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日本フェイセズ滞在記
 
イアン・マクレガン 著
 Hazex   翻訳
 
 太平洋ツアーでのハイライトは、『ビートルズ』級の歓迎を得た日本だった。僕らは予想もしてなかったよ。空港でのファンたちは大きな旗を持って出迎えてくれてね。『フェイセズ』や『ロッドとフェイセズ』とか、『テツとフェイセズ』ってのもあったよ。おかしかったよ。だってさ、テツは僕らのバンドに加わったばかりなのに、すでにグループのリーダー扱いなんだからさ。

 ホテルに着くとすぐに、日本のレコード会社のワーナー/パイオニアが記者会見を開いてくれた。僕らは大きな部屋の中のはじっこの、途方もなくデカイ花瓶が置かれた長いテーブルに座ったんだ。ジャーナリストたちは僕らがあまり見えなかったんじゃないかって思うよ。彼らは用意されたマイクに向かって、丁寧に質問してくれた。僕らが答えたことについては、すでに知ってるみたいだった


 本文はイアン・マクレガンの自著「ALL THE RAGE」を翻訳したものです。amazonから購入できます
ね。
 そのあと僕らは酒樽を叩き割る儀式(鏡開き)に案内されて、たくさんの聴衆が見る中で、ロッドが叩き割ったんだ。酒はそこらじゅうにとびちって、僕らはびしょぬれさ(笑)。私は日本人が好きだったよ。彼らは楽しい酒盛りと笑いを楽しんだね。

 それから東京ヒルトンホテル(現キャピタル東急ホテル)に入って、5分もしなううちにノックがあった。2人の若い女の子がそこに立ってて、日本に来た僕を歓迎しているようで、それから僕のバッグから中身を取り出しにかかったんだ。とっても面白かったよ。でも変なジェスチャーでさ、そんで僕が座って見ている間、彼女らそれをやってるわけ。僕の服を全て片づけたら今度は風呂を入れて、それで帰っちゃったよ。彼女らは僕を歓迎しているというお決まりの行動をしていたんだね。。とってもフレンドリーだったよ!

 僕らは東京の日本武道館でプレイした。テツが聴衆に各歌とグループの各々のメンバーを紹介してね。みんな、丁寧に聴いてくれて拍手喝采してくれたよ。紹介するときにはみな静かになって、それから次の曲を待っててくれんだ。口笛を吹いたり、無作法なヤツらが全然いなかったのほんと奇妙だったけどね。ま、僕らはそんな感じでやったわけ。

僕らは最後のギグの後、ホテルの廊下でフットボールしてたんだけど、そしたらアメリカからの観光客がうるさいからって文句を言いにやってきたよ。たしかにそれはその通り。でも僕らにしてみれば「失せろ!クソ野郎!」てなもんで。そしたらヤツ、怒っちゃってさ。部屋に走り込んでった。で、僕らはまたボールを蹴ったりしてたわけ。すると今度はヤツは木製の靴型を持って戻ってきた。ヤツはそいつを僕にぶつけてきて、僕を捕まえにかかった。少し血も出たよ。ロッドとウッディは彼らの部屋に戻ったけど、テツはそうしなかった。(中略) 後でわかったんだけど、実は、テツは剣道の黒帯だったんだよ。