全部リンクしてるCLAMPワールドの中でも、同じシーンの裏表だったり同時発売したりして「ツバサ」とのコラボ度が高いので、レビューとか読むと、凝縮された不思議話の短編が好みの人には評判悪いなぁ。確かにシリーズを単独で読めないってのは、売れてるからできるCLAMPの傲慢といわれても仕方がないよなぁ。傲慢といえば、オリジナルアニメDVD付初回限定版の値段もすげーよな。っていうかコミック付DVD?CLAMPのメディアミックスにはつきあいきれないので、通常版買った。
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- 2009/02/26
- 華麗なる古都と古城を訪ねて/藤本ひとみ
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タイトルどおり、主にフランスの古都と古城を訪ねた記録兼その歴史背景を簡単に解説したエッセイ。古都と古城ベースじゃなく、それで語る人物ベースなので、章内に離れた場所も記述している。写真に時々カメラで焼き付けた日付が入ってるのはご愛敬。借りた図版じゃなく自分で旅行だか取材だかした時に撮ったんだね。
あえて言えば作者による小説現地レポ本なので、小説とセットで読むと、より一層楽しいかと。主な参考小説としては「ノストラダムスと王妃」、「暗殺者ロレンザッチョ」、「聖戦ヴァンデ」、「聖女ジャンヌと娼婦ジャンヌ」>、「ハプスブルクの宝剣」、「皇帝ナポレオン」など。
本文にカラー写真使ってるので、厚みの割にちょっとお値段高い。
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- 2009/02/25
- 人形宮廷楽団1/由貴香織里
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感染すると人を襲う奇病が蔓延する世界。宮廷楽団のルチルたちは旅をしながら音楽で奇跡と浄化を行う。しかし宮廷楽団とはいってもルチルたちって相当訳ありな感じで……。
いつものようにちょっとブラック〜。襲われるシーンも怖いけど、それを斃すシーンも怖いぞぉ。そしてラストでさらに怖い黒幕登場?以下次巻!
由貴香織里ってけっこアニメ向きだと思うんだよね。服や小道具がビロビロしてるし、動きが不自然なまでにドラマチックで。まー、深夜放送とか用だけども。
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- 2009/02/24
- されど罪人は竜と踊る5 Hard Days & Nights/浅井ラボ
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えー、スニーカー文庫版でIII巻「災厄の一日」の加筆修正版に新作2編の短編を追加した短編集。
厚み2倍になってる上に、事故遅延で文庫本も開けない朝のラッシュ電車とか、始発駅で2本待ちして座ったら足下暖房が気持ちよくて戦闘シーンで爆睡しちゃったりして、読み切るのに通勤読書で4営業日もかかった。最後のギギナの戦闘シーンなんか、3回くらい意識飛ばしながら読み切った。
改編前も思ったけど、「禁じられた数字」のジヴが素晴らしい。まだ噂だけで一度も出てきてない恐怖の婚約者以外、女といえばそこらで声かけなくても付いてくる取るに足らない存在と認識してたギギナが、この話以降ジヴにだけは一目置くようになった転機の話。
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- 2009/02/21
- 賢者の石 9/秋乃茉莉
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新たな情報を得たロレンツォは、ノアの箱船で知られるアララト山を目指して旅を続けようとするも、スリに財布は掏られるわ、混ぜてもらったキャラバンは盗賊に襲われるわ、そのキャラバンの荷は荷で、護衛は護衛で訳あり?って感じで相変わらず前途多難。しかも惚れっぽい。
今も争乱が絶えないクルド人問題にちょっぴり触れています。西洋史(古代から中世まで)はだいぶ勉強(?小説とか漫画とかで)したけど、西アジア、特にイスラム圏は勉強不足なので、いちいち「へぇ」って感じで、漫画で軽く読んで、楽しむだけじゃなく、勉強になることあります。
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- 2009/02/19
- 十五億人を味方にする 中国一の百貨店 天津伊勢丹の秘密/稲葉利彦
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書痴友からずっと借りっ放しだったけど明日返すので。
中国でビジネスする苦労とその対処法について、実例を多用して、時には笑い倒して解説。「C'est Paris」ならぬ中国特有の「THIS IS CHINA」略してTIC問題を民族性や社会常識の違いを理解して割り切る方法を伝授。
要は、日本人が目指す常識や良識や暗黙の了解を世界中が目指してる訳ではないので、要望ははっきり具体的に伝えなきゃね。私もいちおう外国の取引先のある職場なので、交渉事は大抵上司の仕事だけど、たまには私がお手紙書かなきゃならないこともあって、あいまいな言葉は意図が伝わりにくいのは実感するよ。
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- 2009/02/18
- 花の君参る上杉景勝室・菊姫/河村恵利
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あ、また流行りものを(笑)。雑誌掲載時の編集方針なんだろうけど「利家とまつ」の頃も関連もの出してたよな。たっまーに現代物もあるけど、ほとんど歴史ものの河村さん、大好き。
表題作は景勝側で、景虎側の短編と、時代が違う短編1本。武田信玄の娘で、景勝の妻になった菊姫。家中の争いと戦国乱世の争いとに揺れる中、揺れながらも絆を結ぶ。
おおむね、河村さんの話はラブラブなのに悲劇〜って展開。裏切ったように見えても思いやった末のことだったり。どのキャラも妙に朴訥なのがアレだけど、いい話ばっかですわ。
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- 2009/02/17
- 逃げ出した死体 伊集院大介と少年探偵/栗本薫
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今日も栗本薫。伊集院大介シリーズが〜こんなに続けて出る(文庫化だけど)なんて〜。でもカバー装画はちょっと代えてほしいんだけどな。せっかくの少年14歳がぜんぜんピチピチして見えないよう。
部活して帰ってきたら、玄関に死体!しかも、公衆電話で警察に通報してる間に死体が消えた!?警察官には怒られるし「ボクどうしよう?」(<-ホームアローンのCM風に)
とはいえホームアローンの逆で、家に帰れなくなっちゃう少年です。どうも14歳としてアンバランスなような……。話自体はそんなに悪くないんだけど、主人公がどうもいけない。多少個人差あっても、中2男子って全般にもっとスネてるよなー。あと、困ったときはとりあえず多少疎遠でも友達に助けを求めるよなー。作者のエッセイとか読んでるから思うんだけど、母親からみた(ちょっぴり甘やかされた)息子だよなー。あと短編の内容なのに一人称の述懐が長すぎだよなー。伊集院大介シリーズは好きなだけにちょっとがっかり。小説中でも触れてる伊集院大介14歳の「早春の少年」の方がよっぽど良かった。
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- 2009/02/16
- ヤーンの選択 グイン・サーガ125/栗本薫
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アマゾンで検索かけようと検索欄に打ち込んだら……「ヤーンの洗濯」……何を洗うのかなー、サマーニットかなー(笑)。
引き続きヨナの巡礼の旅を3章と、イシュトヴァーンの家出。ヨナは黒太子スカールに拾われて騎馬の民生活に馴染んで存外元気になり、一方のスカールはノスフェラス以来のうっ屈をヨナに愚痴りたおし。イシュトヴァーンが家出の言い訳にカメロンを小悪魔チックに誘惑したおそうとすれば、はや30才の小悪魔にカメロンがメロメロ……。美しくない、映像的に。
いくら楽しいお仕事だって、なにも元日の夕方にあとがき書かなくてもねぇ。でも大病して体調不良が続くと、盆だろうが暮れだろうができる時にやる、って気になるのかねぇ。
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- 2009/02/15
- ディープグリーン2/佐々木淳子
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えーと、続「ダークグリーン」です。なっつかしー!「ダークグリーン」っつーと友達に借りたんだったな、そーいえば。卒業して疎遠になったので、「那由他」は自分で買ってたはず、遠い記憶では(笑)。元気かなMちゃん。
R−ドリームに入った舞が、リュオンと共に「ホクト」探す。現実の「ホクト」は、実は舞の縁者で・・・・・・。
これって、「結局R−ドリームって何?昔何があったの?」という疑問に行き着くので、読め「ダークグリーン」だよな。今って入手可能なんだろうか?あー、いちおう文庫化されてるなー。
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- 2009/02/13
- 永遠なる神の都 神聖都市ローマ 上・下 龍の黙示録/篠田真由美
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ヴァティカンから追われる龍と、共に戦おうとする透子たちだが、龍は彼らを置いて一人で戦おうとしていた。そしてローマ法王襲撃の裏に隠された真の敵による陰謀劇が幕を開ける!
ローマを舞台にvs.ヴァティカン最終決着編。ローマ法王の代替わりを下地にしてるけど、まぁ、事実とは全然違うフィクション展開なので。敵陣営も味方陣営もみんなバラバラに、しかも勝手に行動してて協調性無いよね(笑)。透子は、はっちゃけちゃったなぁ。頭にくると突き抜けて腹が据わっちゃう系だよな。それ言ったらフラ・セバスティアーノもそうだけども。シリーズの前の方で登場した時はこんな重要人物になるとは思わなかったなぁ。露出のわりに色気が少ない話だけど、サン・ピエトロ大聖堂で龍とセバスティアーノのとこが一番せくしぃ?癒しどころはライラのメイド服、役柄ではクロベエがわりと好き。ストーリー上の必然もあるけど、カトリック教会の描き方がちょっとあんまりなのを、最後でぐるっと戻してるあたりが苦労というか、配慮のしどころだったんじゃないかなぁ。
上下巻だったので読むのに通勤と昼休みで5営業日もかかっちゃった。前巻のトリノは行ったことないけど、前々巻のヴェネツィアと今回のローマは一応旅行で行ってるから、各所の記述が具体的に思い浮かぶので観光の思い出としても楽しい。
ちょっと関係ないけど、キリスト教関係の話を読んだ後は、四季版の「ジーザス・クライスト・スーパースター」が時々脳内BGMになるんで思い出したのは、あの中でピラトが「この潮垂れた男が」っていうとこ、思い出すたびに「シッポ垂れた男」って変換しちゃう。
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- 2009/02/11
- 新江ノ島水族館
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家事から逃避したい気分になったので、新江ノ島水族館に行ってみた。ノーベル化学賞で一躍有名になったオワンクラゲはいたが、トゲオキノテヅルモヅル(参照:四ッ谷渋谷入谷雑司ヶ谷!!)はいなかった。がっっっかり!
イルカショーの座席の背後にあるベビーカー置き場にずらーっと並んだ各種ベビーカーが壮観だった。
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- 2009/02/09
- 魔女の戴冠2/高瀬美恵
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えっ、次で完結?早っ!相当、話が大きいんだけど、あと1冊で終わらせちゃうの?このばら撒いたエピソードを全部あと1冊で回収できるの?それとも書き捨て?シリーズ化希望。
キアラとリィリィが夏休みに旅行をしようと列車に乗ったら突然事故が。そして乗客たちの不可解な言動。アーダルベルトの師にして<災厄>エッカルトの真実とは。
次はジゼルの更なる謎に迫るのかしらー?タイトルにある魔女って誰になるのかしらー?
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- 2009/02/08
- パズルゲーム☆トレジャー1/野間美由紀
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「パズルゲーム☆ハイスクール」シリーズの別年代編。年代別に、メインシリーズの高校時代の「〜ハイスクール」と、2人が探偵事務所をやってる「〜プロフェッショナル」と、2人の子どもがメインの「〜ネクストジェネレーション」があって、時期的に「〜プロフェッショナル」の前。大地が4大卒直後。
就職した先で大地は上司に辛く当たられ?香月のアルバイトで調査したカフェが翌日に?香月が道を歩いてたら人が殺された?の3本。
有田って誰だっけ?…(新パズルゲーム☆ハイスクールを読み返す)…あー、大門高校の海東生徒会長の側近か。読みはじめた最初の頃はいちいちトリックまで覚えてるほどだったけど、最近は読み捨て感覚だから、久々に読み返すと色々忘れてて新鮮だなぁ(笑)。
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- 2009/02/05
- お火役凶状 祇園社神灯事件簿4/澤田ふじ子
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タイトル見て思ったんだけど、これ、お火役が善人だからいーものの、悪心ある人だったら本当に凶悪になるよなぁ。神様の名を騙っての凶状。
京都の八坂神社、いわゆる祇園社の摂社やお旅所をまわって御神灯を点けたり消えてないかチェックしながら市中の警護もしてる神灯目付が活躍するシリーズ。未明に道端で死んでいた女の簪と盗賊首領の因縁「非運の賊」、毎月29日に西楼門で人待ち顔で佇む男の二十数年来の悲願「赤い雪」、西楼門で空腹に耐えつつ父を待つ幼い兄妹「お火役凶状」、紙屋の若狭屋をにらむ女の目的「高下駄の女」の4本。
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- 2009/02/04
- プリンセスハーツ 恋とお忍びは王族のたしなみの巻/高殿円
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えーと4巻目。サブタイトル頑張るよりも巻数を!イラストレーター交代。ワタシ的には「天を支える者」シリーズでおなじみの明咲トウル。
「遠征王」シリーズのアイオリアの、えーと、じーさんにあたるアジェンセン大公ルシードと、何度も話題になってた王女メリルローズの替え玉ジルと、ルシードの側近マシアスの話。パルメニアだのエシェロンだのエドリア、ミゼリコルド、シングレオ騎士団など、なつかしい単語がいっぱい出てくる。エシェロンっていえば長年中断してる「そのとき」シリーズも完結するとこまでいってほしいなぁ。
十年に一度の大祭に盛り上がるパールエルムに陰謀携えたオズマニアの王子が乗り込んできた。ジルが探してる生き別れの妹ヒースが登場。
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- 2009/02/03
- 龍の七部族 I〜III/ひかわ玲子
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なっつかしーなー。ソノラマ文庫持ってんだよ。なのにまた買ったよ。だって大幅改訂、最終巻前面改稿っていうからさー。確かに最後バタバタっと終わった印象あったんだよね。出版業界事情に翻弄されでもしたのか、よっぽど心残りだったらしく今回の大幅改訂となったらしい。
<堰>をはさんで千年にわたり続く戦。龍とともに生きる堰内の龍の民と、天人たちの高度な科学技術の恩恵を受けて暮らす堰外の中央政府。彼らはなぜ、千年もの間戦わなくてはならなかったのか。ある時、圧倒的な火力を持つ銀龍の登場でその均衡は破られた!
ひかわさんの小説の中ではちょっと毛色の違う存在。王道のエフェラ&ジリオラシリーズとこれが双璧だなぁ。七部族の七公子がそれぞれすごく違ってて面白かったんだな。ルビアって目が見えてたら相当お転婆になったに違いない。
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- 2009/02/01
- 今宵は君と血のキスを/立野真琴
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バラの花を配達に行ったら空き家かと思ってた洋館に居たのは怖いくらいの超美形3人。吸血鬼物の短篇連作。
少女漫画でも男性はけっこう良いのに女性の描き方がいまいちなのは、情熱の差なのかなー、って感じがして最近は少女漫画の立野さんはほとんど読まないから以前からの印象だけど、少女漫画よりBLの方が直球勝負。これなんか短篇だから余計に。あと、心置きなく暗い方目指してるし。
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