第8回
写真集:美しき楽園〜セブ〜 - 後編 -

The Sunset Of Mactan
 今回セブに訪れたのは6月、日本からそれほど遠くない場所に位置するフィリピンは決して真夏ではない。しかし、たまたま私が訪れた期間は6月22日の夜に若干雨(結構豪雨)が降ったのみで日中は快晴が続いた。(夜、寝ている間はときどき降っていたようだが)そうなると海と言えば青い空、青い海だけではなく美しい夕暮れも一つの醍醐味となる。
 写真はすべてPacific Cebu Resort内のバンカーボートに乗るための桟橋から撮影したものだ。一部はTwilight Redというフィルターも使用しているが、それを使わなくてもここの空は美しい。特に日が沈むときより沈んだ後のグラデュエーションは涙者である。不思議なことにこのような空は長くは続かず、本当に数十分内で様々に顔を変えてだんだん暗黒へと変化していく。写真を取る立場としてはすべての表情を撮りたくなってしまうほど美しいのである。同じ顔は2度とない。そんな何か儚いものを感じてしまう。
突き出た岩場にある民家を夕日の柔らかい光がつつみ、とても暖かい雰囲気になった。(2003年06月21日)
まさか夕飯用ではないと思うが、従業員と警備員が釣りをしながらのんびりと今日あった出来事を語る。(2003年06月21日)
美しい風景の中で、一隻のバンカーボートが桟橋に帰って来た。。(2003年06月21日)
太陽が既に地平線に沈んだ後、空が突然変化を始める。(2003年06月21日)
気が付くと、先ほどまで真っ青だった空がまるで絵の具パレットを落としたかの様な何色もの色で塗られる。同じ風景は2度とない。(2003年06月21日)
桟橋に灯った街灯のあかりがいくつも連なり、陰と陽の極端なコントラストを創造する。(2003年06月21日)


Cebu City
 高層ビルが林立するフィリピンの首都マニラと違って、ここセブシティはまだまだ田舎だ。とは言え中心はそれなりに栄えており交通量も非常に多い。もちろんマクタン島のラプラプ・シティに比べれば雲泥の差である。こういった南国の島々はカラフルな色使いを好むのだろうか?様々な色でJEEPをカストマイズしたジプニーが街中を走り回る。
 ショッピンセンターなども整い、街行く人々もそれなりにしっかりした格好をしている。しかし、ちょっと路地裏に入るとまだまだ未開発な部分を見ることができる。主に焼き鳥などを売る屋台が軒を連なるエリアに入った。このような屋台をやっているのはもちろんショッピンセンターなどにいる人たちより若干貧しい人たちだ。いや、貧しいというのは間違いかもしれない。街の急な発展に少々戸惑いながらなんとか生活している元々の地元民といった感じだ。店内に設けられた簡易テーブルでサンミゲルビールを飲みながら肉を喰らう。こういうことをしていると、やはりここもアジアなんだなぁと実感させられるのである。
代表的な交通手段、ジプニー。第二次大戦中のJEEPを改造したのが始まりだとか。現在はバスやタクシーとして利用されている。(2003年06月23日)
着実に発展しつつある街、セブシティ。交通量も非常に多い。(2003年06月23日)
街の中心から少し離れたところに今も残る屋台街。(2003年06月23日)
ビールを飲み、手羽先をむしる。ちょっとした幸せなひととき。夢中な横田さん。(2003年06月23日)
フィリピンはビールもうまい。Mabuhay!!横田さん撮影。(2003年06月23日)
上空から見たセブ島。やはり海のグラデーションが美しい。機内より撮影。(2003年06月23日)

『写真集:美しき楽園〜セブ〜』完

2005/10/18(Tue)掲載