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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

死者の谷の聖十字架聖歌隊・児童合唱団

スペイン聖十字少年合唱団

Escolania de la Abadia de Santa Cruz del Valle de Los Caidos





 CD 14世紀以前のカタルーニャの音楽(La Musica en Cataluna hasta el S.XIV)−スペイン古楽集成V (東芝EMI TOCE-6253) recording: unknown / choir director:Fray Luis Lozano,O.S.B, (総指揮:Jose Luis Ochoa de Olza)

>>中世カタルーニャ歌曲選(10-13世紀)<<
1.今日こそわれ歌わん.....3:56
2.アレルヤ、われらが喜ばしき歌声.....2:35
3.大いなる海の力をも.....1:59
4.まさしく同じ姿のうちに.....2:29
5.ホザンナ、聖なる処女の.....1:45
6.甘き春に.....2:40
7.ギデオンの時代には.....1:08
8.わが心をば.....1:36
9.冬の寒さは去り.....1:28
10.貧しき根より生まれし花は.....1:24
>>モンセラートの”朱い本”(14世紀)<<
11.おお、輝く聖処女.....2:29
12.声そろえ歌わん.....1:11
13.喜びの都の女王.....2:47
14.七つの喜び.....2:06
15.処女なる御母を讃えん.....0:29
16.われら死をめざして走らん.....2:23
17.笏杖もて輝ける御身.....0:27
18.あまねき天の女王よ.....2:16
19.母なるマリアよ.....3:23
20.輝ける星よ.....3:04
 
 これを最初に聴いた時、児童合唱の声には少女が混じっているの?・・・でもスペインはローマ・カトリックの伝統が色濃く残っている土地だし、この録音は年代不明ではあるけどそれなりに古そうなので修道院の聖歌隊に少女が混じることはないよな〜と、しばし迷いました。それほどに少年達の声音は明るく柔軟です。ただソリストの声は間違いなく少年の声だと感じました。それになんか1966年来日のスペイン聖十字架少年合唱団のソリスト達の発声と似たようにも聴こえます。でもやはり別団体ですかね?ナゾです。
 このアルバムはずいぶん前に何気なくショップで見つけて購入しましたが、他では聴けないような雰囲気が味わえるので結構気に入っています。「スペイン古楽集成」というシリーズの1枚らしく、明確な意図をもって編集されているようですが、書いてある内容が専門的でむつかしいので私の理解の範囲を超えているため説明できません。ただ中世のカタルーニャの音楽の豊かさがぎゅっとこの1枚に詰まっているようでした。「モンセラートの朱い本」の方はモンセラート修道院で当時演じられていた歌謡と宗教的な性格の舞曲を収めたコレクションだそうです。何やら修道院の中で巡礼者達が輪になって歌って踊っていたらしいですよ。教会というと抹香臭いイメージを抱いていましたが、スペインの中世の教会は結構活気があったんですね〜。「スペイン古楽集成」のシリーズTでもこの合唱団が参加しているようなので、そのうちHetsujiさんが紹介してくださるかな〜と楽しみにしてます。         (by Wing) 2005/02/11(Friday)up 
 CD   聖母マリア頌歌集(12・13世紀)賢王アルフォンソ十世の編纂による(Las Cantigas de Santa Maria del Rey Alfonso X El Sabio)― スペイン古楽集成T(東芝EMI TOCE-6251)
Capilla Musical y Escolania de Cruz del Valle de los Caidos,(指揮)L. Lozano / Atrium Musicae,(指揮)G. Paniagua / (総指揮・バリトン)) J. L. Ochoa de Olza / 録音年不明

1.序章/詩つくり歌うは(バリトン)
2.第1番/最も好むことは(器楽)
3.第20番/ヘセーの聖母(テノール・合唱)
4.第29番/心のうちに(器楽)
5.第40番/御身に神の救いあれ(バリトン)
6.第118番/あのお方、神の御母が(テノール・合唱)
7.第79番/ああ、聖母マリア(児童合唱)
8.第384番/そのすばらしい美しさで(バリトン・合唱)
9.第216番/聖母マリアに(器楽)
10.第100番/聖母マリア、夜明けの星よ(児童合唱・独唱)
11.第166番/その犯した罪ゆえに(テノール・バリトン)
12.第159番/聖母マリアは盗人を許し給わない(器楽)
13.第11/T番/御名たたえられてあり(児童合唱・独唱)
14.第302番/キリストの御母に(器楽)
15.第58番/手だて尽くして(児童合唱・独唱)
16.第358番/その御姿(器楽)
17.第25番/すっかり借りを返すことも
18.第179番/聖母はよくご存知(器楽)
19.第2/U番/博士たちは(テノール)
20.第222番/まことの信仰をもって(器楽)
21.第320番/聖母マリアは掲げ給う(テノール・合唱)
22.第279番/聖母マリア、われを救い給え(バリトン)
23.第380番/一刻もためらわず(バリトン・合唱(アカペラ))
24.第401番/懇願(テノール)

 録音年は不明ですが、響きは間違いなく来日時のものと同じなので、その頃の録音と思われます。過去にスペイン古楽集成Vを紹介したときは、スペイン聖十字架と死者の谷聖十字架が同じ合唱団か半信半疑でしたが、やはり同じ合唱団でした。響きから推測するに、録音も皆、同時期(1960年代後半)でしょう。ブックレットに記載された合唱団の説明と、ネット上の情報を参考に合唱団の概要をまとめておきます。
『マドリードの北西約40km、エル・エスコリアルの北東約10kmのグアダラマ山麓に、スペイン内戦の死者の霊を弔うための死者の谷(戦没者の谷)Valle de los Caidosといわれる慰霊施設がある。谷には、大教会堂と花崗岩の稜線をくりぬいた高さ約150mの大十字架がある。死者の谷聖十字架聖歌隊は、1958年、竣工と同時にこの教会に発足した。聖歌隊児童はスペイン全域からきびしいコンクールを経て選出され、歌唱の能力だけではなく学課、素行とも優秀な児童にかぎって参加を許される。1966年夏に来日している。』
 さて、このアルバムはというと、少年合唱で歌われるのは全体のうち4曲しかなく、私にとってはこの合唱団を追う上での資料的な存在という程度にとどまっています。しかし、古楽に興味のある人にとっては貴重なアルバムなのかもしれません。カンティガというのは、ウィキペディアによると「中世西洋音楽のひとつで、イベリア半島における単旋律の歌曲。頌歌(しょうか)ともいう。」だそうです。スペイン版グレゴリオ聖歌みたいな感じですかねぇ。グレゴリオ聖歌と違うのは、これには世俗色の強い旋律や詩なども含まれており、当時の生活や文化の様子を知る手がかりとなるようです。当時のスペインは東洋と西洋の出会いの場。それが反映されているのか、オリエントな雰囲気を感じるアルバムです。   (by Wing)2013/03/01 fri up
 CD

1992
PADRE ANTONIO SOLER(1729-1783): LOS VILLANCICOS - MYSTERES DE NOEL / Spanish Christmas songs (JADE 12 21.85) (C)1992 / director:JEAN-MICHEL HASLER

1.INFANTILLO,POETA Y CURA(LITTLE BOY,POET AND PRIEST).....10:53
2.VISITA DE CARCELES(VISIT TO THE PRISONS).....5:24
3.ANGEL,SAN JOSE Y NUESTRA SENORA(ANGEL,JOSEPH AND OUR LADY).....10:31
4.ANTON Y GILA(ANTON AND GILA).....5:50 
5.ANTON Y PASCUAL(ANTON AND PASCUAL).....9:10
6.CIEGO Y LAZARILLO(THE BLIND MAN AND LAZRILLO).....6:50
7.UN ANGEL Y EL DEMONIO(AN ANGEL AND THE DEVIL).....7:57

soloists:
Soprano: Rufino Carrillo De La Rosa(1),Javier Hermida Garcia-Fraile(3,7),Jesus Lopez Palomo(2),Fernando Martin De Blas(4),Jaime Plaza Marin(1),Antonio Torrecillas Sanchez(2,3)
Alto: Luis Arturo Araoz Penin(5),Javier Blasco Blanco(2,6),Miguel Angel Lopez Penuelas(3)

 
 このアルバムの作品、宗教曲にしては奇妙な(躍動感のありすぎる)旋律ですし、タイトルにNOELとあるけれどこれまで耳馴染んでいるクリスマス曲とは雰囲気をあまりにも異にしていて、かなり鮮烈な印象を受けました。最初に聴き終えた時、「自分はスペイン演歌を聴いたのか?」と思ったくらいアクが強いです。でも実際のところは由緒ある修道院のカペルマイスターが作曲した宗教的なクリスマス曲のようです。作曲家であるPadre Antonio Solerは、少年時代はモンセラート修道院聖歌隊に属し、後にEscorial(王立)の修道院(つまりサン・ロレンツォのこと?)の聖歌隊指導者及びオルガニストとして一生を終えたというようなことが書かれていましたから。。。
 しかしまったくもってどの曲も独特なリズムと旋律です。そして全ての曲がソロの掛け合いをベースとした構成になっています。ソリストの役柄は決まっていて(例えば7曲目ではソプラノソリストが天使、バリトンソリストが悪魔の役)、いわば受難曲風なのですが、どちらかというとオペレッタみたいなという方がぴったりくるかもしれません。伴奏は弦楽器が主体ですが、時にはタンバリンやカスタネットのような音も聴こえてきて、「祭りだ、祭りだ〜」みたいな湧き踊るような空気を感じます。スペインの人の体内には情熱的なリズムが息づいているのかなぁなんて勝手に想像しながら聴いてました。
 歌の方の実力はといいますと、アルトソロの地声がよく目立ち、歌い方には拙いところがかなりあります。けれど私は基本的にラテン系の合唱団も地声アルトも好きなので気にはなりませんでした。端正な合唱を楽しみたいという方には曲風からして今ひとつかもしれませんが、ソロ好きな方にはおすすめの1枚です。         (by Wing) 2005/02/04(Friday)up 
 LP

1972
CANTO GREGORIANO(HISAPVOX/HHS 10-411)P.C.1972/Escolania Y "SCHOLA" de la Abadia de Santa Cruz del Valle de Los Caidos/Director;Laurentiono Saenz de Buruaga, O.S.B.

CARA 1
MISA DE ANGELIS
Kyrie.....2.53
Gloria.....3.21
Credo.....4.46
Sanctus.....2.02
Agnus.....1.26

KYRIAL HISPANO
Kyrie.....2.12
Sanctus2.....1.39
Agnus 2.....1.15

CARA 2
MISA DE LA VIRGEN
Kyrie.....2.22
Gloria.....3.51
Sanctus.....1.45
Agnus.....1.31

ANTIFONIAS MARIALES
<<Tono sencillo>>
Salve Regina.....1.58
Alma Redemptoris Mater.....1.09
Ave Regina coelorum.....0.51
Regina coeli.....0.41
<<Tono solemne>>
Salve Regina.....2.51
O quam glorifica.....2.53

スペイン十字架合唱団(死の谷の聖十字架合唱団)によるグレゴリオ聖歌集。以前、店頭でたまたま購入したグレゴリオ聖歌のベスト版CDにミサ・アンジェリ(天使のミサ)が入っていて、以来ずっと欲しいと思っていた原盤(たぶん)である。少年合唱によるグレゴリオ聖歌自体が珍しいことに加え、そのうちのミサ・アンジェリときてはもう大喜びもの。グレゴリオ聖歌にはいろいろなものがあるが、その中でももっとも人気があるものの一つがこのミサ・アンジェリだそうである。グレゴリオというと単純で無の境地のような単旋律がひたすら続く印象があるが、このミサ・アンジェリは旋律の美しさが秀逸。耳になじみやすいのもあるからだろうか、日本のカトリック教会では、以前は教会での世界共通語=ラテン語によるミサも義務付けられており、その際はミサ・アンジェリもよく採用されていたらしい。だから、私の親の世代だと、音楽の知識と無関係にミサ・アンジェリが身に染み付いたように空で歌えてしまうのである。私の世代になるとラテン語ミサどころか途中から使用される日本語の祈祷の文句も文語から口語になってしまっているが、子供の頃はまだたまにラテン語ミサにあずかる機会があり、その時は子供ながら旋律の美しさに聞き入っていたものである。このアルバムでのスペイン十字架の演奏はというと、旋律の美しさにふさわしく、再生した時に聞こえる第一声から重心のきいた硬質のボーイソプラノが、厳かに響いていく。EPにあるかわいい少年合唱団の声ではない。訓練の行き届いた格調高い響き。だがボーイソプラノであるがゆえに、声が低く抑えられているにも関わらず清澄である。ほかにサルヴェ・レジナなど、なじみはあるが少年合唱のアルバムでは(私は)あまり聞かない曲が収められていて、貴重なランナップとなっている。    (by Emu) 2006/03/09(Thursday)up 
 LP

1966
 
スペイン聖十字架少年合唱隊 ESCOLANIA DE SANTA CRUZ DEL VALLE DE LOS CAIDOS (キングレコード SH5257)
指揮:ルイス・ロサーノ神父(LUIZ LOSANO), ピアノ・オルガン:アダベルト・マルティネス神父(ADALBERTO MARTINEZ),東京少年合唱隊,キング・オーケストラ,(C)1966
ソロ:ホセ・カルロス・サンス・ガリャールド(JOSE CARLOS SANZ GALLARDO) 第1面-1,3,4,7 第2面-2,4,5 / マルセリーノ・ガリェーゴ・ロペス(MARCERINO GALLEGO LOPEZ) 第1面-1 第2面-1

<第1面>
1.マルセリーノの歌 CANCION DE MARCELINO from The Film "MARCELINO PAN Y VINO" (P.SOROZABAL-L.VAJDA, arr.KOMACHI)
2.アヴェ・マリア AVE MARIA (T.L. de VICTORIA)
3.アヴェ・ヴェルム・コルプス AVE VERUM CORPUS (W.A.MOZART)
4.私のいとし子 ENE POTXOLO (M.RUIZ, arr.L.LOSANO)
5.ロバは死んでしまった YA SE MURIO EL BURRO (M.RUIZ)
6.イネシーナ INESINA (M.RUIZ)
7.私の小屋のそばで AL LADO DE MI CABANA (M.RUIZ)

<第2面>
1.秋 OTONAL (M.RUIZ)
2.グラナダ GRANADA (POPULAR ANDALUZA)
3.マドレ、ドアーのところに MADRE EN LA PUERTA (POPULAR ANDALUZA)
4.待ちぼうけ MACHIBOKE (H.KITAHARA, K.YAMADA)
5.波浮の港 HABU NO MINATO (U.NOGUCHI, S.NAKAYAMA)
6.オリーヴの山で IN MONTE OLIVETI (J.I.PRIETO)
7.アディオス ADIOS (J.I.PREIETO)

 全体にスペイン民謡主体の構成で、しかも他の合唱団のアルバムでは聞けないような曲ばかり。ソロが多く、ソリストがこれまた素晴しい。何度聞いてもまた聞きたくなる、そんな魅力いっぱいのアルバムです。注文をつけるとすれば、教会付きの聖歌隊に対しすごく失礼な言い分ですが、1面の2,3曲目のような宗教曲は無くてもよかったかな。このアルバムを聞く限り、この合唱団の魅力は合唱ではなくソロと選曲にあると感じます。ソリストの独特な声とドラマチックな歌い方は、宗教曲ではなく、スペイン民謡のような物悲しかったり、舞踏的な曲によく合っています。「イネシーナ」も素敵ですが、「グラナダ」はもうほんと最高!キングレコードのベスト盤CDに「イネシーナ」が入っていて、「グラナダ」が入ってないのは手落ちって感じです。「マドレ、ドアーのところに」は、パリ木のちょっとおどろおどろしいアルトで聞き慣れていただけに、ここでは涼やかなボーイアルトで歌われ、違う曲かと思いました。「待ちぼうけ」は、数ある日本の曲のうちでよくぞコレを選曲してくれた!というくらい印象的な演奏。つたない日本語をあやつった歌い方が、コロコロする曲の雰囲気と絶妙のマッチング。ルの巻き舌加減や、ホセくんの高貴な中音とクリンと切り替わる高音がやみつきになります。ソリスト名は2名の記載がありますが、他のソリストも歌っているようです。何せ、ほとんどの曲でソロが入りますからね。一方、合唱はソロの表現力とは異なり、コドモっぽい印象の響きで、南国フルーツのような明るい柔らかさが少年少女風。これが通常の宗教曲とはあまり合っていないように感じるんですよねぇ。
 さて、このアルバム、一度っきりの来日時に録音した日本独自のアルバムというレアモノです。おかげで手に入りづらく、実は私も持っていません。友人に貸してもらってジャケを撮影したり、コピーしたりしました。お宝を快く貸してくれた友人に感謝です。セブン・シーズ・レコードのシリーズ(キングレコード)は、ケルンザー少年合唱団もあるし、埋もれさせるのはほんと勿体ない。コンピレーションではなく、それぞれ単独にCD化してくれないかな〜と切に願ってやみません。  (by Wing)2013/03/01 fri up

Simon Woolfのページで、20年の歳月を経て、手に入れた盤だと説明しましたが、この盤も、1度逃してから、入手までに20年以上を要した盤です。届いたレコードは、カバーが腹が立つほど傷付いていました(元々の所有施設の扱い)が、盤は奇跡的にほぼ無傷でした。
そこで出てきたボーイ・ソプラノは、今では望めないであろう金粉キラキラのきれいな球体の音。合唱も個々の声を均していない、ソリストが集まって歌っているかのようなキンラキンラの自然系。いくらでもPOPS系の華々しさで歌えそうなところを聖十字架の額縁に飾って、華やかですが慎み深さや素朴さを残しています。そういうテイストは、特にもグラナダで感じました。Solo の JOSE CARLOS SANZ GALLARDO くんが素晴らし過ぎるのでした。というか、ソリストの全てが素晴らしいのでした。時代なのかも、です。繰り返して1日中聴いていたい気分なのですが、盤、減っちゃうから…。きょうは2回で我慢しました。カセットの時代が懐かしいです。  (by Hetsuji)2022/01/15 sat up
 EP

1965
 VILLANCICOS EN EL VALLE DE LOS CAIDOS(Polydor/285 FEP)1965/ESCOLANIA DE LA SANTA CRUZ DEL VALLE DE LOS CAIDOS/Dir.: LUIS LOZANO

Cara A
1.Noche de Paz
2.Adeste Fideles

Cara B
1.Rin, Rin
2.Villancico infantil

Solista contralto:Alberto Armendariz, Slista tiple: Carlos Cuevas

ジャケットカバーを見て、この合唱団ってこんなところにあるんだと思うと同時に、十字架でかっ!と思った次第。タイトルは「死者の谷のクリスマス」でよいのかな。最初の曲は「聖しこの夜」。発声が独特というか、洗練された透明系の発声ではない厚みのある土着系なので、最初がちゃがちゃか感を感じるが、聞いていくうちに、この独特さが非常に魅力的に感じられるようになる。ソロ2人も、声量、情緒ともに豊かな「聴かせる」演奏でとてもよい。(by Emu) 2008/02/24 up
 EP  DOS OBRAS DEL P. PRIETO(COLUMBIA/81314) ESCOLANIA DE SANTA CRUZ DEL VALLE DE LOS CAIDOS/director LUIS LOZANO

Side A
TRES RESPONSORIOS(JOSE IGNACIO PRIETO)
1.IN MONTE OLIVETI
2.OMNES AMICI MEI
3.SICUT OVIS

TRES COROS(JOSE IGNACIO PRIETO)
Side B
1.ADIOS
2.CAPRICHO
3.CETRO EFIMERO

鮮やかな空の青が印象的な45回転EP。タイトルの意味するところはJOSE IGNACIO PRIETOさんの作品集、ぐらいのものでいいのかな。声がグレゴリアンのLPの端整さに近づいているので、録音年は1960年代後半か?曲は厳かな宗教曲。終始合唱で歌われ、お経のように聴いているうちに終わる。   (by Emu) 2006/06/09(Friday)up
 EP

1962
 CANTOS RELIGIOSOS (COLUMBIA ECGE-71693)1962/ESCOLANIA DE "SANTA CRUZ DEL VALLE DE LOS CAIDOS"

SIDE 1
ESCLARECIDA MADRE(GUERRO)
O VIRGEN(GUERRO)

SIDE 2
AVE MARIA(VICTORIA)
REGINA COELI(AICHINGER)

似たようなカバーで4枚出ているうちの一枚で、ヴィクトリア、ゲレーロなどスペインを主とした作曲家の宗教曲集。声は変わらずかわいい系だが、これはこれでいいと思えてきた。アイヒンガーはなかなかテンポがいいし、いい味を出していると思う。ひなびた感じのレコードの音が、60年代という古きよき時代を伝えている。         (by Emu) 2007/02/23(Friday)up
EP

1962 
ESCOLANIA DE SANTA CRUZ DEL VALLE DE LOS CAIDOS (COLUMBIA/ECGE-71692)1962

A面
1.AVE VERUM(Mozart)
2.DOMNE NON SUM DIGNUS(Victoria)

B面
1.O SAGRAMENTUM(Iruarrizaga)
2.EGO SUM PANIS(Iruarrizaga)

スペインプレスの45回転EP。指揮者の記載なし。A面2曲目以外はオルガン伴奏つき。ジャケット裏のリストによるとこのシリーズであと3枚あるようだ。この合唱団ができたのは1950年代ぐらいじゃなかったかと思うので、ということはできて間もない頃の録音ということになる。スペイン十字架というと、少年少女ペスト版「天使のハーモニー」にある「マルセリーノの歌」のソロなどもすばらしいと思うが、自分が一番傾倒しているのは72年のCanto Gregorianoでの大人びた端整な歌声。だものだから、そのつもりで聞くと、このアルバムはまるで別もの。声が甲高いかわいい系で、粗が目立ち、まだまだこれからだなという感じがする。だが、超ゆっくりめに歌われるアヴェ・ヴェルム・コルプスなど、緩急がきいた情緒溢れる演奏は音楽的には豊かで、聞き苦しいものではない。確かにCanto Gregorianoと比べると声は似ても似つかないが、それに至る素養があるのが感じられる。   (by Emu) 2006/02/09(Thursday)up
 EP

1961
VILLANCICOS POPILARES ALEMANES(COLUMBIA ECGE 71590)1961/ESCOLANIA DE "SANTA CRUZ DEL VALLE DE LOS CAIDOS"

1a Cara
LLEGO LA NAVIDAD
NUNCA SNAN LAS CAMAS
KLINGELIN

2a CARA
CIENANGELITOS
NOCHE DE DIOS

ジャケットの青々とした空がクリスマスっぽくないけれど、死者の谷〜がドイツのクリスマス・キャロルを歌ったレコード。例えばA面1曲目はMorgen Kinder、B面1曲目はStille, Stille, 最後が聖しこの夜など。やはりこの頃は、後のグレゴリオ聖歌レコード時代の端整さとは異なり、かわゆいおこちゃま声。ただしこのアルバムではがちゃがちゃ感はなく、相応の統制は取れていて、これがこの聖歌隊のカラーといわれたらそうか、と納得する、ある意味個性であるといえる。ときおりソロが出てくるが、なかなかにしっかりといい声をしている。        (by Emu) 2007/02/16(Friday)up 

sounds’Library
 sounds.library@gmail.com

(お返事は出来ないと思います)