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Art of the treble~sounds’Library (JAPAN)

LP テルツ少年合唱団Tolzer Knabenchor

 私の場合、テルツ少年合唱団のことは,この合唱団をモチーフにして描かれた,たらさわみち氏作「バイエルンの天使」を抜きにしては語れない。(その他多くの中の1つのChoirとしてなんとなく聴いたことはあった)83年頃だと思うが,知人から本を紹介されて読み,意識してテルツ少年合唱団を聴き始めた。このページのこれはこのレコード・・・的な読み方&聴き方を、私はしていたと思う。(私は何度もWingさんにエピソードの音源を特定してもらっていた。)本を読んでいた縁で,たらさわ先生経由で、B-Sソリストのアラン・ベルギウス君のプライベートLPを手にすることが出来たのも幸運だったし、とても嬉しかった。
 生で聴いたのは1990年。初めての,しかもボロいホールで(ごめんなさい)「とっても,楽しかった」「スッゴク上手だった」と感じて,幸せな気分で帰途についたことを覚えている。聴いた人なら解ると思うが,テルツのソリストの声は強靱で,成人男子と対等に歌っても埋もれることがない。(世界各地でギャラを貰って歌っている少年たちだから当然ではある)なおかつ「少年」というプラスアルファがある。
 『一人一人がソリストとして音楽的に高いものを持っている』合唱団として,異彩を放つ。
 そして,最後に,大切なダソクを一つ…この合唱団の声のキーワードは『少年の心意気』。(by Hetsuji) 1999 up

 LP   Der Tolzer Knabenchor Wir sind lust'ge Musikanten (MARCATO 38 078 2 Stereo) Leitung:Gerhard Schmidt-Gaden

Seite 1
1.Lustig ist das Zigeunerleben
2.Von meinen Bergen muss ich scheiden
3.S'Loisachtal
4.Schon ist ein Zylinderhut
5.Wo mag denn nur mein Christian sein?
6.Die Vogelhochzeit (ソロは誰?)
7.Hoch vom Dachstein
8.Kartner Liedermarsch

Seite 2
1.La Montanara (ソロは誰なの?)
2.Ein Tiroler wollte jagen
3.Zwei Sternderl am Himmel
4.Ich ging amol spazieren
5.Hab' mein Wage Vollgelade
6.Ich bin der Doktor Eisenbart
7.Auf der schwabschen Eisenbahne
8.Ich bin ein Musikante (und komm' aus Schwabenland)

このメンバーによるカバー写真は微妙に背景を移動し表情を変え何枚か存在している。おそらくは、散策しながら緊張感もそれほどなく楽しい雰囲気で撮影したのだろうと思う。
なかでも照れつつも楽しそうなこのカバー写真が私の中でのベストショット。
収録曲も他の盤と微妙に重複しているが、これにしか入っていない曲ももしかしたらあるのかも。
テルツっぽいやわらかく温かい合唱で、完成度は高い。収録曲もマル。目を閉じて聞いていると、ヨーロッパ・アルプスのきれいな村でリゾートしている気分。癒されるなあ。宗教曲で勝負するときの戦いを挑むような歌い方ではない。
テルツとWingさんの反論がこわいけれど、私にとってのテルツは宗教曲でもオペラでもなくて、民謡なのだ。ところどころで合唱から個人の(男の子の)声が漏れ聞えるところもなんだかイイ! テルツはコレコレ! 元気があってやさしい。男の子ならこんなふうに育って欲しいって感じなのだ。数小節ずつの色とりどりソロもテルツっぽくて良いなあ。可愛すぎるぞ。
7.Auf der schwabschen Eisenbahneも、Wingさん、ホント、楽しいですよね。8.Ich bin ein Musikanteなんてもう言うこと無いくらい。(by Hetsuji) 2008/04/20 up 
LP

1980 
  MOZART/AVE VERUM/VESPERAE KV 339/TOLZER KNABENCHOR (PHILIPS 6527 207) Dirigent:GERHARD SCHMIDT-GADEN (P)1980

Seite 1: VESPERAE SOLENNES DE CONFESSORE KV/K.339
1.Dixit(Allegro vivace)
2.Confitebor(Allegro) 
3.Beatus vir(Allegro vivace) 
4.Laudate pueri 
5.Laudate Dominum(Andante) 
6.Magnificat(Adagio)
Seite 2
1.AVE VERUM CORPUS KV/K.618
2.INTER NATOS MULIERUM KV/K.72
3.ALMA DEI CREATORIS KV/K.277
4.QUIS TE COMPREHENDAT KV ANH./K.APP.110
5.SANCTA MARIA, MATER DEI KV/K.273

  (P)1980の文字をレコードの盤面から見つけた。この盤でも少年声から男声ソロに至るまで、合唱団内で調達している実力派合唱団だが、ソロにも合唱にもふわっとやわらかくあたたかい味がある。テルツの合唱の持ち味って、音の輪郭がシャーベットが溶けかけたときみたいにソフト。地味で堅実な歌声に聞こえる。等身大の上手さ、ってところが魅力かな。ソリストも訓練が行き届き歌心も声量も技量もあり、やわらかくあたたかくて、持ち味は合唱と同じ傾向にある。とってもとっても上手なんだけれど、合唱ソロともに持ち味が同じで、聴いていて印象が「埋没」してしまう原因の一つかな。いまいち、立体感に欠けるのだワ。(もしもウィーン少年合唱団だったら、「合唱」の音の輪郭がシャープで華やかだから人間ぽい=体温のある歌い方をするソリストとの対比ではお互いを引き立てあうワな、なんて つい思う)
  ・・・それにしても、実力のある優雅なソリストくんは誰なんだろう? この時代のことを書かれているたらさわ先生ならご存じなんだろうな。  (by Hetsuji) 2003/06/08 up 
LP

1980  
   
LP

1980  
  Johann Sebastian Bach : DIE MOTETTEN BWV225-230 (PHILIPS 9500 950)LP 1980(或いは1979)年録音

(SEITE 1)
1. Singet dem Herrn ein neues Lied BWV 225
2. Furchte dich nicht BWV228
3. Komm Jesu, komm BWV229
(SEITE 2)
4. Jesus meine Freude BWV 227
5. Lobet den Herrn, alle Heiden BWV 230 
6. Der Geist hilft unsrer Schwachheit auf BWV 226

指揮:Gerhard Schmidt-Gaden
ソリスト:
(Sopran) Markus Huber(1-4),Carsten Muller(1-4),Gregor Lutje(1,3)/(Mezzosopran) Christian Schulz(4)/(Alt) Tobias Pfulb(1,3),Rene Jacobs(1,3),Thomas Paulsen(2,4),Matthias Ettmayr(2),Christian Schulz(4)
(Tenor) Eberhard Schuler(1-4),Frank Petersen(2),Franz von Lerchenhorst(1,3),Frank Bossert(2,4)/(Bas) Florian Keller(2,4),Heinz Haggenmuller(1,2,3),Walter Gampert(1,3)

  これは私の夢のアルバムでした。ずーっとずーっと欲しいと思っていたのを、ある方のご好意により譲っていただき、あしかけ十数年の念願がかないました。まず最初にこの場を借りてお礼申し上げます。
  さて、このアルバムはBWV225の晴れやかなステレオ合唱からはいってきます。「Singet ~」・・そうこうしているうちに左の第1コアのソロ、応えるように右の第2コアのソロ。もちろん目立つのはソプラノ・ソロ。そうなると気になってくるのは、ソリストの声。なんといってもこのアルバムのソリスト達は、あの「バイエルンの天使」の登場人物たちのオンパレードなのですから!!ミュラー君に、グレゴール君トビアス君。想像でしかなかった彼らの声が聴けるんですよ~!。と喜んだのもつかの間・・だっ誰がどの声なの?!?!そう、わからないんです。気になって気になって、少なくとも10回以上は連続して聴きました。しかし、私の耳の分解能では聞き分けることができません。フーバー君の声しか知らないというハンデもあるにはありますが、声質がみんなそれほど違っていないんです。しかも同じくらい上手い。む、む~ん、仕方なくあきらめました。とりあえず、特定はできないまでも、念願の彼らの歌声を聴けたことには変わりないので、大満足!
  全体についてですが、これは私が聴いた中で最も好きな1枚です。アルバムの全体を通じてエネルギーがみなぎっています。それにテンポや「とめ」「はいり」の間のとりかたが絶妙で、やみつきになってしまう。早すぎず、遅すぎず、とても心地よいのです。また、ソロが多い演奏形式をとっているのも魅力のひとつです。合唱だけでもきれいですが、ソロが入るとメリハリがついて聴いていて楽しく感じます。私はバッハのモテットが大好きで、とくにBWV225は明るくて楽しくてノリも良くて一番気に入っているのですが、いろいろな合唱団のBWV225をMDに編集して聞き比べしたいなぁなんて「おたっきー」なことに考えをめぐらせいます。でも絶対にこのアルバムの演奏がぴかいちですね!
  それにしても、テルツの1996年録音のものはどうしてソロが少ないんでしょう?!リッター君と同レベルのソリストがあと1,2名いればもしかしてソロの多い構成だったかも??単なる私の想像ですが、このアルバムの録音時はミュラー君、フーバー君、グレゴール君という実力の拮抗したソプラノ・ソリストがいて、声質もかなり似ていたのでこういう形式で演奏するのにうってつけだったのかもしれません。それにアルト陣も層が厚い。つまり夢の時代だったのですね~。そんなことを考え始めると、90年に来日したときもソリストが揃っていたので、モテットを録音して欲しかった~なんて思ってしまうのデス。第1ソプラノがフリークナー君、第2ソプラノがシュテファン・ベッカーバウアー君。脇を固めるソプラノ・ソロがセバスチャン・ブラチュケ君クリスティアン・ガイアー君、でもってスペシャル・メゾのフィリップ・ツィースレビッチ君。あっ、でもアルトがクリスティアン・ギュンター君くらいしかいないのがちょっと弱いかな・・・。いけない、また勝手な夢を膨らませてしまいました。
  こんなすぺしゃるステキなアルバムなのにCD化されていないのが、とても残念です。なんでも廉価版で出してしまうフィリップスが発売元なんですよ(これは偏見?!だってウィーン少でいっぱいやってるんですもの)。フィリップスさーん、お願いです、ぜひぜひCD化して下さい!! (by Wing) 2003/01/12 up 
 LP

1979
  PERGOLESI: STABAT MATER (PHILIPS 6501 011) 8.-10.1.1979 Kirche St.Ottilien (Moschenfeld) / Dir. Gerhard Schmidt-Gaden

<Seite 1>
1.(Duetto) Stabat Mater dolorosa
2.(Aria-sopran) Cujus animam gementem
3.(Duetto) O quam tristis et afflica
4.(Aria-alt) Quae moerebat et dolebat
5.(Duetto) Quis est homo, qui non fleret
6.(Aria-sopran) Vidit suum dulcem natum
7.(Aria-alt) Eja mater, fons amoris

<Seite 2>
8.(Duetto) Fac, ut ardeat cor meum
9.(Duetto) Sancta Mater, istud agas
10.(Aria-alt) Fac, ut portem Christi mortem
11.(Duetto) Inflammatus eet accensus
12.(Dettuo) Quando corpus morietur

(Sopran) Klaus Brettschneider(5,6,11),
Stefan Frangoulis(2,9)
(Alt) Christian Siferlinger(4,9),
Michael Stumpf(5,7,10,11)

 テルツのスタバトの存在はたらさわ氏の「こんにちは天使たち」の録音紹介にあったのでずいぶん以前から知っていましたが、実際に聴いたことはありませんでし、ジャケすら見たことはありませんでした。それが幸運にもこうしてオリジナルを手にすることができ、ほんとに嬉しいかぎりです。
 演奏はといえば、言うまでもなく期待を裏切らない素晴らしいものでした。スタバトに関してはこれまでも今後もヘニッヒ君を越えるモノには出逢えないだろうと思っていましたが、これはまさにそれと双肩を成す存在でした。合唱団への思い入れや手に入れるまでの道のりを加味してしまうと、私的にはこのテルツのスタバトの方にやや軍配。それにアルトがボーイアルトとくれば魅力も倍増です。演奏形式は一部合唱を取り入れたもので、ソロをソプラノとアルト各2名づつで歌い分けます。ソロはもちろんのこと、合唱部も迫力、力の強弱、歯切れのどれをとっても申し分のない素晴らしさで、とくに8曲目などは出だしから「来た~!!」と心臓がバクバクするほどステキでした。
 ところで、アルトのChristian Siferlinger君は「ALTBAIRISCHE WEIHNACHTSMUSIK」で透き通ったソプラノを聴かせてくれた私のお気に入り。このクリスマスアルバム中の1曲でしか彼の声を聴いたことがありませんでしたが、ここで思わぬ再会。アルトに変わってはいましたが、彼のアルト声を聴けるとは思ってもいなかったので、嬉しくそしてソリストの成長に触れるという幸せな瞬間となりました。ソプラノ時代とはガラリと雰囲気が変わり、男の子らしいちょっと重ための声でビブラートを効かせたドラマチックな歌い方がスタバトに似合っています。もう一人のアルトMichael Stumpf君はChristian君を若干甘くしたような声質で、アルトとしてはこの子の方が私好み。とは言っても、この二人雰囲気がよく似ていて、記載がなければどちらが歌っているか間違えてしまいそう。記載があってすら、4、7曲目は同じ子じゃないの??と思う始末。そして両名ともアルトでありながらかなりの高音まで出せてしまうんですよね、すごいなぁ。
 ソプラノのKlaus Brettschneider君は突き抜けるように明るい華のあるソプラノがWiedl君と似た雰囲気です。この二人はほぼ同時期に活躍していたはずですから、当時の演奏会はさぞや迫力があったことでしょうね。これまで映像の「ポッペアの戴冠」はKlaus君が演じていて、声はWiedl君の吹き替え(CDでは彼なので)だと思っていましたが、これだけ声の雰囲気が似ていると吹き替えではないのかもと思うようになりました。もう一人のStefan Frangoulis君もこれまた似たような感じでとても上手でした。
 ソロはそれぞれ2名づつで歌い分けていますが、上記したように声質や雰囲気が似ているので曲ごとにプツッと途切れる印象は無く、最後まで滑らかに聴き流すことができます。また合唱が所々で入ってくるのも良いアクセントになっています。このアルバムとバッハのモテットとは間違いなくこの時代のテルツの傑作でしょう。  (by Wing) 2006/01/12(Thursday)up 
 LP

1978
  Der Tolzer Knabenchor singt die Lieder unserer Fernsehlieblinge (PHILIPS Club Edition 38 322 4) (P)1978

<Seite 1>
1. Heidi (アルプスの少女ハイジ).....2:38
2. Fahr mit im Kli-Kla-Klawiterbus (KLI-KLA-KLAWITTER).....2:13
3. Sindbad (シンドバッドの冒険).....2:46
4. Die Familie Barbapapa (バーバパパ).....2:09
5. Flipper ist unser bester Freund (わんぱくフリッパー).....2:58
6. Die kleinen Strolche (Little Rascals).....1:56
7. Schweinchen Dick / Kleines Schweinchen, wir sind dicke Freunde (ポーキー・ピッグ).....2:47
<Seite 2>
8. Die Biene Maja (みつばちマーヤの冒険).....2:57
9. Der, die, das (セサミストリート).....2:10
10. Pinocchio (樫の木モックorピノキオ).....3:02
11. Kimba (ジャングル大帝).....2:55
12. Hey, Pippi Langstrumpf (長くつ下のピッピ).....3:20
13. Wer hat an der Uhr gedreht (ピンクパンサー).....3:05

 念願のTVソング集が手に入りました!昔観ていたTV番組がてんこ盛りです~。日本で放映されていたものは番組名を邦題で記載しました。「Pinocchio」は1983年収録の”Komm mit ins Land der Lieder”でこの曲を歌っており、背景を見る限り「樫の木モック」のことみたいですね。懐かしいなぁ。「モック、モック、樫の木モック、モック、モック、樫の木モ~ック~♪」なんて主題歌を思わず口ずさんでしまう。半分以上が見たことのある番組で、ハイジを見てはいつかあんなところで生活したい!という山への憧憬を抱き、シンドバッドはナツメの種を砂漠に吐き捨てて魔神の子供を殺してしまったかして命をとられそうになるエピソードが妙に鮮明に残ってます。バーバパパは今回は誰が何に変身するのかな?とすごく楽しみでしたし、フリッパーはキュキュキュッと鳴きながら海面に尻尾で立っている可愛らしい姿が目に焼きついています。マーヤは水のしずくや花粉団子がすっごく美味しそうだったなぁ。ジャングル大帝レオも動物達の間で起こるドラマがドキドキで欠かさず見ていたっけ。ほんとにほんとに懐かしい。もちろん日本での歌とは全然違っていますがそこも興味深いところで、あ~この曲番組の雰囲気と合ってるなぁ、へぇこんな風な曲にしたんだ~などと、頭の中で日本の主題歌を思い浮かべながら聴き比べるのも楽しかったです。私には子供時代がフラッシュバックするまさに思い出の1枚といった感じのアルバムでした。         (by Wing) 2007/02/16(Friday)up 
 LP

1980
  Weihnachten zu Haus mit dem Tolzer Knabenchor (Philips 6305 376) (P)1978 / dir. Gerhard Schmidt-Gaden

1.Morgen Kinder wird's was geben.....1:45
2.Oh Tannenbaum.....2:08
3.Kommet ihr Hirten.....1:58
4.Frohliche Weihnacht uberall.....2:11
5.Suser die Glocken nie klingen.....4:26
6.Ihr Kinderlein kommet.....3:15
7.Oh du Frohliche.....3:22
8.Stille Nacht,heilige Nacht.....4:05
9.Es wird scho glei dumpa.....3:00
10.Komm', mir geh'n nach Bethlehem.....1:54
11.In Dulci Jubilo.....3:17
12.Vom Himmel hoch o Englein kommt.....2:42
13.Es ist ein Ros entsprungen.....2:22
14.Alle Jahre wieder.....1:41

 バイエルンの天使(別冊本)のアルバム紹介ページでジャケを目にして以来探していたアルバムにやっと巡り合えました。テルツのPhilipsものはバッハのモテット、ペルゴレージのスタバト、モーツァルト集などかなり良いラインナップがありますが、このアルバムもPhilipsレーベルですね~。私が欲しいTVソング集もそうですし・・・。テルツのPhilipsシリーズはオークションでも出現率が低い上、CD化率も低いときているのがまったくもって残念至極です。このアルバムもCD化されてないのよね~などと思いつつ、オリジナルLPを手にそれを聴きながら曲目を入力していると、??アレ??っと思い当たったことが。「確かに曲目は他のアルバムでも見慣れているものなんだけど・・・でもこの曲数にこのアレンジって・・・・あーーっ!!!この内容はまさに2年程前にコピーしてもらったCDと同じでは!!!そうかぁぁ、CD化されていたんだ。」と判明に至りました。そのコピーを初めて聴いた時になんだか聴いたことのないアレンジのような気がするゾと思いつつも、アルバムのタイトルが違っていたし曲目に新鮮味も無かったため深く追求していませんでした。それがまさか自分が探していたこのアルバムだったとは。オリジナルを手にして初めて判明した事実にびっくりです。コピーしてもらったCDの方もジャケのスキャンをもらっているので次回にでも紹介しようと思います。
 アルバムの内容はおなじみの曲目ばかりですが伴奏が賑やか過ぎず、テルツの柔らかだけど心意気溢れたハーモニーを存分に感じることのできる好感の持てる仕上がりになっています。なんというか綺麗に揃っている(ヤスリがけされている)ハーモニーとはお世辞にも言えず、個人の声がバラバラと判別できそうなのにそのくせ全然下手でも耳障りでもなく、そしてフレーズの抑揚や始末にいたってはさすが!と思えてしまう。この辺が上手いくせに素朴さを感じさせるという絶妙な味とバランスをかもし出し、私の愛のツボを刺激してやまないのかもしれません。さらに、ハーモニーの柔らかさとユレ(ビブラートとまではいかない)がとても心地良いとくる。”Es wird scho glei dumpa”ではこのユレが絶品で心をくすぐられつつホ~ッと聴き惚れていると、途中でソプラノとアルトの二重唱が入ってきてしかもこのソプラノがめちゃ上手い。この時代だとソプラノはヴィードル君あたりなのかな?などと想像力を働かせるのもまた一興。かと思うと”In Dulci Jubilo”ではパイプオルガン伴奏でハーモニーも揃って格調高い響きになったりもするんですよね。こうしてクルクル変わる表情がまた魅力的。”Vom Himmel hoch o Englein kommt”でのソリストはオペラのアリアばりに上手かったりして、でも”Alle Jahre wieder”でソロを歌う優しい声のソプラノの君はタイプだなぁなどという聴き方もアリ。やっぱりPhilipsシリーズは良いもの多しです。            (by Wing) 2006/12/01(Friday)up 
 LP Der Tolzer Knabenchor singt zur Weihnacht (MILLER INTERNATIONAL SCHALLPLATTEN 111174.4) Rec. unknown / Dir. Gerhard Schmidt-Gaden

<Seite 1>
1.Ein grosse Freud verkund' ich euch.....2:45
2.Auf, ihr Hirtenleut.....1:47
3.Dos allerschonste Kindl(Weihnachtsjodler).....3:51
4.Es hat sich halt auftan das himmlische Tor.....1:31
5.Krumperhax Martinsbua.....2:30
6.Murztaler Engelruf.....1:27
7.Weisse Weihnacht.....2:37

<Seite 2>
8.Jingle Bells.....2:24
9.Liebe Hirten, gehts mit mir.....2:04
10.Potztausend mal Tausend.....1:25
11.Still,still,still,weil's Kindlein schlafen will.....2:25
12.Andachtsjodler.....1:43
13.Heissa Buama.....2:56
14.Stille Nacht, heilige Nacht.....3:36

 さ~て、これはまぁ言うなればジャケ買いアルバムであります。ジャケットには1975年頃の写真がバ~ンと写っていてかなり嬉しいのですが、曲を聴くだけならばCDの「TOLZER KNABENCHOR singt alpenlandische Weihnachtslieder」と「Lieder zum Advent」を合わせれば全部入っています。ただこれらのCDは明らかにベスト盤でしたが、こちらはLPなのでもしかしたら原盤かも?と淡い期待はありました。けれど録音年だけでなく発売年すら記載がなく、また曲にも統一感が感じられないので、やはりこのLPもベスト盤なのでしょう。残念無念。テルツのこの系統はLPにしてもCDにしても、ジャケを変え曲もちょっぴり変えて廉価盤での再発というパターンが多いみたいですね。
 しかし、私はLPではこの系統のモノを持っていなかったのでこれはこれで楽しめました。テルツのクリスマス集や民謡集は伴奏が(合唱も)賑やかなものが多くCDで聴くとキンキンしがちですが、レコードだと音が柔らかく奥行きも感じられるため魅力が増します。CDではサラっと聴き流してしまっていたような曲にもふと耳を止めたりなどしました。こういったアルバムで感じる'70年代の健やかで元気印のテルツの合唱は、いつ聴いても愛しさで心が満たされます。   (by Wing) 2006/01/26(Thursday)up 
 RCA

1975
  Sterne unserer Heimat(RCA CL 29673)
Der Tölzer Knabenchor
Leitung:Gerhard Schmidt-Gaden
P.1975

Seite 1
1.Hoch auf dem gelben Wagen
2.Wer recht in Freuden wandern will
3.Treue Bergvagabunden
4.Hohe Tannen
5.Wenn die bunten Fahnen wehen
6.Jenseits des Tales

Seite 2
1.Im schonsten Wiesengrunde
2.Wem Gott will rechte Gunst erweisen
3.Schwarzbraun ist die Haselnuss
4.Ein Heller und ein Batzen
5.Das Wanden ist des Mullers Lust
6.Nun ade, du mein lieb' Heimatland

 なんだか生きるのがしんどくなってきている昨今、元気を分けていだたこうと思っての選択が民族衣装のテルツが歌うレコードです。1975年の録音で、先生も若々しく又合唱も若い! 技巧以上にテルツがテルツだった時代の勢いに溢れた1枚です。カバー写真もどことなく親しみやすいかな。写真に惹かれて購入した盤でもあります。が、なんといっても合唱の清々しいこと。清涼感に溢れています。思い出したようにたらさわ先生の『バイエルンの天使』を読み返してしまったのですが、あの本から受けるイメージ通りの合唱でした。
 Heimat-Melodie というシリーズの中の1枚で、選曲のほとんどが Rhine-Music(ライン地方の音楽でしょうか) です。
 素朴で明るくて楽しくてやさしくて・・・聴き手を包み癒してくれる合唱です。欲を言えばキレイに上手に歌い過ぎているかな。もっともっと荒削りでも良いんだけれどな~。 (by Hetsuji)2015/09/01 TUE UP
 












   
ACANTA

1973
 
1973
40.22 163
 HALLELUJA (40.22 163)

Hansi Buchhierl, Sopran

Seite 1
1.Halleluja
2.Largo
3.Ich will den Namen Gottes loben
4.Die Himmel erzahlen die Ehre Gottes
5.Heilig, heilig ist der Herr
6.Ave verum corpus
Seite 2
1.Die Himmel ruhmen des Ewigen Ehre
2.Caro mio ben
3.Panis angelicus
4.Maria Wiegenlied
5.Ave Maria
6.Laudate Dominum

 私は、やっすい(安い)ポータブルのプレーヤーで聴いているので、この演奏に関して言えば、レコードよりもCDで聴く方が演奏の素晴らしさが伝わりやすいのではないかと思います。なので聴いた感想もCDのページの方がストレートに書いてあります。
 不思議ですが、合唱団には絶対にレコードで聴いた方が良い合唱団とCDでもOKな合唱団があって、テルツはCDで聴いてもレコードとそん色ない合唱団だと私は思っています。
 テルツに関しては、たらさわ先生の「バイエルンの天使」を参考書にレコードを買い求め聴いています。なので、「バイエルンの天使-SELECTION-高風社出版」105pの「ぼくらの変わる日」参照。
 ハンス君重用から団員間にも軋みがありハンス君も変声の自覚があったのに、シュミット先生がアシスタント先生を辞めさせてまでもソリストにハンス君を起用し、ハンス君自身とハンス君のソロを聴いた他団員君を納得させるシーン。
 聴きながら、あの場面の演奏がこの盤なのだと聴きました。シュミット先生の「きみは上のGの音がやっとなんじゃない。変声期が近いから、声が壊れるんじゃないかと思いきれないんだ」「きみのソプラノが私がさがしていた少年の声」「私の合唱団の響きには、女声合唱でも児童でもない、少年の心意気があり、これが私の合唱団の声なのだ」等のことば。
 この盤には、これが最後と響かせたハンス君の声が残っているのです。
 合唱についても、WSKを聴いていた当時は、同じレクイエムでも緊張感を伴う隙のない演奏のWSKと違い、緊張感ゼロで聴くことが出来るテルツ、と考えていましたが、上手なのはどちらも同じで、緊張感ゼロで聴くことが出来る演奏というのは、実はシュミット先生の優しさ暖かさ穏やかさが、演奏に反映しているのだと相当年経過してから気が付きました。  (by Hetsuji 2019.10.18 FRI. up)
ACANTA

1975 


1975
CC 22.511 STEREO
 
 UNSER LIEDER MACHEN FROH (CC 22.511 STEREO)

Seite 1
1.Ich bin ein Musikante
2.Lustig ist das zigeunerleben
3.o hangt ihn auf
4.Das arme Dorfschulmeisterlein
5.Die vogelhochzeit
6.Auf der schwabschen Eisenbahne
Seite 2
1.Wenn der Topp aber nu ein Loch hat
2.Ich ging armol spazieren
3.Hab' mein Wage vollgelade
4.Ich bin der Doktor Eisenbart
5.Schon ist ein Zylinderhut
6.Wo mag denn nur mein Christian sein?

 Ich bin ein Musikanteで始まる、これぞテルツの心意気の1枚です。Wingさん、男の子の心意気を聴かせてくれるこの盤のソリスト君たちが誰かわかりますか?
 テルツのコンサートで、役者ぞろいのソリスト君たちで聴いたIch bin ein Musikanteを彷彿しました。この盤は変声前の心持ち幼げな団員君たちが主役っぽい仕上がりです。明るく元気に楽しく歌い上げていて、巻舌も元気元気。聴いているだけで元気回復してくる、稀有なサプリ要素を含有しているステキな合唱団です。  (by Hetsuji 2019.10.18 FRI. up)
ACANTA

1977  


1977.4.25
001  
CYANAMID PRASNTIERT (ACANTA 001)

1面がテルツ、2面がコロンブスの演奏です。
ここではテルツのみ、記載。

Tolzer Knabenchor
1.Tolzer Schutenmarch
2.Jenseits des Tales
3.Wer recht in Freuden wandern will
4.Hohe Tannen
5.Wenn die bunten Fahnen wehen
6.Im schonsten Wiesengrunde
7.Nun ade, du mein lieb Heimatland

 歌っているのはいつものテルツですが、伴奏がUSAっぽく、テイストがUSA寄りかもです。バンドを凌ぐほどに元気、元気、元気ではあります。その元気なソプラノ君の背後から聴こえてくる変声後の声が実にチャーミングな盤です。  (by Hetsuji 2019.10.18 FRI. up)  
ACANTA

1977 

ACANTA/Bellaphon CC 23.050
STARLIGHT SERENADE - Der Tolzer Knabenchor singt die schonsten Melodien der Welt (ACANTA/Bellaphon CC 23.050) (P)1977 / director:Gerhard Schmidt-Gaden

(SEITE 1)
1.Mozart: Turkischer Marsch.....3:17 
2.Handel: Largo.....2:15
3.Mozart: Menuetto Alegretto.....3:40 
4.Beethoven: G-Dur Menuett.....3:11
5.Haydn: Sonate Nr.1 in Es-Dur.....4:56
(SEITE 2)
6.Mozart: Menuetto Grazioso.....3:58 
7.Beethoven: Albumblatt"Fur Elise".....3:22
8.Beethoven: Mondscheinsonate.....4:03 
9.Haydn: Serenade.....3:15 
10.Mozart: Thema und Variation.....2:12

= soloists =
Willi Wiedl, Seppi Kronwitter

 これは大枚叩いてオークションで落札してしまったLPです。今まで中古屋で見たこともなかったし、コピーで回ってきたこともなかったのでどーしても欲しかったんだモン。入札の際、表示されていた曲目を見て「このプログラムってもしかしてほとんどピアノなの?このもんのすごくらぶりぃなジャケットは見掛け倒し??」とも思いましたが、ほとんどがピアノ演奏だとしても写真で見る限りはシュミットガーデン先生の演奏だろうし、もうこんな邂逅はないかもしれない。エーイこのジャケットだけだって持ってる甲斐があるってもんよ、と清水の舞台から飛び降りました。
 で、結果はといいますと、ちゃーんと歌ってました。全曲歌詞無し、オケ等楽器付きのハミング演奏です。面白いでしょ?シュミットガーデン先生らしいすごく斬新な試みだと思います。私はというと1曲目から、おったまげました。おそらくヴィリー君と思われるソロから始まるトルコ行進曲。なんだか夜の女王のコロラトゥラ風ですごい迫力なんです。そうかぁモーツァルトはピアノ曲でも実はこんなにドラマチックだったんだ~と認識を新たにされました。他にソロの入る曲は6曲目(ゼッピ君のようです)と10曲目(ヴィリー君)です。このアルバムのどの曲も「どんな風にアレンジされてるんだろう?」とワクワクでしたが、とくにソロがメインの1,6曲目はこれだけでも聴く価値ありという逸品でした。
 それからどうでもいいことかもしれませんが、ジャケットの団員達、いつもの制服にカラフルなスカーフをネクタイ風に巻いているだけですがとってもキュートですよね。そしてモーツァルト風な装いをしているのは、モーツァルトの曲でソロをとっている二人かな?などと想像を膨らませてしまいます。
 このレコードの存在は「バイエルンの天使」の別冊で紹介されていたので知っていましたが、いや~手に入れることができて嬉しいです。同じレーベルのシューベルトのミサ曲はCD化されているのに、これはLPでもめったにお目にかかれないなんて残念なことです。こんな粋なアルバムをなんでCD化しないかなぁ。   (by Wing) 2004/12/03 up 

 とある日、テルツ少年合唱団は、名前くらいしか知らなかった昔、そんなに聴いてはいなかった頃、突然に、FMラジオから「ア・ア・ア・ア・ア―」と勢いよくトルコ行進曲のソロが聴こえてきて、私のHPがゼロ近くまで削られるほどの強い衝撃を受けた盤です。「ア・ア・ア・ア・ア―」と「ダ・バ・ダ・バ・ダー」で歌い上げて行く超高速の歌唱力に、聴き終えた後も動けませんでした。合唱は、木管楽器を体現していますが。このように上質な遊び心のある余裕盤は、他の合唱団ではありませんし、テルツでもさすがにこの1枚きりです。演奏力に自信があるからこその、歌詞無し盤でしょう。テルツファンには不可欠の1枚です。    (by Hetsuji 2019.10.18 FRI. up) 

 モーツァルト・ハイドン・ベートーベンの曲が、ア・ア・ア・ア・とかダバダバダ・・・という声で表現されています。全曲、言葉なし!
 「言葉」が無いので、少年たちの「声」そのものが、楽器になっています。・・・これが、すごいのだな・・・。
 トルコ行進曲をかなりのスピードで、ソロしている少年、管楽器でもなく弦楽器でもなく、でもまろやかに歌っています。
よく使うセリフですが、「超絶技巧」。
 楽器共演ではあるものの、ハミングだけで歌うという、この盤の発想。テルツならでは、です。当然、完璧な声と技術があってこそ、のこと。
 シュミットガーデン先生の遊び心と、とてつもない自信が聞こえてくるようです。
 そして感じるのは、合唱団の若々しさ。しなやかさ。勢い。
こういう演奏はなかなか聴くことができません。 (by Hetsuji 2009.1.30. up
 ACANTA

1984 
 
1984
ACANTA 40.23530
 LP 12インチ2枚組 1984
(ACANTA 40.23530)

R. Strauss :  FEUERSNOT
-Ein Singgedicht in einem Akt

ディムート…ユリア・ヴァラディ
クンラート…ベルント・ワイクル
シュヴァイカー…ハンス=ディーター・バーダー
オルトルフ…ヘルムート・ベルガー=トゥナ

ハインツ・フリッケ指揮 ミュンヘン放送管弦楽団、テルツ少年合唱団、バイエルン放送合唱団

R・シュトラウスの二番目のオペラ“Feuersnot ”は、「火の欠乏」「火の危機」または「火の消えた街」と題がついている1幕のSinggedicht (歌唱劇)である。
12世紀のミュンヘン、夏至の頃の設定。軽快な序曲に続き、いきなり少年合唱で始まる。子供たちが祭りの焚き火のために家を回って薪を集めている。生き生きとした合唱でテルツ少年合唱団の歌声に引き込まれてしまう。何か呪文のような“Maja, maja, miamo…”(誰にしようかな…といった意味か)が劇中で何度か出てくる。 
話は、クンラートという男が市長の娘であるディムートに惚れるが、彼女は彼のしつこさに嫌気をさし、仕返しを考える。彼女の部屋にさそい、カゴを下ろし吊り上げて途中で止める。街の人はそれを笑い、怒ったクンラートは街中の灯りを消す。人々は火の消えた街を救ってくれるよう頼む。最後は二人は愛を誓い、灯りがよみがえり、めでたしめでたしで終わる。
シュトラウスの管弦楽法のすばらしさはこの作品でもよくわかるし、後の有名なオペラを思わせる片鱗もうかがえる。
なお、このオペラには、エーリヒ・ラインスドルフ指揮ベルリン放送交響楽団による演奏もあるが、そこでもテルツ少年合唱団が出演している。(by northend 2018/10/19 FRI up) 
Angel
東芝音楽工業株式会社

1967 
 ヘルマン・プライ=クリスマスを歌う(東芝音楽工業株式会社 Angel AA-8197) 1967年録音か?

(バリトン)ヘルマン・プライ(第1面1,3,5,7、第2面1,3,6) /テルツ児童合唱団/レオ・ザウレル(ハープ)/クリストフリード・ビッケンバッハ(オルガン)/ゲルハルト・シュミット=ガーデン指揮/グラウンケ交響楽団

SIDE 1:
1.雪は軽く.....Leise rieselt der Schnee(2'35'')
2.聖しこの夜.....Stille Nacht, heilige Nacht(3'27'')
3.もみの木.....O Tannenbaum, Wie treu sind deine Blaetter(2'01'')  
4.クリスマス・トゥリーに光は輝く.....Am Weihnachtsbaum die Lichter brennen (1'20'')
5.来たり、聞けよ、み告げを.....Kommet, ihr Hirten (1'56")
6.いざ歌え、いざ祝え.....O du froehliche (2'18")
7.もみの木のみどりのころも.....O Tannenbaum, du tragst ein grunes Kleid(2'02")
8.戸を開け.....Macht hoch die Tuer (2'59")
SIDE 2:
1.よろこべや、シオンの娘よ!.....Tochter Zion, freue dich(3'03")
2.歌えよ、ひびかせよ.....Singt und klingt (2'10")
3.ベツレヘムに生れ給いし.....Zu Bethelehem geboren (1'51")
4.エサイの根より.....Es ist ein Ros' entsprungen (2'32")
5.ゆりかごの御子を.....Lasst uns das Kindlein wiegen (2'07")
6.羊飼達よ、起きよ.....Ihr Hirten, erwacht (1'34")
7.イン・ドゥルチ・ユビロ(もろびと声あげ).....In dulci jubilo (2'01")
8.声をそろえて神をたたえよ.....Lobt Gott, ihr Christen allzugleich (2'01")
 
Ariola

1973前後?

1970年代,1973前後
Ariola-Eurodisc 62798
 Die Himmel ruhmen des Ewigen Ehre (Ariola-Eurodisc 62798) 録音年、録音場所不明/Gerhard Schmidt-Gaden

side1
1.BEETHOVEN:Die Himmel ruhmen des Ewigen Ehre op.48 Nr.4.....2:48
2.BEETHOVEN:Heil'ge Nacht, o giese du.....3:45
3.MOZART:Ave verum corpus.....3:04
4.SCHBERT:Wohin soll ich mich wenden.....5:12 
5.SCHBERT:Heilig ist der Herr.....3:22 
6.KREUTZER:Das ist der Tag des Herrn!.....3:25
side2
1.BIZET:Agnus Dei.....4:10
2.BORTNIANSKY:Ich bete an die Macht der Liebe.....3:06
3.Volkslied:Eintonig klingt hell das Glockchen.....4:26
4.STEVENSON:Jubilate,jubilate.....3:00 
5.Volkslied:O Abendlied! O Glockenklang.....3:04
6.GROSS:Freiheit, die ich meine.....2:44

  これはルドルフ・ショックとの共演アルバムです。録音年の記載はありませんが、1970年代、おそらく1973年前後ではないでしょうか。もう1枚あるルドルフ・ショックとの共演LPが1975年録音で、そのレコード番号よりもこれはだいぶ番号が若いことから推察されます。ジャケットにはハンス・ブッフヒール君と同時代の子達が写っているのですが、ハンス君の顔の判別に今ひとつ自信がなく、どこにいるかわからないのが悲しいところです。
  さてアルバムの方はというと、メインはルドルフ・ショックのようで、テルツはかなり控えめに歌っている感があります。合唱をよく聴こうと音量を大きくしておくと、ルドルフ・ショックがバーンと合唱より大きく登場してきてびっくりなんですから。合唱はとても可憐。テルツと可憐というのはイメージ的に結びつき難いですが、このアルバムのテルツは元気印で迫力満点というイメージとは大きく違っていて、あれーって感じなのです。シューベルトの「Heilig ist der Herr」なんてほんとにかわいらしくてきれいなんです。でも聞き惚れて油断してると、ルドルフ・ショックが出てきてドカーンとやられてしまいます・・・。ずっとテルツの声だけに浸っていたい、ショックさんお願い少し控えて!と思ってやまない1枚とも言えるかもしれません。また、ソプラノによく声の響く子がいるようで、時々はっとするくらいきれいな高音が響いてきます。。。でも聞き惚れていてはいけません!なんてったって、油断大敵のアルバムなんですから。(by Wing) 2003/01/19 up 
ariola

1989

1989
ariola 209 617
 Der Tolzer Knabenchor (ariola 209 617)

1
1.Wie schon ist doch die Welt
2.Sah ein Knab'ein Roslein stehn
3.Der Mai ist gekommen
4.Wenn ich ein Voglein war'
5.Am Brunnen vor dem Tore
6.Es klappert die Muhle am rauschenden Bach
Medley
7.)Wer recht in Freuden wandern will
8.)Mit dem Pfeil dem Bogen
9.)Mussi denn zum Stadtele jinaus
10.Guter Mond du gehst so stille
2
1.Lustig ist das Zigeunerleben
2.Im schoensten Wiesengrunde
3.Heissa Kathreinerle
4.Wohlauf in Gottes shoene Welt
5.Wem Gott will rechte Gunst erweisen
6.Kein schoener Land
Medley
7.)Das Wandern ist des Mullers Lust
8.)Horch was kommt von draussen rein
9.)Ein Juger aus Kurpfalz
10.Ade zur guten Nacht

 突き刺さらない、やわらかい高音の「音」に激しく郷愁を掻き立てられる盤です。大きなカバー写真にはなつかしい来日団員くんたちの姿が・・・。CDで聴くのがお手軽ですが、写真は特大故にレコードに限ります。
 「野ばら」のアルトぎみのソリストくんの声に泣いてしまいそう。どうしてこんなにも感情を刺激されるんでしょう。
 民族衣装の写真の、民謡の盤は複数出ていますが、これは持っていた方が良い1枚です。シュミット先生がこだわった「やわらかい少年の声」は、心の中の開かずの扉の奥の隠された何かを呼び覚ますのでしょうか。イマドキの少年合唱団の演奏では聴くことの出来ない「音質」です。神経が切ないほどに刺激されてしまいました。夕焼けとか田舎での外での遊びとか、私の子ども時代の生活を思い起こさせてくれるからでしょうか。
懐が深い演奏です。   (by Hetsuji 2019.10.18 FRI. up)  
BASF

1974.11.15-17
 
BASF STEREO ULX-3213-B
シューベルト:ドイツ・ミサ曲 (original recording by BASF / TEICHIKU RECORDS ULX-3213-B) 1974年11月15-17日録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

(SIDE-A)
1.入祭唱.....5:37 
2.栄光の讃歌.....4:17 
3.救世主出現の福音と信仰宣言.....5:30
4.奉納唱.....3:35
5.感謝の讃歌.....4:10
(SIDE-B)
6.化体の後.....3:00
7.平和の讃歌.....5:20
8.終末の讃歌.....1:40
9.主の祈り.....7:45

 ホ~~ッ、何て麗しいジャケットですこと!それにシュミットガーデン先生もお若い~~。CDで持っているにもかかわらずLPをオークションで落札してしまったのは、まさにジャケット魔力の賜物です。でもLP特有の音の柔らかさがシューベルトの楽曲とテルツの歌い方にマッチしていて、CDとダブってしまっていても決して損のない一品だと思います。それにLPの方にはちゃんと録音データが記されいるのも嬉しいところです。
 シューベルトの時代というのは、教会を無心に追従するということが薄れてきた時期であったそうで、教会音楽についてもラテン語を用いた伝統的な様式から踏み出し、信者に堅苦しさを抱かせないように母国語のドイツ語を用いた歌いやすく親しみやすいメロディーのミサ曲が望まれ始めました。このドイツ・ミサ曲もそういった背景のもとに生まれたものだそうです。またこの曲は、ウィーン工業研究所の学生たちによる演奏を目的とされて作曲されたため、アマチュアでも歌いやすいようにと独唱をいっさい加えず必ず各音を器楽でだぶらせ、高い音域や低い音域を回避するなどその他にも随所にいろいろな配慮がされているそうです。しかしそうやって小難しいことをすべてそぎ落としたシンプルな作品になっているから故に、この曲のメロディーにはシューベルトの人柄が偲ばれるような親しみやすさや温かさが顕著に表れているように思います。だから宗教曲でありながら民謡でも歌うように口ずさめる、そんな曲なんですねぇ。そしてまた70年代のテルツの柔らかい響きで聴くとこの上なく幸せになれます。それからこの曲には後世の人の手によるいろいろな編曲があるそうですが、ここでの演奏はオリジナルの形にのっとったものらしいです。    (by Wing) 2004/06/20 up  

 初めて聴いたときの印象は、とりとめがなく、どのように聴いたものか・・・何度聴いてもイメージが掴めませんでした。
以前は、緊張感をもって、正座して聴くような盤を好んでいたので、ハンス君のHALLELUJAや、STARLIGHT SERENADE に出会うまでは、テルツは守備範囲に無かったと思います。今でもWingさんほどの情熱はありませんが、起伏のないメロディと穏やかで包むようにやさしげな合唱が、殺伐とした(私の)気持ちに沁みるようです。テルツの合唱が好きな人は、優しさ温かさに癒しを感じるのかもしれません。
 門外漢の私には派手な起伏に乏しく今でも全体像をイメージしにくい盤ですが、シュミット先生の本質が現れている盤なのかもしれません。ひたすらに穏やかです。 (by Hetsuji 2019.10.22 FRI. up)
BASF 

1975
 
BASF STEREO 20 22306-3


Seppi Kronwitter
Hermann Prey Tolzer Knabenchor Volksweisen der deutshen Romantik in Satzen von Fritz Neumeyer (STEREO 20 22306-3) 

Seite 1
1:O Taler weit, o Hohen    
2:Du,du liegst mir im Herzen   
3:Hab mei Wage vollgelade   
4:Das Wandern ist des Mullers Lust    
5:Das Schiff streichtdurch die Wellen    
6:Ade zur guten Nacht    
Seite 2
1:Es war ein Konig in Thule    
2:Annchen von Tharau    
3:Wem Gott will rechte Gunst erweisen    
4:Im schonstenWiesengrunde    
5:Ach,wie ist’s moglich dann    
6:Der Mond ist aufgegangen

Seppi Kronwitter (Sopran) 3, 9

 テルツが伴奏的にプライ氏を引き立てている盤。だが、1曲目の合唱から目立って聴こえてくる声はSeppi君であろうか?
 プライ氏ゆえの盤ではあるけれど、テルツの合唱はとても歯切れが良い。そこがプライ氏の滑らかな声との相乗効果になっている。と同時に幼さの残る声とはテイストの違う(ゴメンなさい→テルツっぽくない清涼系の合唱)がスッと聴こえたりしてドキっとしてしまった。
 3:Wem Gott will rechte Gunst erweisenは、Seppi君がプライ氏と歌っているのだが、盤の印象が単調になりやすいのを助けている。こういう選曲は、たとえていえば北島三郎氏がおじゃる丸の歌みたいなのを1枚丸々歌いきるようなものでキツイんじゃないだろうか。
 合唱からSeppi君の声が聴こえてくることもあるが、この曲構成もあって、飽きない仕上がりになるように作用していると思う。6:Der Mond ist aufgegangenの出だしがテルツのデュエットで、それを聴いて、特にもそのように感じた。
  (by Hetsuji 2019.10.22 FRI. up)
BASF 

1975 


BASF STEREO 20 22627-1


Stille Nacht, heilige Nacht (STEREO 20 22627-1) 

Seite 1
1.Jetzt fangen wir zum Singen an.....3:44       2.O lieber Hauswirt mein.....1:59       
3.Ein grosse Freud verkund' ich euch.....2:45      
4.Murztaler Engelruf.....1:27       
5.Auf, ihr Hirtenleut.....1:47       
6.Potztausend mal Tausend.....1:25       
7.Liebe Hirten, gehts mit mir.....2:04       
8.Dos allerschonste Kindl(Weihnachtsjodler).....3:51   
9.Stille Nacht, heilige Nacht.....3:36  
Seite 2     
1.Der Engel des Herrn.....4:01       
2.Da drausst auf da grean au.....3:41       
3.Dort oben am berge weht kuhlender wind.....4:03  
4.Es hat sich halt auftan das himmlische Tor.....1:31
5.Krumperhax Martinsbua.....2:30       6.Andachtsjodler.....1:43       7.Still,still,still,weil's Kindlein schlafen will.....2:25
8.Heissa Buama.....2:56

 器楽伴奏を極力抑えて合唱そのものを楽しめる盤なので、高額プレーヤーで聴きたい盤です。うちのはお安いポータブルなのが残念すぎます。ソロやデュエットで聴こえてくる声は(私の耳には)少々幼く、高音部に伸びやかさが足りないように感じ、変声前よりも、変声後の男声パートが魅力に聴こえてきます。変声前の団員君の演奏としては、いくつかのデュエットがこの録音時のメンバーの声の特長を活かしていると思います。
 私のプレーヤーの再現力が原因だと思いますが、この盤の印象としては変声前のパートの声が委縮しているように聴こえました。高額セットで聴きたいものです。最初に聴いたのはCDだったのですが、そのときの印象は地味だけれどもソロも合唱もとても上手な印象で好感が持てました。
 それにしてもクリスマスに関する曲というのは、たくさんあるものなのですね。

 *CD(KOCH International 321 442)で再販されています。
紹介文は、CDのページでWingさんが書いています。そちらの方をお奨めします。  (by Hetsuji 2019.10.22 FRI. up)
BASF 

1976 


BASF STEREO DC 229 297
Melodie der Heimat (STEREO DC 229 297) 

Seite 1
1.Heimatmelodie.....3:00
2.Wem Gott will rechte Gunst erweisen.....2:00
5.Im schonsten Wiesengrunde.....2:25
Seite 2
1. Aus grauer Stadte Mauen.....2:25
2.Hohe Tannen.....2:45
5.Nun ade, du mein lieb Heimatland.....2:06

 この盤は1976年ですよね? プライ盤の1年後ですよね? 何なのでしょう? 合唱の声質が全く違うのですが・・・?
 これこそ、シュミット先生がおっしゃるところの『女声でも児童声でもない少年の』ものすごくやわらかく、でも心意気が伝わる歌声なんですが。
 と思ったらB面は、プライ氏盤に、声質の感じがちょこっと戻っていました。A面よりも年下団員くんのクラスを採用したのかな? 考えてみたら、実力でいくつものクラスがあるんですものね。いろいろなテイストがあって当然なのかも、そして盤によって、先生が声のテイストを変えているのかも、と思いました。
 私はA面の合唱の声質が好き。これぞ、テルツのテイストだと思います。   (by Hetsuji 2019.10.22 FRI. up)
BASF
CORNET

1975 


SFGLP 78430 
DER TOLZER KNABENCHOR singt die schonsten Volkslieder (SFGLP 78430) 

Seite 1
1.Hoch auf dem gelben Wagen.....3:12
2.Wer recht in Freuden wandern will.....2:09
3.Treue Bergvagabunden.....2:34
4.Hohe Tannen.....2:45
5.Wenn die bunten Fahnen wehen.....2:17
6.Jenseits des Tales.....2:45
Seite 2
1.Im schonsten Wiesengrunde.....2:25
2.Wem Gott will rechte Gunst erweisen.....2:00 
3.Schwarzbraun ist die Haselnus.....3:04
4.Ein Heller und ein Batzen.....3:21
5.Das Wandern ist des Mullers Lust.....2:38
6.Nun ade, du main lieb Heimatland.....2:06

 Choirファン友だちが「カバー写真の中に友だちが写っている」と昔々に聴かせてもらった盤です。写真がテルツっぽいのでその後、私も入手しました。内容は、Sterne unserer Heimat(RCA CL 29673)と同じみたいで、そちらにも聴いた感想があります。
 今、聴くと、生活環境の変化による心理的変化もあるのかもしれませんが(今は仕事の締切や曜日を意識しないで済む生活をしている)この1975年の録音は、微妙にトーンが高めで、今の私の(心地良く受け取れる)心理状態からはズレているようです。テルツはシャープじゃなくても良いように今この瞬間は思います。少年声というよりも児童声を連想してしまいます。1975年は音のエッジが私的にはシャープ過ぎます。聴いていると気分が高揚するし、可愛らしい声ではあります。当時はこのトーンに励まされながら、締切と戦うサラリーマンをしていたのでしょうが・・・無理、当時の生活はもう無理ですね。そしてその時代のリズムを思い出すこの盤も、もしかしたら合わなくなってきているのかも。
 B面、針が飛ぶところがあって・・・レコードはこれが辛いです。ですが、写真に価値ありと思う事にします。実際、テルツはCDでもイケるので大丈夫です。 

*カセット (KOCH-RECORDS C 221 410)と同内容です。
   (by Hetsuji 2019.10.22 FRI. up)
BASF
CORNET

1976 
 
BASF STEREO DC 225 623
LIEDER AUS DEN ALPEN (STEREO DC 225 623)

Seite 1
1.La Montanara
2.Das Gamsgebirg
3.Zwei Sternderl am Himmel
4.Ein Tiroler wollte jagen
5.Hoch vom Dachstein
6.Tolzer Schutzenmarsch
Seite 2
1.KarntnerLiedermarsch
2.S'Loisachtal
3.Karwendel-Lied
4.Von meinen Bergen mus ich scheiden
5.I bin der Gams nachganga
6.Dorma Bain

 これはCDで聴くよりもレコードで聴く方が良さを感じる盤だと思います。曲によって、合唱の声質が落ち着いて今の私好みだったり、ん?と0.09%程度、トーン高めだったりするので、曲によって団員君たちを入れ替えているのかもしれないです。CDでは違和感なく聞き流したのですが、この盤ではCDで流したときよりも聴きたい音がある感じです。正直、このメンバーの若い団員の3分の1位を、半年以上年上の団員君入れ替えて歌って欲しいかな。私が年経ったってダケですが。
 WSKが超絶芸術的に歌い上げたダハシュタインも収録されています。微妙に楽譜が違うようですが、こちらの盤が原曲に近い気がします。素朴でこれはこれでコレクションしたい演奏です。
 ・・・曲によって、声が若すぎるなー。シュミット先生の目指した声からは0.001%程度外れているなー。先生が目指した合唱の声はLa Montanaraではないのかなーと思うのです。
 バイエルンの天使①(新書館)80pの(♪カールベーンデル♪)もKarwendel-Liedも収録されています。繰返しますが、CDよりもレコードで聴く方がテルツの良さがわかる録音です。

*Treue BergvagabundenとBauma,heut' geht's lustig zuを加えて「REISEN in DEUTSCHLAND Alpen ( CD 77752)」等で再販されているようです。(by Hetsuji 2019.10.22 FRI. up)
BASF
harmonia mundi  

1971 



Bestell-Nr.15 20337-9 
LIEDAR EUROPS (Bestell-Nr.15 20337-9) 

<seite1>
1.Dachite eine dumme Alte(ロシア).....1:42
2.Schlof Dvoirele schlof(ポーランド).....1:33 solo
3.Net'ukej (チェコスロヴァキア) 
4.Buko von Halberstadt(ドイツ).....1:00 
5.Dorma, dorma(スイス).....1:32 
6.Bovi, bovi(イタリア).....2:56
7.Lepi bregi zeleni(ユーゴスラビア).....1:20 
8.Sari mendil eldedir(トルコ).....1:40 solo
9.Borjano, Borjanke (マケドニア)
10.Janos ur keszul(ハンガリー).....1:05 solo
11:Das alte Fas(オーストリア).....1:23
<seite2>
1.In do eu(ポルトガル).....1:37
2.Ya viena la vieja(スペイン).....2:08 
3.Al vinticinc de desembre(スペイン).....2:04
4.Mon dieu(フランス).....1:25
5.J'ai vu le loup(フランス).....2:40 solo 
6.Old woman(イギリス).....1:35
7.Cook a doodle doo(イギリス).....1:27 
8.Kling, klang, klocken-slar(スウェーデン).....1:15
9.Nea Alecu(ルーマニア).....2:07 
10.Es sas ein klein Wildvogelein(ジーベンブルゲン).....2:04  solo
11.Van de lire(オランダ).....3:08

 収録内容はカバー違いのLIEDER EUROPAS (deutsche harmonia mundi 057-99832)なので、Wingさんの紹介分をお読みください。

 ヨーロッパの歌曲集です。Cook a doodle dooなんか、テルツっぽい。バイエルンの天使の一コマが浮かんできそう。ちっちゃかった頃の3人組とかですね。
 馴染みの薄い曲ばかりですが、地域性は感じます。ロシア・東欧とか。それと、地域に根差した曲なので、予備学習が無いなりに、哀愁とか感じます。ソロとか違和感がないです。このように自然に歌われたんだろうなと。大陸では、国境を越えての争いとか日本以上にあったでしょうから、支配された民の歌もあるんじゃないのかな。そんなことを考えながら聴くと、 10.Es sas ein klein Wildvogelein(ジーベンブルゲン).....2:04  soloなんか、しみじみ聴こえてしまいます。(by Hetsuji) 2019.11.7 THU up
BASF
harmonia mundi  

1971  


Bestell-Nr.CRR 337 
Europaische Volkslieder (Bestell-Nr.CRR 337) 

<seite1>
1.Dachite eine dumme Alte(ロシア).....1:42
2.Schlof Dvoirele schlof(ポーランド).....1:33 
3.Buko von Halberstadt(ドイツ).....1:00 
4.Dorma, dorma(スイス).....1:32 
5.Bovi, bovi(イタリア).....2:56
6.Lepi bregi zeleni(ユーゴスラビア).....1:20 
7.Sari mendil eldedir(トルコ).....1:40
8.Janos ur keszul(ハンガリー).....1:05
9:Das alte Fas(オーストリア).....1:23
<seite2>
1.In do eu(ポルトガル).....1:37
2.Ya viena la vieja(スペイン).....2:08 
3.Al vinticinc de desembre(スペイン).....2:04
4.Mon dieu(フランス).....1:25
5.J'ai vu le loup(フランス).....2:40 
6.Old woman(イギリス).....1:35
7.Cook a doodle doo(イギリス).....1:27 
8.Kling, klang, klocken-slar(スウェーデン).....1:15
9.Nea Alecu(ルーマニア).....2:07 
10.Es sas ein klein Wildvogelein(ジーベンブルゲン).....2:04
11.Van de lire(オランダ).....3:08



 収録内容はカバー違いのLIEDER EUROPAS (deutsche harmonia mundi 057-99832)なので、Wingさんの紹介分をお読みください。

 この盤の収録曲で、私が一番好きなのは、 2.Schlof Dvoirele schlof(ポーランド).....1:33 soloです。ソリスト君の名前は分かりませんが、曲と相まって、繰返して聴きたくなります。
 盤の状態も、チリチリしていますが、LIEDAR EUROPS (Bestell-Nr.15 20337-9)よりは 2.Schlof Dvoirele schlof(ポーランド).....1:33 soloのところは良かったです。LIEDAR EUROPS (Bestell-Nr.15 20337-9)を聴いたとき、以前の盤のオーナー様は、この曲のところだけを繰り返して聴いたのだなと思いました。他のソロも (by Hetsuji) 2019.11.7 THU up
(BASF)
harmonia mundi 

EMI ELECTROLA 

1971  
 
1C (057-99 832)
LIEDER EUROPAS (deutsche harmonia mundi 057-99832)LP (P)1971 / 指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

<seite1>
1.Dachite eine dumme Alte(ロシア).....1:42
2.Schlof Dvoirele schlof(ポーランド).....1:33 
3.Buko von Halberstadt(ドイツ).....1:00 
4.Dorma, dorma(スイス).....1:32 
5.Bovi, bovi(イタリア).....2:56
6.Lepi bregi zeleni(ユーゴスラビア).....1:20 
7.Sari mendil eldedir(トルコ).....1:40
8.Janos ur keszul(ハンガリー).....1:05
9:Das alte Fas(オーストリア).....1:23
<seite2>
1.In do eu(ポルトガル).....1:37
2.Ya viena la vieja(スペイン).....2:08 
3.Al vinticinc de desembre(スペイン).....2:04
4.Mon dieu(フランス).....1:25
5.J'ai vu le loup(フランス).....2:40 
6.Old woman(イギリス).....1:35
7.Cook a doodle doo(イギリス).....1:27 
8.Kling, klang, klocken-slar(スウェーデン).....1:15
9.Nea Alecu(ルーマニア).....2:07 
10.Es sas ein klein Wildvogelein(ジーベンブルゲン).....2:04
11.Van de lire(オランダ).....3:08

 録音は1971年頃のようですが、ジャケット写真はおそらく1979年頃。最前列の左から4番目にちょっと幼さの残ったカースティン・ミュラー君とおぼしき子が写ってますので。
 これはヨーロッパ各国の民謡を歌ったアルバムです。部屋にいながらにしてヨーロッパ音楽の旅を楽しめます。今更ながら文化の違いが音楽に表れてるなぁ・・なんて。でも耳慣れない曲ばかりなんですよね。・・まぁそうは言っても私の知っている範囲なんて、ドイツ、オーストリアやイギリス民謡のほんの一部なのですけど。
 ただ、聴いたことはなくても耳に残る曲が結構多いです。例えば、A面7曲目のトルコ民謡「Sari mendil eldedir」は、エキゾチックな哀愁漂うメロディーをアルトソロ(或いは低いソプラノ?)から雰囲気たっぷりに入ってこられたりなんかして、深く印象に残ります。このようなソロがところどころに織り込まれているので、聞く楽しみが倍増。それにどうやらいろいろな子がかわりばんこに歌っているみたいな感じで、次は?ってワクワク。ちょっと異色な民謡集っていう雰囲気も加わり、古さを感じないアルバムですネ。
 ところで、ほとんどの国名はわかりましたが、唯一わからなかったのは、「Siebenburgen」と表記された国。直訳すると「7つの国」ですが、これはいったいどこのこと?! (by Wing) 2003/02/16 up  

「Siebenburgen」ジーベンビュルゲンSiebenbürgen(七つのブルクBurgの意)
ドイツ人がトランシルヴァニアをそう呼ぶようですよ。(by Hetsuji) 2019.11.7 THU up 
BASF
harmonia mundi  

1973


STEREO KHB 20374 
CARL ORFF
Musikalisches Hausbuch (STEREO KHB 20374) 

 私には苦手な作曲家が何人か居るのですが、このお方もその中のお一人です。だって、聴いていて、訳わかんない。というか、伝わって来ない、というか。私はLIEDARがピタッとくるのかも、です。要するに、頭を使う数学系の音楽はダメなんです。私は頭が悪いから。実験系の音楽もパスです。団員くんたち一所懸命に歌っているのにね。上手なのにね。むしろ歌の入らない弦楽器の方がこんなものか、と抵抗なく聴くことができます。(弦楽器だったら手に取らないけど)
 テルツの声は60年代と比較すると飛躍的に揃ってきていて上手です。歯切れも良いです。実力あるなあ。ソロも良い。
 が、Hetsuji的には、これ、音楽じゃなくて、大部分が数学なので。B面は、割合、ソプラノ君たちの溌剌とした活躍が見えます。(by Hetsuji) 2019.11.7 THU up
Carus-Verlag 

(R)TELDEC

1982.3


Carus 68.104-digital 
Franz Xaver Schnizer Missa C-Dur (Carus 68.104-digital) 

Gerhard Schmidt-Gaden
Konstantin Knisz, Sopran
Stefan Rampf, Alt

 CDのページでWingさんが紹介しています。そちらがお薦めです。 

 意外ですが、テルツの宗教曲も聴きやすいです。歌い方が自然だからかなあ。もちろん、訓練はされているのでしょうが(当然!)それを感じさせないほどに、自然なのです。トレブル君たちはちょっと音質が金管に傾いているかな?
 もしかして、ソプラノ・ソリストは「バイエルンの天使 SELECTION」(来夢コミックス)P.82」の”コンスタンティンのねずみー”のコンスタンティンですかね?(とここでCDのページを見たらWingさんも同じことを書いていました・・・)このカバー写真がWingさん言うところの、クラクラする内部なんでしょうか。
 頭声とは違う地声?の魅力ですかね? 音として麗しくもあり、迫力もあります。荒削りにも聴こえる若々しい男声も勢いのあるトレブルと相まってものすごく魅力的に聴こえます。
 ミサ曲ですが、オルガンもテルツも翳りの無い明るさ軽やかさです。B 面最初の曲が好き。少年声と男声とオルガンの協演が実力伯仲で更に続く合唱の音質が好みすぎます。少年声部と男声部と交互に声が伸びるところなど、ゾクゾクします。
 聴き終えた感想としては、ミサとはいえ、なんだか、華やかだったなーでした。(by Hetsuji) 2019.11.8 FRI up
 EMI

1989
1985


 EMI 7 49898 1
CARL ORFF: DIE WEIHNACHTSGESCHICHTE・ALPENLANDISCHE WEIHNACHTSLIEDER (EMI 7 49898 1)LP 1989年・1985年録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

<Seite1> DIE WEIHNACHTSGESCHICHTE
1.Einleitung.....2:30
2.Hirten auf dem Felde.....2:54 
3.Pastorale- Verkundigung- Gloria- Hirten zueinander.....5:29
4.Marsch der Hirten- Vor der Krippe.....2:12
5.Benedicamus.....3:24
6.Kindlwiegen.....2:14
7.Marsch der Heiligen Drei Konige- Reverenz- Der Mohr- Die ganz grose Reverenz- Abzug der Heiligen- Drei Konige.....7:09
8.Dormi Jesu- Gloria.....3:45
<Seite2> ALPENLANDISCHE WEIHNACHTSLIEDER
1.Wer klopfet an.....4:25
2.O heiliges Kind, wir grusen dich.....3:07
3.Felsenharte Bethlehemiten.....3:21
4.Ihr Morser erknallet.....3:03
5.Es werd scho glei dumpa.....4:14
6.Marienweise(instrumental).....2:46
7.Krumperhax Martinsbua.....1:54
8.Jodler-Andacht.....1:23
9.Da drobn auf dem Berge.....4:43
10.Jetzt hat sich halt auftan das himmlische Tor.....2:00


 このアルバムはCD化されているのでそちらで紹介しました。 (by Wing) 2003/03/09 up  
EMI ELECTROLA 

P.1973
 
1 C 063-30 112
 VENEZIANISCHE MEHRCHORIGKEIT
ヴェネツィアの多合唱・合唱曲集
指揮:ハンス=マルティン・リンデ

SIDE A
1.五声部の舞曲       (サルモネ・ロッシ)
2.新しく、美しい春     (オルランド・ディ・ラッソ)
3.ソナータ(ラ・レオーナ) (チェラリオ・グッサゴ)
4.カンツォーナ       (ジョバンニ・カプリエーリ)
5.天使の合唱の対話     (ジョバンニ・クローチェ)
SIDE B
1.カンツォーナ(ラ・フォッカーラ)(クラウディオ・ブラミエリ)
2.時の勝利    (オルランド・ディ・ラッソ)
3.カンツォーナ第34番 (テイブルティオ・マッサイーノ)
4.歩みの乱れ   (アンドレア・ガブリエーリ)
5.カンツォーナ  (ジョバンニ・バッティスタ・グリッロ)
6.総ての人々よ  (ジョバンニ・ガブリエーリ)

 ドイツ盤に日本語の解説の紙が1枚入っていました。翻訳された日本語の曲名がステキ。ドイツ盤です。シュミット先生の指揮ではありません。
 音楽としての形は整っているのですが、リンデ・コンソートは気のせいか勢いが無いように思いました。テルツもなんだか弱々しくて借りてきた猫というか、余所行きの顔と声って感じでした。もちろん、もっと良いステレオで聴いたら、CDで聴いたら、印象が違うのかもしれません。お行儀が良すぎるテルツでした。物足りないかも、です。(by Hetsuji) 2019.11.25 MON up
EMI 

1980

P.1973


3C 053-30112 STEREO 
Polifonia Veneziana
Direttore : Hans-Martin Linde

Lato Uno
1.Salomone Rossi COMPOSIONE DANZA
2.Orland di Lasso(Roland de Lassus) HOR CHE LA NUOVA E VAGA PRIMAVERA
3.Cesario Dussago SANTA "LA LEONA"
4.Giovanni Gabrieli CANZONE
5.Giovanni Croce DIALOGO DE CHORI D'ANCELI
Lato Due
1.Claudio Bramieri CANZONE "LA FOCCARA"
2.Orland di Lasso(Roland de Lassus) TRIONFO DEL TEMPO
3.Tiburtio Massaino CANZONE N.XXXIV
4.Andrea Gabrieli O PASSI SPARSI
5.Giobanni Battista Grillo CANZONE
6.Giovanni Gabrieli OMNES

 上の「ヴェネツィアの多合唱・合唱曲集」の1980年にイタリアで発売された盤のようです。気のせいかもしれませんが、音が心持ち良く、繊細に聴こえてきます。ただ、テルツ的にはもったいないような気がします。こんなに命の勢いの足りなさをお上品にまとめました~的じゃなくても良かったのに。CDで聴いたらもっと生き生きと聴こえるかもしれませんが。(by Hetsuji) 2019.11.25 MON up
EMI ELECTROLA 

F 668 030 
CARL ORFF
Weihnachtsgeschichte und Weihnachtslieder
Die Salzburger Hirtenbuben
Die Tolzer Knabenchor

Seite 1
1.Hirten auf dem Felde
2.Pastorale
3.Verkundigung
4.Gloria
5.Hirten zueinander
6.Marsch der Krippe
7.Vor der Krippe
8.Benedicamus
9.Kindlwiegen
10.Marsch der Heilingen Drei Konige
11.Reverenz
12.Der Mohr
13.Die ganz grosse Reverenz
14.Abzug der Heiligen Drei Konige
15.Dormi Jesu
16.Gloria
Seite 2
1.Am Weyhnachtsabend
2.Es wird scho glei dumpa
3.Was tuat denn der Ochs
4.O Wunder, was will dies bedeuten?
5.Ein Wahrheitslied
6.Viertausend Jahr verflossen sind
7.Es sungen drey Engel

クリスマス物語(LUS-3350-H)と同じ内容です。色々なところから発売されているんですね。それを目に付いたから、と買っちゃう私って・・・。音はよろしいです。
(by Hetsuji) 2019.11.25 MON up
eurodisc

1971 
 
STEREO 27 105 XDR 
Engelbert Humperdoncks Marchenoper:Hansel und Gretel (eurodisc STEREO 27 105 XDR) Das Munchener Rundfunkorchester Dirigent:Kurt Eichhorn Aufgenommen Juni/Juli 1971 in Munchen

Peter Besenbinder.....Dietrich Fischer-Dieskau (Bariton)
Gertrud, sein Weib.....Charlette Berthold (Mezzosopran)
Hansel............................Anna Moffo (Sopran)
Gretel.............................Helen Donath (Sopran)
Die Knusperhexe...........Christa Ludwig (Mezzosopran)
Sandmannchen..............Arleen Auger (Sopran)
Taumannchen................Lucia Popp (Sopran)

Kinder............................Tolzer Knabenchor, Leitung: Gerhard Schmidt-Gaden

  最初にオーケストラ演奏が聞こえてきたときに、お~っ!と思った。力強くて豪華絢爛。弦の麗しいこと・・・むろん、管楽器だって弾んでいる。オーケストラだけでも素晴らしいのだ。しばらく浸っていると、飛び込んできた歌声に張りがある。これは30年前の録音。フィッシャー・ディスカウを始め、オージェ、ドナート、ポップと、私ですら名前を知っている信じられないようなスターを良くもまあ、これだけ子ども向けのオペラに集めたものだとただただ驚く。(ここのプロデューサーはたいしたものである。尊敬・・・)
  この盤では全ての歌手が旬に向かって上り詰めていく途上の「勢い」と「伸びていく可能性」を歌声に感じることが出来る。限りなく高い声と、力強いffの潔さが心地よい。ここに出演している歌手たちが認められた看板の曲はそれぞれ別に在るのだろうが、それにしてもこのLPに納められた歌声の競演は凄すぎる。歌声がオーケストラに負けていない。
  さてテルツ少年合唱団は、控えめでかつ上品っぽい歌声を披露している。’男の子臭さ’よりは’子ども’を感じさせる歌声でもある。大人の歌手があまりに生き生きして印象が強いので、出番の少ないテルツは、マイクに遠いことも重なって、借りてきた猫状態で終わってしまった。でも出来の凄すぎる大人のバックコーラスを務めて違和感が無いところに実力が見えるとも言える。それにしても、ヘンゼルとグレーテルをきちんと子どもの声で演奏したレコードは存在しないのかなあ。(by Hetsuji) 2003/06/01 up 
eurodisc

1973
 
STEREO 86865 KR
Wilhelm Kienzl:Der Evangelimann (eurodisc STEREO 86865 KR) Aufgenommen im Juli 1973 in Munchen

JOHANNES FREUDHOFER (Schullehrer zu St. Othmar).....GRED FELDHOFF, Bariton
MATHIAS FREUDHOFER (dessen Jungerer Bruder, Amtsschreiber).....RUDOLF SCHOCK, Tenor
MARTHA..........GERTI ZEUMER, Sopran
MAGDALENA (deren Freundin) ..........MARGARITA LILOWA, Alt
EIN NACHTWACHTER..........PAUL HANSEN, Bass

DER CHOR DES BAYERISCHEN RUNDFUNKS (Leitung: Gregor Eichhorn) / DER TOLZER KNABENCHOR (Leitung: Gerhard Schmidt-Garden) / DAS MUNCHER RUNDFUNKORCHESTER (Dirigent: HANS GIERSTER)

SEITE 1:
1.Einleitung-Salve Regina/Horst du die feierlichen Tone?..........3'59"
2.Duett und Terzett (Mathias, Martha, Johannes) /Wie dank' ich dir, dass du gekommen bist..........10'24"
3.Finale/Feuerjoh!....................1'23"
4.Erzahlung des Mathias / Des Lebens ganzen leidenskelch, geleert hab' ich ihn bis zur Neige.................6'15"
SEITE 2:
1.Szene und Lied (Magdalena)/Johannes schlaft-O schone Jugendtage........................5'14
2.Szene und Lied (Magdalena, Mathias)/Ihr Kinder, seh't doch, wer da kommt-Selig sind, die Verfolgung leiden...............7'30"
3.Szene und Duett (Johannes, Mathias und Schluss der Oper)/Ich danke dir, dass du gekommen bist-Im Waldland liegt ein altes Kloster.................11'57"

  荘厳な管弦楽と(青年男女の)混声合唱で始まるレコードである。内容の見当が全く付かなかったので即、Wingさんにメールで問い合わせしたら、「Der Evangelimann って、<こんにちは天使たち>のp88の左下に「福音伝道師」の絵がこっそりのってますが、それですよね?」って返信が届いた。
  インターネットで検索しても「Kienzl, Wilhelm (キーンツル, ヴィルヘルム)Austria / 1857.1.17 Waizenkirchen ~ 1941.10.3 Vienna」だけで、演目の内容はかいもく見当が付かない。ただ イラストやこのアルバムカバーの雰囲気から見て、伝道師さんが良い子たちに聖書のお話をしているのかなあ。
  さて、力の入ったソリストたちに混じって、テルツ少年合唱団の出番は、このレコードではわずか。
「2.Szene und Lied (Magdalena, Mathias)/Ihr Kinder, seh't doch, wer da kommt-Selig sind, die Verfolgung leiden...............7'30" 」のうち、4分47秒後くらいから始まり、その約1分後には、一瞬ではあるが、割合 若い団員のふくよかで艶やかで華やかな少年のソロが入る。テルツが登場するのは全体で2分半! それから 「3.Szene und Duett (Johannes, Mathias und Schluss der Oper)/Ich danke dir, dass du gekommen bist-Im Waldland liegt ein altes Kloster.................11'57"」の11分後に合唱が入る。
   テルツの声はほんの一瞬なのだが、その中に、伸び伸びした華やぎを感じ、テルツっぽくない魅力(Wingさん、ごめん。2000年のテルツのTV放映は地味に思えた)を見たと思った。 (by Hetsuji) 2003/07/06 up 
 eurodisc

 

STEREO 86897 XAK
 Beruhmte Chore und Orgeln erklingen zur Weihnachtszeit

SEITE 1
1.Denn die Herrlichkeit Gottes, des Herrn*
2.Nun komm der Heiden Heiland,
3.Es ist ein Ros'entsprungen****
4.Vom Himmel hoch**
5.In dulci jubilo, Choralvorspiel a 3 voci
6.Frut euch, ihr lieben Christen***
7.Aus dem Gloria der Orgelmesse Nr.1
8.Ehre sei Gott in der Hohe,*
SEITE 2
1.Stille Nacht, heilihe Nacht*
2.Noel Suisse
3.Ihr Kinderlein kommet*****
4.Fuga pastorella
5.Denn es isgt uns ein Kind geboren*
6.Magnificat secundi toni
7.O du froliche*

*Chor der St.Hedwigs-Kathedrale Berlin
**Dresdner Kreuzchor
***Thomanerchor Leipzig
****Windsbacher Knabenchor
*****Tolzer Knabenchor

 我らがテルツの出番は1曲のみです。こんなものですかね?メインがベルリンの聖歌隊とオルガンです。盤としてはまとまっていて聴きやすいような気もします。
 拾い物は、 4.Vom Himmel hoch**におけるボーイソプラノ。久々に聴いた正統派の端正なボーイソロ。出だしだけでしたが、確認したらクロイツでした! クロイツの合唱の音は、磨かれた透明度の高いブルーの宝石。(実は隠れファンだったり?)ここでのテルツはちょっとだけお子ちゃまっぽかったのが残念でした。*Chor der St.Hedwigs-Kathedrale Berlinの編制はどうなっているのでしょう? ソプラノが少年声に聴こえたりするんです。 5.Denn es isgt uns ein Kind geboren*
でのソプラノパートは好きな音の色彩です。
(by Hetsuji) 2019.11.25 MON up
 eurodisc

1975 
Freut euch des Lebens - Volkstunmliche Lieder mit Rudolf Schock (Eurodisc QUADRO 89 428 IU) 1975年10月17-19日録音 / 指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

side1
1.Schon ist die Mai.....3:58
2.Komm lieber Mai.....2:53
3.Nur einmal bluht im Jahr der Mai.....3:20 
4.Freut euch des Lebens.....1:22 
5.Leise zieht durch mein Gemut.....2:50
6.Ich bin ein feier Wildbretschutz.....3:50
7.Zwei Sternderl am Himmel.....1:53
8.Ein Tiroler wollte jagen.....2:42 
9.Ich ging emol spaziere.....2:06
side2
1.Sonntag ist's.....3:34
2.Das Herz ist nur ein Uhrwerk.....5:22
3.Es ritten drei Reiter zum Tore hinaus.....2:07
4.Aba haidschi bumbaidschi.....2:53 
5.Verstohlen geht der Mond auf.....4:44 
6.Hort, ihr Herren und last euch sagen.....4:53

 これはルドルフ・ショックとの共演アルバムです。ジャケットのメンバーは先に紹介した「Die Himmel ruhmen des Ewigen Ehre」と多分全員同じ、時期も同じで写した場所が違うくらいです。
 もちろんこのアルバムも主役はルドルフ・ショック氏。けれど「Die Himmel ruhmen des Ewigen Ehre」よりはテルツの活躍度が少し高くなっています。それだけで幸せ気分。中にはテルツの合唱オンリーの曲もありますし、ほんの1曲(B面5曲目)、それもわずかにですがソロも入ります。これがまたハンス君風のやさしいソプラノなのがいいんです。民謡中心の構成でアルプス地方の牧歌的な曲も多いので、全体的に聴き易い仕上がりになっています。 (by Wing) 2003/01/26 up  
eurodisc 

NIPPON COLUMBIA

1975
 

OX-1009-K STEREO
モーツァルトの子守歌/テルツ少年合唱団 (eurodisc OX-1009-K / NIPPON COLUMBIA) 1975年4月30日-5月3日録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

Seite-1:
(モーツァルト)
1.春への憧れ KV596 
2.心やさしく愛そう KV348
3.フライシュテットラー君 KV232
4.ディッツタースドルフ:乾盃の歌(オペラ「手品師」より) 
5.J.ハイブル:チロルの人びと(オペレッタ「チロール人、ヴァストゥル」より)
(モーツァルト)
6.いかがですか KV556
7.プラーターに行こう KV558
8.ああ、きみ愚かなマルチンよ KV560b 
9.おやすみ KV561 
10.お尻をなめろ KV231 
11.B.フリース:モーツァルトの子守歌

Seite-2:
12.C.G.ネーフェ:満足
(モーツァルト)
13.アレルヤ KV553 
14.われは悲しく KV555 
15.アヴェ・マリア KV554
16.永遠の愛(オペラ「ドン・ジョバンニ」より) 
17.わが太陽は隠れ KV557
18.J.F.ライヒャルト:めざめよ、わが美しき恋人
19.モーツァルト:農夫の歌(オペラ「魔笛」パパゲーノのアリアによる)

 頭からの印象的なソプラノ・ソロ。「おっ、ソロがいっぱい?」と期待させられますが、その期待は見事裏切られます。1曲目と11曲目にしかソロはありません。しかしそれに余りある合唱の素晴らしさがここには詰まっています。私はこのアルバムを70年代テルツの合唱を代表する1枚と位置づけています。何が素晴らしいって、響き(発声)、発音、テンポ、力の強弱、とめのばし等が見事にバランスしあって一分の隙もなく作り上げられているところですかね。少年の声でしか、そしてテルツでしか味わえない世界がここにはあります。それにこの時代のテルツのソプラノって響きがとても愛らしくて大好きです(ま、ハンス君がいっぱいと思っていただければ。)さらに付け加えますと、元気すぎず、さりとて洗練され過ぎず、絶妙な楽しさが醸しだされています。歌っている彼らの楽しそうな表情が見えてくるようです。
 選曲はモーツァルトを主体とした明るい雰囲気の曲が集められています。どれもこれも好きなのですが、ノリのいい曲や牧歌的な曲が好きな私としては、モーツァルトの奇妙なカノン達や「チロルの人びと」、「満足」なんかが気に入っております。他にもライヒャルトの曲などは別の合唱団でも聴く機会がありますが、ここでのアレンジはちょっと印象的です。またパパゲーノのアリアを合唱に編曲しているのも面白いですし。。。などなどアレンジを楽しむこともできるアルバムです。
 ところでこのアルバムをきちんと聴きなおす前はソプラノ、アルトだけだったかな?と思っていたのですが、ちゃんとテノール、バスも一緒でした。男声パートが一緒であることで響きに奥行きがでているのもこのアルバムの地位を押し上げているかもしれません。そして全てア・カペラで歌われているため声の魅力を存分に楽しめていいですね。そうそう男声パート無しですが同じくモーツァルトのカノン集を歌っている1990年代のアルバムと聴き比べると、発声法の変化やアレンジの違いなんかを比較できて一興です。
 最後になりましたが、このLPはHetsujiさんが贈ってくださいました。この場を借りまして再度お礼申し上げます。こういったものが邦盤として出ていた事実に驚かされます。今更ではありますがLP時代はかなり興味深いものがいろいろあったのですね。これはCD化されていますし、もうすぐハルモニア・ムンディの古楽LPシリーズが一気にCD化されますが、全てのものを復刻してくれたらいいのにと思ってやみません。   (by Wing) 2004/06/13 up  
EUROPA 

1982
 
111207.4
Der Tolzer Knabenchor singt Lieder aus den Bergen (MILLER INTERNATIONAL SCHALLPLATTEN 111207.4) (P)1982(録音は多分1970年代後半) / Dir. Gerhard Schmidt-Gaden

<Seite 1>
1.La Montanara.....2:08
2.Karwendel-Lied.....3:16
3.S'Loisachtal.....3:44
4.I bin der Gams nachganga.....2:20
5.Zwei Sternderl am Himmel.....2:27
6.KarntnerLiedermarsch.....3:00

<Seite 2>
7.Tolzer Schutzenmarsch.....3:36
8.Hoch vom Dachstein.....2:28
9.Ein Tiroler wollte jagen.....2:45
10.Von meinen Bergen mus ich scheiden.....2:19
11.Das Gamsgebirg.....2:52
12.Dorma Bain.....2:55

 またもやベスト盤民謡集?と思いきや、ラップには「ORIGINAL Aufnahme」の文字。オリジナル盤なのでしょうか??曲構成の統一感はあります。。。。でも録音データは何も無し。唯一レコード盤に刻印として(P)1982と入っていました。それにしてはジャケット写真は1975年頃なんですよねぇ。これと内容のほぼ同じCDが「Lieder der Alpen」で(P)1989。ジャケにはちびミュラー&トムがいるのでこちらも1975年頃なのかな。CDジャケにはこのLPジャケにいる面々の顔もそれほど変化なく見られます。というわけで、録音は1980年代後半というセンはなくなり、CDを聴いた時は1980年頃の録音かと思いましたが、もうちと前で1970年代後半あたりと推測。
 内容に関してはCDと同じ(CDは余分に数曲入ってる)なのでそちらの紹介もご参照ください。7曲目「Tolzer Schutzenmarsch」はバートテルツでの定例コンサートの最後に歌われるお決まり曲のようです。楽しい雰囲気の行進曲なのですが、"Tolzer"ってつく曲だから歌われているのね~と今更ながらに気が付きました。    (by Wing) 2006/02/09(Thursday)up 
FONTEC RECORDS


LP

1986  

1986.9.12
FONC-5073
 
H.シュッツ:ドイツ・レクイエム (FONTEC RECORDS FONC-5073)LP 1986年9月12日録音/東京カテドラル聖マリア大聖堂にて/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

<seite1>
H.SCHUTZ: Musikalische Exequien(Ⅰドイツ・レクイエム[音楽による埋葬]) SWV279-281
1.Concert in From einer teutschen Begrabnis-Missa(ドイツ埋葬ミサの形式によるコンチェルト)
2.Motette 'Herr,wenn ich nur dich habe'(Ⅱ葬送モテト「主よ、あなたさえこの世にあれば」)
<seite2>
(ドイツ・レクイエム続き)
1.Canticum B.Simeonis 'Herr,nun lassest Du Deinen Diener'(Ⅲシメオンの讃歌「主よ、あなたは今こそあなたの僕を安らかに逝かしめたまえ」)
2.J.S.BACH: Motette 'Jesu, mein Freude'(バッハ:モテト第3番「わが喜びなるイエス」) BWV227
3.A.BRUCKNER: Ave Maria(ブルックナー:アヴェ・マリア)

  これは実際の来日コンサートのライブ録音です。渋いプログラムだな~ってしみじみ思っちゃいます。シュッツのドイツ・レクイエム、別名「音楽による埋葬」に、バッハのモテットもお葬式のための曲だっていいますし、最後の締めはブルックナーのアヴェ・マリアで天国へ召されたらこんな天上の音楽が聴けるのかなぁなんて感じ。そして演奏会場は教会とくれば・・雰囲気ありすぎで拍手なんてできなそう。。。実際にはどうだったのでしょうね。願わくば、その場に参加した一人でいたかった~。
  ドイツ・レクイエムはテナーソロに導かれて曲が始まります。Ⅰ部のコンチェルトは、合唱とソロが交互に出てくるような形になっていて、それぞれは短いですが、随所でソプラノ、アルトのソロを聴くことができます。ソリストは、ソプラノⅡを高音域がすごくやさしい声になる子が歌っています。ソプラノⅠの声の伸びはヴィテック君のような感じ。声を聴いていて、ふとシュッツのクライネ・ガイストリッヒェ・コンツェルト第Ⅰ集が脳裏をかすめました。ところで、このⅠ部のコンチェルト、落ち着いた美しさのある曲です。中で2回ほど小編成(各パート2名ずつくらい?)の合唱が出てきますが、それがまたとっても美しい♪。Ⅱ部はソロはなく、二手に分かれて合唱で歌われます。Ⅲ部はちょっと変わった並び方をしている?!ソプラノ以外は中央部にいて、ソプラノが二手に分かれて右と左の端に位置しているよう。ソプラノの声がマリア・カテドラルによく響いて、右と左から天使の声みたいに聴こえてきます。こういうのはやっぱり、生で聴きたいですね。すごい迫力と美しさだったのではないかと思います。
  バッハのモテットは時間が長く聴かせどころも多いBWV227。最初に出てくるソプラノ、メゾ、アルトの3重唱のソプラノ、Gute Nacht ~♪ の第1ソプラノともヴィテック君ではなさそう。高音がピーンと響くタイプではなく、柔らかくまるまるハンス君タイプですから。メゾを歌っている子の方がどちらかというとツーンとした感じに聞こえます。So aber Christus ~♪ のアルト・ソロは誰でしょうね? みんなぬかりなく上手で、ライブの不安定さなんて微塵も感じられませんでした。 (by Wing) 2003/02/23 up  
 FONTEC RECORDS



1986.9.27
EFO-2123
 テルツ少年合唱団・イン・ライブ ( Fontec Records、EFO-2123)(LP) 1986年9月27日(土)新宿文化センター/1986年9月21日(土)昭和女子大学人見記念講堂

A 面
(1) ローレライ
(2)菩提樹
(3)野ばら
(4)さあ、よき歌を歌いはじめよ
(5)誰かそなたに楽を選ばん
(6)がちょう
(7)ねこ、いぬ、ふくろう、かっこう
(8)歌えや歌え
(9)踊り、とびはね
(10)勝利の愛
(11)こだま
(12)流浪の民
B面
(1)ミリアムの勝利の歌 -シューベルト(1~4) ソプラノソリスト:Helmut Wittek
(2)ちいさい秋みつけた
(3)子守歌 ソリスト:Helmut Wittek

 アルバムの内容はCD化された方で紹介しましたので、ここではジャケットのデザインについて。。。
 このLPジャケットはテルツの民族衣装バージョンの制服のアップになっています。これは当時「バイエルンの天使」という漫画でテルツを取り上げていた、たらさわみち先生がデザインされたものらしく、このアルバムを自分の顔の下に持っていけば、「ほーら、私もテルツ少年合唱団♪」という雰囲気を味わえるでしょう~?という遊び心だそうです。これはLPだからこそできる!っていうことですね。テルツみたいに茶目っ気たっぷりで楽しくはないですか? (by Wing) 2003/03/02 up

  歌声から実力が伝わってくる。喉が強靱だ。しかし聴き直してみると、強靱な喉故に、聴く方は緊張を強いられ憩えない。なんて贅沢を言わせてしまうテルツはすごい。コンサートに出かけた聴衆に対し、これが世界的に活躍しているテルツの歌声なのだと挑んでいるかのような趣がある。これがライヴだとは・・・。(by Hetsuji) 2000/11/26 up 
 deutsche
harumonia mundi

1973
 
(1C 153-99 640/42 Q) ULS-3211~3-H 
J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ (deutsche harmonia mundi/TEICHIKU RECORDS ULS-3211~3-H)LP3枚組み 1973年4月/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

DISC-1
第1面 第1部 クリスマス第1日のためのカンタータ(第 1 曲~第 9 曲).....27:43
第2面 第2部 クリスマス第2日のためのカンタータ(第10曲~第23曲).....31:18

DISC-2
第3面 第3部 クリスマス第3日のためのカンタータ(第24曲~第35曲).....25:00
第4面 第4部 新年のためのカンタータ      (第36曲~第42曲).....26:43

DISC-3
第5面 第5部 新年の第1日曜日のためのカンタータ(第43曲~第53曲).....26:19
第6面 第6部 顕現節年のためのカンタータ    (第54曲~第64曲).....25:51

(ソリスト)
ソプラノ:ハンス・ブッフヒール、アルト:アンドレアス・シュタイン、テノール:テオ・アルトマイヤー、バス:バリー・マクダニエル

 このアルバムは確かドイツ・レコード賞だったかをとった栄誉あるものです。CDも出ていますが、とくに合唱などはLPの方が響きがふくよかで柔らかくて聴いていて心地よいです。テルツの響きはCDになると金属的に聞こえがちになるところがあるので、魅力が半減するのかもしれませんね。ソリストの声はLPでも合唱ほどには差異を感じませんでしたが、アルトのアンドレアス君の声なんかはCDではとんがり気味に聞こえていたものがまあるくなり、合唱同様魅力が倍増しました。CDではそれほどは感じなかった第3部のアルトアリア「Schliesse, mein Herze, dies selige Wunder」のように切々と歌う曲にとくに惹きこまれます。またそれに続くレチタティーヴォも艶っぽくてかなりのおすすめです。それにしてもこのバッハのクリスマス・オラトリオってクリスマスの喜ばしさが惜し気なく表現されていると思います。合唱曲なんかはどの曲を聴いていても喜ばしい気持ちになるので、合唱がより魅力的に聞こえるLPは何にも変えがたいものですね。
 また、ここに参加している合唱の演奏団体はテルツだけです。したがってソプラノ、アルトとも構成は少年のみ。完成度を求めるならば女声や男性アルトの方が貢献するかもしれませんが、少年の声の響きによって生み出される曲全体の印象は女声や男性アルトのそれとはひと味違いますから、少年の声の愛好家の私としては嬉しいところです。さらに嬉しさを増してくれているのは、独唱者にソプラノのみならずアルトも少年を起用してくれているところ。この曲は何かとアルトソリストの出番は多いですから、アルトソロが少年だと聴いていて楽しいですね。そのようなわけで、あらゆる意味で(ソプラノがハンス君だというのももちろん込みで)、これは私にとって推しも推されぬ栄光のアルバムとなっています(なのに今の今まで紹介を忘れていたなんて・・・とどこからか天の声がするゾ)。ただひとつ残念なのは、今録音がされるならばテノールやバスのソリストもテルツの団員だったのだろうなぁっていうことですかね。そうですね、テノールはクリスチャン・フリークナー(私の思い入れではジーモン・シュノールがよいのですが)、バスはパニト・イコノムといったところ?あっそうそうもうひとつ残念な点がありました。CDの方でも感じましたが、音量が大きくなるところで音がひずんで濁っているように聞こえるのが惜しいです。この素晴らしい演奏をもっと質の良い録音で残して欲しかったと思わずにはいられません。      (by Wing) 2004/02/22 up  
  deutsche
harumonia mundi

1974


1C (065-99 685) Q
Giovanni Pierluigi da Palestrina MISSA TU ES PETRUS & MOTETTEN (deutsche harmonia mundi 1C 065-99 685 Q) (P)1974 GERHARD SCHMIDT-GADEN

Seite 1:Missa "Tu es Petrus" zu 6 Stimmen
1.Kyrie
2.Gloria
3.Credo 
4.Sanctus und Benedictus
Seite 2:Missa "Tu es Petrus" zu 6 Stimmen
1.Agnus Dei
2.Motette"Tu es Petrus"zu 6 Stimmen  
3.Motette"Ave Maria"zu 6 Stimmen
4.Motette"Quam pulchri sunt"zu 6 Stimmen

 Hetsujiさんも書かれているように、これはパレストリーナであってパレストリーナでない。。。かも。レーゲンスやイギリスの聖歌隊の歌唱は、その響きがまるで空気に溶けこむかのようであり、複数の声部がひとつに調和して圧倒的な美しさをかもしだし、これぞパレストリーナのポリフォニー!という感じですが、このテルツによるパレストリーナは何と言うかすごくエネルギッシュ。各声部が調和するというより、ぶつかり合ってひとつのかたまりになっていくというか。。。でもそれはそれでまた一味ちがった美しさがあるのではあります。それにソロで各声部が絡み合うシーンなんかは、かなり涙ものです。合唱のエネルギッシュさとはうってかわって、パレストリーナのポリフォニー美がキラキラ輝く。まさに私は、Hetsujiさんがおっしゃるところの『少年ソリストの声が重なっていくような歌曲的な聴きどころを愛おしむ』術中にハマったというわけです。
 けれどハマッたのはテルツであることのためだけではありませんでした。ソリストの一人はおそらく、私にとっての永遠のボーイ・ソプラノであるハンス・ブッフヒール君だと思われるのです。つまり二重の鍵だったわけで、これはもう抜け出すことなんて不可能ですね。ソリストの記載はないですが、左耳から聞こえてくる優しげな中音と独特の伸びある高音は間違い無くハンス君ですとも!このようなかたちで再会できるとは思ってもいませんでした。ところで、ソロはキリエ、クレド、ベネディクトゥスの中で聞くことができます。だいたいはソプラノ2人、アルト1人、テナー1人で歌われているようです(あれ?6声だからもうひとつパートがあるかな??)。ハンス君は左耳から、もう一人のソプラノ(ソプラノⅡ君)は真ん中辺りから、アルトは右耳からといった位置関係になっています。ハンス君は別格として、ソプラノⅡ君もいい声ですよ。張りのある響きで、高音がスーっと伸びていく声です。
 そう言えばですが、90年のテルツの来日コンサートプログラムにもパレストリーナがありましたね。確か、「マニフィカト」。いきなりフリークナー君の力強いソロから始まって圧倒された覚えがあります。あれも随分とエネルギッシュなパレストリーナだったな~なんて、これを聞きながら思い出しました。   (by Wing) 2003/07/13 up

レーゲンスのシュレムス・ワールドを味わった直後に針を落としたので・・・。曲が違うとはいえ、同じパレストリーナだとはとても思えない。つまりは、作曲家が誰であれ、聞こえてくる音がテルツなのだという立派な個性。ところどころにソロを活用し、テルツ・ワールドが展開する。宗教曲であろうと宗教的な匂いは一切しない。テルツが歌っている、それだけ・・・。それが良いとか悪いとかではなくて、これだけテルツ的に「温もりのある人間の声」が全面に押し出されると、もはや、テルツ・ブランドの世界。このブランドを愛するファンは、おそらくベネディクト・・・と少年ソリストの声が重なっていくような歌曲的な聴きどころを愛おしむのかな、とも思う。そういう技をパレストリーナが指定したかどうかは不明なので、シュミット先生の「聴かせる」腕、なのかもしれない。(by Hetsuji) 2001/09/30 up 
deutsche
harumonia mundi 

1976

1C (065-99 693) Q
HAYDN THERESIEN MESSE 

Messe B-dur Hob.XXII:12a

Seite 1
Kyrie
Gloria
Credo(Anfang bis"et sepultus est")

Seite 2
Credo("Et resurrexit" bis Schluss)
Sanctus und Benedictus
Agnus Dei

 割合派手で盛り上がる曲を大聖堂で気持ちよく歌い、聴く、曲を演奏者と聴衆がシェアし合うには、良い選曲なのだと思います。宗教曲は基本、艶っぽいので、女声のソロはナマメカシイとはいつもの私の感性です。
 演奏はまとまっているので文句の付けようがないですし、少年声だけの合唱が聴こえた時、あれ?と違和感を持ったのも事実。宗教曲と言っても賑々しい類のものにはもしかしたら成年男女の混声で良いのかも、です。
 そうチラッと感じた反面、ミゼレーレという歌詞のところで、ボーイ・ソプラノ君1~3人くらいが、ちょっと早めに音を出したところがあって、その音を聴いたときに、ああ、これこれ、この音!としっくりきてしまったんですよね。
 Hetsujiは、曲ではなくて、音楽ではなくて、もしかしたらボーイ・ソプラノの「音」を聴いてきているのだと、あらためて実感した次第です。 (by Hetsuji) 2019.11.24 SUN up 
deutsche
harumonia mundi  

1972
 
HKB 21513 



ULS-3153-H STEREO
JOSQUIN DES PREZ / MOTETS (harmonia mundi STEREO KHB 21513) 1973年録音。

SIDE 1:
1.Benedicta es coelorum regina Motet for 6 voices .....6:15 Performers:Soloists of the Tolzen Boy's Choir,Ensemble "Pro Cantione Antiqua"
2.Tu solus qui facis mirabilia Motet for 4 voices.....5:00 Performers:Paul Esswood, Keith Davis, Geoffrey Mitchell (Contratenor)
3.Dominus regnavit Motet for 4 voices.....4:35 Performers:John Elwes, James Griffett, James Lewington (Tenor) 
4.Ave Maria. Virgo serena Motet for 4 voices.....5:25 Performers:Mark Brown, Brian Etheridge, David Thomas (Bass)   
SIDE 2: Performers:Helmut Hucke(Diskantpommer) Gunther Holler (Renaissanceflote)
1.Miserere mei Deus Motet for 5 voices .....19:50 Performers:Mitglieder des Blaserkreises fur Alte Musik, Hamburg Hans von Busch (Basspommer) Detlef Hagge (Cornetto)
2.Inviolata, integra et casta es, Maria Motet for 5 voices.....5:00 Performers:Fritz Brodersen (Rennaissanceposaune) Director:Bruno Turner

JOSQUIN DES PREZ: MOTETTEN(ジョスカン・デ・プレ:モテトゥス集) (deutsche harmonia mundi/TEICHIKU RECORDS ULS-3153-H)LP 1972年録音/指揮:Bruno Turner

Seite A
1.Benedicta es coelorum regina(祝されたり、天の女王).....6:15 
2.Tu solus qui facis mirabilia(御身のみ、奇蹟をなす者).....5:00 
3.Dominus regnavit(主は王となり).....4:35 
4.Ave Maria. Virgo serena(アヴェ・マリア).....5:25   
Seite B
1.Miserere mei Deus(神よ、われをあわれみたまえ).....19:50
2.Inviolata, integra et casta es, Maria(けがれなく、罪なく、貞節なり、マリア).....5:00

 裏ジャケにある録音風景の写真を見ると、このアルバムへのテルツからの参加者は6名のようです。録音データにも Knaben-Solisten des Tolzer Knabenchors とあり、合唱団としての記載もシュミットガーデン先生の名前の記載もないので、写真そのものなのでしょう。そんなわけで、テルツが参加しているのも全曲ではありません。A面の1,3,4曲目とB面の2曲目でディスカントゥス(最上声部)を歌っています。
 指揮はシュミットガーデン先生ではありませんが、ソプラノの響きはそこここででテルツを感じます。やはり70年代の合唱の音色はは60年代とは違うようです。どこで切り替わるのでしょうね??連続して録音があるわけではないので、大雑把にしかつかめないのが残念。ここでのソプラノは私のよく知っているテルツの音でした。
 さて、A面の1曲目の音がチリついて聞きづらいのはレコードせいなのか、はたまた録音のせいか楽器のせいなのか。ソロはA面1曲目の途中でソプラノとテノールの2重唱をちょっぴり聞くことができますが、それのみです。なのでソロは少ないですが、合唱もよいのです。角がとれたようなまあるいテルツのソプラノがいぶし銀のようなテノールやバスの中に映えています。とくにA面4曲目の「Ave Maria」はとてもきれいな曲で、ふわふわーっと大聖堂の天井にのぼっていくように、すべてのパートがものすごくやわらかく歌われています。え~あのテルツが!と意外ではありますが、ちょっとイギリスの合唱団みたいに聞こえたりも。このアルバムの中での私のイチ押しです。
 ところでこの時代の作曲家さん達の男声のみのア・カペラの曲って意外にステキですよね。少年の声に偏っている私ですが、案外ちゃんと聞いたりしています。この間のデュファイのも良かった。     (by Wing) 2003/008/03 up 
harumonia mundi

1973 
 
KHB 21584
BACH-MAGNIFICAT IN D / CHRISTMAS CANTATA 110 (harmonia mundi STEREO KHB 21584) 1973年録音。

SIDE 1: MAGNIFICAT IN D
1.Magnificat anima mea (Choir)
2.Et exsultavit (Soprano II)
3.Quai respexit (Soprano I)
4.Omnes generationes (Choir)
5.Quia fecit mihi magna (Bass)
6.Et misericordia (Alto, Tenor)
7.Fecit potentiam (Choir)
8.Deposuit potentes (Tenor)
9.Esurientes (Alto)
10.Suscepit Israel (Soprano I and II , Alto)
11.Sicut Ilocutus (Choir)
12.Gloria (Choir)
SIDE 2: CHRISTMAS CANTATA 110 Unser Mund sei voll Lachens
1.Unser Mund sei voll Lachens (Choir)
2.Aria Ihr Gedanken und ihr Sinnen (Tenor)
3.Dir, Herr, ist niemand gleiah (Bass)
4.Aria Ach Herr, was ist ein Menschenkind (Alto)
5.Duet Ehre sei Gott in der Hoehe (Soprano, Tenor)
6.Aria Wacht auf, ihr Adern und Glieder (Bass)
7.Choral Alleluja! Gelobt sei Gott

Walter Gampert(Soprano I) / Peter Hinterreiter (Soprano II and Cantata 110) / Andreas Stein (Alto) / Theo Altmeyer (Tenor) / Siegmund Nimsgern (Bass-Baritone) / Toelzen Boy's Choir / Collegium aureum / Concertmaster: Franzjosef Maier / Director: Gerhard Schmidt-Gaden 
harumonia mundi

1973 


1C (065-99 750)


  
ULS-3210-H
J.S.BACH-MAGNIFICAT D-DUR / WEIHNACHTSKANTATE 110
J.S.バッハ マニフィカート/クリスマスカンタータ (harmonia mundi STEREO ULS-3210-H)
1973年録音。

SIDE 1:
MAGNIFICAT D-DUR
1.Magnificat anima mea (Choir)
2.Et exsultavit (Soprano II)
3.Quai respexit (Soprano I)
4.Omnes generationes (Choir)
5.Quia fecit mihi magna (Bass)
6.Et misericordia (Alto, Tenor)
7.Fecit potentiam (Choir)
8.Deposuit potentes (Tenor)
9.Esurientes (Alto)
10.Suscepit Israel (Soprano I and II , Alto)
11.Sicut Ilocutus (Choir)
12.Gloria (Choir)

SIDE 2:
WEIHNACHTSKANTATE
Unser Mund sei voll Lachens
1.Unser Mund sei voll Lachens (Choir)
2.Aria Ihr Gedanken und ihr Sinnen (Tenor)
3.Dir, Herr, ist niemand gleiah (Bass)
4.Aria Ach Herr, was ist ein Menschenkind (Alto)
5.Duet Ehre sei Gott in der Hoehe (Soprano, Tenor)
6.Aria Wacht auf, ihr Adern und Glieder (Bass)
7.Choral Alleluja! Gelobt sei Gott

Walter Gampert(Soprano I) / Peter Hinterreiter (Soprano II and Cantata 110) / Andreas Stein (Alto) / Theo Altmeyer (Tenor) / Siegmund Nimsgern (Bass-Baritone) / Toelzen Boy's Choir / Collegium aureum / Concertmaster: Franzjosef Maier / Director: Gerhard Schmidt-Gaden

 上のKHB 21584が外盤でこれが国内盤。マグニフィカートの最初の合唱が、腹筋を駆使する少年たちの腹筋の具合だけが強調されているようで音楽に聞こえないと思うのは私だけか? テルツの合唱は柔らかい。ここが魅力。ファンとしての聴きどころは まず 6.Et misericordia (Alto, Tenor) Andreas SteinとTenorのデュエット。そして9.Esurientes (Alto) Andreas Stein。要するに、私はAndreas Steinの、線が細くクリアな、少年にしか出せない音が好きなんだと思う。テルツのテルツたる所以の編成は、3人の少年による10.Suscepit Israel (Soprano I and II , Alto) 。これだけ歌うのはなかなか難しい。その他、収録されている合唱は、きれいなのだが私の耳にはなぜか少年たちの出す音が、音楽に聞こえない(腹筋の具合だと思う)。下手とは違うので単に私の好みの問題だとおもう。Andreas Steinの歌唱にこの盤の価値を感じる。Wingさんによる的確な紹介文を読みたいところだ。(by Hetsuji) 2001/03/18 up
   
HMS 30 683 
GUILLAUME DUFAY Missa >>Se la face ay 
pale<< Zwei Hymnen (HMS 30 683) Leitung: GERHARD SCHMIDT (C)1970

Seite 1:Missa "Se la face ay pale" zu 4 Stimmen(もしも顔が青いなら)(4声)
1.Kyrie あわれみの歌
2.Gloria 栄光の賛歌
3.Credo 信仰宣言
Seite 2:Missa "Se la face ay pale" zu 4 Stimmen(もしも顔が青いなら)(4声)
1.Sanctus 感謝の賛歌 
2.Agnus Dei 平和の賛歌
3.Hymnus in Adventu Domini >>Conditor alme siderum<< zu 3 Stimmen (待降節の賛歌「星の創り主」)(3声) 
4.Hymnus in Festo Omnium Sanctorum >>Christe redemptor omnium"zu 3 Stimmen (諸聖人の親同のための賛歌「すべてのものの贖い主なるキリスト」)(3声)

クウィリン・ザップル(ソプラノ) Quirin Sappl、テオ・アルトマイヤー(テノール)Theo Altmeyer、ウィルフレッド・ブラウン(テノール)Wilfred Brown、ハンス・ヨアヒム・ロッチュ(テノール)Hans-Joachim Rotzsch、ウィリ・ゲゼル(バリトン)Willi Gesell,、ハンス・マルティン・リンデ(バリトン)Hans-Martin Linde

ソプラノが女声なのか団員なのかの記載を見つけることが出来なかったが、聴いた感じでは違和感が無かったので少年だと思う。デュファイ作の3声のバラード「もしも顔が青いなら」のテノールの旋律をそのまま用いたのでミサでもテノールに定旋律がおかれているそうだ。外部のソリストを起用するのは表現力、だろうが、宗教曲の場合、自信に溢れ過ぎて歌ってもらっても、喉に力みを感じてしまう。何の楽器なのか判らないが、楽器の音が妙にB-Sと溶けてしまっていっしょくたに聞こえた。(Hetsujiの耳が悪いから)私は曲よりはどちらかというと合唱を聴きたい方なので、特にもテルツの場合は、無伴奏合唱でいけるのに楽器付きでソプラノが溶けてしまったら、もったいないような気がした。(by Hetsuji) 2001/09/30 up
deutsche
harumonia mundi

1977  


KUX-3089-H
J.S.BACH: KANTATEN BWV137 & BWV190 (TEICHIKU RECORDS KUX-3089-H ※原盤はdeutsche harmonia mundi)LP 1977年4月録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

(Seite A)
カンタータ第137番「主を讃えよ、大いなる栄光の王を」.....15:31
1.Coro: Lobe den Herren, den machtigen Konig der Ehren
2.Aria.Alto: Lobe den Herren, der alles so herrlich regieret 
3.Aria(Duetto).Soprano/Basso: Lobe den Herren, der Kunstlich und fein dich bereitet 
4.Aria.Tenore: Lobe den Herren, der deinen Stand sichtbar gesegnet
5.Choral:Lobe den Herren, was in mir ist, lobe den Namen
(Seite B)
カンタータ第190番「主にむかいて新しき歌をうたえ」.....17:09
1.Coro: Singet dem Herrn en neues Lied! 
2.Choral und Recitativo.Basso/Tenore/Alto: Herr Gott dich loben wir, 
3.Aria.Alto: Lobe, Zion, deinen Gott 
4.Recitativo.Basso: Es wunsche sich die Welt
5.Aria(Duetto).Tenore/Basso: Jesus soll mein Alles sein
6.Recitativo.Tenore: Nun, Jesus gebe, dass mit dem neuen Jahr
7.Choral: Lass uns das Jahr vollbringen

(ソリスト)Sopran: Willi Wiedl/Alt: Seppi Kronwitter(BWV137), Ulrich Wand(BWV190)/Bass: Ulrich Studer

 137番はテルデックのカンタータ大全集の方ではアーノンクール指揮で同じくテルツが受け持っています。比べてみると、このアルバムの方が響きが柔らかいような感じを受けます。楽器よりも人の声が前面に出ているからでしょうか。でもその分、Hetsujiさんがマニフィカトで書かれているような「腹筋運動」が思い浮かぶのはご愛嬌。ソプラノ・ソリストはカンタータ大全集でも大活躍だったヴィリー・ヴィードル君です。ヴィリー君の声はほんとに晴れやかな突き抜けていくような声ですね。アーノンクールの方のソリストはアラン君なので、137番でテルツのビッグ・ソリスト二人を聴き比べてみても面白いかもしれません。アルトのゼッピ君はソプラノからメゾからついにはここではアルトで登場!幅の広い子です。アルトになってもそのドラマチックな歌い方は健在。そんなわけで、ゼッピ君ファンの私としてはゼッピ讃歌を展開したいところですが、このアルバムにはさらに私を魅了するアルトがいました! 190番で登場するウルリッヒ・ヴァンド君、その人です。
 190番は私は大全集の方は持っていないので、この録音で初めて聴きましたが、最初の合唱がとても気に入りました。私好みの晴やかで明るい曲です。テーマが「主にむかいて新しき歌をうたえ」ですので新年のミサで歌われるものらしく、まさにそんな感じ。それから先にも書きました、アルトのウルリッヒ君です!!アルト・アリアの曲の雰囲気もいいですし、何より声がいい!レチタティーヴォを聞いても、彼は相当に上手だったのではと感じるのですが、他の録音では名前を見たことがないんですよね~。
 ところで今回、ボーイ・アルトと男性アルトでは曲の雰囲気が全然異なるということを137番を聴き比べて実感しました。アルトのアリアがまるで違う曲のように感じられました。男声アルトのそれはそれで、盛り上がりもあり、芸術性も高くて完成度という点から言えば起用されてしかるべきなのかもしれません。でも私はボーイ・アルトが淡々と歌い上げるのを聴くのが好きですね~。 (by Wing) 2003/03/30 up 
BASF
harmonia mundi 

テイチク株式会社 


BASF STEREO ULX-3149-H 

モーツァルト/戴冠ミサ、ヴェスペレ

A
戴冠ミサ ハ長調
Missa C-dur KV 317 "Kroenungsmesse"
キリエ~グロリア~クレード~サンクトゥス~ベネディクトゥス~アグヌス・ディ
B
ヴェスペレ
Vesperae solennes de confessore KV 339
主は言はれる~主をほめまつる~幸いかな~ほめたたえよ、主のしもべたちよ~主をほめたたえよ~私の魂は主をあがめ

 なんだかテルツの戴冠ミサ、良いかもしれない。どこが? 普通に歌っているところが。聴いていて疲れないのですよ。この上なくスキの無い芸術系Choirとは一線を画しているので、昔はこの合唱がイマイチ消化不良気味でした。雑っぽく感じたもので。でも、今、年老いたHetsuji耳には、この普段使いの音色がとても心地良いわけ。聴いていて緊張しないわけ。なんだかリラックスして楽しめる。アルトは、サイズを抑えたソプラノ君って感じで、シンからシュミット先生はこの類の声がお好きなのだなーと確認。私は耳が悪いから、ソプラノのハンスくんとは違うタイプのアルトくんの方が曲が立体的になるような気もしたんだけれど。にしても、器楽演奏が入らない方が、あるいは音量を抑えて合唱がメインで聴こえてくれた方が良かったなー。
 Laudate Dominumは、HALLELUJA (40.22 163)と同音源でしょうか。2度録音したという記載を見ていないので、たぶん、音源は同じでしょう。って、聴き比べれば良いだけですよね。この曲は1983年WSK来日組の専売特許みたいなところがありまして・・・。でも今、聴くと、声の揺らぎ具合が良いです。聴いていてHansi君の声は奥ゆかしいのですよ。なので、
「バイエルンの天使 SELECTION」(来夢コミックス)P.119になっちゃうのかな? 学術的というよりはハートフルなので理解されなかったのかな?(by Hetsuji 2019.11.06 WED up) 
harmonia mundi  



 1C (065-99 763)
Mozart-Kroenungsmesse (63 502 Stereo)Leitung:Gerhard Schmidt-Gaden

Seite 1: Missa C-dur KV 317 >>Kroenungsmesse<<
1.Kyrie 
2.Gloria
3.Credo 
4.Sanctus 
5.Benedictus 
6.Agnus Dei
Seite 2: Vesperae solennes de confessore KV 339
1.Dixit Psalm 109(110) 
2.Confitebor Psalm 110(111) 
3.Beatus vir Psalm 111(112) 
4.Laudate pueri Psalm 112(113) 
5.Laudate Dominum Psalm 116(117) 
6.Magnificat Lucas I, 46-55

Hans Buchhierl, Sopran / Andreas Stein (Alto) / Theo Altmeyer (Tenor) / Michael Schopper, Bass

  最近、範疇を越えたCDばかりを聴いていたのと借り物LPの袋がテルツになってきたことにより、今週はWingさんを意識しつつドキドキしながら、リハビリを兼ねて、テルツの紹介になります。
  それでは新書館のペーパームーンコミックス「バイエルンの天使1」をお持ちの方は、開いてみて下さい。
  ハイ、Wingさんに質問。
その1、80p。団員くんたちが歩きながら歌うカールベーエンデールの曲名と、収録CDを答えよ。
その2、89p。バッハの難解極まる「ハレルヤ」ってどんな曲?(聴いたこと、ないのだ、私。あったら聴きたい) 収録されているCDが有ったら答えよ。
  そして153p。主人公が強烈にテルツ惹かれ、関わっていくきっかけをつくったのが、このレコードであるかの如く紹介されると共に、氏は、あとがきで、非常に人間味のある歌い方(ソリストの第1声に色っぽさ?)に惹かれた、と書いておられます。
  確かにkyrieで入ってくるソプラノは印象的! その後、わたしの耳にはフニャッとした空気の抜けかけた風船みたいな、フ~ッと消え入りそうなソプラノにきこえるんですが・・・でも、嫌いかというとそうでもなく、上手って感じはしないんですが(冷静に聴くと上手なんでしょうけれど)、上手下手的な次元では捕らえられないような気がするんですよね。決して下手ではない、だって、ハンスくんのソプラノはテノールに聴き劣りませんから。ハンスくんという存在はテルツの歴代のソリストでも、あのやわらかさというかフニャ声が他のソリストたちとはどこか違うと思うのですが、モーツァルトの曲には、すごくすごくあっていると思うんです。317番のkyrieでのテノールとのからみや、聴かせどころのAgnus Deiなんかは、ハンスくんのためにあるかのような曲(ボーイ・ソプラノのためにある曲、とHetsujiが勝手に思い込んでいる)ですよね。それに彼の声ってフニャフニャしているだけではなくて細部の装飾音が繊細だし気高さも備えている。テノールとの相性も良いし、聴いていて疲れない。耳にもやさしいんです。この盤でのテルツ少年合唱団の合唱もやはり生身の声の体温を感じさせてくれます。特に Credo や Sanctus が、そうでした。ここでのテルツの合唱は「上手」というのとは違うような気がします。合唱の場合は、技術も必要だから、ソロよりは耳が厳しくなりますけれど。それから、レコードを直接聴いたときには、Collegium aureum auf Orijinalinstrumenten の演奏が腹が立つほどうるさすぎてイライラしましたが、MDに落として聴き直したら、ボーカルと競っていたかの如くの楽器音が、声をサポートする側に回っていましたのでマル。同じく、ボーイソプラノのために存在する曲(とHetsujiが勝手に思い込んでいる)「Laudate Dominum Psalm 116(117)」もこの盤での聴きどころです。  (by Hetsuji) 2003/04/27 up

盤について:M-Collection
全般に細かいチリチリ音がしていました。  (by Hetsuji) 2003/04/27 up
質問にお答えしまーーす!

その1
「カールベーンデル♪カールベーエーンデール♪」はそのフレーズそのままに、『KARWENDEL LIED』でーす。入っているCDは「DER TOLZER KNABENCHOR SINGT SEINE GROSSTEN ERFOLGE」と、他にも何かに入っていたように思います。

その2
バッハの「ハレルヤ」はそれが書いてある場面でフリードリッヒが持っている楽譜にご注目を!その正体はカンタータBWV51なのです。ソプラノ・ソロおんりーのカンタータのようです。アーノンクール&レオンハルトのシリーズでは女性が歌っているみたいですね。このカンタータの最後の曲がハレルヤなのです。(tadaさんの紹介で確認してみてくださいね~)私が持っているのはダビングしてもらったアラン君のLPにはいっていたものくらいしか心当たりがないです。聞いているだけでも難しそーーって感じだから並大抵の子では歌えないのかなぁなんて思います。     (by Wing) 2003/04/27 up 
deutsche
harumonia mundi

1974
 
 
ULS-3156-H STEREO
53声部のザルツブルク大聖堂祝典ミサ曲と讃歌(オラツィオ・ベネヴォリ) ULS-3156-H

A ミサ曲
1.キリエ
2.グローリア
3.クレード(その1)
B
1.クレード(その2)
2.サンクトゥスとベネディクトゥス
3.アニュス・ディ
4.讃歌「汝ら鼓を打ちならせ」

 この演奏を聴かれた渡邊学而先生の解説は、非常に臨場感に溢れていて、曲はこうして録音されて私たちも聴くことができるのですが、大聖堂に入るところとか、読むと、団員君たちのシルエットが脳裏に浮かびました。
 このときもなかなかにドラマチックです。「バイエルンの天使③(新書館)p.28」
 聴いての感想ですが、もっと雑音が入って欲しかったです。その方が臨場感が出ると思うので。音楽のサイズが小さく纏まっているような音です。正直、物足りない。(←ポータブルプレーヤーで聴いているのでこの感想はあてにしないように)
 合唱も少年ソリストも音質はときにハッとするほどきれいなのですが、ライヴっぽく迫って来ません。せめて拍手くらいは入れても良かったのに、と思います。採録がイマイチ。讃歌「汝ら鼓を打ちならせ」は、割合ソリストが活躍するのですが(全般的に活躍している)、ソリストの実力なのか、採録の技術なのか、とてもとても音が貧しいのです。やたら、管楽器が響くだけで。
 繰り返して聴くこともなく、数十年も放っておいたのは、この盤を作った人と感性が合わなかったんだと、今更ながら気が付きました。ライヴならライヴらしく、ライヴ会場でライヴとは別に録音した盤なら、もっとそれぞれのパートの音を鮮やかにとらえても良かったのに。
 今、思うのは、やはり、この会場で、リアルな演奏を、ドームに昇る音を聴いてみたかったという事です。  (by Hetsuji) 2019.11.10 SUN up
deutsche
harumonia mundi

1974
 
 
ULS-3259-H STEREO

 
1C (065-99 694)
MOZART REQUVIEM KV626(deutsche harmonia mundi URS-3259-H) モーツァルト レクイエム <死者のためのミサ曲>ニ短調KV626 (管弦楽改訂:フランツ・バイアー) 録音:1974年、レンググリース教区教会/指揮:ゲルハルト・シュミット・ガーデン

ハンス・ブッフヒール(ソプラノ)マリオ・クレーマー(アルト)ヴェルナー・クレン(テノール)バリー・マクダニエル(バリトン)/テルツ少年合唱団/コレギウム・アウレリウム合奏団(オリジナル楽器使用)

SIDE A: 26'33"
主よ永遠の休息を~怒りの日~不思議なラッパ~おそるべき大王~慈悲深きイエズス~呪われた者~涙の日
SIDE B:24'27"
主イエズス・キリスト~称賛のいけにえと祈りと~聖なるかな~祝されよ~神の小羊~永遠の光明を

 弦の音の、えぐれた陰影の強い感じはレコードならではで、CDでは出ないような気がする。合唱もこころもち荒削りとも思える激しさで、CDで聴いたよりは、ずっと迫力と緊迫感があった。熟さない硬さ青さが魅力の声のクレーマー君の声、綿菓子のように柔らかいようでいて実は芯に同じく熟さない青さを感じる(「バイエルンの天使たちのクリスマス」には気が付かなかった芯の硬さ青さだったが)ブッフヒール君の声が、生々しく聞こえてくる。声も十二分に出ている。体力で勝る女声であれば、もう少しブレスの回数が減るかな、ソロの時(ベネディクト)に音が崩れることはないかな、という気もしないでもないが、B-Sの独特の味わいの方が勝る。惜しむらくは、後半の合唱の一部にテルツ特有の私にとっては「音楽ではない音」が聞こえる瞬間がある。イメージとして喉を堅くして喉にひっかけたような声による合唱、とでも言おうか? だが、これはHetsujiの好みの範疇に属することで、Wingさんなら、もっと正確に紹介できるだろうとは思う。この盤には、CDで聴いたよりも遙かに立体的な音楽の世界があった。(by Hetsuji) 2001/04/22 up 

あらためてハンス君の柔軟なソプラノを聴いた。この声がザルツブルクの大聖堂祝典ミサにあったら、と思った。宗教曲というと他の大聖堂や教会所属のChoirの研ぎ澄まされた感じが良いと若い時は思っていましたが、今、聴くと、このなんというか、血の通った人間ぽい温かさが良いのだなーと感じます。上手だけれど上手に歌っていると感じさせない日常感、というか?結構、繰返して楽しみました。血の温かさを感じさせると同時に、少年声だからこその清涼感もあるところが生臭さを回避しているところや良し! まあ、でも、命の現役バリバリ若くて未来が遠くにある方には2001年の感想が近いかも、です。なにしろ、あれからHetsujiも、20年近く人生を経過しましたので。モーツァルトの心優しい旋律がテルツに似合うなあ。  (by Hetsuji) 2019.11.10 SUN up
BASF
harumonia mundi

1966 
 
ULX-3060~1 H
クリシュトフ・ペンデレツキ:聖ルカ伝による主イエス・キリストの受難と死 (BASF harmonia mundi ULX-3060~1-H 2枚組)LP 1966年録音/指揮:ヘンリーク・チシ、テルツ少年合唱団、ケルン放送合唱団、ケルン放送交響楽団

第1部「キリストの受難」
(第1面)
1.ああ唯一の望みである十字架よ 
2.そしてイエスは外に出て
3.神よ、私の神よ
4.主よ、あなたのみ許に住まうのは誰ですか
5.イエスがまだ話しておられる時に群集が現れた
(第2面)
6.イェルサレム、イェルサレム
7.主よ、どうして長あいだ遠ざかっておられたのですか 
8.そこで人々は彼を捕え
9.私をお裁きください 
10.イエスを監視していた人たちは 
11.イェルサレム、イェルサレム
12.私を憐れんでください 
13.群衆はみんな立ち上がって

第2部「キリストの死」
(第3面)
14.そしてイエスは十字架を背負い
15.彼らはイエスを十字架に掛け 
16.誠実な十字架 
17.彼らはイエスの衣服を籖で分けた
18.あなたは私を死の塵の中に置かれた
(第4面)
19.民衆は立って見ていた
20.十字架に掛けられていた強盗のひとりは 
21.イエスの十字架の傍らには
22.悲嘆に眩れた母は涙ながらに
23.正午に近いころ
24.主よ、私はあなたに希望を持ちました

 この作品はケルン市の近郊ヴェストファーレン州のミュンスター大寺院創立700年記念祝典のために作られたものだそうです。そして1966年3月30日に同寺院大聖堂で初演されました。このアルバムはその直後に初演の際と同じメンバーで録音されたものです。
 ペンデレツキはこの作品の創作衝動の根源になったものについて次のように語ったそうです。「この作品を作曲中、私の心の奥では、つねにキリストの受難と死を思い続けると同時に、一方ではナチの残虐な行為の犠牲となったアウシュヴィッツ収容所における受難と死がいつも離れなかった。20世紀なかばに現在生きている人々にとって、あの悲惨な経験は忘れることのできないものである。私はこの<受難曲>が<広島の犠牲者への哀歌>と同じ意味で、ユニヴァーサルな、そしてヒューマニスティックなものであることを願い、またそう感じながら作曲を続けたのであった。」
 私が非常に興味深いと思ったのは、この作品が、第二次世界大戦の傷がまだ癒えきってはいないであろう、そして東西冷戦の最中に、西ドイツ放送局によってポーランド人であるペンデレツキに依頼されたものであるということです。ポーランドはナチの侵攻を受けた国ですし、当時は東側です。そういったことを考えると、芸術に国境や政治は無いのだと感じるとともに、ペンデレツキの言にもあるように忘れがたい「ナチの行為」、その傷跡を直視できる包容力がすでに当時のドイツにはあったんだなぁと思いました。不勉強なことに、<広島の犠牲者への哀歌>という曲も作曲されていることも初めて知りました。テルツは・・というよりシュミットガーデン先生は最近の録音でラッソの<懺悔の詩篇>を収容所のあったダッハウで行っています。推測の域を出ませんが、きっと先生のお心の中にはあの戦争に対する想いがあるのだろうなと思ってやみません。そういえば「バイエルンの天使」の中の先生の若かりし頃のエピソードの中にもそのような一節がありましたよね。それが取材されたものなのか、脚色なのかはわかりませんが・・。
 さて曲の方はというと、ものすごく劇的です。バッハのヨハネ受難曲の演技付きの映像を見たことがありますが、あれはまだ音楽の域だと思いました。でもこの作品は音楽だけ聴いているのに、目の前でドラマが繰り広げられているような、そんな気にさせられます。そして解説に「不安定な音を積み重ねる独特な騒音の構成法」とありましたが、まさに「不安定」な感じです。このペンデレツキという人の楽譜は、単なる五線譜ではなく「グラフィックな図形楽譜」なのだそうです。五線譜では「不安定な音を積み重ねる独特な騒音」を表現することができないためだそうですが、いったい「図形楽譜」とはどんな楽譜なのでしょうね。
 演奏では、合唱はとくに言及されなければテルツだとは気付かなかったかもしれません。ゆっくりと合唱の余韻に浸る余裕はほとんどありませんし、テルツの独特さよりはこの曲自身の独特さの方が勝っていて意識を奪われます。ただ所々、女声の合唱の響きとは異なった、透明感の強いストレートなソプラノ合唱が感じられるところがあり、これがこの頃のテルツの響きかなぁと思いつつ聞いてみたりしました。それにしても、こういった曲の初演に積極的に参加するといったシュミットガーデン先生に姿勢に改めて尊敬の念を覚えたのでありました。    (by Wing) 2004/02/08 up  
deutsche
harumonia mundi

1966 
 

ULS-3264~65-H STEREO 



ドイツ・レコード賞受賞
エディソン賞受賞
イタリア大賞受賞
クリシュトフ・ペンデレツキ
聖ルカ伝による主イエス・キリストの受難と死 (deutsche
harumonia mundi ULS-3264~65-H STEREO)

1966年録音

指揮:ヘンリーク・チシ
テルツ少年合唱団、
ケルン放送合唱団、
ケルン放送交響楽団

第1部「キリストの受難」
(第1面)
1.ああ唯一の望みである十字架よ 
2.そしてイエスは外に出て
3.神よ、私の神よ
4.主よ、あなたのみ許に住まうのは誰ですか
5.イエスがまだ話しておられる時に群集が現れた
(第2面)
6.イェルサレム、イェルサレム
7.主よ、どうして長あいだ遠ざかっておられたのですか 
8.そこで人々は彼を捕え
9.私をお裁きください 
10.イエスを監視していた人たちは 
11.イェルサレム、イェルサレム
12.私を憐れんでください 
13.群衆はみんな立ち上がって

第2部「キリストの死」
(第3面)
14.そしてイエスは十字架を背負い
15.彼らはイエスを十字架に掛け 
16.誠実な十字架 
17.彼らはイエスの衣服を籖で分けた
18.あなたは私を死の塵の中に置かれた
(第4面)
19.民衆は立って見ていた
20.十字架に掛けられていた強盗のひとりは 
21.イエスの十字架の傍らには
22.悲嘆に眩れた母は涙ながらに
23.正午に近いころ
24.主よ、私はあなたに希望を持ちました 

 解説によると、これより先数年前にポーランド盤がでているけれど、こちらが初演の時のオリジナルメンバー盤で、ポーランド盤よりも3か月早く録音されたもので、音も良い、等々、こだわりがあるようでした。そのこだわりに相応しく、演奏は完結しているというか、文句の付けようがないほどの出来栄えです。合唱はもちろん、完璧だったと感じました。
 ですが、素人の私が聴く限りにおいては、音楽以前に、なんというか、人間の業の深さというか、どうしようもない救われ難さというか救い難さというか、今更ながら、人間として限界に落とされた身の、暗さを感じてしまいました。いやー、人間に生まれて良かったんだか・・・。(by Hetsuji) 2019.11.23 SAT up
BASF
harmonia mundi  

テイチク株式会社 


BASF STEREO ULX-3196-H  
テルツ少年合唱団のクリスマス(ルネサンスとアルプス地方のクリスマス音楽) BASF/harmonia mundi(ULX-3196-H)

A面  ルネサンス地方のクリスマス音楽
1.ボーデンシャッツ:ヨセフよ、私のいとしいヨセフよ
2.ラッソ:羊飼いに天使のお告げあり
3.ラッソ:賛美の声は高く
4.ハンドル:もろ人シバより来れり
5.エッカルト:私はあなたのかいばおけのそばにいるよ
6.シャイト:おおやさしきイエスよ

B面  アルプス地方ノクリスマス音楽
1.いまぞ歌わん
2.がんこなベツレヘムの民よ
3.目覚めよ、野の羊飼い達よ
4.いとうるわしき緑児
5.天の御門
6.おお静かなみそら
7.かしこの山の上に風は吹き
8.われらは誰にもまして感謝せん

 初めて聴いたときに、なんだかとても”落ち着いた”ことを思い出します。大聖堂の儀式的なクリスマスではありませんし、キラキラした商業施設でのクリスマスでもありません。といって、子ども中心のワクワクしたクリスマスを過ごす家庭で聴くのとも違っているようにも思います。このテルツ少年合唱団のクリスマスは、地味で真面目で、感謝で迎える落ち着いたシニアのクリスマスに相応しい演奏です。16~17世紀のモテットとアルプス地方の民謡が収録されていますが、ヨーロッパの都会から離れた地方では、このような曲で、静かに敬虔に温かくクリスマスを過ごしたのかな、と想像できるような1枚です。創世記のテルツのソリストの持つ、音の輪郭が薄く、とろけるような危ういソプラノを堪能できます。(by Hetsuji) 2019.11.7 THU up 
 harumonia mundi

1965

 HMS 30 803 Stereo
Der Tolzer Knabenchor singt zur Weihnacht
Motetten alter Meister und alpenlandische Volksweisen

I
Erhard Bodenshatz
Joseph, lieder Joseph mein
Orland di Lasso
Angelus ad pastpres ait
Resonet in laudibus
Jacob Handl
Omnes de Saba vinnient
Johannes Eccard
Ich steh an deiner Krippe hier
Samuel scheidt
O Jesulein zart

II
Alpenlandische Weihnachtslieder in horsatzen von Alfons Striz

テルツ少年合唱団のクリスマス(ルネサンスとアルプス地方のクリスマス音楽) BASF/harmonia mundi(ULX-3196-H) のドイツ盤です。テルツにしては、いささか大人しい仕上がりになっています。男声部はきれいなのですが、少年声がヨーデルになると乱れるかなあと感じました。雰囲気はそれなりですが、さすがにケルンザーのように「清冽な泉の冷たい水の音」的な鋭さはありません。人肌声のテルツですものね。テルツは、人肌ミルクの温度の声が良いのですから。(by Hetsuji) 2019.11.24 SUN up 
harumonia mundi

1963 


1C (057-99 658) 
CARL ORFF/WEIHNACHTSGESCHICHTE/Weihnachtlieder (deutsche harmonia mundi 1C 057-99 658)Leitung: Gerhard Schmidt-Gaden (P)1963

SIDE 1:
1.EINLEITUNG 
2.HIRTEN AUF DEM FELDE
3.PASTORALE 
4.VERKUNDIGUNG
5.GLORIA 
6.HIRTEN ZUEINANDER
7.MARSCH DER HIRTEN 
8.VOR DER KRIPPE
9.BENEDICAMUS
10.KINDLWIEGEN 
11.MARSCH DER HEILIGEN DREI KONIGE 
12a.REVERENZ
12b.DER MOHR
12c.DIE GANZ GROSSE REVERENZ 
12d.ABZUG DER HEILIGEN DREI KONIGE 
13.DORMI JESU 
14.GLORIA

SIDE 2:
1.AM WEYHNACHTABEND
2.ES WIRD SCHO GLEI DUMPA
3.WAS TUAT DENN DER OCHS 
4.O WUNDER, WAS WILL DIES BEDEUTEN?
5.EIN WAHRHEITSLIED
6.VIERTAUSEND JAHR VERFLOSSEN SIND 
7.ES SUNGEN DREY ENGEL

  1面は、シンプルな伴奏にのせてテルツの団員くんがクリスマスのストーリーを語る1枚。そう、メインはセリフ(語り)なのだ。なかなか堂に入った俳優ぶりなのだが、役者くんたちの名前が無い!名前があれば、この時代の団員くんたちの資料になり得たのに無くてとても残念。・・・(でも正直言えば、最後にはセリフを聴くのが疲れてしまった。熱演ではあるのだが、セリフのソプラノがHetsujiの更年期頭に響いたので。)
  メインは語り。だが、その中で「5.GLORIA」 「9.BENEDICAMUS」 「10.KINDLWIEGEN」 「13.DORMI JESU」 「14.GLORIA」が合唱。そのうち、「10.KINDLWIEGEN」 「13.DORMI JESU」がソロ付き。う~ん、伸び伸びする歌声。なんというか包容力があるというか、聴いていると世界が拡がるというか、視界が開けていく感じ。魂が解放されていく感じ。合唱が(声がではない)若々しく伸びやか。
  2面はコーラス。Wingさんにお尋ねしたい。テルツにとって1963年はどういう時代? 数人で歌うソプラノのユニゾンは貧しく寂しいかなあという感じだが、その数人が1人づつ順に歌うと輝き出す。そして、アルト! アルトが加わると合唱ががぜん変わるのです。自由な空気がガ~ッと拡がるのです。実際の人数比は違うと思いますが、耳で聴く分にはソプラノ対アルトが1対2の割合。合唱の技術が向上して行くに連れて失われた何か、例えば「新鮮」さを感じる歌声、にきこえました。 (by Hetsuji) 2003/06/15 up
deutsche
harumonia mundi

1966
 
 
ULS-3350-H STEREO
カール・オルフ
クリスマス物語(LUS-3350-H)

A
1.序曲
2.牧場の羊飼いたち
3.パストラーレ
4.お告げ
5.グロリア(栄光)
6.羊飼いたちの対話
7.羊飼いたちの行進
B
8.かいば桶の前で
9.ほめたたえよう
10.幼な児のゆりかご
11.聖なる3人の博士の行進
12.表敬
13.おやすみ、イエスさま
14.グロリア

 同じ演奏を、盤違いで聴く3枚目です。時代がいくらか新しいだけあって、これが無難な盤かなあとも思います。(by Hetsuji) 2019.11.23 SAT up
deutsche
harumonia mundi

1966
 
 
HMS 1611 Stereo auch Mono abspiebar
 CARL ORFF
Weihnachttsgeschichte (HMS 1611 Stereo auch Mono abspiebar)

A
1.Einleitung
2.Hirten auf dem Felde
3.Pastorale
4.Verkundigung
5.Gloria
6.Die Hirten zueinander
7.Marsch der Hirten
B
8.Vor der Krippe
9.Bendicamus
10.Kindlwiegen
11.Marsch der Heiligen Drei Konige
12.a. Reverenz
12.b. Der Mohr
12.c. Die ganz grosse Reverenz
12.d. Abzug der Heiligen Drei Konige
13.Dormi Jesu
14. Gloria

 少年たちの語りによるクリスマス物語は、なかなかに雰囲気が出ています。それに、変声前の団員のみの合唱は、思いのほか清々しくクリアです。ソロはテルツ的に温かくはありますが、他のChoirっぽく線の細い繊細なソプラノ君が起用されています。クリスマス物語、だから、でしょうか。変声前の団員くんの中でも、変声には遠い硬質な声の団員君にスポットライトが当たっている、のかな。合唱も、そんな感じです。
 今まで余り、ほめることはなかったと思いますが、素朴さと愛らしさがMAXの、リュート、ブロックフレーテ、シロフォン等々の器楽演奏も素晴らしいです。シェークスピア的です。ドイツ語は、分からないなりに、雰囲気が伝わってきます。
 違う盤で同じ演奏を3枚分聴いたわけですが・・・このとき録音したメンバーの声質は、かなり好みです。(by Hetsuji) 2019.11.19 TUE up
deutsche
harumonia mundi
 

1964 
 
ULS-3201-H
GUILLAUME DUFAY: Missa "Se la face ay pale" & Zwei Hymnen (deutsche harmonia mundi ULS-3201-H) 1964年録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

Seite 1
Missa "Se la face ay pale" zu 4 Stimmen(もしも顔が青いなら)(4声)よりキリエ~グローリア.....23:42
1.Kyrie あわれみの歌        
2.Gloria 栄光の賛歌        
3.Credo 信仰宣言

Seite 2
Missa "Se la face ay pale" zu 4 Stimmen(もしも顔が青いなら)(4声)よりサンクトゥス~アニュス・デイ.....12:13
1.Sanctus 感謝の賛歌       
2.Agnus Dei 平和の賛歌
3.Hymnus in Adventu Domini >>Conditor alme siderum<< zu 3 Stimmen (待降節の賛歌「星の創り主」)(3声).....4:31       
4.Hymnus in Festo Omnium Sanctorum >>Christe redemptor omnium"zu 3 Stimmen (諸聖人の親同のための賛歌「すべてのものの贖い主なるキリスト」)(3声).....3:37

(ソリスト)
ソプラノ: Quirin Sappl
テノール: Theo Altmeyer, Wilfred Brown, Hans-Joachim Rotzsch,
バリトン: Willi Gesell, Hans-Martin Linde

 これは録音年から考えるに、ハルモニア・ムンディのシリーズ(邦版だと黄色と黒のタイガースカラーの帯がついてるやつというのか)でテルツが参加した最初のアルバムなのでしょうかね??これに続いて、ジョスカン・デ・プレやパレストリーナなんかの古楽器演奏シリーズに参加していますし・・・。そうだとしたら、そんな1枚を聞くことができてこの上ない喜び♪そうでなかたっとしても、テルツの60年代の録音ってほとんど聞く機会がないので嬉しかったです。
 ソリストはHetsujiさんも書かれているように少年だと思います。硬質でノンビブラートの高音や男の子らしさを匂わせる中音、ちょっと拙さが感じられる歌い方でありますので。おそらくテルツの団員でしょう。合唱の響きは、昔のドレスデン聖十字架choや聖トーマスにちょっと似ているような気がしました。なんていうか、まだ「テルツ」っぽさが薄い。。では「テルツ」っぽさって何?って言われたら説明に窮してしまいますが、高音の軟らかさとか歯切れとか中音の含みとか躍動感とか。。。そんな感じ。シュミットガーデン先生は聖トーマスのクルト・トーマス氏に師事していたようですので、このアルバムの響きはその影響もあるのかなぁなんて想像をめぐらすのも楽しかったです。それにテノールのソリストで参加しているハンス・ヨアヒム・ロッチェ氏って聖トーマスの指揮者をされた方と同一人物??めずらしそうな名前だし、きっと同一人物ですよね。シュミットガーデン先生のお友達なのかなぁ、それとも先輩?後輩?クルト・トーマス氏の元で一緒に学んでた?。。。などとソリストの名前の記載くらいから想像の翼は存分に広がったのであります。
 残念なのは、Hetsujiさんのご指摘にもありますように、ソプラノ、それも特にソロの時の声が楽器にかぶってしまっていること。ソプラノは左耳から聞こえるのですが、耳障りな楽器も左が主流。。。これは悲しい。ラッソのCDの時も思ったのですが、「古楽器の演奏って耳障り」ではありませんか??プカーとかジーとビャーとか妙にひしゃげた金属的な音が出て・・・日本の雅楽もそんな感じですよね。そのものだけの演奏を聴いている分にはまだよいですが、声を聞きたいときにはまことにおじゃま虫的存在だと思います。そういう意味ではSeite2の3、4曲目は楽器伴奏がほとんどなくてかなり聞きやすのですが、これにはテルツの参加は無し。。。きれいな曲だから、テノールのソロじゃなくてソプラノのソロで聞きたかったなぁ。
 でも、60年代のテルツってこんな感じだったんだ~って感慨深い、貴重なアルバムでありました。    (by Wing) 2003/07/27 up  
BASF
harmonia mundi

1964 

テイチク株式会社


BASF STEREO ULX-3114-H 
ギョーム・デュファイ/ミサ「ス・ラ・ファス・エ・パール」
1964年録音/指揮:GERHARD SCHMIDT-GADEN

Missa "Se la face ay pale" zu 4 Stimmen(「私の顔が蒼ざめているのは」による4声部のためのミサ曲)
1.キリエ Kyrie.....4:05       
2.グロリア Gloria.....9:44       
3.クレド Credo.....9:37       

4.サンクトゥス Sanctus.....6:50       
5.アニュス・デイ Agnus Dei.....5:13
6.星の創り主 Hymnus in Adventu Domini "Conditor alme siderum" zu 3 Stimmen (イムヌス「星の創り主」).....4:32      
7.すべての者の購い主なるキリスト Hymnus in Festo Omnium Sanctorum "Christe redemptor omnium" zu 3 Stimmen (イムヌス「すべての者の贖い主なるキリスト」).....3:37

(soloists)
sopran: Quirin Sappl
Tenor: Theo Altmeyer, Wilfred Brown, Hans-Joachim Rotzsch
Bariton: Willi Gesell, Hans-Martin Linde 

 まさか、テルツの宗教系盤を、聴きやすいと感じる日が来るとは思いませんでした。元気いっぱいの民謡系がキビシイ年齢になってしまったのか・・・元気に動き回る子犬・子猫よりも大人の犬や猫の方が気持ちが合う、みたいなものかな?
 宗教系の歌って、神さまLOVEが根底にあって、普通の人間が神さまに好き、好き、好き、を言っているようなものとも思うので、その視点から考えると、テルツの宗教曲はアリ、なんだなーと。
 Quirin Sappl君、良いです。つーか、神さまLOVE視点で考えるとソプラノを女声が担当すると、妙に生臭い。その点、B-Sだと”艶っぽいなー”とウットリするくらいで収まるのが良いと思います。 (by Hetsuji 2019.11.06 WED up)
MUSICA BAVARICA    
MB303
STIFT WEYARN UND DIE MUNCHENER HOMEMUSIK (MB 303 STEREO)

Seite A
2.FRANZ GLEISSNER : Offertorium Coeli enarrant gloriam Dei
5.JOSEPH MYSLIVECEK : Offertorium Laudate Dominum

 テルツの演奏は2曲のみです。あっという間に終わります。で、全体的には疲れます。正直。弦楽器も管楽器もにぎにぎしさを越して、情けないケド年寄りHetsuji耳にはうるさすぎる。
 テルツは、目いっぱい頑張っちゃっているんですが、器楽演奏とせっかくの合唱が、お互いに主張する箇所が重なって激しくて、聴かせどころになっていないような・・・。テルツの合唱とソロを堪能したかったのですが。ソロを合唱が音量で凌駕し、合唱を器楽が音量で凌駕し、その音たるや・・・。シニアには疲れる音でした。(by Hetsuji) 2019.11.8 FRI up
MUSICA BAVARICA 

1977 
 
MB305
SCHWABISCHE KLOSTERKOMPONISTEN DES BAROCK (MUSICA BAVARICA MB 305)LP 1977年録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

Seite B
2.Benedictus fur Sopran, Orgelsolo und Orchester aus der Missa op.4 Nr.5

(ソリスト)
sopran: Willi Wiedle

 これはヴィリー君のたった1曲の4分程度のソロが聞きたいがために買ってしまったLPです。こういう手の出し方をしまえる程に好きな合唱団があるというのはきっと嬉しいことなんでしょうね。それはともかくとして、ここでもヴィリー君は突き抜けるような晴れやかなソプラノを聴かせてくれます。曲も晴れがましいので、それを彼が歌うとこれ以上はないというくらいに晴れ晴れしくなります。そこが彼の魅力なんですよね~♪願わくば、もう少したくさん彼のソロを聴きたかった・・・。ところでこの曲、楽器演奏のフレーズでどうしても「ブンブンブン蜂がとぶ」の1フレーズにしか聞こえないところがあるんですよね。だから曲が終わった後の頭の中には、蜂がとんでたりします。 (by Wing) 2003/10/19 up 

 私はWingさんと出会ってから、テルツの盤はWingさんの紹介分を参考に購入しています。なので、この盤も、そうか、手に入れて聴かなくちゃ、と思った盤です。ソリスト君、あのオソロシイSTARLIGHT SERENADE盤のお子ですよね。今回のWilli君、彼が歌うにしては、ちょっと愛らし過ぎるかな。もちろん、細かい装飾音の技は効かせていますケド。倍くらい長い曲を聴きたかったです。 (by Hetsuji) 2019.11.8 FRI up
MUSICA BAVARICA    
MB307
ENTDECKUNGEN IN OBERBAYERN (MB 307)

3."Surgite, mortui" Cantata fur Tonor, Chor und  Orchester (ersteinspielung) .....7'50" Leopold Mozart

 3番目の曲にテルツ少年合唱団とテルツのソリストが参加しています。タイトル通りでテノールが主役ではありますが、そこに絡む二人のソリストくんが素晴らしい。Wingさんにソリスト君を特定していただけると嬉しいのですが。
 合唱は、テルツにしては、トーンが高めでどこか子どもっぽいです。一人一人の団員くんは高音を出せて、なおかつ合唱になるとトーンが落ち着くのが理想なのですが。
 4曲目がソプラノです。その演奏の、出だしを聴いて、お、又、別なソリストが出てきた。上手じゃ~ん、とErika様を聴いてしまった自分の耳が情けない。その後、雌鶏の正体が出たので気が付いたのですが。(by Hetsuji) 2019.11.9 SAT up
MUSICA BAVARICA

1977  
 
MB701
ALTBAIRISCHE WEIHNACHTSMUSIK ( MB 75105 ) 1977年録音

Seite A
1:Cantate vor Weihnachten bey der Klopfelsnacht fur Studentes (LORENZ JUSTINIAN OTT)

2:O Wunder unerhort, Cantilena pro nativitate Domini nostri Jesu Christi fur Sopran (BERNHARD HALTENBERGER)

3:Willkommen, o Jesu, Aria fur Sopran (PATRITIUS PERCHTOLD)

Sopran: Willi Wiedl(1), Christian Siferlinger(2) Mezzosopran: Seppi Kronwitter(1, 3)  
*B面の他9曲は Capella antiqua Munchen の演奏なので省略

 CDのページにWingさんの紹介文がありますので、そちらもご覧ください。

 テルツの演奏がA面に収めされているので聴くには、なかなかに便利です。
 そして、ソプラノ&アルトくんが、素晴らし過ぎる。泣きそう。これぞ、テルツのトップソリストです。素晴らしい中でも一瞬の伸びる音に、聴いている魂が(←大袈裟と思うことなかれ)痛く反応してしまうのですよ。ボーイ・ソプラノの魅力です。比して、合唱は技術はこのままで、心持ち、60年代のトーンまで落として欲しいかも。
 ソリストたちの気品と誇り高さを歌として形にした盤であると思います。ファンは、LPもしくはCDで聴いてみるべし。テルツはレコードではなくてCDで聴くのが良い合唱団かもしれないです。とはいえ、無傷のレコードで聴くのはファンの醍醐味です。音がやさしく柔らかい。  (by Hetsuji) 2019.11.9 SAT up
MUSICA BAVARICA  

1976


MB905 
MUSIK AM HOFE DES KURFURSTEN MAX EMANUEL VON BAYERN (2) (MUSICA BAVARICA MB 905)LP 1976年録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

<seite1>
1.G.A.Bernabei: DER JAHRMARKT ("LA FIERA").....18:55

  これは心構え無しに聴き始めると、かなりドキリとさせられるアルバムです。短い前奏の後、いきなり飛び出るアルト・ソロ!。。どういう状態で録音されたのかわかりませんが、ほんとに飛び出す絵本のように浮き出してくる感じなのす。マイクのすぐ近くで歌ってたのかな??伴奏なんかは普通に聞こえるのですけれどね。しかもこの1曲目のアルト・ソロ、ものすごーくドイツ的な響きの歌詞でやけに耳に残ります。変な曲ですが、私はお気に入り。
  ところでこの「DER JAHRMARKT」という曲は、アルト、ソプラノ、アルト、ソプラノ、アルト、ソプラノ、アルト、合唱、合唱、ソロ+合唱っていう構成になっています。そして全曲同じソリストが歌っているわけではなさそう。おそらく1曲ずつ違ってます。とすると、当時のトップのソリスト達が次々と歌ってくるわけですから、ものすごーく贅沢なアルバムとも言えますね。でもどのソリストもみーーんな70年代のテルツのソリスト!って感じで雰囲気たっぷり。合唱にいたっては、ああ、このソリスト達が集まってこうなるのね~って、まさに70年代テルツ。わくわくしちゃいます。
  曲の雰囲気はもともと全体的にドラマチックな感じなのでしょうが、テルツのソリスト達の歌い方がそれに拍車をかけています。<seite1>の1曲だけしか歌っていませんが、これだけのものが聴ければ十分満足できます。しかしムジカ・ババリカって、いろいろ不思議なアルバムがありますね。以前LPで出ていたものでこれ以外はCD化されているようですが、このアルバムはおそらくまだCD化されていません。是非どこかに紛れ込ませてもらいたいものです。
  ちなみに私は、アルト二人目の子の少年らしい凛とした声がとても好きです。 (by Wing) 2003/02/23 uP 

 ソリストくんの巻舌がスゴイです。これは、どのような曲なのでしょう? 遊び歌かなにか? と思ったのですが、もしかしたら、バイエルン王国の方のことを歌っています? としたら、業績や生き方を称えています? 
 遊び心に溢れたカンタータっぽい編成の曲に聴こえます。複数のソリスト君が活躍している盤でもあり、ファンは持っていても良い盤だと思います。カバーの裏面に歌詞があるのもポイントが高いです。 (by Hetsuji) 2019.11.9 SAT up
MUSICA BAVARICA  

1983.8?

1985
 
MB70703
UNBEKANNTE EVANGELISCHE KIRCHENMUSIK DES 19. JAHRHUNDERTS ERSTENSPIELUNGEN (MB 70 703)

Seite A
1.Choralvorspiel fur Orgel "Jesus meine Zuversicht"
Christian Friedrich Daniel Schubart (1739-1791)
2.Motetto Nr.2"Jesus meine Zuversicht"fur Soli, und Chor a capella
Johann Gottfried Schicht (1753-1823)
Seite B
3.Choralvorspiel fur Orgel "Sei Lob und Ehr dem hochsten Gut " aus op.42
Johann Georg Herzog (1822-1909)
4.Kirchenkantate Nr.5 Erntefest-Musik uber das Lied von Gellert "Wenn ich, o Schopfer, deine Macht"op.27
Karl Ludwig Drobisch (1803-1854)
5.Choralvorspiel fur Orgel"Nun danket alle Gott" aus op.42
Johann Georg Herzog (1822-1909)

 教会音楽でしょうか。だいぶ聴きやすい雰囲気の(というかMUSICA BAVARICAっぽくない)メロディラインです。
合唱は、繊細です。なんというかテルツっぽくないような? ですが、合唱が清々しく、凛とした演奏で、声に”少年の”誇り高さや心意気を感じてしまいます。実力はあります。折々のソリストもいかにもテルツです。(歌えているということ)トーンが高めで、金管系に聴こえることもありますが、テルツの宗教系も良いなあと思わせてくれる盤です。
 ピアノではなくてオルガンなのも教会っぽい。ただし、ファゴットっぽかったりギシギシ系の普通の?音なので、Franz Xaver Schnizer Missa C-Dur (Carus 68.104-digital) で聴いたオルガンは、変わりもの?オルガン(個性的なオルガン)
だったのでしょう。
 合唱が良い、ソリストも良い。・・・とテルツならではの演奏力を楽しむことができる盤です。個性的なMUSICA BAVARICAの中では、心穏やかに聴くことが出来る盤だと思います。  (by Hetsuji) 2019.11.9 SAT up
     
Schwanni 

H+L 121 stereo
 
Schwanni   
H&L 124 stereo
 
SUDDEUTSCHER RUNDFUNK 

66.28186 STEREO 
Robert Schuman
Faust

1.Seite
Ouverture
Erste Abteilung

2.Seite
Zweite Abteilung

3.Seite
Dritte Abteilung

Knabensoli
Carsten Muller, 1.Sopran
Gregor Lutje, 2.Sopran
Ralph Ludewig, 1.Alt
Thomas Paulsen, 2.Alt


4.Seite
Dritte Abteilung

Der Tolzer Knabenchor
     

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(お返事は出来ないと思います)