独言 2008/11

2008/12

2008/10

2008/11/29
不機嫌な名探偵 3/渡辺瑞樹
移籍前の角川あすかコミックス時代からのおつきあいで。そっちは主役3人が社会人。つまり今のシリーズは過去編になる。ミステリ風だけど、謎解きがメインではないと思う。本編中はほっとんど匂わせないので、おまけ四コマは唐突な気がするけど、むっつり椋介は実は天然・有紀が激ラブっていうBL設定は最初からあるんですよー。
有名人の子女誘拐「相克の台詞」と手品師に降りかかるトラブル「SUN AND MOON」の2本。

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2008/11/27
日暮らし(中)(下)/宮部みゆき
湊屋の事情を知っているせいで、わけがわからなくなる話。嘘は次の嘘を呼んでこんがらがるので、たとえ相手を思う嘘でも難しいなぁ。語りの中心は平四郎なんだけども、弓之助が冴えてて主人公っぽい。
ところで上巻を読んだ時、「ぼんくら」の話は弓之助やおでこのこと以外ストーリーはさっぱり覚えてなかったので、中・下巻の前に読み返そうと思って本棚を捜索したけど見つからない。買ったのは確かなんだけどなぁ。覚えがないけど誰かに貸してるんか?

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2008/11/26
ツバサ25 RESERVoir CHRoNiCLE/CLAMP
CLAMP作品のオールスターキャストストーリーの「ツバサ」も最初の玖楼国に戻ってきた。桜姫と小狼の過去編。
Chapitre.198表紙のちっさい3人がかわいい。

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2008/11/24
追憶のカレン クラッシュ・ブレイズ/茅田砂胡
休日前にこのシリーズを入手して通勤電車まで我慢することはできない。「デルフィニア戦記」のリィ達と、「スカーレット・ウィザード」のケリー達の合流小説「クラッシュ・ブレイズ」シリーズの、えーと巻数が無いな。
別行動のシェラが帰ってこない!そんな時、リィはもちろんカッ飛んで行く!そんな時でも、ルウは甘いものを山盛り食べる機会を逃さない!例によって、力技と権力(?)を使いまくって穏便に解決。子ども達側の話が中心なので、ジャスミンとケリーはちょっと出ただけでわりとおとなしかった。「スカーレット・ウィザード」の古いネタを使ってるので、未読だとわからないよな。

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2008/11/22
第六の大罪 伊集院大介の飽食/栗本薫
行き過ぎたグルメに関する短・中編集。ごはん食べるのがいやになる(笑)。
鴻之助さんの受難を描いた2作目が、ほとんど伊集院大介じゃなく、ミステリーでもなく、だいぶブラックだけど、笑えて面白いかも。

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2008/11/21
日暮らし(上)/宮部みゆき
とりあえず「ぼんくら」を先に読むべし。「日暮らし」はハードカバーを図書館で借りた気がしたけど、読んでみたら覚えがなかったや。
「ぼんくら」事件解決後のそれぞれの暮らしが垣間見えます。茂七親分は長生きだなぁ(笑)。あの記憶装置おでこくんが突然拒食症に、の「おまんま」。元・鉄瓶長屋の佐吉の悩める新妻、の「嫌いの虫」。「子取り鬼」は前とのつながりがあんのか思い出せないけど久兵衛かな?元・鉄瓶長屋のお徳にライバル出現!の「なけなし三昧」。美少年弓之助は普通に元気です。
書評によれば文庫上巻に収録の4短編はそれぞれ一見関係なさそうだけど、実は中・下巻の日暮らし本編でつながってくるという宮部みゆき長編作法でくるらしいので期待大。宮部みゆきは時代物ばっかり読むのであまりそういう手法にあわなかったけど、映画がひどくて口直しに読んだ「模倣犯」でこの大まとめ手法に驚いたので、以来楽しみにしている。さて、中・下巻を読もう。

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2008/11/20
夜香抄/菊地秀行
危うく積ん読の底に埋もれるとこでした。
作者にまでパシリと認定されていた(?)夜香がようやく主人公に。しかし、魔界都市主人公ランキング上位の、地元民にして用意周到で無敵の秋せつらとか、途中ヤバくても最初と最後は顔でハッタリなドクター・メフィストに比べ、夜香の戦い方って体当たりで満身創痍。つか、後で再生できると思って防御がいまいちおろそかなんでは?同人友のネコが昔描いた「趣味はズバリ、灰になる」みたいでさー。
それにしても若様のお陰で、<新宿>にしては品格が高いかもしれない。

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2008/11/19
ふしぎ道士伝 八卦の空5/青木朋
天才道士だけどデカ丸マユゲの管公明と軟派貴族の紀玄龍と、いじわるお師匠にして仮名・東方朔のお話の完結編。特に今回は東方朔がなんであんなにイケズなのかっていう原因を暴露。
管公明と紀玄龍は「陰陽師」の晴明と博雅とか「王都妖奇譚」の晴明と将之みたいな感じ。あーでも管ちゃんは真面目さんです。道士がひねくれ者じゃないなんて!というのはあるけど、そこを活かして感触の良い話にしてあるのでOK。

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2008/11/16
沖縄より帰る
ネタができたので、年末までに1冊書かねば。

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2008/11/12
フーバニア国異聞 水の国の賢者と鉄の国の探索者/縞田理理
産業の振興と植民地拡張著しいカリカテリアから調査のため派遣されたエラードが見た、海峡を隔てた向こうのフーバニアは危険と宝と秘密がいっぱいのワンダーランド!意気揚々とスケッチをするエラードの背後で本国は……。
1冊読み切りなのですっきり気持ち良く明るい話です。でももしかしたら今時の業界事情だから続編とか出るかもなー。ウィングス文庫の「霧の日にはラノンが視える」も続いちゃったし。でもダラダラしないのが縞田さんの良いところ。
個人的には前作「モンスターズ・イン・パラダイス」が好きなんだけども。主人公ともう1人が、やればできる子なのにちょっとヘタレなので、ヘタレ男スキーにはお勧めかな。

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2008/11/10
三千世界の鴉を殺し14/津守時生
さっすがに1年近く経つと前巻の展開を覚えてないな。なんでニコルとグラディ達が爆弾抱えて走ってるんだっけ?前に出た超怖いレスお姉さまよりさらに怖そうなおっちゃんが出てきました。ルシファは負け負けなのでちょっと落ち込んでる模様。疲れてゆっくり眠ることもできず、ちょっとかわいそうなルシファの長い半日でした。……って展開おっせぇなぁ。最近のグイン・サーガ並み(笑)。恐怖のドクターズはおとなし目だし、今シリーズお気に入りのマオ中佐は出ないし、ストーリー上はバトル有りのハラハラドキドキ展開な割に、私個人はいまいち盛り上がらなかった。
ニコルの死んだの恋人や白氏のヴィーヴとの因縁は「カラワンギ・サーガラ」参照のこと。

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2008/11/09
花よりも花の如く6/成田美名子
芳年さんと絡む巻。西門の悩みがすっきりしたら、お舞台一筋お能青年の憲人にテレビドラマ出演の話と共に恋の予感?
ケンちゃんは宗家の家の子だから子供のころから習ってるけど、まだまだ勉強すること多いね。型を覚えるだけが勉強じゃない。学生さんに言いたい。社会人はもっと難しい勉強してるぞ。

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2008/11/09
蔵書票の美/樋田直人
友人が貸してくれた中に混ざってた。愛読範囲が重なるところも重ならないところもあるけど、こういう本を持ってたり貸してくれたりするあたり、しみじみ書痴友なんだと。
主に蔵書票の総論本。何にでもマニアというのは居るもので。紹介から歴史、現状、分類、西洋物と日本物の対比など。同じ事柄に何度も触れてちょっと冗長だったり、手前みそだったりするところもあるかな。口絵カラーはけっこう多く、本文中のモノクロ写真も多い。
最近はあんまり見かけないけど、昔は学校図書室とか公共図書館とかで蔵書票を貼ってあったり、蔵書印を押してあったりする本がたまにあった。図書館印以外に個人名が書いてあって不思議だったのだが、今思えばあれはきっと寄贈本だったのだなぁ。自分では本に貼ったり印つけたりしない習慣だが、蔵書印や蔵書票にはある種あこがれみたいなものがある。

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2008/11/06
書物迷宮/赤城毅
「書物狩人」の続編……って、そんな本が出てたとは気づかなかったぁ!赤城さんのは読んだり読まなかったりだから見逃した?
舞台は現代だけど、物語の発端が主に近代、特に第1次・第2次世界大戦とかの諜報活動の裏側に隠された秘密、みたいなのを、書物をきっかけにして掘り起こす話。各話の内容は、ロルカの詩とスペイン内戦「書庫に入りきらぬ本」、満鉄と北京原人の骨「長い長い眠り」、家出娘(?)とスラブの民族「愛された娘」、ポーランドで出土した秘密文書「冷やしすぎた秘密」、の4本。「書庫に入りきらぬ本」の感じ、どっかできーたよーな、と考えてたら思い出した。「オ〜レのポケットには大きすぎらぁ」ルパン三世カリオストロの城。
そういえば2、3年前にフェデリコ・ガルシア・ロルカの詩集を読んでみたけど、和訳なんでスペイン語の韻とかがわからないのと、内容の暗さにメゲた。

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2008/11/05
蛇王再臨 アルスラーン戦記13/田中芳樹
あ、ここで殺しちゃう!?しかもツルッと!という驚きが。あと、前半分丸々パルス以外の話なので、アルスラーンと愉快な仲間達がまっっったく出なくてイライラしました。やっぱ話のつかみとして連中の愉快な漫才がないと。久しぶりのせいか短い章に人数詰め込み過ぎ。うーん、愛着と期待が大きいだけにちょっと不満が。
ところでアルフリードは兄貴に入れ知恵されてまして、もしやいよいよナルサスの貞操の危機!?(笑)

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2008/11/04
天を支える者 緑の鈴を、振る/前田珠子
えーと、緑の5冊目。前巻あとがきの予告にもかかわらず、完結しませんでした。薄めの後ろ1/4は「天支」とは全然関係ない昔の短篇なので、本編少なめです。表紙がナーシアとガスカールのツーショットですが、ガスカールはチラとも出ません。シリーズ物の表紙は本文を明・暗示するものであってほしいのですがっ!
内容はー、私の好みと前田さんの常道からするとボスキャラの黒度が足りないよーなー。まー、話は面白いのよ。特にナーシア側になると。ナーシアの破壊的な突撃とか、ネイスリーズ様のまったりした感じとか。それだけに、発売延期してでも完結するとこまでまとめてほしかったなぁ。

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2008/11/02
あの山越えて13/夢路行
3月〜7月頃の話。5・6年生担当の君子は赴任してから3回目の卒業を見送り、かつての卒業生も、姪のまりなちゃんも着実に6年分成長。しかし苦楽を共にしてきた車と家が絶不調。遠距離夫婦の花枝ちゃんのお腹は着実に大きくなり、最後はいよいよ臨月、ってとこで、待て次巻。今回は農家や田舎ならではの美味しい物がほとんど出なかったなぁ。
驚いたのは、農業達人級の親にはまだまだ半人前とか言われる歩と小学校教諭の君子が共働きすれば、築30年近かったとはいえ家一軒が5年ほどでローン返し終わっちゃうんだってことよ。土地が安いから!?それともお友達価格だった?

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2008/11/01
冥(よる)のほとり 天機異聞8/高橋冴未
ほぼどっぷり過去編。噂の「天乱」とは何だっのか、何が攻めて来てるのか、が明らかになる話。閻羅王と転輪王が生まれた(?)ばっかのぼーんやりだった頃が出てびっくり。とくに切れ者・閻羅王が〜!これまでの本編では、ぐーたらしてて嫌みばっか言うちょっと嫌なヤツだった天帝が、生真面目だった頃があったのねぇ、っていうオドロキも。

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