20. 御嫁入
突然ですが、FJを気に入ってくれた方の元へ行くことになりました。
レストア期間9ヶ月。
まじめなレストア第1号で、色々勉強になりました。
結果的にバッテリーが生きていて、エンジンが問題なければ、メンテナンスブックを参考にすれば
素人でもレストアは可能だと言うことを勉強させてもらいました。
レストアを終えたFJは、さすがのヤマハ製。
高速ツーリング、ワインディングも軽々とこなすハンドリングとパワーは申し分なく、乗れば400ccクラスの
感覚で、まさに万能。
とにかく良く出来たツアラーでした。
ただ引き回しと、エンジンの熱はこれまで乗ったオートバイの中で最も辛く、気楽に乗る気分に
なれませんでした。
空冷+1200CCなのでしょうがないのですが、これから老化が進んでいるオーナーはちょっと
今後が心配でした。
次のオーナーさんは、FJ1200をメインのオートバイとして乗るとのことですので、色んな所に
ツーリングに連れて行ってくれると思います。
2011.7.12
19. メーター修理 その2
センダーユニットが届きました。
早速壊れたセンダーユニットの取替えです。
まずは、ほんとにセンダーユニットが原因でフュエルメーターが動かなかったのか?
古いセンダーユニットのプラグを外し、新しいセンダーユニットを繋げて、フロートを動かしてみると、
フュエルメーターはゆっくりと動き始め、フロート上限でF、下限でEを示しました。
原因は、やっぱりセンダーユニットでした。
シート、サイドカバーを外し、タンクを取り外し交換です。
取り外したタンクは、前方を上にして、壁により掛けてセンダーユニット交換。
古いセンダーユニットは、完全に内部まで錆びているのか、動きも悪い状態。
交換後は、メーターパネル内のメーターは全てOK。
これで、ひとまず機能部分のレストア完了です。
残るは見た目のレストアですが、22年前のオートバイですので、それなりを目指そうかなと。
2011.6.25
18. メーター修理 その1
タコメーターとフュエルメーターのその後です。
メーターケースごと、日本計器サービスさんに渡し、確認してもらったところ、
@ タコメーターの動きは不思議で、ばらしてみないとわからない。
A フュエルメーターは、全く問題なし。
ということで、タコメーターの修理を依頼し、本日日本計器サービスさんから帰ってきました。
タコメーターの修理は急いでもらったので、修理内容については確認取れていません。
問題は、フュエルメーターです。
全く問題ないということは、途中の断線かタンク内のフロート式のセンダーユニットがお釈迦。
配線を調べてみましたが、断線はありません。
そこでネットで、センダーユニットを調べてみまると、抵抗値によって数種類あるとのことですが、
いずれも抵抗値最大〜∞で、E(Empty)となるように作られているようです。
そこで、ガソリンが半分くらい入った状態にしてセンダーユニットのコネクターでテスターを使って抵抗を
測ってみると−−−−−−− ∞ −−−−−−。
アウトです。 センダーユニットの中身で断線している模様。
−−−−センダーユニットのオークション品は出てないしなー −−−−−
ただFJのメーターには、Empty状態で点灯するFUELランプがあり、ガス欠は間逃れますので、
折を見て交換しようと思います。
あとは、夏に向けて乗り込んでいきたいと思います。(壊れなければ)
2011.6.11
17. ほんで初乗り。
車検も無事完了したので、雨の中でしたが、ちょっと走ってみました。
陸運事務所に行くときは、不具合箇所がないかを確認するため、スピードも出さず、
ゆっくり乗っていたので、まだFJの素性を知るまでには至っておりませんでした。
ポジションは、ハンドルに対してシートが少し高め。
しかしハンドルの距離は丁度良く、ゆったりしています。
またステップは、ほんとにオーソドックスな位置。
超長距離も走ってしまうオーナーには、丁度良いポジションです。
そして ちょっと回してみました。
うおー。
エンジンがモーターのようです(DucatiとNinjaと比べてますので、はい。)
レスポンスは上々です。
ブレーキは、フロントが少し利きが甘く、リアはそれなり。(雨なのでよく判りません)
クラッチは半クラの位置が判りやすく、とっても軽い。
ただ驚いたことは、これだけ重いFJですが、乗るとNinjaよりコンパクトで、圧倒的に
取り回しが ”軽い” のです。
ただ、当然押すと260kgオーバーで辛いですが。
うーん。 なんなんでしょうか。 不思議。 YAMAHAマジック。
11kgのトルクで低速も扱いやすく、5速 2000rpm 60km/hからでもスロットル操作のみで
充分な加速をします。
また回せば、ドンツキも無く130PSの領域まで一気に回ります。
どうも、YAMAHAは、FJを本気のスポーツツアラーにしたようです。
ヨーロッパで普通に行われる二人乗り・速度無制限の高速道路・ワインディング・街中を駆抜ける
長期のツーリングをこなすには、こんなオートバイが必要なのでしょう。
ヨーロッパでツアラーとして90年代中期まで人気があった理由が判る様な気がします。
さて、今度の休みは、少し山にでも行ってみようかな。
2011. 6 . 2
16. いざ車検!
本日車検です。(でも朝から雨−−−)
今回の車検は、これまでのただの継続審査ではなく、
@ 車検が切れているため、公道が走れない。
A 構造変更あり。
(純正に対してシールドが立ち上がっているため、高さが変わります。)
のため、結構緊張しております。
まず@の対応。
これは、市町村役所に行って、「自動車臨時運行許可証」をもらうだけ。
・自動車検査証(当然車検期限切れです)
・自賠責保険証(これからの2年間をカバーするもの)
・認印
以上を役所に申請すると、750円で仮ナンバーと小さい紙切れの「自動車臨時運行許可証」
を渡されます。それだけ。
あとは、オートバイのナンバーの所にボルトか針金とかで取り付けておしまい。
←トラック用みたいに大きい仮ナンバーです。
ただし、「自動車臨時運行許可証」は、ナンバーを返却する時に一緒に返却とのことですので
失くさないように。
これで、公道を乗れるようになりました。
次は書類作成です。
いつもの通り、いつもの代書屋さんで作成してもらいます。
今回は、高さの構造変更もありますので、その書類も追加。
このとき、車検費用1700円の印紙も貼ってもらいます。
その後、分解・修理で光軸が完全にずれているので、テスター屋さんで修正です。
テスター屋さんでは、案の定光軸が左上向きでNG。
方向を修正してもらい、テスター屋さんでの確認は終了。
さて、これで、車検を受けます。
受付で「構造変更です」と告げ、書類を確認してもらい、重量税を払った後に検査ラインへ。
検査ラインでは、車両確認で、ブレーキ、アクスル系のボルトの緩み確認、ウィンカー、ヘッドライト、
ポジションライト、ブレーキランプ、車台番号確認が行われます。
その後、ラインに入り、いつもどおり前輪でのスピード確認、ブレーキ確認、後輪のブレーキ確認を
経て、光軸検査。
ほぼ一発で完了。
そして確認のスタンプを押す機械に検査証を入れ、無事スタンプ完了。
そして今回の構造変更箇所である高さ(シールド変更による)を検査官が測定し130cm
(車検書は124cm)と検査用紙に記載されました。
そして、出口の検査官に確認印を押してもらい、窓口に提出し、車検証とステッカーをもらって
無事完了です。
これで晴れて、平成25年まで公道を大手を振って走れるようになりました。
←このための半年間でした。
今回車検について少し判ったこと。
@ 通常の継続審査の場合、納税証明書を提出しますが、この税金は5月末日
までのものです。
このため、オーナーのように6月以降に継続審査(普通の車検)を行う場合は、
5月に送られてくる納税通知を払い込み、その証明を提出しなければいけない
ようです。
A 構造変更は、車検と一緒に出来る。
また、構造変更+車検の場合、納税証明書は不要みたいです。
実はオーナーの持っていった納税証明書は昨年度のもので、本日6月2日の時点
では納税していないことになり、継続審査(通常の車検)が出来ないのですが、
今回は構造変更*車検だったため、不要と言われました。
(また継続審査の場合で納税証明書がなくても、検査だけ終了させ、2週間以内に
納税証明書と検査の書類を陸運局に持って行けば、OKとも言っていました)
理由についてはよく判りませんので、もしそのような状況のときは、陸運局か、
代書屋さんに確認したほうが良いようです。
B 陸運局の受付で「シールドは指定部品で、高さを変えても構造変更の必要はない」
と言われました。
えーっですが、オーナーの場合税金が期限切れだったため、結局構造変更しか
車検を通す手はありませんでした。 (結果オーライってとこです。)
いつもどたばたする車検ですが、またまた知識が増えたと思ってます。
2011.6.2
15. アクスル交換他
リアホイールのアクスルシャフトが届きました。速攻で交換です。
やっぱり新品のアクスルシャフトは段差も無く綺麗。(あたりまえ)
あと、悩んでいたバッテリーは、Ducatiのお古(メンテナンスフリーの12B-4)を積むことにして、
バッテリーがメンテナンスフリーに変更された3XWのバッテリーケースを入手。
取り付けてみると、ケース上側の取り付けボルト2個は、位置がばっちりでした。
ただ、ケースの縦方向が小さく、フレームについているバッテリーケースの保持ステーには、ケースの
底が届かず、下駄を履かせました。
バッテリーを入れると、結構いい感じですが、前後左右に隙間があり、それを埋める必要が
あります。また、バッテリーを押さえるバンドも考慮必要。
これは、ホームセンターに売っているラバーを適当に切って、完了。
あとは、フロントブレーキのオイル交換。
マスターシリンダーのダイヤフラムも劣化していたので、交換です。
いつものこととはいえ、やっぱりブレーキ、クラッチのオイル交換は握力勝負です。
所有している3台ともクラッチも油圧なので、とっても大変です。
ただ、前オーナーがクラッチオイル交換後殆ど乗っていなかったのか、オイルの色は綺麗でしたが、
交換を始めると少し泡が出てました。
バッテリーを充電しエンジンを掛けると、アイドリングも安定し、アクセルへの反応も敏感です。
あと、びっくりしたことに、バッテリーをフル充電したところ、デジタルクロックが動き出しました。
不思議−−−−−−−−。
車検を取ったら、結構楽しそうな予感がしております。
2011.5.21
14. そろそろ
リアホイールのアクスルシャフトの発注も済ませ、そろそろ車検の準備です。
今回、名義はオーナーのものにしていますが、このままでは、当然公道は走れず、レンタカー
で車検場まで運ばなければいけません。
そこで、仮ナンバーです。調べてみると、
@仮ナンバーを取得は各市区町村の役所もしくは、陸運局(運輸局・支局)にて、
仮ナンバーを申請・取得することがでる。
A仮ナンバーの申請・取得にかかる費用は750円程度。
とのことです。
また、更に調べると、
@ 仮ナンバーの有効期間は1〜5日。(車を移動させる前日もしくは当日申請)
A 仮ナンバーを申請する際は、車を移動させる経路を記入する必要があるので
それ以外の場所などへは移動できない。
では、どのように仮ナンバーを申請・取得するか。
条件としては、自賠責保険の有効期間が残っていることが必須のようです。
また、仮ナンバーには、臨時と回送運行ナンバーがある。
臨時運行ナンバーは1台ごとに申請して許可を受けるナンバーで、通常仮ナンバー
申請する際は、こちらのナンバーだそうです。
明日は、陸運局の予約をして、アクスルシャフトを交換すれば、車検です。
2011.5.15
13. がーん!
異常事態発見。
なんと、リアホイールのアクスルシャフトに0.2mm位の段差を発見。
簡単に言うと、アクスルシャフトのボルト取り付け側から70mmの位置で、シャフトがずれている
ような状態。(2個の円柱が0,2mm程度ずれて着いているような感じ。)
ペーパーで一時間磨き、割れなのか確認してみましたが、-----割れでした。
何故このような状態になるのか。
多分グリス切れなど色々訳はあるのでしょうが、交換です。
ひぇー シャフト1本 なのに高いっ。
さすがにアクスルシャフトは命綱ですので。
(注文しなくちゃ)
ちなみに、オーナーの場合、パーツの検索をどのようにやっているかと言うと、
@ まずUS YAMAHAでパーツNoを調査(輸出用の3CVのため)
→ http://www.yamaha-motor.com/sport/parts/home.aspx
A そのあと、日本のYAMAHA ホームページで部品番号を入力して検索。
→ http://parts.yamaha-motor.co.jp/parts-search/model_search.jsp
これで、在庫の有無と、価格がわかります。
こんな検索が出来るのは、Kawasaki と YAMAHAだけですね。
2011.5.12
12. タイヤ交換
ホイールも一応塗装が完了し、さてタイヤです。
FJ1200のタイヤ交換は、結構難儀します。
FJに取り付けられるタイヤを探した結果、下記のセットになります。(2011年4月24日現在)
ただし、ホイール幅は合うもの合わないものあります。ご注意ください。
メーカー | 銘柄 | 構造 | F/R | サイズ | 適合ホ イール 幅 |
DUNLOP | K257(バイアス) | (バイアス) | F | 120/70V-17 | 3.5 |
(バイアス) | R | 150/80V-16 | 3.5 | ||
D205 | (ラジアル) | F | 120/70ZR-17 | 3.5 | |
(ラジアル) | R | 150/80ZR-16 | 3.5 | ||
PIRELLI | SPORT DEMON V | (バイアス) | F | 120/70V-17 | ? |
(バイアス) | R | 150/80V-16 | ? | ||
METZELER | Rasertec | (バイアス) | F | 120/70V-17 | ? |
(バイアス) | R | 150/80VB-16 | ? | ||
AVON | AV45Sport Touring |
(ラジアル) | F | 120/70ZR-17 | ? |
AV46Sport Touring |
(ラジアル) | R | 150/80ZR-16 | ? |
前後の銘柄・メーカー違いが気にならないのであれば、もっと選択肢が増えるのですが、
@ タイヤの開発が前後ペアで開発されていること
A 最低限スポーツ走行を考えたタイヤであること(アメリカン用のタイヤは嫌です。)
を考えながら、
・ ZR規格のスピードは出す根性がないしなー。
・ ラジアルに耐えるフレームのはずだけどよく判らないしなー。
・ ましてや峠をこの車重のFJで攻める気も無いよなー。
以上から、安いDUNLOPのK275にします。(小遣いがないだけ。)
フロントのホイール幅が合わないのは覚悟の上です。
早速、東京の板橋にあるウルフ・モトさんに電話して取り寄せをお願いします。
ウルフさんは、あの北野元さんがやっているタイヤ屋さんです。
数年前、KDX250SR用のタイヤが最も安かったので購入して以来です。
電話すると、女性の方が丁寧な対応で、注文を確認してくれました。
4月23日、ウルフさんに入荷を確認した後、豪雨の中FJのホイールだけ持ち込みました。
お店にいた若い店員さんと交換の話をしていたその時です。
店の中から、少し髭を伸ばした年配の男性が出てこられ、色々指示をされていました。
「---北野さん?-----」
北野元さんの記憶に自信が無く、お話しすることも出来ませんでしたが、オーナーが
交換中にコンビニに行きたいと言うと、その髭の男性はにこやかに傘を貸してくれました。
コンビニに行く途中は、「あれは北野さんだろうか−−−」と、どきどきしながらコンビニを
往復をしました。
北野さんといえば、日産ワークスの4輪レーサーとして有名ですが、そもそもはライダー。
1961年のアメリカGPの250ccクラスで、あのマイク・ヘイルウッドを破り、HONDAの海外レースでの
初勝利を勝ち取った人です。
いわば伝説のライダー。
しかし、コンビニから帰ってくると、既にその男性は居らず、店員さんが
「交換済みました。慣らしが終わるまで、無理しないでくださいね」
とやさしく受け答えしてくれました。
後で、北野さんは、一般の交換に来たライダーに、
「タイヤの馴らしが終わるまで絶対に無理するなよ、スピードは控えめにしろよ、他人に
いい格好を見せようとしちゃ駄目だよ」
と言われると言うことを聞きました。
まさにその思いが店員さんまで浸透しているのでしょう。
なんだか、夢のようなタイヤ交換でありました。
リアのラウンドは結構よい感じですが、フロントはやはりホイール幅がタイヤの推奨より狭いため、
尖った感じです
遠目から見れば、結構ましになってきたオーナーのFJ1200でありました。
2011.4.24
11. スプレー地獄
オーナーの塗装は、プラモデルでは刷毛塗りですが、オートバイは基本スプレーです。
さて本日は、フロントディスクのインナー、フロントホイールを塗ります。
まずは、フロントタイヤを外してディスクプレートを外します。
そのあと、適当にマスキングして耐熱のブラックをスプレー。
3回重ね塗りをして放置。裏側は、1回塗装のみ。
塗った後は、↓ な感じ。
見た目、完全な失敗。
しかし、オーナーの場合、乾いた後が勝負です。
当然はみ出した塗装を、アセトンを含ませたウエスで拭き取ります。
なんやかんや言っても、はみ出したら拭き取るしかありません。
だから、はみ出ても拭き取れる部分は、マスキングもしません。
また、ホイールもだめもとで、シルバーのホイールスプレーで塗ってみました。
で、結果はこれ ↓
遠目なら問題ないはず−−−です。はみ出た塗料もすべて拭き取りました。
あと、本日サイドカバーのグロメット類がようやく揃ったので付けてみました。
アンダーカウルはまだつけてませんが、結構美しい。
(ただのオートバイ馬鹿。)
早く乗りたくなってきました。
あっそれから、4月始めに名義変更も行いました。
車検はないのですが、名義変更は出来ました。
代書代は2000円、ナンバー代は520円でありました。
2011.4.10
10. アンダーカウル塗装とエンジン始動#2
フレーム、エンジンの次はアンダーカウルを塗装します。
とはいえ、アンダーカウルです。
遠くから見れば余り気にならない場所なのでマスキング+下地なし塗装で行きます。
マスキングは、暇そうにしていた丁稚 虎にやってもらいました。
あまりよくは見えないかもしれませんが、初めてにしては、綺麗に完成。
(虎、よくやった。)
塗装は、ウレタン系は高いので、アクリル系の塗料です。
下地塗装後吹き付け塗装ですが、とにかく垂れないように気をつけて塗装しなければ。
何とかうまく塗装できました。
続いて、エンジンの再始動です。
最初にエンジンオイルを投入しますが、オイルの候補はYAMALUBE ベーシックの20W-40か、
MOTUL 5100の15W50。
結局、ドカもNinjaも5100だし、これまで問題も無かったので、(半年で交換)揃えることに
しました。
オイルを注入し、先日の二の舞にならないように、タンク内に錆止めで吹き付けた潤滑剤を
ガソリンでまず洗浄。
その後、ドカから2Lほどガソリンを抜いて、FJに補給。
メインキーをオンにすると、ガソリンポンプがペコペコ動き、暫くすると止まります。
ガソリンポンプがメインキーオンの後すぐに止まるようになるまでこれを繰り返します。
これで、キャブレター内へのガソリン補給完了。
さて、エンジン始動、チョークを引いてセルボタンを押します−−−−−。
2発目で見事エンジンがかかりました。
マフラーからの白煙もなし。やっぱりタンク内の潤滑剤が原因だったようです。
ただ、キャブレターについているスロットル調整ねじが緩みすぎて回転が落ちすぎ、
スロットルを離すとエンジンがストールします。
そこで、タンクを外し、キャブレターのエンジン側についているスロットル調整ねじを締め込み、
アイドリング回転数を1000rpmまで上げました。
すると、とても安定したアイドリングを続けます。(ニンマリ)
さて、残るは外装のチョコチョコの錆落としと、ブレーキ、タイヤ、チェーンへ移ります。
2011.3.27
9. カウル外し
エンジンもかかることを確認できました。
次は、やろうやろうと思っていた、フロント周りの仕上げです。
まずは、タンクを外し、カウルとフレームの間を埋めているインナー??の取り外しです。
結構手間取りましたが、何とか外し、次にスクリーンを外します。
そして、大物のカウルも一気に外します。
その結果がこれ。
80年代に基本設計されたオートバイとはいえ、思ったよりぎゅっと詰まってます。
カウル外した終わったところで、バッテリーを繋いで電気系を再度確認。
よくよく見ると、まずポジションランプとメーター内のハイビーム灯がつきません。
バルブソケットを外してバルブを外しソケットをサンドペーパーで磨いてもだめ。
結局ショップに行き、バルブ2個購入。
付け直すとちゃんと2個とも灯きました。
次にデジタル時計。
バッテリーを繋いでもだめ。 逝っちゃってるかも知れません。
これはしょうがないので放置。
さてさて、最後はフレームとエンジンの塗装です。
必殺のタオルマスキングでフレームとエンジン(シリンダー部のみですが)を塗装します。
スプレーで塗装しますが、どうしても他の場所に塗料が付く可能性がある場所は容器に
スプレーを拭きつけ、液状にしてから刷毛で塗りまくりです。
スプレーだと要らないところに塗料がついたりしますが、乾く前ならパーツクリーナー、乾いた後
ならアセトンで拭けば何とか塗料は落ちます。
(アセトンは元々の塗料もはがすので要注意)
またFJは空冷なので、シリンダーフィンがあります。
このフィンの先端がシルバーなのが格好良いので塗料が乾いた後にサンドペーパーで磨きたい
のですが、今日はまだ塗料が乾かず磨けません。
と言うことで、塗料の乾きを待つことなくカウル取り付け。
カウルサイドのエアダクトも取り付け、何とか形になってきました。
さーて、あと走るまでは、
@ エンジン : エンジンオイルを入れて、タンクを洗ってガソリン補給して、プラグ交換。
A ブレーキ : 前2個、後1個のキャリパー掃除とブレーキフルード交換。
B ホイール : タイヤを外してホイールとディスクを塗装してタイヤを入れる。
C その他 : アンダーカウルの塗装、ボルト・グロメット類交換、振動防止のスポンジ貼り付け。
以上の作業となりました。(でも一番金がかかる----)
2011.3.27
8. エンジン始動
てさて、エンジンの始動です。
本来なら、手順として、
@ プラグを外し、エンジンにアースを行って、火花が飛んでいるか。
A ガソリンポンプが正常に働くか。
以上を確認してから始動となるわけですが、目いっぱいはしょって、いきなり始動です。
(結構、エンジンは状態がよかったもので。)
そこでガソリンです。900SSから2Lほどガソリンを拝借し、FJのタンクへ。
次にメインキーをONにしてガソリンポンプが止まるまで待ちます。
ポンプが止まるのを確認して、チョークノブを目いっぱい引いて、セルモーターON。
あらら、なんとも簡単にかかっちゃいました。
結構静かに4気筒がアイドリングしてます。
しかし、ですよ。
始動後10秒も立たないうちに、エキゾーストパイプから白煙が−−−。
「えー オイル下がり??????」
どきどきしながらスロットルを少しずつ煽ると、白煙はそれにあわせて排出。
「うっそー、エンジン全バラか?????」
と、ショックを受けながらエンジンを止めました。
(近所から苦情が来るくらいの白煙でした)
「なんで、なんで、−−−−」
暫く冷静になろうと考えました。
走行距離に偽りは無く、9000km弱。
バルブ周り、ピストンリングに磨耗が出る距離ではない。
なおさらに「mmmmm−−−−」
しかしそこであることに気がつきました。
オイルが燃えている割に、白煙が薄い−−−−−−
「そうか!! タンクの錆取りを行った後にタンクに塗りまくった潤滑剤(スプレー)がガソリンに
混じってこの白煙が出ている!!、 いえそうに違いない。」
そこで、次回は、ガソリンタンクをガソリンで洗浄し、キャブレター内のガソリンをドレンとして排出して、
改めてエンジンを始動してみます。
絶対大丈夫なはずです。
多分−−−−。
2011.2.27
7. キャブレター#2
メインジェットが届きました。
銅合金なのでぴかぴかです。 ついでにワッシャも取り寄せました。
で、メインジェットがもげたことで、めげて休んでいたキャブレター清掃を再開です。
また、5年以上も乗らずにおいていた車両でもあり、メインジェットがもげたりしているので、
思いなおしてアイドリングの燃調用のパイロットスクリューも確認。
ところが----なんと、パイロットスクリューのスプリングとOリングの間に入るはずのワッシャが無い
キャブレターが1個。(確認してよかった−−−−)
うーん、これってヤマハは、ワッシャだけ売ってたっけ?
調べるとやはり、パイロットスクリューのアッシー(パイロットスクリュー、スプリング、ワッシャ、Oリング)でした。
ワッシャだけ欲しいんだってば。 それも1個だけ。
と言うことで、同じ三国のキャブレターを使っているNinjaのパーツを調べると、
1個単位の発注でした。(さすが関西のKAWASAKI。 ユーザーニーズを掴んでます。)
多分合うはずと思いながらオーダーし、入手したところたところ、OK。
(それでも1個 160円くらいになりますが。)
また、ダイヤフラムが硬かったので、キャブレターのてっぺんのカバーを外そうとしたのですが、
ねじが固着しており、何回かハンマリングして緩めようとしてもだめ。
最後はなめておしゃかです。
結局、大型のプライヤーでねじの頭を挟み、渾身の力で16個のねじを緩めました。
(何でSSHを使わんのじゃ。プラスのなべねじは、溝部が錆びたら腐ってなめることは、
判っとろうが!! おっと、九州弁でした。)
ダイヤフラムはまあまあの状態で特に問題はなさそうですが、スロトルバルブとキャブ側の摺動面
にガソリンの成れの果てが結構いっぱいついており、それを除去すると、スロットルバルブが
ほんとに滑らかに動くようになりました。
また、使い物にならなくなったなべねじはさっさと処分し、ステンレスのSSHに交換。
さて、オートバイへの組み付けです。
キャブレター毎にあるオーバーフロー用ホース、ベント用ホース、フュエルホースをキャブレターに取り付け、
オーバーフロー用ホース、ベント用ホースを車体下側に通します。(結構いい加減。)
そして、キャブレターをエンジンに組み付けますが、まずインシュレーターと、キャブレターのINとEXに
潤滑のシリコンスプレーを塗ります。
そしてエアークリーナーボックスを目いっぱい後ろにずらします。
次にキャブレターをエンジンとエアークリーナーボックスの間に押し込みます。
そのあとエンジン側をまず入れ込み、エンジン側が入ったら、エアークリーナーボックス側をインシュレーターに
挿入し、エアークリーナーボックスを前側にずらしながら、完全に入れ込みます。
エアークリーナーボックス側のインシュレーターは結構めくれ易いので、めくれてないか確認し、あとは
スチールバンドで締め付け。
その後、チョークワイヤーと、スロットルワイヤーの向きと弛みを確認して取り付けたら、作業完了。
また、2回目のタンク内洗浄も行いました。(錆が気になってましたので)
ラストリムーバーを3倍希釈でタンクに入れ、ステンレスのチェーンを錆取り用にタンクに投入して、後は
ひたすらタンクを振り回します。
そして、体力が尽きた頃、タンクを置き、15分毎に角度を変えて錆取り剤をタンク内全体に
行き渡らせます。
そして、タンク内全体がラストリムーバーに漬かった後、水洗いです。
そしたらなんと、前回(初めての時)より全体的に大きな錆がこれでもかと出てきました。
水洗いを4〜5回行い、錆が出なくなった後、アルカリ性の洗浄剤で錆防止し、加えて潤滑用
スプレーを、タンク内に吹きまくりました。
これで、タンクの錆も、少し落ち着くでしょう。
さて、次はやっとこさのエンジン始動に行きたいと思います。
2011/02/20
6. アンダーカウル#1です。
キャブレターが部品待ちとなったため、なんか修理しよーということで、アンダーカウルです。
アンダーカウルは、乗車位置から見て左の後ろ側がバキバキに割れてます。
どーしたもんかと考えて、まずは
@内側の耐熱マットを剥ぎ取り、内側をキレイに。
A形を作るために、割れたパーツをジグソーパズルして外側からテープで仮止め。
B内側にラジコンのボディー補修用のマットとシューグー(靴の修理接着剤)を貼付け、
補強。
シューグーは、固まると弾力性があり、はがれにくく、マットと共用することで、十分
補強になるのではと思ってます。
Cシューグーが乾いたら、表側のテープをはがし、パーツとパーツのつなぎ目を少し開き、
そこにアセトンをスポイトで注入。そして再度テープで形作り。
アセトンはABSを溶かすので、垂れたりすると後の処理が大変なので、最小限で。
アセトンでつなぎ目が少し融けた後固まります。(オーナーは24時間放置)
すると、殆ど問題ないくらいに割れたパーツがくっつきます。
あとは、欠損した部分をバンパー用のエポキシパテで肉盛りします。
さて、乾いたら成形、塗装です。
(「YAMAHA」 の黒文字をどうするか、現在思案中)
ついでにフロントフェンダーのボルト取り付け部の割れも、同じく補修済みです。
2011/02/12
5. キャブレターです。
お待たせしました。
次はいわずもながではありますが、エンジンを回す準備です。
と言っても、9000kmも走っていないオートバイですので
@ キャブレターの掃除。
A エンジンオイル、オイルフィルター、プラグ以上の交換
でエンジンは回るはずです。
で、キャブレターの取り外しです。
(手順は、いい加減なので参考までにしておいてください。)
@キャブのエアクリーナー側とエンジン側のスチールバンドを外す。
(緩めるのではなく取り外しです。)
Aエアークリーナーボックスを止めているボルト 3本 を外す。
Bエアークリーナーボックスをできる限り後ろへ引く。
Cキャブレターを同じように後ろへ引き、エンジン側のインシュレーターから
キャブレターを抜く。
Dキャブレターについているホース類で外せるものは外し、後は気合で
キャブレターを持ち上げ、取り外す。
(ホースはどこについていたか記録したほうが良いです。
↑ キャブレターを上に抜いた後。
キャブが外れたところで外側洗浄から。
パーツクリーナーで細かいところまで歯ブラシを使って汚れを落とします。
結構な汚れが溜まってました。
次は分解掃除です。
オーナーのやり方(オーナー独自ですので間違っていると思いますが。)は、
1、フロートチャンバーを開けて、穴関係のつまり除去
2、頭部のダイヤフラムとピストンの清掃
大体これで終わりです。
これ以上はよほど問題が無い限り必要ないと思ってます。
まずは1。
フロートチャンバーを開けて清掃を開始しますが、思いのほか綺麗で、表面に茶色のガソリン
の変質したものがが薄く着いているだけで、まあまあ綺麗な状態でした。フロートも目視で
見る限り、高さも同じで破損もありません。
チャンバーカバーや、フロート、メイン・パイロットジェット付近もブラシで磨き、汚れ除去。
続いてジェット類やガソリンのイン側など穴と言う穴にスプレーのノズルを突っ込み、4つのキャブレター
とも同じ位スプレー液が通るまで洗浄します。
(いろんな所からスプレー液が出てきますので注意必要です)
ふと見ると、キャブ本体から下側に伸びている銅のパイプがあります。
(下の写真でメインジェットの左に見えるパイプ)
これは、スタータージェットとか呼ばれているようですが、単純にチョークレバーを引いた時に、
キャブのIN側にガソリンを出す通り道のようです。
そのため、この銅パイプ(スターター)の通りを確認するためにはチョークシャフトをスライドさせた上で銅パイプにクリーニングスプレーを通すことが必要です。
(結構めんどっちい)
続いて2。
各ジェット、ニードル関係の清掃です。
一応、スプレーは通していますが、やはり外して清掃します。
パイロットジェットを外すと、やはり4つのうち2つが少しふさがった状態でした。
(あれだけスプレーを通しても−−−です。)
針金でしこしこ穴に詰まりを掃除して取り付け完了。
次はメインジェットの取り外し。
マイナスドライバーで取り外し順次清掃、取り付けを行っていきます。
ところが3個目で??が発生。
なんとメインジェットのねじ部がもげてしまいました。
特別力を入れたわけではなく、ドライバーで回そうとしたらぽろっともげました。
もげた理由は判りませんが、破面を見ると半分くらいが割れて暫く経っているいことが
判りました。(多分オートバイ屋さんの締めすぎ?)
さ、またオートバイ屋へ直行してメインジェットの注文です。
調べたらメインジェットが700円くらい、そのワッシャが100円ちょっと。
結局キャブ1基あたり900円で4気筒なので3600円也です。
部品が来るまで、またまた別のことしてます。
2011/02/11
4. クラッチ#1です。
次は、スカスカになった油圧クラッチです。
クラッチピストンを分解するとまずダストシールが破れてました。
全バラすると、オイルシールのピストン側とスリーブ側に密着している外周面に何かのカスが着いて
ました。
ダストシールが破れて入ったごみがオイルシールに付着して密着性が下がり、オイル漏れをこした
ようです。
そこでピストン、スリーブをペーパーで慎重に磨き、ダストシールとオイルシールを交換です。
暇な時に、ピストンから、オイルシールとダストシールをはがし取り、ピストン自体の錆も除去しました。
(ラストリムーバー、使えます。)
またブリーダープラグの穴も、長年の放置でオイルが変質したものが詰まっており、これも針金で
ほじほじして除去。
組立ては、油圧用のオイル(ブレーキフルード)をピストンや、シール類に塗りたくって組み付けます。
ここは特に問題も無く、作業が進みました。
さて、完全に抜けたフルードを補給するため、マスタータンクを見てみようと、蓋のM4ボルトを
外そうとしたその時、
「うにゅ−−−−」
やってまいました。 ねじ山がなめてしましました。
マスタータンクは白い粉を吹き、ねじも錆びているのでしょうが、ねじの強度も??
さすがヤマハ。
で、まずはねじ山がなめた時のお助けとして売られていた、摩擦増強剤を使ってみました。(ねじ山××見たいな名前です)
これは、なめたねじ山にその砂を溶いたような液体を付けると、ドライバーで回す時の摩擦が高くなり、外れるとのこと。
ま、500円なので騙されたつもりでトライ。
だめだったら、逆ねじタップ(たっけー)のお世話にならなければなりません。
で、結果。
まずは貫通プラスドライバーとハンンマーでねじに再度溝成形。
その後液体を付け、すかさずドライバーで力いっぱい押しながら緩めます。
すると−−− なんと外れました。
それも、さび付いて回り始める時に「カキッツ!」と音がしながら。
凄いです。この手のケミカル商品、なめてはいけないようです。
日本の技術、ここにありですね。
なんか、何でも出来そうな気がしてとっても楽しくなってきました。
クラッチマスタータンクの中は、やはりフルードが殆ど無い状態でしたが、底には少し残ってました。
ダイヤフラムは少し変形しており、自分で元の形に戻れない状態で、蓋に軽く接着してやる
必要がある状態ですが、今回はそのまま使います。
さて、フルードの注入です。
マスターシリンダーにフルードを入れ、必死でレバーを何回となく握りますが、マスターシリンダーからは
小さな気泡が出るだけで何時までかかることやら。
そこで結局強制注入です。
注射器(オイル量調整用に持ってます。)にフルードを吸い込ませます。
そしてクラッチシリンダーのブリーダープラグにホースを取り付け、そのホースに注射器をセット。
そしてブリ-ダープラグを緩め、クラッチシリンダーめがけて注射器でフルードを流し込みます。
(このとき、クラッチレバーは握らない状態にしておきます)
そうすると、注射器でフルードを入れるに従い、マスターシリンダーから気泡が出てきて、気泡が
なくなるとフルードがマスターシリンダーに出てきます。
これでフルード注入OK。
ただ、この状態では、どこにエアが残っているか判らないので、通常通りのエア抜きを行って
完了です。
このとき、レバーについているマスターシリンダーのオイルシールがだめだと油圧が上がりません。
(レバーの手ごたえが全く無い状態)
オーナーのFJはフルードが何とかホース、その他に残っていて、シール類が死んでいなかったのか
手ごたえが戻ってきました。
でもほんとにクラッチが切れているか。
そこでギアを5速に入れてクラッチを切り、リアホイールを手で回してみました。
−−−回らない−−−−。
長期間乗らなかったオートバイは、オイルが多少硬くなりクラッチ板同士が少し固着している
場合があります。
そこで、タイヤを前や後にがんがん回して見ます。
すると、固着が外れたのか、抵抗はありますが、リアタイヤが回りました。
クラッチは切れています。
あとは、ウエスで周りを囲んで艶あり黒のスプレーで塗装。
クラッチがなんとか完了。
2011/02/06
3. フロントフォーク組みたて。
さて、フロントフォークの組み立て準備です。
フォークをバラし、交換部品を注文しました。
最近は、パーツ屋さんなどで純正が取れますので、早速注文。
続いてアウターチューブ。
純正はシャンパンゴールドですが、フォークオイルで塗装がイカレており、まずはサンドペーパーで塗装を
落とします。
本来は剥離剤がいいのでしょうが、なんせお小遣いも少ない身なので。
ひたすら磨き、#400くらいにしました。
塗装は、これも2液性ウレタンといきたいところですが、アクリルで我慢。
色は、ヤマハらしくシルバーです。(サーフェーサーもいらないし。)
塗装前にシリコンオフの処理をして、マスキングしてただただ塗装。
塗装スタンドも傘立てに一本20円の木材を取り付けたもの。
で、完成です。
そうこうしていると、インナーチューブが帰ってきました。
東洋硬化さんでは、送料が発送者持ちなので、ただ受け取るのみ。
(半分の送料込みで1本 16000円は安い?)
フォークを見ると、ぴっかぴか。(じゃ無きゃ困りますが)
また、再研磨後のフォーク径も検査成績書として同梱されております。
次の日、部品も届きフォークの組み立てです。
正しいかどうかはさておき、組み立てた順番は以下の通り。
@ダンパーロッドのダンピング調整用のオイル穴を左右あわせる
(ダンパーロッド上部の内側を回すと側面にあるオイル通路が、
なし→小→大と変わります)
Aインナーチューブ先端にブッシュがついていることを確認
Bインナーチューブにダンパーロッドを静かに入れる。
(短いスプリングを忘れずに。)
Cフォークスプリングを入れる(これで、ダンパーロッドを押すんですな)
Dインナーチューブごとダンパーロッドが上になるように立てる。(いわば倒立)
Eインナーチューブの先からダンパーロッドが出て来たらオイルロックピース(テーパースピンドル?)
を取り付ける。
Fアウターチューブをかぶせる。
Gダンパーロッドストッパーボルトと、ダンパーロッド先端の切り欠きを合わせる。
(ちゃんとしないと、ダンパーロッドストッパーボルトの曲がりで交換になります。)
Hワッシャを交換し、ねじロック剤を塗布したダンパーロッドボルトで締める。
これ、結構力が要ります。
ただ3CVは先のダンパーロッドストッパーボルトがあるので、他のオートバイのように
ダンパーロッドが空回りすることは余り無いようです。
(回っちゃったら、周り止めの特殊工具または自作工具が必要です。 )
I次に、フォークスプリングを抜いてブッシング(鉄のわっかです)をインナーチューブに通し、
アウターチューブに圧入します。
ブッシングの上に古いブッシングをセットし、打ち込みます。
オーナーは専用のスライディングハンマーを使いましたが、塩ビパイプを改造しても出来る
ようです。
その後、オイルシールワッシャを入れ、オイルシールを打ち込みます。
そしてリテーニングリング(星型のりんぐ)をアウターチューブの溝にはめ込み、ダストシールを
取り付けてまずは一段落。
Jフォークオイルを規定量入れ、インナーとアウターをもって縮めたり伸ばしたりを数回+放置
を繰り返し、オイルにエアが無いことを確認したら、フォークスプリングを入れ、キャップボルト
を取り付けます。
Kキャップボルトには、ダンピング調整用の断面が半円形のシャフトがついています。
スプリングのプリロードが最弱になるようにセットし、これを慎重にインナーチューブに
差し込み、キャップのねじがインナーチューブに届く位置を回しながら探します。
(結構コツが要ります)
L後はキャップを締め込みます。
なお、プリロードとダンピングの調整は、乗ったことも無いので判りません。
乗りながらと言うことで。
以上で、フロントフォークのオーバーホール完成です。
油面は、取り付け後に確認し、取り付け完了です。
ここまで1ヶ月でした。
2011/01/30
2. スクリーン掃除とバッテリー。
現在、フロント周りをオーバーホール中です。
インナーチューブについては、錆で凸凹が出来て使用不可だったためあの九州の東洋硬化さん
に再めっき依頼中。(どうなって帰ってくるやら)
必要パーツの洗い出しも完了しているので、本日は気づいたところを磨いたり修理したり。
まずは、樹脂のボディーのクスミ。
数年放置状態だったため、ABS樹脂表面に汚れが付着しております。
スクリーンも汚れがあり、茶色っぽく多分交換必至。
そこで、プラスチッククリーナー(HONDA アクセスのもの 1000円くらい)を買ってひたすら磨いて
みました。
そしたら、その効果にびっくり。
ABS表面が綺麗になるのは当然としても、スクリーンが新品同様の透明度になりました。
スクリーンは、どんなに磨いても汚れは落ちないだろうと思い、買い替えを覚悟していたので
とってもラッキーです。
なんか嬉しくて、いろんなところを磨いてしまいました。
次にバッテリー。
××14AL-2A が純正ですが、何故か12Aが着いてます。
ただこれで前のオーナーは乗っていたので使えるなら使ってみようかと思い、延長コードを
製作してみました。
実は、純正とはプラスマイナスの位置が左右逆だったため、車体のコードが届かず、なんとも
細いコードで延長されていました。
細すぎて、少し長めのクランキングすると、コードから煙が----。
なので、十分な太さのコードと端子を購入し製作・完成。
再度、ヘッドライト、ウインカー、ホーンを確認しましたが、OKです。
あとは、錆びた部分などの色塗り(防錆処理)を一時間ほどやって本日は営業終了です。
少しづつ、少しづつ、綺麗になっていくFJです。
2011/1/9
1. またまたレストア
えーっと、またまたただのオートバイを手に入れました。
名前は、FJ1200。
先週、知人のうちにバネットで引き取りに行きました。
オートバイは、92年登録の3CV。
引き取ったあと、我が家へ持ち込み、しみじみと詳細チェック。
状態
@ フロントフォーク(インナーチューブ)とタンクは錆いっぱい。
A バッテリーは純正より小さいものが搭載。
B タイヤは既にひび割れいっぱい。。
C 外装も車体カバーとのこすれで変色。スクリーンも茶色くも曇ってます。
また、当然錆び易いところは錆てます。
ということで、数年乗っていなかったオートバイとしては年式相応です。
まずは、バッテリー。
昨日から充電をしましたが、何とか生きているようです。
(前のオーナーが乗らなくなった時に、端子を外していたのが良かったようです)。
次にタンク。 完璧に錆てます。 ガソリン腐ってました。
錆には×ンポール。 早速タンクに入れ、錆取り開始。
処理後、アルカリ性の洗浄液で中和します。
錆は、これでもかと言うくらい出まくり、タンクをシャカシャカしたオーナーの腰は破壊されました。
最後に灯油を入れて錆防止(効くかなー)
また、その後、小さなことを色々確認。
@ ブレーキは前後共、まあ油圧を感じます。
A クラッチはすかすか。
B バッテリーを繋いで、電気系確認。
・ ガソリンポンプは、動きます。
また、吐出側を指で押さえると圧力がかかった時点で停止。これは多分OK)
・セルモーターも稼動。
・ランプ系もOK
C スロットルケーブルはインジェクターで潤滑したものの渋いまま。
(多分、キャブの動きが渋いためだと思います。少し様子見です)
で、現時点で必要なものは、
1) タンクキャップ(タンクとのシールをするゴムが破断しました。)
2) フューエルストレーナー
3) エンジンオイル、オイルフィルター交換
4) フロントフォーク インナーチューブ錆落とし(たぶん再めっき)、
オイルシール、スライダー交換。
5) エアクリーナー
6) クラッチピストンシール
7) 塗料(ブラックとシルバー、黒の耐熱塗料)
8) プラスティッククリーナー
と言うことで、一安心。
ほんでもって、恒例のHaynesのSERVICE & REPAIR MANUALも当然入手。
(900SS用にも、XLR用にも購入しました。 Ninjaはカワサキ純正のもの)
あのリンドバーグさんで1冊だけ在庫があり、その場で購入。
さて、気合入れてメンテ(レストア?)に取り掛かります。
(Heynesのマニュアルって、専用工具がない時は−−−−なんてことも書いてあり、
結構、ビンボーメンテには効果的で、値段の価値はあると思っています。)
FJ1200(3CV) 諸元(わかり次第入れていきます。でも保証の限りではありません)
型 式 | 3CV |
全長/全幅/全高 | 2,230/775/1,245 |
軸間距離 | 1.490mm |
シート高 | 780mm |
最低地上高 | 140mm |
定地燃費 | 26Km(60Km/h) |
重量 | 242kg(乾燥) |
エンジン形式 | 空冷 直列4気筒 DOHC 4バルブ |
排気量 | 1,188cc |
内径X行程 | 77.0X63.8 |
圧縮比 | 9.7 |
最高出力 | 130ps/8500rpm |
最大トルク | 11kg・m/7500rpm |
エンジンオイル容量 | 4.2L(オイル交換のみ:3L,フィルター交換時:3.2L) |
指定オイル | ?(MOTUL 15W-50でトライアル予定。) |
燃料タンク容量 | 22L |
変速機 | 5段リターン |
キャスター | 27.30° |
トレール | 112mm |
フロントフォーク径 | φ41 |
フロントフォークオイル | #10 395cc 油面 169mm |
チェーン | 530サイズ 110コマ |
ドライブ・ドリブン | ドライブ:17丁、ドリブン:40(減速比2.35) |
フレーム | 鋼管ダブルクレードル |
ホイールサイズ | F 3.0-17 R 3.5-16 |
アクスルシャフト径 | 調査中 |
タイヤサイズ | F120/70−V17 R150/80−V16 |
バッテリー | 開放型 14AL-A2 |
プラグ | DPR8EA-9 |
2010/12/12