おべんとうde おやゆび姫  Page4.

ぐらとの けっこんの はなしを きいた おやゆびひめは 「もぐらさんと けっこんしたくないわ。だって まいにち つちのなかで くらすなんて わたしには できないから。」そういって ないてしまいました。

そのときです すっかり げんきになって みなみの くにへ とびたって いった はずの つばめが おやゆびひめの まえへ あらわれました。
「さぁ わたしの せなかに おのりなさい。あなたは もぐらと けっこんしては いけません。
      ほんとうに すきなひとと けっこんするのです。
      そうすることが めんどうを みてくれた おばさんにも あなたを そだてて
      くれた おんなのひとにも しあわせな ことなのです。」

おやゆびひめは つばめの ことばを しんじて つばめの せなかに のりました。
せなかに おやゆびひめを のせた つばめは  そらたかく とびたちました。

「つばめさん わたし だいすきな おはなに かこまれて くらしたいの。
そして ほんとうに すきな ひとと けっこんしたいわ。」
おやゆびひめが いうと つばめは もりを こえ いけを こえ うみのうえを こえて どんどん とんで
はなの くにへ つれていってくれました。



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