野菜の色の力 果物のパワー


野菜にはいろんな色がある。これは野菜の色素が生み出すのですが、代表的なものに緑の葉緑素、黄・赤・だいだいのカロチノイド、赤・ピンク・紫・青のアントシアン、褐色・クリーム色のフラボノイドが知られる。そしてこの色素が人間の健康に深く関係していることが最近いろいろ明らかになってきている。


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●野菜と果物の力
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トマト(蕃茄)
フランスでは愛のりんご、イタリアでは黄金のりんごと呼ばれる

かつて夏野菜の代表だったトマト。でも今は周年で栽培されている。
夏ものでも、露地栽培では消費者の嫌う見た目の悪いも
のができやすいので、殆どがハウス栽培である。日本は雨が多いので、農作物に適すると思っている人がいるかもしれないが、雨の過多は見栄えを悪くすることがある。

赤い色の力
野菜にはいろんな色がある。これは野菜の色素が生み出すのですが、代表的なものに緑の葉緑素、黄・赤・だいだいのカロチノイド、赤・ピンク・紫・青のアントシアン、褐色・クリーム色のフラボノイドが知られる。
そしてこの色素が人間の健康に深く関係していることが最近いろいろ明らかになってきている。中でもカロチノイドに関する研究で、トマトに多く含まれるリコピン(赤い色素)が抗ガン作用抗酸化作用があるということがわかった。つまり生活習慣病の予防に効果があるということである。
このパワーのあるリコピンは、生食用のトマトより加工用の真っ赤なトマトにより多く含まれている。

トマトの種類
現在トマトの生食用の主流は桃太郎(桃色系トマト)が多く出回っている。これに対し赤色丸玉トマトというのはジュースやケチャップなど加工用の品種である。
最近の人気はフルーツトマト(桃色系赤玉で完熟小型)。またチェリートマトも人気がある。同じミニ系でグレープトマトというのも少量だがでている。またオランダ産の珍しいトマト、つるつきトマトなんていうのも輸入販売されている。
トマトは丸いというイメージがあるが、洋なし形とかすもも形したものもある。黄ペアトマト(レモントマト)・赤ペアトマト。卵形トマトなどがあり、形のユニークさから、料理の付け合わせに用いられることが多い。
トマトは日本ではサラダ(生のまま)にして食べることが多いけれど、このところのイタリア料理の影響もあってか、さまざまな煮込み料理にも使われる。

美味しいトマトの見分け方
昔はまだ青っぽさが残っているうちに採って、流通の関係で店頭に並ぶ頃に赤くなるというトマトたったが、最近は完熟形といってぎりぎりまで樹で赤くしたものが多く、ガク近くまで色づいているのが一般的。
というわけで、美味しいトマトはガク近くまで赤くなっているものが良い。しかし時間をおけばおのずと赤くなるのでもう一つ注意。ヘタやガクの部分が緑色(新鮮な)で枯れていない、しなびていないものを選ぶのがポイント。
また店頭ではできないが、水に沈むものは甘みがあり(糖度が高く比重が重くなるので沈む)これは美味しい。

トマトは観賞用であった
ペルーから持ち込まれたトマトを最初に食べたのはイタリアで1560年という記録がある。イタリア料理はトマトと幸福な結婚をした。
その約100年後に日本では、徳川四代将軍家綱のおかかえ絵師であった狩野探幽によって「唐なすび」として草花写生図巻(1668年)に描かれた絵がある。観賞用であろう。


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