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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

ウエストミンスター大聖堂聖歌隊Westminster Cathedral Choir


 ロンドンのウェストミンスター大聖堂に所属する聖歌隊です。ダイアナ妃の国葬で世界各地にテレビ放映されたWestminster Abbey Choirと間違われ易いですが,全く別の団体です。Westminster Abbey Choirは英国国教会の聖歌隊,こちらはカトリックの聖歌隊です。この聖歌隊は,イギリスの伝統的歌唱技術を守りながらも,ラテン系の音色が少し混じったような独特のクリアーな音を持っているように思います。(by Rise)1999up


CD

2013 
  William Byrd /The three Masses (Hyperion/CDA68038)
Westminster Cathedral Choir, Martin Baker (conductor)
Recording details: October 2013

Mass for five voices
1.Kyrie
2.Gloria
3.Credo
4.Sanctus
5.Benedictus
6.Agnus Dei
Mass for four voices
7.Kyrie
8.Gloria
9.Credo
10.Sanctus
11.Benedictus
12.Agnus Dei
Mass for three voices
13.Kyrie
14.Gloria
15.Credo
16.Sanctus
17.Benedictus
18.Agnus Dei
19.Ave verum corpus

バードのミサ曲と”Ave verum corpus”はイギリスのどの聖歌隊でも歌われるのだろう。全曲通して聞くと、視聴では分からなかった部分も感じられる。歌唱は申し分なく整っていて、あまりピッチも変えない分、余韻を持たせる終わり方が効いている。聖堂での響きが美しく、ずっと聞いてても疲れないヒーリング・ミュージックのよう。バードの意図を汲んでいる演奏の完品だとも思う。最近のウェストミンスターにはまろやかなイメージが優先するが、少々控えめ過ぎる感もある。(by Nao)2014/10/01 WED up
 CD

1999
 ウエストミンスターミサ/WPCS-10357 録音:1999年5月ウエストミンスター 指揮者: ジェームズ・オドネル /演奏者: シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア 合唱 :ウエストミンスター大聖堂聖歌隊

1  アベ・ベルム・コルプス  〔コリン・モービー/1936〜〕
2  知恵の勧め  〔ウィリアム・マサイアス/1934〜1992〕
3  ウェストミンスター・ミサ  〔ロクサンナ・パヌフニク/1968〜〕
@Kyrie
AGloria
BDeus、Deus、Meus
CSanctus and Benedictus
DMemorial Acclamation
DAmen
EAgnus Dei
4  弔いのイコス  〔ジョン・タブナー/1944〜〕
5  聖ドミニクを讃えるミサ  〔エドマンド・ラブラ/1901〜1986〕
@Kyrie
AGloria
BCredo
CSanctus
DBenedictus
EAgnus Dei
6  まことの幸福  〔アルヴォ・ペルト /1935〜〕
7  サルベ・レジナ  〔ハーバート・ハウエルズ/1892〜1983〕

えらい美人のおねーさんが写ったこのCD、ロクサンナ・バヌフニクとおっしゃるお方。歌姫かなんかかなぁ。。。いやいや作曲者とのこと。さぞかしお美しい曲を作るんだろうなぁ〜と思いきやえらく小難しい曲。いわゆる現代音楽ちゅうやつ?他6人の作曲者の曲を収録してますが、買って1度聴いて以来じぇんじぇん聴いてませんでしたが、いよいよ紹介するものも無いので改めて今回聴いてみましたが、う〜んtadaあんまし嫌いじゃないかも。まっ、それぞれの作曲家の方がウエストミンスターのために作った曲を集めたとの事。1曲目コリン・モービーのアヴェ・ヴェルム・コルプスは時折現代音楽っぽい(?)盛り上がりを見せますが全体的に穏やかで流れるようなメロディー。2曲目の"知恵の勧め”は何か全体的にお経っぽいというか直線的な曲というかぁ。静かなお説教に伴奏が付いてる感じ??3曲目は超美人作曲家のパヌフニクの曲”ウエストミンスター・ミサ"いいな〜と思ったのはBDeus、Deus、Meusのトレブルの歌声が効果良く使われてるって感じ。ちょっと幻想的な歌声で部分的に3人ほどソロで歌ってる子が居ると思われますが残念ながら歌ってる子の名前は記載されてません。5曲目の”聖ドミニクを讃えるミサ”地味目の曲ですが、力強く聴き応えあり。7曲目のサルベ・レジナが一番聴きやすいかも。B−Sの天にも昇るような高音が美しい。。。。って感じですなぁ。おまけにソプラノのソロがちょこっとあるんですが、なかなかのソリストでやんすね。名前がわからんのがじゃんねん!!ウエストミンスター大聖堂聖歌隊の特徴うんぬんかんぬんちゅうのはtadaには良くわかりませんが、かなりレベルの高さ感じましたねぇ〜。曲も結構難解っぽい曲が多いし。一糸乱れぬ見事な合唱って感じですかねぇ。まぁ〜聖歌隊が作られたのは20世紀になってからという事でながーいながーい英国の教会音楽の歴史の中でも聖歌隊としての歴史が浅いと言うことになるけど、英国の教会音楽自体の歴史の厚さを実感しますなぁ。やっぱ凄いワ〜っ。しばしこのCDにはまるかも。まぁ〜全体的に現代音楽という感じで、多少のとっつきにくさはありますが、じっくり聴くとそれなりに味があるアルバムと思われます。しっかしぃ〜、アルバムの表紙は御覧の通りですが、他6人の作曲者の方は、表紙の後ろの方にまとめて1ページに白黒で写真が載ってるちゅうのもなぁ〜。(by tada) 2004/07/25 up
 CD

1998
 Mortuus est Philippus Rex/Music for the life and death of the Spanish King(hyperionCDA67046) 1998年2月5,6,9,10日録音

AMBROSIO COTES
1.Mortuus est Philippus Rex
SEBASTIAN DE VIVANCO
2.Versa est in Luctum
Don FERNADO DE LAS INFANTAS
3.Quasi stella matutina
BARTOLOME DE ESCOBEDO Missa Philippus Rex Hispaniae
4.Kyrie     
5.Gloria     
6.Credo     
7.Sanctus     
8.Benedictus     
9.Agnus DeiI
ALONSO LOBO 
10.Versa est Luctum     
11.Libera me, Domine
 CD

1998
The music of WESTMINSTER CATHEDEAL CHOIR LC 7533 1998年,他録音

1. Great is the Load(ELGER)
2. Sanctus and Agnus Dei(BRITTEN)
3. Omnes gentes(TYE)
4. Super flumina Babylonis(PALESTRINA)
5. O sacrum convivium(MESSIAEN)
6. Sanctus(POULENC)
7.Deus, Deus meus(POXANNA PANUFNIK)
8. Ave verum corpus(MAWBY)
9. Agnus Dei(MARTIN)
10. Ave verum corpus(BYRD)
11. Hei mihi, Domine(GUERRERO)
12. Nunc dimittis(HOLST)
13. Ave Maria(MENSELSSOHN)
14. Magnificat for double choir(STANFORD)

 このCDのために録音されたのは1,5,7,14のみで,あとは他のCDの音源からの寄せ集めのようです。CDタイトル:CHRISTMAS CAROL(APCF-5169)に比べるとやや超越感があり,イギリス的な洗練された雰囲気があります。それでも,やはりこの聖歌隊の特徴である,明瞭で丸みを帯びたおっとり系の響きは健在です。この聖歌隊は,男声パートも不思議とほのぼのとした音を出します。トレブルは斉唱のみを歌うことが多いイギリスの聖歌隊ですが,ブリテンの,2. Sanctus and Agnus Deiにおいて,少年声のみの3重唱を聴くことができます。少年だけの合唱は,水準にごまかしがきかなそうですが,その点で問題はないと思います。力まず,ノン・ビブラートの,無理のない発声により超高音をポーンと出します。各声部がデリケートに溶け合うバランスは絶妙です。声量もあるので英国系の不安定さを感じさせません。ただし,混声型の合唱団は大抵そうですが,児童声だけで合唱した場合,変声前の少年のみで構成される団体に比べると低音が効いていない,つまりメゾ・ソプラノやアルトを受け持つ少年達にも頭声が徹底されていて,柔らかく,エッジを効かせないで歌う。よって,とても繊細できれいなのですが,やはりこの聖歌隊の場合も,個人的には,男声パートが下で支えている方が、聴いていて疲れない気がします。 (by Rise)1999up 
 CD

1995
 Exultate Deo, Masterpieces of Sacred Polyphony (hyperion/CDA66850)
THE CHOIR OF WESTMINSTER CATHEDRAL, JAMES O'DONNELL:The Master of Music, Recorded on 12, 13 June 1995

1. Exultate Deo (PALESTRINA)
2. Ave verum corpus (BYRD)
3. Sicut cervus (PALESTRINA)
4. Ave Maria (PARSONS)
5. Exultate justi (VIADANA)
6. Salvator mundi (TALLIS)
7. Ascendit Deus (PHILIPS)
8. Miserere mei, Deus (ALLEGRI)
9. Jubilate Deo (GABRIELI)
10. Crucifixus (LOTTI)
11. Omnes gentes, plaudite manibus (TYE)
12. Civitas sancti tui (BYRD)
13. O quam gloriosum est regnum (VICTORIA)
14. O nata lux de lumine (TALLIS)
15. In manus tuas (TALLIS)
16. Haec dies (BYRD)
17. Ave verum corpus, natum de Maria virgine (PHILIPS)
18. Cantate Domino (MONTEVERDI)


手放す予定はないけど聞く機会のない棚に追いやられていたCD。最初に聞いたオドンネル氏のイメージがよろしくなくて、そういう区分けにしていたらしい。しか〜し、ハイペリオンのサイトで試聴していたら、驚くほど透明感があるのにまったりしている。聖堂の空間で増幅されて舞い戻って来るまろやかな声に「う、うまいじゃないの〜」と、短絡な扱いを反省。オドンネルさん、こんなに完成度の高いクワイアですのに、今まで見くびっていた事をお許しくださいまし。
内容は有名どころのルネッサンス・ポリフォニーを集めたもので、心に染み入って来る究極の癒し。清々粛々とした中にもあでやかさ・艶っぽさのある、12番"Civitas sancti tui"や16番"Haec dies"のバードのメロディに耳が反応する。明るい伸びのある声音がホントに魅力的。
現在オドンネル氏はWestminster Abbeyの指揮者に就任しているので、また、要チェックの指揮者が増えてしまったな〜。でも、まずは手持ちのオドンネル氏のものを聞かねばね。   (by Nao) 2006/03/16(Thursday)up
 CD

1994
CHRISTMAS CAROL/Westminster Cathedral Choir APCF-5169 1994年録音

1. あら野のはてに,
2. ひいらぎとつたは,
3. 鳴らせ鐘を高らかに,
4. この日ひとと,
5. まぶねのなかに,
6. イナファント・ソー・ジェントル,
7. カム・トゥ・ザ・メインジャー,
8. 神の御子は今宵しも,
9. 牧人ひつじを,
10. 羊を飼うもの,
11. ザ・ボアーズ・ヘッド・キャロル,
12. ボブ・アンド・コリン,
13. よき王ウェンセラス
 
 初めてこのCDを聴いた時は,これがイギリスの聖歌隊?と意外に感じました。音色が,イギリス的な少し篭った響きではなく,おやっと思うほど明るいからです。ノン・ビブラートで,トレブルの声が完全に一つに聞こえるところはイギリスそのものですが,声量が割合あり,清らかなキャロルの一曲一曲が,ラテンがかった柔らかく明瞭な音色で耳に飛び込んできます。英国独特のカウンターテナーは,いることはいますが,この録音ではさほど重要な位置は占めていません。曲によってたまに見え隠れする程度です。思うに,フランス語圏に程近いドイツの田舎の聖歌隊のような雰囲気があります。田舎と書いたのは,もちろん水準が低いという意味ではなく,歌声が素朴で温かく,どこかおっとりとしたところがあるからです。ここで聴かれる彼らの歌声からは,ロンドンのような大都市よりも,もっと小さな町で,素朴な信仰の中に大切に育まれてきた聖歌隊といったイメージが湧きます。イギリスの少年声特有のハイソな感じが薄いので,生粋の英国系トレブルファンは受け付けないかもしれませんが,聴いていると自然にほっぺたがゆるんでくるような優しい気分になれます。  (by Rise)1999up 
 CD

1993
 Panis angelicus, Favourite Motets from Westminster Cathedral (Hyperion/CDA66669)
THE CHOIR OF WESTMINSTER CATHEDRAL, IAIN SIMCOCK (organ), JAMES O'DONNELL (The Master of Music), Recorded in May 1993

1. Ave Maria (Felix Mendelssohn-Bartholdy)
2. Jesu, joy of man's desiring (Johann Sebastian Bach)
3. Panis angelicus (Cesar Franck)
4. Ave verum corpus (Colin Mawby)
5. O salutaris hostia (Gioacchino Rossini)
6. Faire is the heaven (Sir William Harris)
7. Ave Maria (Gustav Holst)
8. Ave Maria (Charles Gounod)
9. Maria Mater gratiae (Gabriel Faure)
10. Ave verum corpus (Sir Edward Elgar)
11. Ave verum (Wolfgang Amadeus Mozart)
12. Ave maris stella (Edvard Grieg)
13. Tantum ergo (Deodat de Severac)
14. Hymne a la Vierge (Roland Bouheret)
15. The Lord is my Shepherd (Franz Schubert)
16. I waited for the Lord (Felix Mendelssohn Bartholdy)
17. Cantique de Jean Racine (Gabriel Faure)
18. Nunc dimittis (Gustav Holst)

ウェストミンスターの印象を決めた1枚で、これを聞いてこのクワイアを縁遠くしていた。一流どころにしては高音部がちょっと甘いという程度だったのだけど、反面、収録曲はおいしいとこ取りの曲がどれも美しくてひとしきり聞き込んでいた。改めて聞き返すと、長く伸ばすコーラスの真っ直ぐで力のある事!確かに高音部はきつそうに歌っている箇所もあるけど、メリハリの効いた仕上がりの良さでさほど気にならない。私の耳もいいかげんなものだなぁ。曲はよく耳にするものと清新なものがシャッフルされている上にドイツ系も混じり、1枚以上聞いたお得な気分になる。4番はこのクワイアの指揮者だったコリン・モービーの曲で、ロマンティックで洒落っ気があって一番のお気に入り。(シャルロット・チャーチのファースト・アルバムの中の”Psalm”もモービー氏によるもの。これがまた愛らしいメロディなんだ〜。)イギリス音楽の入門編とはちょっとかけ離れているけど、印象的な曲が多いので、こういう作品集から聞き始めても楽しいだろうなと。ウェストミンスターの明るく伸びやかな歌声による、正に”Favourite Motets”の1枚。      (by Nao) 2006/08/18(Friday)up
 CD

1993
Adeste fideles / Christmas music from Westminster Cathedral (hyperion/CDA66668)
THE CHOIR OF WESTMINSTER CATHEDRAL, IAIN SIMCOCK (organ), JAMES O'DONNELL (The Master of the Music), C.1993

1. O come, all ye faithful, descant by Philip Ledger
2. Gabriel's Message, arranged by Edgar Pettman
3. O come, o come, Emmanuel, arranged by James O'Donnell
4. Once in David's city, arranged by A H Mann and James O'Donnell
5. Ding Dong merrily on high
6. A maiden most gentle, arranged by Andrew Carter
7. I wonder as I wander, arranged by Andrew Carter
8. O little town of Bethlehem, arranged by Ralph Vaughan Williams and Iain Simcock
9. In the bleak mid-winter
10. In dulci jubilo, arranged by Robert Lucas Pearsall
11. The Three Kings, arranged by Sir Ivor Atkins
12. Of the Father's love begotten, adapted by Theodoricus Petrus
13. Away in a manger, arranged by Philip Moore
14. Bethlehem Down
15. The holly and the ivy, arranged by Sir Walford Davies
16. I sing of a maiden
17. Silent Night, arranged by Stephen Darlington
18. Sing Lullaby
19. The Lamb
20. Welcome, Yule!
21. Hark, the herald angels sing, arranged by Philip Ledger

どのパートもどの音階も、常にブレなく歌えるのって凄い。このクワイアが歌うと、最高音も全く意識せずに聞ける。その中で高音部に近い箇所になると、すごく上手くてベテランっぽいコリスター達の大人びた声が際立って来る。わずかにソロの聞ける、”Once in David's city””The holly and the ivy”で耳を凝らしてみる。と、そのソリストの声がいつくも引き寄せられてトレブルパートになったかのように、同じ声質のかたまりが歌ってるんだよねぇ。6番”A maiden most gentle”を歌うときの「アベ・マリア〜」の『ア〜』が、柔らかくって滑っこくて。”Silent Night”は誰のアレンジかを意識している曲だけど、クライスト・チャーチの指揮者として来日した事もある、ダーリントン氏によるもの。男声パートが織り成す多彩なハーモニーが効果的に響いて来て、これを聞いただけでもダーリントンさんが好きになりそう。このCDの極めつけは、私の好きなアレンジが多い事。クリスマス曲や聖歌はアレンジのお楽しみも大きいものね。レッジャー氏・カーター氏の洒落たアレンジを採用したオドンネルさん、あなたの事も既に好きです。          (by Nao) 2006/07/21(Friday)up 
 CD

1990
 クリスマス・キャロル〜あら野のはてに〜 ウエストミンスター寺院合唱団(APOLLON APCF-5059) 1990年より古い録音。

1. あら野のはてに(讃美歌106番)   
2. ひいらぎとつたは(讃美歌第二編217番)   
3. 鳴らせ鐘を高らかに  
4. この日ひとと(讃美歌第二編126番)   
5. まぶねのなかに(教会讃美歌36番)   
6. インファント・ソー・ジェントル   
7. カム・トゥ・ザ・メインジャー   
8. 神の御子は今宵しも(讃美歌111番)   
9. まきびと羊を(讃美歌103番)   
10. 羊を飼うもの   
11. ザ・ボアーズ・ヘッド・キャロル   
12. ボブ・アンド・コリン   
13. よき王ウェンセラス

 トレブルは少しだけシャープ。男声たちが歌手という雰囲気で歌っているのでトレブルとはイメージがずれているようで面白い。特に男声については、聖歌隊の学校で歌だけ歌っている、という合唱ではなく、日々の普通の生活(日常)が見えてくるような合唱。(by Hetsuji) 2000/01/23up
 CD

1989.6
 MASTERPIECES OF MEXICAN POLYPHONY
WESTMINSTER CATHEDRAL CHOIR / JAMES O'DONNELL (Hyperion CDA66330)
1989年6月録音。

1.HERNANDO FRANCO Salve Regina   
2.JUAN GUTIERREZ DE PADILLA Versicle and responce: Deus in adiutorium   
3.JUAN GUTIERREZ DE PADILLA Psalm for None: Mirabilia testimonium   
4.JUAN GUTIERREZ DE PADILLA Lamentation for Maundy Thursday   
5.FRANCISCO LOPEZ CAPILLAS Alleluia: Dic nobis, Maria
6.FRANCISCO LOPEZ CAPILLAS Magnificat Quarti Toni
7.JUAN GUTIERREZ DE PADILLA Salve Regina   
8.ANTONIO DE SALAZAR O sacrum convivium

録音方法(録音技術)が一番Hetsuji好みだ。音の伸び具合がGood! 音の輪郭をわずかにソフトフォーカスして、トレブルと男声の音を馴染ませた。そのソフトな音の芯に、シャープなトレブルが浮かび上がり、音の明るさクリアさを際だたせている。その音でゆったりと歌われるこれらの宗教曲の旋律は美しい。(by Hetsuji) 2000/01/23up
 CD

1989.3
「PALESTRINA MISSA DE BEATA VIRGINE/MISSA AVE MARIA」1989.3.6-9録音 hyperionCDA66364 ウエストミンスター大聖堂聖歌隊 Giovannni Pierluigi da PALESTRINA(1525-1594)

MISSA‘ DE BEATA VIRGINE’for six voices
1.Kyrie      
2.Gloria     
3.Credo     
4.Sanctus and Benedictus     
5.Agnus DeiI and II
MISSA‘AVE MARIA’for four voices
6.Kyrie     
7.Gloria     
8.Credo     
9.Sanctus and Benedictus     
10.Agnus DeiI and II
 
 CD

1988
1987 
   "Faure Requiem & Choral Favourites"(Regis/RRC1028)
Aidan Oliver, Harry Escott(treble), David Wilson-Johnson(bar), City of London Sinfonia, Westminster Cathedral Choir, David Hill/St. John's College, Cambridge, Christopher Robinson(*)

REQUIEM Op.48/
1.Introit et Kyrie
2.Offertoire
3.Sanctus
4.Pie Jesu
5.Agnus Dei
6.Libera me
7.In paradisum
8.CANTIQUE DE JEAN RACINE Op.11(*)
9.TANTUM ERGO Op.65/

2 MESSE BASSE/
10.Kyrie
11.Sanctus
12.Benedictus
13.Agnus Dei

4.MARIA MATER GRATIAE Op.47/2

「ラシーヌ賛歌」がSt.ジョーンズ、後はウェストミンスター時代のヒル氏によるものとなっている。Regis は過去の録音を安価で再販しているが、録音年月日の記載がないのが大きなマイナス点。たまたま友人に借りた日本盤のコピーがあり、1987年12月&1988年2月のレコーディングである事が確認できた。フォーレの「レクイエム」はイギリスのいろんなクワイアで聴いてきたが、この演奏が一番気に入っている。一瞬幼く聞こえるトレブルのコーラスが、透明感やなめらかさに於いては際立っており、繊細さと力強さの両方を兼ね備えた好演奏には脱帽する。「サンクトゥス」の最後の"in excelsis" の繰り返しを一息で歌ってしまったり、ワン・ブレスで長く歌い切る箇所が随所に見られる。「タントゥム・エルゴ」「小ミサ曲」も同様で、「どこまで歌っちゃう?」と心配になるくらい歌い続けて、なめらかさを増幅している。相当、鍛えられた合唱団という印象だ。「レクイエム」の "Pie Jesu" は、伸ばす音に微妙にビブラートがかかるが、しっかりした心地のよいトレブル(これが重要)のソロ。「タントゥム・エルゴ」「小ミサ曲」のソロは別のソリストで、可愛らしい声ながらもコーラスにスッと溶け混んでくる。天国ではこんな音楽が聞こえてくるのではなかろうかと思ってしまう、心洗われる演奏集。(by Nao) 2003/01/05 up 
 CD

1986
 「聖しこの夜」/ウェストミンスター大聖堂聖歌隊のクスマス・キャロル集/ヒル(指揮)/他(FUN HOUSE 28ED-1011) 1986年よりも古い録音。

1.アデステ・フィデレス    
2.ディン・ドン!鐘が鳴る    
3.冬の日に  Treble Solo  
4.三そうの船    
5.聖しこの夜  Treble Solo  
6.ダビデの村  Treble Solo  
7.甘き喜びのうちに    
8.サセックス・キャロル    
9.ベツレヘムの丘    
10.牧人ひつじを    
11.おとめを歌う    
12.聖ステファノの祝日に    
13.コヴェントリー・キャロル    
14.聖所とつた Treble Solo   
15.ロッキング    
16.神にはさかえ    
17. ウエストミンスターの鐘

  録音自体はウエストミンスターの大聖堂で行われたが、ウエストミンスター大聖堂聖歌隊の他にアキレサンドラ聖歌隊とカントルム聖歌隊が参加しているらしい。家族で、というよりは、もっと拡げて、顔見知りの人たちが地域で集って、ちょっとよそ行きの晴れがましい顔で、地元でみんなとクリスマスを祝う雰囲気に包まれる。Treble Soloは数曲。どちらかといえば、静かなアルト系の声でゆったりと敬虔に歌われている。全体的に音作りは地味だが、生活に根ざしたクリスマスの姿が見えるような気がする。(by Hetsuji) 2000/01/23up 
 CD

1985.1
VICTORIA:O MAGNUM MYSTERIUM (Hyperion/CDA66190) 1985年1月23〜25日(1〜7),3月21〜23日(8〜14)録音
Choir of Westminster Cathedral /David Hill,Master of the Music

1.Motet:O Magnum Mysterium
2〜7.Missa:Magnum Mysterium
8.Motet:Ascendens Christus In Altum
9〜14.Missa:Ascendens Christus In Altum

ヴィクトリアの「おお、大いなる神秘」と「キリストはいと高き所に昇天されり」の各モテットと、それを元にしたミサ曲を収録。きれいに歌うのは上手い合唱団ならいくらでも可能だが、この盤でのウェストミンスターは、それに加えて上昇感がすごい。少しクセがあるが全体としてはクリアなトレブルは、地の底から涌き出るように力強く噴出して、内包したエネルギーを放出しながら高音域に向かってガンガン昇っていく。それが一番顕著なのはモテット「Ascendens〜」。十数年前に初めて聞いた時から今に至るまで、何度聞いても圧倒され魂ごとググっともって行かれそうな気がする、大変気に入っている演奏。最初の昇り詰めるフレーズとか、「〜hominibus」で今まで林立してきた各パートがぐるぐる回りながら見事に融合するところとか、その後に続く「アレルヤ」で今度は階段をゆっくり下りるように声が下降してくるところとか、もう大好き。同じ曲を他の合唱団で聞いたが、物足りなかった。指揮を取るヒル氏は当時は相当若かったはずだが、並々ならぬ力量は既に十二分に発揮されている。ただしその後のウィンチェスターでは調和と膨らみのある天上の音作りをしているが、ここでは各パートの持てるエネルギーをそのまま出させて混ぜ合わせ、素材を生かしながら融合させている感じだ。(by Emu) 2002/09/13 up 
 LP

1983
Tomas Luis de Victoria/AVE MARIS STELIA・O QUAM GLORIOSUM(hyperion/A66114)/Westminster Cathedral Choir, David Hill,conductor/Recorded in Westminster Cathedral on 2,3,4, November 1983

SIDE 1
1.O quam gloriosum est regnum-Motet 2.Missa O quam gloriosum-Kyrie, Gloria, Credo, Sanctus, Agnus Dei
SIDE 2
1.Missa Ave maris stella-Kyrie, Gloria, Credo, Sanctus, Agnus Dei

  聴きまくりました、このレコード。文句の付けようのない完璧なヴィクトリアで、曲の起伏や間合いのタイミングがもう絶妙。通常コーラスで通すところを、各パートのソロに置き換えている箇所が何度も出てくるが、生き生きしていて魅力的だ。あくまで澄み切ったコーラスながら、重みも暖かさもある、ちょっと真似の出来ない演奏となっている。若干26歳であったヒル氏の録音は、1985年の"GRAMOPHONE AWARD WINNER" というレコード賞を受賞している。クレオベリー氏から引き継いだ形になるウェストミンスターを、すぐここまで持って来ちゃったんだ… キングスに就任したクレオベリー氏も、1983年偶然にも同じ曲(1面)をレコーディングしている。(こちらも好きなのだけど、聞き比べるとちょっとスースーしていて、声の跳ね上がりが気になった。)
  ヒル氏はウェストミンスター時代に随分ヴィクトリアを録音しているが、ヴィクトリアが好きだったのか、好評ゆえの依頼だったのか… レコード会社との交渉の経緯も知りたいもんだ。(by Nao) 2003/01/12 up
 CD

1982.6
ALLEGRI:MISERERE
WESTMINSTER CATHEDRAL CHOIR/CLEOBURY (ARGO 410 005-2ZH)
1982年6月録音。

1.Exsultate Deo(Palestrina)  
2.Peccantem me quotidie(Palestrina)  
3.Tu es Petrus(Palestrina)  
4.Crucifixus (Lotti)  
5.Lauda Sion(Victoria)  
6.Miserere mei(Allegri) treble: Saul Quirke  
7.Adoramus te(monteverdi)  
8.Cantate Domino (monteverdi)  
9.Salve Regina (Cavalli)  
10.Jubilate Deo (G.Gabrieli)

’84年にNHK・FMで聴いて以来、私にとって「生涯の音」になった6.Miserere mei(Allegri) treble: Saul QuirkeをこのCDは収録している。
 treble: Saul Quirkeの声にはMiserere mei(Allegri)の全てがある、と私は信じている。それほどの衝撃を受けたし、この演奏は、今でも頭の中から聞こえてくるくらいに印象が強く、それだけこの旋律とSaul QuirkeのBSを尊敬している。
 録音年月日を見て意外だった。私が英国ケンブリッジ大学キングズ・カレッジ合唱隊のコンサートに、のこのこ出掛けて、究極のヤスリかけともいえる音にショックを受けるほんの1ヶ月前に、レッジャー氏後任の指揮者になるクレオベリー氏は、本国でかくもおだやかで心やさしい音色を紡ぎだしていたのだ。 10.Jubilate Deoの、出だしのTrebleたちがJu・bi・la・te・Deと歌い出す音の可愛さったらない。滴る雫たちがやがて集まって流れていくように、最後にはすべてのパートが揃っての大きな流れになるのも、みごとだ。音色は一枚岩のごとく一つに聞こえるが、個々の声を殺すヤスリかけを全く感じさせない。そういう乾いた感じはなく、つやつやした甘い蜜で、丸い音の表面をコーティングしたように聞こえる。そして、気持ちよいほど、どの曲の演奏も、かなしく美しい。
 指揮者と合唱隊との相性もあると思うので、出来れば、指揮者CLEOBURY氏には、ここでこの音をずっと紡ぎだしていて欲しかった。他のどこのCHOIRよりも指揮者にはこのCHOIRとの相性が良かったと思うし、ここで、この音の路線を全うしてほしかった。申し訳ないけれどキングスの音の魅力ははこことは違う、と私は感じている。これをキングスでやっちゃダメ。 (by Hetsuji)1999up 
 CT

1980
 



CD(GCCD 4068)
Cantors-a collection of Gregorian chants(ISBN O-521 23773-4) (C)1980/Westminster Cathedral Choir/directed by Stephen Cleobury

Side One
Music round the year
1.An Advent Hymn: Conditor alme siderum
2 A Christmas antiphon: Hodie Christus
3 A Professional Chant for Candlemass: Lumen
4 A Hymn for the cross: Vexilla regis
5 Easter Responsory: Surrexit Dominus
6 Two Easter versicles
7 A Hymn to the Holy Spirit: Veni Creator
The Languages of the chant
8 Kyrie: Orbis factor
9 Trisagion from the Good Friday liturgy
10 Three Easter Allelujahs
Hours of the day and moment of life
11 A morning hymn: Iam lucis

Sids Two
Hours of the day and moment of life(cont.)
12 An evening hymn: Te lucis
13 A Gregorian Grace before meals
14 Two prayers of thanksgiving
15 A Christmas hymn: Puer natus
16 Two antiphons for the dead - for the funeral of Phillyp Sparowe
17 A Funeral chant: In Paradisum
The Song School
18 A scripture reading
19 A Medieval teaching aid: Ut queant laxis
20 A Psalm: Laudate Dominum
21 Alma Redemptoris Mater
Instruments
22 A moto from the organ loft
23 Instrumental plainsong: In Nomine (settings by John Taverner)
Pageantry
24 The Laudes regiae or Royal acclamations: Chritus vincit

録音と発売は同時期。まだクレオベリー氏がWestminsterにいた1980年頃。2009年にGriffin RecordsからようやくCDで出ましたが、それまでは見かけることのなかった幻?の録音。純粋にグレゴリオ聖歌だけの収録ですが、きらめくボーイソプラノをメインに押し出した音は、厳かと同時に華やかで少年合唱好きには堪らないと思います。名無しのちょいソロもそこかしこに登場して、もしかしてSaul Quirke なんかもいるのかな、と妄想を膨らませています。(by Emu)2015/09/01 TUE UP 
LP

1972 
  Westminster Cathedral Choir directed by Colin Mawby(Furness Records/EMW 101S)P.1972/with Simon Lindley(organ) Westminster String Ensemble

Side 1
Kyrie & Gloria from Missa Brevis in D, K.194(Mozart)
Acclamations(Worcester Antiphoner)
Ave Maria(Bach-Gounod)(Tenor James Griffett)
Gradual fro the Requiem Mass(Nanini)
Vidi Speiosam(Victoria)

Side 2
Panis Angelicus(Franck)(Tenor James Griffett)
Haec Dies(Mawby)
Ave Verum Corpus K,618(Mozart)
Gloria from Messe des Orpheonistes(Gounod)
O Admirabile Commercium(Palestrina)

指揮者のCalin Mawbys氏による初のウェストミンスターのLP録音とあるが、初どころかこれが唯一か?あとはPsalmsのEPぐらいでは。
曲がモーツァルトだからといことでなく、英国国教会系のストイックな響きとは異なり、大陸系の華やかさがある演奏である。モーツァルトのミサブレヴィスは少年たちの麗しい合唱が全面に出ていて、全曲演奏でないのが残念。ソプラノソロの名前は明記されていないが、団員名簿からするとヘッドコリスターのNicholas Keayか。伸びやかで華のある歌声がGloriaの中途でパーっと登場するのはホーフブルクでウィーン少のミサを聴いているような雰囲気だ。
他の曲も、ライナップ的にはぱっと見地味に見えるが明るい曲ばかりで聞いていて気持ちよい。個人的には少年合唱がバックコーラスのみながら全体的に優美なグノーのアヴェマリアが良かった。B面Haec DiesはMawby氏の作曲。少年合唱のみで、二つのパートに分かれて掛けあいのように歌われる。繊細ながら現代曲にありがちな神経質さがない軽やかなメロディーラン。(by Emu) 2013/09/01 sun up
 EP

1970
 SONGS of HOPE four psalms by Colin Mawby (grail record/SRS 7087 A)
WESTMINSTER CATHEDRAL CHOIR, Conductor:Colin Mawby, Organ:Simon Lindley, 1970年代頃

Side One
1.PSALM 8 "God saw all that he had made - and found it very good"
2.PSALM 120(121) "My help comes from God who made heaven and earth"

Side Two
1.PSALM 95(96) "Bring an offering and enter his court; sing to the Lord"
2.PSALM 150 "Alleluia! Alleluia! Alleluia!Praise him with the sound of trumpets"

指揮・作曲のColin Mawbyは、Stephen Cleoburyの前任者。'90年代のCDで彼の"Ave verum corpus"を聞き、印象に残る清々しい曲だったので「どなた?」と思っていたのだけど、ここの指揮者だった。収録されているのは詩篇4曲なので、普段誰の曲かを意識する事もなく聞き過ごしているので、メロディがどうこうと言うほどでも無い。(ごめんなさい)まあ、4曲目は「アレルヤ・アレルヤ」で、ちと華やかかな。聖歌隊はハイレベルで整った歌声だから、他の曲を聞いてみたかったというのが本音。Mawbyさんの曲の記録というところか。ジャケットもちょっと妙だね。(by Nao) 2009/2/22 up
 EP

1960
 Benjamin Britten / MISSA BREVIS (DECCA/CEP 654)
Boys of the the Westminster Cathedral Choir with George Malcolm (organ), 1960

SIDE 1
Kyrie eleison
Gloria

SIDE 2
Sanctus
Benedictus
Agnus Dei

金属的な「キリエ・エレイソン」から始まるこの曲、少年だけで歌われるというのもあり、聞き比べしたい曲のひとつ。ブリテンがこの合唱団のために書き下ろし、初のレコーディングでもあるらしい。古いものなので音は今ひとつで、何やら物音も聞こえるけど、出来は間違いなくトップクラス。ソプラノとアルトの掛合いが迫力あってワクワクさせられる。コーラスも非常に整っていて、一フレーズたりとも聞き逃しては損をするという思いに駆られる。「グローリア」「ベネディクトゥス」ではJohn Hahessyの声も確認でき、アルトのまとまりの良さは彼が牽引力なのだろうと感じる。それを抜きにしても、クリアでエネルギッシュで、本当にこのクワイアは恐るべき実力者。録音物の少ない事が返す返すも惜しまれる。   (by Nao) 2006/07/14(Friday)up
 LP

1959
 THE CHOIR OF WESTMINSTER CATHEDRAL
VICTORIA : RESPONSORIES FOR TENEBRAE (argo/ECS747)


THE CHOIR OF WESTMINSTER CATHEDRAL, First Soprano:MICHAEL RONAYNE, Second Soprano: JOHN HAHESSY, Conducted by GEORGE MALCOLM, 1st and 2nd April, 1959

Side 1
MAUNDY THURSDAY, Second Nocturn
1. AMICUS MEUS
2. JUDAS MERCATOR
3. UNUS EX DISCIPULIS
MAUNDY THURSDAY, Third Nocturn
1. ERAM QUASI AGNUS
2. UNA HORA
3. SENIORES POPULI
GOOD FRIDAY, Second Nocturn
1. TAMQUAM AD LATRONEM
2. TENEBRAE FACTAE SUNT
3. ANIMAM MEAM
GOOD FRIDAY, Third Nocturn
1. TRADIDERUNT ME
2. JESUM TRADIDIT IMPIUS
3. CALIGAVERUNT OCULI

Side 2
HOLY SATURDAY, Second Nocturn
1. RECESSIT PASTOR
2. O VOS OMNES
3. ECCE QUOMOND MORITUR
HOLY SATURDAY, Third Nocturn
1. ASTITERUNT REGES
2. AESTIMATUS SUM
3. SEPULTO DOMINO

argoのeclipseシリーズの1枚で、1959年録音の演奏を15年後に再販したもの。ウェストミンスターの指揮者って、クレオベりーの前は知らないなあとジャケットを眺めていたら、ソリストにJohn Hahessyの名前がありドキドキ。彼の声は各パートのソリスト4人のコーラスとして聞く事ができるが、テノールパートには何気にイアン・パートリッジもいたりする。John Hahessyは真っ直ぐのきれいなアルトなんだけど、ソプラノのMichael Ronayneの声がとにかく際立っていて、そっちに気を取られてしまう。変声までは余裕のある年頃と思われる凛とした勢いのある声で、曲がパ〜ッと華やぐの。バリバリのソロ集で聞きたいデッス。ソリストも魅力的だけど、この時代のウェストミンスターの上手さはかなり衝撃だった。録音が年代を感じさせないクリアな事にも驚いたが、コーラスがとても清楚で端正な上に、曲の要所をキチっと押さえてコントロールがなされている。ヴィクトリアって曲名を確認せず漠然と聞いてしまうけど、知っている曲「ウナ・ホーラ」も緩急や膨らみの付け方など尋常じゃなく上手い。にわかに私の中で指揮者ジョージ・マルコム氏の存在が気になり始めている。
ネットで検索したところ、このヴィクトリアはいまや伝説の録音となっているとの事。が、マルコム氏はたいへんなハープシコードの名手かつオケの指揮者でもあったようで、聖歌隊での演奏は少ないらしい。ああ、血が騒ぐ〜。 (by Nao) 2005/11/25(Friday)up

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(お返事は出来ないと思います)