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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

村上友一Tomokazu Murakami

 村上くんは1979年小樽市生まれ。8歳の夏に、全国童謡歌唱コンクール全道ブロックにおいてグランプリを獲得し、以後、数々の賞を受賞。B-Sの天才少年と呼ばれる。そして、5年生の12月、2枚のCD <1)NCDS 39 & 2)NKCD 371> が世に出される。
 翌年1月に彼を取り上げたTVのインタビューで、彼は「歌の世界に吸い込まれるように入っていき、その世界を表現するのが好き」と感受性の豊かなところを見せている。ただ、惜しむらくは、当時既に、5年生の11月から変声期に入り、CDが出た頃には、ソプラノは失われつつあったのだ。けれども、彼は、「(変声は)しょうがないじゃないですか」と、自分自身の変化を、聡明な様子で、冷静に受け止めていた。
 当時、村上くんのお母様からいただいたテープによると、録音は少なくとも2回、1990年1月(10才)、1990年7月(11才)に行われたようだ。   (by Hetsuji) 2000/11/26 up

CD  ボーイソプラノ 天使の歌声 村上友一 キングレコード NKCD 371  1990年1月録音。

1.アヴェ・マリア  
2.野ばら  
3.七つの子  
4.里の秋  
5.夕焼け小焼け  
6.花かげ  
7.よんちょうめのいぬ  
8.ふるさと  
9.花嫁人形
10.りんごのひとりごと
11.お猿のかごや
12.赤とんぼ
13.叱られて
14.荒城の月
15.サラサラ小雪
16.帯広地方の子守歌
17.お月さんとぼうや
18.わらいかわせみに話すなよ
19.ねむたくなっちゃった
20.夏です
21.だれもしらない
22.きちきちばった
23.小さい秋みつけた
24.雪のふるまちを 

 10歳 1990年1月録音のようです。
 聖歌隊系の少年たちがプライベート録音するような味わいがあります。清んだ日本語で日本語の歌を聴くことができるのは貴重ですし嬉しいですが、欲を言えば、収録曲は1曲1曲が時間的に短いのが、残念です。音楽として聴くことを考えれば、できれば3分を越えるような曲を集めて欲しかったです。発音で言えば、個人的には、n、no が、ほんのちょっとだけ気になった程度。ですが、日本語の遺産とも言える?童謡?を澄んだ声で残してくれたことは、それこそ、レガシーと言えると思います。ラジオとかで毎日1曲流してほしいほどの美しさです。   (by Hetsuji) 2016/10/30 SUN UP
CD    天使の歌声 アヴェマリア〜オンブラ・マイ・フ 村上友一 (NCDS 39・STEREO)おそらく、1990年7月録音。

1.アヴェ・マリア 
2.おおホーリー・ナイト 
3.神の御子は 
4.すみれ Le violette 
5.アマリリ麗し Amarilli, mia bella
6.オンブラ・マイ・フOmbra mai fu  

 ボーイ・ソプラノを聴くとき、語るとき、この人は絶対に外せないだろうと思います。 CDは3枚ほど、うちにありますが、中でも、このCDが一番好きで、ヘンな話、尊敬しています。
  どの曲も、彼は、声だけではなくて、精神的にも澄み切って歌っているように聴こえてきます。 この季節、暖かい部屋の中で、このCDを、繰返して聴くのです。そして、「おおホーリー・ナイト」「神の御子は」で声が伸びるとき、その声の奥に感じる清らかさに泣けそうになってしまうのです。
 彼のソロは、耳で聞く日本語が美しい・・・。 情感に溢れながら溺れず、ビブラートのかからないやわらかな声は、ヨーロッパの歴代のソリストにも引けをとらないと思います。
 あと3年、とは言いません。せめて変声期が半年、いえ3か月先だったら、どんな曲を聴かせてくれたのでしょう?・・・などと書かなくても、彼以後の日本国内に、彼を凌ぐ、もとい彼に匹敵するB-Sが現れないところを見ても、村上友一というボーイ・ソプラノが、いかに特異な存在だったかが判ることでしょう。
 存在云々以前+以上に、彼のクリアな歌声が、私が自分自身を見失ったときに行き先を照らしてくれるような気がして、彼の日本語の歌声を聴いています。
 村上くんは、私が最も敬愛し尊敬するB‐Sの一人であり、日本が世界に誇れるB‐Sだと思っています。  (by Hetsuji) 2016/10/29 SAT UP
CD  air MMCC-7003

1.アヴェ・マリア/バッハ-グノー(ボーイソプラノ)
2.主よ、人の望みの喜びよ(ピアノ)
3.オンブラ・マイ・フ/ヘンデル(ボーイソプラノ)
4.サラ・バンド(フランス組曲より)BWV813/バッハ(ピアノ)
5.恋とはどんなものかしら/モーツァルト(ボーイソプラノ)
6.間奏曲op.118−2/ブラームス(ピアノ)
7.すみれ/スカルラッティ(ボーイソプラノ)
8.ラプソディーop.79−2/ブラームス(ピアノ)
9.アマリリ麗し/カッチーニ(ボーイソプラノ)
10.幻想曲とフーガ/バッハ(ピアノ)
11.おおホーリー・ナイト/アダム(ボーイソプラノ)
12.間奏曲op.117−1/ブラームス(ピアノ)
13.アヴェ・マリア/バッハ-グノー(ボーイソプラノ)
14. 目を覚ませと呼ぶ声が聞え/バッハ(ピアノ)

 メジャーをターゲットにしたCDのため、時間確保が主な理由だと邪推しますが、ピアノソロが入っていることによる間延び感が半端ないです。このCDを聴いたときには、せっかくのボーイ・ソプラノの美が薄まっているような気すらしました。個人的には、NCDS39が「濃い」というか「本質」だと思いますが、メジャー・リリースできて、多くのファンに村上君の声が届くなら、このCDの価値はあると思っています。    (by Hetsuji) 2016/10/29 SAT UP
CT    10歳 1990年1月録音

1.アヴェ・マリア  
2.野ばら  
3.七つの子  
4.里の秋  
5.夕焼け小焼け  
6.花かげ  
7.よんちょうめのいぬ  
8.ふるさと  
9.花嫁人形
10.りんごのひとりごと
11.お猿のかごや
12.赤とんぼ
13.叱られて
14.荒城の月
15.サラサラ小雪
16.帯広地方の子守歌
17.お月さんとぼうや
18.わらいかわせみに話すなよ
19.ねむたくなっちゃった
20.夏です
21.だれもしらない
22.きちきちばった
23.小さい秋みつけた
24.雪のふるまちを 

未発表の分より
11歳 1990年7月録音

1.夏の思い出
2.中国地方の子守歌
3.ヴォイケ・サペーテ


今となってはもう入手のいきさつを忘れてしまったのですが、NCDS 39は、直接、村上家へ連絡して譲っていただいたので、そのときに、いただいたカセットだったと思います。に収録されていた曲です。NKCD 371が出る前だったかもしれません。24番までがNKCD 371の収録曲と同じで、更に未発表分の曲も入っていました。その未発表分のうち、3.ヴォイケ・サペーテはその後、air に収録されたのかもしれません。ですが、夏の思い出を始め、未発表の曲がまだまだありそうです。  (by Hetsuji) 2016/10/31 MON UP

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 sounds.library@gmail.com

(お返事は出来ないと思います)