全国長南会   ホーム  / 長南氏年表 / 世帯数 / 長南氏歴史物語 / 著書の紹介
  中村就一の紹介 / リンク / 掲示板
全国長南会通信  29号
2007年5月7日発行  全国長南会
ふるさと長南大結集(だいけつじゅう)・紅花まつり  参加者募集
6月16日(土) 6月17日(日)
    14:50 ユートピア笠森の車が、外房線茂原駅出迎え
    東京14:00特急わかしお13号 14:52着)
0  高橋駐車場から史跡巡りへ。自家用車の方はここに
    15:00までにお出かけください。
@ 長南次郎創建の熊野神社、帰還報告と黒松献木
A 長南光重開其の本詮寺で帰還報告と日蓮の曼荼羅拝見
B 笠森観音で帰還報告と絵馬、石灯籠拝見
C 18:00宿舎ユートピア笠森。会食懇親会
 20:00 長南氏のルーツを語る会(自由参加、スライド上映)
       8:00 朝食
     8:30 お話「長南氏が長南で活躍した頃」講師樋口誠太郎
D10:30 長福寿寺で551年ぶりの帰還報告法要と献木
    11:30 昼食、紅花まつり参加
E 13:00 解散、茂原駅へ
    14:40 茂原駅で特急わかしお18号、東京着15:34
          会費  @〜B    3000円(大学生半額、以下無料)
                   C〜D 11000円(小学生以下9000円)
                   D〜E   2000円(大学生以下半額)
ご挨拶     事務局長  中村就一
会員の皆様へ

  何か研究する人は、まとめて本を出版すればそれで一応、完成とするのが普通でしょう。1954年に始めた時には私もそのつもりでした。

 ところが1987年、「長南氏の研究」が出来た時に、この本を皆様が読んでくれるか自信がなく、そこで「長南氏のルーツを語る会」を札幌を皮切りに今日まで各地で36回開催して皆様に話を聞いて頂きました。

 さらにこれと並行して、松島創成の記念碑、和泉守夫妻と忠臣36士及び今は無縁となった一族のお墓に五輪塔を建立して供養するという大事業も達成することが出来ました。

  みれば全ての出発点は、敗戦後の焼け野原の蒲田で齋藤房江と夫婦になり、結婚式も出来ないなら、記念事業として双方のご先祖につき知りたいという、いわば趣味、道楽の類です。ところが始めてみると、特に研究50年の最後の仕上げに当る栽松記念碑や五輪塔については、俊春会長や房江の従兄弟の齋藤武夫氏はじめ会員の皆様が、多額の資金を惜しげもなく拠出して下さいました。
        自分の道楽のために、こうしてお金をいただいては、済まないとは思いつつも有難く、これで小生も84歳思い残すことはありません。あの世に行けば、長南のご先祖はじめ、房江がニコニコして迎えてくれるでしょう。

 今回の「ふるさと長南大結集」には、山形県からはバスを仕立てての参加と聞いています。皆様に特にお願いしたいことは、あなたの次の世代が一人でも多く参加されるように背中を押して貰いたいことです。

 私たちの世代限りの全国長南会運動とするには、長南氏の歴史はあまりにも長く、輝いています。

 釜石の良一氏は兄久夫氏から「中村が書いた以前を調べて」といわれて、道真公以前の神代まで研究されました。日本に、これだけ調べた家系が他にあるでしょうか。

 当日は長南氏ゆかりの神社や寺院を巡り、昔を偲ぶほか、宿舎には超能力者長南年恵の奇跡の書、雲居国師の松島創成の賞状、長南氏先祖書のお手本等も展示します。お子さま、お孫さんの参加をお待ちします。
自己紹介の代りに年表をご覧ください
         
1923 宇都宮市に生まれ、宇都宮中学を卒業
1943 逓信官吏練習所を繰上げ卒業し、ガダルカナル戦線補充要因の兵隊に
          とられたが、ガ島敗退で磐田の航空情報 連隊へ
1945 命令で沖縄への途中神戸空襲で足止め、 沖縄全滅で大宰府に止まる。
          広島へ命令、広島出身の同僚が運動し代わりに赴任しピカドン
          焼け野原の蒲田郵便局に復員
          寒風沢長南平七の子孫、齋藤房江と夫婦に
1949 結婚5周年記念事業に双方の祖先調べに着手、中村後回し長南に決める
           電電公社へ。休日、年休、出張も利用して宮城、福島、山形等へ調査
1964 齋藤重勝、寒風沢で割れ倒伏した長南和泉守夫妻墓碑発見
1965 房江が浄書、道真以降の歴史「長南氏の研究」上巻続いて71年中巻刊行
1987 退職金で「長南氏の研究」全巻約2千頁自費出版、塩竈の長南修治はじめ
          在京の長南氏が出版祝、朝日新聞も大きく報道
           全国長南会発足、初代会長長南徳雄、2代長南藤四郎、3代長南俊春へ
1992 「長南氏の研究」日本家系図学会で受賞
1996 「長南べに花を育てる会」石井敏夫会長発足
1998 札幌で第1回長南氏のルーツを語る会。現在も継続中
2000 「全国長南会通信」長南光男続いて中村の編集で創刊
          長南良一、道真以前の歴史まとめ「土師菅原史記」全3巻自費出版
2001 長南秀則、全国長南会HPを開設
2003 寒風沢に和泉守夫妻、忠臣36士墓完成法要
          丹波哲郎かこみ長南年恵座談会
          松島創建の賞状刻み、瑞巌寺に栽松記念碑を建立、除幕式
          齋藤松太郎賞創設、長南良一以下10名受賞
          栽松賞状の掛け軸頒布開始
2004 長南氏先祖書巻物作成開始、第1号齋藤武夫以下続く
2005 君塚善利、上総大多喜の旧家から長南七郎忠春の系図発見
          佐々木譲歴史小説「駿女」発刊、長南七郎忠春の活躍あざやか
2007 和泉守夫妻墓と寒風沢長南無縁墓まとめ、二箇所に五輪塔建て入魂法要

第6回長南松島まつり  和泉守記念碑に参拝
  昨年は、寒風沢の長南家無縁佛供養の五輪塔工事のため、第6回長南松島まつりは本年3月24日に挙行された。

  当日は晴天に恵まれ、瑞巌寺で用意してくれたお花が飾られ、饅頭などが供えられた栽松記念碑の前で8名の方が参列した。

  定刻10時に、まず俊春会長の挨拶に続いて、中村事務局長から、石巻のうのさんが栽松賞状を発見して、記念碑ができるまでの報告があった。

  寺の稲富慶雲師の「なむからたんのう、とらやーやー」に始まる大非心陀羅尼などの読経の後は、参列者全員による「読み下し般若心経」。

  お坊さんにお願いするのではなく、お坊さんも加わって、参加者全員も大きな声でこのお経を唱えるのが、全国長南会の尊い伝統です。
  記念撮影を終わり、一同はくもつの饅頭を手に手に、兼夫氏が手配してくれた客船に乗り込み、一路寒風沢へ。

  11時に潮陽館に入り、齋藤武夫副会長から、無縁の先祖を今回お祀りする意義について、挨拶があった。
瑞巌寺参道。長南和泉守の松島創成記念碑前。

左から勘一、亀悦、中村ひさ、同就一、稲富師、俊春、光男、齋藤武夫
齋藤松太郎賞 第11号   長南勘一殿
  続いて齋藤氏からこの事業に献身した方を代表して長南勘一氏に齋藤松太郎賞が拍手の中で贈られた。

  あなたは寒風沢島内の長南氏無縁佛の供養の議が起こるや率先して参加し、常に先頭に立って調査を進め、今回の五輪塔建設まで献身的に尽力されました。本日完成供養の日に当りその功績を讃え感謝申し上げます。

                                              2007年3月24日 全国長南会
長南氏無縁の先祖  五輪塔入魂式
 その後中村氏から、江戸中期以来、長南屋のスタッフとして和泉守を中心に奮闘したが、今はお参りする人のない無縁の先祖の墓碑につき、勘一、親雄、賢造氏らが中心でシルバー人材センターの協力も得て、島内各所の78基から、25基に絞り込むまで、碑面の文字を読み取る苦心談などが披露された。

  五輪塔は耐震もの1基120万円もするから、資金集めは容易でない。しかし、無縁先祖への熱い心から齋藤武夫氏の多大の寄付をはじめ、国内はもとよりパリの中村氏の孫娘までの寄付に感謝の報告があった。

  宿の昭子さん手作りの昼食を、おいしく頂いた。この間に、齋藤氏からの彰義隊長南平七の逸話(別項)が一同の興味を惹いた。その後兼夫氏の車で元観音の墓地へ。
元観音入口に新しく建立された五輪塔入魂式参加者。
左から善衛、兼夫、齋藤武夫、政志夫人、中村、稲富師、亀悦、手前中村ひさ


  まず、和泉守夫妻と忠臣36士の五輪塔入魂式で、松林寺住職稲富泰裕師の読経の後は、全員の読み下し心経。次は、墓地入り口左手の無縁ご先祖供養の五輪塔入魂式で、まずお祀りした25名の先祖の名前を紹介した後は同様。

 最後は寺向かいの墓地。ここは島で最も高い所で、和泉守はじめ長南氏の最も古い先祖が眠っている。
1964年に武夫氏の弟、齋藤勝重氏が元観音で発見した和泉守夫妻の古い墓碑は死後116年後に建てられたものだが、その後袈裟懸けに割れていたので、今回ここに埋葬し、代わりに元観音に前述のとおり五輪塔を建立した。

  ここでも前同様に住職と共に全員で香華を供え、お経をあげ供養した。
和泉守お供の黒松は任せてと勘一さん
  3月24日、寒風沢で五輪塔開眼供養を無事すませて、定期船までの時間に、お喋りに花が咲いた。

  6月の「ふるさと大結集」が話題になったが、ほとんどの方は未だ長南町へは足を伸ばしたことがない。
どうせ行くなら何か記念にしたい、という話になり、誰言うとなく「そうだ黒松だ」となった。

  551年ぶりに和泉守が、悲願の長南に帰るなら、そうだ!お供に黒松はどうだろう、そうだそうだと意見は一致。

待ってた庭師

  そこへ勘一が「おれ、庭師の免許とったでや」と発言したから、なんとまあ、和泉守は手回しがいいこと。黒松の苗は勘一氏が用意することがトントン拍子で決まったという次第でした。
野野島の黒松

黒松の 苗木かついで ふるさとへ

 さる5月13日に、塩釜市の長南勘一氏が令息安典、麻己夫妻と三名で、松島の黒松を運んできました。私どもは長南町の長福寿寺で待ちうけ、同寺と熊野神社に植えて参りました。正式には6月16,17日に献木ということになります。

 今回のふるさと長南大結集・紅花まつりは全国長南会として、空前絶後の大行事ですから、皆様は勿論お子様、お孫様を連れて参加し、長南氏が900年から1456年まで活躍していたふるさとの地を訪れ、肌に触れていただくことを切望致します。当日には長福寿寺の紅花も満開となります。

(右写真)
  中央で黒松を植えているのが長南勘一氏(塩竈市)、左端に立っているのが長南安典氏(仙台市) 献木式は6月のふるさと大結集で挙行される。   2007/05/13
 
中国の狩猟、遊牧民族史(中国、内蒙古 現地滞在記)  長南一夫
 北京を離陸して機首をほぼ真北に向ける。モンゴル共和国の領空を避けるため一度浅い旋回をとる。機外に映る雲は平坦な薄い層雲型。日本国内、太平洋上赤道付近に多発する垂直な雄大な入道雲、上下の対流が激しい気団のそれとは多いに異なる。三十八年間の飛行経験ではあまり見たことがない雲の姿が、果てしない大陸の入り口に来たのだと実感し、大陸特有の大気の安定度を示している事に気付く。

 二時間後 何処までも続くユーラシア大陸の東端、中国内蒙古の北、ホロンバイル草原の中の小さな飛行場に吸い込まれるように着陸する。東を背に興安嶺の森林地帯、かっては多くの遊牧民を育み、そして彼らは西に、南に駆けて行った。北にシベリア亜寒帯のタイガの針葉樹林帯、中央アジアの沙漠、草原(ステップ)地帯が東ヨーロッパへ続いて、平坦な大地(海抜高600〜1000m)が拡がっている。寒冷、乾燥、夏期の高温と過酷な自然環境の中〜一万年〜八千年前、人々は漁猟、狩猟民族としてユーラシア大陸を往き来していた。大昔、古代の人類はアフリカからユーラシア大陸へ、そしてマンモスを追って人々はべ−リング、アラスカ、アメリカ、南アメリカへと.一方はアフリカからインド洋,太平洋と海を渡ってアジアに辿りついた。
 いつの時代かアーリア人(イラン、インド)、ヒッダイト人、トルコ人、匈奴、フン族、そして蒙古族らが駆けぬけて入った。私が滞在しているホロンバイル草原は車で300〜500km走っても樹木一本見当たらない草原が続く。一こぶ駱駝、二こぶ駱駝や、火焼き煉瓦、陽乾煉瓦が何処を境に分布し、異なっているのかわからないが。
 ユーラシア大陸(地球円周の四分の一に及ぶ)を舞台に、ここ数千年、多くの民族、主に騎馬遊牧民が登場し、退場して行った。悠久の歴史、その源は遠く,流れは長く、年月は移り往き、出来事は風、雲の如く通り過ぎていった。

  “源遠、流長、斗転星移、歴史的風雲過去了” 

N49° E120°にて
著者紹介
  福島市松川町の長南氏出身。

  全日空の操縦士として25歳で機長となり、38年間に26,000時間飛んだ。地球への恩返しとして退職後に森林塾に入り、さらに県立岐阜林業短大に学び、卒業後は内蒙古ハイラル林業局に、日本NPO砂漠緑化植林の現地駐在員として2001年から5年間植林に従事。ただ一人の外国人として現地人の中で零下30度にも耐えて頑張ったという。

  今回このA4判 119頁の翻訳書を自費出版し全国長南会に寄贈された。
ご注文はメールでお願いします。
    送料込み(円) 概要
書 籍 長南氏の研究 一般20,000 中村就一著 A6 1899頁
会員10,000
土師菅原史記 2,500 長南良一著 古代から道真までの研究 B5 631頁
天神様の美術 3,000 NHK制作 道真1000年記念関係の文献、絵画を収集 A4 340頁
長南年恵の生涯 800 雑誌微笑別冊 A4 208頁(売り切れました)
錦 絵 ひよどり越え 2,000 71×36センチ 江戸末期版画カラー原寸大
一の谷 2,000
壇ノ浦 2,000
蝦夷地渡海 2,000
4枚セット 5,500
先祖書巻物 1本 100,000 予約金、送料込み
2本(1本あたり) 73,000
4本(1本あたり) 57,500
6本(1本あたり) 51,400
※会員とは既に毎年会費を納入している方、今回購入の機会に入会する方の年会費は初年度8,000円、以後は金額自由。

 会員には「全国長南会通信」が配布されるほか、「長南氏のルーツを語る会」等各種行事に参加できます。
ch0330@support.email.ne.jp