10月5日 木曜日
5時に目が覚めた。 室内は暖房が効いていて24℃と暖かい。木製の扉を開けると木立の中で一晩中じいっと静まりかえっていた冷気が いっきに部屋の中に進入してきた。
思わず 身が引き締まるおもいだ。外気温は3.3℃である。
まだ眠っている周囲の人に気兼ねしながらエンジンをかける。
夜明け前の冷気漂う木立の中に点在する丸太小屋は メルヘンティックで、森で遊ぶ妖精たちが 太い幹の陰から顔をのぞかせている姿が瞼に浮かぶ。
人っ子一人いない67号線を1時間44マイル走ると 日の出前のノースリムに到着。
人と車には会わなかったが 多くの鹿に出くわした。
↓の写真は 三階建てのグランドキャニオン ロッジ。緻密且つ大胆な設計で 周囲の自然との調和が計られている
正面玄関から見ると平屋建てのようなグランドキャニオンロッジ
一度は宿泊してみたいなぁ
でも1年も前から予約するなんて 計画性の無い僕には到底できません
ノースリムは間もなく冬季閉鎖され 4メートル近い雪に埋もれ 来春5月頃にオープンする
真横からの太陽を浴びて頂上部分だけが朝陽に映える ノースリム。
明と暗のコントラストの対比が グランドキャニオンを尚一層立体的に際立たせてくれる
復路は 黄金色に輝くアスペンの森が顔をだした 北海道のような繊細な風景が続く。
道路工事の先頭で女性に止められ 30分待って欲しいと言われた。 外に出ると気温は6度だ。
日本の若者が工事で止められている最後尾の車に追突したことがあって その時は5カ国の被害者の言葉が入り混じって大変だったと 事細かに話してくれた。
そのお喋りの間の20分 僕の車の後ろには4台しか車が止まらなかった。
右の写真はパイロットカーで Follow meと書いてある。
6マイルの工事区間を15分かかって先導してくれた。
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ここでも朝陽に輝き 風にそよぐ アスペンの黄葉が美しい
9時にロッジに到着して 朝飯を食べにコーヒーショップに行くと 昨晩レストランでお世話になった女性が明るく グッモーニンと挨拶をしてくれる。
スクランブルエッグが出てきたときに Would you like a ケッチャー?と尋ねられた(そのように聞こえた)?? 彼女の手に有ったものは Del Monteケチャップ でした
10時20分 ロッジを出発 89号線Aを東へ進路をとり 森林を抜け荒野の中を進む。ところどころ集落があるが 日本の集落とは違って 家屋は点在している。 散落という言葉が欲しいぐらいである。隣家との間隔を可能な限り広げることが アメリカ流の隣近所の付き合いかたなのだろうか。荒涼たる大地の広さだけが理由だけではなさそうだ 文化の違いが生活環境を変えているのでしょう。
AZ89A jakob lake
11時 54マイル走り コロラド川に架かるNavajo Bidgeを渡る此処の地名はMarble canyonといい大理石との関わりがあるようだ
橋の側の駐車場にはナバホインディアンのテント張りの土産屋さんが繁盛している
一方 橋の中央部から見るコロラド川の水面には 周囲の切り立った岸壁と紺碧の空が映しだされていた
この水がグランドキャニオンの渓谷に流れ注ぐ
← コロラド川を渡り反対側のサウスリムへと向かう
後ろに見えるのがノースリム
直線で10マイルの距離ですが
ノースリムからここサウスリムに
来るためには、コロラド川の東側
を190マイル迂回してたどり着
きました
土曜日にはロスのBobの家を訪問する約束なので 今日はアリゾナ州フェニックスまで行ければ上出来だ。
少し遠回りになるが AZ63Aで一旦Cameron迄戻り89号線でflagstaff経由南下することにした
上の写真 数台の車が見える左側からAZ64号線でグランドキャニオンから下ってきた。89号線に直角に突き当たる手前にStopの標識があったのだが 周囲360が全て視界に入っている安心感 そして70マイルの速度にオートクル−ジングを設定して走行していたので89号線と一旦停止の標識の存在に全く気がつかなかった 気のゆるみである。
STOPの標識が目に入った時点ではブレーキを踏んでも停止線の直前で止まれる自信はなかったが 交差する89号線の両サイドに車がきていないことを瞬時に確認して、ブレーキを踏みながら このガソリンスタンドに飛び込んだ。停止線で止まることができなかった自分が恥ずかしかった。
片側一車線のゆるい下り坂で しかも直線部分が多かったためにオートドライブをセットしたのだが これは僕の完全な判断ミスだ。
大いに反省した。まだまだ未熟だ。
ガソリンスタンドに入って給油もせずにこのまま出ていくのは気がひけるし 当然 給油のために入った素振りをして冷や汗をかきながら給油を終えた。
燃費は次第に良くなってきている 今回は15Km/リッターである。
81号線 運転しながら 写真撮影をお願いしたら うなずいて了解してくれた。
漆のように磨き上げられたハーレーは オレンジ色と金色のラインで飾られていて マフラ− ガードパイプ ショックアブソーバーもピッカピカ。帽子から靴の先まで総て皮製で着飾った中年ライダー。背筋をピンと伸ばして悠々と走っている姿は さまになります
フラッグスタッフから17号線を南下して 今日の宿泊地 フェニックスへと向かう
今夜の宿はフェニックスでは市内の一番大きそうな都市型ホテルCrown plazaに決めた。
ホテルのバーのカウンターで一人飲んでいる僕に 声をかけてきたのが Joe君 彼とメキシコ料理を食べに行き懇談したが牛乳瓶ぐらいの瓶に入ったタバスコをペロリと食べた?のには驚いた。
本日の走行 466マイル
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