未来が壊れていく…




 その11

 

 ■蔓延するエイズ■ 
 
 <マラウイは05年までに労働人口の半数が死亡>
 世界銀行によると、南部アフリカのマラウイでは、約1100万人の人口の1割近い100万人がエイズウイルスに感染していて、毎日平均139人が死亡、1日に250人ずつ感染者が増えている。2005年までに同国の熟練労働人口の半数がエイズウイルスの感染で死亡する恐れがある、と世銀は警告している。(03年9月22日付け朝日夕刊)
 
 
 <感染は世界で4200万人に>
 国連エイズ計画(UNIAIDS)が02年11月26日発表したところによると、02年末の世界のエイズウイルス感染者は4200万人に達すると推計される。このうち、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国が2900万人と7割を占め、死者は年間240万人に達している。
 アジアでも中国が100万人超、インドが400万人など、人口の多い国で増加している。
 02年の新たな感染者は500万人で、このうち80万人が15歳未満の子供だ。また02年の死者は310万人で、このうち60万人が15歳未満の子供となっている。
 また今年初めて、成人の感染者のうち女性の占める割合が半分に達した。
 地球規模での対策を講じない限り、2010年までに途上国を中心に、あらたに4500万人が感染し、そのうち4割はアジアで発生すると見られている。
 国連エイズ計画では、「エイズは世界の安定に対する最大の脅威である」として、関心が薄い先進国に対して地球規模での対策への支援を呼びかけている。
   

 
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