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旅行記その6:九州鉄人旅行(2004.7.23〜27)No.1

目次と日程、プロローグ

(旅の行程を示した地図)

この旅行記で用いた日本地図は、このページで公開されているものを、渡辺が加工して用いております。

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序章:旅行の趣旨と準備

旅に出る理由

 

しかし、20代最後の夏となる今年の夏は、クルマを置いて昔のように鈍行列車で旅に出ることにした。「青春18きっぷと鈍行列車」というのは、昔を懐しみ20代の夏を締めるのにふさわしく、せかされない旅でのんびり息を抜くのにも向いており、それ以上にちょうど寂しい懐具合にも優しい、この夏にピッタリのコンセプトのように思えてきた。

行先は・・・「交通手段を決めた次に行先が出てくる」というのもおかしな話である。「どこに行きたいか?」というより「何に乗りたいか?」を先に決めようとするのは、まるで乗物好きな小学校男児なみの発想である。もう間もなく30歳になる自分だが、こんな発想を続けていると「肉体年齢52歳、精神年齢8歳、平均すると30歳」と言われても反論できない。そろそろそういう思考回路だか嗜好回路だかにも、メスを入れるべき年頃かな?と思っている。

・・・話が脱線してしまった。行先は、まだ行ったことのない四国と南九州で決まりだ。その後、時刻表とポケット版旅行ガイドでで旅行の行程をあれこれ練り始めた。この作業にかかったのが、出発まで1ヶ月強に迫った2004年6月中旬。予約のスケジュールやちょうど夏休みの時期であることを考えると、ギリギリに近いタイミングであった。

廻る箇所は、温泉に浸かってのんびりしたい、夏らしい南の方に行きたい、といったことを考えて「高知」「別府」「くじゅう」「霧島温泉」とした。

 

旅のコダワリ

今回の旅行にあたり、何点かこだわった点を箇条書きでまとめてみる。

そんな今回の旅行は、水泳・自転車・マラソンからなる過酷な長距離レースであるトライアスロンの別名「鉄人レース」をもじって、「九州鉄人旅行」と名付けた。さしづめ・・・

といったところか。

 

旅の準備

時期が夏休みの旅行シーズンと重なることもあり、旅行出発の1ヶ月前に各種予約を済ませられるよう計画を練った。その結果、以下のような案が出来上がった。

日付

曜日

旅行日数

行程

7/23

金曜日(会社年休)

1日目

水戸−(鈍行列車)−神戸−(夜行フェリー)

7/24

土曜日

2日目

(夜行フェリー)−高松−(鈍行列車)−八幡浜−(夜行フェリー)

7/25

日曜日

3日目

(夜行フェリー)−別府−(レンタカー)−熊本(泊)

7/26

月曜日(会社夏休)

4日目

熊本−(鈍行列車)−八代−(鈍行列車)−霧島高原−(レンタカー)−霧島温泉(泊)

7/27

火曜日(会社夏休)

5日目

霧島温泉−(レンタカー)−鹿児島−(九州新幹線)−新八代−(鈍行列車)−博多−(夜行バス)

7/28

水曜日(会社夏休)

6日目

(夜行バス)−新宿−(鈍行列車)−水戸

我ながら過酷だ。無茶である。しかし、歳をとったらこういう強行軍が本当に出来なくなるようにも思われる。いま中高年・熟年の方々で、鈍行列車だけで九州に渡るような旅行を企てて実行している人がどれだけいるか?そう言う意味では、「20代の夏を締めるのにふさわしい」行程ではある(自画自賛)。

 

旅の行程

旅には予想外のイベント・アクシデントがつきもの・・・とよく言われる。しかし出発前からそんな予想外のイベント、それも根本的で致命的なものに出くわすとは予想していなかった。

上に記した日程で切符とかの予約を始めた矢先、本来なら四国内をウロウロしているはずの7月24日、所用が出来て東京にいなければならなくなってしまった。やむなく行程を全面的に見直し、切符の予約をやり直すことになった。この旅行で本当に譲れないものは何か?妥協していいものは何か?今から変更の効くもの、効かぬものは何か?・・・詳細は書かぬが1個1個洗い出して、行程を組み替えた。その結果、以下のような「より煮詰めが効いた」行程が出来上がった。

日付

曜日

旅行日数

行程

7/23

金曜日

会社出勤

7/24

土曜日

1日目

水戸−(鈍行列車)−立川−(用事)−横浜−(夜行鈍行列車)

7/25

日曜日

2日目

(夜行鈍行列車)−大垣−(鈍行列車)−熊本(泊)

7/26

月曜日(会社夏休)

3日目

熊本−(鈍行列車)−八代−(鈍行列車)−霧島高原−(レンタカー)−霧島温泉(泊)

7/27

火曜日(会社夏休)

4日目

霧島温泉−(レンタカー)−鹿児島−(九州新幹線)−新八代−(鈍行列車)−別府−(夜行フェリー)

7/28

水曜日(会社夏休)

5日目

(夜行バス)−新宿−(鈍行列車)−水戸

7/29

木曜日(会社年休)

6日目

(夜行バス)−東京−(鈍行列車)−水戸

7/30

金曜日

会社出勤

何か、ますます酷な行程になった気がする。特に2日め、横浜から熊本まで1日中鈍行列車に乗り続ける行程など、マゾヒストと思われる位過酷である。行程を組み替える考え方としては、「1:宿の予約取り直しは避ける」「2:24日は東京にいる」「3:次の日に熊本、以降は当初のルートを逆向きに辿る(最初は「四国−別府−霧島」という行程だったが、それを「霧島−別府−四国」と組み替えた)」といったものである。

ちなみにこの予定で休暇の申請を出したところ、「なぜお前は金曜日を休まないのか?そうすれば土日月火水木金土日の9連休になるのに」と言われた。確かにそうすることで「9連休」が得られることは分かっていたし、自分の会社でそうする人も多かったが、そうすると連休明けの1週間が休暇慣れした体と心に非常に厳しいものになる。はっきり言うと自分はそんな「1週間」を勤め切る自信は全く無い。だったら、連休を打ち切って1日だけでも会社に出ておいた方が、心理的によっぽど負担が少ない。

 

準備するもの

今回の旅行では、切符ぐらいしか準備するものはなかった(シャツ・下着類は3着程度を持っていき、熊本の宿のランドリーで洗うことにした)。ほとんどの予約が要る切符は事前に用意しておいたが、新しく必要になった東海道線の夜行列車「ムーンライトながら」の指定券が取れるかどうかが唯一の不安であった。これについては、出発2週間に「みどりの窓口」に行って申し込んだが、旅行シーズンには大人気の列車であり予想したとおり当然売り切れ。しかしここで諦めずキャンセル待ちを申し込んだ結果、出発3日前になって「キャンセルがありました」との連絡。何事も諦めるべきではないものである。

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更新日 2004.8.3
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