2. オートバイについて

 (7)  FJ1200(3CV)日記 (完)

                                            

                             最終更新日 2011/07/12

        

        友人から頂きました。

     

        小遣いの中でしこしことレストアし、やっと完了。

        スクリーンは3CV(標準車)用ではなく、上端が立ち上がったドイツ、オーストラリア、

        スウェーデン仕様(3CW)。

               やっとまともに走るようになりました。




20. 御嫁入  

  突然ですが、FJを気に入ってくれた方の元へ行くことになりました。


レストア期間9ヶ月。

まじめなレストア第1号で、色々勉強になりました。

結果的にバッテリーが生きていて、エンジンが問題なければ、メンテナンスブックを参考にすれば

素人でもレストアは可能だと言うことを勉強させてもらいました。

 

レストアを終えたFJは、さすがのヤマハ製。

高速ツーリング、ワインディングも軽々とこなすハンドリングとパワーは申し分なく、乗れば400ccクラスの

感覚で、まさに万能。

とにかく良く出来たツアラーでした。    

     

ただ引き回しと、エンジンの熱はこれまで乗ったオートバイの中で最も辛く、気楽に乗る気分に

なれませんでした。

空冷+1200CCなのでしょうがないのですが、これから老化が進んでいるオーナーはちょっと

今後が心配でした。


次のオーナーさんは、FJ1200をメインのオートバイとして乗るとのことですので、色んな所に

ツーリングに連れて行ってくれると思います。




                                            2011.7.12



19. メーター修理 その2  

センダーユニットが届きました。

早速壊れたセンダーユニットの取替えです。

 

まずは、ほんとにセンダーユニットが原因でフュエルメーターが動かなかったのか?

古いセンダーユニットのプラグを外し、新しいセンダーユニットを繋げて、フロートを動かしてみると、

フュエルメーターはゆっくりと動き始め、フロート上限でF、下限でEを示しました。

原因は、やっぱりセンダーユニットでした。

 

シート、サイドカバーを外し、タンクを取り外し交換です。

取り外したタンクは、前方を上にして、壁により掛けてセンダーユニット交換。

 

古いセンダーユニットは、完全に内部まで錆びているのか、動きも悪い状態。

 

交換後は、メーターパネル内のメーターは全てOK。

これで、ひとまず機能部分のレストア完了です。

 

残るは見た目のレストアですが、22年前のオートバイですので、それなりを目指そうかなと。

                                            2011.6.25



18. メーター修理 その1  

タコメーターとフュエルメーターのその後です。

メーターケースごと、日本計器サービスさんに渡し、確認してもらったところ、

@ タコメーターの動きは不思議で、ばらしてみないとわからない。

A フュエルメーターは、全く問題なし。

ということで、タコメーターの修理を依頼し、本日日本計器サービスさんから帰ってきました。

                     

タコメーターの修理は急いでもらったので、修理内容については確認取れていません。

 

問題は、フュエルメーターです。

全く問題ないということは、途中の断線かタンク内のフロート式のセンダーユニットがお釈迦。

配線を調べてみましたが、断線はありません。

そこでネットで、センダーユニットを調べてみまると、抵抗値によって数種類あるとのことですが、

いずれも抵抗値最大〜∞で、E(Empty)となるように作られているようです。

そこで、ガソリンが半分くらい入った状態にしてセンダーユニットのコネクターでテスターを使って抵抗を

測ってみると−−−−−−− ∞ −−−−−−。

アウトです。 センダーユニットの中身で断線している模様。

 

 −−−−センダーユニットのオークション品は出てないしなー −−−−−

 

ただFJのメーターには、Empty状態で点灯するFUELランプがあり、ガス欠は間逃れますので、

折を見て交換しようと思います。

 

あとは、夏に向けて乗り込んでいきたいと思います。(壊れなければ)

                                            2011.6.11



17. ほんで初乗り。

 車検も無事完了したので、雨の中でしたが、ちょっと走ってみました。

 

陸運事務所に行くときは、不具合箇所がないかを確認するため、スピードも出さず、

ゆっくり乗っていたので、まだFJの素性を知るまでには至っておりませんでした。

 

ポジションは、ハンドルに対してシートが少し高め。

しかしハンドルの距離は丁度良く、ゆったりしています。

またステップは、ほんとにオーソドックスな位置。

超長距離も走ってしまうオーナーには、丁度良いポジションです。

 

 そして ちょっと回してみました。

 

うおー。 

エンジンがモーターのようです(DucatiとNinjaと比べてますので、はい。)

レスポンスは上々です。

ブレーキは、フロントが少し利きが甘く、リアはそれなり。(雨なのでよく判りません)

クラッチは半クラの位置が判りやすく、とっても軽い。

 

ただ驚いたことは、これだけ重いFJですが、乗るとNinjaよりコンパクトで、圧倒的に

取り回しが ”軽い” のです。

ただ、当然押すと260kgオーバーで辛いですが。

 

うーん。 なんなんでしょうか。 不思議。 YAMAHAマジック。

11kgのトルクで低速も扱いやすく、5速 2000rpm 60km/hからでもスロットル操作のみで

充分な加速をします。

また回せば、ドンツキも無く130PSの領域まで一気に回ります。

  

どうも、YAMAHAは、FJを本気のスポーツツアラーにしたようです。

ヨーロッパで普通に行われる二人乗り・速度無制限の高速道路・ワインディング・街中を駆抜ける

長期のツーリングをこなすには、こんなオートバイが必要なのでしょう。


ヨーロッパでツアラーとして90年代中期まで人気があった理由が判る様な気がします。

 

さて、今度の休みは、少し山にでも行ってみようかな。 

       

                                      2011. 6 . 2



16. いざ車検!

 本日車検です。(でも朝から雨−−−)

今回の車検は、これまでのただの継続審査ではなく、

  @ 車検が切れているため、公道が走れない。

  A 構造変更あり。

    (純正に対してシールドが立ち上がっているため、高さが変わります。)

のため、結構緊張しております。

 

まず@の対応。

これは、市町村役所に行って、「自動車臨時運行許可証」をもらうだけ。

  ・自動車検査証(当然車検期限切れです)

  ・自賠責保険証(これからの2年間をカバーするもの)

  ・認印

以上を役所に申請すると、750円で仮ナンバーと小さい紙切れの「自動車臨時運行許可証」

を渡されます。それだけ。

あとは、オートバイのナンバーの所にボルトか針金とかで取り付けておしまい。

     ←トラック用みたいに大きい仮ナンバーです。

ただし、「自動車臨時運行許可証」は、ナンバーを返却する時に一緒に返却とのことですので

失くさないように。

 これで、公道を乗れるようになりました。

 

次は書類作成です。

いつもの通り、いつもの代書屋さんで作成してもらいます。

今回は、高さの構造変更もありますので、その書類も追加。

このとき、車検費用1700円の印紙も貼ってもらいます。

 

その後、分解・修理で光軸が完全にずれているので、テスター屋さんで修正です。

テスター屋さんでは、案の定光軸が左上向きでNG。

方向を修正してもらい、テスター屋さんでの確認は終了。

 

さて、これで、車検を受けます。

受付で「構造変更です」と告げ、書類を確認してもらい、重量税を払った後に検査ラインへ。


検査ラインでは、車両確認で、ブレーキ、アクスル系のボルトの緩み確認、ウィンカー、ヘッドライト、

ポジションライト、ブレーキランプ、車台番号確認が行われます。

 

その後、ラインに入り、いつもどおり前輪でのスピード確認、ブレーキ確認、後輪のブレーキ確認を

経て、光軸検査。

ほぼ一発で完了。

そして確認のスタンプを押す機械に検査証を入れ、無事スタンプ完了。

 

そして今回の構造変更箇所である高さ(シールド変更による)を検査官が測定し130cm

(車検書は124cm)と検査用紙に記載されました。

そして、出口の検査官に確認印を押してもらい、窓口に提出し、車検証とステッカーをもらって

無事完了です。

これで晴れて、平成25年まで公道を大手を振って走れるようになりました。

       ←このための半年間でした。

 

今回車検について少し判ったこと。

  @ 通常の継続審査の場合、納税証明書を提出しますが、この税金は5月末日

    までのものです。

    このため、オーナーのように6月以降に継続審査(普通の車検)を行う場合は、

    5月に送られてくる納税通知を払い込み、その証明を提出しなければいけない

    ようです。

  A 構造変更は、車検と一緒に出来る。

    また、構造変更+車検の場合、納税証明書は不要みたいです。

    実はオーナーの持っていった納税証明書は昨年度のもので、本日6月2日の時点

    では納税していないことになり、継続審査(通常の車検)が出来ないのですが、

    今回は構造変更*車検だったため、不要と言われました。

    (また継続審査の場合で納税証明書がなくても、検査だけ終了させ、2週間以内に

     納税証明書と検査の書類を陸運局に持って行けば、OKとも言っていました)

    理由についてはよく判りませんので、もしそのような状況のときは、陸運局か、

    代書屋さんに確認したほうが良いようです。

  B 陸運局の受付で「シールドは指定部品で、高さを変えても構造変更の必要はない」

    と言われました。

    えーっですが、オーナーの場合税金が期限切れだったため、結局構造変更しか

    車検を通す手はありませんでした。 (結果オーライってとこです。)

 

 いつもどたばたする車検ですが、またまた知識が増えたと思ってます。

                                      2011.6.2



15. アクスル交換他

 リアホイールのアクスルシャフトが届きました。速攻で交換です。

やっぱり新品のアクスルシャフトは段差も無く綺麗。(あたりまえ)

 

あと、悩んでいたバッテリーは、Ducatiのお古(メンテナンスフリーの12B-4)を積むことにして、

バッテリーがメンテナンスフリーに変更された3XWのバッテリーケースを入手。

 

取り付けてみると、ケース上側の取り付けボルト2個は、位置がばっちりでした。

ただ、ケースの縦方向が小さく、フレームについているバッテリーケースの保持ステーには、ケースの

底が届かず、下駄を履かせました。

バッテリーを入れると、結構いい感じですが、前後左右に隙間があり、それを埋める必要が

あります。また、バッテリーを押さえるバンドも考慮必要。

これは、ホームセンターに売っているラバーを適当に切って、完了。

 

あとは、フロントブレーキのオイル交換。

マスターシリンダーのダイヤフラムも劣化していたので、交換です。

いつものこととはいえ、やっぱりブレーキ、クラッチのオイル交換は握力勝負です。

所有している3台ともクラッチも油圧なので、とっても大変です。 

ただ、前オーナーがクラッチオイル交換後殆ど乗っていなかったのか、オイルの色は綺麗でしたが、

交換を始めると少し泡が出てました。

 

バッテリーを充電しエンジンを掛けると、アイドリングも安定し、アクセルへの反応も敏感です。

 

あと、びっくりしたことに、バッテリーをフル充電したところ、デジタルクロックが動き出しました。

不思議−−−−−−−−。

 

車検を取ったら、結構楽しそうな予感がしております。

                                      2011.5.21



14. そろそろ

 リアホイールのアクスルシャフトの発注も済ませ、そろそろ車検の準備です。

  

今回、名義はオーナーのものにしていますが、このままでは、当然公道は走れず、レンタカー

で車検場まで運ばなければいけません。

 

そこで、仮ナンバーです。調べてみると、

   @仮ナンバーを取得は各市区町村の役所もしくは、陸運局(運輸局・支局)にて、

     仮ナンバーを申請・取得することがでる。

   A仮ナンバーの申請・取得にかかる費用は750円程度。

とのことです。

また、更に調べると、

    @ 仮ナンバーの有効期間は1〜5日。(車を移動させる前日もしくは当日申請)

    A 仮ナンバーを申請する際は、車を移動させる経路を記入する必要があるので

      それ以外の場所などへは移動できない。

では、どのように仮ナンバーを申請・取得するか。

条件としては、自賠責保険の有効期間が残っていることが必須のようです。

また、仮ナンバーには、臨時と回送運行ナンバーがある。

臨時運行ナンバーは1台ごとに申請して許可を受けるナンバーで、通常仮ナンバー

申請する際は、こちらのナンバーだそうです。

 

明日は、陸運局の予約をして、アクスルシャフトを交換すれば、車検です。

 

                                          2011.5.15


13. がーん!

 異常事態発見。

なんと、リアホイールのアクスルシャフトに0.2mm位の段差を発見。

簡単に言うと、アクスルシャフトのボルト取り付け側から70mmの位置で、シャフトがずれている

ような状態。(2個の円柱が0,2mm程度ずれて着いているような感じ。)

ペーパーで一時間磨き、割れなのか確認してみましたが、-----割れでした。

何故このような状態になるのか。

多分グリス切れなど色々訳はあるのでしょうが、交換です。

 

ひぇー シャフト1本 なのに高いっ。

 

さすがにアクスルシャフトは命綱ですので。

  (注文しなくちゃ)

 

ちなみに、オーナーの場合、パーツの検索をどのようにやっているかと言うと、

   @ まずUS YAMAHAでパーツNoを調査(輸出用の3CVのため)

       → http://www.yamaha-motor.com/sport/parts/home.aspx

   A そのあと、日本のYAMAHA ホームページで部品番号を入力して検索。

       → http://parts.yamaha-motor.co.jp/parts-search/model_search.jsp

これで、在庫の有無と、価格がわかります。

 

こんな検索が出来るのは、Kawasaki と YAMAHAだけですね。

                                      

                                          2011.5.12



12. タイヤ交換

ホイールも一応塗装が完了し、さてタイヤです。

FJ1200のタイヤ交換は、結構難儀します。

FJに取り付けられるタイヤを探した結果、下記のセットになります。(2011年4月24日現在) 

ただし、ホイール幅は合うもの合わないものあります。ご注意ください。

メーカー 銘柄 構造 F/R サイズ 適合ホ
イール
DUNLOP K257(バイアス) (バイアス) 120/70V-17 3.5
    (バイアス) 150/80V-16 3.5
  D205 (ラジアル) 120/70ZR-17 3.5
    (ラジアル) 150/80ZR-16 3.5
PIRELLI SPORT DEMON V (バイアス) 120/70V-17
    (バイアス) 150/80V-16
METZELER Rasertec (バイアス) 120/70V-17
    (バイアス) 150/80VB-16
AVON AV45Sport
Touring
(ラジアル) 120/70ZR-17
  AV46Sport
Touring
(ラジアル) 150/80ZR-16

前後の銘柄・メーカー違いが気にならないのであれば、もっと選択肢が増えるのですが、

   @ タイヤの開発が前後ペアで開発されていること

   A 最低限スポーツ走行を考えたタイヤであること(アメリカン用のタイヤは嫌です。)

を考えながら、

   ・ ZR規格のスピードは出す根性がないしなー。

   ・ ラジアルに耐えるフレームのはずだけどよく判らないしなー。

   ・ ましてや峠をこの車重のFJで攻める気も無いよなー。

以上から、安いDUNLOPのK275にします。(小遣いがないだけ。)

フロントのホイール幅が合わないのは覚悟の上です。

 

早速、東京の板橋にあるウルフ・モトさんに電話して取り寄せをお願いします。

ウルフさんは、あの北野元さんがやっているタイヤ屋さんです。

数年前、KDX250SR用のタイヤが最も安かったので購入して以来です。

 

電話すると、女性の方が丁寧な対応で、注文を確認してくれました。

4月23日、ウルフさんに入荷を確認した後、豪雨の中FJのホイールだけ持ち込みました。

 

お店にいた若い店員さんと交換の話をしていたその時です。

店の中から、少し髭を伸ばした年配の男性が出てこられ、色々指示をされていました。

「---北野さん?-----」

北野元さんの記憶に自信が無く、お話しすることも出来ませんでしたが、オーナーが

交換中にコンビニに行きたいと言うと、その髭の男性はにこやかに傘を貸してくれました。

 

コンビニに行く途中は、「あれは北野さんだろうか−−−」と、どきどきしながらコンビニを

往復をしました。

 

北野さんといえば、日産ワークスの4輪レーサーとして有名ですが、そもそもはライダー。

1961年のアメリカGPの250ccクラスで、あのマイク・ヘイルウッドを破り、HONDAの海外レースでの

初勝利を勝ち取った人です。

 

いわば伝説のライダー。

 

しかし、コンビニから帰ってくると、既にその男性は居らず、店員さんが

「交換済みました。慣らしが終わるまで、無理しないでくださいね」

とやさしく受け答えしてくれました。

 

後で、北野さんは、一般の交換に来たライダーに、

「タイヤの馴らしが終わるまで絶対に無理するなよ、スピードは控えめにしろよ、他人に

いい格好を見せようとしちゃ駄目だよ」

と言われると言うことを聞きました。

まさにその思いが店員さんまで浸透しているのでしょう。

 

なんだか、夢のようなタイヤ交換でありました。

   

リアのラウンドは結構よい感じですが、フロントはやはりホイール幅がタイヤの推奨より狭いため、

尖った感じです

遠目から見れば、結構ましになってきたオーナーのFJ1200でありました。  

 

                                          2011.4.24



11. スプレー地獄 

オーナーの塗装は、プラモデルでは刷毛塗りですが、オートバイは基本スプレーです。

さて本日は、フロントディスクのインナー、フロントホイールを塗ります。

 

まずは、フロントタイヤを外してディスクプレートを外します。

そのあと、適当にマスキングして耐熱のブラックをスプレー。

3回重ね塗りをして放置。裏側は、1回塗装のみ。

塗った後は、↓ な感じ。

 

見た目、完全な失敗。

しかし、オーナーの場合、乾いた後が勝負です。

当然はみ出した塗装を、アセトンを含ませたウエスで拭き取ります。

なんやかんや言っても、はみ出したら拭き取るしかありません。

だから、はみ出ても拭き取れる部分は、マスキングもしません。

また、ホイールもだめもとで、シルバーのホイールスプレーで塗ってみました。

 

で、結果はこれ ↓

  

 

遠目なら問題ないはず−−−です。はみ出た塗料もすべて拭き取りました。

 

あと、本日サイドカバーのグロメット類がようやく揃ったので付けてみました。

アンダーカウルはまだつけてませんが、結構美しい。

(ただのオートバイ馬鹿。)

早く乗りたくなってきました。

 

あっそれから、4月始めに名義変更も行いました。

車検はないのですが、名義変更は出来ました。

代書代は2000円、ナンバー代は520円でありました。

 

                          2011.4.10



10. アンダーカウル塗装とエンジン始動#2

 

フレーム、エンジンの次はアンダーカウルを塗装します。

とはいえ、アンダーカウルです。

遠くから見れば余り気にならない場所なのでマスキング+下地なし塗装で行きます。

マスキングは、暇そうにしていた丁稚 虎にやってもらいました。

 

あまりよくは見えないかもしれませんが、初めてにしては、綺麗に完成。

(虎、よくやった。)

塗装は、ウレタン系は高いので、アクリル系の塗料です。

下地塗装後吹き付け塗装ですが、とにかく垂れないように気をつけて塗装しなければ。

何とかうまく塗装できました。

続いて、エンジンの再始動です。

最初にエンジンオイルを投入しますが、オイルの候補はYAMALUBE ベーシックの20W-40か、

MOTUL 5100の15W50。

結局、ドカもNinjaも5100だし、これまで問題も無かったので、(半年で交換)揃えることに

しました。

 

オイルを注入し、先日の二の舞にならないように、タンク内に錆止めで吹き付けた潤滑剤を

ガソリンでまず洗浄。

その後、ドカから2Lほどガソリンを抜いて、FJに補給。

メインキーをオンにすると、ガソリンポンプがペコペコ動き、暫くすると止まります。

ガソリンポンプがメインキーオンの後すぐに止まるようになるまでこれを繰り返します。

これで、キャブレター内へのガソリン補給完了。

 

さて、エンジン始動、チョークを引いてセルボタンを押します−−−−−。

2発目で見事エンジンがかかりました。

マフラーからの白煙もなし。やっぱりタンク内の潤滑剤が原因だったようです。

ただ、キャブレターについているスロットル調整ねじが緩みすぎて回転が落ちすぎ、

スロットルを離すとエンジンがストールします。

そこで、タンクを外し、キャブレターのエンジン側についているスロットル調整ねじを締め込み、

アイドリング回転数を1000rpmまで上げました。

すると、とても安定したアイドリングを続けます。(ニンマリ)

 

さて、残るは外装のチョコチョコの錆落としと、ブレーキ、タイヤ、チェーンへ移ります。

 

 

                          2011.3.27



9. カウル外し

 エンジンもかかることを確認できました。

次は、やろうやろうと思っていた、フロント周りの仕上げです。

まずは、タンクを外し、カウルとフレームの間を埋めているインナー??の取り外しです。

結構手間取りましたが、何とか外し、次にスクリーンを外します。

そして、大物のカウルも一気に外します。

その結果がこれ。

               

80年代に基本設計されたオートバイとはいえ、思ったよりぎゅっと詰まってます。

カウル外した終わったところで、バッテリーを繋いで電気系を再度確認。

よくよく見ると、まずポジションランプとメーター内のハイビーム灯がつきません。

バルブソケットを外してバルブを外しソケットをサンドペーパーで磨いてもだめ。

結局ショップに行き、バルブ2個購入。

付け直すとちゃんと2個とも灯きました。

 

次にデジタル時計。

バッテリーを繋いでもだめ。 逝っちゃってるかも知れません。

これはしょうがないので放置。

 

さてさて、最後はフレームとエンジンの塗装です。

必殺のタオルマスキングでフレームとエンジン(シリンダー部のみですが)を塗装します。

スプレーで塗装しますが、どうしても他の場所に塗料が付く可能性がある場所は容器に

スプレーを拭きつけ、液状にしてから刷毛で塗りまくりです。

 

スプレーだと要らないところに塗料がついたりしますが、乾く前ならパーツクリーナー、乾いた後

ならアセトンで拭けば何とか塗料は落ちます。

(アセトンは元々の塗料もはがすので要注意)

 

またFJは空冷なので、シリンダーフィンがあります。

このフィンの先端がシルバーなのが格好良いので塗料が乾いた後にサンドペーパーで磨きたい

のですが、今日はまだ塗料が乾かず磨けません。

 

と言うことで、塗料の乾きを待つことなくカウル取り付け。

カウルサイドのエアダクトも取り付け、何とか形になってきました。

 

さーて、あと走るまでは、

 @ エンジン : エンジンオイルを入れて、タンクを洗ってガソリン補給して、プラグ交換。

 A ブレーキ : 前2個、後1個のキャリパー掃除とブレーキフルード交換。

 B ホイール : タイヤを外してホイールとディスクを塗装してタイヤを入れる。

 C その他 : アンダーカウルの塗装、ボルト・グロメット類交換、振動防止のスポンジ貼り付け。

 

以上の作業となりました。(でも一番金がかかる----)

 

                          2011.3.27



8. エンジン始動

   てさて、エンジンの始動です。

本来なら、手順として、

  @ プラグを外し、エンジンにアースを行って、火花が飛んでいるか。

  A ガソリンポンプが正常に働くか。

以上を確認してから始動となるわけですが、目いっぱいはしょって、いきなり始動です。

  (結構、エンジンは状態がよかったもので。)

 

そこでガソリンです。900SSから2Lほどガソリンを拝借し、FJのタンクへ。

次にメインキーをONにしてガソリンポンプが止まるまで待ちます。

ポンプが止まるのを確認して、チョークノブを目いっぱい引いて、セルモーターON。

 

あらら、なんとも簡単にかかっちゃいました。

結構静かに4気筒がアイドリングしてます。

 

しかし、ですよ。

始動後10秒も立たないうちに、エキゾーストパイプから白煙が−−−。

「えー オイル下がり??????」

どきどきしながらスロットルを少しずつ煽ると、白煙はそれにあわせて排出。

 

「うっそー、エンジン全バラか?????」

と、ショックを受けながらエンジンを止めました。

  (近所から苦情が来るくらいの白煙でした)

 

「なんで、なんで、−−−−」

暫く冷静になろうと考えました。

  

走行距離に偽りは無く、9000km弱。

バルブ周り、ピストンリングに磨耗が出る距離ではない。

なおさらに「mmmmm−−−−」

 

しかしそこであることに気がつきました。

オイルが燃えている割に、白煙が薄い−−−−−−

「そうか!! タンクの錆取りを行った後にタンクに塗りまくった潤滑剤(スプレー)がガソリンに

混じってこの白煙が出ている!!、 いえそうに違いない。」

  

そこで、次回は、ガソリンタンクをガソリンで洗浄し、キャブレター内のガソリンをドレンとして排出して、

改めてエンジンを始動してみます。

絶対大丈夫なはずです。

 

多分−−−−。

                                     2011.2.27



7. キャブレター#2

 メインジェットが届きました。

銅合金なのでぴかぴかです。 ついでにワッシャも取り寄せました。

 

で、メインジェットがもげたことで、めげて休んでいたキャブレター清掃を再開です。

また、5年以上も乗らずにおいていた車両でもあり、メインジェットがもげたりしているので、

思いなおしてアイドリングの燃調用のパイロットスクリューも確認。

ところが----なんと、パイロットスクリューのスプリングとOリングの間に入るはずのワッシャが無い

キャブレターが1個。(確認してよかった−−−−)

うーん、これってヤマハは、ワッシャだけ売ってたっけ?

調べるとやはり、パイロットスクリューのアッシー(パイロットスクリュー、スプリング、ワッシャ、Oリング)でした。

     

     ワッシャだけ欲しいんだってば。 それも1個だけ。


と言うことで、同じ三国のキャブレターを使っているNinjaのパーツを調べると、

1個単位の発注でした。(さすが関西のKAWASAKI。 ユーザーニーズを掴んでます。)

 

多分合うはずと思いながらオーダーし、入手したところたところ、OK。

(それでも1個 160円くらいになりますが。)

 

また、ダイヤフラムが硬かったので、キャブレターのてっぺんのカバーを外そうとしたのですが、

ねじが固着しており、何回かハンマリングして緩めようとしてもだめ。

最後はなめておしゃかです。

結局、大型のプライヤーでねじの頭を挟み、渾身の力で16個のねじを緩めました。

(何でSSHを使わんのじゃ。プラスのなべねじは、溝部が錆びたら腐ってなめることは、

 判っとろうが!! おっと、九州弁でした。)

 

ダイヤフラムはまあまあの状態で特に問題はなさそうですが、スロトルバルブとキャブ側の摺動面

にガソリンの成れの果てが結構いっぱいついており、それを除去すると、スロットルバルブが

ほんとに滑らかに動くようになりました。

また、使い物にならなくなったなべねじはさっさと処分し、ステンレスのSSHに交換。

     

さて、オートバイへの組み付けです。

キャブレター毎にあるオーバーフロー用ホース、ベント用ホース、フュエルホースをキャブレターに取り付け、

オーバーフロー用ホース、ベント用ホースを車体下側に通します。(結構いい加減。)

そして、キャブレターをエンジンに組み付けますが、まずインシュレーターと、キャブレターのINとEXに

潤滑のシリコンスプレーを塗ります。

そしてエアークリーナーボックスを目いっぱい後ろにずらします。

次にキャブレターをエンジンとエアークリーナーボックスの間に押し込みます。

そのあとエンジン側をまず入れ込み、エンジン側が入ったら、エアークリーナーボックス側をインシュレーターに

挿入し、エアークリーナーボックスを前側にずらしながら、完全に入れ込みます。

エアークリーナーボックス側のインシュレーターは結構めくれ易いので、めくれてないか確認し、あとは

スチールバンドで締め付け。

その後、チョークワイヤーと、スロットルワイヤーの向きと弛みを確認して取り付けたら、作業完了。

 

また、2回目のタンク内洗浄も行いました。(錆が気になってましたので)

ラストリムーバーを3倍希釈でタンクに入れ、ステンレスのチェーンを錆取り用にタンクに投入して、後は

ひたすらタンクを振り回します。

そして、体力が尽きた頃、タンクを置き、15分毎に角度を変えて錆取り剤をタンク内全体に

行き渡らせます。

そして、タンク内全体がラストリムーバーに漬かった後、水洗いです。


そしたらなんと、前回(初めての時)より全体的に大きな錆がこれでもかと出てきました。

水洗いを4〜5回行い、錆が出なくなった後、アルカリ性の洗浄剤で錆防止し、加えて潤滑用

スプレーを、タンク内に吹きまくりました。

これで、タンクの錆も、少し落ち着くでしょう。

 

さて、次はやっとこさのエンジン始動に行きたいと思います。     

 

                                   2011/02/20



6. アンダーカウル#1です。

 キャブレターが部品待ちとなったため、なんか修理しよーということで、アンダーカウルです。

アンダーカウルは、乗車位置から見て左の後ろ側がバキバキに割れてます。

 

どーしたもんかと考えて、まずは

     @内側の耐熱マットを剥ぎ取り、内側をキレイに。

     A形を作るために、割れたパーツをジグソーパズルして外側からテープで仮止め。

     B内側にラジコンのボディー補修用のマットとシューグー(靴の修理接着剤)を貼付け、

      補強。

      シューグーは、固まると弾力性があり、はがれにくく、マットと共用することで、十分

      補強になるのではと思ってます。

     Cシューグーが乾いたら、表側のテープをはがし、パーツとパーツのつなぎ目を少し開き、

      そこにアセトンをスポイトで注入。そして再度テープで形作り。

      アセトンはABSを溶かすので、垂れたりすると後の処理が大変なので、最小限で。

       アセトンでつなぎ目が少し融けた後固まります。(オーナーは24時間放置)

 

すると、殆ど問題ないくらいに割れたパーツがくっつきます。

あとは、欠損した部分をバンパー用のエポキシパテで肉盛りします。

        

さて、乾いたら成形、塗装です。 

  (「YAMAHA」 の黒文字をどうするか、現在思案中)

 

ついでにフロントフェンダーのボルト取り付け部の割れも、同じく補修済みです。

 

                                   2011/02/12


5. キャブレターです。

 お待たせしました。

次はいわずもながではありますが、エンジンを回す準備です。

と言っても、9000kmも走っていないオートバイですので

     @ キャブレターの掃除。

     A エンジンオイル、オイルフィルター、プラグ以上の交換

でエンジンは回るはずです。

 

で、キャブレターの取り外しです。

 (手順は、いい加減なので参考までにしておいてください。)

     @キャブのエアクリーナー側とエンジン側のスチールバンドを外す。

      (緩めるのではなく取り外しです。)

     Aエアークリーナーボックスを止めているボルト 3本 を外す。

     Bエアークリーナーボックスをできる限り後ろへ引く。

     Cキャブレターを同じように後ろへ引き、エンジン側のインシュレーターから

      キャブレターを抜く。

     Dキャブレターについているホース類で外せるものは外し、後は気合で

      キャブレターを持ち上げ、取り外す。

      (ホースはどこについていたか記録したほうが良いです。       

       

        ↑ キャブレターを上に抜いた後。

 

キャブが外れたところで外側洗浄から。

パーツクリーナーで細かいところまで歯ブラシを使って汚れを落とします。

結構な汚れが溜まってました。

 

次は分解掃除です。

オーナーのやり方(オーナー独自ですので間違っていると思いますが。)は、

     1、フロートチャンバーを開けて、穴関係のつまり除去

     2、頭部のダイヤフラムとピストンの清掃  

大体これで終わりです。

これ以上はよほど問題が無い限り必要ないと思ってます。

       

まずは1。

  フロートチャンバーを開けて清掃を開始しますが、思いのほか綺麗で、表面に茶色のガソリン

の変質したものがが薄く着いているだけで、まあまあ綺麗な状態でした。フロートも目視で

見る限り、高さも同じで破損もありません。

チャンバーカバーや、フロート、メイン・パイロットジェット付近もブラシで磨き、汚れ除去。 

続いてジェット類やガソリンのイン側など穴と言う穴にスプレーのノズルを突っ込み、4つのキャブレター

とも同じ位スプレー液が通るまで洗浄します。

 (いろんな所からスプレー液が出てきますので注意必要です)

 

ふと見ると、キャブ本体から下側に伸びている銅のパイプがあります。

(下の写真でメインジェットの左に見えるパイプ)

これは、スタータージェットとか呼ばれているようですが、単純にチョークレバーを引いた時に、

キャブのIN側にガソリンを出す通り道のようです。

そのため、この銅パイプ(スターター)の通りを確認するためにはチョークシャフトをスライドさせた上で銅パイプにクリーニングスプレーを通すことが必要です。

(結構めんどっちい)  

 

続いて2。

各ジェット、ニードル関係の清掃です。

一応、スプレーは通していますが、やはり外して清掃します。

パイロットジェットを外すと、やはり4つのうち2つが少しふさがった状態でした。

 (あれだけスプレーを通しても−−−です。)

針金でしこしこ穴に詰まりを掃除して取り付け完了。

次はメインジェットの取り外し。

マイナスドライバーで取り外し順次清掃、取り付けを行っていきます。

ところが3個目で??が発生。

        

なんとメインジェットのねじ部がもげてしまいました。

特別力を入れたわけではなく、ドライバーで回そうとしたらぽろっともげました。

もげた理由は判りませんが、破面を見ると半分くらいが割れて暫く経っているいことが

判りました。(多分オートバイ屋さんの締めすぎ?)

 

さ、またオートバイ屋へ直行してメインジェットの注文です。

調べたらメインジェットが700円くらい、そのワッシャが100円ちょっと。

結局キャブ1基あたり900円で4気筒なので3600円也です。

部品が来るまで、またまた別のことしてます。

 

                                   2011/02/11



4. クラッチ#1です。 

 次は、スカスカになった油圧クラッチです。

クラッチピストンを分解するとまずダストシールが破れてました。

全バラすると、オイルシールのピストン側とスリーブ側に密着している外周面に何かのカスが着いて

ました。

ダストシールが破れて入ったごみがオイルシールに付着して密着性が下がり、オイル漏れをこした

ようです。

そこでピストン、スリーブをペーパーで慎重に磨き、ダストシールとオイルシールを交換です。

暇な時に、ピストンから、オイルシールとダストシールをはがし取り、ピストン自体の錆も除去しました。

(ラストリムーバー、使えます。)

またブリーダープラグの穴も、長年の放置でオイルが変質したものが詰まっており、これも針金で

ほじほじして除去。

 

組立ては、油圧用のオイル(ブレーキフルード)をピストンや、シール類に塗りたくって組み付けます。 

ここは特に問題も無く、作業が進みました。

 

さて、完全に抜けたフルードを補給するため、マスタータンクを見てみようと、蓋のM4ボルトを

外そうとしたその時、

   「うにゅ−−−−」

やってまいました。 ねじ山がなめてしましました。

マスタータンクは白い粉を吹き、ねじも錆びているのでしょうが、ねじの強度も??

さすがヤマハ。

で、まずはねじ山がなめた時のお助けとして売られていた、摩擦増強剤を使ってみました。(ねじ山××見たいな名前です)

これは、なめたねじ山にその砂を溶いたような液体を付けると、ドライバーで回す時の摩擦が高くなり、外れるとのこと。

ま、500円なので騙されたつもりでトライ。

だめだったら、逆ねじタップ(たっけー)のお世話にならなければなりません。

で、結果。

まずは貫通プラスドライバーとハンンマーでねじに再度溝成形。

その後液体を付け、すかさずドライバーで力いっぱい押しながら緩めます。

すると−−− なんと外れました。

それも、さび付いて回り始める時に「カキッツ!」と音がしながら。

凄いです。この手のケミカル商品、なめてはいけないようです。

日本の技術、ここにありですね。

なんか、何でも出来そうな気がしてとっても楽しくなってきました。

 

クラッチマスタータンクの中は、やはりフルードが殆ど無い状態でしたが、底には少し残ってました。

ダイヤフラムは少し変形しており、自分で元の形に戻れない状態で、蓋に軽く接着してやる

必要がある状態ですが、今回はそのまま使います。

 

さて、フルードの注入です。

マスターシリンダーにフルードを入れ、必死でレバーを何回となく握りますが、マスターシリンダーからは

小さな気泡が出るだけで何時までかかることやら。

そこで結局強制注入です。

注射器(オイル量調整用に持ってます。)にフルードを吸い込ませます。

そしてクラッチシリンダーのブリーダープラグにホースを取り付け、そのホースに注射器をセット。

そしてブリ-ダープラグを緩め、クラッチシリンダーめがけて注射器でフルードを流し込みます。

(このとき、クラッチレバーは握らない状態にしておきます)

そうすると、注射器でフルードを入れるに従い、マスターシリンダーから気泡が出てきて、気泡が

なくなるとフルードがマスターシリンダーに出てきます。

  

 これでフルード注入OK。

ただ、この状態では、どこにエアが残っているか判らないので、通常通りのエア抜きを行って

完了です。

このとき、レバーについているマスターシリンダーのオイルシールがだめだと油圧が上がりません。

(レバーの手ごたえが全く無い状態)

オーナーのFJはフルードが何とかホース、その他に残っていて、シール類が死んでいなかったのか

手ごたえが戻ってきました。

 

でもほんとにクラッチが切れているか。

そこでギアを5速に入れてクラッチを切り、リアホイールを手で回してみました。

 −−−回らない−−−−。

長期間乗らなかったオートバイは、オイルが多少硬くなりクラッチ板同士が少し固着している

場合があります。

そこで、タイヤを前や後にがんがん回して見ます。

すると、固着が外れたのか、抵抗はありますが、リアタイヤが回りました。

クラッチは切れています。

 

あとは、ウエスで周りを囲んで艶あり黒のスプレーで塗装。

     

    クラッチがなんとか完了。

                                   2011/02/06



3. フロントフォーク組みたて。 

 さて、フロントフォークの組み立て準備です。

フォークをバラし、交換部品を注文しました。

最近は、パーツ屋さんなどで純正が取れますので、早速注文。

 

続いてアウターチューブ。

純正はシャンパンゴールドですが、フォークオイルで塗装がイカレており、まずはサンドペーパーで塗装を

落とします。

 本来は剥離剤がいいのでしょうが、なんせお小遣いも少ない身なので。   

ひたすら磨き、#400くらいにしました。

塗装は、これも2液性ウレタンといきたいところですが、アクリルで我慢。

色は、ヤマハらしくシルバーです。(サーフェーサーもいらないし。)

塗装前にシリコンオフの処理をして、マスキングしてただただ塗装。

塗装スタンドも傘立てに一本20円の木材を取り付けたもの。

で、完成です。

     

 

そうこうしていると、インナーチューブが帰ってきました。

東洋硬化さんでは、送料が発送者持ちなので、ただ受け取るのみ。

(半分の送料込みで1本 16000円は安い?)

フォークを見ると、ぴっかぴか。(じゃ無きゃ困りますが)

また、再研磨後のフォーク径も検査成績書として同梱されております。

    

 

次の日、部品も届きフォークの組み立てです。

正しいかどうかはさておき、組み立てた順番は以下の通り。

    @ダンパーロッドのダンピング調整用のオイル穴を左右あわせる

      (ダンパーロッド上部の内側を回すと側面にあるオイル通路が、

       なし→小→大と変わります)

     

    Aインナーチューブ先端にブッシュがついていることを確認

    Bインナーチューブにダンパーロッドを静かに入れる。

      (短いスプリングを忘れずに。)

    Cフォークスプリングを入れる(これで、ダンパーロッドを押すんですな)

    Dインナーチューブごとダンパーロッドが上になるように立てる。(いわば倒立)

    Eインナーチューブの先からダンパーロッドが出て来たらオイルロックピース(テーパースピンドル?)

      を取り付ける。

    Fアウターチューブをかぶせる。

    Gダンパーロッドストッパーボルトと、ダンパーロッド先端の切り欠きを合わせる。

     (ちゃんとしないと、ダンパーロッドストッパーボルトの曲がりで交換になります。)

    Hワッシャを交換し、ねじロック剤を塗布したダンパーロッドボルトで締める。

     これ、結構力が要ります。

     ただ3CVは先のダンパーロッドストッパーボルトがあるので、他のオートバイのように

      ダンパーロッドが空回りすることは余り無いようです。

     (回っちゃったら、周り止めの特殊工具または自作工具が必要です。 )

    I次に、フォークスプリングを抜いてブッシング(鉄のわっかです)をインナーチューブに通し、

      アウターチューブに圧入します。

      ブッシングの上に古いブッシングをセットし、打ち込みます。

      オーナーは専用のスライディングハンマーを使いましたが、塩ビパイプを改造しても出来る

      ようです。

      その後、オイルシールワッシャを入れ、オイルシールを打ち込みます。

      そしてリテーニングリング(星型のりんぐ)をアウターチューブの溝にはめ込み、ダストシールを

      取り付けてまずは一段落。

    Jフォークオイルを規定量入れ、インナーとアウターをもって縮めたり伸ばしたりを数回+放置

      を繰り返し、オイルにエアが無いことを確認したら、フォークスプリングを入れ、キャップボルト

      を取り付けます。

    Kキャップボルトには、ダンピング調整用の断面が半円形のシャフトがついています。

      スプリングのプリロードが最弱になるようにセットし、これを慎重にインナーチューブに

      差し込み、キャップのねじがインナーチューブに届く位置を回しながら探します。

     (結構コツが要ります)

    L後はキャップを締め込みます。

なお、プリロードとダンピングの調整は、乗ったことも無いので判りません。

乗りながらと言うことで。

以上で、フロントフォークのオーバーホール完成です。

油面は、取り付け後に確認し、取り付け完了です。

         

ここまで1ヶ月でした。

 

                                   2011/01/30



2. スクリーン掃除とバッテリー。 

 現在、フロント周りをオーバーホール中です。

インナーチューブについては、錆で凸凹が出来て使用不可だったためあの九州の東洋硬化さん

に再めっき依頼中。(どうなって帰ってくるやら)

 

必要パーツの洗い出しも完了しているので、本日は気づいたところを磨いたり修理したり。

 

まずは、樹脂のボディーのクスミ。

数年放置状態だったため、ABS樹脂表面に汚れが付着しております。

スクリーンも汚れがあり、茶色っぽく多分交換必至。

そこで、プラスチッククリーナー(HONDA アクセスのもの 1000円くらい)を買ってひたすら磨いて

みました。

そしたら、その効果にびっくり。

ABS表面が綺麗になるのは当然としても、スクリーンが新品同様の透明度になりました。

スクリーンは、どんなに磨いても汚れは落ちないだろうと思い、買い替えを覚悟していたので

とってもラッキーです。

なんか嬉しくて、いろんなところを磨いてしまいました。 

 

次にバッテリー。

××14AL-2A が純正ですが、何故か12Aが着いてます。

ただこれで前のオーナーは乗っていたので使えるなら使ってみようかと思い、延長コードを

製作してみました。


実は、純正とはプラスマイナスの位置が左右逆だったため、車体のコードが届かず、なんとも

細いコードで延長されていました。

細すぎて、少し長めのクランキングすると、コードから煙が----。

なので、十分な太さのコードと端子を購入し製作・完成。

再度、ヘッドライト、ウインカー、ホーンを確認しましたが、OKです。

 

あとは、錆びた部分などの色塗り(防錆処理)を一時間ほどやって本日は営業終了です。

   

少しづつ、少しづつ、綺麗になっていくFJです。

 

                                                              2011/1/9



1. またまたレストア 

  えーっと、またまたただのオートバイを手に入れました。

名前は、FJ1200。

先週、知人のうちにバネットで引き取りに行きました。

 

  

オートバイは、92年登録の3CV。

引き取ったあと、我が家へ持ち込み、しみじみと詳細チェック。

 

状態

  @ フロントフォーク(インナーチューブ)とタンクは錆いっぱい。

  A バッテリーは純正より小さいものが搭載。

  B タイヤは既にひび割れいっぱい。。

  C 外装も車体カバーとのこすれで変色。スクリーンも茶色くも曇ってます。

    また、当然錆び易いところは錆てます。

ということで、数年乗っていなかったオートバイとしては年式相応です。

まずは、バッテリー。

昨日から充電をしましたが、何とか生きているようです。

(前のオーナーが乗らなくなった時に、端子を外していたのが良かったようです)。

 

次にタンク。 完璧に錆てます。 ガソリン腐ってました。

錆には×ンポール。 早速タンクに入れ、錆取り開始。

処理後、アルカリ性の洗浄液で中和します。

錆は、これでもかと言うくらい出まくり、タンクをシャカシャカしたオーナーの腰は破壊されました。

最後に灯油を入れて錆防止(効くかなー)

 

また、その後、小さなことを色々確認。

 @ ブレーキは前後共、まあ油圧を感じます。

 A クラッチはすかすか。

 B バッテリーを繋いで、電気系確認。

     ・ ガソリンポンプは、動きます。

       また、吐出側を指で押さえると圧力がかかった時点で停止。これは多分OK)

     ・セルモーターも稼動。

     ・ランプ系もOK

 C スロットルケーブルはインジェクターで潤滑したものの渋いまま。

   (多分、キャブの動きが渋いためだと思います。少し様子見です)

 

で、現時点で必要なものは、

  1) タンクキャップ(タンクとのシールをするゴムが破断しました。)

  2) フューエルストレーナー

  3) エンジンオイル、オイルフィルター交換

  4) フロントフォーク  インナーチューブ錆落とし(たぶん再めっき)、

     オイルシール、スライダー交換。

  5) エアクリーナー

  6)  クラッチピストンシール

  7)  塗料(ブラックとシルバー、黒の耐熱塗料)

  8) プラスティッククリーナー

と言うことで、一安心。

 

ほんでもって、恒例のHaynesのSERVICE & REPAIR MANUALも当然入手。

 (900SS用にも、XLR用にも購入しました。 Ninjaはカワサキ純正のもの)

あのリンドバーグさんで1冊だけ在庫があり、その場で購入。

さて、気合入れてメンテ(レストア?)に取り掛かります。

              

 (Heynesのマニュアルって、専用工具がない時は−−−−なんてことも書いてあり、

  結構、ビンボーメンテには効果的で、値段の価値はあると思っています。)

 

FJ1200(3CV) 諸元(わかり次第入れていきます。でも保証の限りではありません)

型  式 3CV
全長/全幅/全高 2,230/775/1,245
軸間距離 1.490mm
シート高 780mm
最低地上高 140mm
定地燃費  26Km(60Km/h)
重量 242kg(乾燥)
エンジン形式    空冷 直列4気筒 DOHC 4バルブ
排気量 1,188cc
内径X行程 77.0X63.8
圧縮比 9.7
 最高出力 130ps/8500rpm
最大トルク 11kg・m/7500rpm
  エンジンオイル容量 4.2L(オイル交換のみ:3L,フィルター交換時:3.2L)
指定オイル ?(MOTUL 15W-50でトライアル予定。)
    燃料タンク容量 22L
変速機 5段リターン
キャスター 27.30°
トレール 112mm
フロントフォーク径 φ41
フロントフォークオイル #10 395cc 油面 169mm
チェーン 530サイズ  110コマ
ドライブ・ドリブン ドライブ:17丁、ドリブン:40(減速比2.35)
フレーム 鋼管ダブルクレードル
ホイールサイズ F 3.0-17   R 3.5-16
アクスルシャフト径 調査中
タイヤサイズ F120/70−V17 R150/80−V16
バッテリー 開放型 14AL-A2
プラグ DPR8EA-9

 

                                                    2010/12/12