巨大風車建設現場、建設候補地の現状(1)

莫大な税金を投入して日本全国で強行されている風力発電事業。メディアではとかく「地球温暖化防止策の切り札」的な礼賛報道ばかりされていますが、実際にはどうなのか。2009年8月現在、すでに建設された場所、これから建設されようとしている場所で起きていることをまとめてみました。

宇久島では住民の7割以上の反対署名が集まる

長崎県の離島・宇久島(2006年に佐世保市に合併、現 佐世保市宇久町)は、26.4平方キロという極めて小さな島ですが、人口は4000人と、面積の割には多くの人たちが住んでいます。
この小さな島に2012~13年の運転開始を目指して出力2000kwの風車50基(!)を建設するという計画がメディアで報じられたのは2009年2月末のことです。
離島ですから、発電した電気は当然この小さな島で消費できるわけはなく、海底に送電線を引いて本土まで持っていくという無理矢理な売電計画。
当初は例のごとく「地球温暖化防止のために」などという説明を受けて頷いていた島民たちも、計画の実態や全国ですでに巨大風車の被害を受けている人たちからの情報を得て、建設阻止に立ち上がりました。
長崎新聞の記事⇒こちら

6月下旬の時点で、島民有権者約2500人の72%にあたる1818人分の反対署名を集めましたが、この反対運動に対して事業者は、「反対署名を集める際に、低周波の影響によるガンやDNAの損傷といった嘘っぱちを並べたパンフレットを使っている。そんなことは聞いたことがない。嘘を並べて取った署名は無効だ」と主張したそうです。
このパンフレットというのは、福島県川内村に建設されようとしていた「CEF福島県黒佛木ウィンドファーム事業」を考えるために作られた「これだけは知っておきたい『風車病』のこと」を一部使用していたようですが、そこにある「低周波を浴び続けることで癌や白血病が多発する、あるいはDNA(遺伝子)障害を起こし、不妊症や奇形児出産の危険性が高まるとした研究も出ています」という一節を指しているようです。
ここでは「研究も出ています」と記述していますが、こうした研究報告は実際に存在するわけで、
「聞いたことがない」のは事業者の不勉強を露呈しているだけのことです。
また、低周波、超低周波が生物に与える影響については分からないことばかりであり、「分からない」ことを「証明されていないのだから安全だ」という論法は言語道断です。
発癌因子については、具体的な物質の他、身体や精神へ繰り返し与えられるストレスも考えられるというのは医学的に無理のない見解であり、そうした不確実な要因も含めて、逃げ場所のなくなる島民が不安を覚えるのはあたりまえのことです。
端から端までほんの数キロしかない小さな島で暮らす住民に、出力2000kw×50基という巨大風車を建造して低周波、超低周波を浴びせ続ける人体実験を「是」とする理由など、どう考えてもありません。
反対運動が起きたことを「憂える」などと書いている厚顔無恥なブログもありますが、どういう神経なのでしょうか。国策に従って命を削ることこそ日本人の使命であり、世界を救う道だとでも言うのでしょうか。まさに戦前の危険思想そのものです。「大東和共栄圏実現」が「地球温暖化防止」に置き換わっただけで、嘘の報道によって人々が洗脳され、悲劇に向かって突き進まされる構図は同じです。こうした風潮が一体いつまで続くのか。いい加減、目を覚ましてほしいものです。

宇久島のケースでは、本土への海底ケーブルを敷設するにあたり、漁業権の一部が消滅します。これについても、島民総会で全員一致で漁業権の消滅に反対との決議がされ、市長・県知事・県議会・市議会・業者に送ることが決まりました。
「風車反対」のステッカー
各戸の玄関に貼られた「風車反対」のステッカー

宇久島の赤髭先生・A医師が身体を張って反対

宇久島には、佐世保市総合病院の出先である宇久診療所があり、離島医療を志して現在13年目になるA医師という、村内で人望の高い医師がいらっしゃいます。
このA医師が、「医師の立場として」、各地域を周り、風車病の恐ろしさを説明しています。
A医師は、「風車がここに建てば、自分自身の健康に自信が持てなくなり、ひいては患者の診療ができなくなる。もし風車が建つようなことになれば、私は宇久を離れてて他の島へ移る」と言明してるため、島民もみな、ことの重要性に気づくようになりました。
このほか、宇久島では観光協会長、地域審議委員といった、島で人望の厚い人たちが阻止運動の先頭に立っており、こうした住民の意思を無視して補助金申請が通るとは到底思えません。
宇久島の風力発電計画とは
 日本風力開発とグリーンパワーが、長崎県佐世保市の宇久島(五島列島)に、出力10万kW(国内最大)の風力発電所を建設する計画を発表した。2000kwを50基。九州電力に売電するため、島から佐世保市中心部まで約60キロの送電線を敷設。総事業費は200億円⇒こちらに記事
 耐用年数17年の風車で、200億円の投資を回収できるとは到底思えない。無理に建てたとしても、この狭い島で巨大風車50基が稼働すれば、住民はとても住んでいられなくなるだろう。

的山大島風力発電 健康被害調査

宇久島のそば、長崎県平戸市大島村では、すでに「的山大島風力発電」(Vestas社製2000kW×16基)がすでに動いています。発電実績は年間約7,500万kWhで、本土へ売電しているとのこと
ここの住民たちは今どうしているのでしょうか。
聞き取り調査をした報告が⇒こちらにあります。

「風車に賛成をしたが、建設されて初めて、風車の被害を身をもってわかった。風車を建てさせては駄目。騒音について役所に言っても業者に言ってもなんの対策もない。誰にこの問題を言えばいいのか。
騒音で、一日中イライラしている。牛の飼育をしているが、きっと牛もストレスを感じていると思う。風車が回っていなくとも音がするのでこれもストレスになる。家の建具が振動する。
工事により、水の流れが変わった。50基も建つ宇久は大変なことになるね」


まさにこの住民がおっしゃるとおりで、逃げ場のない小さな島に2000kwを50基などというのは狂気の沙汰です。
平戸市田平町の現場の聞き取り調査の結果も、⇒こちらで見ることができます。

水俣市は市長が勇気ある拒否決断

日本の公害史上にあまりにも大きな傷跡を残した水俣市。あれだけの悲劇を生んだ町なのですから、二度と同じ轍は踏まないだろうと誰もが思いますが、なんと、ここでも巨大風車建設計画に市はなんの抵抗も見せないどころか、初期段階ではむしろ誘致していました。
計画していたのは九州電力グループの発電所建設会社「西日本プラント工業」で、2009年2月に計画を公表。水俣市東部の鬼岳麓に2000kwを7基。2011年度稼働を目標にしているとのこと。
ここでも当然、住民による反対運動が起きました。
「風力発電を考える会」(道家哲實代表)と「水俣の暮らしを守る・みんなの会」(坂本龍虹代表)が宮本勝彬市長に「意見と要望」を提出。それに対して市長は2009年7月17日付書面で回答してきましたが、内容はまったくうわべだけのものでした。
「不眠症状、血圧上昇、めまい、動悸、頭痛等、多様な自律神経失調症状が現れるという報告がありますが、その感じ方には個人差が大きく」
「これらの健康被害は近年、風車が大型化してきてから徐々に顕在化しているともいわれています」
「風力発電施設から発する超低周波・低周波音に係わる健康被害については、未だその全容が把握されているわけではなく」
「今後その研究が進んでいくものと考えています」

水俣病のときも、御用学者たちは当初異口同音に「因果関係は立証できない」「有機水銀とは無関係」などという報告書を書き、事態を悪化させたのです。

このままでは第二、第三の公害被害住民が出るだろうと思っていましたが、その後、市長は企業誘致担当部長を伴い、川内村まで視察に来ました。
役場で村長と話し、私とも話し、その後、滝根小白井ウィンドファームの建設現場を見て帰っていきました。
九州から新幹線を乗り継ぎ、郡山駅からは一番安いグレードのレンタカー(ヴィッツでしたが)を職員自ら運転して川内村まで視察に来た姿に、好感を持ちました。
その後、市は2009年年末に「住民の理解が得られず建設計画には賛成できない」と西日本プラント工業に通達。西日本プラント工業はこれを受けて計画を断念しました
市長が住民の健康、郷土の環境を第一に考えて下した立派な判断により、水俣市は救われました。

千葉県千倉でも住民パワーがとりあえず成果

千葉県房総半島では、南房総市千倉町白間津-大川地区に、風力発電事業者の中でも最も評判の悪いCEFが、2500kwを10基建てる計画があります。
ここは海と山が接近しており、その間に挟まれるように民家が並んでいる場所。標高130m~190mの山の峰に、町と太平洋を見下ろすように建てるという、とんでもなく無神経な計画です。
当然のことながら、ここでも住民が立ち上がり、今のところ事業の進展は止まっています。
今までの経緯は、⇒ここに出ていますが、ざっと転載すると、
……という経過です。

千倉の運動では、地元の飲食店や美容室など十数店舗が積極的に反対運動に協力し、資料VTRを店内で流したり、パンフレットや署名用紙を客に配布したことは特筆されるべきでしょう。
経済体力が落ちている地方に迷惑施設が作られようとしたとき、地元商店や土建業者たちが、一時的な収入源になると思いこみ、反対住民を封じ込めたり、運動を無視したりすることがありますが、千倉ではそうではありませんでした。
この住民たちの毅然とした姿勢を、他の地域の住民も模範としたいところです。

風車が住民を泥沼に巻き込んだ福井県美浜町新庄地区

2009年8月3日に公表された新エネルギー導入促進協議会による「平成21年度新エネルギー等事業者支援対策事業の交付決定について」というリストに、CEFの新規事業は1つも入っていませんでした。
CEFは、自治体に説明をまったくせずに、いきなり建設地の地区長宅を訪ねて金の話をし、協力を取り付けるなど、いかがわしすぎる手口で悪名高い企業ですが、風力発電を推進する立場にある新エネルギー導入促進協議会においてさえ、信頼性を著しく落としている現れかもしれません。

そのCEFは、千倉の他に、福井県美浜町新庄地区や、福島県川内村、福島県楢葉町などにも風力発電プラント建設を計画しています。

美浜町では、候補地が古くからの入会林であったことから、先にCEFに言いくるめられた一部の地区代表と住民たちの間で泥沼の騒動が起きました。
無責任な事業者の行為が、地域住民の絆をずたずたにするという例は、過去の公共事業史においては珍しくないことですが、一度傷つけられた人間関係は、事業が撤退した後もずっとしこりとして残ります。
山間過疎地では、なんとしても土地を売りたい、仕事を得たい人が、情報を冷静に見る目を失い、先走った行動をしがちです。
しかし、新庄地区は踏ん張っています。CEFの不法行為について厳しく追及しているところで、今後もすんなりとは計画を進めることはできないでしょう。

取り返しのつかない保安林解除──福島県田村市の醜態

「平成21年度新エネルギー等事業者支援対策事業」一覧の中には、残念ながら、福島県田村市、いわき市、川内村に大きな影響を与える「滝根小白井」と「檜山高原」の風力発電事業が認められてしまいました。
滝根小白井は、今まで何度か現地リポートもしてきましたが、2km圏にいわき市立小白井小中学校や、モリアオガエル産卵地として国の特別天然記念物に指定されている平伏沼があります。清流として知られる夏井川、千翁川の源流であり、貴重な水源地でもあり、建設地の一部は保水のための保安林となっていましたが、あろうことか田村市がこの保安林解除を率先して申請し、事業者の提灯持ちをしたという、極めて恥ずかしい事例です。
ここは、計画通り進めば2009年年末にも稼働するでしょう。すでに資材搬入のために地形が大幅に変えられて、風車が建つ前から河川汚濁が起き、岩魚、山女が激減するなどの被害を与えています。この問題を調査した神山悦子県議のブログの⇒こちらと⇒こちらを参照
下流にあたる夏井川漁業共同組合は、滝根小白井風力発電事業者(株式会社ユーラスエナジー滝根小白井)に対し、稚魚を放流できなくなったと漁業補償を求めて申し入れをしたところです。
さらには、すでにノスリやタカなどの猛禽類が飛翔する姿も見られなくなった、観光名所としての売りであった山ツツジもほとんど消滅するなど、野生生物棲息環境にも大きな影響を与えていることが報告されています。
これらはまだ風車が建つ前の話であり、2000kw巨大風車22基が建てられ、稼働し始めたら、一体どういうことになるのか、想像するのも怖くなります。
貴重な保安林を解除するという愚行をおかした田村市長ら行政者たちは、今後、住民が長い間苦しむかもしれないこの状況に対して、どのような責任を取るつもりなのでしょうか。
各地の報告を並べていく中で、田村市の失態は飛び抜けて責任の重いものだと思えます。

滝根小白井ウィンドファームと桧山高原風力発電はその後、運転を開始し、すでに地元では住民が苦しんでいます。
2012年、滝根小白井の現地で聞き取り調査をしたかたのリポートを一部紹介します。

「日中の音も聞こえるけど、夜シーンと静かになると音がひどいよ。特に寝てる時なんか。でも、我慢してる」
「えっ、我慢?」
「事業者に牧野組合の土地を使わせて、売電の5%をもらってるから。」
「5%っていくらなんですか?」
「年間300万くらい。だからこれくらいは我慢しなくちゃ。人体に害はないと(事業者が)言うから許可したんだ」
 この方は、低周波の被害に遭いながらも、「人体に被害はない」と言った事業者の言葉を健気にも信じているようでした。
「窓を二重にしてもらうとか、事業者に相談されたらいかがですか」
「いやいや、そこまでしなくても我慢できるよ」
「300万円のためですか」
「そうそう。毎年、300万だから、これくらいは我慢しなくちゃ」
この家からは風車が2基見えて、780m地点とのことです。
この方ご自身は牧野組合に入られているから我慢も出来るのでしょうが、牧野組合に入っていない近隣の方々はどうなのでしょうか。被害だけという事にならないでしょうか。

(略)
被害が酷いという家があるからとその場所を教えて下さったので訪ねてみました。

「音が酷い。夏は網戸だけで十分涼しかったのに、戸を閉めなければならなくなったので、事業者にクーラーを入れてもらった。しかし、電気代は自前」
とのこと。
(略)
その家の方が、まだ被害を受けている家があると教えて下さったので訪ねてみました。

「窓を二重にしてもダメ、屋根からも入ってくる。直接風車から来る音も酷いが、裏山に反響して家に届く音はもっと酷い。何をしてもダメ。ここで生まれ育ったがこのような状況になるとは・・・。毎日泣きたい心境で暮らしている」
「事業者にその事を話してみたら?」
「ダメダメ、病院に行ったところで病名はつかないし、血圧が200以上にでもならなければ相手にしてもらえないし、第一、医者が診断書なんか書いてくれない。万が一書いてくれたとしても、それを持って事業者と交渉するのも大変な事だし。事業者は自分たちに都合のいい事しか言わない。私たちなど知識もないので丸め込まれてしまう。風車は絶対建てたらダメです。絶対に風車には反対してください」と言われました。
ちょうどそこに隣の方もおられましたが、
「窓を二重にしてもダメ。何をしてもダメ。外の畑仕事も音に悩まされて気持ちよく出来ない」
とのこと。
この3軒の家は風車からおよそ1.2km地点で、風車は3基見えます。

事前に本やネットで調べていた通りの事が生の声になりました。


3.11以後、福島県内には様々な公的資金や援助金が注ぎ込まれていますが、その流れと、政府が決めた「再生可能エネルギー」の全量高額買い取り制度(国民が税金と電気料金の値上げ分で負担)に乗じて一儲けを狙う業者が次々に出現しています。
放射能被害がほとんどなかった平田村でも、風力発電計画が持ち上がり、揺れています。

なぜこんなに簡単に壊れるのか? 東伊豆 憂鬱とひとときの平安

簡単に羽根がちぎれた8号機 伊豆半島はすでに巨大風車によって侵食されています。
首都圏有数の観光地でもある伊豆半島を訪れる人たちは、この光景をどう見るでしょうか。静岡県は自然環境と住民を守れない低レベル県という印象を持つ人も多いでしょう。
東伊豆、天目山では、CEFが設置した1500kw風車が10基ありますが(CEF伊豆熱川ウインドファーム)、これはもう本当にお話にならず、「日本で海外製風車は使い物にならない」ことの実証実験をしているようなものです。
まず、試験運転中の2008年4月、風車2基の羽根2本(長さ38m、重さ6.5t)が根本から折れて落下。飛散したブレードの一部が町道をふさぎました。この補修と事故検証のために休止。再開後、今度は2009年5月28日に、8号機のブレードが強風でちぎれて落下。8月5日現在も全機止まったままです。
この風車群は、稼働中は付近の住民に重い風車病をもたらしていました。住民の一部は、安眠できず、クルマで離れた役場の駐車場に停めて車中泊を繰り返したり、寝る場所のためにアパートを借りたり、引っ越していったりしています。
住民にとっては「ありがたい」事故ですが、もちろん、喜んではいられません。
この事故で風車が稼働停止した後と稼働中とで、健康状態の変化があったかどうかという聞き取り調査が行われました。
⇒こちらにその結果が掲載されています。
ほとんどの住民が、風車が止まった後、健康状態がよくなったと答えています。
中でも、血圧の変化を記録したデータは特に興味深いものです。

大林4:Kさん (停止前150/ 90位 → 停止後 120/ 70位)
大林4:Yさん (停止前150~130/ 80位 → 停止後 120~110/ 60位)
大林4:Sさん (停止前160/104位 → 停止後 123/ 69位)
大林6:Hさん (停止前130/ 位 → 停止後 110/ 位)
大林6:Mさん (停止前130/ 位 → 停止後 110/ 位)
大林6:Yさん (停止前169/106位 → 停止後 138/ 91位)

(左は地区名)

……このように、みんな風車停止後は血圧が下がっているのです。風車がどれだけ住民にストレスを与え続けているかを如実に語るデータと言えるでしょう。

調査票に記入された住民の声も、生々しいものがあります。リンク先は画像なので読み取りにくいと思いますので、以下、一部を転載します。

三井1:Kさん 夜間停止のみならず、昼間の制限運転をすべき。そのために業者の試運転時の生のデータの提示を求める。(併せて自治会測定のデータの提示との比較も)
三井1:Sさん 今年度は調整運転のためか、耳の痛みやリンパ腺の腫れはなかったが、やはり、時々耳に圧迫感がありました。今は快適です。
三井1:Mさん 身体に走る変化を実体験しました。頭を圧迫するか、破壊される感覚。人間として生きる権利を奪うものです。
三井1:Mさん 低周波、電波、電気系統の刺激に敏感になって困っている。例えば、大型の空調機のそばに長くいると身体の内部に長時間正座したとき足がシビレたときのようなピリピリとした刺激が起き困っている。犬の散歩の時は安心して歩け大変楽になりました。しかし、うちの犬はストレス→アレルギーそして犬のガンになった
みたいです。耳の後ろに腫瘍が出来ました。
三井2:Sさん 静かになった。
三井2:Mさん まず動いていないということで気分的に楽になりました。風車が回ると動悸がしましたが心臓の方も気にならなくなりました。
三井2:Wさん 今は朝・晩ゆっくりとした時を過ごすのに静かでとてもありがたいです。夜間のフラッシュライトは星空を台無しにしてしまいますが。
三井2:Aさん この静かな環境を選んでわざわざ不便なところでもよしとして、引っ越してきたのに、何の近隣住民への説明・承諾もなく、建設を強行したこの会社に不満を感じます。
三井2:Mさん 騒音に悩まされず快適な生活がおくれた。
三井3:Oさん 自然の音だけは心が休まる。
三井3:Iさん 点滅灯が煩わしい。
大林4:Nさん 風車の停止で頭がスッキリしました。
大林4:Nさん 風車の停止で頭がスッキリ、心が楽になりました。
大林4:Kさん 熱川を離れると血圧は正常値になり、不眠もなくなっていた。風車停止後は他に泊まった時のように不眠も血圧も元のように戻った。
大林4:Yさん 家庭血圧値 135/ 85mmHg 以上が高血圧を基準に、2月7日より測定した。
結果を見ると
2月に10日間 ※3/24~4割減運転
3月に17日間 ※5/28 破損事故により停止
4月に11日間 高血圧の日がありました。
5月に13日間 うち2日間は風車以外の原因で、血圧が上がったものと思われ、
6月に5日間 6/7以降高血圧の日は皆無である。
風車被害から少しでも逃れる為、意識的に東伊豆町を離れるよう努力した結果が、上記の数値です。東伊豆町を離れていると血圧は明らかに下がりました。
大林4:Iさん 風車の存在が圧迫感を感じ、自然を破壊する気がする。例えば、風車が動いている時は鳥が少なくなると思う。風車が出来る以前は蜂が飛んでいたのに、今年はあまり見かけなくなった。
大林4:Rさん 精神安定剤つかわなくなりました。
大林5:Kさん 風車運転時の不快感、(心身の)緊張感がなくなった。
大林5:Oさん 騒音に悩まされなくなった。
大林5:Kさん 騒音に悩まされなくなった。
大林6:Hさん 風車は不要
大林6:Iさん 建設予定地の300m以内に居住者がいない場合は、近隣住民の同意は法的に必要ないとの事だが、第2回目の8号機のブレード破損事故では破片が350mまで飛んだとのこと。明らかに300m以内どころか350mでも危うい。従って居住者からどれだけ離れた距離なら建設を認めるるか、改めて国から明確な指針を出るべきである。それが出るまでは絶対稼動させてはいけない。第3の事故が起きない保障はないのだから。出来れば隣接する危険物は分解して撤去願いたい。新県知事にも問題解決に努力してもらいたい。
大林6:Hさん 停止後気持ちが穏やかになった。

大林4:Kさん (天目山)を辞書で引けば、(勝敗の最後の分かれ目)と有る。5月28日8号機ブレード破損事故時のあの音は今でも耳にこびりつき(風速8mで折れた)
風速20m以上の時(特に台風)何本折れて何処までその破損品が飛来して来るかを想像した時非常に恐怖感がある。天目山の気候・風土に合わないようなブレードを何本取り替えても新しくしても次の事故は皆無と断言できないでしょう。頭書に引用した(天目山)決意で(被害住民)のために三者会議に臨んでほしい。
大林4:Yさん 耳鳴り、以前と変わらず。又、時々、風車音のような音が聞こえ、気になる。
大林4:Mさん あの山に、そもそも10基も設置する! させた!! その事に反対! 風力発電は、自然を損なわない様、自然とともに在るべきなのに、10基設置は、自然破壊としか思えない。
傍らで見ても、白田の135号線から見ても、実にみっともないではないですか!! そう思いませんか? あの風景‥‥。
風力を利用する風力発電なのに、たかが風速30m位で折れるとは、信じられない。馬鹿じゃないのか!? 台風の時は心配だよ。


1500kw風車10基がもたらした悪夢がこれだけすさまじいものですから、昨今建設、あるいは計画されている2000kw、2500kw、3000kwという巨大風車が数十基規模で山の稜線に並ぶ地獄絵は、想像を絶します。


……以上、全国の風車現場の現況をリポートしました。
もうすぐ民主党政権に変わるわけですが、民主党も社民党も、基本的には自民党以上にあっさりと「地球温暖化防止」をお題目にした似非エコビジネスに騙され、「温暖化対策政策」を打ち出しています。もっと勉強していただきたいと、強く願うものです。おそらく、自民党政治家の一部(数は非常に少ないですが、頭のいい議員)は、似非エコビジネスの正体を知りながら推進していました。しかし、民主党、社民党、共産党といった野党の人たちの多くは、「地球温暖化防止」という世界規模の洗脳にどっぷり染まっていて、「正義感」で犯罪行為を進めることになりがちなだけに、やっかいです。金儲けが目的の政治家たちは、儲からないと分かればさっさと手を引きますが、間違った正義感で動いている政治家は、結果としては事態をどんどん悪化させていきます。
もう一度、新エネルギー導入促進協議会による「平成21年度新エネルギー等事業者支援対策事業の交付先リスト」を見てください。
風力発電よりも太陽光発電設備への税金投入が目立ちます。企業の社屋や自動車屋さんの屋根に太陽光パネルを並べることに、税金が惜しげもなく投入されているのです。これこそ無駄遣い以外のなにものでもないでしょう。
企業はそれを「我が社は地球に優しい企業です」という広告代わりに利用するわけですが、本当にそういう気持ちから太陽光パネルをつけたいのなら、国民の血税をもらわず、全額自前でやるべきです。
「新エネルギー」と呼ばれるもののほとんどは、エネルギー収支が合わないからこそ高額なのです。これは物理や資源の根本的な問題であり、税金を投入して解決できる問題ではありません。こうしたものに莫大な税金を投入し、自然の摂理に逆らって推進することは、資源浪費や環境破壊を進めることにつながるでしょう。
太陽光発電への税金投入は「無駄遣い」レベルの問題ですが、巨大風力発電プラントは、税金を使って環境破壊と健康被害を生み出す犯罪行為です。
そもそも「CO2による地球温暖化」という基本認識が間違っているのですから、その洗脳から解き放たれることから始めないと、もはやどうしようもありません。
これを煽る巨大メディアの罪も看過できません。NHK、朝日新聞といった日本を代表するマスメディアが、こぞって風力発電礼賛番組や特集記事を連発しています。先日も、民放テレビ(フジテレビ系『奇跡体験!アンビリバボー』2009.07.23放送)で、手放しの風車礼賛映像を流していました。どれだけの人がこの映像で「風車はすばらしい」という刷り込みをされるのでしょうか……暗澹たる思いです。
メディアの人々、政治家たちには、自分たちの心得違いが子孫たちの生存権を奪いかねないのだということを自覚し、責任の重さを感じていただきたいと思います。

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