おべんとうde おやゆび姫  Page3.

うとう おやゆびひめは ひとりぽっちになってしまいました。
かえる おうちも わからず おやゆびひめは もりのなかを くるひも くるひも ひとりで さまよいつづけます。
「はやく おうちに かえりたいわ。」そうつぶやきながら ふゆの かぜの なかを あるきつづけました。
     もう これいじょう あるけない ほど つかれはてた おやゆびひめは きの 
     ねもとに ちいさな いえを みつけました。

アを たたいて みると そこは ねずみの おばさんが くらしている いえでした。
おばさんは かわいそうな おやゆびひめを あたたかい いえの なかへ いれ おいしい ごはんと ベットを よういしてくれました。
おやゆびひめは ようやく こころも からだも あたたかくなり ぐっすりと ねむることができたのです。

そのひから おやゆびひめは おばさんの いえで  まいにち しあわせに くらしました。
おばさんと ごはんを つくったり ぬいものをしたり きずついた つばめの かんびょうも 
いっしょうけんめい しました。
やがて はるになり けがをした つばめも すっかり げんきになり みなみの
くにへ とびたっていきました。
また おやゆびひめは ねずみの おばさんと ふたりきりになりました。

んなとき となりの いえにすむ もぐらさんが おばさんを たずねて きました。
「おやゆびひめと ぼくは けっこん したいのです。」
そう つげると おばさんは「あのこが しあわせに なるのなら。」と かってに けっこんを きめてしまったのです。



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