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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

ウィリアム・W・スピアマン4世WILLIAM W. SPEARMAN IV





CD    JOYFUL JOYFUL / WILLIAM W. SPEARMAN IV BOY SOPRANO (MEISTER MUSIC MM1113)
ジョイフルジョイフル/ウィリアム・W・スピアマンIV (ボーイ・ソプラノ)  Recorded at Isehara Shimin Bunka Kaikan 17& 18 March 2001, Kanagawa

1.JOYFUL JOYFUL(BEETHOVEN)ジョイフルジョイフル(第9のテーマより)          
2.PIE JESU(ANDREW LLOYD WEBBER)ピエ・イエス    
3.AMAZING GRACE アメイジング・グレイス       
4.AVE MARIA(FRANZ SCHUBERT)アヴェ・マリア     
5.HEIDENROESLEIN(FRANZ SCHUBERT)野ばら      
6.DAS VEILCHEN(WOLFGANG AMADEUS MOZART)すみれ 
7.AVE MARIA(CHARLES GOUNOD-JOHANN SEBASTIAN BACH)アヴェ・マリア          
8.AVE VERUM CORPUS(WOLFGANG AMADEUS MOZART) アヴェ・ヴェルム・コルプス         
9.AVE MARIA(GIULIO CACCINI) アヴェ・マリア     
10.PIE JESU(GABRIEL FAURE) ピエ・イエス       
11.GREENSLEEVES グリーンスリーブス         
12.EDELWEISS(RICHARD RODGERS)エーデルワイス   
13.JESUS LOVES ME! THIS I KNOW 主われを愛す    
14.O COME, O COME, EMMANUEL 久しく待ちにし

 日本が世界に誇ることが出来る村上友一くんのソロ録音から約10年の月日を経て、再びボーイ・ソプラノのソロCDが国内から出現したことを最初に喜びたいと思う。ただし、もしかしたら4世の血がそうさせるのかもしれないが、テイストが全く違う。日本の少年少女合唱団に所属しているらしいのだが、聴いた限りでは、宗教色も癖もない素直で清らかな声は、アメリカ少年合唱団のソリストを彷彿させる。選曲も定番曲が多いが、全体を通して聴くとちょっと雰囲気が今まで聴いた他のソロ録音とは違った感じを受けた。
 アカペラでベートーベンの喜びの歌から始まったソロCDってあったっけ? しかも厳つさはまったくないのだが、そのアカペラに何故か私は「国粋主義的匂い」を嗅ぎ取ってしまった。.JOYFUL JOYFUL(BEETHOVEN)ジョイフルジョイフル(第9のテーマより) が、「星条旗よ永遠なれ」のソロを聴いているかのようだった。
 又、今回のCDには1曲も日本語で歌われたものがなかった。マーケットとして世界を視野に据えたからなのかもしれないが、それは残念な気がする。収録したい日本語のソロ曲がなかったとすれば作曲者作詞者たちの力不足かもしれない。「9.AVE MARIA(GIULIO CACCINI) アヴェ・マリア」 のメロディが美しい。この曲はもっともっと少年たちに歌われても良い名曲だと思う。ともかく、14曲を歌いきった少年と、このCDを形にしたスタッフに対し、ファンの一人として私は拍手喝采。特筆すべきはピアノ。boys air choirもこのくらいのピアノで歌えたら良いと思うのだけれど。伴奏は目立たないようでいて、歌と同じくらいに大切な要素であることをスタッフは肝に銘じて欲しい。その点、今回は、企画スタッフも素晴らしかったのだろう。(by Hetsuji) 2001/11/11 up 

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