野菜の色の力 果物のパワー

野菜にはいろんな色がある。これは野菜の色素が生み出すのですが、代表的なものに緑の葉緑素、黄・赤・だいだいのカロチノイド、赤・ピンク・紫・青のアントシアン、褐色・クリーム色のフラボノイドが知られる。そしてこの色素が人間の健康に深く関係していることが最近いろいろ明らかになってきている。


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タマネギ(玉葱)
西アジアからヨーロッパ・アメリカを経て大阪・北海道についたおいしい薬。

タマネギは根菜なので年間貯蔵で1年中あると思っている人がいるが、それは間違い。タマネギの種を秋に蒔き、4月に収穫する早出し栽培、5月の普通栽培、6月の貯蔵栽培がある。これに対して北海道では春に蒔き、秋に収穫する。このために年間である。最近は外国産のものも多く出回っている。

白い色の力
でもタマネギには色がない。しいて言えば白色。確かにフラボノイドは持っているが、多く含まれるのは外皮で、ここはほとんど食べないでしょう。
でも色は白なれど、強烈な匂いがある。これに野菜の中でもトップクラスの薬効果があるんです。匂いは実は目に涙させるものだけではなく、何百種類もの含硫化合物ができる。これらが抗酸化剤なので活性酸素を防ぐらしい。
今一番注目されているのは、この匂い(含硫化合物)の中に含まれる成分に、血糖値効果作用がある。つまり、高血圧や糖尿病に効くというのだ。他にも血液をさらさらにしたり、血管をクリーニングする作用など、体内の酸化障害に対して有効な含硫化合物がいくしれずある。
血圧が気になる人は1日に100g(約半分)を食べることをお薦めする。タマネギは匂いと辛みが嫌だという人がいるけれど、匂いも辛みも火を通せばなくなる。しかも多くの野菜が火を通すことで薬効成分や栄養素などが失われるが、タマネギは煮ても、焼いても、揚げてもその効果が失われない。
この成分が一番強いのは、黄タマネギ。
だからゆめゆめ、匂いのないタマネギを欲しがってはいけませんぞ !!

タマネギの種類
タマネギは大きく分けて2種類ある。生食用に辛みの少ない甘タマネギや白タマネギ。もう一つが刺激が強い辛タマネギ(黄タマネギ)。それぞれに多彩な品種が作られている。
早出しの早生種にはパールオニオン・貝塚早生・静岡早生などで、扁平形のタマネギで柔らかく甘みもある。ただし日持ちがよくないので早く食べること。黄タマネギには北海道の札幌黄やウルフ、本州の泉州黄など。貯蔵栽培のひぐまや春コタンは、収穫後すぐ食べてもあまり美味しくなく、貯蔵しているうちに貯蔵炭水化物が分解され甘みが増してくる。など、周年であるタマネギだが、食べる時期で美味しさが違う。
他にも中まで紫色の赤タマネギや、3cm位の小さな小タマネギなどがあります。

美味しいタマネギの見分け方
黄タマネギの場合は、外皮がよく乾燥し、はりがあってつやつやしているものがいい。
芽が出ていたり、すでに根が出始めていたりするものは香りも味もよくないのでやめる。
ところで、タマネギが辛いのは生のうちだけ。火を通せば実に甘くなる。野菜はできるだけ生に近い状態で食べる方がいいとされるが、タマネギに限っては煮て、焼いて食すほうがよい。

糖尿病・高血圧・白内障にタマネギが効く! マキノ出版/ビタミン文庫
聖マリアンナ医科大学講師 農学博士 宮尾興平著
という本とその続編も出版されている。


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