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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

CD TOLZER KNABENCHORTOLZER KNABENCHOR





ACANTA 
42 409 
FRANZ SCHUBERT-DEUTSCHE MESSE TOELZER KNABENCHOR (ACANTA 42 409) 1975年録音。

1,Zum Eingang
2,Zum Gloria
3,Zum Evangelium und Credo
4,Zum Offertorium
5,Zum Sanctus
6,Nach der Wandlung
7,Zum Agnus Dei
8,Schlussgesang
9,Anhang:Das Gebet des Herrn

1982年録音のウィーン少年合唱団のドイツ・ミサは,端正というか洗練されているところが良いが,テルツの場合は,今この瞬間を生きている人間の温かさを表現しているところが魅力だと思う。B-Sソリストの起用にしてもどこかカミソリの刃的な洗練を避けているようで,テルツの声には,(逆に)洗練された「人の温もり」がある。(by Hetsuji) 1999 up 
ACANTA  
PAL-3 
きよしこの夜●テルツ少年合唱団〜バイエルンの天使たちのクリスマス(PAL-3) 1973年録音

1.ハレルヤ・コーラス 
2.オンブラ・マイ・フ 
3.神の御名を賞め讃えん 
4.天は神の栄光を語り 
5.聖なるかな 
6.アヴェ・ヴェルム・コルプスK.618 
7.自然における神の栄光 
8.カロ・ミオ・ベン 
9.天使のパン 
10.マリアの子守唄 
11.アヴェ・マリア 
12.ラウダーテ・ドミヌム 
13.きよしこの夜

このCD1枚でハンス(Hans Buchhierl)君の声は永遠になった。収録曲の半分がハンス君のソロでしめられ,聴く人の魂に触れる。ハンス君の声は,高音に豊かな拡がり感がある。テルツのトップソリストとして,1年先までスケジュールが詰まっているような生活だったらしいから(確認したわけではないが),技術がないとは思わないが,でも,彼の歌の素晴らしさは,技術を感じさせずに,ストレートに聴く者の心や魂に声が届いて,揺り動かすことにある。また,テルツの合唱は,はぎれの良さが,潔さに繋がり,少年の心意気に繋がっているように思う。そして声には,人間の肌の温もりを感じさせる温かさが含まれる。テルツの創成期の試行錯誤を経て,創設者でもある指揮者兼指導者が「これだ!」という声に巡り会った,(相撲で言えば,心技一体の)この合唱団の第1次黄金期に作成された「完璧な」作品である。
 テルツ少年合唱団,という枠を越えて,B-Sに触れたい人に,私は自信を持って,このCDをお薦めする。(by Hetsuji) 1999 up  
ambitus  
amb 97 920
In terra pax : Friedensmusik - Festmusiken zum Westfalischen Frieden (ambitus amb 97 920) recording: 25.-27.10.1998 / Musicalishe Compagney & Holger Eichhorn

1.P.F.Boddecker: TeDeum laudamus.....12:02
2.H.Schutz: Verleih uns Frieden genadiglich.....4:13
3.J.A.Herbst: Danket dem Herren.....8:30
4.H.Schutz: Herr, der du bist vormals gnadig gewest deinem Lande.....13:23 
5.T.Selle: Lobet den Herrn in seinem Heiligthum.....14:40

Knaben-Solisten: Ludwig Mittelhammer, Thomas Neumeier

 このアルバムは、詳細も知らぬまま聴いてみて全身に電流が走るかのごとく衝撃を受けたものです。「何なのこの美しいソプラノは〜!!すごい好みの声だわ〜〜」とその声に聴き惚れました。しかし何となく聴き覚えのある声で、「うーん、StefanかLudwigでないかしら??」と推測しつつ確認してみると、まさにそのLudwigでした。彼は変声が早かったためしっかりと声を堪能できる録音があまり残っておらず、ここまで私好みの声だったとは認識していませんでしたが、この録音を聴いて惚れ直しました。柔らかく繊細にふわぁっと響かせながらも、クリスタルのような硬質な煌きも秘めている。そんな彼の声がここでは目一杯楽しめます。1998年といえばテルツが来日した2000年より2年も前、Ludwigはかなり小さかったでしょうね。確か1988年生まれだったはずですから、このアルバムの録音時は10歳のはず・・・・。それでこれだけサクサクと歌ってしまうとは、さすがは音楽一家に育った少年。変声が早かったことが惜しまれてなりません。それにしてもこんな録音があったのですね〜。5年ほども気付かずにいたとはぬかっていました。
 テルツからはLudwig MittelhammerとThomas Neumeierの2名がソプラノとして参加しています。もちろんThomas Neumeierもしっかり歌っています(彼は私の大好きなアルバムのひとつである”Musikalische Schatze”でもちょっぴりですがソロを歌っていますね)。全編を通して各パート1〜2名で歌われており、シュッツのクラネガイストリッヒェ・コンツェルトみたいな雰囲気のアルバムです。実際シュッツの曲も2曲あります。でもアルバムとしてはシュッツのものよりもずっと馴染みやすいと思います。ソロ好きの方にはお薦めの1枚。ただ3曲目のみはソプラノを男性のソプラニスタが受け持っているので少年たちの歌声は聴くことができません。 (by Wing) 2005/08/26(Friday)up 
Ariola 

 259 617
DER TOELZER KNABENCHOR・DIE GROSSEN ERFOLGE (259 617) 1989年録音。

1,Wie schoen die Welt
2,Sah ein Knab'ein Roeslein stehn
3,Der Mai ist gekommen
4,Wenn ich ein Voeglein waer'
5,Am Brunnen vor dem Tore
6,Es klappert die Muehle am rauschenden Bach 7,MEDLEY
8,Guter Mond du gehst so stille
9,Lustig ist das Zigeunerleben
10,Im schoensten Wiesengrunde
11,Heissa Kathreinerle
12,Wohlauf in Gottes shoene Welt
13,Wem Gott will rechte Gunst erweisen
14,Kein schoener Land
15,MEDLEY
16,Ade zur guten Nacht

少年の心意気溢れる歌声と,テルツの表現力+ユーモアが溢れる1枚。それにしても,伴奏のアコーディオン(手回しオルガン?)の音色,テルツの音質には,郷愁を感じる。この声には覚えがある。昭和40年代の日本の少年?合唱団も大人びていて,こういう音色だった。いつの間にか,子ども子どもした声に変わってしまったが。ただの子どもの声と,少年の声には,深い隔たりがあるように思う。民族衣装のテルツとして大好きな1枚である。(by Hetsuji) 1999 up 
ARTS ARCHIVES   
43001-2
CD.1973
(ARTS ARCHIVES 43001-2)

オルフ:カルミナ・ブラーナ 

フェルディナンド・ライトナー指揮 ケルン放送交響楽団、合唱団、テルツ少年合唱団
(S)ルート=マルグレット・ビュッツ
(T)マイケル・カズンズ
(Br)バリー・マクダニエル
(B)ローラント・へルマン

カール・オルフ監修によるケルン西ドイツ放送局のレコーディング。
この1936年に作曲されたこの曲は、中世の吟遊詩人の歌集などから取ったものと、新たに加えられたもので、一貫したリズムで、簡潔な和声などの特徴があるオルフの出世作。
「春の歌」「酒場での情景」「愛の物語」と大きく三部に分かれ、恋や愛欲がさまざまな感情で歌われ、酒場ではユーモラスな曲もある。
少年合唱は第三部の冒頭で歌われる。「恋はどこへでも飛んでいく、恋は欲する者に捉えられる。若い男女が対になるのは正しいこと」(石井歓訳)と愛らしく歌われ、第22曲「たのしい季節」では、少年合唱はソプラノと一緒に「おお、おお…、私の全身は燃える。乙女への恋のために、もはや身も心も燃えつきるのだ」と歌われる。(by northend 2018/10/19 FRI up) 
ARTS MUSIC    43011-2 FRANZ SCHUBERT: DEUTSCHE MESSE D872 他 (ARTS MUSIC 43011-2) rec.1973,74 / dir. Gerhard Schmidt-Gaden

<F.Schubert: DEUTSCHE MESSE D872>
1. Zum Eingang.....5:35
2. Zum Gloria.....4:16
3. Zum Evangelium und Credo.....5:28
4. Zum Offertorium.....3:26
5. Zum Sanctus.....4:06
6. Nach der Wandlung.....2:59
7. Zum Agnus Dei.....5:18
8. Schlussgesang.....1:38
9. Anhang:Das Gebet des Herrn.....7:42
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10. W.A.Mozart: Ave Verum Corpus K.619.....3:01
11. C.Franck: Panis Angelicus.....4:05
12. M.Reger: Maria Viegenlied.....2:34
13. A.Gounod & J.S.Bach: Ave Maria.....2:35
14. W.A.Mozart: Laudate Dominum.....5:19

<soloist>
Hansi Buchhierl(11,12,13,14)

 これまた復刻盤で、Hetsuji氏が紹介されている”ACANTA 42 409”と同じものです。ただこちらはオマケとしてハンス君のソロアルバムともいえる”HALLELUJA”から数曲付け加えられています。そしてもちろん24BIT/96KHzリマスターです。でもジャケットはACANTA盤の方がず〜っとステキですね。それに音もクリスマスオラトリオに比べると、良くなったなぁという感じはさほど受けませんでした。気のせいかどちらかというとシャラシャラうるさくなったかな?みたいな・・・。しかしこのシューベルトのミサ曲、ソロはありませんがテルツの合唱がなんとも柔らかくて好きなので、これまたそろそろ20年モノのCDをここでバージョンアップと買いなおしてみました。
 ちなみにハンス君の名前の記載がHansiとなっていますがこれはHansの愛称らしいです。そういえばヴィードル君なんかもWilhelmですがWilliと記載されているアルバムもありますよね。こういうのは正式なものを書くものと思っていましたが愛称でもいいんですね。どういう使い分けなのかな。          (by Wing) 2006/09/22(Friday)up  
BESTELL     
BERLIN Classics   
BC 1047-2
PERGOLESI : STABAT MATER,SALVE REGINA ・ HARTMUT HAENCHEN ( BC 1047-2 )  1992年録音

1-12 : Stabat mater 13-17 : Salve Regina

soprano : Dennis Naseband (Tolzer Knabenchor) alto : Jochen Kowalski

 ペルゴレージのスターバト・マーテルといえば、それを歌う少年ソプラノソリストはその合唱団のエースと言えよう。ここではテルツの Dennis Naseband が歌っている。ジャケットにはテルツの文字はないが、彼の声は歴然たるテルツのソリスト声であるし、ブックレットを繰ると写真が豊富に載っていてその中にしっかりシュミットガーデン先生のお姿が写っている。そこで Dennis がテルツの団員だという確信を得る。彼の声はとても安定していて聴きやすい。それにビブラートをかけたフォルテッシモの部分などテルツの神髄ここにありという感じである。とくに9曲目のDuetto”A tempo giusto”では、それがたっぷり味わえる。Salve Regina の方は男性アルトのみの曲だが、Stabat mater のためだけにCDを買う価値はある!このCDは日本で手に入りやすいベルリンクラシックス・レーベルであるし、共演者が日本でも人気の高いJochenさまなので、大きな輸入CD店であれば手に入るのではないだろうか。(by Wing) 1999 up 
BOGNER RECORDS 
11973 
BERGWEIHNACHT mit dem Tolzer Knabenchor (BOGNER RECORDS 11973) rec.1985 / dir. Gerhard Schmidt-Gaden

1. Ach, wann kommen Jene stunden.....3:20
2. Gegrusst sei Maria.....3:13
3. Wer klopfet an.....4:24
4. Felsenharte Bethlehemiten.....3:21
5. Es kimmt an Engel vom Himmel herab.....1:30
6. An Martin Seina(Instrumental).....3:05
7. Geht's buama, steht's gschwind auf....2:25
8. Krumperhax Martinsbua.....1:54
9. Buama auf!.....2:39
10. Ihr Morser erknallet.....3:03
11. O heiliges Kind, wir grusen dich.....3:06
12. Es werd scho glei dumpa.....4:14
13. Marienweise(instrumental).....2:46
14. Schlaf Jesulein zart.....2:24
15. Jetzt hat sich hart auftan.....2:01
16. Dort oben am Berge, da wehet der wind.....4:42
17. Andachts-Jodler.....1:23

 カセットで紹介したBERGWEIHNACHT mit dem Tolzer Knabenchor(MUSICLAND RECORDS 843 919-4)のCDです。本当はカセットと同じジャケのCDが欲しかったのですが、買い逃してしまったため最近の再発モノを買ったら全然可愛くないジャケになってしまっていました。まぁ中身は同じだからいいか。ちなみにこのアルバムの一部はオルフのクリスマス物語とカップリングされても発売されています。
 このアルバム、何とも言えない合唱のねちっこさと曲の途中途中にソロが入るアレンジの多さで気に入っています。ねちっこい合唱って何さって思われるかもしれませんが、聴いてもらえば「ああ!」ときっと納得してもらえるでしょう。何ていうかアコーディオンみたいな歌い方といいますか、そんなような跡を引く感じを想像してもらえれば・・。実際アコーディオンの伴奏も多く、それと見事に雰囲気がマッチしていて楽しいです。このような歌い方はよく訓練されているからこそ、こんなに気持ちよく聴けるんだろうなぁと思います。もちろんテルツ特有のたたみかけるよな歯切れ良い合唱も、”Jetzt hat sich hart auftan”のように元気良く歌う曲で聴くことができます。ジャケ写真のように雪が降り積もる中、南ドイツの木造の田舎レストランでビール片手にライブで聴きたいなぁという、どこか温かさが漂い心がホワっとするクリスマス集です。或いは、カセットの紹介で書いたようにパステルカラーに彩られたロココ風の小さい可愛い教会でのコンサートでもいいかな。ところでツ〜ンとよく響くソプラノソロは年代的にヴィテック君かな?アルトではイコノム君かイムラー君かしらと思われる艶っぽい声もチラホラ。なんにしろ合唱もソロもレベルが高いです。 (by Wing) 2006/12/15(Friday)up 
CAPRICCIO  67 130 ORLANDO DI LASSO: BUSSPSALMEN Teil2・PENITENTIAL PSALMS Part2 (CAPRICCIO 67 130) 3.-6.6.2004 Schloss Dachau, Renaissance-Saal / Gesamtleitung:Gerhard Schmidt-Gaden

1.Quartus Psalmus Poenitentialis (Psalm 51 / 50).....20:07
2.Quintus Psalmus Poenitentialis (Psalm 102 / 101).....25:08
3.Sextus Psalmus Poenitentialis (Psalm 130 / 129).....7:59
4.Septimus Psalmus Poenitentialis (Psalm 143 / 142).....14:09

* Solisten des Tolzer Knabenchores;
Robin Schlotz(Discantus), Frederic Jost(Altus), Christian Fliegner(Tenor), Matthias Schlodere(Quintus), Andreas Burkhart(Contratenor Bassus), Maximilian Hinz(Contratenor Bassus), Ralf Ludewig(Bassus)
* Weitere Solisten;
Rodrigo del Pozo(Altus), Harry Geraerts(Tenor)
* Ripieni des Tolzer Knabenchores;
Lars John & Alexander Lischke(Discantus), Can Cesmeli & Benedikt Seigner(Discantus,Mezzo), Niklas Mallmann & Magnus Textor(Altus), Stefan Pangratz(Tenor), Matthias Ritter(Bassus)

 待ちに待っていたFrederic Jost君がアルトを歌うアルバムの登場です。2年程前だったか彼の声をネットで初めて聴いて以来、ゆくゆくは私の大好きなタイプのメゾアルト(メゾソプラノも歌えそうなアルトを勝手にそう呼んでいます)になるのでは?と期待していました。夢かなってこうしてきちんとアルバムで聴けるのは嬉しい限り。それにラッソの曲はアルトがフィーチャーされる場面が結構多いので楽しみ。ものすごく期待を膨らませて聴きました。でも・・・ちょっとがっかり。迫力が削げ落ちてしまっています。なぜ?!録音技術とかホールの響きの関係?なんか低周波の音をざっくりと切り落としてしまったような軽さで、綺麗なんですがふわふわしてて何かこう物足りない。。。そこでこのアルバムはいきなりびっくりの大音量にはならないことがわかったので、ボリュームをかなり上げてヘッドフォンで聴いてみました。おっイケル!!低い音が響き始めてものすごく雰囲気が変わりました。Frederic君は歴代のメゾアルト君たちと比べてしまうとまだ幼さを感じますが、これからグングン良くなりそうです。次のアルバムでも彼のソロが聴けると嬉しいな。
 さてこれはラッソの第二集になりますが、第一集よりも私はこちらの方が断然好きです。楽器の邪魔が少なく曲が聴きやすく、曲の雰囲気が柔らかく優しいような気がします。それにソプラノ&アルトソリストの声がこちらの方が断然好みなのです。合唱の響きもキラキラしてて好きかな。第一集の響きはどちらかというと管楽器系、こちらは弦楽器系のよう。見知った名前の男声陣ソリストの響きも耳に心地良しです。みんな良い声に成長してくれたね〜。
 ラッソというと一般的には偉大な作曲家として位置しますが、私の中では眠りを誘う第一人者。しかしこのアルバムでちょっと意識転換しました。手持ちのラッソの中ではもちろん一番好きですし、テルツのアルバムの中でも実はかなり好きな部類に鎮座してたりします。モーツァルトのようにデコレートされた派手さはなく、バッハのような複雑さや躍動感もありませんが、しみじみと心に沁みてくる旋律。自然の中でぼーっと意識を飛ばしている時のような心地良さを感じます。どの曲も美しいのですが、中でも2,4曲目はDiscantusの旋律が煌く華やぎを加えていて美しさが倍増されています。それはまさに天上世界に迷いこんでしまったかのよう。1曲目にソロDiscantusが無いため、2曲目の第4節Quia defeceruntで一条の光のようないきなりの登場などはとても印象的です。ぜひ聴いてみて下され。
 ただ音量を大きくするのは重要なポイントかと・・・。 (by Wing) 2005/09/30(Friday)up 
CAPRICCIO 
67 018 
ORLANDO DI LASSO: BUSSPSALMEN・PENITENTIAL PSALMS (CAPRICCIO 67 018) Schloss Dachau, Grosser Saalにて録音/2002年5月25−30日/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.Primus Psalmus Poenitentialis (Psalm 6)/第1詩篇(旧約聖書・詩篇第6番〈主よ、怒ってわたしを責めないでください〉).....12:59
2.Secundus Psalmus Poenitentialis (Psalm 32/31)/第2詩篇(旧約聖書・詩篇第32番〈正しい王の支配〉&第31番〈エジプトに頼るな〉).....17:25
3.Tertius Psalmus Poenitentialis (Psalm 38/37)/第3詩篇(旧約聖書・詩篇第38番〈ヒゼキヤの病気〉&第37番〈ヒゼキヤはこれを聞くと衣を裂き〉).....25:26

(ソリスト)
Sopran: Philipp Mosch
Alt: Tom Amir
Sopran Ripieni: Georg Bothmann, Raffael Kriegmair, Moritz Kugler, Maximilian Lenhart, Maximilian Miehle, Michael Rugel

 久しぶりのテルツの新譜なので、「どんな音が飛び出してくるのだろう?」と胸をときめかせながら聞き始めました。最初の回・・・ふーん。次の回・・・なんだか楽器が耳障りな音だな。その次の回・・・ソプラノソリストの声はあまり好みじゃないなぁ。その次の次の回・・・ラッソって苦手なんだよなぁ。。。と回を重ねること10回近く。そして突然自分の中で何かが変わりました。「うん、この曲にはこの声じゃなきゃやっぱりだめだ。」「それにこの曲、寄せては返す海の波のようだな」と。
 ソプラノのフィリップ・モッシュ君の声は、変声前のクリスチャン・フリークナー君を思わせるちょっと太めの重たい感じのする、すごく安定感のあるソプラノです。私的には苦手な方なのですが、この曲の哀愁はこの声じゃないとやっぱり出せないのでは?と聞いているうちに感じるようになってきました。それに実力的にも申し分無く、これだけソロの多い曲で不安定さを微塵も感じさせないのは、曲に集中できるのでありがたいです。こういう一面もフリークナー君に似てるかな。
 曲的にはラッソはかなり苦手な部類で、苦手な声&苦手な作曲家だったため最初はほんとにとっつきづらかったです。それに楽器が耳障りでなりませんでした。ジャララ、ジージーと、この伴奏がなければどんなにか聞きやすかろうと。音楽素人の私には単調で輪郭がつかめない旋律もしんどかったです。その瞬間が来るまでは!それは本当に突然に現れました。美しさが体感されるというのか。。。そうすると不思議なもので単調に感じられていた旋律が、それが故に美しく感じられてきて・・。海の波が繰り返し寄せては返すように、この曲も高く低く繰り返し語りかけてきます。高ぶる心をなだめるように、落ち込んでいるときはなぐさめるように、繰り返し繰り返し。中でもソプラノとテナーの旋律がとりわけ綺麗です。だからソプラノは軽すぎる声でも透明すぎる声でも明るすぎる声でもやさし過ぎる声でもだめ。女声とは違う少年の毅然とした声でありながら、厚みと奥行きのあるソプラノでなければこうは感じられなかったろうと思ってしまうのです。
 ここで名前の出ている子達はかなりの子が2000年に来日しています。フィリップ君もその一人。でも私はあまり印象に残っていませんでした。アルトのトム君はちょっと体格の良い子でメンデルゾーンのモテットでアルト・ソロの見せ場で歌っていたので覚えています。かなり風格があり変声が近いかと勝手に思っていましたが、2002年時点で歌っていたんですね。このがんばってくれた二人に拍手を送りたいです。
 ところでこのタイトル邦訳すると「懺悔の詩篇」となりますが、これをダッハウのお城で録音したのは何か意図があってのことなのかもしれないと思います。ダッハウはナチスの強制収容所があったところですから、「懺悔」なのでしょうかね。。。。 (by Wing) 2003/06/08 up
CAPRICCIO  
10 858  
HEINRICH SCHUTZ : GEISTLICHE CHORMUSIK (CAPRICIO 10 858/59)
Tolzer Knabenchor, Leidung:Gerhard Schmidt-Gaden
Aufnahme: Pfarrkirche Maria Himmelfahrt Bad Tolz, 18.-20.9.1998 und 16.-18.10.1998
(Sopran) Stefan Pangratz, Daniel Hinterberger, Maximilian Hinz
(Alt) Andreas Burkhart, Pascal Stolper
(Tenor) Harry Geraerts, F.Andreas Weller, Andreas Schulist
(Bass) Michael Pospisil

CD1
1.Es wird das Scepter von Juda. a5
2.Er wird sein Kleid in Wein waschen. a5
3.Es ist erschienen die heilsame Gnade Gottes. a5
4.Verleih uns Frieden genadiglich. a5
5.Gib unsern Fursten. a5
6.Unser keiner lebet ihm selber. a5
7.Viel werden kommen. a5
8.Sammlet zuvor das Unkraut. a5
9.Herr, auf dich traue ich. a5
10.Die mit Tranen saen. a5
11.So fahr ich hin zu Jesu Christ. a5
12.Also hat Gott die Welt geliebt. a5
13.O lieber Herre Gott. a6
14.Trostet, trostet mein Volk. a6
15.Ich bin eine rufende Stimme.a6
16.Ein Kind ist uns geboren. a6
17.Das Wort ward Fleisch. a6

CD2
1.Die Himmel erzahlen die Ehre Gottes. a6
2.Herzlich lieb hab ich dich, o Herr. a6
3.Das ist je gewislich wahr. a6
4.Ich bin ein rechter Weinstock. a6
5.Unser Wandel ist im Himmel. a6
6.Selig sind die Toten. a6
7.Was mein Gott will. a6
8.Ich weis, das mein Erloser lebt. a7
9.Sehet an den Feigenbaum. a7
10.Der Engel sprach zu den Hirten. a7
11.Auf dem Gebirge hat man ein Geschrei gehoret. a7
12.Du Schalksknecht. a7

 これは、シュテファン・パングラーツ君のソロ集と言っても過言ではないでしょう。「ついに出たかシュテファンのアルバム!」という感じで、CDが出るやいなや手に入れました。彼の声は、バッハのカンタータ集で大活躍のマルクス・フーバー君の声と似ているような気がします。透き通っていて、柔らいくせに芯がある。そして繊細。きっとシュミット・ガーデン先生お気に入りの声だったでしょうね。
  声と言えば、ソリストの一人、マクシミリアン・ヒンツ君はちょっと苦手。実力はありますが、女性っぽい太いソプラノで、クリスチャン・フリークナー君の後期のような雰囲気です。フリークナー君も若い(?)頃の録音では来日した時より線が細かったですから、もしかしたらヒンツ君もそういうタイプなのかもしれません。Disk2の1,2曲目を聴き比べてもらうとシュテファン君とヒンツ君の声質の違いが一目(一耳)瞭然で面白いですよ。ダニエル君はなかなか好みのタイプですが、なにぶんこのアルバムはシュテファン君中心なのでちょっと影のうすい存在になってしまっています。
 伏兵はアルトのアンドレアス・ブルクハルト君ですね。このアルバムではソプラノ陣というかシュテファン君の引き立て役のように存在するアルトですが、Disk2の11曲目は、唯一、ソプラノ無しでアルト二人の掛け合いが聴けます。鼻にかけて伸ばすところなんて、すんごい艶っぽく、ゾクゾク〜っときます。
 アルバム全体を通してソロが多く、旋律も綺麗なものが多くて聴き応え充分なのですが、難点は、雰囲気の似ている曲がCD2枚に渡って続き、迷宮に迷いこむがごとく曲の区別がつかなくなってしまうこと。。。同じくシュッツのクライネ・ガイストリッヒェ・コンツェルトシリーズでは、ヴィテック君やフリークナー君といった強烈な個性のソリスト陣が一曲一曲引き止めるがごとく歌っていましたが、ここでのシュテファン君は軽やかに、そしてサクサクと歌い上げてゆくため、サラ〜っと聴けてしまうのです。でも聴く毎に、じんわりと良さが沁みてくるアルバムです。   (by Wing)2013/06/01 sat up 
CAPRICCIO 
10 491  
Ihr Kinderlein kommet ・ DIE 34 SCHONSTEN WEIHNACHTSLIEDER ( 10 491 ) 1992/1993年録音

1:Macht hoch die Tur
2:Maria durch ein Dornwald ging
3:O Heiland reis die Himmel auf
4:Es kommt ein Schiff geladen
5:O Tannenbaum
6:Morgen,Kinder,wird's was geben! 7:Kling,Glockchen,kling
8:Last uns froh und munter sein
9:Auf,ihr Hirtensleut
10:Vom Himmel hoch,da komm ich her
11:Was soll das bedeuten
12:Es bluhen die Maien
13:Als ich bei meinen Schafen wacht
14:Hirtengesang
15:O laufet,ihr Hirten
16:Auf,auf ihr Hirten in dem Feld
17:Komm,wir geh'n nach Bethlehem
18:Viertausend Jahr verflossen sind
19:Der Heiland ist geboren
20:Kommet ihr Hirten
21:Frohliche Weihnacht uberall
22:Weihnacht,wie bist du schon
23:Am Weihnachtsbaum die Lichter brennen
24:Es ist ein Ros' entsprungen
25:Zu Bethlehem geboren
26:Freu dich,Erd und Sternenzelt!
27:Vom Himmel hoch,o Englein kommt
28:In dulci jubilo
29:Still,still,still,weils Kindlein schlafen will
30:Ihr Kinderlein kommet
31:Wach,Nachtigall,wach auf
32:Last uns das Kindlein wiegen
33:Seht das kleine,seht das reine Kindlein
34:Kindelwiegen

 これはとてもあたたかく、そして力強い(なぜ?それはテルツだから!)クリスマ スアルバムである。なぜか聴き終わったあとには、「クリスマスだ」という気分では なく、何か大曲を聴き終わった気分になっているのもテルツだからかな。。。日本に 入ってくるレーベルでのテルツのクリスマスアルバムは珍しいのではないだろうか。 PLAZというレーベルからもクリスマス集がでているが、日本では見たことがな い。
 曲はウィーン少やレーゲンスのアルバムで耳なじみのあるものから、ほとんど聴い たことのないものまで34曲も盛り込まれている。全て歌詞が載っているので、彼ら と一緒に歌うと倍の楽しさ!テンポもスローでキーも高くないので、十分一緒に歌え る。ほとんどの曲がピアノ伴奏で歌われていて、まるでどこかのおうちでクリスマス を祝っているような雰囲気なのが親しみやすい。
 でも合唱の中に突如現れるソロには、ぞくっとさせられる。合唱の一部ではなく、 ほんとうに”ソロ!”という感じで歌っているのがテルツだなぁと、愛しくなる。ソ リスト名の記載はないが、93年来日のFlorianは特徴のある声なので、 「あっ彼の声だ」とおもわず”にやっ”としてしまう(はたで見てるとあやしい人か もしれない。。。)。(by Wing) 1999 up  
CAPRICCHIO    
10 418
SCHUETS:KLEINE GEISTLICHE KONZERTE III (CAPRICCHIO 10 418) 1989年1990年録音。

Teil II Nr.20-31,SWV 325-337

Sopran/STEFAN BECKERBAUER, CHRISTIAN FLEIGNER
Mezzosopran/PHILIPP CIESLEWICZ, STEFAN ZWANZGER
Alt/ CLEMENS ALCANTARA, CHRISTIAN GUENTHER, MARKUS BAUR, JAN ALBERS
Tenor/ANDREAS SCHULIST, CARSTEN MULLER,MARKUS SCHAEFER,
Bass/ ULRICH WAND, CHRISTIAN IMMLER, MATTHIAS ETTMAYER

アルトのバウルも90年来日組。テノールのミュラーも来日しているが,こちらは「バイエルンの天使」のモデルで超有名。テルツ少年合唱団のすごいところは,B-S,B-Aが変声後に,テノールやバスに移るところ。全てのパートを調達出来るところがさすが! ただ,気になるのは,90年来日組には,クリスティアン・ガイア君がいた。彼の録音は残っていないのかなあ。(by Hetsuji) 1999 up  
CAPRICCHIO  
10 388 
SCHUETS:KLEINE GEISTLICHE KONZERTE II (CAPRICCHIO 10 388) 1989年1990年録音。

Teil I Nr.24 SWV 305 Teil II Nr.1-19,SWV 306-324

Sopran/STEFAN BECKERBAUER,PHILIPP CIESLEWICZ, MARKUS DURST, CHRISTIAN FLEIGNER, STEFAN GIENGER,
Alt/ CLEMENS ALCANTARA, CHRISTIAN GUENTHER,BERNHARD SCHMIDT,
Tenor/ ALAN PADDLE, MARKUS SCHAEFER, ANDREAS SCHULIST
Bass/MATTHIAS ETTMAYER, CHRISTIAN IMMLER, ULRICH WAND

何故かソリストが交代し,お気に入りのヴィテックが消える。新たに加わったベッカーバウワーは90年来日組。確か足に怪我して松葉杖を使っていた子だ。(と話が横道にそれる)このあたりのソリストは,日本のファンにとってもテルツ少年合唱団が一番人気の合唱団グループだった頃。ツィースレヴィッチも90年に来日している。(by Hetsuji) 1999 up  
CAPRICCIO 

10 293
SCHUETS:KLEINE GEISTLICHE KONZERTE T(CAPRICCHIO 10 293) 1987年1988年録音。

Teil I Nr.1-23,SWV 282-304

Sopran/HELMUT WITTEK,CHRISTIAN FLEIGNER, STEFAN GIENGER,
Alt/BERNHARD SCHMIDT, CLEMENS ALCANTARA
Tenor/ANDREAS SCHHULIST, WILHELM GRIES, ALAN PADDLE
Bass/MATTHIAS ETTMAYER, CHRISTIAN IMMLER, ULRICH WAND, ALBERT HARTINGER

シュッツの作品をソロで聴かせるB-Sファンなら要チェックのシリーズ。最良の時期にあったヴィテックを始めとするソリストたちが存分に実力を発揮している。ヴィテック,フリークナー,シュミット,アルカンタラ。B-S,B-Aのソリストたちは,86年の来日メンバーでもある。このときはプログラムがレコーディングされたが,その価値はあったわけだ。同時に,このCDを企画し実現したテルツ少年合唱団関係者の自信もうかがえる。(by Hetsuji) 1999 up  
CAPRICCIO



5060
MOTETTEN DER BACH-FAMILIE (CAPRICCIO 5060)
Leitung: Gerhard Schmidt-Gaden / Orgel: Mark Nordstrand / Violone: Niklas Trustedt

1.Sei nun wieder zufrieden meine Seele (Johann Bach (1604 - 1673))
2.Lieber Herr Gott, wecke uns auf (Johann Christoph Bach (1642 - 1703))
3.Furchte dich nicht (Johann Christoph Bach (1642 - 1703))
4.Der Gerechte ob er gleich zu zeitlich stirbt (Johann Christoph Bach (1642 - 1703))
5.Das Blut, Jesu Christi (Choralmotette) (Johann Michael Bach (1648 - 1694))
6.Nun hab ich uberwunden (Johann Michael Bach (1648 - 1694))
7.Befiehl du diene Webe (Verse 1-12, Choralmotette) (Johann Christoph Altnickol (1719- 1759))
8.Ich lieg und schlafe ganz im Frieden (Johann Christoph Friedrich Bach (1732 - 1795))

 録音情報の記載がありませんが、おそらく録音2008年頃、CD化が2010年かと思われます。購入当時、「久しぶりのテルツの新譜だ〜」とワクワクして聞き始めるも何のひっかかりもなくサラーっと終了しました。しばらく繰り返し聞き、「うん、よいね」とその後放置。自分の中では、ドレスデン聖十字架choのシュッツ集のような印象(曲も合唱も綺麗だけどなんとなく地味で個性をつかめずみんな同じに聞こえる)でした。しかし、最近iPodにごちゃごちゃ入れた中にこのアルバムもあり、シャッフル聞きしていたある日、いきなりアルト・テナー・バスの三重唱がフワっと現れ、「なになに〜この艶っぽく巧いアルト!!どこの誰よ?」とハッとして確認したらこのアルバムの7曲目の中の曲だったのです。やっぱりテルツのアルトがめちゃ好きなんですね〜私。そして、久しぶりにステレオできちんと全曲通して聞きなおしたことは言うまでもありません。
 とくに気に入った7曲目ですが、作曲者J.C.Altnickolはバッハの弟子であり、バッハの娘と結婚したそうです。だからバッハ・ファミリーというわけ。この曲は12Vers(12曲)で構成され、Vers4ソプラノ・アルト・テナー、Vers6ソプラノ・テナー・バス、Vers8アルト・テナー・バス、Vers11ソプラノ・テナー・バス、この4曲でソロを聞くことができます。ちなみに、私の心を鷲掴みしたのはVers8。もしもアルバムを最初の曲から順に聞いていたら、順番的にテルツの歌声ですでに満たされまくっているところに出てくるので心を留めなかったでしょう(実際これまではスルーしてましたし)。シャッフル演奏でいろいろな合唱団が雑多に流れる中に、何の前触れもなく突然流れたから艶っぽいアルトにイチコロだったのかな〜と。まぁなんというか、金髪Boysばかりの中では目立たなかったけど、日本人ばかりのところに金髪イケメンBoyが突然現れて思わず目を向けちゃった?みたいな感じですかね。でもねiPodで雑多に聞いていると、このアルトだけでなく合唱でもテルツって奥行きがあって凄く巧いな〜ってしみじみ感じます。
 ちなみに、アルト声としてはVers4を歌っている子の方が実は好み。そしてVers11を歌うソプラノ君、とても軽やかな声が心地よい。ソリストたちの名前が欲しかったなぁ。それからほかにも6曲目の『ヌンヌンヌン』という始まりが耳にまとわりついて好き。地味〜に良い感じのアルバムであります。 (by Wing) 2014/08/01 FRI up 
CAPRICCIO   COCO-80009
ドイツの子供の歌 テルツ少年合唱団   (COCO-80009) CAPRICCIO 1989年5月6〜7日録音。

1.メドレー 
(1)走れ騎士 
(2)わたしの子ガモ  
(3)ハンス坊や  
(4)さあさあ、菓子を焼いとくれ  
(5)森かげのこびと  
(6)一羽の鳥が飛んできて2.鳥の結婚式  
3.どろぼうキツネ  
4.カッコウとロバののど自慢  
5.カッコー、カッコー  
6.ブン、ブン、ブン、ハチよ飛べ  
7.おうまよ走れ  
8.穴のなかの子ウサギ  
9.10人の小さな黒人  
10.グレーテル、パステーテル  
11.わたしの家  
12.ちっちゃなハンス  
13.なぞなぞ  
14.山と深い谷のあいだで  
15.愉快でいるのは  
16.物乞いたちがダンスをすると  
17.さあ、カトライン  
18.いたずらもののこびと  
19.よしよし、いっしょにおどろうね  
20.コロンブスという名の男  
21.わたしの服はどれも緑色  
22.小川の水車  
23.チロルっ子は愉快  
24.ヘンゼルとグレーテル  
25.ヴィーデレ・ヴィーデレ
26.神のみわざ  
27.放浪は粉屋の楽しみ  
28.プファルツの国からきた狩人  
29.四季  
30.冬がきた  
31.さよなら、冬  
32.ヤーコプ兄さん  
33.やさしい付きは、しずかに昇る  
34.夕暮れ時  
35.ランプを持って  
36.いちばんかわいい子羊を連れているのはだれ
37.おやすみ  
38.いくつの星が  
39.月がのぼり  
40.これよりすてきな場所なんて
Carus   
83.108 CD
Franz Xaver Schnizer(1740-1785): Missa C-Dur (Carus 83.108 CD) 1982年3月,Basilika Ottobeurenにて録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

<Kyreie.....8:07>
1.Kyrie
<Gloria.....18:30>
2.Gloria in excelsis Deo       
3.Gratias agimus tibi       
4.Qui tollis peccata mundi       
5.Qui sedes       
6.Quoniam tu solus sanctus       
7.Cum Sancto Spiritu
<Credo.....11:52>
8.Credo in unum Deum       
9.Et incarnatus est       
10.Et resurrexit       
11.Et vitam venturi saeculi
<Sanctus.....2:34>
12.Sanctus       
13.Pleni sunt coeli       
14.Hosanna
<Benedictus.....3:52>
15.Benedictus       
16.Hosanna
<Agnus Dei.....4:16>
17.Agnus Dei       
18.Dona nobis pacem

Sopran: Konstantin Knisz, Alt: Stefan Rampf, Tenor: Heinrich Weber, Bass: Howard Armann

 このアルバムはオーストリアとの国境近くにあるオットーボイレンという村のベネディクト修道院(ジャケットのものです)で録音されました。この修道院は18世紀に南ドイツの大建築家フィッシャーをはじめ多くのドイツ、イタリアの美術家達が精魂こめて作り上げた大作だそうで、写真をみると外見はごく普通なのに、中はクラクラしそうな程豪奢な造りでびっくりです。(興味のある方は「オットーボイレン」で検索してみてください。きっと写真付のサイトに辿り着けます。)響きも良いらしくヨッフムやカラヤン、リヒターらが演奏や録音をしたことでも知られています。そしてさらに有名なのが、「三位一体オルガン」「聖霊オルガン」と呼ばれている1700年代半ばに建造された2つのオルガンだそう。このアルバムでは「三位一体オルガン」がメインの伴奏を担っています。こんな由緒のあるものと知る前は、不思議な音色のオルガンだなぁと思っていました。妙に明るくてプップ〜ピロピロと(うまく表現できないのですが)鳴っていて。でも南ドイツの雰囲気にはよく合ってる音かなぁとも思いますが。
 そしてなぜにわざわざオットーボイレンのオルガンかといいますと、どうやらこの曲は合唱ばかりでなくオルガンにも脚光があてられているようなんです。確かにいたるところでオルガンが目立っている。それ以上の詳しいことは私の英語力では読み込めませんでしたが、ハイドンのオルガンミサの類のようなものかな〜などと想像しております。
 テルツの合唱はといいますと、いつもながらの力強さと意気が感じられますが、それに加え80年代の録音から受けるエレガントさも随所に感じられ、70年代とはまたひと味違った魅力を覚えます。ソロが聞けるのは9、15、18曲目です。ソリスト集では時間の関係上15曲目を入れましたが、私的には9曲目のソロの方が好きです。この3曲のソロは皆4声部のからみで、ソプラノ単独のソロよりもこういう方が好きな私にはとても嬉しい。ソプラノのコンスタンティン君は「バイエルンの天使」の中のバスに乗ってるシーン(トーマスの休暇だったかな?)で「コンスタンティンのねずみ〜」とか言って、ねずみのぬいぐるみをまわされてしまう子のモデルになってる子かな?などど、想像をたくましくすると楽しさ2倍。こうやってモデルになったであろう子とその声が結びつくと親しみが沸きます。アルトはというとバッハのカンタータ大全集でもおなじみのシュテファン君です。集合写真をみると、バッハのクリスマス・オラトリオの時よりもさらにたくましく(立派な体格に)成長しています。変声が近い頃の録音なのかなと思いつつ、安定感のある彼の歌声に聞き惚れました。
 しかし、こんな豪華絢爛な修道院で由緒あるオルガン伴奏で生テルツのこの曲を聴けたら、目眩がするほどの素晴らしさでしょうねぇ。     (by Wing) 2004/06/06 up  
CHRISTOPHORUS    
CHRISTOPHORUS     
DECCA 
425 719-2 
MAHLER: DAS KLAGENDE LIED (DECCA 425 719-2) rec. March 1989 / dir. Riccardo Chailly

1. Erster Teil: Waldmarchen.....28:07
2. Zwaiter Teil: Der Spielmann.....17:36
3. Dritter Teil: Hochzeitsstuck.....18:31

Markus Baur (boy alto)

 Markus君は合計してたった4分弱?ほどしか歌ってはいませんが、彼の単独のアルトをしっかりと聴きたいが故に買ってしまったアルバムです。1曲1曲が長くて切れ目がないため、一体どこで登場するんだ??と長い道のりを彷徨った末、2曲目の12分くらいで突然明らかにボーイアルト然とした声が響いてきました。あ〜やっと巡り合えたねという気分でした。3曲目の9分くらいにも再登場。この2回だけのようです。でもやっぱりこの子は上手ね〜と感心。シュッツのアルバムでちょろっと歌ってはいますが、もっといろいろな録音を聴きたかったな。そして彼が歌ったというミュージカルのオリバーを聴いて&観てみたかったです。      (by Wing) 2005/11/25(Friday)up 
Deutsche Grammophon    457 828-2 WILFRIED HILLER: PETER PAN - MUSIKALISCHE ABENTEUERREISE (Deutsche Grammophon 457 828-2)CD2枚組 rec. 29,30.November 1997 / Musikalische Leitung: Werner Seitzer / Inszenierung und Erazhler: August Everding

<少年の配役だけ>
John Darling: Sebastian Wolfl
Michael Darling: Simon Kaps
Die verlorenen Jungs: (Tolzer Knabenchor) Sebastian Roch, Maximilian Rapsch, Claudio Onida, Michael Englmeier, Martin Summer, Daniele Onida

 これは「こういうのもあります」的アルバムです。ピーターパンだけあって少年たちの出番は比較的多いのですが、ほとんどがセリフ的。アリアや歌という雰囲気のものはほとんどありません。せめてピーターパン役も少年だったら良いのですが女性か少女が演じてます。ドイツ語もわからないので、実際のところ持っているという実績だけでほとんど聴いてはいません。インデックスの記述も長々しいので書くのをサボりました、すみません。テルツのメンバーも聴いたことの無い名前ばかりです。ミュージカル選抜メンバーといったところでしょうか。     (by Wing) 2006/09/08(Friday)up
Deutsche Grammophon   
UCBG-9024 
BRITTEN: WAR REQUIEM (Deutsche Grammophon UCBG-9024) 1992年8月リューベック、聖母マリア教会にてライブ収録 / 指揮:John Eliot / テルツ少年合唱団、モンテヴェルディ合唱団、北ドイツ放送合唱団、北ドイツ放送交響楽団
 
 存在は知りつつもちょっと怪しげ(テルツはあまり歌っていなさそう)だったので敬遠していましたが、半年程前に店頭でセールのシールが貼ってあるのを見てつい買ってしまったDVDです。今でも同じ値段で売っていますが・・・。そして私が半年の間も紹介しなかったということは、まぁつまり・・・そういうことです。テルツはほとんど歌っていません。少年合唱の出番はほんのちょっぴりの曲なのです。さらに悲しいことに他の合唱団とは対の位置(教会で会衆の席を挟んで対側)に控えているため、カメラが異様に遠いのです。だから映像も米粒のようにしか見えません。よって1回しか観てません。ブリテン様、一貫して反戦主義を貫かれたあなたが崇高なご意思で作られたこの作品をないがしろにしてごめんなさい。所詮私はテルツ好き。。。。  (by Wing) 2005/03/11(Friday)up 
Deutsche
harmonia mundi  
BMGファンハウス BVCD-380008
82876-62736-2  
JOSQUIN DES PREZ: MOTETTEN(ジョスカン・デ・プレ:モテトゥス名曲集) (deutsche harmonia mundi/BMGファンハウス BVCD-380008(82876-62736-2)) 1972年6月,シュヴァーベン地方,フッガー城内,キルハイム教区教会にて録音/指揮:GERHARD SCHMIDT-GADEN

1.祝されたり,天の女王(6声).....6:02 
2.御身のみ,奇蹟をなす者(4声).....5:05
3.主は王となり(4声).....4:41       
4.アヴェ・マリア(4声).....5:29       
5.神よ,われをあわれみたまえ(5声).....20:02
6.けがれなく,罪なく,貞節なり,マリア(5声).....5:03

 私の持っているこのアルバムのLPはかなりチリついていたので、今回このように美しい音で復刻されたことは大きな喜びです。1曲目の第2部でわずかに聴くことができるソロもクリアな音で楽しむことができました。この当時のテルツはソロも合唱もとびっきり柔らかい声です。願わくばもっとテルツを聴かせて!といったところ。1,3,4,6曲目のみにしか参加していないので、トータル20分強。あれ?っと思うと終わっています。   (by Wing) 2004/07/25 up 
Deutsche
harmonia mundi   
 82876 69993 2  
deutsche harmonia mundi 
BMGファンハウス BVCD-38013-4
82876-62739-2 
WEIHNACHTSMUSIK IN RENAISSANCE/ TOLZER KNABENCHOR SINGT ZUR WEIHNACHT (deutsche harmonia mundi/BMGファンハウス BVCD-38013-4(82876-62739-2))2枚組 1965年, Pfarrkirche,Langgriesにて録音/指揮:GERHARD SCHMIDT-GADEN

1.ヨセフよ,私の愛しいヨセフよ(ボーデンシャッツ).....1:42 
2.羊飼いに天使のお告げあり(ラッソ).....2:24      
3.賛美の声は高く(ラッソ).....4:39       
4.もろ人シバより来たれり(ハンドル).....1:46      
5.私は主のかいばおけのそばにいる(エッカルト).....3:37 
6.おお,やさしきイエスよ(シャイト).....2:02       
7.いまぞ歌わん(ザルツブルク).....3:24       
8.がんこなベツレヘムの民よ(ミュンヘン、ギーゼン).....2:53       
9.目覚めよ,野の羊飼い達よ.....2:35       
10.いとうるわしきみどり児(キームガウ).....2:39    
11.天の御門(チロル).....1:12       
12.おお静かなみそら(キームガウ).....3:49
13.かしこの山の上に風は吹き.....1:13
14.われらは誰にもまして感謝せん(ザルツブルク).....1:51

 このアルバムを目隠しで聴かされたらテルツのものだとわからないかもしれません。私だったらルドルフ・マウエルスベルガー時代のクロイツとかエアハルト・マウエルスベルガー時代の聖トーマスでは?と答えるような気がします。とくに前半のルネサンス時代のクリスマス曲では、威厳すら感じてしまう厳かで奥深い響きが感動的です。もちろん現在のテルツの合唱が感動的でないというのではなく、全く異なる雰囲気を持っているという意味です。ここでは発声がなんとなく頭声っぽいし現在のテルツとは明らかに異なる歌い方だと感じます。同じ合唱団、同じ指導者でも指導方法は変化するので、テルツの足跡を辿る上でこのアルバムは貴重な存在ですね。ここでの合唱は私の好みのひとつである「ソプラノは凛としていてアルトは地声、重低音」で幅と奥行きを感じさせるもの。イメージとしては上記両マウエルスベルガーが生み出す響きや、ウィーン少でいえばギレスベルガー時代なんかです。そんなわけで合唱の響きも好きですし、全編ア・カペラでクリスマス雰囲気たっぷりなのでトータル約35分間なのが名残惜しいくらいに好きになりました。でも2枚組のもう1枚(エリー・アメリング達が歌っている方)はいつ聴くのやら・・・紹介は完全に無視しております。 (by Wing) 2004/07/18 up  
 Deutsche
harmonia mundi 
 
BVCD-38010
82876-62737-2
Giovanni Pierluigi da Palestrina : MISSA TU ES PETRUS & MOTETTEN (deutsche harmonia mundi/BMGファンハウス BVCD-38010(82876-62737-2)) 1974年,Pfarrkirche,Lenggriesにて録音/指揮:GERHARD SCHMIDT-GADEN

Missa "Tu es Petrus" zu 6 Stimmen
1.Kyrie.....3:40       
2.Gloria.....3:52       
3.Credo.....6:25       
4.Sanctus und Benedictus.....4:16       
7.Agnus Dei.....5:53
8.Motette"Tu es Petrus"zu 6 Stimmen.....5:53
9.Motette"Ave Maria"zu 4 Stimmen.....3:13
10.Motette"Quam pulchri sunt"zu 4 Stimmen.....3:48

 嬉しー!新譜が出ました。って実際はLPのCD化ですが、私にとってこのアルバムはかなりポイントの高いものでしたので、CD化され日常的に聴きやすくなったのはとても嬉しいことです。
 偏見かもしれませんが、テルツの合唱とパレストリーナってどうもいまひとつしっくりと結びつきません。そしてそのイメージそのままに、このアルバムに「統制された美」「天上のハーモニー」みたいなものは感じられません。その代わりに、パレストリーナとしては他ではあまり味わえないような素朴な親しみやすさが溢れています。パレストリーナの音楽とテルツの合唱の温かさが相まって何ともいえないホッとしたくつろぎのひと時を与えてくれるため、これは私のお気に入りの一枚になっています。そして何度も書いてしまいますが、やはりハンス君らしき歌声が気になります。きれいにCD化してくれているのでソロもとても聴きやすいのがこれまた嬉しいですね。クリアな音質で聞くと、ますますハンス君だという想いが強まります。
 それにしてもいまどきトータル37分弱のCDってめずらしいですよね。でも妙なものとカップリングするのでなく、LPのアルバムを忠実に再現してくれているのは満足です。さらに価格が安いにもかかわらず解説が日本語でしっかりついているし、日本盤だから買いやすいというのも良いですね。愛聴盤がまた1枚増えました。       (by Wing) 2004/06/27 up 
  deutsche harmonia mundi
BMGファンハウス BVCD-38007
82876-62735-2
GUILLAUME DUFAY: MISS "SE LA FACE AY PALE" & Zwei Hymnen (deutsche harmonia mundi/BMGファンハウス BVCD-38007(82876-62735-2)) 1964年録音/指揮:GERHARD SCHMIDT-GADEN

Missa "Se la face ay pale" zu 4 Stimmen(「私の顔が蒼ざめているのは」による4声部のためのミサ曲)
1.Kyrie.....4:05       
2.Gloria.....9:44       
3.Credo.....9:37       
4.Sanctus.....6:50       
5.Agnus Dei.....5:13
6.Hymnus in Adventu Domini "Conditor alme siderum" zu 3 Stimmen (イムヌス「星の創り主」).....4:32      
7.Hymnus in Festo Omnium Sanctorum "Christe redemptor omnium" zu 3 Stimmen (イムヌス「すべての者の贖い主なるキリスト」).....3:37

(soloists)
sopran: Quirin Sappl
Tenor: Theo Altmeyer, Wilfred Brown, Hans-Joachim Rotzsch
Bariton: Willi Gesell, Hans-Martin Linde

 CDとはいえアナログから忠実に音起こしをしただけあって、ノイズの具合がまことにアナログっぽいアルバムです。原盤の方の音もそれほど良くはないのでしょうね。でも楽器が邪魔で聞こえづらかったソプラノ・ソロはLPよりも聞きやすいように思います。同じことが合唱でも言えるかもしれません。ヘッドホンで聴いていても楽器のビャー音が耳障りにならずに合唱に入っていけます。デジタル化されると高音の切れが良くなる(その分温かみが薄れるのでしょうね)傾向があると思いますが、ここではその効果が良いほうに出て、ソプラノが聞きやすくなったのかもしれません。
 クリアになった音でこのミサ曲を聴きなおしてみると、その音楽の美しさに鳥肌が立ちました。どこまでも澄みきった空のような透明感、淀みのない河の水の流れのようなメロディー。ものすごい心地よさです。楽器の存在にしても邪魔なだけかと思っていましたが、考えを改めました。ここでは楽器があることでよいアクセントができ、曲が引き締まって感じられます。結構クセになる曲かも。。。。
 ちなみにテルツの歌を聴けるのはミサ曲のみでイムヌスはテノール、バリトンのソリストによる演奏です。でもすごくきれいなメロディーですし、短い曲なので思わず続けて聴いてしまいます。    (by Wing) 2004/07/04 up 
 Deutsche
harmonia mundi 

05472 77411 2
J.S.BACH:MAGNIFICAT BWV 243 ・ C.P.E.BACH:MAGNIFICAT WQ 215 TOELZER KNABENCHOR / COLLEGIUM AUREUM (05472 77411 2)  録音年不明、ただし、ソリスト名により推定、1974年前後。

J.S.Bach 
1.Magnificat anima mea 
2.Et exsultavit spritus meus(B-S PETER HINTERREITER) 
3.Quia respexit humilitatem (B-S WALTER GAMPERT) 
4.Omnes generationes 
5.Quia fecit mihi magna 
6.Et misericordia (B-A ANDREAS STEIN)  
7.Fecit potentiam  
8.Deposuit potentes  
9.Esurientes implevit bonis(B-A ANDREAS STEIN) 10.Suscepit Israel (B-S WALTER GAMPERT,PETER HINTERREITER,B-A ANDREAS STEIN) 11.Sicut locutus est 
12.Gloria Patri (C.P.E.BACH作品は女声起用のため省略)

J.S.BachのMagnificatは、B-S、B-Aを起用し、テルツらしい仕上がりになっている。B-S・B-Aともに、ソフトな声質で、改めて、ハンス君がテルツの理想のソリストとして、一つの指標であることを思い起こさせる。(by Hetsuji) 1999 up  
Deutsche
harmonia mundi 

VD 77584 
MOZART EDITION VOL.22 (VD77584) 1974年録音。

Requiem d-moll/D minor K 626
1,Introitus:Requiem aeternam
2,Kyrie eleison
3,Dies irae
4,Tuba mirum
5,Rex tremendae
6,Recordare
7,Confutatis
8,Lacrimosa
9,Domine Jesu
10,Hostias
11,Sanctus
12,Benedictus
13,Agnus Dei
14,Lux aeternam

HANS BUCHHIERL(Soprano)MARIO KRAMER(Alto)二人のソロがたっぷりと楽しめるが,いかんせん,音が悪いような気がする。会社の違いなのか。録音年は2つ下のハレルヤと同じなのに。W.A.Mozartは悪化する健康の中でレクイエムを書きながら世を去ったわけだが,病気や貧困の中にありながらも,天の光を感じさせる曲だと思う。(by Hetsuji) 1999 up 
Deutsche
harmonia mundi 

VD77580  
MOZART EDITION VOL.21 (VD77580) 1973年録音。

MissaC-due K317"Kronungsmesse"
1.Kyrie
2.Gloria
3.Credo
4.Sanctus
5.Benedictus
6.Agnus Dei
Vesperae solennes de confessore K339
7.Dixit
8.Confitebor
9.Beatus vir
10.Laudate pueri
11.Laudate Dominum
12.Magnificat
Litaniae Lauretanae K109
13.Kyrie-Sancta Maria-Salus infirmorum-Regina Angelorum-Agnus Dei

音は少々悪し。K339とK317のTreble Soloは,HANS BUCHHIERL ,AltoはANDREAS STEIN。聴きどころは,HANSLaudate Dominumになるのかな,やはり。K109は女声ソリストコンビのようだ。(by Hetsuji) 1999 up  
 harmonia mundi   




RD77139
 OLFF・CHRISTMAS STORY・CHRISTMAS CAROLS TOLZ BOY'S CHOIR (RD77139) 1963年録音

1.Weihnachtsgeschichte/Chistmas Story
2.Weihnachtslieder/Christmas Carols

オルフ氏の,伝統にとらわれない自由な作品に,テルツ少年合唱団は,わりと参加している。1作品目は、1963年録音で,古楽器と男の子のナレーションと合唱によるクリスマスの物語。たらさわ氏の作品には,この合唱団の結成は1965年・シュミット・ガーデン氏19歳の時,とはあったような気もするが。2作目はクリスマスの歌特集。録音年は,曲によってそれそれ違い,1963,1965,1966,1971,1975年。録音年によって音色が違うのも面白い。(特に,1975年の音を聴いて,テルツと言い当てることが出来る人はなかなかのファンである。)録音技術はすこし悪いが,テルツ創成期の,いかにも男の子らしい凛々しさ清々しさの声が溢れている。(by Hetsuji) 1999 up 
Deutsche
harmonia mundi  
 BMGファンハウス
BVCD 38126-28
J.S.BACH: WEIHNACHTSORATORIUM BWV248 (deutsche harmonia mundi/BMGファンハウス BVCD 38126-28)3CD rec. 04/1973, Lenggries Pfarrkirche / dir. Gerhard Schmidt-Gaden

<soloists>
Sopran: Hans Buchhierl  
Alt: Andreas Stein  
Tenor: Theo Altmeyer  
Bariton: Barry McDaniel

 すでに紹介済みの”EMI/deutsche harmonia mundi CDS 7-49119-8”と同じもので、昨年(2005年)BMGファンハウスから発売された日本限定の復刻盤です。といっても24BIT/96KHZでリマスターされた意欲的なもの。パレストリーナなどの「ドイツ・ハルモニア・ムンディ名盤撰」はその後海外盤としても登場しましたが、このクリスマスオラトリオが含まれる「バッハ名盤撰」は海外では未発売ではないかと思います。私は同じメディアのジャケ違い等は買わない方なのですが、昔のCDがそろそろ20年モノになってきたため、万が一寿命を迎えても良いようにと買いなおしてしまいました。何といっても大大大好きなアルバムですからね〜。
 音は20年前に発売されたCDと比べると細部がクリアでキメ細かい感じがします。そのためか奥行きと広がりが出たような。まぁ、私のオーディオシステムでは気分的な違いしか感じられないのですが・・。それにしても、このクリスマスオラトリオの演奏はいつ聴いてもほんとワクワクです。音が良くなって嬉しい。     (by Wing) 2006/09/15(Friday)up 
Deutsche
harmonia mundi 
 
BVCD-3001〜03
J.S.バッハ:マタイ受難曲[新バッハ全集版]グスタフ・レオンハルト指揮テルツ少年合唱団 ラ・プティット・バンド(BVCD-3001〜03) 1989年録音。

マタイ受難曲BWV.244(福音史家マタイによるわれらの主イエス・キリストの受難)
B-S
CHRISTIAN FLEIGNER(86,90,93年来日)、
Maximilian Kiener(86年来日)

前提として、詩の意味的にはレチタティーヴォはともかくとして、アリアは女声の方が迫力が出るんだろうなとは思う。マタイの場合、つい条件反射のごとく、前奏の第1フレーズが聞こえる瞬間から、感動する準備に入ってしまうが、やがて出てくる音がB-Sなのは、私にとっては実にありがたい。同じ高音域を出すのだから、B-Sでも女声でも音に違いは無いようなものだろうと思うむきもあろうが、私は、B-Sと女声の決定的な違いは、非常に感覚的な発想だが、出す音の温度差だと思っている。B-Sは冷、女声は温(又は暖、又は熱)。色で言えば、ブルーVSオレンジ又はレッド。耳を通して流れてくるもののどちらを、より心地よく、魂が感じるかの問題である。(もちろん、ブルーの女声もオレンジのB-Sもあるが)(by Hetsuji) 1999 up 
harmonia mundi   
HM
GUNILD KEETMAN COLLECTION MUSIC FOR CHILDREN(HM 1013-2) 1963年〜1971年録音

外国語は読めないが,これはオルフ氏作子ども用音楽。下の作品と同時期に録音されたと思われる。私はテルツに巡り会った頃,単にB-Sソロを聴きたいが故に(これが気まぐれに?入っているかもしれないが,ほとんどは楽器演奏だったりする),作者に興味がないのに,オルフ氏作のCDを買っていた,なかなかのお大尽であった。このCDに歌声はない!(と言える)ラストにソロがなかったらテルツ目当てにCDを買ったファンは泣くだろう。もっとも,下のCDにも同じ音源があったようだが。大袈裟に言えば,たった1つのB-Sソロを探して随分回り道をしたと思う。現在も回り道の途中ではあるのだが…。(by Hetsuji) 1999 up  
EDEL 
EDEL 0029502EDL 
GUNTER STRACK & TOLZER KNABENCHOR - DANIELS LIED (EDEL 0029502EDL) (P)1995 / director:?

1.WEIHNACHTSLIED.....0:58       
*2.STILLE NACHT, HEILIGE NACHT.....2:41       3.ES WAR EIN GESEGNETER ABEND.....5:44      
*4.MORGEN, KINDER, WIRD'S WAS GEBEN.....2:37   
5.SPUREN IM SAND.....1:30       
*6.MACHT HOCH DIE TUR.....3:21       
7.ALS DAS CHRISTKIND ZUM ERSTENMAL LACHELTE.....4:58       
*8.DER MOND IST AUFGEGANGEN.....2:51 
9.DER ZAUBERRUBEL.....8:05       
*10.LEISE RIESELT DER SCHNEE.....2:38       
11.DANN KAM DER ZEITUNGSVERKAUFER.....6:36   
*12.VOM HIMMEL HOCH, DA KOMM' ICH HER.....2:52  
13.PELLE ZIEHT AUS.....8:36       
*14.O DU FROHLICHE.....3:09       
15.DIE WEIHNACHTSGESCHICHTE NACH DEM EVANGELIUM LUKAS.....2:30       
16.O TANNENBAUM(INSTRUMENTAL).....0:58

 中央にで〜んとオジ様がいるのを別にすれば、かなり魅力的なジャケットのCDです。中央の少年がメインソリストとして大活躍?!という期待感も高まります。。。でもねぇ〜、まんまとその期待は裏切られました。ソロはほとんどないばかりか、内容の半分はオジ様の語りでした。英国でいうところのレッスン&キャロルみたいなものなのでしょうか。ドイツ語がわからないので何を語っているのかわかりません。あ〜でも、ジャケットからの期待感が大きかっただけにガックシ・・・
 気を取り直してテルツの演奏部分だけに耳を傾けてしまいますと、ハーモニーの美しさはかなりのもの。声の質が揃い、元気さを抑えながらも厚みを感じる響きでエレガンスにクリスマス曲を歌っています。6曲目と12曲目にはソロも入ります。でもでもアっという間に終わっちゃう。あーーー、欲求不満ナリ。
 そして演奏とは無関係のところですごーく気になるのが中央の少年は誰?ということともに、ベストの制服もあったの?!ということ。ワッペンがどー見ても同じなんですもの!こういうのも可愛いいんでない?
 最後になりましたが、* 印がテルツの歌っている曲です。   (by Wing) 2004/11/14 up 
EMI   
7423 8 26479 2 8
 
 EMI
7 49898 2 
CARL ORFF: DIE WEIHNACHTSGESCHICHTE・ALPENLANDISCHE WEIHNACHTSLIEDER (EMI 7 49898 2) 1989年・1985年録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

<DIE WEIHNACHTSGESCHICHTE>
1.Einleitung.....2:30       
2.Hirten auf dem Felde.....2:54       3.Pastorale.....0:54       
4.Verkundigung.....1:28       
5.Gloria.....1:10       
6.Hirten zueinander.....1:57       
7.Marsch der Hirten.....1:36       
8.Vor der Krippe.....0:36       9.Benedicamus.....3:24       10.Kindlwiegen.....2:14       
11.Marsch der Heiligen Drei Konige.....2:45       12.Reverenz/Der Mohr/Die ganz grose Reverenz/Abzug der Heiligen/Drei Konige.....4:24       
13.Dormi Jesu.....2:23       
14.Gloria.....1:22
<ALPENLANDISCHE WEIHNACHTSLIEDER>
15.Wer klopfet an.....4:25       
16.O heiliges Kind, wir grusen dich.....3:07       17.Felsenharte Bethlehemiten.....3:21       18.Ihr Morser erknallet.....3:03       
19.Es werd scho glei dumpa.....4:14       20.Marienweise(instrumental).....2:46       21.Krumperhax Martinsbua.....1:54       22.Jodler-Andacht.....1:23       
23.Da drobn auf dem Berge.....4:43       
24.Jetzt hat sich halt auftan das himmlische Tor.....2:00

 カール・オルフは「WEIHNACHTSGESCHICHTE(クリスマス物語)」をババリアのTV番組のために書いたそうで、初演は1948年だそうです。「物語」という通り、少年達の会話でお話が進行していきます。その中に楽器演奏が入ったり、歌が入ったりします。歌が聴けるのは5,9,10,13,14曲目。数も時間も少ないですが、ソリストも合唱も上手い!13曲目のソプラノ、アルトの2重唱のソリストはクリスチャン・フリークナー君クリスチャン・ギュンター君では?なんて。1990年来日の時の実力がそこにあるって感じですね。お話の方も映像付きだったりしたらきっと楽しいんでしょうね〜。ちなみにテルツはこの曲を1963年にも録音しています。
 ALPENLANDISCHE WEIHNACHTSLIEDER の方は『BERGWEIHNACHT』というクリスマス・アルバムから抜粋されていて、1985年の録音。こちらもソロ、合唱とも上手です。中でも15曲目の「Wer klopfet an」はアルト好きの私にはたまらなく魅力的な曲です。まずアルト・ソロで入り、ソプラノ+別のアルトの2重唱が応えるという構成。加えて、'入り'のアルト・ソリストが次々と入れ替わるとくればもう聴き入るしかありません。一度にいろいろなタイプのアルトを楽しめるなんておいしすぎる!さらに曲の最後には、それぞれのアルトが高い声を張り上げるのが聴けます。私はこのちょっとがんばって出すぞ〜っていうアルトの高い声が艶っぽくて大好きなんですよね〜。それからどの曲もソプラノの声がよく伸びています。
 実はこのCD、ジャケット違いで同じものがもう1種類あります。そちらのジャケットはLPアルバムと同じデザインです。 (by Wing) 2003/03/09 up 
EMI   
7 49898 1
 
EMI    
CDS 7 49313 2
 
EMI   
CDM 7 634442
VENEZIANISCHE MEHRCHORIGKEIT LINDE-CONSORT (EMI CDM 7 634442) 1973年録音

Salomone Rossi(1570-1630)
1)Tanzsatze zu 5 Stimmen/
Orlando di Lasso(1532-1594)
2)I. Hor che la nuova e vaga primavera
Cesario Gussago(?-1611?)
3)Sonata"La Leona"
Giovanni Gabrieli(1557-1612)
4)Canzone
Giovannni Croce(1557-1609)

5)II. Dialogo de Chori d'Angeli
Claudio Bramieri(?-vor1595)
6)Canzone"La Focara"
Orlando di Lasso(1532-1594)

7)III.Trionfo del
Tiburtio Massaino(16.-17Jh.)

8) Canzone Nr.XXXIV
Andrea Gabriali(1533?-1585?)

9) IV. O passi sparsi
Giovanni Battista Grillo(?-1622)
10) Canzone
Giovanni Gabrieli(1557-1612)
11) V. Omnes Gentes

古楽器的な演奏のためか,音がシェークスピアしている。又は,ルネッサンスしている。録音技術はイマイチである。テルツは演奏の合間に歌っている。なんとなく,ドイツの教会合唱団的な音だが,それよりも,ずっと野性的でかつ叙情的。Giovannni Croceという名は初めて見たが,旋律が美しい。 Lassoの曲も,歌っているソリストたちも,出し切っている声の心意気が,気持ちよい。(by Hetsuji) 1999 up 
EMI  
CC33-3300-1  
タバナー・コンソート/J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV.232(EMI CC33-3300・1) 1984年録音。2枚組。

DISC 1)
第1部 ミサ 

DISC 2)

第2部 二ケア信経 
第3部 サンクトゥス 
第4部 オサンナ,ベネディクトゥス,アニュス・ディ,

完全主義のパロット版。ソプラノは,エマ・カークビー等の女声だが,アルトにはテルツ少年合唱団から1971年生まれの3人のソリスト(Panito Iconomou,Christian Immler,Michael Kilian)が起用されている。声は弦楽器の向こうから聞こえてくる。女声起用の事実通りにこの作品ではB-Sは主役ではないが,女声では決して表現できない世界があることも事実。第4部4曲目のアリア,アニュス・ディ〈神の子羊〉をB-Aのパニートが歌っているが,B-Aだからこそ歌える旋律だと思う。(by Hetsuji) 1999 up  
 EMI

deutsche harmonia mundi

CDS 7 49119 8 
BACH: WEIHNACHTS-ORATORIUM BWV248 (EMI deutsche harmonia mundi CDS 7 49119 8)3枚組み 1973年4月/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

DISC-1
1-8.Kantate No.1 "Jauchzet, frohlocket"
9-22.Kantate No.2 "Und es waren Hirten in derselben Gegend"

DISC-2
1-10.Kantate No.3 "Herrscher des Himmels"
11-17.Kantate No.4 "Fallt mit Danken, fallt mit Loben"

DISC-3
1-8.Kantate No.5 "Ere sei Dir, Gott, gesungen"
9-18.Kantate No.6 "Herr, wenn die stolzen Feinde schnauben"

(ソリスト)
Sopran: Hans Buchhierl  
Alt: Andreas Stein
  
Tenor: Theo Altmeyer  
Bariton: Barry McDaniel


  第1部の1曲目の入りで太鼓(ティンパニー)が「ドン、ドン、ドン、ドン、ドン。。ドンドコドッドッドン、ドン」って聞こえてくると、もう気分がワクワク盛り上がってきます。晴れやかな金管楽器が加わり、次に合唱。「Jauchzet, frohlocket! Auf, preiset die Tage!」と歌うテルツの歯切れ良い子音を響かせた合唱が勇ましくて気持ちの良いことといったら!「クリスマス・オラトリオといったらこの曲」というくらいこの1曲目がとっても好きです。
  第2部のレチタティーヴォではハンス君のソプラノがはじめてお目見えします。あーなんて可憐なんでしょう。合唱がテルツオンリーっていうだけでステキなのに、ソロがハンス君だなんて幸せすぎます。続く第3部へゆけば、バスとの8分17秒のデュエットが聞けますし、第4部では6分9秒のソロ、第5部には6分43秒の3重唱、第6部にはまたソロ・・・と、1曲1曲が長くて聴き応えがある上に、満遍なく全体に楽しみが散らばっているという抜け目のなさ。バッハの演出にまんまとしてやられました。ハンス君に関して客観的な意見を述べるのは私には不可能ですので、その辺はご了承を。彼の声と歌を実力うんぬん抜きにして愛してます。少年の不安定さ、繊細さ、驚くほどの柔らかさをみせる高音、心意気のこもったそれでいてすごく丁寧な歌いっぷり、ぜーんぶひっくるめて愛おしくて。それでもって巻き舌なんか使って可愛らしく響かされたりしたら、もう骨抜きです。なので第3部の2重唱は、めくるめく巻き舌攻撃になす術もなく降参しました。
  それから忘れてはならないのが、アンドレアス君のアルト。クリスマス・オラトリオってアルトの活躍場面が多いんですよね。彼は安定感のある骨格のしっかりした声で、情感たっぷりに歌い上げています。中音域の地声を生かした少年然とした声、これは絶対に女声や男性アルトでは出せない味ですね。そして張上げた高音の艶っぽさ、ゾクゾクします。アルトのアリアでは第1部の「Bereite dich, Zion」が好きです。
  それにしてもクリスマス・オラトリオってソプラノやアルトのアリアはもちろんのこと、テノールやバスのアリア、合唱やコラールの曲もいい曲が盛りだくさんです。第1部のバスのアリア「Grosser Herr, o starker Konig」も勇壮でかっこよくて好きですし、第4部のテノールのアリア「Ich will nur dir zu Ehren leben」もこれまた負けず劣らずかっこいい。第5部の1曲目の合唱なんかも好きです。あー、生テルツでこの曲を聴きたいですねーー。「バッハのモテット&クリスマス・オラトリオを教会で聴こうツアー」(もちろんテルツの)とかないかなぁ。   (by Wing) 2004/02/15 up  
eurodisc   
69170-2-RG
Mozart and his Time・Toelzer Knabenchor(69170-2-RG) 1975年録音。

"Komm,lieber Mai"
1,Sehnsucht nach dem Fruehling
2,V'amo di core
3,Lieber Freistaedtler
4,Gesundheit, Herr Nachbar
5,Tiroler sind lustig
6,G'rechtel's enk
7,Gehn wir im Prater
8,O Du eselhafter Martin
9,Bona nox
10,Leck mich am Arsch
11,Schlafe, mein Prinzchen
12,Zufriedenheit
13,Alleluja
14,Lacrimoso son io
15,Ave Maria
16,Dauernde Liebe
17,Nascoso e il mio sol
18,Wach auf, meins Herzens Schoene
19,Ueb' immer Treu und Redlichkeit

のっけからTreble Soloで始まる,これはテルツ少年合唱団版ソングブックか。ウィーン少年合唱団との違いは,テノールやバスも入っているために合唱が落ち着いて聞こえるということ。言葉を換えれば地味とも言える。聴いていくと意外にソロは少ない。難点は,曲によって,マイクの位置が違うようで,音が出たり,引っ込んだリして,聴きにくいところがある。が,その点をマイナス要素として引いても,なかなかない選曲の面白さと,テルツお得意の表現力で楽しめる。(by Hetsuji) 1999 up  
 FIVESTAR
E 321 221 
DER TOLZER KNABENCHOR SINGT SEINE GROSSTEN ERFOLGE (FIVESTAR E 321 221) 録音年不明('70年代後半と推測)/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.AMBOSS POLKA.....2:16       
2.HOHE TANNEN.....2:45       
3.MEIN VATER WAR EIN WANDERSMANN.....2:45    
4.SCHNEEWALZER.....2:46       
5.AUS GRAUER STADTE MAUERN.....2:50
6.HEIMATMELODIE.....3:00       
7.HERZ SCHMERZ POLKA....2:18
8.KARWENDEL LIED.....3:16       
9.LA MONTANARA.....2:08
10.KARNTNER LIEDERMARSCH.....3:00
11.TOLZER SCHUTZENMARSCH.....3:36
12.MUSS I DENN ZUM STADTELE HINAUS.....2:07

 このCDのタイトルすごい・・・。「singt seine grossten Erfolge」を直訳すると、「大成功を歌う」。今回紹介するにあたり調べてみようかなぁ〜なんて軽い気持ちで辞書を繰ってみて、うひゃ〜って感じでした。その実は民謡集ベスト版なのですが・・。でもまぁ、この頃のテルツの民謡は活気に溢れていて、いい味出していますね。それに「大成功ねぇ」って思ってよくよく見てみると、ジャケット写真なんかも「いかにも民謡集です!」って感じのいつもの民族衣装&のんびり風景じゃない。黒の制服でびしっと決め込んで、でっかい建物のこれまたでっかい門の前で、ちょっとキリリとして写真に写っている子が多い。おそらく何かのコンサートの時に撮ったものなんだろうなぁって思います。でもね、その中でシュミットガーデン先生ってば、ニコニコ顔で横向いちゃってるんですよ。先生、いったいどこ見てるのぉって感じなのです。こんなところがほんとシュミットガーデン先生ぽくっていいな〜。アルバムの内容も、そんな先生のお人柄が現れているような、温かくて、親しみやすくて、屈託の無い楽しさに溢れています。もちろん実力だってありますとも。なくちゃこんなに気持ちよく音に浸ることはできませんからね。それから、テルツの民謡を聞いてるとドイツ語を意識する、そんな子音を大切にした発音も愛しいです。そんなわけで、他のアルバムにも入っている曲ばかりなのですが、それでもまっいいかって思わされちゃいました。  (by Wing) 2003/04/13 up 
fono-ring     
 fontec
FOCD9586
 
H.シュッツ:ドイツ・レクイエム (fontec FOCD9586)
テルツ少年合唱団 指揮:ゲルハルト・シュミットガーデン
(録音)1986年9月12日 東京カテドラル聖マリア大聖堂

シュッツ ドイツ・レクイエム「音楽による埋葬」SWV279-281
1. Tドイツ埋葬ミサの形式によるコンチェルト
2. U葬送モテト「主よ、あなたさえこの世にあれば」
3. Vシメオンの讃歌「主よ、あなたは今こそあなたの僕を安らかに逝かしめたまえ」
4.J.S.バッハ: モテト第3番「わが喜びなるイエス」 BWV227
5.ブルックナー: アヴェ・マリア

 ヤッター!1986年公演のライブ録音LPが遂に完全復刻だ!!と大喜びで、ワクワクしながら流し始めたら・・・音が、音が、音が悪すぎ〜〜!!!悪いって言うか、なんかヘン。こもった感じでクリアじゃない。のびたカセットテープを聴いてるような、もわんとした感じ。すごい不自然な音。こんなだったっけ??と、自分でLPからCD化したものを聴いてみると、ずっとクリアでいい音でした。ライナーノーツに「マスターテープの経年変化により、一部お聞き苦しい個所があります。」と注意書きがありますが、一部でなく全体的に聞き苦しいんですど・・・。ノイズリダクションをしすぎて音がまるくなっているというか、ノーマルで録音したのにドルビーでダビングしたとか、そんな感じのこもりかた。ジャケは可愛くないし(せめてLPのジャケをそのまま使って欲しかった)、ライナーノーツもLPのものをそのまま使っていて加筆無し、写真無し。LPを持っているなら、買う必要のないアルバムになってしまっています。
 贔屓目で考えるならば・・・「教会録音のため音が響き過ぎ、臨場感を残しつつ処理するのが大変だった」ということがあるかもしれません。残響みたいなものはLPよりもよく再現されていて、教会って感じがします。でもそのせいで全体のバランスが崩れ、聞いていて疲れます。言うなれば、木を見て森を見ない仕事というか。ちなみに、バッハのモテットとブルックナーのアヴェ・マリアは1990年頃発売のCD「ベスト・オブ・テルツ」にも収録されていますが、こちらは聞きやすいです。
 音の酷さにショックを受け、演奏の感想が後回しになりましたが、アルバムを聴き直すよい機会にはなりました。やっぱりテルツはいいですねぇ。とくにシュッツの1曲目、綺麗な曲だな〜と。そして、バッハのモテットは元気いっぱいで、合唱なのにヴィテック声に聞こえるのはなぜ?と。ブルックナーのアヴェ・マリアは、途中Jesus〜♪とピアニッシモで入ってきて、フォルティッシモになっていくところ、来るぞ来るぞ来るぞ〜キターーッ!とあまりにものフォルティッシモがテルツらしくて失笑。久しぶりに、じっくりとテルツを聴かせてもらいました。     (by Wing)2013/06/01 sat up 
fontec 
FOCD9585 
テルツ少年合唱団 ローレライ(fontec FOCD9585)
指揮:ゲルハルト・シュミットガーデン
(録音)1986年9月27日新宿文化センター大ホール、(*)9月21日昭和女子大学人見記念講堂
ソプラノソリスト(13-17,19):Helumut Wittek

1.ローレライ(F.ジルヒャー)
2.菩提樹(F.シューベルト)
3.のばら(H.ウェルナー)
4.さあ、よき歌をうたいはじめよ(H.L.ハスラー)
5.誰かそなたに楽を選ばん(H.ディストラー)
6.がちょう(O.di.ラッソ)
7.ねこ、いぬ、ふくろう、かっこう(A.バンキェリ)
8.歌えや歌え(T.モーリー)
9.踊り、とびはね(H.L.ハスラー)
10.勝利の歌(G.ガストルディ)
11.こだま(O.di.ラッソ)(*)
12.流浪の民(R.シューマン)
13-17.ミリアムの勝利の歌(F.シューベルト)
18.ちいさい秋みつけた(中田喜直)
19.子守歌(J.ブラームス)

 シュッツのCDの音があまりにもだったのでこちらは過大な期待をせずに流し始めたところ、音はまずまず良かったです。CD「ベスト・オブ・テルツ」が声をメインにした音作りをしたとしたら、こちらは残響など全体の音も含めた音作りになっています。故に響き方はこちらのCDの方が良く、「ミリアムの勝利の歌」でのヴィテック君の剛健な声も聞きやすい印象。やっぱりシュッツの方は録音場所が教会だったから音の処理が難しく、こちらは普通のホール(その中でも響きの悪いホール)ですから、音を作りやすかったのかもしれません。このCDに関しては、LPやベストCDを持っていたとしても買って損はないかと思います。アンコールの「ちいさい秋」や「ブラームスの子守歌」もちゃんと入っていますし。
 そしてやっぱり、ミリアムのヴィテック君は突き抜けてるな〜としみじみ思うのでした。私としては、巧い下手は別として、声がもう少しまろやかで透明感のある2000年来日のルートヴィッヒ・ミッテルハマー君のミリアムが好きです。1990年や2000年の来日公演もアルバム化して欲しかったなぁ。    (by Wing)2013/06/01 sat up
Fontec Records  
EFCD3021 
ベスト・オブ・テルツ (Fontec Records EFCD3021) 1986年9月12、21、27日録音/東京カテドラル聖マリア大聖堂、昭和女子大学人見記念講堂、新宿文化センター/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.ローレライ.....2:46       
2.菩提樹.....2:59       
3.野ばら.....2:14       
4.さあ、よき歌を歌いはじめよ.....1:27       
5.誰かそなたに楽を選ばん.....2:19       
6.がちょう.....2:08       
7.ねこ、いぬ、ふくろう、かっこう....2:41       
8.歌えや歌え.....1:34       
9.踊り、とびはね.....1:21       
10.勝利の愛.....1:19       
11.こだま.....2:17       
12.流浪の民.....4:15       
13.シューベルト:ミリアムの勝利の歌.....19:10(Soloist:Helmut Wittek)       
14.バッハ:モテット「わが喜びなるイエス」BWV227.....18:48
15.ブルックナー:アヴェ・マリア.....5:09

1990年の来日記念に発売されたもので、1986年初来日のライブ版2枚組LPをCD化したものとのこと。まっ、テルツについての詳細はワシが言わんでも皆さんの方がず〜っとず〜っと詳しいっすよね〜実はHetsujiさんの追加の宿題で、当初レーゲンスのDVDから紹介とのことでしたが、テルツの初来日の録音っちゅうことで思わず、後先のこと考えないで手が出てしまった。。。。。大感激で鑑賞するtada。しかーし、よーくよーく考えたらもうどなたか紹介してるよねぇ〜多分Wingさんがと思ったらやっぱ紹介済み。。。。”ううっっ”と思ったけどま〜余興っちゅうことであはあはっ(と笑ってごまかすtada)とまぁ〜余計な話はさておき1986年に初来日かぁ〜〜。この頃やっとこさバッハのカンタータ集を集めだした頃でやんすねぇ〜輸入物のキングスもちょこちょこ買ったり、でもその頃はバッハが中心で少年合唱はtadaにとってはおまけだったので、それほど合唱団自体に興味なかったんですよねぇ〜しかし、この歌声を知っていたら多分違う方向(?)に行ってたかもなぁ〜sounds'Libraryのtada以外のライターさん達に負けない位のコレクターになってたかもぉ〜。それ位すごいっすねぇ〜。1956年創立ってことはこの録音時30周年ってことですなぁ〜んでもまぁ〜創立ウン百年と言うのがザラな古〜い古〜いヨーロッパの聖歌隊なんかから考えたら全然新しいけど、音楽聴いてると、そう言った”伝統”がどどどぉ〜んとある聖歌隊とは一味違った路線で成長してきたて感じしますよねぇ〜確かに伝統的なモノって技術磨けばいいってもんじゃないし、どーしても真似できない雰囲気というかオーラがあると思うけどテルツの場合目的がソリスト育成、んでもって子供にもギャラ払う。とまぁ〜プロを育てる。つまりいやらしい言い方だけど大人子供と言う区別無く”銭がもらえる音を作り上げる”。ドイツのやっぱ新しいめの少年少女合唱団ライブで聞いたことあるけど、それなりにまぁまぁ〜上手かったけどテルツはやっぱ比べ物にならない。やっぱプロで音楽をやるってことはつまり仕事。仕事とそうなると音楽に対しての姿勢も意識も違ってきますわなぁ〜。とっ!ぼろが出る前に曲の中身ですが、ドイツ的な合唱がずらずらずら〜〜〜っと並んでますな〜。tadaの全体的感想は合唱が熱いっ!!観衆がテルツの音に引き込まれていってるって感じしますねぇ〜。特にこのソプラノのソリストは。。。。この耳に突き刺さる様な、いやっ、耳が貫通するような響き!!こっこりぃ〜はぁぁ〜。。。。。ヘルムート・ヴィテック君????どなたか紹介されてるよなぁ〜と確認させていただいた折、ちょいとWingさんの紹介文カンニング(?)したところやっぱヴィテック君なんでやんすねぇ〜。もぉ〜、何でこの頃テルツを好きになっていなかったのっ!!!もっとテルツの事知っていなかったのぉ!!と後悔しますわぁ〜(tadaの馬鹿馬鹿御お馬鹿〜)いやぁ〜これ聴いた人度肝抜かれましたよねぇ〜完全に。今迄、少年合唱団=ウィーン少年合唱団としか思ってない人には特に天と地がひっくり返る程の衝撃だったでしょうねぇ〜。なんんんじゃぁ〜こりゃぁ????こっこれ少年が歌ってるんけぇ〜?みたいな。ワシもこの頃に戻って度肝抜かれたいっ!!上手さもさることながらこの声帯!!どんな喉してんの、ちみぃ(君)〜は?悪いんだけどバッハ全集の時はチト耳に響き過ぎて耳障りに思ったけど、ライブではすごい迫力ですねぇ〜。所でアルトはパニート・イコノムー君あたりなんですかね?以前借りたビデオで、イコノムー君ともう一人きりりとした歌い方の子がいたような気がするので歌声からしてもその2人のうちのどちらかなんじゃ〜ないかな?と思いましたが。ほんにぃ〜いいもん聴かせて頂きました。         (by tada) 2006/09/01(Friday)up

  私はつい最近までこのCDの存在を知りませんでした。或いは、当時LPがあるからいいやとかで記憶の彼方に追いやったのかも・・。でも今知ってしまったからには、「欲しい〜」っていう欲求がムクムクと。そんなわけで偶然に中古屋さんでめぐり合った時は、「運命かしら?!」・・なんて思ってしまったわけです。
  さてこれは1986ライブのLPがCD化されたものです。収録はライブUの方(ミリアムの勝利の歌が入っているアルバム)全曲と、オマケでライブTからバッハのモテットとブルックナーのアヴェ・マリアが入っています。
  LPの方は好きでよく聴いていましたが、これはLPよりずっと音がクリアで、ホールの響きの雰囲気なんかが感じられます。「さすが日本人の仕事!」完璧なまでに余計なものを排除して、メインとなる歌声をていねいにくっきりと浮かび上がらせています。ですがデジタル化の逃れられない運命か、ちょっと音が軽く感じられてしまうのは否めません。奥深くまろやかな味わいを感じられるのはLPの方でしょう。それにCDだとヴィテック君の声がすごく金属的に聞こえてしまうんですよね。
  曲の方は、シューベルトのミリアムの勝利の歌とバッハのモテットが入っているだけで大満足!ミリアムの勝利の歌はタイトルに「勝利」とある通り、勇壮感があって、気分が高揚してくるような曲です。ピアノの前奏がタン、タタッタターン〜♪って始まると、さーくるぞぉぉぉってワクワクします。期待に十二分に応えてくれるのはヘルムート・ヴィテック君。晴やかで勇ましいソプラノ・ソロの登場です。バックの合唱を全部従えて歌っていきます。彼の声はほんとにこの曲にぴったり。天から降ってくるようなソプラノではありませんが、地から突き出て天高く駆け昇っていく、そんな感じの昇り龍のようなソプラノです。声量もたっぷりで申し分なし。生で聴いていたら鳥肌が立ったことでしょう。ちなみにこの曲は演奏されることがめずらしいものだそうです。こうやってボーイ・ソプラノで楽しめるのはシュミット・ガーデン先生だからこそですね。
  ミリアムやモテットがすごいので私の中では存在感が薄れがちなんですが、前半の小作品たちも味わいのあるプログラムになっています。5曲目の「誰かそなたに楽を選ばん」や8曲目の「歌えや歌え」なんか好きですね。「歌えや歌え」はソプラノのメロディーラインがとてもきれい。7曲目の「ねこ、いぬ、ふくろう、かっこう」ではかっこう役をやっているのはちびフリークナー君のよう。LPの方の解説書にそれっぽい写真が載っていました。この頃はこういう声だったんだなぁ〜なんてしみじみ。
 ぜーんぶ、完璧で申し分ないんですがこれってライブなんですよね。 (by Wing) 2003/03/02 up 
   
hyperion   
CDA67201/2
BUCH MASS IN B MINOR (hyperion CDA67201/2) 1996年録音2枚組。

曲名はパロット版参照。
B-S MANUEL MRASEK, MATTHIAS TITTER B-A MAXIMILIAN FRAAS, MATTHIAS SCHLODERER

 バッハは好きな作曲家の一人ですが、どうもこのロ短調ミサはとっつきにくい・・・という印象の曲です。それにこのとっつきにくさを増すように、テルツのソリストくん達の声がリッター君以外私の好みからかなり外れているのです。すごく大人っぽいような、そして独特な雰囲気をもったというか。。とくにマヌエル・ムラゼック君。次にマキシミリアン・フラース君マヌエル君はソプラノですがアルトかと感じるような声で、歌い方がものすごく、何というか、特徴的。マキシミリアン君は男性アルトかと思うような雰囲気をかもしだしています。
 むーん、と思いつつ何気なくブックレットを見ていると、総指揮者のロバート・キングさんの話に目がとまりました。
『 自分はバッハの時代の音楽を再現したかった。バッハは自分が作曲した聖歌には必ず少年ソプラノとアルトを起用した。当時の少年達の変声時期は今より遅かっただろうけど、彼は14〜16歳の声を起用しただろうから、それは肉体的には現在の12〜14歳の少年に相当する。音楽性に関しては年齢よりも生まれつきの才能の方がより重要だからあまり気にしなくていいだろう。より重要なのはイギリスのコリスター達によくあるような"white"(天使?)の頭声ではなく、大陸系の、より強い胸声を起用すること!それからソプラノだけでなく"unique sound" & "astonishing timbre" な少年アルトを起用すること!!』.....というようなことが書いてありました。(多分)しかも、ソプラノも第1ソプラノではなく第2ソプラノが重要ポジションを占めているよう。。。(つまりはリッター君ではなく、マヌエル君ということですね。)
 なるほど、だからこういったソリスト陣が選ばれてこういった役割分担をしてるんだ〜、とこれを読んでちょっと納得したわけです。だってソリスト写真がありますが、みんなすごく大人っぽいし(マキシミリアン君を除き)、そういう声ですから。
 ですが!バッハの時代を再現するとこういう形になるならば、私的にはそうじゃなくてもいいかなぁなんて思いつつ、参加しているメンバー名が全部記載されているので、「私だったら、ソプラノはリッター君シュテファン・マイヤー君シュテファン・パングラーツ君で、アルトはアンドレアス・ブルクハルト君ペーター・ライニガー君だよな〜」なんて勝手に想像を膨らませ、別の楽しみ方をしてしまいました。 (by Wing) 2002/12/29 up 
In Excelsis baroque  
0630-17883-2
 
   
Karussell Musik & Video   
551 300-2
Wunderschone Weihnachten・Folege 3 (Karussell Musik & Video 551 300-2) (P)1978 / dir. Gerhard Schmidt-Gaden

1.Morgen Kinder wird's was geben.....1:45
2.Oh Tannenbaum.....2:08
3.Kommet ihr Hirten.....1:58
4.Frohliche Weihnacht uberall.....2:11
5.Suser die Glocken nie klingen.....4:26
6.Ihr Kinderlein kommet.....3:15
7.Oh du Frohliche.....3:22
8.Stille Nacht,heilige Nacht.....4:05
9.Es wird scho glei dumpa.....3:00
10.Komm', mir geh'n nach Bethlehem.....1:54
11.In Dulci Jubilo.....3:17
12.Vom Himmel hoch o Englein kommt.....2:42
13.Es ist ein Ros entsprungen.....2:22
14.Alle Jahre wieder.....1:41

これは既紹介のLP/Weihnachten zu Haus(Philips 6305 376)及びCD/BERGWEINACHT(Spectrum 551300-2)と同じものです。CDの方はコピーしか持っていなかったのでオリジナルが欲しくて購入してしまいました。でも、ジャケがすっかり可愛くなくなっている・・・。しかもまたタイトル変わっているし、さらにはクリスマスシリーズものの第3巻みたいな扱いになってしまっています。LPと同じジャケでPHILIPSからCD化してくれないかな〜。と外観に対して文句つけまくりですが、アルバムの中身はとっても好きですヨ。    (by Wing) 2006/12/22(Friday)up 
KOCH   3-1409-2 JOSEPH HAYDN:APPLAUSUS,HOB.XXIVa:6 ・PAUL ANGERER  (3-1409-2)   1992年録音

1-16:APPLAUSUS,HOB.XXIVa:6 / Lateinische Festkantate Temperantia: 

Florian Erdl (Soloist of the Tolzer Knabenchor) Prudentia: 
Christian Graf (Soloist of the Tolzer Knabenchor) Justitia:Helmut Wildhaber   
Fortitudo:Georg Tichy   
Theologia:Gert Fussi Concilium Musicum Wien

 これはテルツ少年合唱団としてのCDではなく、テルツのソリストが参加したCDである。輸入CD店で何気なくこのCDを手に取り、ジャケットを見てみると Florian Erdl, Christian Graf という見知った名前が。。。Tolzという文字は無いけれどもこの名前は確かに93年に来日した子達である。どきどきしながら購入し、中を見てみるとやはりTolzのソリストであるという記述。そして音を出してみると聞き覚えた歌声が流れ始める。もしも彼らが93年に来日しなければ、ずっと気付くことがなかったかもしれない。この出会いに感謝したい。  Florian と Christian のコンビは声質が非常によく溶け合っている。93年のコンサートでは力強く歌っていた彼らだが、このCDではハイドンの素朴で流れるようなやさしいメロディにのせて、とても柔らかく歌い上げている。とくに Christian は改めてそのうまさが耳にとまった。このような高い音を奏でる子だとはいままで気付かなかった。ハスキーな低音からは想像できない柔らかい高音。少年の喉の不思議をぜひ味わってもらいたい。(by Wing) 1999 up 
KOCH    
340 172 G1
MOZART:Kanons・MENDELSSOHN BARTHOLDY (340 172)  1993年録音。Gerhard Schmidt-Gaden

WOLFGANG AMADEUS MOZART
1.Alleluja.....1:33       
2.Ave Maria.....2:59       
3.Lacrimoso son'io.....2:24       
4.Nasco e il mio sol.....3:19       
5.Caro bell'idol mio .....3:45       
6.Difficile lectu mihi Mars.....1:49       
7.G'rechtelt's enk.....1:20       
8.Gehn wir im Prater, gehn wir in d'Hetz.....1:59    
9.Lieber Freistadtler, lieber Gaulimauli.....2:25     
10.O du eselhafter Martin.....2:26       
11.Bona nox, bist a rechter Ox.....1:07
FELIX MENDELSSOHN BARTHOLDY
12.Veni domine.....4:03       
<Laudate pueri>13.Laudate pueri.....4:14
14.Beati omnes.....3:21      
<Surrexit pastor bonus>
15.Chor:Surrexi pastor.....3:18
16.Duett:Tulerunt.....1:57       
17.Alt:Surrexit Christus.....0:28
18.Chor:Surrexit Christus.....2:18

 あれれ?これテルツだよね?!という第一印象のアルバムです。モーツァルトのカノンシリーズは、ものすごーくよそ行きの声で澄まして歌っているようなそんな雰囲気。でもよくよく聴くと、随所にテルツらしさが感じられます。5曲目までは割とゆったりした曲なのでお澄ましさんですが、6曲目からいよいよ本領発揮?!というか結構ノリノリになってきます。堂々たる低音から中音を響かせてるかと思うと、時にやさしく美しく、時にヒステリックにも感じられるソプラノが重なり、あーやっぱりテルツだ!と安心。 
  ところで、6曲目の「Difficile lectu mihi Mars」なんですが、私にはどーしても「やりくり必死ね!」って聴こえてしまうフレーズがあり、曲のノリの良さもあいまってそこに来るとついつい「ふふっ」って笑ってしまうんです。自分ながら怪しい奴って思います。
  11曲目の「Bona nox・・」は、たらさわさんの「こんにちは天使たち」でこの曲のエピソードを読んで以来、聴いてみたいと思っていた曲だったので聴けて嬉しかったのですが、やっぱり変な曲でした。「ベットにウンチしろ〜」なんて歌ってるなんて。。。でも、このアルバムではそういう曲をかなり澄まして歌っているのでちょっとおかしい。実はこの曲、「Mozart and his Time」というアルバムでも歌われています。
 メンデルスゾーンの3つのモテットは、1990年来日時のプログラムにもあったなつかしい曲。しっかりソロの入るバージョンで歌ってくれていて嬉しいのですが、テルツのアルバムにしてはめずらしくソリストの記載がありません。ソプラノもアルトも上手なので気になるところ。ジャケット写真は1990年来日組がまだ小さいので1988〜89年頃のよう。でもこのCDが出たのは1993年らしい。そしてソリスト、合唱とも1990年の聞き覚えがある声のような。。。いったいいつの録音でソロは誰なんだ〜と叫びたくなってしまうのでありました。
 そんなこんなですが、このアルバムは最初から最後までソプラノとアルトの編成で合唱もソロも聴かせてくれているという、実はテルツではめずらしい企画のものです。民謡やクリスマスではそういうのありますが、宗教曲(っていうのかな?モーツァルトのは)で1枚まるまるこういったものは、あらためて見直すと無いんですよ〜。ひとつ「Mozart and his Time」がそうかもしれませんが、今回は聞きなおす暇がありませんでした。(by Wing) 2003/01/19 up

  時として、テルツの強靱なのどは、少年の声のイメージを越えてしまう。粘りがあってしなやかにたくましく伸びる声が、このCDでは、W.A.Mozartの5番位の曲まで、高校生位の少女をメインメンバーにしている東欧系の少年少女合唱団の声に聞こえた。不思議な錯覚ではある。それにしても、メンデルスゾーンの曲は心を打つ。ドイツ系の合唱団なら、男声が加わり音に厚みが増すところだが、もともと表現力のあるテルツは、少年の声のパートだけで歌いきる。そして、ソロやデュエットのシーンでは特に、テルツの真価を発揮する。残念ながらソリスト名が無い。リアルタイムで聴いたCDなので、ソリスト名を聞いたような気もするが忘れてしまった。(by Hetsuji) 1999 up  
KOCH 
CD 330 193 PC12 
 
KOCH 
321 442 
TOLZER KNABENCHOR singt alpenlandische Weihnachtslieder (KOCH International 321 442) (C)&(P)1985/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.Jetzt fangen wir zum Singen an.....3:44       2.O lieber Hauswirt mein.....1:59       
3.Ein grosse Freud verkund' ich euch.....2:45      
4.Murztaler Engelruf.....1:27       
5.Auf, ihr Hirtenleut.....1:47       
6.Potztausend mal Tausend.....1:25       
7.Liebe Hirten, gehts mit mir.....2:04       
8.Dos allerschonste Kindl(Weihnachtsjodler).....3:51   
9.Stille Nacht, heilige Nacht.....3:36       
10.Der Engel des Herrn.....4:01       
11.Da drausst auf da grean au.....3:41       12.Dort oben am berge weht kuhlender wind.....4:03  
13.Es hat sich halt auftan das himmlische Tor.....1:31  
14.Krumperhax Martinsbua.....2:30       15.Andachtsjodler.....1:43       16.Still,still,still,weil's Kindlein schlafen will.....2:25
17.Heissa Buama.....2:56

 これは、「やっぱクリスマスアルバムはこうでなきゃ!」って感じのクリスマス、クリスマスしたアルバムです。先週紹介しました「Lieder zum Advent」とはエライ違い・・・と思いきや、実はこのアルバム「Lieder zum Advent」の(P)1975表示の曲を全曲含んでいるんですよね。ということは、これこそ原盤をCD化したものなのかも?アルバムとしてのまとまりも違和感なくきちんとしていますし。合唱の響きも全曲通して同じようだし。。。そんなわけで、(C)&(P)1985ですが、どうやら録音は1975年以前のようです。まぁベスト版だったとしても、70年代のものを似たようなコンセプトでまとめてくれてあります。
 それにしても、70年代のテルツの合唱ってやっぱりいいですね〜。大きくとらえて、80年代は洗練されて脂がのっている感じで、90年代はより大人っぽくなってヒネリをいれてきて、それぞれに良いのですが、70年代の合唱を聞くとなんだかホッとします。今週は同時に2000年頃(少なくとも90年以降)の録音のシュトラウスを歌ったCDをかなり聞いた後なので余計にそう感じるのかもしれませんが。心意気がいっぱいにつまっているのは70年代が一番なのかな〜なんて。それにソプラノの柔らかさがぴかいちなんですよね。
 8曲目の2重唱なんかはキュートだし、合唱も秀逸です。12曲目で歌っているソプラノソロの子の声は私のツボをここぞとばかりについてきます。16曲目のソプラノの子も良いですね〜。13曲目の早口合唱はテルツだーって感じでこれまたGood。この1枚、テルツの良さが凝縮されてますね。いつまでもリピートして聞きつづけられる、そんな1枚です。
 ところでこのアルバム、秀逸な1枚なのですが、惜しいかなCD化する時の技術が今ひとつのように感じられます。なんか高音のシャラシャラしたノイズっぽいものを感じてしまうし、音がビビついて処理が雑なところも見受けられます。こういうのはちゃんと元のレコードで聞いてみたいですね。 (by Wing) 2003/05/11 up
KOCH MUSIC    324 495 Die schonsten Strauss-Melodien (KOCH MUSIC 324 495) (C)&(P)2000/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.HURRAH, DIE SCHLACHT MITGEMACHT (EINZUGSMARSCH) AUS "DER ZIGEUNERBARON".....2:50
2.AN DER SCHONEN BLAUEN DONAU, WALZER OP.314.....5:24       3.FRUHLINGSSTIMMEN-WALZER.....5:35       4.KUNSTLERLEBEN.....5:33       
5.WIENER BONBONS.....5:17       6.SPAHRENKLANGE.....5:57       
7.LEICHTES BLUT.....2:44       8.KAISERWALZER.....6:24       9.DORFSCHWALBEN AUS OSTERREICH.....6:22     
10.MORGENBLATTER.....7:20       11.DELIRIENWALZER.....6:24       
12.SEID UMSCHLUNGEN, MILLIONEN.....6:32

 テルツのシュトラウス・・・。下手でも変でもないのですが、最初に聞いたときはなんとなく違和感がありました。これより以前の録音でもう1枚テルツのシュトラウス集がありますが、それを聞いたときも同じような感覚に捕らわれました。それもこれも、シュトラウスはウィーン少で慣らされてしまっているからなんでしょうね〜。テンポ、発音、発声、歌詞、それらがみんな私の中ではウィーン少仕様で作り上げられてしまっているようです。でもずーっと聞き続けて、耳に馴染んでくると「おっ、テルツのシュトラウスもなかなか」と思えてきます。けれど、同じテルツならもう1枚のシュトラウスの方が好きかなぁ。今回の方が伴奏もアレンジも凝っているのですが、もう1枚の方が合唱の響きがよいのです。とくにソプラノの響きが違う気がします。
 それから、このアルバムでひと言発売元のKOCHレコードに言いたいことがあります。「ブックレットが簡単すぎ!」。だって曲目が書かれた見開きで終わりですよ。録音情報も伴奏の演奏者名もない。ぬゎーんてこと!手抜きぢゃないですか〜。ジャケット写真もモーツァルト&メンデルゾーン集の使いまわしだし!!プンプン。そうそう、ジャケット写真と言えば気になることが。。。これ、(C)&(P)2000とあるのですが、なんとなく合唱の声がジャケット写真の頃の年代、つまり1990年頃のように聞こえなくもないんですよね。録音詳細がないけれど、ほんとに2000年なのかなぁ?まぁ10年も寝かせはしないかな・・。
 何はともあれこのアルバム、好き嫌いはまぁ聞いてみていただいて・・・という感じですかね。 (by Wing) 2003/05/11 up 
KOCH RECORDS 

CF 321 820 
 DER TOELZER KNABENCHOR singt Johann Strauss (CF 321 820)  たぶん1987年録音。もしかしたら,ソロの雰囲気からずっと古いかも。

1,KAISERWALZER
2,ANNEN-POLKA
3,G'SCHICHTEN AUS DEM WIENERWALD 4,TRITSCH-TRATSCH-POLKA
5,AN DER SCHOENEN BLAUEN DONAU 6,PIZZICATO-POLKA
7,ROSEN AUS DEM SUEDEN 8,WIENER BLUT

どこか土臭くて元気で男の子っぽくって,楽しくなる。WIENER BLUTのソロが紛れもなく「男の子」なんだな,これが。テルツならでは、のシュトラウス。(by Hetsuji) 1999 up
KREUZPLUS 
1643 
Musikalische Schatze:Unveroffentlichte musik aus derkathedrale von malta Vol.2(KREUZPLUS:Musik  Best.Nr.1643)1997年発売

1~5   Confitebor(Ms.297): Renigno zerafa(1726-1804) 
6   Salva Regina(Ms.72): Vincenzo Tozzi(?1612-?1675)
7~11  Landate Dominum(Ms.144): Anonym      
12   O Bone Jesu (MS.14):Giacomo Carissini(1605-1674)
13~15 Nisi Dominus(Ms.481): Francesco Azopardi (1748-1809)

Solisten: Tolzer knabenchor /Maximilian Hinz (soprano) 1~5/Stefan Meier (soprano), Peter Leiniger (Soprano 2)/6 Johannes Hauer (Soprano) 7~11Klaus von Gleissenthal(Soprano), Johannes Hauer (Soprano 2),Thomas Neumeier(Soprano 3) 12Stefan Meier (soprano), Peter Leiniger (Alt)  
   
 MCP    DAS GROSSE WEIHNACHTSKONZERT = DIE ALPENLANDISCHE WEIHNACHT = (MCP SOUND&MEDIA CD170.705)
WEIHNACHTSGALA DER STIFTUNG UNESCO BILDUNG FUR KINDER IN NOT
CHRISTIAN WOLFF, TOLZER KNABENCHOR(dir. Ralf Ludwig), ENSEMBLE CLASSIQUE, EVA DEBORAH KELLER(Harfe)

>> Intro<<
1.Adeste Fideles (*)
2.Es ist ein Ros entsprungen (*)
3.Erzahler
4.Tochter Zion (*)
>> Verkundigun<<
5.Erzahler
6.Jetzt fangen wir zum Singen an (*)
7.Winterabend
>> Herbergssuche<<
8.Erzahler
9.Maria durch ein Dornwald ging
10.Wer klopfet An (*)
11.Largo aus "Der Winter"
>> Die Hirten<<
12.Erzahler
13.Gottes Wunder (*)
14.Erzahler
15.Es kimmt an Engel Vom Himmel herab (*)
16.Bauernmenuett
>> An der Krippe<<
17.Es werd scho glei dumpa
18.Erzahler
19.Auf, ihr Hirtensleut (*)
20.Ich steh an deiner Krippen hier
21.Still, still, still (*)
22.Erzahler
23.Festliche Blasermusik
24.Erzahler
25.In dulci jubilo
26.Schlaf Jesulein zart (*)
27.Da drob'n auf dem Berge (*)
28.Erzahler
29.Andachtsjodler
>> O du frohliche Weihnachtszeit
30.Erzahler
31.O du frohliche (*)
32.Stille Nacht! Heilige Nacht! (*)

ユネスコの活動の一環である”BILDUNG FUR KINDER IN NOT”(子どもたちに必要な教育を。。。日本語だと世界寺子屋運動っていうのかな?)のためのクリスマスコンサートの録音のようです。Christian Wolff氏は語りです("Erzahler"というのが語り)。プログラムは語り、合唱、楽器演奏、ハープ演奏で構成されています。録音年の記載がありませんでしたが、2011年頃みたい。
 テルツの演奏はもちろんステキです。語りは内容はわからずもドイツ語の響きと優しい声が耳に心地よく、ハープ演奏は軽やかにクリスマス雰囲気を醸し出し、楽器演奏は金管楽器中心で晴れやかで、全体的に楽しめるアルバムでした。 (by Wing) 2014/11/01 SAT UP  
Mcp Sound & Media   CD 1153139 Die Schonsten Alpenlandischen Volkslieder(Mcp Sound & Media CD 1153139)
Tolzer Knabenchor
Leitung: Ralf Ludewig
Aufnahme: 2014?

1.In der Fruah, wann der Hahn macht (Bayern)
2.Gruass di Gott (Niederosterreich)
3.Aber Rossknecht Steh Auf (Salzburg)
4.Bei mein Diandl ihrn Fenster (Salzburg/Pinzgau)
5.Heia Mei Dirnei Recorded (Bayern)
6.Und i tua nur vorn Leuten (Salzkammergut)
7.Is schon still uman See (Karnten)
8.Die Liab is a Vogerl (Oberosterreich)
9.Kommt ein Vogel geflogen (Niederosterreich)
10.Aber heidschi bumbeidschi (Steiermark)
11.Kein Schoner Land (Deutschland)
12.Va dir hat ma tramt (Oberosterreich/Muhlviertel)
13.Der Lahnsattler Holzknecht (Bayern)
14.Dearf i s Deandl liabm (Steiermark)
15.Ja die Holzknechtbuama (Tirol)
16.Auf du junger Wandersmann (Franken)
17.Wia gfreit mi mei Bix (Bayern)
18.Ban Bergerl (Oberosterreich/Muhlviertel)
19.Wanns d in Himmi sagt er (Wien)
20.Der Summa is aussi (Oberosterreich/Ennstal)
21.Der Mond (Bayern)
22.Mei Dorferl (Oberosterreich)
23.Feierabend (Oberosterreich/Muhlviertel)

 ここのところ少年合唱から離れていましたが、山好きにとっては少年合唱&アルプスの歌って最強に心を動かされてしまうもので、しかも歌っているのがテルツときては抗えず、ついポチってしまったのでご紹介。曲目のカッコ内は地方名です。
 このCDは2014年頃に発売されたアルバム「Griass di Gott - Die schonsten deutschen und alpenlandischen Heimatlieder」の廉価版のようです。そのためブックレットが簡素で録音情報詳細はわかりません。指揮者はRalf先生です。ブックレットに書かれている内容によると(ドイツ語なのでほとんどわかりませんが)、ラルフ先生は1967年バートテルツ近郊に生まれ、1974年から1981年にテルツ少年合唱団に在籍。なんと漫画「バイエルンの天使」の3人組と同時代ですね! その後音楽を学び、2002年テルツに戻ってシュミットガーデン先生を手伝うようになり、2009年頃から指揮をするようになった・・というようなことが書かれていると思われます。ただ現在はシュミットガーデン先生と袂を分かち、ミュンヘン少年合唱団(Munchner Knabenchor)の指揮者となっています。
 さてアルバムの中味はというと、もともとのアルバムタイトル「もっとも美しいドイツとアルプスの祖国の歌」にあるように、私が憧れてやまないドイツ・オーストリアのアルプス地方の民謡の数々です。でもね〜上手に歌いすぎているんですよ。いやテルツは上手なんですが、民謡を歌うときは昔からコンサートでも録音でも元気はつらつさが前面に出過ぎるくらい出ていたんです。例えれば宗教曲を歌うときが授業であるなら民謡を歌うときは校庭で元気いっぱい遊ぶ休憩時間みたいな、「ぼく達歌うのがすごく楽しいんだ!」という陽気な雰囲気でいっぱいでした。だから民謡のときは少年の地声感たっぷりになるのですが、それがまた少年声を愛する者にとってはたまらなく魅力的。しかも地声感たっぷりなのに下手じゃないという不思議さも心地よい。しかし時代とともに少しずつそういう雰囲気が薄れてきてはいました。それでもシュミットガーデン先生が指揮をされている時はまだそんな雰囲気が感じられていたんです。けれどこのアルバムはそういうテルツらしさがあまり感じられないというか、目隠しで聞いたらテルツだってわからない。。。何が違うんだろう?元気さもそうだけど昔となんか違うんですよね〜。そこで昔のアルプス地方の民謡集「Lieder der Alpen 〜 Der Tolzer Knabenchor singt die schonsten Lieder seiner Heimat 」と聴き比べてみました。ああ!発声が違う。昔は、胸いっぱいに空気をためつつお腹の底から力玉を吐き出して空間を切り裂くように響かせる高音(ドラゴンボールのかめはめ波みたいな?)や時に少年しか出せないようなでも頭声ではない柔らかい高音も聞かせてくれ、中音は少年っぽさばりばりの地声が混じるような歌い方でした。だからどんなに巧い子でも少年らしさを感じられた。力強い高音のわかりやすい例がヴィルヘルム・ヴィードル君、柔らかい高音の分かりやすい例はハンス・ブッフヒール君ですね。でもここではそれらが感じられない。それに昔は子音を響かせキレよく歌うのも特徴でしたがそれも無い。なんか寂しいです。。。変わらないものなど無いのでしょうから変化は仕方ないことですが、出会って惚れた瞬間の歌声はいつまでも心に残るもの。そして歳を重ねるとどうしても昔を懐かしく思ってしまいます。
 まぁテルツだと思うからいろいろ物言いをつけてしまうわけで、テルツだと思わなければ、歌は上手だしソロもそこそこ入っており曲も良いので楽しめるアルバムだと思います。そうそう男性合唱のみの曲がとてもよかったです。歳を重ねたせいか、最近は男声合唱の響きが耳に優しい。テルツのメンナーはとっても上手です。(by Wing 2019.01.03 Thu up) 
MUSICA BAVARICA 

MB 75 130 
Rott am Inn (MUSICA BAVARICA MB 75130) 1983年4,5月/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

<3-8> Gregor Rosler: Missa solemnis Nr.3 A-Dur
3.Kyrie.....3:01       
4.Gloria.....2:21       
5.Credo.....4:51       
6.Sanctus.....1:40       
7.Benedictus.....3:48       
8.Agnus Dei-Dona.....4:41

<22> Carl Leibl: Schlusschor aus der ROTTER PASSION 1826
22.Alleluja, auferstanden.....3:38

(ソリスト)
Sopran: Arnt Autenrieth/Alt: Manfred Hohenleitner

 これは、MUSICA BAVARICA恒例、必殺混合技のアルバムです。約68分中テルツが歌うのは24分。これを多いと思うか、少ないと思うか?!さてどちらでしょう。
 「Missa solemnis」は結構派手な明るめのミサ曲で、ソロも適度に随所に盛り込まれています。ソリストについては、83年前後というと、アラン君を筆頭にコンスタンティン君セドリック君クリストフ君トビアス君などソプラノソリストが結構揃っていたと思うのですが、ここではアルント・オーテンリース君という子が他を押さえて登場。そしてこの子がまた歌えるんですよね〜。まったくテルツは千歳飴みたいに、「どこを切ってもソリスト」っていうのには舌を巻きます。アルトソリストのマンフレッド・ホーエンライトナー君はLDの「アポロとヒュアキントゥス」でアポロ役をやっていた子ですね。アポロを聞いた時にも思いましたが、彼の声はなんとなくポヤ〜ンって感じがします。嫌いではないのですが、すごく好きなアルトでもなく・・・”Benedictus”はアルトがソロで歌うので、ちょっぴり残念かな。
 「Alleluja, auferstanden」は、合唱のみで歌われますが、かなり華やかな曲です。景気づけの一曲にはもってこいかも。 (by Wing) 2003/05/18 up 
MUSICA BAVARICA 
75 125 
JOHANN BAPTIST SCHIEDERMAYR (1779-1840) (MUSICA BAVARICA / MB75125) 1999年6月4-5日,8月27日録音

<4-11:Messe G-Dur mit Graduale und Offertorium op.33>
4:Kyrie             
5:Gloria            
6:Graduale"Salvum me fac"  
7: Credo            
8:Offertorium             
9:Sanctus             
10:Benedictus             
11:Agnus Dei             
12:Laudate Dominum aus Vesperae op.42
13:Offertorium "Domine exaudi"op.35

指揮:Gerhard Schmidt-Gaden
ソリスト:
(Sopran) Stefan Pangratz, Daniel Hinterberger/(Tenor) Simon Schnorr/(Bass) Martin Danes

 MUSICA BAVARICAシリーズの1枚。このシリーズはアルバム全曲がテルツではないことが多いので、アタリハズレがありますが、これは「アタリ」です!まず、ソプラノがシュテファン・パングラーツ君、そしてテナーにはジーモン君の名前が・・・と、いうわけで私的には大アタリなのでした。
 曲もハイドンのミサ曲のように牧歌的な素朴さが感じられてとても聴きやすいです。とくに8曲目、13曲目のOffertoriumは、やわらかい曲を円熟期に入ったシュテファン君が「ツヤツヤきらきらん」って歌い上げていて、すんごくきれい。この2曲が聴けるだけでも、このCDは価値があります。彼はシュッツの録音の頃よりもずっと声に深みが増して艶が出ています。彼の声ってほんとステキに響くんですよね♪
 そして、シュッツのアルバムでは影の存在になってしまっていたダニエル君。ここではちゃーんとソロが独立しています。彼もシュテファン君ほどではないですが、かなりの実力派ですね。記載では4,11曲目が彼のソロになっていますが、どうも10曲目の「Benedictus」も彼のように思います。
 10曲目自体にはソロの記載はありません。でもソロの曲です。そしてアルトソロがちょっぴり入ります。それがけっこういい声してるんですよね〜。何の記載もないのが至極残念。だって12曲目でも最後の方にほんのひと声だけですがすっごく艶っぽいアルトが入るんですよ。うーん誰なんだ?!
 11曲目の「Agnus Dei」ではジーモン君のテナーを満喫し、全体を通して沸き立つようなテルツの合唱を楽しみ、幸せにひたれる1枚になっています。(by Wing) 2002/12/15 up 
MUSICA BAVARICA 
MB 75 144 
Augustiner-Chorherrenstift Weyarn ・ Klange aus dem alten Musikarchiv (MUSICA BAVARICA MB 75114) 録音年不明/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

4.Joseph Myslivecek: Laudate Dominum fur Soli, Chor und Orchester.....3:18
5.Franz Gleissner: Offertorium fur Soli, Chor und Orchester.....4:23

 短い曲だというのにテルツここにあり!って感じ。出だしを聞いた瞬間テルツだということを認識させられます。そしてソプラノソリストがかなり上ずった声をしていて目立っているので、それに引っ張られてか、合唱もかなり上ずっているような・・・でもこの上ずっていながらも、本質的にはきれいで、どこまでも上っていってしまいそうな声、聞いたことあるような気がするんですよね。。。LDのアポロとヒュアキントゥスでヒュアキントゥスを演じたセドリック君ってこんな声ではなかったかな??録音年など一切の情報がないのでわからないですが、とりあえず合唱から推測すると80年代っぽいです。それにしても7分半は短い・・あっという間に終わってしまいました。紹介もしかり。     (by Wing) 2003/06/15 up 
MUSICA BAVARICA   
MB 75 119




MB 75 119
M.Haydn: Herrenchiemseer Festkantatte (MUSICA BAVARICA / MB75119) 1979年,1996年5月13-14日録音

LEOPOLD MOZART: Cantata "Surgite, mortui" 1979年録音
5.Rezitativ:Surgite, mortui       
6.Aria:Vennite ad me       
7.Chor:Laudate Dominum
JOHANN MICHAEL HAYDN: Herrenchimsser Festkantatte 1996年録音

8.Rezitativ:Auf, erbachet sur Freude 9.Chor:Wie die Morgensonne       
10.Rezitativ und Arioso:Ja! Erhebet ihr Bruder      
11.Arie:Der gute Gott dort oben
12.Rezitativ und Arioso:Doch! Gesellet zum Dankgebete
13.Arie:Gottes Segen lachle Dir       14.Rezitativ:Ha! Was erblicke ich? 15.Arie:Rondo. Weisheit und Religion
16.Rezitativ:O wie glucklich
17.Chor:Wonnentrunken opfern wir


指揮:Gerhard Schmidt-Gaden/ソリスト:(Sopran) Matthias Ritter 8-17/(Bass) Heinrich Weber 5-7,Ulrich Wand 8-17

 MUSICA BAVARICAシリーズの1枚。リッター君好きの人には見過ごせない1枚でしょう。
 モーツァルト父の曲は1979年録音で、テルツは5曲目のレチタティーヴォにアルトソロがひと声と7曲目の合唱に参加しています。でもちょっぴり聴けるソプラノ、アルトのソロはなかなか。ソプラノくんはまだ洗練されきれていないテルツ70年代ムードが漂っていて良いですが、アルトくんはおもいっきり良いです.。 誰なのかなぁ?ソリスト名が知りたいところですね。
  ハイドン弟の曲にひとたび変わるや、いきなりリッター君のレチタティーヴォが始まります。7曲目と8曲目では70年代から90年代へひとっとび。ソリストの個性の違いかそれとも年代による雰囲気の違いかは判別しがたいですが、なんとなく70年代はまだ荒削りさがあるなぁ〜と思わなくも。でもそこがまた魅力だったりもするのですけどね。こんなアクロバティックな楽しみ方もできるおいしい構成になっています。
 さてそんなわけで、ヘレンキムゼー・カンタータはリッター君はものすごーく洗練されたソロがいきなり来るわけです。この曲ほとんどソプラノとバスのソロカンタータの感があります。ソプラノなんて7分と8分のアリアがあるのですから!もちろんレチタティーヴォにもほぼ毎回登場。曲調はというと、晴れやかで華やかな、でも根っこはドイツちっくっていう感じです。ヘレンキムゼーって確か湖とルートヴィッヒU世縁のすごくきれいなお城があるところですよね。そのお城のホールでこの曲をテルツで聴きたい!なーんて思っちゃいますね。
 ただ正直なところを言うと、96年のリッター君はすごーく上手なんです。ほんとうに上手なんです。が、私的にはもちっと荒削りで透き通った『少年』って感じの歌声が好きなんですよね〜。カムバーック、94年リッター!・・・でもまぁ、こうやって成長を楽しめるのもテルツの醍醐味ですね。 (by Wing) 2002/12/22 up  
MUSICA BAVARICA   
MB 75 112
Heilig Kreuz in Donauworth・Musikschatze der alten Benediktinerabtei (MUSICA BAVARICA MB 75112) テルツ担当の分は1994年7月録音。

Johann Brandl(1760-1837) Te Deum D-Dur fur Soli, Chor und Orchester
1.Te Deum laudamus  
2.Tu Rex gloriae   
3.Tu ergo quaesumus   
4.Miserere nostri Domine   
5.In te Domine speravi

Johannes Pohl (B-S)
Simon Schnorr(B-A)
Anton Rosner(Tenor)
Panito Iconomuo(Bass)

 これは、チェンバロ演奏や、女声ソロ等とのごちゃ混ぜCDである。テルツはトップの5曲で参加している。
 テルツはB-Sだけではなく男声も、変な表現だが、歌うことに一生懸命で、なんだか、そこがすごくいい。「一生懸命」に好感が持てる。宗教曲なんだろうが、そういう感じは一切しない。出し惜しみしないで歌っている感じが、気持ちよく伝わってくる。
 少年ソリストたちの歌い方のなんと誇り高いことか。テルツのソリストには甘えに通じる甘さがない。プロ意識が高い、とでも言えばわかりやすいだろうか。歌うことで生きている大人のソリストと同じ姿勢を歌に感じる。Simon Schnorr君評はWingさんに任せるとして、B-SらしいB-Sの声のJohannes Pohl君でソロCDを作ってみたいと思うHetsuji病が出た。それにしてもシュミット先生の次から次へとB-Sソリストを育てる手腕はすごい。(by Hetsuji) 1999 up 
MUSICA BAVARICA 

MB 75 111
Andechs 〜 Musik vom Heiligen Berg (MB 75111) 1993年録音

Gregor Schreyer OSB (1719-1767)
4:Laudate Dominum aus "Sacrificium Vespertinum" Cajetan Kolberer OSB (1658-1732)
6:Asperges meT aus "Introitus breves"
7:Vidi aquam U aus "Introitus breves"   Franz Christoph Neubauer (1760-1795)
8-13:Andechser Stabat Mater f-Moll  Benedikt Holzinger (1747-1815)
15-23:Deutsche Messe G-Dur Sopran: Johannes Bartsch Alt: Simon Schnorr, Stefan Zwanzger

 これもMUSICA BAVARICAからの1枚。このレーベルのものは楽器オンリーの曲とのコンビネーションアルバムが多く、このCDもそのパターンであるので、ここでは声楽の作品のみをリストアップした。
 Neubauer と Holzinger の曲ではソロをたっぷり聴かせてくれる。とくに Holzinger の曲はソプラノ,アルト,バスのソロのための曲のようで、二重唱や三重唱で楽曲がすすんでゆく。これらは皆宗教曲のはずなのだけれど、聴いているとものすごく躍動感があり、まるでオペラのアリアの一部のように感じられてしまうことすらある。曲そのものがそうなのか、テルツが歌うからなのか?! それぞれのパートがぶつかり合い、個性を主張し合い、けれど不思議と全体として調和がとれている。なぜ?!。。。まさに、テルツの妙技である。これだからとりこになってしまうのだ。
 1993年3月録音なので、アポロとヒュアキントゥスで来日する直前である。ソリストには来日メンバーであり私の大好きな声の持ち主 Simon Schnorr がいるが、このアルバム中ではわずかに12曲目のみでその美声が聴ける。ソプラノの Johannes Bartsch はアラン君系の輪郭のはっきりした声をしている。Stefan Zwanzger はちょっとくせのあるアルトなので好みが分かれるところだろうか。(by Wing) 1999 up 
MUSICA BAVARICA   
MB 75 110
Tausendjahriges Seeon 〜 Musik der alten Benediktinerabtei (MB 75 110)  1992年録音

Rufinus Sigelius(1601-1675)
1:Vanitas vanitatum
2:Regina coeli Romanus Pinzger(1714-1755)
3:Stella coeli Anton Kajetan Adlgasser(1729-1777)
4:Aria"Anmutsvolle Silberquellen" W.A.Mozart(1756-1791)
5:Offertorium"Scande coeli limina"KV34
6:Offertorium"Inter natosmulierum"KV72/74f
7-11:Missa brevis G-Dur KV140/Anh.235d Max Keller(1770-1855)
12:Stella coeli Johann Michael Haydn(1737-1806) 13-16:Te Deum C-Dur Kl.V/6

Sopran: Florian Erdl,Dennis Naseband
Alt: Christian Graf,Simon Schnorr,Jan Albers

 ドイツ語が理解できないため解説を読むことができないのだが、17,18世紀のべネディクト派の音楽を集めたもののようだ。モーツァルトの作品以外は少年合唱の演奏では他に耳にしたことがないものばかりで世界が広がって楽しい。どれも秀逸な作品で聴き応えもあるし、耳馴染みのよいメロディライン、そして嬉しいことにソロが多い。MUSICA BAVARICA から出ているテルツのCDは日本では入手し難いが、LP時代から他とはひと味違ったものが多く、これもその1つである。
 ソリストのうち3名は'93年に来日したメンバーであり想い入れも深い。曲ごとのソリスト名記載が無いのだが、当時の歌声を思い起こしながら丹念に声の主を絞り込んでゆく作業がまた楽しい。私が聴いたところでは、ソプラノはほとんど全部 Dennis Naseband が歌っているようである。実にテルツらしい安定した伸びやかな歌唱だ。バイオリンのようにピーンと張りつめた高音、木管楽器のような奥行きを感じさせる中音。生で聴いたらきっと圧倒されるような歌声であったろう。彼はヨッヘン・コワルスキーとの共演でペルゴレージのスターバト・マーテルを歌っているのでこちらもそのうち紹介したい。'93年に小さな体で力一杯メリアを歌っていた Florian Erdl がソロをとっているのは12曲目だけのようだ。彼はこのCDの録音時にはもっと小さかったに違いないが、堂々と歌っている。早い子は10才からソリストとして活躍し始めるテルツの実力には感服してしまう。こうやって早くからソリストとして実践で経験を積むことが、そのゆるぎない名声につながっているのだろう。アルトは Christian Graf の歌声が耳に甦る。テナーは「バイエルンの天使」でおなじみの Carsten Muller。バスはLDの「アポロとヒュアキントゥス」で少年時代が偲べる Panito Iconomuo。Panito は他にもテルツのいろいろなCDでバスを歌っているのを聴くが、とても良い声をしていると思う。こうやって成長して歌っている声を聴くのもまた、ファンの楽しみのひとつだ。 (by Wing) 1999 up 
MUSICA BAVARICA  
MB 75 108
MUSIK AM HOFE DES KURFURSTEN MAX EMANUEL VON BAYERN (MUSICA BAVARICA MB 75108) 1976年録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

6.G.A.Bernabei: DER JAHRMARKT ("LA FIERA").....18:51

構成: Aria(Alt) - Aria(Sopran) - Aria(Alt) - Aria(Sopran) - Aria(Alt) - Aria(Sopran) - Aria(Alt) - Duett(Sopran,Alt) - Aria(Sopran,Alt) - Aria(Sopran,Alt)

 テルツが参加している MUSICA BAVARICA シリーズはほとんどCD化されていましたが、この曲が入ったものはしばらくCD化されず、された後もなかなか手の届くところに現れてくれませんでした。それが最近になってやっとドイツ系の通販サイトに乗ってきたので購入することができたというわけです。
 LPの方でも紹介しましたが、これは代わる代わるソロが登場する非常に印象的な、そしてとてもドイツ語ちっくな曲です。しかしCDでは1曲目の短い前奏後にいきなり飛び出てびっくりのアルト・ソロの印象は薄れてしまいました。音はクリアで聞きやすくなりましたが、LPの方が生々しくてよかったかな。でも気のせいか高音域の抜けが良くなったため、LPではアルトに耳がいっていたのが、CDではソプラノの美しさが際立ってきたような・・・。ソプラノのアリアはどれもかなり高い音まで出していると思いますが、みんな何気なく歌っていてすごい。とくに2曲目でアリアを歌う子の洗練された声はお気に入りです。6曲目でアリアを歌っている子などはレンジオーバーさせているくらいの迫力。ソプラノは3人ともそれぞれに味があっていいな〜なんてCDを聴きながら思いました。アルトの方ではやはり最初の二人の良さが際立っています。それにしてもこれだけソロを聞かせる曲なので、ソリストの名前がわかると嬉しかったですね。 (by Wing) 2004/03/07 up 
MUSICA BAVARICA 
MB 75 105 
ALTBAIRISCHE WEIHNACHTSMUSIK ( MB 75105 ) 1977年録音

1:Cantate vor Weihnachten bey der Klopfelsnacht fur Studentes (LORENZ JUSTINIAN OTT)
2:O Wunder unerhort, Cantilena pro nativitate Domini nostri Jesu Christi fur Sopran (BERNHARD HALTENBERGER)
3:Willkommen, o Jesu, Aria fur Sopran (PATRITIUS PERCHTOLD) 他9曲は Capella antiqua Munchen の演奏なので省略

Sopran: Willi Wiedl(1), Christian Siferlinger(2) Mezzosopran: Seppi Kronwitter(1, 3)

 テルツの演奏は30分に満たないが、そのほとんどがソロとデュエットで歌われてゆくので迷わず購入してもらいたい1枚!しかもソリストの実力はハイレベルである。 Wiedl はバッハのカンタータ大全集でも多く起用されており、その実力はお墨付き。耳に心地よい明るく晴れやかなソプラノは、聴いているだけで気分が昂揚してくる。彼はテルツの70年代を代表するソプラノソリストであろう。メゾ(アルト?)の Kronwitter は、もともとソプラノだったので音域も広く、情感たっぷりに歌い上げている。 Siferlinger の声はとてもきれい!私は彼の声が大好きである。彼は他の録音では見かけないが、もっと聴いてみたかった。  曲も良い。他ではほとんど耳にする機会がないが、心に喜びが湧き起こってくるような「クリスマス」という曲で、演奏とともにとても素晴らしい。 MUSIKA BAVARICA はこういった作品を積極的に紹介しているので見逃せないレーベルである。(by Wing)1999/11/14 up 
MUSICA BAVARICA 

MB 75 101 
UNBEKANNTE EVANGELISCHE KIRCHENMUSIK DES 19. JAHRHUNDERTS (MUSICA BAVARICA MB 75101) 1985年8、12月/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

2.Johann Gottfried Schicht: Motetto Nr.2 "Jesus meine Zuversicht" fur Soli, und Chor a capella.....14:05
4.Karl Ludwig Drobisch: Kirchenkantate Nr.5 Erntefest-Musik uber das Lied von Gellert "Wenn ich, o Schopfer, deine Macht" op.47.....15:50

 このアルバムは、2曲で30分程と楽しめる時間はちょっと短いですが、2曲ともソロがかなり印象的なうえ、そのソロがソプラノ、アルトとも良いときているので、かなりおすすめの一品です。さらに感触としては、ソリストが2曲それぞれ違っているような気がします。名前が明記されていないのが至極惜しいところです。
 さて、2曲目はア・カペラの曲です。コラールの多い曲を80年代の脂ののった安定したハーモニーで歌い上げているのは聴いていて気持ちのよいものです。そして第2曲はソロのみで歌われるのですが、これがまた秀逸。ソプラノソリストはハンス君風の優し気な声質ではなく、丸みのある突き抜け系のヴィードル君風の声です。合唱も深みのあるハーモニーなので、全体的に艶々した仕上がりになっています。
 4曲目も第2曲が、ソロ4重唱で始まった後、バス、テノール、アルト、ソプラノと順番にソロでそれぞれ2フレーズづつ歌っていき、最後にまた4重唱でしめくくられる、という聴き応え満点のカルテットで、非常に印象的です。ここでソロをとるソプラノ・・・鉄壁さが誰か(ヴィテック君)を連想させるのです。年代もちょうど手頃だし・・違いますかね〜?!アルトソロはというと、アルトアルトした堂々とした声で、すごーく上手なのですが、ちょっぴり私のツボから外れているんですよね〜。
 ちなみにこのアルバムのタイトルを直訳しますと、「あまり知られていない19世紀のプロテスタントの教会音楽」となるようです。 (by Wing) 2003/05/18 up 
MUSICA BAVARICA 

MB 905 
MUSIK AM HOFE DES KURFURSTEN MAX EMANUEL VON BAYERN (2) (MUSICA BAVARICA MB 905)LP 1976年録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

<seite1>
1.G.A.Bernabei: DER JAHRMARKT ("LA FIERA").....18:55

  これは心構え無しに聴き始めると、かなりドキリとさせられるアルバムです。短い前奏の後、いきなり飛び出るアルト・ソロ!。。どういう状態で録音されたのかわかりませんが、ほんとに飛び出す絵本のように浮き出してくる感じなのす。マイクのすぐ近くで歌ってたのかな??伴奏なんかは普通に聞こえるのですけれどね。しかもこの1曲目のアルト・ソロ、ものすごーくドイツ的な響きの歌詞でやけに耳に残ります。変な曲ですが、私はお気に入り。
  ところでこの「DER JAHRMARKT」という曲は、アルト、ソプラノ、アルト、ソプラノ、アルト、ソプラノ、アルト、合唱、合唱、ソロ+合唱っていう構成になっています。そして全曲同じソリストが歌っているわけではなさそう。おそらく1曲ずつ違ってます。とすると、当時のトップのソリスト達が次々と歌ってくるわけですから、ものすごーく贅沢なアルバムとも言えますね。でもどのソリストもみーーんな70年代のテルツのソリスト!って感じで雰囲気たっぷり。合唱にいたっては、ああ、このソリスト達が集まってこうなるのね〜って、まさに70年代テルツ。わくわくしちゃいます。
  曲の雰囲気はもともと全体的にドラマチックな感じなのでしょうが、テルツのソリスト達の歌い方がそれに拍車をかけています。<seite1>の1曲だけしか歌っていませんが、これだけのものが聴ければ十分満足できます。しかしムジカ・ババリカって、いろいろ不思議なアルバムがありますね。以前LPで出ていたものでこれ以外はCD化されているようですが、このアルバムはおそらくまだCD化されていません。是非どこかに紛れ込ませてもらいたいものです。
  ちなみに私は、アルト二人目の子の少年らしい凛とした声がとても好きです。 (by Wing) 2003/02/23 up 
MUSICA BAVARICA     
MUSICA BAVARICA     
Musicland   
843 919-2
BERGWEIHNACHT mit dem Tolzer Knabenchor (843 919-2) rec.1985 / dir. Gerhard Schmidt-Gaden

1. Ach, wann kommen Jene stunden.....3:20
2. Gegrusst sei Maria.....3:13
3. Wer klopfet an.....4:24
4. Felsenharte Bethlehemiten.....3:21
5. Es kimmt an Engel vom Himmel herab.....1:30
6. An Martin Seina(Instrumental).....3:05
7. Geht's buama, steht's gschwind auf....2:25
8. Krumperhax Martinsbua.....1:54
9. Buama auf!.....2:39
10. Ihr Morser erknallet.....3:03
11. O heiliges Kind, wir grusen dich.....3:06
12. Es werd scho glei dumpa.....4:14
13. Marienweise(instrumental).....2:46
14. Schlaf Jesulein zart.....2:24
15. Jetzt hat sich hart auftan.....2:01
16. Dort oben am Berge, da wehet der wind.....4:42
17. Andachts-Jodler.....1:23  
Musicland  
843 750-2 
FRUHLING, SOMMER, HERBST und WINTER (Musicland 843 750-2) (P)1990 / 指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.Die Eiszapfen.....3:12
2.Wie lustig is im Winter.....2:22       3.Kuahschwoagerin, steh auf!.....2:11 
4.Geh ned so weit dani auf d'Wies.....1:30
5.Die Pfeiferlbuam.....2:17 
6.Der Hore (Maher-Jodler).....1:22
7.Fein sein, beinander bleib'n.....3:09
8.Toni-Polka(Instrumental).....2:58
9:Wanns nur lei renga tuat.....3:14
10.Das alte Fass.....1:29
11.Die Mondscheinigkeit.....2:40
12.'S Heumahn.....3:43
13.Ruperti Boarisch(Instrumental).....2:12
14.Schnitterlied.....2:12
15.Das Laufener Laternenlied.....2:19
16.Springt der Hirsch.....2:19
17.Ganz staad.....2:18(Instrumental)
18.Heia mei Dirnei.....2:54

 ジャケットは気持ちの良さそうな高原での集合写真。前列中央向かって左寄りにヘルムート・ヴィテック君の姿があり、1990年来日組の子達の姿もちらほら見られるので、1988年頃の撮影ですかね。
 このアルバムのタイトルは直訳すると「春、夏、秋、冬」。全体を通してジャケットの写真が象徴するような牧歌的な郷愁を誘う音楽に彩られています。曲の出自がピンツガウやバイエルン、ザルツブルク、ケルンテン、オーストリアなどですので、山のある地方の四季を描いたアルバムなのかなぁなんて思います。こういう雰囲気が大好きな私としては、数あるテルツの民謡集の中でも好きな1枚になっています。伴奏もテルツの場合大抵は賑やかなものが多いですが、これはアコーディオンやハープ(チター?)、リコーダーなんかの耳に柔らかい伴奏なので聞きやすい仕上がり。
 そんなわけで、決して元気いっぱいという感じではないのに、でも一声聞くとやっぱりテルツなんですよね〜。なんでかな?言葉の発音、イントネーション?発声?柔らかいソプラノと少年っぽいアルトの絶妙のバランス?・・・こういうのを聞くとテルツ独特の合唱の雰囲気ってあるなぁって思います。
 またこういった民謡集ではソリスト名の記載がありませんが、それなりにソロもあって上手だったりするんですよね。録音年代から考えて、1990年に来日した子達がまだメインでない頃に歌っている可能性もあるので知りたいところです。11曲目の可愛いソプラノは誰かな?なんて。 (by Wing) 2003/02/16 up 
   
   
PAVANE  
ADW 7236/37 
APOLLO & HYACINTHUS (PAVANE ADW 7236/37)2枚組 1990年録音 / 指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

(ソリスト)
Melia(soprano): Christian Fliegner(age 13)
Hyacinthus(soprano): Sebastian Pratschske(age 12)
Apollo(alt): Christian Gunther(age 12)
Zephyrus(alt): Philipp Cieslewicz(age 13)

これはもう、買うしかない!って感じのCDです。このアポロとヒュアキントゥスはK.38という番号が示すようにモーツァルトが若い時(確か10代はじめ頃と記憶しています)に作曲した作品のようですが、そんなの言われなければわからないくらいステキ。バスティアンとバスティエンヌもおいしい作品ですが、これも同じくらいおいしいです。
   主な登場人物はヒュアキントゥス(すぐ死んじゃうけど一応主人公?)、その妹のメリア、ヒュアキントゥスの友人のゼピュロス、皆が神様だ〜と奉っているアポロ、そしてヒュアキントゥスとメリアのパパさんです。ストーリーはある日アポロがみんなの前に登場。ヒュアキントゥスは憧れてやまないアポロの登場が嬉しくてたまらない、メリアとパパさんにいたっては未来の旦那様登場?!と喜んでいました。しかし、ゼピュロスくんはなぜか面白くない。メリアがとられてしまうから?・・・いえいえ、この世界そんなに甘くはありません。ヒュアキントゥスをとられてしまうからなんですね〜。「ぼくのペットなのに!」みたいな感じ。音楽の美しさとは裏腹にこわーい世界なんです。そして怒り収まらないゼピュロスはヒュアキントゥスの殺害を企てる。ぬれぎぬを着せらたのはアポロ。でも最後はヒュアキントゥスは神の怒りを受けて消滅。アポロの誤解も解けて、アポロ、メリア、パパさんの3人、ヒュアキントゥスを偲んで仲良く暮らしましょーと収まるところに収まってハッピーエンド?あからさまな同性愛的表現はでてこないので、さらっと流してしまえばまぁそれでいいのでしょうが、やっぱどうにもあやしーと感じてしまうんです、私。これを理解していただくには、CDではなく映像で見ていただかないといけませんね。
  ソリスト達はというと、上手ですよ〜〜。だけど、Hetsujiさん同様、私もミスキャスト?!と思うのはクリスチャン・フリークナー君のメリア。ソリスト達全員90年に来日していて、顔と雰囲気を知っているだけに余計に・・・。90年のフリークナー君の声と雰囲気(迫力)、ぜひ魔笛の「夜の女王」をやって欲しいなぁという感じでしたから。他の子達はしっかりはまっていると思います。ゼピュロス役のフィリップ君は来日時はメゾ・ソプラノでしたし、CDモーツァルト「ミサ・ロンガ」ではソプラノで、今回はアルト。すごく音域の広い子なんだなーと思います。
  この作品、ぜひレチタティーヴォにも注目していただきたいです。アリアも実力を必要としますが、レチタティーヴォは雰囲気を出すのがアリアよりも実は難しいのではないかと思うので。それをテルツの子達はみんな難なくこなしているんですよね。各役が受け持つメインのアリアの最後にある『決め』の部分もお聴き逃がしなく!!
  ところでこのアポロとヒュアキントゥス、93年に来日し上演されました。
配役はCDの子達ではなく、次世代の子達になっていましたが、私にとっては夢みたいな出来事でした。オケ付きで、衣装も凝った本格的なものでほんとにほんとにステキでした。私はこの時にゼピュロス役のジーモン・シュノール君のアルトに一声ぼれをしたので思い出のコンサートです。 (by Wing) 2003/01/26 up

アポロとヒュアキントスは、1983年の映像がレーザーディスクで残っている。このCDはそれから7年後で、ソリストたちが代替わりしている。オペラを純粋に音だけで表現するには技術が必要だから、自信がなければ作れなかったCDである。ただし、私のように外国語を理解できない者には、映像に日本語訳が付いたLDの方が向く。フリークナー君は実力があるが、メリアを演じるには声が少年過ぎると思うのは私だけか?(その点、LDのアラン君のメリアは、声も姿も立ち振る舞いもなかなか優美であった。フリークナー君が優美さに欠けるという意味ではない。役柄的にはゼピュロスの方が合うと思って)(by Hetsuji) 1999 up
PHILIPS   4420346-2 MOZART:AVE VERUM,VESPERAE SOLENNES ( 442 346-2 ) 1980年頃の録音

1-6:Vesperae solennes de confessore KV 339
7:Ave verum corpus KV 618
8:Inter natos mulierum KV 72
9:Alma Dei creatoris KV 277
10:Quis te comprehendat KV Anh.110 11:Sancta Maria, mater Dei KV 273

 これはLPで発売されたアルバムをCD化したものである。正確な録音年やソリスト名の記載はないが、おそらく1980年頃の録音と思われる。「バイエルンの天使」に登場するミュラー君たちの時代であろう。CDは廉価版になってしまっているため面白味の無いジャケットであるが、LPにはドーンと写真が載っていてミュラー君やトム君が写っているのだ!というわけで、ソリストが非常に気になるところであるが誰だかはわからない。当時録音によく起用されていたマルクス・フーバー君なのだろうか。。。
 演奏はとても良い。メリハリのきいた切れのよい合唱でモーツァルトが歌われてゆくのを聴いていると心がうきうきしてくる。ソリストもうまい。ソプラノの聴かせどころヴェスペレの”Laudate Dominum”は、柔らかくしかし流れない芯のあるソプラノで歌われる。どこまでも優しく柔らかいハンス君の”Laudate Dominum”とはまた違った味わいがある。合唱の中に点在するソリストの掛け合いも心惹かれてやまない。ヴェスペレの”Confitebor”や”Magnificat”、9曲目の”Alma Dai creatoris”、ソプラノもよいがアルトも凛々しくてよいのだ! (by Wing)up 1999/10/24(sun) 
PILZ   
75115
WEIHNACHTEN DAHEIM 〜 Der Tolzer Knabenchor singt die schonsten deutschen Weihnachtslieder ( 75115 ) 録音年不明(CDの発売は1988年のようである)

1:Es ist ein Ros entsprungen
2:Morgen Kinder wird's was geben
3:In Dulci Jubilo
4:Leise rieselt der Schnee
5:Suser die Glocken nie klingen
6:Ihr Kinderlein kommet
7:Still,still,still
8:Kommet ihr Hirten
9:Stille Nacht,heilige Nacht 10:Vom Himmel hoch
11:Kling Glockchen,klingelingeling 12:Oh Tannenbaum
13:Jetzt fangen wir zum Singen an
14:Alle Jahre wieder
15:Zu Bethlehem geboren
16:Oh du Frohliche
17:Der Engel des Herrn
18:Eine grose Freud verkund' ich euch

 これはPILZ(以前PLAZと書いてしまいましたが、正確にはPILZです)というレーベルからのCDである。このレーベルからのものは過去の録音を合体させていたり、昔のものを最近出していたりするようなので録音年代がよくわからない。ベスト版みたいな形でブックレットもいたってシンプルであるし。。。このCDも古い録音のもののような、そうでもないような不思議な感覚をかもしだしている。
 演奏はとても賑やかで底抜けに明るい。しっとりとした雰囲気でクリスマス音楽を楽しみたい方々には、遠ざけられてしまうかもしれない。でも南ドイツ、バイエルン地方によく見られる、淡いピンク,ブルー,イエローで彩られ、ぷくぷくした天使達のいっぱい描かれた教会(ロココ調というの?間違っていたらごめんなさい)には、こういう演奏がよく似合うと思う。ゴシックの厳かな雰囲気とは全く違った明るく親しみやすい、やさしく包まれているような雰囲気。彼らの演奏を聴くとそんな風景を思い出す。そして何より、「ドイツ語のクリスマス曲!」という耳心地。普通に話していても喧嘩をしているように聞こえるといわれるドイツ語を、彼らは和らげることなく小気味よいテンポと発音で歌ってゆく。このドイツ語の耳触りが何とも言えず好きである。(by Wing) 1999/11/07 up 
PILZ 
 441588-2 
Romantische Volkslieder 〜 HERMANN PREY UND DER TOLZER KNABENCHOR (PILZ 441588-2) 1975年録音?

1:O Taler weit, o Hohen    
2:Du,du liegst mir im Herzen   
3:Hab mei Wage vollgelade   
4:Das Wandern ist des Mullers Lust    
5:Das Schiff streichtdurch die Wellen    
6:Ade zur guten Nacht    
7:Es war ein Konig in Thule    
8:Annchen von Tharau    
9:Wem Gott will rechte Gunst erweisen
10:Im schonstenWiesengrunde    
11:Ach,wie ist’s moglich dann    
12:Der Mond ist aufgegangen

Hermann Prey (Bariton) 全曲 (2,5,8,11はonly) Seppi Kronwitter (Sopran) 3, 9

このCDの大部分はヘルマン・プライが歌っている。しかし、ジャケットとSeppi君のソロがこのCDを買わずにはいられなくさせている。ソロといってもほんの少しだけなのだが…。
 けれど録音年代をみていただきたい。はっきりとはしないが1975年くらい。‘70年代はじめと言えばテルツがその頭角を現し始めた頃だ。合唱の中にその頃の新鮮な息吹を感じる。もちろんそれは今も脈々と引き継がれているし、こちらの気の持ち方なのかもしれないのだが、こう少々荒削りなでも心意気が伝わってくるようなそんな印象がある。ものすごく男の子らしい歌い方のアルトパート、突然に切り替わってしまうようなやさしいやさしいソプラノ。そのアンバランスさが心を魅了してやまない。(by Wing) 2000/01/23 up  
PILZ 
441586-2
DIE SCHONSTEN VOLKSLIEDER・ROBERT STOLZ・TOLZER KNABENCHOR (PILZ 441586-2) (P)1982/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.Ich bin ein Musikante (und komm' aus Schwabenland).....2:41       
2.Lustig ist das Zigeunerleben.....2:13 
3.O hangt ihn auf (Preislied).....3:50
4.Das arme Dorfschulmeisterlein.....3:32
5.Die Vogelhochzeit.....2:29       
6.Auf der schwabschen Eisenbahne.....3:42
7.Wenn der Topp aber nu ein Loch hat.....2:40 
8.Ich ging amol spazieren.....4:13
9.Hab' mein Wage vollgelade.....2:15
10.Ich bin der Doktor Eisenbart.....2:39 
11.Schon ist ein Zylinderhut.....3:13
12.Wo mag denn nur mein Christian sein?.....3:28

 これはテルツの民謡集の中でも、大のお気に入りの1枚です。1曲目の「Ich bin ein Musikante」から、おお〜これは1990年のコンサートでかわるがわるソリストが登場して、楽器を演奏する真似をしながら歌ってくれた、めちゃんこ楽しい大好きな曲だーーという感じで始り、隅々までぬかりなく楽しく仕上げられています。なんとなく、ドイツ版「みんなの歌」って雰囲気。かわるがわるソロが登場する曲が多いのも嬉しいところ。6曲目の「Auf der schwabschen Eisenbahne」は、シュッシュポッポ〜♪なんて汽車の効果音なんかも入っていて、お出かけ気分満点のご機嫌な曲ですし、次の7曲目「Wenn der Topp aber nu ein Loch hat」は、女の子と男の子が歌い合うというシチュエーションのようで、言葉はわかりませんが男の子役が愛の告白をしてる?って感じ。女の子役の歌い方はガキンチョが女子をからかうときに、ワザとらしく「女しゃべり」の真似をするような「お前、その歌い方はなんだぁ〜」といった歌い方で、男の子役はこれまたワザとらしく、えらぶった感じ。思わずニヤリです。
 この元気の良さ、楽しさ、(P)1982とありますが、雰囲気的に70年代の録音ではないかと感じます。ジャケットは、(P)1976表示のすでに紹介した民謡集カセットと全く同じ時に撮影したと思われる写真ですしね。
 それにしても・・・ドイツ語の「schonsten」というのは「美しい」と訳すのかとばかり思っていたのですが、この民謡集を聞くと「楽しい」の間違いだったか?と思ってしまうのでした。
 余談ですが、実は私はこのアルバムを2回購入しました。10年程前にドイツで購入した最初のものを、少し前に不用意にも傷つけて聞けなくしてしまい、どーしても欲しくて、テルツのサイトにて速攻注文したのが今聞いているものです。よかった〜〜、売っていて! (by Wing) 2003/04/06 up 
PILZ 
MAGMA 441551-2P1 
Lieder zum Advent (PILZ MAGMA 441551-2P1) (P)1990/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.Der Winter, der ist endlich da.....2:24*       2.Petersburger Schlittenfahrt.....2:10*       3.Jetzt fangen wir zum Singen an.....3:44       4.Schneewalzer.....2:46*       
5.Ein grosse Freud verkund' ich euch.....2:45      
6.Happy, unser Schneemann.....2:32*       
7.Still,still,still,weil's Kindlein schlafen will.....2:25    
8.Hei, so eine Schneeballschlacht.....2:35*       
9.Es hat sich halt auftan das himmlische Tor.....1:31   
10.Die sieben Zwerge.....2:19*       11.Krumperhax Martinsbua.....2:30       12.Jingle Bells.....2:24*       
13.Die Schlittschuhlaufer.....2:56*       
14.An der Ecke steht ein Schneemann.....2:08*     
15.Weisse Weihnacht.....2:37*       
16.Stille Nacht, heilige Nacht.....3:36

「あれ?間違えて民謡集をかけちゃったかな??」という第一印象から始まり、全体を通してかなりそんな感じのアルバムです。はっきり言って、あんまりクリスマスっぽくない・・・。そして、(P)は1990だけど、雰囲気は70年代だな〜なんて思いながら聞いていると、(P)1975と(P)1979という記載がブックレットの中にこっそりありました。上記の曲目で時間の後に「*」がついているのが(P)1979表示のあったものです。印象通り、元気じるしは70年代でした。
 ところでこの間、ドイツ語で歌われる「Jingle Bells」はめずらしいと書きましたが、ここでは「Weisse Weihnacht」が登場です。これまた耳慣れない。英語では「・・・ホワ〜イト クリスマ〜ス」っていうのが、「・・・なんちゃら(ヴァイスとは聞こえない) ヴァイナ〜ハト」って歌われるんですよ。全然趣きが違います。言葉って面白いですね。次の「Stille Nacht, heilige Nacht」になると、耳にしっくり落ち着きます。
 フム、どうも(P)1979の表示ある曲がジャカジャカ、プカプカ、ノリノリでかなりのクリスマスっぽく無さをかもし出しているようです。。。(P)1975の方は一転してハープなんかを伴奏に使った、しっとりした、かなりのクリスマスらしさ・・・こんな極端な組み合わせに誰がしたのぉーー!
さらに付け加えておくと、7曲目の「Still,still,still・・」のソロはかなりやさしげで高音がとってもきれい。ちょっとハンス君に似た雰囲気。でもハンス君よりクセが無いかな。「おーー」って思っていると、次の曲がいっきに雰囲気を変えてくれます。なんとも忙しいアルバムです。  (by Wing) 2003/05/04 up 
PILZ   
MAGMA 441546-2
Tolzer Knabenchor (PILZ MAGMA 441546-2) (P)1975、(P)1976、(P)1980/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.Wem Gott will rechte Gunst erweisen.....2:00    2.Hoch vom Dachstein.....2:28       
3.Aus grauer Stadte Mauern.....2:50       4.Ambos-Polka.....2:16       
5.Buama, heut' geht's lustig zu.....2:10       
6.Ein Heller und ein Batzen.....3:21       
7.Heimatmelodie.....3:00       
8.Karwendel-Lied.....3:16       
9.La Montanara.....2:08       
10.Das Wandern ist des Mullers Lust.....2:38      
11.Im schonsten Wiesengrunde.....2:25       
12.Das Gamsgebirg.....2:52       
13.Jenseits des Tales.....2:45       
14.Mus i denn zum Stadtele hinaus.....2:07

 ついに出ました!民謡ベスト版です。これは3種類くらいのアルバムから抜粋されてまとめられたもののよう。なぜなら、(P)1975、1976、1980と3つ記載が見られるので。ちなみにこれ自身は(P)1982、(C)1991です。(P)1975と記載のある曲はカセットで紹介した「Der Tolzer Knabenchor singt die schonsten deutschen Volkslieder (KOCH-RECORDS C 221 410)」から抜粋されています。けれど、そちらのカセットには(P)1976とありますが・・・。(P)1976と(P)1980と記載のあった曲については原盤不明です。ただわかっているのは、このアルバムと非常によく似た雰囲気の民謡ベスト版が他に2枚は確実にあるということ。ただし、これらのジャケットやタイトル違い、さらに2枚組にしてみた!みたいなのを合わせると、もっと種類は増えるでしょう。うち1枚はすでに紹介したCDで「Lieder der Alpen ( CD 77105 FonoTeam)」。もう1枚は来週にでも紹介しようと思っているCD、「DER TOLZER KNABENCHOR SINGT SEINE GROSSTEN ERFOLGE(FIVESTAR E 321 221)」です。このアルバムを含めてこれら3枚は、微妙に曲を違えているため、同じようなのに違う!でも似てる!!というイメージでずっと私を悩まし続けていました。しかしここにきてようやっと、前後関係が判明した次第です。こういう場が無いとなかなか精を出して解析しませんからね〜。・・・でもそうなると、(P)1976と(P)1980の曲の原盤が何か知りたいなぁ。
 ちなみにこのアルバムのジャケットは、CD「Lieder der Alpen」のジャケット写真を全員立たせて、お兄さんたちをどっかへ追いやり、シュミット・ガーデン先生を登場させたものになっています。少年達の髪型、背景からしても同じ時に撮影した写真に違いありませんね。
 ところで、一連の民謡集を聞き比べていると、テルツは、1970年代後半に元気な民謡をいっぱい録音してたんだなぁなんてしみじみ思ったりするのでした。最近はこういう民謡集の録音が無いのがさびしくもあります。  (by Wing) 2003/04/06 up 
Polydor    
529 0117-2
F.C.Bayern,Andrew White und der Tolzer Knabenchor-die schonsten Weihnachtslieder(POLYDOR 5290117-2) 1995年録音

1.Stlle Nacht  
2.Merry Chistmas  
3.Oh du frohliche  
4.Kling.glockchen kling  
5.Leing,vieslt der Schnee  
6.Kommet ihr Hirten  
7.Oh,Tannenbaym  
8.Sussen die Glocken  
9.The kinderlein kommet  
10.All fahre wieder 
   
RCA    CD.1973
(ARTS ARCHIVES 43001-2)

オルフ:カルミナ・ブラーナ 

フェルディナンド・ライトナー指揮 ケルン放送交響楽団、合唱団、テルツ少年合唱団
(S)ルート=マルグレット・ビュッツ
(T)マイケル・カズンズ
(Br)バリー・マクダニエル
(B)ローラント・へルマン

カール・オルフ監修によるケルン西ドイツ放送局のレコーディング。
この1936年に作曲されたこの曲は、中世の吟遊詩人の歌集などから取ったものと、新たに加えられたもので、一貫したリズムで、簡潔な和声などの特徴があるオルフの出世作。
「春の歌」「酒場での情景」「愛の物語」と大きく三部に分かれ、恋や愛欲がさまざまな感情で歌われ、酒場ではユーモラスな曲もある。
少年合唱は第三部の冒頭で歌われる。「恋はどこへでも飛んでいく、恋は欲する者に捉えられる。若い男女が対になるのは正しいこと」(石井歓訳)と愛らしく歌われ、第22曲「たのしい季節」では、少年合唱はソプラノと一緒に「おお、おお…、私の全身は燃える。乙女への恋のために、もはや身も心も燃えつきるのだ」と歌われる。(by northend 2018/10/19 FRI up) 
SONIA
CD 77752
REISEN in DEUTSCHLAND Alpen ( CD 77752)  1989頃録音

1:La Montanara
2:I bin der Gams nachganga
3:S'Loisachtal
4:KarntnerLiedermarsch
5:Zwei Sternderl am Himmel
6:Treue Bergvagabunden
7:Das Gamsgebirg
8:Ein Tiroler wollte jagen
9:Bauma,heut' geht's lustig zu
10:Tolzer Schutzenmarsch
11:Hoch vom Dachstein
12:Dorma Bain
13:Karwendel-Lied
14:Von meinen Bergen mus ich scheiden  
SONIA 
CD 77105  
Lieder der Alpen 〜 Der Tolzer Knabenchor singt die schonsten Lieder seiner Heimat ( CD 77105 FonoTeam 或いは Deutsche Austrophon)  1989頃録音

1:La Montanara
2:I bin der Gams nachganga
3:S'Loisachtal
4:KarntnerLiedermarsch
5:Zwei Sternderl am Himmel
6:Treue Bergvagabunden
7:Das Gamsgebirg
8:Ein Tiroler wollte jagen
9:Bauma,heut' geht's lustig zu
10:Tolzer Schutzenmarsch
11:Hoch vom Dachstein
12:Dorma Bain
13:Karwendel-Lied
14:Von meinen Bergen mus ich scheiden

 録音は1989年のライセンスになっているのでその頃のものと思われるが、ジャケット写真は「バイエルンの天使」のミュラー君やトム君のまだ幼い笑顔から推測するに1980年前のようである。演奏はにぎやかな伴奏にのって楽しく歌われ、いかにもテルツの民謡集といった雰囲気。タイトルに「アルプス地方の歌」とあるように、こんな歌を歌いながら山々を登ったら楽しいだろうな(サウンド・オブ・ミュージックの世界をイメージ)というKarwendel‐LiedやKarntner Liedermarsch、楽しい演奏の中にも思わず山への郷愁を誘われてしまうようなHoch vom Dachstein や Dorma Bain など山好きにはヨーロッパアルプスの想像が膨らむ一枚。(by Wing) 2000/02/06 up 
SONY   
SK 68 265
SRCR 1700
J.S.BACH : Cantatas Nos.27,34 & 41 ・ GUSTAV LEONHARDT (SK 68 265)  録音:1995年

1-6:Wer weis,wie nahe mir mein Ende BWV27  
7-11:O ewiges Feuer,o Ursprung der Liebe BWV34  
12-17:Jesu,nun sei gepreiset BWV41

Sopran: Matthias Ritter, Johannes Pohl
Alt: Jonas Will, Michael Sapara

 「バッハのカンタータ」といえば「TELDECのアーノンクール&レオンハルト版」がすぐに思い浮かぶ。しかしこのCDはその全集の1枚ではなく、レオンハルトが別に録音したものである。全集の方の該当するナンバーを持っていないため、指揮者・演奏者を調べることができないが、なぜ同じものをテルツ起用で録音したのかそのへんの事情を知ることができると興味深いのだが。
 このCDの聴きどころは何といってもBWV41での Ritter の7分にも及ぶアリアであろう。彼は’94年のハイドンからCDにその名をあらわし、’96年のロ短調ミサでも歌っているが、’97年のマルタ大聖堂のCDではその名がなくなっている。おそらくその頃変声してしまったのだろう。つまり’95年録音のこのCDは彼の全盛期なのだ!少年の声の刹那の輝きをかみしめたい。
 アルトはといえば、私の大好きな Simon がいなくなってしまった。。。。しかし、テルツのソリスト層の厚さには本当に驚かされる。しっかり別のソリストが歌っている。そして共通して感じるのは、アルトの音域の広さとその堂々たる歌いっぷりだ。(by Wing) 1999 up  
SONY  

SK 62823 
 
 SONY
SK 66 260 
 Joseph Haydn:Missa Sancti Bernardi de Offida "Heiligmesse"(SK 66 260 ) BRUNO WEIL  1994年録音

1-6:Missa Sancti Bernardi de Offida,Hob.XXII:10 "Heiligmesse" 
7-8:Mare Clausum,Hob.XXIVa:9 
9:Motetto"Insanae et vanae curae",Hob.XXI:1 No.13c
10-13:Motetti de Venerabili Sacramento,Hob.XXIIIc:5 a-d
14:Te Deum for the Empress Marie Therese,Hob.XXIIIc:2

Sopran/ Matthias Ritter
Alt/ Simon Schnorr

 このCDはテルツの合唱の歯切れ良さを味わえる1枚だ。軽快なリズムに乗って合唱がアップダウンする。そのうねりに身をまかせているのが実に心地良く、聴き終わった後に元気が補給されている。90年のコンサー卜へ行った時、彼らは各々てんでばらばらに体を揺らしながらなのに、その合唱はというと迫力満点で乱れが無くとても驚かされたことを思い出す。きっとものすごい集中力なのだろう。このCDでもそうやって歌っているのだろうかと想像するのが楽しい。  ソリストは93年に一声ぼれしたアルト、ジーモン・シュノールと伝説(?)のハンス・ブッフヒールに似たやさしいけれど芯の通ったソプラノのマティアス・リッ夕ーである。 リッターの声はきっとシュミットガーデン先生好みなのだろうなと思う。私ももちろん大好きだ。でも10曲目で、合唱の中にものすごいソプラノを響かせている人物も気になるところ。リッターではないと思うのだけど。。。  がしかし、ぜひにも聴いてもらいたいのは、ハイリヒミサの Credo 中 1:17 くらいから始まるアルトとソプラノの二重唱。出のアルトのなんと美しいことか!次にソプラノが入ると今度はぞくぞくする低音に早変わり。  また、14曲目テ・デウムをウィーン少のLPと聴き比べてみるのも興味深いところ。 (by Wing) 1999 up
SONY     
SK 53 981
Henry Purcell: Anthems & Hymns (SONY CLASSICAL SK 53 981) 1994年1月録音/指揮:Gustav Leonhardt

1.Rejoice in the Lord Alway.....8:10    
3.Praise the Lord, O Jerusalem.....9:09  
5.O Praise God in His Holiness.....8:38   
8.My Beloved Spake.....11:22       
10.In Thee, O Lord, do I put my Trust.....11:43

 テルツとパーセル・・・。あまりイメージ的にマッチしていなくてしばらくほっておいたのですが、やはり興味には勝てずついに手を出してしまいました。聞いてみると、これが意外や意外、かなり良かったです。指揮がレオンハルト氏なのでシュミット・ガーデン先生が指揮するときのテルツとはまた一味違う合唱のような気がします。ちょっとヨソいき?という風。いつでもどこでも印象的なテルツ合唱が、ここでは目隠しで聞かされたらよーく聞かないとわからないかもって感じでしたので。でもカンタータで一緒にやってきたこともあり、相性が良いようです。そしてパーセルというとイギリスの聖歌隊と思い込んでいましたが、宗教曲でも明るくて華やかなメロディが多いパーセルはテルツの合唱が映えるんだなぁって思いました。そう言えばディドとエアネスはテルツのレパートリーですしね。珠にキズなのは、テルツの合唱が聞けるのがほんのちょっぴりってことですかね。ほとんどの部分はソロの男性陣ががんばっています。  (by Wing) 2003/06/29 up 
SONY  
SK 53 368 
HAYDN:SACRED MUSIC TOELZER KNABENCHOR・BRUNO WEIL (SK 53 368) 1992年1993年録音。

1-2.Missa"Sunt bona mixta malis",Hob.XXII:2  3.Offertorium"Non nobis,Domine",Hob.XXIIIa:1  
4.Ave Regina,Hob.XXIIIb:3  
5-8.Responsoria de Venerabili,Hob.XXIIIc:4a-d  9.Responsorium ad absolutionem"Libera me",Hob.XXIIb:1  
10-14.Salve Regina,Hob.XXIIIb:1  
15-20.Missa brevis Sancti Joannis de Deo,Hob.XXII:7

聴かせどころのソプラノソロのパートは、たくさんあるが、女声を起用している。旋律を聴く限りでは、テルツのソリストに適していると思うので、ファンとしては、惜しい。ヴィテックがいたらなあ。(としつこい)フリークナーも抜けた後の録音だったのかなあ。出来れば、”テルツの”ソリストが出たときに、B-Sで再び録音して欲しい。曲としては、テルツに合っていると思う。19番辺りでB-Sソロがあって、違和感がないので、この位歌えるのならやっぱり女声起用は見合わせて欲しかった。(by Hetsuji) 1999 up 
SONY     SICC 195 カンタータ「天涯。」(島田雅彦:作詞/三枝成彰:作曲) (Sony Music Japan SICC 195) 22-10-2000 Suntory Hall, Tokyo / 大友直人(指揮)

Ludwig Mittelhammer (boy soprano)

 2000年のテルツ来日の後、ルートヴィッヒ君のみが再来日して参加した盛田昭夫メモリアルコンサートのライブ録音です。ボーイソプラノの出番は3箇所と多くはありませんが、「ぼくは祈っていたんだよ。死んだ人があの世で退屈しないように。なぜ地球は丸いか知ってる?別れた人同士がまた何処かで出会えるように、神様が地球を丸くしたからだよ。」と第1曲目をソロで歌い始め、存在を強烈にアピールします。このカンタータの中でボーイソプラノというのは聖なる存在の象徴として重要な位置を占めているようです。しかしなぜルートヴィッヒ君が歌うことになったのでしょうね?日本語はちょっと怪しくもありますが、美しさは満点でした。こんなコンサートがあると知っていたらなんとしても聴きに行ったでしょうが、知ったのが3年後では時すでに遅し。CDが発売され聴くことができただけでもとりあえず良しとしましょう。 (by Wing) 2005/11/25(Friday)up 
SONY RECORDS 
SRCR 8544 
モーツァルト:「ミサ・ロンガ」他 ●テルツ少年合唱団 (SONY RECORDS SRCR 8544)  1990年録音。

ミサ曲ハ長調K.262「ミサ・ロンガ」
1.Kyrie
2.Gloria
3.Credo
4.Sanctus
5.Benedictus
6.Agnus Dei
7.オッフェルトリウム「女より生まれし者のうちに」 K.72 
8.テ・デウム・ラウダムK.141 
9.オッフェルトリウム「もろもろの民よ来たれ」K.260 10.レジナ・チェリ(天の元后)K.276 
11.モテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」K.618

B-S フィリップ・ツィースレヴィッツ、B-A クリスチャン・ギュンター

.二人のソリストは、テルツっぽい、ソフトな声をしている。又、合唱にも、金属音的なピーンと張った高音は出さないために、テルツは人膚声なのかもしれない。天才モーツァルト自身が実に人間臭い生き方をしたようなので、どこかそういう匂いのある彼の曲にテルツの柔らかい声は似合っているようだ。(by Hetsuji) 1999 up 
SONY   
SB2K90379
 
Spectrum 
551300-2 
BERGWEINACHT (Spectrum 551300-2) (P)1978 / dir. Gerhard Schmidt-Gaden

1.Morgen Kinder wird's was geben.....1:45
2.Oh Tannenbaum.....2:08
3.Kommet ihr Hirten.....1:58
4.Frohliche Weihnacht uberall.....2:11
5.Suser die Glocken nie klingen.....4:26
6.Ihr Kinderlein kommet.....3:15
7.Oh du Frohliche.....3:22
8.Stille Nacht,heilige Nacht.....4:05
9.Es wird scho glei dumpa.....3:00
10.Komm', mir geh'n nach Bethlehem.....1:54
11.In Dulci Jubilo.....3:17
12.Vom Himmel hoch o Englein kommt.....2:42
13.Es ist ein Ros entsprungen.....2:22
14.Alle Jahre wieder.....1:41

 これはLPの「Weihnachten zu Haus mit dem Tolzer Knabenchor」(Philips)と同じ内容のアルバムです。このLPは結構探してたのに、こうして別レーベルからこっそり(?)とCD化されていたなんて。しかも2年程前にコピーしてもらっていてずっと気がつかなかったなんて。。。。内容が全く同じならタイトルを変えないで欲しいゾ。それにジャケ写真に全く関係のない時代の写真を使わないで欲しいゾ。
 このジャケ写真は1985年頃のメンバーですが、1985年録音で同じ「BERGWEIHNACHT」というタイトルでクリスマス集が存在します。それとは曲目が全く違うのですが、雰囲気がなんとな〜く似ていたのでそれのCDだとばっかり思っていました。
 何はともあれ、聴きたかったクリスマス集をCDで聴けるというのはお手軽で嬉しいことではあります。でも紹介はLPの方をご参照くださいませ。   (by Wing) 2006/12/08(Friday)up 
 SPEKTRAL  SRL4-13120 EUROPAISCHE WEIHNACHT/AN EUROPEAN CHRISTMAS -Eine musikalische Rundreise durch Europa- (SPEKTRAL SRL4-13120)
TOLZER KNABENCHOR
SOLISTEN UND MANNERCHOR DES TOLZER KNABENCHORES
Leitung: Ralf Ludewig
Aufnahme: 2013 - Burger- und Kulturhaus BOSCO, Gauting

1.In dulci jubilo - Deutsches Kirchenlied (14. Jhd.)
2.Auf, ihr Hirten - Hirtenlied aus dem Schweizer Wallis (18. Jhd.)
3.Es ist fur uns - Christliches Sternsingerlied aus Luzern (19. Jhd.)
4.Dormi, dormi - Wiegenlied aus der italienischen Schweiz
5.Tu scendi dalle stelle - Neapolitanisches Weihnachtslied (1744)
6.Dormi, non piangere Italienisches Wiegenlied (fruhes 20. Jhd.)
7.Ecco Natale - Italienisches Weihnachtslied
8.Il est ne, le divin enfant - Franzosisches Weihnachtslied (1862)
9.Ding dong! Merrily on high - Franz. Weihnachtstanz mit englischem Text (16. Jhd.)
10.Ya viene la vieja - Andalusisches Sternsingerlied
11.Fum, fum, fum - Katalanisches Weihnachtslied (16.-17. Jhd.)
12.God rest ye, merry Gentlemen - Englisches Weihnachtslied (18. Jhd.)
13.Frohliche Weihnacht uberall - Engl. Weihnachtslied in deutscher Sprache (19. Jhd.)
14.Deck the halls - Weihnachtslied aus Wales (16. Jhd.)
15.Het was een maged - Niederlandisch-belgisches Weihnachtslied
16.Jul, jul, stralande jul - Schwedisches Weihnachtslied (20. Jhd.)
17.Joulupuu on rakennettu - Schwedisches Weihnachtslied (20. Jhd.)
18.Hiljaa, hiljaa - Finnisches Weihnachtslied (19./20. Jhd.)
19.Lulajze Jezuniu - Polnisches Wiegenlied (17. Jhd.)
20.Astazi s a nascut Hristos - Rumanisches Weihnachtslied (20. Jhd.)
21.Pasztorok, pasztorok - Ungarisches Weihnachtslied
22.Lassts uns ein - Herbergssuche aus Oberosterreich
23.Potztausend - Steirisches Hirtenlied (20. Jhd.)
24.Stille Nacht - Deutsches Weihnachtslied (19. Jhd.)

 テルツのクリスマス曲集の新譜が出たことを知り、ドイツのショップサイトで試聴したらとても良い感じ。でも日本では入手しづらいレーベルだったのであきらめようかと思うも・・・聞きたいという欲求を抑えることができず、ついに合唱団のHPから注文してみることにしました。カードが使えることをNaoさんに教えて頂いていたのでなんとかなるかなと(以前は送金対応しかありませんでした)。次の問題はドイツ語!(英語サイトがある雰囲気なのにありませんでした・・・)。翻訳サイトの力を借りてなんとか注文にこぎつけ、クリスマス直前に届いて自分への最高のクリスマスプレゼントに。ちょっぴり苦労したので、思い入れの1枚になりそうです。ホットな感覚のうちに紹介しますね。
 ヨーロッパのクリスマス(ヨーロッパを音楽で旅する)というタイトル。収録が24曲なのは、音楽のアドベントカレンダーになっているのだそうです。なかなか粋なつくりですね。ブックレットにはラルフ先生のインタビューがあり、英語でも書かれているので気力があればそのうち読もうかな。
 演奏は全体に元気で力強く、いたるところで「あぁテルツだな〜」とニンマリ。とくに聞くたびにニヤついてしまうのは、9曲目の「Ding dong!・・」。英国聖歌隊の軽やかに弾むような演奏で聞きなじんでいる曲なので、トランペット伴奏で威風堂々と力をこめて歌われると、ファンファーレとともに入場してくる軍隊のパレードをイメージしてしまいました。いやぁ斬新です。そしてそれぞれの曲の伴奏も凝っています。10曲目はアンダルシアの曲なので、カスタネット伴奏のフラメンコ風など。また歌詞にも少々工夫があり、1番をその国の言語で歌い、2番以降はドイツ語で歌うという曲もあります。なぜ気付いたかと言うと、8曲目「Il est ne,・・」はフランスの歌なのでフランス語の響きで耳なじんでいましたが、テルツが歌うとドイツ語に聞こえるのはなぜ?と思ったら、2番以降をドイツ語で歌っていました。でもフランス語で歌っている1番もフランス語特有の柔らかさをあまり感じないのはテルツゆえ?言葉の違いで雰囲気がちょっと変化するのを感じるのも楽しいです。
 クリスマス曲と知っていなければクリスマス集とは思えず、民謡集のような楽しいアルバムです。でも最後の「Stille Nacht」ばかりはテルツが歌ってもクリスマス雰囲気たっぷりで、やっぱりクリスマスアルバムだったのねと引き戻されました。そしてこのアルバム、合唱団名を隠されてもきっとテルツとわかるでしょうね。ぜひご一聴を。 (by Wing)2014/01/01 wed up 
SPEKTRAL   
SRL4-10084
PERGOLESI: STABAT MATER (SPEKTRAL SRL4-10084)

TOLZER KNABENCHOR, ENGLISCH BAROQUE ENSEMBLE, GERHARD SCHMIDT-GADEN
Aufnahme(演奏): 01/1979, Kirche St.Ottilien(Moschenfeld)
Aufnahme(インタビュー):08/2010, Bayerischer Rundfunk Munchen

(SOLISTEN)
Sopran: Klaus Brettschneider(5,6,11), Stefan Frangoulis(2,9)
Alt: Christian Siferlinger(4,9), Michael Stumpf(5,7,10,11)

1.Stabat mater dolorosa
2.Cujus animam gementem
3.O quam tristis et afflicta
4.Quae moerebat et dolebat
5.Quis est homo, qui non fleret
6.Vidit suum dulcem natum
7.Eja mater, fons amoris
8.Fac, ut ardeat cor meum
9.Sancta mater, istud agas
10.Fac, ut portem Christi mortem
11.Inflammatus et accensus
12.Quando corpus morietur
13.>>Ich habe alles erreicht<< Gerhard Schmidt-Gaden im Gesprach mit Michael Atzinger(BR) im August 2010

 LPの復刻CDで、もともとの版元であるフィリップスからではないですが待ちに待ったCD化でした。ついでにバッハのモテットもぜひともお願いしたい。大好きなアルバムをクリアな音で聞けるって幸せです。ただ残念なのは、もともとレンジオーバーしてしまっていたところはいかんともできなかったようで、やっぱりレンジオーバーのままなこと。ヘニッヒ君のスタバトもそうですが、録音時にレンジ内でおさめて欲しかったです。誰かタイムマシンに乗って、今の録音機材と技術を持って1980年前後に行ってください。
 願望はさておき、コレを聞きながらやっぱりテルツ好きだぁとしみじみ思いました。もうねぇ、Klausu君もStefan君も突き抜けてどっか行っちゃうんじゃないの?ってくらいのソプラノで歌い上げ、アルトはアルトでテルツ色たっぷりのドラマチック振りで、ちょっと高音を裏返らせるところや鼻にぬかせる音の艶っぽさににゾクゾク〜。合唱は軽々と録音レンジをオーバーさせていて、もうちょっと抑えようやって感じだし。。。右も左もどちらを向いてもまごうことなきテルツ音、テルツ色で満たされたスタバトです。
 1979年といえばもうミュラー君たちが活躍を始めた頃だと思うので、この時代のソリストの豊富さには改めて舌を巻きます。だってほぼ同じ頃録音のバッハのモテットとソリストが全く重なってないんですよ。そういえばKlaus君って漫画「バイエルンの天使」の中のエピソードで、魔笛出演中に声変わりしミュラー君とバトンタッチしたエピソードがあったなぁ
 更にこのアルバム、オマケというのが憚る時間的割合でシュミットガデン先生のインタビューが入っています。ドイツ語がわかればさぞかし有益な情報が得られ楽しかったことでしょう。ん〜まことに残念。翻訳コンニャクが欲しい。ドラえもん、カモーーーン!と、最後も願望で終わるのでした。(by Wing) 2014/12/01 MON UP 
STUDIO SM   
D 2585
LES INEDITS DE LA CAHTEDRALE DE MALTE(D2585 SM 44) 1997年録音。

1-5  Benigno Zerafa(1726-1804); 
Confitebor 6   Vincenzo Tozzi(1612-1675);
Salve Regina 7-11 Anonyme; Laudate Dominum 12  Giacomo Carissini(1605-1674); 
O Bone Jesu 13-15Francesco Azopardi(1748-1809); 
Nisi Dominus
指揮:Wolfgang Schady

ソリスト:
(sop)Maximilian Hinz,Stefan Meier, Johannes Hauer, Klaus Von Gleissenthal, Thomas Neumeier
(Alt)Peter Leiniger

 このCDのタイトルを訳すとしたら「マルタ大聖堂の非公表の音楽」とでもなるのだろうか?非公表にするには惜しい曲ばかりである。副題が「子供の独唱のための作品」とあり、その通り独唱と重唱ばかりで構成される。興味深いのはこれらの楽譜を改訂?(revised)しているのがオックスホード・ニューカレッジchoの指揮者エドワード・ヒギンボトムであるということだ(同姓同名の別人だったらごめんなさい)。
  しかしソリスト陣はテルツのメンバー、テルツの実力が確固としたものであることがうかがえる。ソリストの面々は個性派揃い。好みは別れるだろうが、私は S.Meierと P.Leiniger のコンビが好きだ。とくに P.Leiniger のアルトに耳を傾けてほしい。低音の安定感、高音域を響かせる艶っぽさと言ったら背スジがゾクゾクする。93年来日の Simon のアルトも一級品であったがそれに劣らないアルトだと思う。"O Bone Jesu" ではタイプの異なるソプラノ3人が次々と歌うので面白い。
 もうひとつすごく気になるのは、指揮がシャディ氏に変わっていること。その意味は計り知れないが、大好きなテルツなので、いつまでもシュミットガーデン先生が作り出す音の世界に浸っていたい。(by Wing) 1999 up  
TACTUS  TC 650001 Vespri Concertati della Scuola Bolognese (TACTUS TC 650001) 1991年録音 Basilica di S.Petronio, Bologna, Italiaにて / 指揮:Sergio Vartolo

1.P.FRANCESCHINI: Dixit Dominus.....24:38
4.P.FRANCESCHINI: Laudate a Pueri.....16:05

 これは「ANDREA ROTA: Missa Resurrectio Christi」のCDと同じ時に録音されたもののようです。どちらが好きかと聴かれたら、間違いなくこちら。なぜって、晴れやかな合唱の中にソロがいっぱい散りばめられていて、とっても贅沢なのですから。それはもう、金貨がいっぱいの宝箱の中に、ルビーやエメラルド、サファイア・・etcの宝石がキラキラ光っているような感じです。というわけで、ソリストも右から左からアルトからソプラノからいっぱい登場しています。ただ名前等詳細がわからないのが残念なところ。けれど間違いなく合唱もソロもテルツですね。
 さて曲はというと、イタリア人は人生を楽しむ天才って聞きますが、2曲ともそれが現れたような音楽です。晴れやかで、華やかで、明るくて、聴いていると生きる力が湧いてくる、そんな印象を受けました。晴れやかさの一因としては、トランペットが効果的に使われていることがあるのかなぁと思います。声部の一役を担っていて、合唱やソロ、デュエットのヴォーカルと追いかけっこをするのがとても楽しいです。ちなみに作曲者のペトロニオ・フランチェスチーニは1651−1680年の人。英語と音楽に明かるければ、ブックレットに書かれていることを理解でき、もっと曲について詳しく知ることができて、味わい度倍増なのでしょうがね〜、残念。
 ところで、ボローニャのBasilica di S.Petronioというのは、サン・ペトロニオ教会と訳せばいいようで、かなり有名な教会らしいです。14〜17世紀にかけて建てられ、「ヴァチカンの大聖堂より大きくするぞ〜!」とはりきっていたのを圧力をかけられて予算を削られたらしく、ファサード(正面)の上半分が未完のままだそう。・・・確かに写真を見ると、上半分が変。けれど内部なんかはすごく立派。響きが豊かなのが納得できます。こんな素晴らしい場所で演奏できたらさぞや気持ちがいいことでしょう。こういう場所で演奏するという経験のできる合唱団の少年達がちょっぴり羨ましく感じられました。 (by Wing) 2003/02/09 up
TACTUS 
TC 630390
GIOVANNI PAOLO COLONNA: Salmi da Vespro per il giorno di S.Petronio (TACTUS TC 630390) rec. 5/10/1987 Basilica di S.Petronio in Bologna, Italia / dir. Sergio Vartolo / Ripieni: Tolzer Knabenchor

1. Antifona.....2:10
--- Dixit a 9 ---
2. Dixit Dominus.....2:32
3. Virgam Virtutis Tuae.....2:05
4. Tecum Principium.....3:03
5. Juravit Dominus.....2:00
6. Judicabit In Nationibus.....1:22
7. De Torrente In Via Bibet.....2:42
8. Gloria.....2:54
9. Antifona.....1:09
--- Beatus Vir ---
10. Beauts Vir.....2:29
11. Exortum Est In Tenebris.....1:51
12. Jucundus Homo.....1:49
13. In Memoria Aeterna.....1:44
14. Paratum Cor Eius.....0:57
15. Dispersit, Debit Pauperibus.....2:02
16. Peccator Videbit.....1:28
17. Gloria.....2:00
18. Sicut Erat.....4:18
----
19. Antifona.....1:10
--- Laudate pueri a 8 ---
20. Laudate Pueri / Sit Nomen Domini.....4:57
21. A Solis Ortu.....2:05
22. Excelsus Super Omnes Gentes.....1:40
23. Quis Sicut Dominus.....2:11
24. Suscitans A Terra.....2:59

 これは2枚組のアルバムですが、テルツの参加はDisk1だけなので曲目紹介はこれのみになります。さらにそのDisk1も女性を含めた成人のソリスト達のみによる曲が半分以上を占めるため、テルツそのものを楽しみたい私にはちょっと欲求不満なアルバムです。テルツは合唱の高音部を担当しています。曲自体は華やかで良い感じなので、ソロもテルツで受け持ってくれていれば良いのですけどね〜。でも合唱での元気いっぱいのテルツ色には思わずニマリ。とりあえず、”こんなのもあります”という紹介でした。       (by Wing) 2006/07/07(Friday)up 
TACTUS 
TC 551801 
ANDREA ROTA: Missa Resurrectio Christi (TACTUS TC 551801) 1991年録音 Basilica di S.Petronioにて / 指揮:Sergio Vartolo

1.G.A.Perti: Magnificat.....19:32
<A.Rota: Missa Resurructio Christi>

2.Kyrie.....0:57       
3.Christe.....1:01       
4.Kyrie.....1:16       
5.Gloria.....4:32       
7.Credo.....7:49       
8.L.Barbieri: Mottetto"Surgite pastores" .....2:35
<A.Rota: Missa Resurructio Christi>       9.Sanctus.....5:48       
10.Agnus Dei.....1:20       
11.Rota: Mottetto"Respice in me".....4:01
12.Rota: Mottetto"Respice in me".....3:45

 これは恐れ多くも、買ってしばらくほったらかしにしてしまっていたCDです。なぜならジャケットの表紙裏にこっそりソリスト名が書かれていて、そこには、Claudio Cavina, Sandro Naglia, Andrew Schultze とありました。Sandro・・・なーんだソプラノは女性なのか、1曲目のMagnificatのそれはそれは素晴らしいコロラトゥラ、これがボーイ・ソプラノならねーって思っていました。しかし紹介するにあたりヘッドホンを使ってじっくり聴いてみると、あれ?!あれ?これって、よくよく聴くと少年の声、それもまさにテルツのソリスト声だよね?と今更ながら気付いてしまいました。しかも、アルトのソロもあるではないですか。そーですよね、録音場所はサン・ピエトロ寺院のようですし(イタリア語がわからないので雰囲気からして)、曲もサン・ピエトロゆかりの作曲家達のもののような感じですし、ということは、女性はいないですよね。。。しまった、気付くのが遅かった。でもそうとわかれば、聴くのが楽しくなるというもの(全く現金な奴)。
 1曲目のMagnificatはスバラシイですよ〜。女性と思い込んでいたコロラトゥラは完璧です。よくこんなに歌いこなせるなぁとびっくり。もう少し聴かせて、と思わずにいられない短さが残念なところ。この年代でこの実力と言ったら、クリスチャン・フリークナー君ですかね?雰囲気は彼のような気がします。アポロとヒュアキントゥスのメリア役はちょっと遠慮して欲しいところですが、こういった曲でしたらまさに適任!アルトは、ソプラノに比べるとちょっと幼いような。クリスチャン・ギュンター君ではなさそうですね。
 2曲目以降についてですが、テルツは参加していないように思います。合唱の雰囲気が1曲目と全然違っていますから。ソプラノ、アルトのソロも入りません。CORO DELLE VOCI BIANCHE DI S.PETRONIO (サン・ピエトロ少年cho?)という記載が見られるので、このchoirのみか、ここにテルツが加わったかという感じです。できれば詳細なデータの記載があると嬉しかったです。
 ところで私がこのCDを聴いて一番感心したのは、シュミットガーデン先生の行動範囲の広さとレパートリーの多さです。イタリアのレコード会社のこのような企画にも参加されてたなんて・・・と。そういえば、ガブリエリのCDもほとんど聞いた事ないレコード会社だったし、今回同時に紹介した「QUARTETO ITALIANO DI VIOLE DA GAMBA」だってそうです。ほんとスゴイ!!曲だって他に演奏しているところはない(あってもわずかなはず)ようなものですよね。それは、ムジカババリカから出ている一連のものなんかも同様です。有名そうなモーツァルトのミサ・ロンガだって、有名なモーツァルトの中にあってそれほど演奏があるわけではないですよね。このように絶えず新しいことに挑戦していき、少年達を導いていく、そんなシュミットガーデン先生を私は尊敬してやみません。 (by Wing) 2003/02/02 up 
TELDEC 

WPCS-21092
 
TELEFUNKEN      
 TKC    DER TOLZER KNABENCHOR SINGT WELTLICHE CHORWERKE (TKC-CD 02)   
Tolzer Knabenchor und seine Solisten
Leitung: Gerhard Schmidt-Gaden und Ralf Ludewig / Klavier: Christian Brembeck / Akkordeon: Clemens Haudum
Aufnahemezeit: 2010/2011
Aufnahmeort: Barocksaal, Kloster Benediktbeuern(1-14) / Mastermixstudio, Unterfohring(15-17)

>>Carl Orff (1895-1982)<< Tanzlieder aus dem "Orff-Schulwerk"
1.Tanz, Madchen, tanz...
  Jungfer in dem roten Rock...
  Rundadinella... Der Wind, der weht

>>DEUTSCHE VOLKSLIEDER<<
2.Wem Gott will rechte Gunst erweisen
3.Wer recht in Freuden wandern will
4.Das Wandern ist des Mullers Lust
5.Im schonsten Wiesengrunde

>>EUROPAISCHE VOLKSLIEDER<<
6.Ya viene la vieja (aus Spanien)
7.La Pampina (aus Italien)
8.Mon Dieu! (aus Frankreich)
9.Cock a doodle doo! (aus England)

>>ALPENANDISCHE VOLKSLIEDER<<
10.Buama, heut geht's lustig zua (aus Bayern)
11.Die Mondscheinigkeit (aus Karnten)
12.Kuahschwagerin, steh auf! (aus Osterreich)
13.Die Eiszapf'n (aus dem Pinzgau)
14.Fein sein, beinander bleib'n (aus Tirol)

>>Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)<<"Die Zauberflote" KV 620
15.Zum Ziele fuhrt dich diese Bahn
16.Seid uns zum zweiten Mal willkommen
17.Bald prangt den Morgen zu verkunden

 このアルバムは、テルツのコンサート、とくに第二部でよく歌われる曲が満載です。オルフの曲は1990年来日コンサートで初めて聞き、楽しい曲調といかにもテルツといった元気印の歌い方が印象的でした。これが聞きたいがため、テルツも参加するオルフのCDを彷徨い、数枚購入して悲しい思いをしたのは今は昔の話。(Hetsujiさんが紹介されているのでご参照あれ。私も同類です。)当時このアルバムがあったら大満足で毎日聞きまくっていたことでしょう。6-9曲目ヨーロッパ民謡も1990年コンサートがフラッシュバックします。テルツの来日コンサートは1990、1993(ソリストのみでオペレッタ)、2000、2013年に行きましたが、なかでも初めてナマで聞いた1990年は鳥肌がたつくらいの迫力で、強烈に記憶に残っています。メンバーはフリークナー氏をはじめ個性派&実力派が揃っていました。このアルバムは聞いて楽しいのはもちろん、自分の思い出を呼び起こしてくれる貴重な存在となりそうです。
 ソロは、11曲目でテルツらしいアルトソロ、12曲目もアルトちょっと、13曲目は二重唱が聞けます。しかしハイライトは、コンサートでも恒例の15-17曲目魔笛シリーズでしょう。とくに17曲目三童子とパミーナのアリア!パミーナのソロは誰かな?安定してますね。三童子は3曲とも同じメンバーかな?目立つ第一童子くんは実力派、第二童子くんのメゾもよい味だしてるし、ソリスト名の記載が欲しかったなぁ。魔笛からの3曲はコンサートでは定番なのに公式録音がこれまで無く、ここで録音されてとても嬉しい。
 「テルツってどんな合唱団?」って尋ねられたら、こんな合唱団だよってこのCDを聞かせたいなというアルバムです。(by Wing) 2014/02/01 SAT UP 
 TKC   DER TOLZER KNABENCHOR SINGT GEISTLICHE CHORWERKE (TKC-CD 01)
Grunder und Chordirektor: Gerhard Schmidt-Gaden, Kunstlerischer Leiter: Ralf Ludewig
Aufnahmezeit: Oktober/November 2009
Aufnahmeort: Kirche des Franziskanerklosters, Bad Tolz(1-4,8-10,14) / St Tertulin, Schlehdorf(5-7,11-13) / Barocksaal, Kloster Benediktbeuern(15-17)

>> BENJAMIN BRITTEN<< [Missa Brevis in D op.63]
1.Kyrie
2.Gloria
3.Sanctus - Benedictus
4.Agnus Dei
>> GIOVANNI GIORGI<< [Acht Antiphonen zur Vesper]
5.Cum complerentur dies Pentecostes
6.Spiritus Domini replevit
7.Angelus autem Domini descendit
8.Conceptio gloriosae Virginis Mariae
9.Conceptio est hodie
10.Missus est Gabriel Angelus
11.Ave Maria gratia plena
12.Dabit ei Dominus
>> POMPEO CANNICCIARI<<
13.Confirma hoc Deus (Offertorium)
>> JOHANN MICHAEL HAYDN<<
14.Stella coeli MH 306
>> GIOACCHINO ROSSINI<< [Drei Chorsatze]
15.La Fede
16.La Speranza
17.La Carita

 このアルバムは記念すべき合唱団のオリジナルレーベル第1号・・・かな?いや、50周年記念アルバムが第1号かも?いやいや、バッハのモテット集か?!まぁ、TKC番号がついたものはコレが第1号でしょう。発売されたのは知っていましたが、容易に入手することができず、欲しいな〜とずっと思っていました。今年のテルツ来日(これも一大イベントでしたが)の折にやっと入手でき、こうやって聴くことができただけでもう幸せ。中味が良い・悪いなんて無関係、唯唯幸せなのです。
 けれどさすがはテルツ、予想以上に中味も良かったです。ネット投稿動画をチェックすると、2009年って良いソリストもいて合唱も充実していた頃のようなので、このアルバムもソロ・合唱とも高レベルで安定しています。ソリスト名が記載されていないのがまことに残念。残響なども聞きやすく、上手に録音されてるな〜と思いました。
 収録曲では、大好きなロッシーニの3曲が歌われているのが何より嬉しい。3曲ともピアノ前奏が素敵で、始まるとワクワクします。甘やかなメロディーがこれまた良いんですよね〜。そして耳慣れないところではジョルジの曲たち。これ、はまりますよ。テルツの演奏にも合ってる。さっそく、マイ・ベスト・テルツ曲集目録に仲間入りさせました。これからもオリジナルレーベルでいろいろ録音して、耳新しい曲をたくさん聞かせてもらいたいものです。   (by Wing) 2013/12/01 sun up 
TKC
自主制作盤 
  50 Jahre Tolzer Knabenchor 1956-2006 (自主制作盤?) (C)2006 / dir. Gerhard Schmidt-Gaden 他

1.<1991 SONY> Mozart: Sanctus. Te Deum laudamus KV141(66b).....6:50
2. Alte Chorpraxis.....0:42
3.<1999 Capriccio> Schutz: Geistliche Chormusik Nr.25 "Ich weiss, dass mein Erloser lebt".....2:48
4. Besetzung bei Bach.....0:41
5.<1990 DHM> Bach: Aria"So ist mein Jesus nun gefangen"/Chor"Sind Blitze, sind Donner"(from 'Matthaus-Passion').....4:32
6. Das Gebot des Hl.Paulus.....1:51
7.<1979 Philips> Pergolesi: "Inflammatus"/"Quando corpus"/"Amen"(from 'Stabat Mater').....5:11
8. Ideale Chorbesetzung.....0:38
9.<1973 DHM> Bach: "Jauchzet, frohlocket"(from 'Weihnachtsoratorium').....7:55
10. Professionell Stimmbildung ohne Umwege.....1:07
11.<1981 EMI> Mozart: "Bald prangt, den Morgen zu verkunden"(from 'Zauberflote').....5:56
12. Solistenbetreuung in der Oper.....0:42
13.<1990 CIME> Mozart: Arie"Melia"(from 'Apollo & Hyacinthus).....2:52
14. Entwicklung eines Knabensolisten.....0:52
15.<2000 SONY> Mozart: Kyrie (from 'Requiem KV626).....2:18
16. Zusammenarbeit mit Carl Orff.....1:17
17.<1989 DHM> Orff: "Dormi Jesu" (from 'Weihnachtsgeschichte').....2:24
18.<1989 DHM> Orff: "Gloria" (from 'Weihnachtsgeschichte').....1:21
19. Die Busspsalmen von Orlando di Lasso.....0:18
20.<2003 Capriccio> Lasso: Primus Psalmus Poenitentialis (from 'Busspsalmen').....12:55
21. Meine Lieblingsmotette.....0:09
22.<1996 tem records> Bach: Motetten "Singet dem Herrn ein neues Lied" BWV225.....13:36

Schmidt-Gaden先生の語り- 2,4,6,8,10,12,14,16,19,21

<sopran>
Stefan Pangratz(3), Daniel Hinterberger(3), Christian Fliegner(5,13) , Maximilian Kiener(5) , Klaus Brettschneider(7), Stefan Frangoulis(7), Carsten Muller(11), Thomas Berthold(11), Philipp Mosch(20)
<alt>
Andreas Burkhart(3), Michael Stumpf(7), Christian Siferlinger(7), Dietrich Bednarz(11), Tom Amir(20)

 このアルバムはテルツ少年合唱団誕生50周年を記念してのアルバムです。でもオリジナル録音ではなく、過去の録音の数々を集めたベスト盤になっています。それでも、7曲目のペルゴレージのスタバトからの録音はCDとしてはお初だったりして「おやッ!」と心くすぐられる演出も。また、11曲目の魔笛の3童子なんかもファン魂が揺さぶられますね。なぜって、ソリストの名前をご覧くださいまし!ミュラー君とトム君が歌っているのです。昔、友人が「ハイティンクの魔笛って3童子の記載が合唱団名しか無いけれど、年代から言って例の3人組じゃないかな?」と熱く語っていました。それがここにきてやっと名前が判明!友人の主張は実に的を射ていました。さらに、たらさわ氏のHP情報によると、この録音の最中にトム君が変声してしまい、パミーナとの4重唱だけはグレゴール君が代わりに歌っているとのこと。まさにハイティンクの魔笛は例の3人組が歌っていたのですね〜。そんなわけで、上記ソリスト名ではCD記載通りにトム君の名前を書いておきましたが、実際はこの曲の第二童子はグレゴール君のようです。それにしてもミュラー君(第一童子)の歌声をかなりじっくり聴けるのは嬉しい限りです。
 それぞれの曲をオリジナルアルバムで聴くのも良いですが、こうして編集されるとまた違った印象で聴くことができて楽しいものですね。ここから翻って再びオリジナルに戻りたくなりました。それにシュミットガデン先生の語りも、ドイツ語オンチの私には理解不能ですが、ドイツ語の響きが好きなので耳に心地よかったです。ただ、宝箱から宝物をとりだしてみせるような貴重なことが語られているのであろうことを想像すると、意味がわからないのがとても残念ではあります。それにしても、このアルバムを制作するにあたっての選曲基準って何だったんだろう?!ハンス君やアラン君のソロがひとつも入ってないのはちょっと寂しい・・・ですが、そんなことを言ったら収録したいソリストはソプラノ、アルトともわんさと出てきて収拾がつかなくなるのがオチですね。でも選曲基準にはやっぱり興味津々〜。もしかしたらブックレットにその辺のことが書かれているかも?!けれどこちらもドイツ語オンリー・・・残念なり。   (by Wing) 2007/02/09(Friday)up  
TKC

プライベート盤 
  Johann Sebastian BACH- 6 Mottetten (BWV 225-230) ten Records A152 GEMA 録音年月日−1996年10月5日ー6日 Mitschnittにてライブ録音(プライベート盤)
 
1. Singet dem Herrn ein neues Lied BWV 225 ---- 13:36 
2. Der Geist hilft unsrer Schwachheit auf BWV 226---- 07:58      
3. Jesusu meine Freude BWV 227----19:26      
4. Furchte dich nicht BWV 228 ----08:50      
5. Komm Jesu, komm BWV 229----08:54      
6. Lobet den Herrn, alle Heiden BWV 230 ----07:00

指揮:Gerhard Schmidt-Gaden
ソリスト:
(Soprano) Matthias Ritter, Stefan Pangratz, Manuel Mrasek/(Alto) Maximilian Fraas, Matthias Schloderer/ソリスト情報:Henrich's Tolzer Knabenchor Page より(※CDには記載されていないため) (by Wing) 2002/12/01 up

 大好きなバッハのモテットをテルツのCDで聴ける幸福。私はこの瞬間をどんなに待ち望んでいたことでしょう。思い起こせば、「バイエルンの天使」時代のソリストが歌っているバッハのモテットのテープを聴きながら、「あーこの声は誰の声なんだろう?」「CD出してくれないかなぁ」と待ちつづけて10数年、時代は違うとはいえ、やっとテルツのバッハのモテットをCDで手に入れることができました。しかもソリストはお気に入りのリッター君シュテファン君。自主制作版なので昔だったら日本にいては手に入らなかったかもしれません。でもインターネットの力は偉大!技術の進歩に大感謝です。
  さてCDはというと、躍動感があり実力も満足がいくものになっています。聴いていると2000年来日時にモテットを歌ってくれたのが蘇ってきます。早いテンポ運びで、あのテルツ独特の子音を響かせながら快調にとばしていっているなぁと音に酔いしれていると、時として優雅にゆったりとスローテンポになる。フェードアウトするようにピアニッシモになった響きなども正確に丁寧に奏でられるのを聴くと、言い知れない程の感動が湧き上がります。テルツというと元気なフォルテッシモというイメージがありますが、2000年のコンサートで生テルツのピアニッシモ合唱を聴いて(変な表現ですみません)、「なんて美しくて繊細なんだ」と感動したことを思い起こしました。
  知り合いに長く男性合唱をやっている方がいて、バッハがお好きなのですが、その方にモテットは歌わないのですか?と聴いたところ、モテットは難しくてとおしゃっていました。楽器で演奏するかのごとく作曲してあるため人間の声で演奏するのは難しいのですよということでした。そんな難しい曲をこんな風に感動を与えてくれる演奏をするテルツはすごい!と素直に感嘆した私なのでした。
  ただ願わくばアルトはペーター・ライニガー君の声で聴きたかった。時代がもう少し前なら、ジーモン・シュノール君の声で!!そして、BWV228などもアウグスブルクの演奏のようにソロ交じりの演奏で聴きたかったと欲張りな私は思ってしまうのでした。
  ソロの部分はそれ程多くはありませんが、ソプラノのメインはおそらくリッター君です。BWV225のソロなんてほんと上手!だから彼に違いないと思います。そしてBWV227の「guten nacht 〜♪」の可憐なソプラノはシュテファン君ではないかと。。。彼の繊細な声好きです。また同じ227の「so aber Christus 〜♪」のA,T,B3重唱、私は最初ペーター・ライニガー君かと思っていましたから、それくらい実力ある子なのでこの艶っぽいかけ合いは聴きごたえがあります。これはテルツのCDの中でもお薦めの1枚ですので、皆さんも機会がありましたら是非聴いてみてください。 (by Wing) 2002/12/01 up
 TKC
自主制作?
  Oma futtert ihren Pudel・Tag fur Tag mit Apfelstrudel (自主制作?) (P)1983 / dir. Gerhard Schmidt-Gaden

1.Das Schwimmbad.....1:53
2.Der Mops aus unserm Haus.....2:03
3.Der Froschquakerchor.....3:02
4.Dunkel-Schmunkel.....3:14
5.Unsre kleine Eisenbahn.....2:30
6.Oma futtert ihren Pudel.....2:45
7.Die Fliege aus Alabama.....2:07
8.Die Ananas im Regenfass.....2:08
9.Das Jahreszeitenlied.....2:53
10.Schnell und lagsam.....1:57
11.Das Nilpferdspiel.....1:41
12.Die silbergraue Strausenfeder.....3:10

(soloist)
Stefan Bandemehr(3), Volker Wilkens(4), Martin Busen(4)

 以前にカセットで紹介したものと同様のものです。カセットにはSchwannレーベルの記載がありましたが、CDの方にはそういった記載が見られませんでした。なので、CDは合唱団で自主的にリマスターしたものなのかもしれません。ちょくちょく聴きたくなるのような楽しいアルバムなので、CDで持てるのは嬉しいです。ただ欲を言えば、子供の歌シリーズ2の「もじゃもじゃペーター」のアルバムもカップリングして1枚のCDにして欲しかったな。紹介はカセットの方をご参照ください。  (by Wing) 2007/03/02(Friday)up  
Universum      
Verlages Klaus-Hurgen Kamprad  VKJK0019 Gabrieli Superiore : Motetten & Canzonen von Giovanni Gabrieli (Verlages Klaus-Hurgen Kamprad VKJK0019) 1999年10月22-24日録音

5:Cantate Domino canticum novum.a8          
6:Jubilate Deo omnis terra.a8             8:Jubilate Deo omnis terra.a10             9:Hodie completi sunt dies Pentecostes.a8        
11:Misericordia tua.a12             13:Laudate Deum Dominum.a14

総指揮:Holger Eichhorn
ソリストのみ参加
(Sopran) Stefan Pangratz, Ludwig Mittelhammer, Thomas Timmer

 このアルバムにはテルツのソプラノソリスト3名が参加しています。半分以上は器楽曲ですが、6曲歌っていて、そのうち4曲はばりばりのソロが入っているので、持っていて損はないと思います。
 とくに8曲目「Jubilate Deo」では、ルートヴィッヒ・ミッテルハマー君トーマス・ティマー君のすごい掛け合いを聴くことができます。モーツァルトの「アレルヤ」みたいな迫力があり、ハイソプラノの応酬で聴き応え十分。でもこの二人声が似てて、どっちがどっちかいまいちわからないんですよね。ちなみに、二人は2000年の来日メンバーで、ルートヴィッヒ君はソプラノのトップでしたし、トーマス君はアルトでした。この録音は来日のちょうど1年前になるわけですね。ルートヴィッヒ君は、生でその声を聴くことができた私にはとても思い入れの深い子なので、こうやって録音になって登場してくれたことは非常に嬉しいです。
 そしてシュテファン・パングラーツ君!シュッツやシーダーマイヤーのCDでもソロをとっていましたが、ここでも大活躍です。この時期本当に彼は円熟した絶頂期だったんでしょうね。このアルバムではソプラノだけでなく、とくに9,11曲目では味のある中音も聴かせてくれます。5曲目の「Cantate Domino」は結構印象深い曲なので、しばらく聴いてると「カン♪ターテ♪」とか口ずさんでしまうかもしれません。円熟すると声が太くなる子も多いですが、彼の場合はそれほど太くならずに艶っぽさが増すタイプですね。・・・でも、この録音が最後かなぁ。もっといっぱい聴きたかった。(by Wing) 2002/12/15 up 
Virgin veritas 
 7243 5 61998 2
J.S.Bach: MESSE IN H-MOLL (Virgin veritas 7243 5 61998 2 8) recording: 9-1984 at London / direction: Andrew Parrott / TAVERNER CONSORT & PLAYERS

> Kyrie <
1.Kyrie eleison(A,B,C,F,G,H)       
2.Christe eleison(A,B)       
3.Kyrie eleison(A,B,C,F,G,H)  
> Gloria <     
4.Gloria in excelsis Deo(A,B,D,F,G,H)       
5.Et in terra pax(A,B,D,F,G,H)       
6.Ladamus te(B)       
7.Gratias agimus tibi(A,B,D,F,G,H)       
8.Domine Deus(A,F)       
9.Qui tollis peccata mundi(B,D,I,G)       
10.Qui sedes ad dextram Patris(C)       
11.Quoniam tu solus Sanctus(G)       
12.Cum sancto Spirito(A,B,D,F,G,H)       
> Symbolum Nicenum <
13.Credo in unum Deum(A,B,E,F,G,H)       
14.Patrem omnipotentem(A,B,E,F,G,H)       
15.Et in unum Dominum Jesum Christum(A,D)       
16.Et incarnatus est(A,B,D,F,G)       17.Crucifixus(B,D,F,G)       
18.Et resurrexit(A,B,D,F,G,H)       
19.Et in Spritumm Sanctum Dominum(G)       20.Confiteor unum baptisma(A,B,E,F,G)       
21.Et expecto resurrectionem mortuorum(A,B,E,F,G,H)   
> Sanctus <    
22.Sanctus(A,B,C,D,E,F,G,H)
> Osanna,Benedictus,Agnus Dei et Dona nobis pacem <
23.Osanna in excelsis(A,E,F,G/B,K,I,L)
24.Benedictus(F)       
25.Osanna in excelsis(A,E,F,G/B,K,I,L)       
26.Agnus Dei(C)       
27.Dona nobis pacem(A,B,C,D,E,F,G,H)

Emma Kirkby(sopI) -A
Emily Van Evera(sopII) -B
Panito Iconomou(alto) -C ...Tolzer Knabenchor
Christian Immler(alto) -D ...Tolzer Knabenchor
Michael Kilian(alto) -E ...Tolzer Knabenchor
Rogers Covey-Crump(tenor) -F
David Thomas(bass) -G
TAVERNER CONSORT(ripieno) -H
<Tessa Bonner(sop),Twig Hall(sop),Mary Nicolas(alto)-K,Nicolas Robertson(tenor)-I,Simon Grant(bass)-L>

 この盤は後発された廉価版です。そのためブックレットが大幅に省略されており各曲のメンバー構成までは載っていませんでしたが、15年程前に友人がコピーを作ってくれた際に添付してくれたものを参考に入力しました。これを全て手書きしてくれた友人に感謝です。ちなみに最初に発売された盤はHetsujiさんが紹介されているものだと思います。
 私がロ短調ミサを真剣に聴き込んだのは、紹介のため上にあるテルツの1996年録音モノを聴いた時が最初でした。その時の印象があまりよろしくなかったので、それ以後なんだか苦手な曲として私の中に定着していました。しかしパニト君のアルトが聴きたくて何の気なしにこの盤を聴いたことでこの曲に対する印象が180°変わりました。ソプラノが女性であることを理由にこの盤を敬遠していたのを後悔しています。友人がコピーしてくれた時にはまだこれを堪能できるほど耳が肥えていなかったですし・・・。何が変わったって、今までぼんやりした曲だと思っていたのが一転、何てドラマチックな曲なんだろうと目が覚めたことです。とても複雑に入り組んでいるにもかかわらず、計算されつくされたように音が配置されているといった印象で、まるで音の迷宮に入り込んだ感じです。同じ曲でも演奏によってこんなにも印象が変わるものなんですね。
 演奏はごく少人数です。基本的には1パート1人で構成され、楽器がフルで入るような場面ではタヴァナーコンソート陣(Hで標記)が加わって楽器の音に負けないように配慮されています。「ripieno」という言葉は初めてお目にかかりましたが調べたら「全合奏」という意味合いのようでした。ここではきっと「合唱」ってことですね。ヒリアー指揮のハノーファーのバッハのモテット集でも感じましたが、少人数編成の演奏というのは一瞬たりとも息を抜かせないような緊張感が終始みなぎっているように感じられます。聴く方も声の聞き分けが可能になるので、自分のことで言えばやはり終始気を抜かずに聴いてしまいます。ならば疲れるのではと思われるかもしれませんが、素晴らしい演奏は疲れを呼ばないようです。そして一旋律一人で歌われることで曲の輪郭がシャープになっているためか、人数が少ないのに1996年録音モノよりも華やぎを感じました。これでソプラノも実力のあるボーイソプラノで歌われれば私にとっては完璧でした。
 しかし何よりも声高く主張したいのは、「よくぞアルトにボーイアルトを起用してくれた!」ということです。ボーイアルトは女性や男性のアルトと違ってテノールともソプラノとも溶け込まない固有な音色を持つと思います。ここではその響きが山椒のようにピリリと味を引き立ててくれています。ボーイアルトの単独のアリアは2曲しかありませんが、全体を通してそこここに現れるので十分に堪能できること請け合い。とくに1〜3曲目、15〜18曲目あたりはお薦めです。それからもうひとつ賞賛に値すべきこととして、録音時期が絶妙であることが挙げられます。この時期はテルツの歴代アルトソリストの5本指に入るであろうソリスト3人が同時期に活躍していた時期です。しかも声質や歌い方にそれほど差がないためか、3人で歌い分けているにもかかわらず全く違和感を感じません。少年が1人ですべてを受け持つのは至難の業だったでしょうから、このような3人が揃っていたことはまさに幸運といえるのではないでしょうか。なかでも私のお気に入りはパニト・イコノム君。鼻にぬけるように柔らかくビブラートをかけるときの艶っぽさに背筋がゾクっとします。そして張りのある声と3人の中では一番高めのnoteも素晴らしいです。とくに10曲目のアリアは必聴ですぞ。彼は現在も声楽界で活躍していますがそのルーツがここに感じられるようです。そんなパニト君と甲乙つけがたいのがクリスチャン・イムラー君。単独のソロを除いては彼が一番歌っていますね。15曲目のソプラノとの二重唱は見事です。ミヒャエル・キリアン君は目立つ場面が少ないのが残念。それにしても3人とも大人のソリストたちと対等に渡り合っていて、その声以外で少年であることを感じさせるような技術の稚拙さがありません。ボーイアルト好きには本当にお薦めの逸品であります。   (by Wing) 2005/03/18(Friday)up  
Winter & Winter   910 053-2 QUARTETTO ITALIANO DI VIOLE DA GAMBA (Winter&Winter 910 053-2) 2000年録音 / 指揮者?

4.In dulci jubilo.....2:39       
8.Puer natus in Bethlehem.....1:03       
18.Das alte Jahr vergangen ist.....1:55       22.Christ lag in Todesbanden.....3:26       26.Jesu, meine Freude.....3:25

(ソリスト)Tim Fricke, Markus Gnadl, Ludwig Mittelhammer, Thomas Timmer

 これは弦楽(VIOLE DA GAMBA)がメインのアルバムなので、テルツの声が聴けるのは27曲中5曲です。そして4人だけの合唱です。このソリスト4名は全員2000年に来日しました。ティム君がアルトで他の子は皆ソプラノでした。
 このアルバムはバッハのコラールを集めたもののようです。それを、ヴィオラ・ダ・ガンバのみで演奏しています。音楽にうとい私には、このことがどのくらい価値のあるものなのかわからないのですが、通常オルガンで演奏されるこれらの曲をヴィオラ・ダ・ガンバで演奏したことで、礼拝の一部であったコラールにまた違ったオリジナリティと芸術性が再発見されたそうです。なーんてこんなこ難しい話、私が訳せるわけがありません。実はブックレットにちゃんと日本語訳が載っていたのです。さらに絵画が挿絵になった芸術的なブックレットは、紙質も高級で、紙製のケースと一体になった非常に凝ったつくりになっています。ちょっとした絵本のよう。こんなアルバムにテルツも参加しているわけなのです。なぜ、全部ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏だけにせず、vocalを入れたのか?その真意はわかりませんが、こういう場面で抜擢されるテルツってすごいなーって感じました。
 さてところで、テルツの活躍はというと、ヴィオラ・ダ・ガンバと一緒に4名でしっとりと歌い上げています。In dulci jubilo 以外は音程が低めの曲、アルトがメインの曲が多いです。私の中では、「こういうちょっと変わったアルバムもあるかな」ということで押さえておくといった位置付けになっています。 (by Wing) 2003/02/02 up 
   
   
   

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(お返事は出来ないと思います)