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Art of the treble~sounds’Library (JAPAN)

テルツ少年合唱団Tolzer Knabenchor

 私の場合、テルツ少年合唱団のことは,この合唱団をモチーフにして描かれた,たらさわみち氏作「バイエルンの天使」を抜きにしては語れない。83年頃だと思うが,知人から本を紹介されて読み,テルツ少年合唱団を聴き始めた。このページのこれはこのレコード・・・的な読み方&聴き方をファンはしていたと思う。(私も何度もWingさんにエピソードの音源を特定してもらっていた。)本を読んでいた縁で,B-Sソリストのアラン・ベルギウス君のプライベートLPを手にすることが出来たのも幸運だった。
 生で聴いたのは1990年。初めての,しかもボロいホールで(ごめんなさい)「とっても,楽しかった」「上手だった」と感じて,幸せな気分で帰途についたことを覚えている。聴いた人なら解ると思うが,テルツのソリストの声は強靱で,成人男子と対等に歌っても埋もれることがない。(世界各地でギャラを貰って歌っている少年たちだから当然ではある)なおかつ「少年」というプラスアルファがある。
 『一人一人がソリストとして音楽的に高いものを持っている』合唱団として,異彩を放つ。
 そして,最後に,大切なダソクを一つ…この合唱団の声のキーワードは『少年の心意気』。(by Hetsuji) 1999 up

You Tube 

Live

2017
  Johann Sebastian Bach | Matthäus - Passion / St Matthew Passion (BWV 244)

https://www.youtube.com/watch?v=QrrdWYh9Hwc
(削除される可能性が無いとは言えません)

Soloists Tölzer Knabenchor
Benjamin Glaubitz, Evangelist
Julian Habermann, Tenor
Georg Gädker, Christus
Samuel Hasselhorn, Bass

 演奏された場所は北イタリアのブレッサノーネ大聖堂みたいですな。
 2017年11月4日の録音?でも公開されたのは2017年10月27日????ウ~ん何時ざんしょ??(笑)ってことで、今回は何とぉ~Youtubeの映像だじょぉ~ん!!イマイチ不明な点もありますが(語学が。。。)、いずれにしてもテルツにゃぁ~間違いない!!NETカフェで何気に閲覧していたら偶然見つけたテルツのお宝映像でやんすよぉ~これがぁ~。
 で、まさかの投稿依頼で“マジっすか?”ってなことでまたまたおバカな感想を書く羽目に。。。。

 そんでもって、指揮はな、な、な、なんとぉぉぉぉ~かつてテルツで輝けるソプラノソリストとして活躍していたあのっ!!!クリスチャン・フリークナー(Christian Fliegner)ではないですか~!!音楽の道に進まれたんですねぇ~。テノール歌手になられテルツでもシニアとして活動なさってたようです。音楽の才能に磨きをかけて育み、お子ちゃまの時のぽっちゃり体系をさらに磨きをかけて育み、さらにさらに頭までも磨きをかけられ、すっかり柔和なお顔になっちゃってぇ~。
 なんでも創立者で指揮をされてたシュミットガーデン氏が体調を崩されてから現在彼が指揮をし、代表はシュミット・ガーデン氏の娘さんがされてるようです。しかもシュミット・ガーデン氏が体調壊されてから今まで指揮されてた方が抜けてその方に何人かのお子がついて行っちゃったとか?後継者問題でごたごたしてたようですな~。(漫画バイエルンの天使のたらさわみちさんのブログ参照)。
 彼、クリスチャン・フリークナーそう言えばマタイをソプラノで歌っていましたっけね~(しみじみぃ~)。と・肝心かなめの内容についてですが一言でいうと“さすがテルツ!!”それにつきますなぁ~。
 やはりソリストのレベルがすんごいっっ!!レベルの高いソリスト何人もいるじゃん!!今じゃマタイでソロ歌ってるのはおばちゃん、おねぇちゃん、カウンターティナーだとおじさん、おにいちゃんが多くて成人ばかり。少年のお声使ったとしてもちょろっと端役的なソロパート。んがぁ~テルツはメインで大人を超えるようなソロパートを揃えてくる。しかも、少年合唱団、天使のお声と言えば“やっぱぁ~ボーイソプラノでしょう?”ってぇ~のが一般的でやんすがぁ~。テルツのボーイアルト半端ない!!!アルトのソロでここまで歌えるのはテルツだけでしょう!!はっきり言ってソプラノよりもアルトのお子の歌声の方にワシは惹かれましたな~。
 アルトと言えばPanito IconomouとChristian Immlerこの二人もプロになったみたいですしね。かつて教会だけでなくオペラにも少年のお声を使っていたあの時代に戻ったような気分(生まれてないけどね)。そう思わせてくれる少年合唱団はテルツ位なのかな?
 ただ、うまい!レベルは高い!だけど、う~ん何か一つ物足りないというか~。一味足りない感じがしますな~~。先に述べたお家騒動がちと響いているのか?外部からの指揮者ではなくテルツの出身者が指揮者を引継いでほしいというシュミット・ガーデン氏の期待に応えた形のクリスチャン・フリークナー。自らもピカイチ、トップのソリストとして活躍していた彼の指揮者としてのこれからの手腕に期待したいですな。  (by tada) 2018/04/29 SUN UP
 CD

2013
 
EUROPAISCHE WEIHNACHT/AN EUROPEAN CHRISTMAS -Eine musikalische Rundreise durch Europa- (SPEKTRAL SRL4-13120)
TOLZER KNABENCHOR
SOLISTEN UND MANNERCHOR DES TOLZER KNABENCHORES
Leitung: Ralf Ludewig
Aufnahme: 2013 - Burger- und Kulturhaus BOSCO, Gauting

1.In dulci jubilo - Deutsches Kirchenlied (14. Jhd.)
2.Auf, ihr Hirten - Hirtenlied aus dem Schweizer Wallis (18. Jhd.)
3.Es ist fur uns - Christliches Sternsingerlied aus Luzern (19. Jhd.)
4.Dormi, dormi - Wiegenlied aus der italienischen Schweiz
5.Tu scendi dalle stelle - Neapolitanisches Weihnachtslied (1744)
6.Dormi, non piangere Italienisches Wiegenlied (fruhes 20. Jhd.)
7.Ecco Natale - Italienisches Weihnachtslied
8.Il est ne, le divin enfant - Franzosisches Weihnachtslied (1862)
9.Ding dong! Merrily on high - Franz. Weihnachtstanz mit englischem Text (16. Jhd.)
10.Ya viene la vieja - Andalusisches Sternsingerlied
11.Fum, fum, fum - Katalanisches Weihnachtslied (16.-17. Jhd.)
12.God rest ye, merry Gentlemen - Englisches Weihnachtslied (18. Jhd.)
13.Frohliche Weihnacht uberall - Engl. Weihnachtslied in deutscher Sprache (19. Jhd.)
14.Deck the halls - Weihnachtslied aus Wales (16. Jhd.)
15.Het was een maged - Niederlandisch-belgisches Weihnachtslied
16.Jul, jul, stralande jul - Schwedisches Weihnachtslied (20. Jhd.)
17.Joulupuu on rakennettu - Schwedisches Weihnachtslied (20. Jhd.)
18.Hiljaa, hiljaa - Finnisches Weihnachtslied (19./20. Jhd.)
19.Lulajze Jezuniu - Polnisches Wiegenlied (17. Jhd.)
20.Astazi s a nascut Hristos - Rumanisches Weihnachtslied (20. Jhd.)
21.Pasztorok, pasztorok - Ungarisches Weihnachtslied
22.Lassts uns ein - Herbergssuche aus Oberosterreich
23.Potztausend - Steirisches Hirtenlied (20. Jhd.)
24.Stille Nacht - Deutsches Weihnachtslied (19. Jhd.)

 テルツのクリスマス曲集の新譜が出たことを知り、ドイツのショップサイトで試聴したらとても良い感じ。でも日本では入手しづらいレーベルだったのであきらめようかと思うも・・・聞きたいという欲求を抑えることができず、ついに合唱団のHPから注文してみることにしました。カードが使えることをNaoさんに教えて頂いていたのでなんとかなるかなと(以前は送金対応しかありませんでした)。次の問題はドイツ語!(英語サイトがある雰囲気なのにありませんでした・・・)。翻訳サイトの力を借りてなんとか注文にこぎつけ、クリスマス直前に届いて自分への最高のクリスマスプレゼントに。ちょっぴり苦労したので、思い入れの1枚になりそうです。ホットな感覚のうちに紹介しますね。
 ヨーロッパのクリスマス(ヨーロッパを音楽で旅する)というタイトル。収録が24曲なのは、音楽のアドベントカレンダーになっているのだそうです。なかなか粋なつくりですね。ブックレットにはラルフ先生のインタビューがあり、英語でも書かれているので気力があればそのうち読もうかな。
 演奏は全体に元気で力強く、いたるところで「あぁテルツだな~」とニンマリ。とくに聞くたびにニヤついてしまうのは、9曲目の「Ding dong!・・」。英国聖歌隊の軽やかに弾むような演奏で聞きなじんでいる曲なので、トランペット伴奏で威風堂々と力をこめて歌われると、ファンファーレとともに入場してくる軍隊のパレードをイメージしてしまいました。いやぁ斬新です。そしてそれぞれの曲の伴奏も凝っています。10曲目はアンダルシアの曲なので、カスタネット伴奏のフラメンコ風など。また歌詞にも少々工夫があり、1番をその国の言語で歌い、2番以降はドイツ語で歌うという曲もあります。なぜ気付いたかと言うと、8曲目「Il est ne,・・」はフランスの歌なのでフランス語の響きで耳なじんでいましたが、テルツが歌うとドイツ語に聞こえるのはなぜ?と思ったら、2番以降をドイツ語で歌っていました。でもフランス語で歌っている1番もフランス語特有の柔らかさをあまり感じないのはテルツゆえ?言葉の違いで雰囲気がちょっと変化するのを感じるのも楽しいです。
 クリスマス曲と知っていなければクリスマス集とは思えず、民謡集のような楽しいアルバムです。でも最後の「Stille Nacht」ばかりはテルツが歌ってもクリスマス雰囲気たっぷりで、やっぱりクリスマスアルバムだったのねと引き戻されました。そしてこのアルバム、合唱団名を隠されてもきっとテルツとわかるでしょうね。ぜひご一聴を。 (by Wing)2014/01/01 wed up
 
CD

2011 
  DAS GROSSE WEIHNACHTSKONZERT = DIE ALPENLANDISCHE WEIHNACHT = (MCP SOUND&MEDIA CD170.705)
WEIHNACHTSGALA DER STIFTUNG UNESCO BILDUNG FUR KINDER IN NOT
CHRISTIAN WOLFF, TOLZER KNABENCHOR(dir. Ralf Ludwig), ENSEMBLE CLASSIQUE, EVA DEBORAH KELLER(Harfe)

>>Intro<<
1.Adeste Fideles (*)
2.Es ist ein Ros entsprungen (*)
3.Erzahler
4.Tochter Zion (*)
>>Verkundigun<<
5.Erzahler
6.Jetzt fangen wir zum Singen an (*)
7.Winterabend
>>Herbergssuche<<
8.Erzahler
9.Maria durch ein Dornwald ging
10.Wer klopfet An (*)
11.Largo aus "Der Winter"
>>Die Hirten<<
12.Erzahler
13.Gottes Wunder (*)
14.Erzahler
15.Es kimmt an Engel Vom Himmel herab (*)
16.Bauernmenuett
>>An der Krippe<<
17.Es werd scho glei dumpa
18.Erzahler
19.Auf, ihr Hirtensleut (*)
20.Ich steh an deiner Krippen hier
21.Still, still, still (*)
22.Erzahler
23.Festliche Blasermusik
24.Erzahler
25.In dulci jubilo
26.Schlaf Jesulein zart (*)
27.Da drob'n auf dem Berge (*)
28.Erzahler
29.Andachtsjodler
>>O du frohliche Weihnachtszeit
30.Erzahler
31.O du frohliche (*)
32.Stille Nacht! Heilige Nacht! (*)

ユネスコの活動の一環である”BILDUNG FUR KINDER IN NOT”(子どもたちに必要な教育を。。。日本語だと世界寺子屋運動っていうのかな?)のためのクリスマスコンサートの録音のようです。Christian Wolff氏は語りです("Erzahler"というのが語り)。プログラムは語り、合唱、楽器演奏、ハープ演奏で構成されています。録音年の記載がありませんでしたが、2011年頃みたい。
 テルツの演奏はもちろんステキです。語りは内容はわからずもドイツ語の響きと優しい声が耳に心地よく、ハープ演奏は軽やかにクリスマス雰囲気を醸し出し、楽器演奏は金管楽器中心で晴れやかで、全体的に楽しめるアルバムでした。 (by Wing) 2014/11/01 SAT UP  
 CD

2011
2010
  DER TOLZER KNABENCHOR SINGT WELTLICHE CHORWERKE (TKC-CD 02)   
Tolzer Knabenchor und seine Solisten
Leitung: Gerhard Schmidt-Gaden und Ralf Ludewig / Klavier: Christian Brembeck / Akkordeon: Clemens Haudum
Aufnahemezeit: 2010/2011
Aufnahmeort: Barocksaal, Kloster Benediktbeuern(1-14) / Mastermixstudio, Unterfohring(15-17)

>>Carl Orff (1895-1982)<< Tanzlieder aus dem "Orff-Schulwerk"
1.Tanz, Madchen, tanz...
  Jungfer in dem roten Rock...
  Rundadinella... Der Wind, der weht

>>DEUTSCHE VOLKSLIEDER<<
2.Wem Gott will rechte Gunst erweisen
3.Wer recht in Freuden wandern will
4.Das Wandern ist des Mullers Lust
5.Im schonsten Wiesengrunde

>>EUROPAISCHE VOLKSLIEDER<<
6.Ya viene la vieja (aus Spanien)
7.La Pampina (aus Italien)
8.Mon Dieu! (aus Frankreich)
9.Cock a doodle doo! (aus England)

>>ALPENANDISCHE VOLKSLIEDER<<
10.Buama, heut geht's lustig zua (aus Bayern)
11.Die Mondscheinigkeit (aus Karnten)
12.Kuahschwagerin, steh auf! (aus Osterreich)
13.Die Eiszapf'n (aus dem Pinzgau)
14.Fein sein, beinander bleib'n (aus Tirol)

>>Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)<<"Die Zauberflote" KV 620
15.Zum Ziele fuhrt dich diese Bahn
16.Seid uns zum zweiten Mal willkommen
17.Bald prangt den Morgen zu verkunden

 このアルバムは、テルツのコンサート、とくに第二部でよく歌われる曲が満載です。オルフの曲は1990年来日コンサートで初めて聞き、楽しい曲調といかにもテルツといった元気印の歌い方が印象的でした。これが聞きたいがため、テルツも参加するオルフのCDを彷徨い、数枚購入して悲しい思いをしたのは今は昔の話。(Hetsujiさんが紹介されているのでご参照あれ。私も同類です。)当時このアルバムがあったら大満足で毎日聞きまくっていたことでしょう。6-9曲目ヨーロッパ民謡も1990年コンサートがフラッシュバックします。テルツの来日コンサートは1990、1993(ソリストのみでオペレッタ)、2000、2013年に行きましたが、なかでも初めてナマで聞いた1990年は鳥肌がたつくらいの迫力で、強烈に記憶に残っています。メンバーはフリークナー氏をはじめ個性派&実力派が揃っていました。このアルバムは聞いて楽しいのはもちろん、自分の思い出を呼び起こしてくれる貴重な存在となりそうです。
 ソロは、11曲目でテルツらしいアルトソロ、12曲目もアルトちょっと、13曲目は二重唱が聞けます。しかしハイライトは、コンサートでも恒例の15-17曲目魔笛シリーズでしょう。とくに17曲目三童子とパミーナのアリア!パミーナのソロは誰かな?安定してますね。三童子は3曲とも同じメンバーかな?目立つ第一童子くんは実力派、第二童子くんのメゾもよい味だしてるし、ソリスト名の記載が欲しかったなぁ。魔笛からの3曲はコンサートでは定番なのに公式録音がこれまで無く、ここで録音されてとても嬉しい。
 「テルツってどんな合唱団?」って尋ねられたら、こんな合唱団だよってこのCDを聞かせたいなというアルバムです。(by Wing) 2014/02/01 SAT UP 
CD

2009 
  DER TOLZER KNABENCHOR SINGT GEISTLICHE CHORWERKE (TKC-CD 01)
Grunder und Chordirektor: Gerhard Schmidt-Gaden, Kunstlerischer Leiter: Ralf Ludewig
Aufnahmezeit: Oktober/November 2009
Aufnahmeort: Kirche des Franziskanerklosters, Bad Tolz(1-4,8-10,14) / St Tertulin, Schlehdorf(5-7,11-13) / Barocksaal, Kloster Benediktbeuern(15-17)

>>BENJAMIN BRITTEN<< [Missa Brevis in D op.63]
1.Kyrie
2.Gloria
3.Sanctus - Benedictus
4.Agnus Dei
>>GIOVANNI GIORGI<< [Acht Antiphonen zur Vesper]
5.Cum complerentur dies Pentecostes
6.Spiritus Domini replevit
7.Angelus autem Domini descendit
8.Conceptio gloriosae Virginis Mariae
9.Conceptio est hodie
10.Missus est Gabriel Angelus
11.Ave Maria gratia plena
12.Dabit ei Dominus
>>POMPEO CANNICCIARI<<
13.Confirma hoc Deus (Offertorium)
>>JOHANN MICHAEL HAYDN<<
14.Stella coeli MH 306
>>GIOACCHINO ROSSINI<< [Drei Chorsatze]
15.La Fede
16.La Speranza
17.La Carita

 このアルバムは記念すべき合唱団のオリジナルレーベル第1号・・・かな?いや、50周年記念アルバムが第1号かも?いやいや、バッハのモテット集か?!まぁ、TKC番号がついたものはコレが第1号でしょう。発売されたのは知っていましたが、容易に入手することができず、欲しいな~とずっと思っていました。今年のテルツ来日(これも一大イベントでしたが)の折にやっと入手でき、こうやって聴くことができただけでもう幸せ。中味が良い・悪いなんて無関係、唯唯幸せなのです。
 けれどさすがはテルツ、予想以上に中味も良かったです。ネット投稿動画をチェックすると、2009年って良いソリストもいて合唱も充実していた頃のようなので、このアルバムもソロ・合唱とも高レベルで安定しています。ソリスト名が記載されていないのがまことに残念。残響なども聞きやすく、上手に録音されてるな~と思いました。
 収録曲では、大好きなロッシーニの3曲が歌われているのが何より嬉しい。3曲ともピアノ前奏が素敵で、始まるとワクワクします。甘やかなメロディーがこれまた良いんですよね~。そして耳慣れないところではジョルジの曲たち。これ、はまりますよ。テルツの演奏にも合ってる。さっそく、マイ・ベスト・テルツ曲集目録に仲間入りさせました。これからもオリジナルレーベルでいろいろ録音して、耳新しい曲をたくさん聞かせてもらいたいものです。   (by Wing) 2013/12/01 sun up
CD

2008 
  MOTETTEN DER BACH-FAMILIE (CAPRICCIO 5060)
Leitung: Gerhard Schmidt-Gaden / Orgel: Mark Nordstrand / Violone: Niklas Trustedt

1.Sei nun wieder zufrieden meine Seele (Johann Bach (1604 - 1673))
2.Lieber Herr Gott, wecke uns auf (Johann Christoph Bach (1642 - 1703))
3.Furchte dich nicht (Johann Christoph Bach (1642 - 1703))
4.Der Gerechte ob er gleich zu zeitlich stirbt (Johann Christoph Bach (1642 - 1703))
5.Das Blut, Jesu Christi (Choralmotette) (Johann Michael Bach (1648 - 1694))
6.Nun hab ich uberwunden (Johann Michael Bach (1648 - 1694))
7.Befiehl du diene Webe (Verse 1-12, Choralmotette) (Johann Christoph Altnickol (1719- 1759))
8.Ich lieg und schlafe ganz im Frieden (Johann Christoph Friedrich Bach (1732 - 1795))

 録音情報の記載がありませんが、おそらく録音2008年頃、CD化が2010年かと思われます。購入当時、「久しぶりのテルツの新譜だ~」とワクワクして聞き始めるも何のひっかかりもなくサラーっと終了しました。しばらく繰り返し聞き、「うん、よいね」とその後放置。自分の中では、ドレスデン聖十字架choのシュッツ集のような印象(曲も合唱も綺麗だけどなんとなく地味で個性をつかめずみんな同じに聞こえる)でした。しかし、最近iPodにごちゃごちゃ入れた中にこのアルバムもあり、シャッフル聞きしていたある日、いきなりアルト・テナー・バスの三重唱がフワっと現れ、「なになに~この艶っぽく巧いアルト!!どこの誰よ?」とハッとして確認したらこのアルバムの7曲目の中の曲だったのです。やっぱりテルツのアルトがめちゃ好きなんですね~私。そして、久しぶりにステレオできちんと全曲通して聞きなおしたことは言うまでもありません。
 とくに気に入った7曲目ですが、作曲者J.C.Altnickolはバッハの弟子であり、バッハの娘と結婚したそうです。だからバッハ・ファミリーというわけ。この曲は12Vers(12曲)で構成され、Vers4ソプラノ・アルト・テナー、Vers6ソプラノ・テナー・バス、Vers8アルト・テナー・バス、Vers11ソプラノ・テナー・バス、この4曲でソロを聞くことができます。ちなみに、私の心を鷲掴みしたのはVers8。もしもアルバムを最初の曲から順に聞いていたら、順番的にテルツの歌声ですでに満たされまくっているところに出てくるので心を留めなかったでしょう(実際これまではスルーしてましたし)。シャッフル演奏でいろいろな合唱団が雑多に流れる中に、何の前触れもなく突然流れたから艶っぽいアルトにイチコロだったのかな~と。まぁなんというか、金髪Boysばかりの中では目立たなかったけど、日本人ばかりのところに金髪イケメンBoyが突然現れて思わず目を向けちゃった?みたいな感じですかね。でもねiPodで雑多に聞いていると、このアルトだけでなく合唱でもテルツって奥行きがあって凄く巧いな~ってしみじみ感じます。
 ちなみに、アルト声としてはVers4を歌っている子の方が実は好み。そしてVers11を歌うソプラノ君、とても軽やかな声が心地よい。ソリストたちの名前が欲しかったなぁ。それからほかにも6曲目の『ヌンヌンヌン』という始まりが耳にまとわりついて好き。地味~に良い感じのアルバムであります。 (by Wing) 2014/08/01 FRI up
 CD

2006
  50 Jahre Tolzer Knabenchor 1956-2006 (自主制作盤?) (C)2006 / dir. Gerhard Schmidt-Gaden 他

1.<1991 SONY> Mozart: Sanctus. Te Deum laudamus KV141(66b).....6:50
2. Alte Chorpraxis.....0:42
3.<1999 Capriccio> Schutz: Geistliche Chormusik Nr.25 "Ich weiss, dass mein Erloser lebt".....2:48
4. Besetzung bei Bach.....0:41
5.<1990 DHM> Bach: Aria"So ist mein Jesus nun gefangen"/Chor"Sind Blitze, sind Donner"(from 'Matthaus-Passion').....4:32
6. Das Gebot des Hl.Paulus.....1:51
7.<1979 Philips> Pergolesi: "Inflammatus"/"Quando corpus"/"Amen"(from 'Stabat Mater').....5:11
8. Ideale Chorbesetzung.....0:38
9.<1973 DHM> Bach: "Jauchzet, frohlocket"(from 'Weihnachtsoratorium').....7:55
10. Professionell Stimmbildung ohne Umwege.....1:07
11.<1981 EMI> Mozart: "Bald prangt, den Morgen zu verkunden"(from 'Zauberflote').....5:56
12. Solistenbetreuung in der Oper.....0:42
13.<1990 CIME> Mozart: Arie"Melia"(from 'Apollo & Hyacinthus).....2:52
14. Entwicklung eines Knabensolisten.....0:52
15.<2000 SONY> Mozart: Kyrie (from 'Requiem KV626).....2:18
16. Zusammenarbeit mit Carl Orff.....1:17
17.<1989 DHM> Orff: "Dormi Jesu" (from 'Weihnachtsgeschichte').....2:24
18.<1989 DHM> Orff: "Gloria" (from 'Weihnachtsgeschichte').....1:21
19. Die Busspsalmen von Orlando di Lasso.....0:18
20.<2003 Capriccio> Lasso: Primus Psalmus Poenitentialis (from 'Busspsalmen').....12:55
21. Meine Lieblingsmotette.....0:09
22.<1996 tem records> Bach: Motetten "Singet dem Herrn ein neues Lied" BWV225.....13:36

Schmidt-Gaden先生の語り- 2,4,6,8,10,12,14,16,19,21

<sopran>
Stefan Pangratz(3), Daniel Hinterberger(3), Christian Fliegner(5,13) , Maximilian Kiener(5) , Klaus Brettschneider(7), Stefan Frangoulis(7), Carsten Muller(11), Thomas Berthold(11), Philipp Mosch(20)
<alt>
Andreas Burkhart(3), Michael Stumpf(7), Christian Siferlinger(7), Dietrich Bednarz(11), Tom Amir(20)

 このアルバムはテルツ少年合唱団誕生50周年を記念してのアルバムです。でもオリジナル録音ではなく、過去の録音の数々を集めたベスト盤になっています。それでも、7曲目のペルゴレージのスタバトからの録音はCDとしてはお初だったりして「おやッ!」と心くすぐられる演出も。また、11曲目の魔笛の3童子なんかもファン魂が揺さぶられますね。なぜって、ソリストの名前をご覧くださいまし!ミュラー君とトム君が歌っているのです。昔、友人が「ハイティンクの魔笛って3童子の記載が合唱団名しか無いけれど、年代から言って例の3人組じゃないかな?」と熱く語っていました。それがここにきてやっと名前が判明!友人の主張は実に的を射ていました。さらに、たらさわ氏のHP情報によると、この録音の最中にトム君が変声してしまい、パミーナとの4重唱だけはグレゴール君が代わりに歌っているとのこと。まさにハイティンクの魔笛は例の3人組が歌っていたのですね~。そんなわけで、上記ソリスト名ではCD記載通りにトム君の名前を書いておきましたが、実際はこの曲の第二童子はグレゴール君のようです。それにしてもミュラー君(第一童子)の歌声をかなりじっくり聴けるのは嬉しい限りです。
 それぞれの曲をオリジナルアルバムで聴くのも良いですが、こうして編集されるとまた違った印象で聴くことができて楽しいものですね。ここから翻って再びオリジナルに戻りたくなりました。それにシュミットガデン先生の語りも、ドイツ語オンチの私には理解不能ですが、ドイツ語の響きが好きなので耳に心地よかったです。ただ、宝箱から宝物をとりだしてみせるような貴重なことが語られているのであろうことを想像すると、意味がわからないのがとても残念ではあります。それにしても、このアルバムを制作するにあたっての選曲基準って何だったんだろう?!ハンス君やアラン君のソロがひとつも入ってないのはちょっと寂しい・・・ですが、そんなことを言ったら収録したいソリストはソプラノ、アルトともわんさと出てきて収拾がつかなくなるのがオチですね。でも選曲基準にはやっぱり興味津々~。もしかしたらブックレットにその辺のことが書かれているかも?!けれどこちらもドイツ語オンリー・・・残念なり。        (by Wing) 2007/02/09(Friday)up 
 CD

2004
ORLANDO DI LASSO: BUSSPSALMEN Teil2・PENITENTIAL PSALMS Part2 (CAPRICCIO 67 130) 3.-6.6.2004 Schloss Dachau, Renaissance-Saal / Gesamtleitung:Gerhard Schmidt-Gaden

1.Quartus Psalmus Poenitentialis (Psalm 51 / 50).....20:07
2.Quintus Psalmus Poenitentialis (Psalm 102 / 101).....25:08
3.Sextus Psalmus Poenitentialis (Psalm 130 / 129).....7:59
4.Septimus Psalmus Poenitentialis (Psalm 143 / 142).....14:09

* Solisten des Tolzer Knabenchores;
Robin Schlotz(Discantus), Frederic Jost(Altus), Christian Fliegner(Tenor), Matthias Schlodere(Quintus), Andreas Burkhart(Contratenor Bassus), Maximilian Hinz(Contratenor Bassus), Ralf Ludewig(Bassus)
* Weitere Solisten;
Rodrigo del Pozo(Altus), Harry Geraerts(Tenor)
* Ripieni des Tolzer Knabenchores;
Lars John & Alexander Lischke(Discantus), Can Cesmeli & Benedikt Seigner(Discantus,Mezzo), Niklas Mallmann & Magnus Textor(Altus), Stefan Pangratz(Tenor), Matthias Ritter(Bassus)

 待ちに待っていたFrederic Jost君がアルトを歌うアルバムの登場です。2年程前だったか彼の声をネットで初めて聴いて以来、ゆくゆくは私の大好きなタイプのメゾアルト(メゾソプラノも歌えそうなアルトを勝手にそう呼んでいます)になるのでは?と期待していました。夢かなってこうしてきちんとアルバムで聴けるのは嬉しい限り。それにラッソの曲はアルトがフィーチャーされる場面が結構多いので楽しみ。ものすごく期待を膨らませて聴きました。でも・・・ちょっとがっかり。迫力が削げ落ちてしまっています。なぜ?!録音技術とかホールの響きの関係?なんか低周波の音をざっくりと切り落としてしまったような軽さで、綺麗なんですがふわふわしてて何かこう物足りない。。。そこでこのアルバムはいきなりびっくりの大音量にはならないことがわかったので、ボリュームをかなり上げてヘッドフォンで聴いてみました。おっイケル!!低い音が響き始めてものすごく雰囲気が変わりました。Frederic君は歴代のメゾアルト君たちと比べてしまうとまだ幼さを感じますが、これからグングン良くなりそうです。次のアルバムでも彼のソロが聴けると嬉しいな。
 さてこれはラッソの第二集になりますが、第一集よりも私はこちらの方が断然好きです。楽器の邪魔が少なく曲が聴きやすく、曲の雰囲気が柔らかく優しいような気がします。それにソプラノ&アルトソリストの声がこちらの方が断然好みなのです。合唱の響きもキラキラしてて好きかな。第一集の響きはどちらかというと管楽器系、こちらは弦楽器系のよう。見知った名前の男声陣ソリストの響きも耳に心地良しです。みんな良い声に成長してくれたね~。
 ラッソというと一般的には偉大な作曲家として位置しますが、私の中では眠りを誘う第一人者。しかしこのアルバムでちょっと意識転換しました。手持ちのラッソの中ではもちろん一番好きですし、テルツのアルバムの中でも実はかなり好きな部類に鎮座してたりします。モーツァルトのようにデコレートされた派手さはなく、バッハのような複雑さや躍動感もありませんが、しみじみと心に沁みてくる旋律。自然の中でぼーっと意識を飛ばしている時のような心地良さを感じます。どの曲も美しいのですが、中でも2,4曲目はDiscantusの旋律が煌く華やぎを加えていて美しさが倍増されています。それはまさに天上世界に迷いこんでしまったかのよう。1曲目にソロDiscantusが無いため、2曲目の第4節Quia defeceruntで一条の光のようないきなりの登場などはとても印象的です。ぜひ聴いてみて下され。
 ただ音量を大きくするのは重要なポイントかと・・・。       (by Wing) 2005/09/30(Friday)up 
 CD

2002
  ORLANDO DI LASSO: BUSSPSALMEN・PENITENTIAL PSALMS (CAPRICCIO 67 018) Schloss Dachau, Grosser Saalにて録音/2002年5月25-30日/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.Primus Psalmus Poenitentialis (Psalm 6)/第1詩篇(旧約聖書・詩篇第6番〈主よ、怒ってわたしを責めないでください〉).....12:59
2.Secundus Psalmus Poenitentialis (Psalm 32/31)/第2詩篇(旧約聖書・詩篇第32番〈正しい王の支配〉&第31番〈エジプトに頼るな〉).....17:25
3.Tertius Psalmus Poenitentialis (Psalm 38/37)/第3詩篇(旧約聖書・詩篇第38番〈ヒゼキヤの病気〉&第37番〈ヒゼキヤはこれを聞くと衣を裂き〉).....25:26

(ソリスト)
Sopran: Philipp Mosch
Alt: Tom Amir
Sopran Ripieni: Georg Bothmann, Raffael Kriegmair, Moritz Kugler, Maximilian Lenhart, Maximilian Miehle, Michael Rugel

 久しぶりのテルツの新譜なので、「どんな音が飛び出してくるのだろう?」と胸をときめかせながら聞き始めました。最初の回・・・ふーん。次の回・・・なんだか楽器が耳障りな音だな。その次の回・・・ソプラノソリストの声はあまり好みじゃないなぁ。その次の次の回・・・ラッソって苦手なんだよなぁ。。。と回を重ねること10回近く。そして突然自分の中で何かが変わりました。「うん、この曲にはこの声じゃなきゃやっぱりだめだ。」「それにこの曲、寄せては返す海の波のようだな」と。
 ソプラノのフィリップ・モッシュ君の声は、変声前のクリスチャン・フリークナー君を思わせるちょっと太めの重たい感じのする、すごく安定感のあるソプラノです。私的には苦手な方なのですが、この曲の哀愁はこの声じゃないとやっぱり出せないのでは?と聞いているうちに感じるようになってきました。それに実力的にも申し分無く、これだけソロの多い曲で不安定さを微塵も感じさせないのは、曲に集中できるのでありがたいです。こういう一面もフリークナー君に似てるかな。
 曲的にはラッソはかなり苦手な部類で、苦手な声&苦手な作曲家だったため最初はほんとにとっつきづらかったです。それに楽器が耳障りでなりませんでした。ジャララ、ジージーと、この伴奏がなければどんなにか聞きやすかろうと。音楽素人の私には単調で輪郭がつかめない旋律もしんどかったです。その瞬間が来るまでは!それは本当に突然に現れました。美しさが体感されるというのか。。。そうすると不思議なもので単調に感じられていた旋律が、それが故に美しく感じられてきて・・。海の波が繰り返し寄せては返すように、この曲も高く低く繰り返し語りかけてきます。高ぶる心をなだめるように、落ち込んでいるときはなぐさめるように、繰り返し繰り返し。中でもソプラノとテナーの旋律がとりわけ綺麗です。だからソプラノは軽すぎる声でも透明すぎる声でも明るすぎる声でもやさし過ぎる声でもだめ。女声とは違う少年の毅然とした声でありながら、厚みと奥行きのあるソプラノでなければこうは感じられなかったろうと思ってしまうのです。
 ここで名前の出ている子達はかなりの子が2000年に来日しています。フィリップ君もその一人。でも私はあまり印象に残っていませんでした。アルトのトム君はちょっと体格の良い子でメンデルゾーンのモテットでアルト・ソロの見せ場で歌っていたので覚えています。かなり風格があり変声が近いかと勝手に思っていましたが、2002年時点で歌っていたんですね。このがんばってくれた二人に拍手を送りたいです。
 ところでこのタイトル邦訳すると「懺悔の詩篇」となりますが、これをダッハウのお城で録音したのは何か意図があってのことなのかもしれないと思います。ダッハウはナチスの強制収容所があったところですから、「懺悔」なのでしょうかね。。。。 (by Wing) 2003/06/08 up 
 CD

2000
 カンタータ「天涯。」(島田雅彦:作詞/三枝成彰:作曲) (Sony Music Japan SICC 195) 22-10-2000 Suntory Hall, Tokyo / 大友直人(指揮)

Ludwig Mittelhammer (boy soprano)

 2000年のテルツ来日の後、ルートヴィッヒ君のみが再来日して参加した盛田昭夫メモリアルコンサートのライブ録音です。ボーイソプラノの出番は3箇所と多くはありませんが、「ぼくは祈っていたんだよ。死んだ人があの世で退屈しないように。なぜ地球は丸いか知ってる?別れた人同士がまた何処かで出会えるように、神様が地球を丸くしたからだよ。」と第1曲目をソロで歌い始め、存在を強烈にアピールします。このカンタータの中でボーイソプラノというのは聖なる存在の象徴として重要な位置を占めているようです。しかしなぜルートヴィッヒ君が歌うことになったのでしょうね?日本語はちょっと怪しくもありますが、美しさは満点でした。こんなコンサートがあると知っていたらなんとしても聴きに行ったでしょうが、知ったのが3年後では時すでに遅し。CDが発売され聴くことができただけでもとりあえず良しとしましょう。     (by Wing) 2005/11/25(Friday)up
 CD

2000
  Die schonsten Strauss-Melodien (KOCH MUSIC 324 495) (C)&(P)2000/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.HURRAH, DIE SCHLACHT MITGEMACHT (EINZUGSMARSCH) AUS "DER ZIGEUNERBARON".....2:50
2.AN DER SCHONEN BLAUEN DONAU, WALZER OP.314.....5:24       3.FRUHLINGSSTIMMEN-WALZER.....5:35       4.KUNSTLERLEBEN.....5:33       
5.WIENER BONBONS.....5:17       6.SPAHRENKLANGE.....5:57       
7.LEICHTES BLUT.....2:44       8.KAISERWALZER.....6:24       9.DORFSCHWALBEN AUS OSTERREICH.....6:22     
10.MORGENBLATTER.....7:20       11.DELIRIENWALZER.....6:24       
12.SEID UMSCHLUNGEN, MILLIONEN.....6:32

 テルツのシュトラウス・・・。下手でも変でもないのですが、最初に聞いたときはなんとなく違和感がありました。これより以前の録音でもう1枚テルツのシュトラウス集がありますが、それを聞いたときも同じような感覚に捕らわれました。それもこれも、シュトラウスはウィーン少で慣らされてしまっているからなんでしょうね~。テンポ、発音、発声、歌詞、それらがみんな私の中ではウィーン少仕様で作り上げられてしまっているようです。でもずーっと聞き続けて、耳に馴染んでくると「おっ、テルツのシュトラウスもなかなか」と思えてきます。けれど、同じテルツならもう1枚のシュトラウスの方が好きかなぁ。今回の方が伴奏もアレンジも凝っているのですが、もう1枚の方が合唱の響きがよいのです。とくにソプラノの響きが違う気がします。
 それから、このアルバムでひと言発売元のKOCHレコードに言いたいことがあります。「ブックレットが簡単すぎ!」。だって曲目が書かれた見開きで終わりですよ。録音情報も伴奏の演奏者名もない。ぬゎーんてこと!手抜きぢゃないですか~。ジャケット写真もモーツァルト&メンデルゾーン集の使いまわしだし!!プンプン。そうそう、ジャケット写真と言えば気になることが。。。これ、(C)&(P)2000とあるのですが、なんとなく合唱の声がジャケット写真の頃の年代、つまり1990年頃のように聞こえなくもないんですよね。録音詳細がないけれど、ほんとに2000年なのかなぁ?まぁ10年も寝かせはしないかな・・。
 何はともあれこのアルバム、好き嫌いはまぁ聞いてみていただいて・・・という感じですかね。 (by Wing) 2003/05/11 up 
 CD

2000
QUARTETTO ITALIANO DI VIOLE DA GAMBA (Winter&Winter 910 053-2) 2000年録音 / 指揮者?

4.In dulci jubilo.....2:39       
8.Puer natus in Bethlehem.....1:03       
18.Das alte Jahr vergangen ist.....1:55       22.Christ lag in Todesbanden.....3:26       26.Jesu, meine Freude.....3:25

(ソリスト)Tim Fricke, Markus Gnadl, Ludwig Mittelhammer, Thomas Timmer

 これは弦楽(VIOLE DA GAMBA)がメインのアルバムなので、テルツの声が聴けるのは27曲中5曲です。そして4人だけの合唱です。このソリスト4名は全員2000年に来日しました。ティム君がアルトで他の子は皆ソプラノでした。
 このアルバムはバッハのコラールを集めたもののようです。それを、ヴィオラ・ダ・ガンバのみで演奏しています。音楽にうとい私には、このことがどのくらい価値のあるものなのかわからないのですが、通常オルガンで演奏されるこれらの曲をヴィオラ・ダ・ガンバで演奏したことで、礼拝の一部であったコラールにまた違ったオリジナリティと芸術性が再発見されたそうです。なーんてこんなこ難しい話、私が訳せるわけがありません。実はブックレットにちゃんと日本語訳が載っていたのです。さらに絵画が挿絵になった芸術的なブックレットは、紙質も高級で、紙製のケースと一体になった非常に凝ったつくりになっています。ちょっとした絵本のよう。こんなアルバムにテルツも参加しているわけなのです。なぜ、全部ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏だけにせず、vocalを入れたのか?その真意はわかりませんが、こういう場面で抜擢されるテルツってすごいなーって感じました。
 さてところで、テルツの活躍はというと、ヴィオラ・ダ・ガンバと一緒に4名でしっとりと歌い上げています。In dulci jubilo 以外は音程が低めの曲、アルトがメインの曲が多いです。私の中では、「こういうちょっと変わったアルバムもあるかな」ということで押さえておくといった位置付けになっています。 (by Wing) 2003/02/02 up 
 CD

1999
  Gabrieli Superiore : Motetten & Canzonen von Giovanni Gabrieli (Verlages Klaus-Hurgen Kamprad VKJK0019) 1999年10月22-24日録音

5:Cantate Domino canticum novum.a8          
6:Jubilate Deo omnis terra.a8             8:Jubilate Deo omnis terra.a10             9:Hodie completi sunt dies Pentecostes.a8        
11:Misericordia tua.a12             13:Laudate Deum Dominum.a14

総指揮:Holger Eichhorn
ソリストのみ参加
(Sopran) Stefan Pangratz, Ludwig Mittelhammer, Thomas Timmer

 このアルバムにはテルツのソプラノソリスト3名が参加しています。半分以上は器楽曲ですが、6曲歌っていて、そのうち4曲はばりばりのソロが入っているので、持っていて損はないと思います。
 とくに8曲目「Jubilate Deo」では、ルートヴィッヒ・ミッテルハマー君トーマス・ティマー君のすごい掛け合いを聴くことができます。モーツァルトの「アレルヤ」みたいな迫力があり、ハイソプラノの応酬で聴き応え十分。でもこの二人声が似てて、どっちがどっちかいまいちわからないんですよね。ちなみに、二人は2000年の来日メンバーで、ルートヴィッヒ君はソプラノのトップでしたし、トーマス君はアルトでした。この録音は来日のちょうど1年前になるわけですね。ルートヴィッヒ君は、生でその声を聴くことができた私にはとても思い入れの深い子なので、こうやって録音になって登場してくれたことは非常に嬉しいです。
 そしてシュテファン・パングラーツ君!シュッツやシーダーマイヤーのCDでもソロをとっていましたが、ここでも大活躍です。この時期本当に彼は円熟した絶頂期だったんでしょうね。このアルバムではソプラノだけでなく、とくに9,11曲目では味のある中音も聴かせてくれます。5曲目の「Cantate Domino」は結構印象深い曲なので、しばらく聴いてると「カン♪ターテ♪」とか口ずさんでしまうかもしれません。円熟すると声が太くなる子も多いですが、彼の場合はそれほど太くならずに艶っぽさが増すタイプですね。・・・でも、この録音が最後かなぁ。もっといっぱい聴きたかった。(by Wing) 2002/12/15 up 
 CD   Augustiner-Chorherrenstift Weyarn ・ Klange aus dem alten Musikarchiv (MUSICA BAVARICA MB 75114) 録音年不明/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

4.Joseph Myslivecek: Laudate Dominum fur Soli, Chor und Orchester.....3:18       
5.Franz Gleissner: Offertorium fur Soli, Chor und Orchester.....4:23

 短い曲だというのにテルツここにあり!って感じ。出だしを聞いた瞬間テルツだということを認識させられます。そしてソプラノソリストがかなり上ずった声をしていて目立っているので、それに引っ張られてか、合唱もかなり上ずっているような・・・でもこの上ずっていながらも、本質的にはきれいで、どこまでも上っていってしまいそうな声、聞いたことあるような気がするんですよね。。。LDのアポロとヒュアキントゥスでヒュアキントゥスを演じたセドリック君ってこんな声ではなかったかな??録音年など一切の情報がないのでわからないですが、とりあえず合唱から推測すると80年代っぽいです。それにしても7分半は短い・・あっという間に終わってしまいました。紹介もしかり。     (by Wing) 2003/06/15 up 
 CD

1999
  JOHANN BAPTIST SCHIEDERMAYR (1779-1840) (MUSICA BAVARICA / MB75125) 1999年6月4-5日,8月27日録音

<4-11:Messe G-Dur mit Graduale und Offertorium op.33>
4:Kyrie             
5:Gloria            
6:Graduale"Salvum me fac"             
7: Credo            
8:Offertorium             
9:Sanctus             
10:Benedictus             
11:Agnus Dei             
12:Laudate Dominum aus Vesperae op.42        
13:Offertorium "Domine exaudi"op.35

指揮:Gerhard Schmidt-Gaden
ソリスト:
(Sopran) Stefan Pangratz, Daniel Hinterberger/(Tenor) Simon Schnorr/(Bass) Martin Danes

 MUSICA BAVARICAシリーズの1枚。このシリーズはアルバム全曲がテルツではないことが多いので、アタリハズレがありますが、これは「アタリ」です!まず、ソプラノがシュテファン・パングラーツ君、そしてテナーにはジーモン君の名前が・・・と、いうわけで私的には大アタリなのでした。
 曲もハイドンのミサ曲のように牧歌的な素朴さが感じられてとても聴きやすいです。とくに8曲目、13曲目のOffertoriumは、やわらかい曲を円熟期に入ったシュテファン君が「ツヤツヤきらきらん」って歌い上げていて、すんごくきれい。この2曲が聴けるだけでも、このCDは価値があります。彼はシュッツの録音の頃よりもずっと声に深みが増して艶が出ています。彼の声ってほんとステキに響くんですよね♪
 そして、シュッツのアルバムでは影の存在になってしまっていたダニエル君。ここではちゃーんとソロが独立しています。彼もシュテファン君ほどではないですが、かなりの実力派ですね。記載では4,11曲目が彼のソロになっていますが、どうも10曲目の「Benedictus」も彼のように思います。
 10曲目自体にはソロの記載はありません。でもソロの曲です。そしてアルトソロがちょっぴり入ります。それがけっこういい声してるんですよね~。何の記載もないのが至極残念。だって12曲目でも最後の方にほんのひと声だけですがすっごく艶っぽいアルトが入るんですよ。うーん誰なんだ?!
 11曲目の「Agnus Dei」ではジーモン君のテナーを満喫し、全体を通して沸き立つようなテルツの合唱を楽しみ、幸せにひたれる1枚になっています。(by Wing) 2002/12/15 up 
 CD

1998
  HEINRICH SCHUTZ : GEISTLICHE CHORMUSIK (CAPRICIO 10 858/59)
Tolzer Knabenchor, Leidung:Gerhard Schmidt-Gaden
Aufnahme: Pfarrkirche Maria Himmelfahrt Bad Tolz, 18.-20.9.1998 und 16.-18.10.1998
(Sopran) Stefan Pangratz, Daniel Hinterberger, Maximilian Hinz
(Alt) Andreas Burkhart, Pascal Stolper
(Tenor) Harry Geraerts, F.Andreas Weller, Andreas Schulist
(Bass) Michael Pospisil

CD1
1.Es wird das Scepter von Juda. a5
2.Er wird sein Kleid in Wein waschen. a5
3.Es ist erschienen die heilsame Gnade Gottes. a5
4.Verleih uns Frieden genadiglich. a5
5.Gib unsern Fursten. a5
6.Unser keiner lebet ihm selber. a5
7.Viel werden kommen. a5
8.Sammlet zuvor das Unkraut. a5
9.Herr, auf dich traue ich. a5
10.Die mit Tranen saen. a5
11.So fahr ich hin zu Jesu Christ. a5
12.Also hat Gott die Welt geliebt. a5
13.O lieber Herre Gott. a6
14.Trostet, trostet mein Volk. a6
15.Ich bin eine rufende Stimme.a6
16.Ein Kind ist uns geboren. a6
17.Das Wort ward Fleisch. a6

CD2
1.Die Himmel erzahlen die Ehre Gottes. a6
2.Herzlich lieb hab ich dich, o Herr. a6
3.Das ist je gewislich wahr. a6
4.Ich bin ein rechter Weinstock. a6
5.Unser Wandel ist im Himmel. a6
6.Selig sind die Toten. a6
7.Was mein Gott will. a6
8.Ich weis, das mein Erloser lebt. a7
9.Sehet an den Feigenbaum. a7
10.Der Engel sprach zu den Hirten. a7
11.Auf dem Gebirge hat man ein Geschrei gehoret. a7
12.Du Schalksknecht. a7

 これは、シュテファン・パングラーツ君のソロ集と言っても過言ではないでしょう。「ついに出たかシュテファンのアルバム!」という感じで、CDが出るやいなや手に入れました。彼の声は、バッハのカンタータ集で大活躍のマルクス・フーバー君の声と似ているような気がします。透き通っていて、柔らいくせに芯がある。そして繊細。きっとシュミット・ガーデン先生お気に入りの声だったでしょうね。
  声と言えば、ソリストの一人、マクシミリアン・ヒンツ君はちょっと苦手。実力はありますが、女性っぽい太いソプラノで、クリスチャン・フリークナー君の後期のような雰囲気です。フリークナー君も若い(?)頃の録音では来日した時より線が細かったですから、もしかしたらヒンツ君もそういうタイプなのかもしれません。Disk2の1,2曲目を聴き比べてもらうとシュテファン君とヒンツ君の声質の違いが一目(一耳)瞭然で面白いですよ。ダニエル君はなかなか好みのタイプですが、なにぶんこのアルバムはシュテファン君中心なのでちょっと影のうすい存在になってしまっています。
 伏兵はアルトのアンドレアス・ブルクハルト君ですね。このアルバムではソプラノ陣というかシュテファン君の引き立て役のように存在するアルトですが、Disk2の11曲目は、唯一、ソプラノ無しでアルト二人の掛け合いが聴けます。鼻にかけて伸ばすところなんて、すんごい艶っぽく、ゾクゾク~っときます。
 アルバム全体を通してソロが多く、旋律も綺麗なものが多くて聴き応え充分なのですが、難点は、雰囲気の似ている曲がCD2枚に渡って続き、迷宮に迷いこむがごとく曲の区別がつかなくなってしまうこと。。。同じくシュッツのクライネ・ガイストリッヒェ・コンツェルトシリーズでは、ヴィテック君やフリークナー君といった強烈な個性のソリスト陣が一曲一曲引き止めるがごとく歌っていましたが、ここでのシュテファン君は軽やかに、そしてサクサクと歌い上げてゆくため、サラ~っと聴けてしまうのです。でも聴く毎に、じんわりと良さが沁みてくるアルバムです。   (by Wing)2013/06/01 sat up
 CD

1998
  In terra pax : Friedensmusik - Festmusiken zum Westfalischen Frieden (ambitus amb 97 920) recording: 25.-27.10.1998 / Musicalishe Compagney & Holger Eichhorn

1.P.F.Boddecker: TeDeum laudamus.....12:02
2.H.Schutz: Verleih uns Frieden genadiglich.....4:13
3.J.A.Herbst: Danket dem Herren.....8:30
4.H.Schutz: Herr, der du bist vormals gnadig gewest deinem Lande.....13:23 
5.T.Selle: Lobet den Herrn in seinem Heiligthum.....14:40

Knaben-Solisten: Ludwig Mittelhammer, Thomas Neumeier

 このアルバムは、詳細も知らぬまま聴いてみて全身に電流が走るかのごとく衝撃を受けたものです。「何なのこの美しいソプラノは~!!すごい好みの声だわ~~」とその声に聴き惚れました。しかし何となく聴き覚えのある声で、「うーん、StefanかLudwigでないかしら??」と推測しつつ確認してみると、まさにそのLudwigでした。彼は変声が早かったためしっかりと声を堪能できる録音があまり残っておらず、ここまで私好みの声だったとは認識していませんでしたが、この録音を聴いて惚れ直しました。柔らかく繊細にふわぁっと響かせながらも、クリスタルのような硬質な煌きも秘めている。そんな彼の声がここでは目一杯楽しめます。1998年といえばテルツが来日した2000年より2年も前、Ludwigはかなり小さかったでしょうね。確か1988年生まれだったはずですから、このアルバムの録音時は10歳のはず・・・・。それでこれだけサクサクと歌ってしまうとは、さすがは音楽一家に育った少年。変声が早かったことが惜しまれてなりません。それにしてもこんな録音があったのですね~。5年ほども気付かずにいたとはぬかっていました。
 テルツからはLudwig MittelhammerとThomas Neumeierの2名がソプラノとして参加しています。もちろんThomas Neumeierもしっかり歌っています(彼は私の大好きなアルバムのひとつである”Musikalische Schatze”でもちょっぴりですがソロを歌っていますね)。全編を通して各パート1~2名で歌われており、シュッツのクラネガイストリッヒェ・コンツェルトみたいな雰囲気のアルバムです。実際シュッツの曲も2曲あります。でもアルバムとしてはシュッツのものよりもずっと馴染みやすいと思います。ソロ好きの方にはお薦めの1枚。ただ3曲目のみはソプラノを男性のソプラニスタが受け持っているので少年たちの歌声は聴くことができません。        (by Wing) 2005/08/26(Friday)up 
CD

1997 
  WILFRIED HILLER: PETER PAN - MUSIKALISCHE ABENTEUERREISE (Deutsche Grammophon 457 828-2)CD2枚組 rec. 29,30.November 1997 / Musikalische Leitung: Werner Seitzer / Inszenierung und Erazhler: August Everding

<少年の配役だけ>
John Darling: Sebastian Wolfl
Michael Darling: Simon Kaps
Die verlorenen Jungs: (Tolzer Knabenchor) Sebastian Roch, Maximilian Rapsch, Claudio Onida, Michael Englmeier, Martin Summer, Daniele Onida

 これは「こういうのもあります」的アルバムです。ピーターパンだけあって少年たちの出番は比較的多いのですが、ほとんどがセリフ的。アリアや歌という雰囲気のものはほとんどありません。せめてピーターパン役も少年だったら良いのですが女性か少女が演じてます。ドイツ語もわからないので、実際のところ持っているという実績だけでほとんど聴いてはいません。インデックスの記述も長々しいので書くのをサボりました、すみません。テルツのメンバーも聴いたことの無い名前ばかりです。ミュージカル選抜メンバーといったところでしょうか。              (by Wing) 2006/09/08(Friday)up
 CD   Musikalische Schatze:Unveroffentlichte musik aus derkathedrale von malta Vol.2(KREUZPLUS:Musik  Best.Nr.1643)1997年発売

1~5   Confitebor(Ms.297): Renigno zerafa(1726-1804) 
6   Salva Regina(Ms.72): Vincenzo Tozzi(?1612-?1675)
7~11  Landate Dominum(Ms.144): Anonym      
12   O Bone Jesu (MS.14):Giacomo Carissini(1605-1674)
13~15 Nisi Dominus(Ms.481): Francesco Azopardi (1748-1809)

Solisten: Tolzer knabenchor /Maximilian Hinz (soprano) 1~5/Stefan Meier (soprano), Peter Leiniger (Soprano 2)/6 Johannes Hauer (Soprano) 7~11Klaus von Gleissenthal(Soprano), Johannes Hauer (Soprano 2),Thomas Neumeier(Soprano 3) 12Stefan Meier (soprano), Peter Leiniger (Alt)
 CD

1997
  LES INEDITS DE LA CAHTEDRALE DE MALTE(D2585 SM 44) 1997年録音。

1-5  Benigno Zerafa(1726-1804); 
Confitebor 6   Vincenzo Tozzi(1612-1675);
Salve Regina 7-11 Anonyme; Laudate Dominum 12  Giacomo Carissini(1605-1674); 
O Bone Jesu 13-15Francesco Azopardi(1748-1809); 
Nisi Dominus
指揮:Wolfgang Schady

ソリスト:(sop)Maximilian Hinz,Stefan Meier,Johannes Hauer,Klaus Von Gleissenthal,Thomas Neumeier
      (Alt) Peter Leiniger

 このCDのタイトルを訳すとしたら「マルタ大聖堂の非公表の音楽」とでもなるのだろうか?非公表にするには惜しい曲ばかりである。副題が「子供の独唱のための作品」とあり、その通り独唱と重唱ばかりで構成される。興味深いのはこれらの楽譜を改訂?(revised)しているのがオックスホード・ニューカレッジchoの指揮者エドワード・ヒギンボトムであるということだ(同姓同名の別人だったらごめんなさい)。
  しかしソリスト陣はテルツのメンバー、テルツの実力が確固としたものであることがうかがえる。ソリストの面々は個性派揃い。好みは別れるだろうが、私は S.Meierと P.Leiniger のコンビが好きだ。とくに P.Leiniger のアルトに耳を傾けてほしい。低音の安定感、高音域を響かせる艶っぽさと言ったら背スジがゾクゾクする。93年来日の Simon のアルトも一級品であったがそれに劣らないアルトだと思う。"O Bone Jesu" ではタイプの異なるソプラノ3人が次々と歌うので面白い。
 もうひとつすごく気になるのは、指揮がシャディ氏に変わっていること。その意味は計り知れないが、大好きなテルツなので、いつまでもシュミットガーデン先生が作り出す音の世界に浸っていたい。(by Wing) 1999 up 
CD

1996 
  Johann Sebastian BACH- 6 Mottetten (BWV 225-230) ten Records A152 GEMA 録音年月日-1996年10月5日ー6日 Mitschnittにてライブ録音(プライベート盤)
 
1. Singet dem Herrn ein neues Lied BWV 225 ---- 13:36 
2. Der Geist hilft unsrer Schwachheit auf BWV 226---- 07:58      
3. Jesusu meine Freude BWV 227----19:26      
4. Furchte dich nicht BWV 228 ----08:50      
5. Komm Jesu, komm BWV 229----08:54      
6. Lobet den Herrn, alle Heiden BWV 230 ----07:00

指揮:Gerhard Schmidt-Gaden
ソリスト:
(Soprano) Matthias Ritter, Stefan Pangratz, Manuel Mrasek/(Alto) Maximilian Fraas, Matthias Schloderer/ソリスト情報:Henrich's Tolzer Knabenchor Page より(※CDには記載されていないため) (by Wing) 2002/12/01 up

 大好きなバッハのモテットをテルツのCDで聴ける幸福。私はこの瞬間をどんなに待ち望んでいたことでしょう。思い起こせば、「バイエルンの天使」時代のソリストが歌っているバッハのモテットのテープを聴きながら、「あーこの声は誰の声なんだろう?」「CD出してくれないかなぁ」と待ちつづけて10数年、時代は違うとはいえ、やっとテルツのバッハのモテットをCDで手に入れることができました。しかもソリストはお気に入りのリッター君シュテファン君。自主制作版なので昔だったら日本にいては手に入らなかったかもしれません。でもインターネットの力は偉大!技術の進歩に大感謝です。
  さてCDはというと、躍動感があり実力も満足がいくものになっています。聴いていると2000年来日時にモテットを歌ってくれたのが蘇ってきます。早いテンポ運びで、あのテルツ独特の子音を響かせながら快調にとばしていっているなぁと音に酔いしれていると、時として優雅にゆったりとスローテンポになる。フェードアウトするようにピアニッシモになった響きなども正確に丁寧に奏でられるのを聴くと、言い知れない程の感動が湧き上がります。テルツというと元気なフォルテッシモというイメージがありますが、2000年のコンサートで生テルツのピアニッシモ合唱を聴いて(変な表現ですみません)、「なんて美しくて繊細なんだ」と感動したことを思い起こしました。
  知り合いに長く男性合唱をやっている方がいて、バッハがお好きなのですが、その方にモテットは歌わないのですか?と聴いたところ、モテットは難しくてとおしゃっていました。楽器で演奏するかのごとく作曲してあるため人間の声で演奏するのは難しいのですよということでした。そんな難しい曲をこんな風に感動を与えてくれる演奏をするテルツはすごい!と素直に感嘆した私なのでした。
  ただ願わくばアルトはペーター・ライニガー君の声で聴きたかった。時代がもう少し前なら、ジーモン・シュノール君の声で!!そして、BWV228などもアウグスブルクの演奏のようにソロ交じりの演奏で聴きたかったと欲張りな私は思ってしまうのでした。
  ソロの部分はそれ程多くはありませんが、ソプラノのメインはおそらくリッター君です。BWV225のソロなんてほんと上手!だから彼に違いないと思います。そしてBWV227の「guten nacht ~♪」の可憐なソプラノはシュテファン君ではないかと。。。彼の繊細な声好きです。また同じ227の「so aber Christus ~♪」のA,T,B3重唱、私は最初ペーター・ライニガー君かと思っていましたから、それくらい実力ある子なのでこの艶っぽいかけ合いは聴きごたえがあります。これはテルツのCDの中でもお薦めの1枚ですので、皆さんも機会がありましたら是非聴いてみてください。 (by Wing) 2002/12/01 up
 CD

1996
   
 CD

1996
   
 CD

1995
  GUNTER STRACK & TOLZER KNABENCHOR - DANIELS LIED (EDEL 0029502EDL) (P)1995 / director:?

1.WEIHNACHTSLIED.....0:58       
*2.STILLE NACHT, HEILIGE NACHT.....2:41       3.ES WAR EIN GESEGNETER ABEND.....5:44      
*4.MORGEN, KINDER, WIRD'S WAS GEBEN.....2:37   
5.SPUREN IM SAND.....1:30       
*6.MACHT HOCH DIE TUR.....3:21       
7.ALS DAS CHRISTKIND ZUM ERSTENMAL LACHELTE.....4:58       
*8.DER MOND IST AUFGEGANGEN.....2:51 
9.DER ZAUBERRUBEL.....8:05       
*10.LEISE RIESELT DER SCHNEE.....2:38       
11.DANN KAM DER ZEITUNGSVERKAUFER.....6:36   
*12.VOM HIMMEL HOCH, DA KOMM' ICH HER.....2:52  
13.PELLE ZIEHT AUS.....8:36       
*14.O DU FROHLICHE.....3:09       
15.DIE WEIHNACHTSGESCHICHTE NACH DEM EVANGELIUM LUKAS.....2:30       
16.O TANNENBAUM(INSTRUMENTAL).....0:58

 中央にで~んとオジ様がいるのを別にすれば、かなり魅力的なジャケットのCDです。中央の少年がメインソリストとして大活躍?!という期待感も高まります。。。でもねぇ~、まんまとその期待は裏切られました。ソロはほとんどないばかりか、内容の半分はオジ様の語りでした。英国でいうところのレッスン&キャロルみたいなものなのでしょうか。ドイツ語がわからないので何を語っているのかわかりません。あ~でも、ジャケットからの期待感が大きかっただけにガックシ・・・
 気を取り直してテルツの演奏部分だけに耳を傾けてしまいますと、ハーモニーの美しさはかなりのもの。声の質が揃い、元気さを抑えながらも厚みを感じる響きでエレガンスにクリスマス曲を歌っています。6曲目と12曲目にはソロも入ります。でもでもアっという間に終わっちゃう。あーーー、欲求不満ナリ。
 そして演奏とは無関係のところですごーく気になるのが中央の少年は誰?ということともに、ベストの制服もあったの?!ということ。ワッペンがどー見ても同じなんですもの!こういうのも可愛いいんでない?
 最後になりましたが、* 印がテルツの歌っている曲です。       (by Wing) 2004/11/14 up 
 CD

1994
  Henry Purcell: Anthems & Hymns (SONY CLASSICAL SK 53 981) 1994年1月録音/指揮:Gustav Leonhardt

1.Rejoice in the Lord Alway.....8:10       
3.Praise the Lord, O Jerusalem.....9:09       
5.O Praise God in His Holiness.....8:38       
8.My Beloved Spake.....11:22       
10.In Thee, O Lord, do I put my Trust.....11:43

 テルツとパーセル・・・。あまりイメージ的にマッチしていなくてしばらくほっておいたのですが、やはり興味には勝てずついに手を出してしまいました。聞いてみると、これが意外や意外、かなり良かったです。指揮がレオンハルト氏なのでシュミット・ガーデン先生が指揮するときのテルツとはまた一味違う合唱のような気がします。ちょっとヨソいき?という風。いつでもどこでも印象的なテルツ合唱が、ここでは目隠しで聞かされたらよーく聞かないとわからないかもって感じでしたので。でもカンタータで一緒にやってきたこともあり、相性が良いようです。そしてパーセルというとイギリスの聖歌隊と思い込んでいましたが、宗教曲でも明るくて華やかなメロディが多いパーセルはテルツの合唱が映えるんだなぁって思いました。そう言えばディドとエアネスはテルツのレパートリーですしね。珠にキズなのは、テルツの合唱が聞けるのがほんのちょっぴりってことですかね。ほとんどの部分はソロの男性陣ががんばっています。  (by Wing) 2003/06/29 up 
 CD

1996
1979
  M.Haydn: Herrenchiemseer Festkantatte (MUSICA BAVARICA / MB75119) 1979年,1996年5月13-14日録音

LEOPOLD MOZART: Cantata "Surgite, mortui" 1979年録音
5.Rezitativ:Surgite, mortui       
6.Aria:Vennite ad me       
7.Chor:Laudate Dominum
JOHANN MICHAEL HAYDN: Herrenchimsser Festkantatte 1996年録音
8.Rezitativ:Auf, erbachet sur Freude      9.Chor:Wie die Morgensonne       
10.Rezitativ und Arioso:Ja! Erhebet ihr Bruder      
11.Arie:Der gute Gott dort oben       
12.Rezitativ und Arioso:Doch! Gesellet zum Dankgebete
13.Arie:Gottes Segen lachle Dir       14.Rezitativ:Ha! Was erblicke ich?       15.Arie:Rondo. Weisheit und Religion       16.Rezitativ:O wie glucklich       17.Chor:Wonnentrunken opfern wir


指揮:Gerhard Schmidt-Gaden/ソリスト:(Sopran) Matthias Ritter 8-17/(Bass) Heinrich Weber 5-7,Ulrich Wand 8-17

 MUSICA BAVARICAシリーズの1枚。リッター君好きの人には見過ごせない1枚でしょう。
 モーツァルト父の曲は1979年録音で、テルツは5曲目のレチタティーヴォにアルトソロがひと声と7曲目の合唱に参加しています。でもちょっぴり聴けるソプラノ、アルトのソロはなかなか。ソプラノくんはまだ洗練されきれていないテルツ70年代ムードが漂っていて良いですが、アルトくんはおもいっきり良いです.。 誰なのかなぁ?ソリスト名が知りたいところですね。
  ハイドン弟の曲にひとたび変わるや、いきなりリッター君のレチタティーヴォが始まります。7曲目と8曲目では70年代から90年代へひとっとび。ソリストの個性の違いかそれとも年代による雰囲気の違いかは判別しがたいですが、なんとなく70年代はまだ荒削りさがあるなぁ~と思わなくも。でもそこがまた魅力だったりもするのですけどね。こんなアクロバティックな楽しみ方もできるおいしい構成になっています。
 さてそんなわけで、ヘレンキムゼー・カンタータはリッター君はものすごーく洗練されたソロがいきなり来るわけです。この曲ほとんどソプラノとバスのソロカンタータの感があります。ソプラノなんて7分と8分のアリアがあるのですから!もちろんレチタティーヴォにもほぼ毎回登場。曲調はというと、晴れやかで華やかな、でも根っこはドイツちっくっていう感じです。ヘレンキムゼーって確か湖とルートヴィッヒⅡ世縁のすごくきれいなお城があるところですよね。そのお城のホールでこの曲をテルツで聴きたい!なーんて思っちゃいますね。
 ただ正直なところを言うと、96年のリッター君はすごーく上手なんです。ほんとうに上手なんです。が、私的にはもちっと荒削りで透き通った『少年』って感じの歌声が好きなんですよね~。カムバーック、94年リッター!・・・でもまぁ、こうやって成長を楽しめるのもテルツの醍醐味ですね。 (by Wing) 2002/12/22 up 
 CD

1996
BUCH MASS IN B MINOR (hyperion CDA67201/2) 1996年録音2枚組。

曲名はパロット版参照。
B-S MANUEL MRASEK, MATTHIAS TITTER B-A MAXIMILIAN FRAAS, MATTHIAS SCHLODERER

 バッハは好きな作曲家の一人ですが、どうもこのロ短調ミサはとっつきにくい・・・という印象の曲です。それにこのとっつきにくさを増すように、テルツのソリストくん達の声がリッター君以外私の好みからかなり外れているのです。すごく大人っぽいような、そして独特な雰囲気をもったというか。。とくにマヌエル・ムラゼック君。次にマキシミリアン・フラース君マヌエル君はソプラノですがアルトかと感じるような声で、歌い方がものすごく、何というか、特徴的。マキシミリアン君は男性アルトかと思うような雰囲気をかもしだしています。
 むーん、と思いつつ何気なくブックレットを見ていると、総指揮者のロバート・キングさんの話に目がとまりました。
『 自分はバッハの時代の音楽を再現したかった。バッハは自分が作曲した聖歌には必ず少年ソプラノとアルトを起用した。当時の少年達の変声時期は今より遅かっただろうけど、彼は14~16歳の声を起用しただろうから、それは肉体的には現在の12~14歳の少年に相当する。音楽性に関しては年齢よりも生まれつきの才能の方がより重要だからあまり気にしなくていいだろう。より重要なのはイギリスのコリスター達によくあるような"white"(天使?)の頭声ではなく、大陸系の、より強い胸声を起用すること!それからソプラノだけでなく"unique sound" & "astonishing timbre" な少年アルトを起用すること!!』.....というようなことが書いてありました。(多分)しかも、ソプラノも第1ソプラノではなく第2ソプラノが重要ポジションを占めているよう。。。(つまりはリッター君ではなく、マヌエル君ということですね。)
 なるほど、だからこういったソリスト陣が選ばれてこういった役割分担をしてるんだ~、とこれを読んでちょっと納得したわけです。だってソリスト写真がありますが、みんなすごく大人っぽいし(マキシミリアン君を除き)、そういう声ですから。
 ですが!バッハの時代を再現するとこういう形になるならば、私的にはそうじゃなくてもいいかなぁなんて思いつつ、参加しているメンバー名が全部記載されているので、「私だったら、ソプラノはリッター君シュテファン・マイヤー君シュテファン・パングラーツ君で、アルトはアンドレアス・ブルクハルト君ペーター・ライニガー君だよな~」なんて勝手に想像を膨らませ、別の楽しみ方をしてしまいました。 (by Wing) 2002/12/29 up
 
 CD

1995
  F.C.Bayern,Andrew White und der Tolzer Knabenchor-die schonsten Weihnachtslieder(POLYDOR 5290117-2) 1995年録音

1.Stlle Nacht  
2.Merry Chistmas  
3.Oh du frohliche  
4.Kling.glockchen kling  
5.Leing,vieslt der Schnee  
6.Kommet ihr Hirten  
7.Oh,Tannenbaym  
8.Sussen die Glocken  
9.The kinderlein kommet  
10.All fahre wieder
CD

1995 
J.S.BACH : Cantatas Nos.27,34 & 41 ・ GUSTAV LEONHARDT (SK 68 265)  録音:1995年

1-6:Wer weis,wie nahe mir mein Ende BWV27  
7-11:O ewiges Feuer,o Ursprung der Liebe BWV34  12-17:Jesu,nun sei gepreiset BWV41

Sopran: Matthias Ritter, Johannes Pohl
Alt: Jonas Will, Michael Sapara

 「バッハのカンタータ」といえば「TELDECのアーノンクール&レオンハルト版」がすぐに思い浮かぶ。しかしこのCDはその全集の1枚ではなく、レオンハルトが別に録音したものである。全集の方の該当するナンバーを持っていないため、指揮者・演奏者を調べることができないが、なぜ同じものをテルツ起用で録音したのかそのへんの事情を知ることができると興味深いのだが。
 このCDの聴きどころは何といってもBWV41での Ritter の7分にも及ぶアリアであろう。彼は’94年のハイドンからCDにその名をあらわし、’96年のロ短調ミサでも歌っているが、’97年のマルタ大聖堂のCDではその名がなくなっている。おそらくその頃変声してしまったのだろう。つまり’95年録音のこのCDは彼の全盛期なのだ!少年の声の刹那の輝きをかみしめたい。
 アルトはといえば、私の大好きな Simon がいなくなってしまった。。。。しかし、テルツのソリスト層の厚さには本当に驚かされる。しっかり別のソリストが歌っている。そして共通して感じるのは、アルトの音域の広さとその堂々たる歌いっぷりだ。(by Wing) 1999 up 
 CD

1994
  Heilig Kreuz in Donauworth・Musikschatze der alten Benediktinerabtei (MUSICA BAVARICA MB 75112) テルツ担当の分は1994年7月録音。

Johann Brandl(1760-1837) Te Deum D-Dur fur Soli, Chor und Orchester
1.Te Deum laudamus  
2.Tu Rex gloriae   
3.Tu ergo quaesumus   
4.Miserere nostri Domine   
5.In te Domine speravi

Johannes Pohl (B-S)
Simon Schnorr(B-A)
Anton Rosner(Tenor)
Panito Iconomuo(Bass)

 これは、チェンバロ演奏や、女声ソロ等とのごちゃ混ぜCDである。テルツはトップの5曲で参加している。
 テルツはB-Sだけではなく男声も、変な表現だが、歌うことに一生懸命で、なんだか、そこがすごくいい。「一生懸命」に好感が持てる。宗教曲なんだろうが、そういう感じは一切しない。出し惜しみしないで歌っている感じが、気持ちよく伝わってくる。
 少年ソリストたちの歌い方のなんと誇り高いことか。テルツのソリストには甘えに通じる甘さがない。プロ意識が高い、とでも言えばわかりやすいだろうか。歌うことで生きている大人のソリストと同じ姿勢を歌に感じる。Simon Schnorr君評はWingさんに任せるとして、B-SらしいB-Sの声のJohannes Pohl君でソロCDを作ってみたいと思うHetsuji病が出た。それにしてもシュミット先生の次から次へとB-Sソリストを育てる手腕はすごい。(by Hetsuji) 1999 up 
 CD

1994
 Joseph Haydn:Missa Sancti Bernardi de Offida "Heiligmesse"(SK 66 260 ) BRUNO WEIL  1994年録音

1-6:Missa Sancti Bernardi de Offida,Hob.XXII:10 "Heiligmesse" 
7-8:Mare Clausum,Hob.XXIVa:9 
9:Motetto"Insanae et vanae curae",Hob.XXI:1 No.13c
10-13:Motetti de Venerabili Sacramento,Hob.XXIIIc:5 a-d
14:Te Deum for the Empress Marie Therese,Hob.XXIIIc:2

Sopran/ Matthias Ritter
Alt/ Simon Schnorr

 このCDはテルツの合唱の歯切れ良さを味わえる1枚だ。軽快なリズムに乗って合唱がアップダウンする。そのうねりに身をまかせているのが実に心地良く、聴き終わった後に元気が補給されている。90年のコンサー卜へ行った時、彼らは各々てんでばらばらに体を揺らしながらなのに、その合唱はというと迫力満点で乱れが無くとても驚かされたことを思い出す。きっとものすごい集中力なのだろう。このCDでもそうやって歌っているのだろうかと想像するのが楽しい。  ソリストは93年に一声ぼれしたアルト、ジーモン・シュノールと伝説(?)のハンス・ブッフヒールに似たやさしいけれど芯の通ったソプラノのマティアス・リッ夕ーである。 リッターの声はきっとシュミットガーデン先生好みなのだろうなと思う。私ももちろん大好きだ。でも10曲目で、合唱の中にものすごいソプラノを響かせている人物も気になるところ。リッターではないと思うのだけど。。。  がしかし、ぜひにも聴いてもらいたいのは、ハイリヒミサの Credo 中 1:17 くらいから始まるアルトとソプラノの二重唱。出のアルトのなんと美しいことか!次にソプラノが入ると今度はぞくぞくする低音に早変わり。  また、14曲目テ・デウムをウィーン少のLPと聴き比べてみるのも興味深いところ。 (by Wing) 1999 up
 CD

1993
  Andechs ~ Musik vom Heiligen Berg (MB 75111) 1993年録音

Gregor Schreyer OSB (1719-1767)
4:Laudate Dominum aus "Sacrificium Vespertinum" Cajetan Kolberer OSB (1658-1732)
6:Asperges meⅠ aus "Introitus breves"
7:Vidi aquam Ⅱ aus "Introitus breves"   Franz Christoph Neubauer (1760-1795)
8-13:Andechser Stabat Mater f-Moll  Benedikt Holzinger (1747-1815)
15-23:Deutsche Messe G-Dur Sopran: Johannes Bartsch Alt: Simon Schnorr, Stefan Zwanzger

 これもMUSICA BAVARICAからの1枚。このレーベルのものは楽器オンリーの曲とのコンビネーションアルバムが多く、このCDもそのパターンであるので、ここでは声楽の作品のみをリストアップした。
 Neubauer と Holzinger の曲ではソロをたっぷり聴かせてくれる。とくに Holzinger の曲はソプラノ,アルト,バスのソロのための曲のようで、二重唱や三重唱で楽曲がすすんでゆく。これらは皆宗教曲のはずなのだけれど、聴いているとものすごく躍動感があり、まるでオペラのアリアの一部のように感じられてしまうことすらある。曲そのものがそうなのか、テルツが歌うからなのか?! それぞれのパートがぶつかり合い、個性を主張し合い、けれど不思議と全体として調和がとれている。なぜ?!。。。まさに、テルツの妙技である。これだからとりこになってしまうのだ。
 1993年3月録音なので、アポロとヒュアキントゥスで来日する直前である。ソリストには来日メンバーであり私の大好きな声の持ち主 Simon Schnorr がいるが、このアルバム中ではわずかに12曲目のみでその美声が聴ける。ソプラノの Johannes Bartsch はアラン君系の輪郭のはっきりした声をしている。Stefan Zwanzger はちょっとくせのあるアルトなので好みが分かれるところだろうか。(by Wing) 1999 up 
 DVD

1992
  BRITTEN: WAR REQUIEM (Deutsche Grammophon UCBG-9024) 1992年8月リューベック、聖母マリア教会にてライブ収録 / 指揮:John Eliot / テルツ少年合唱団、モンテヴェルディ合唱団、北ドイツ放送合唱団、北ドイツ放送交響楽団
 
 存在は知りつつもちょっと怪しげ(テルツはあまり歌っていなさそう)だったので敬遠していましたが、半年程前に店頭でセールのシールが貼ってあるのを見てつい買ってしまったDVDです。今でも同じ値段で売っていますが・・・。そして私が半年の間も紹介しなかったということは、まぁつまり・・・そういうことです。テルツはほとんど歌っていません。少年合唱の出番はほんのちょっぴりの曲なのです。さらに悲しいことに他の合唱団とは対の位置(教会で会衆の席を挟んで対側)に控えているため、カメラが異様に遠いのです。だから映像も米粒のようにしか見えません。よって1回しか観てません。ブリテン様、一貫して反戦主義を貫かれたあなたが崇高なご意思で作られたこの作品をないがしろにしてごめんなさい。所詮私はテルツ好き。。。。  (by Wing) 2005/03/11(Friday)up 
 CD

1993
1992
HAYDN:SACRED MUSIC TOELZER KNABENCHOR・BRUNO WEIL (SK 53 368) 1992年1993年録音。

1-2.Missa"Sunt bona mixta malis",Hob.XXII:2  3.Offertorium"Non nobis,Domine",Hob.XXIIIa:1  
4.Ave Regina,Hob.XXIIIb:3  
5-8.Responsoria de Venerabili,Hob.XXIIIc:4a-d  9.Responsorium ad absolutionem"Libera me",Hob.XXIIb:1  
10-14.Salve Regina,Hob.XXIIIb:1  
15-20.Missa brevis Sancti Joannis de Deo,Hob.XXII:7

聴かせどころのソプラノソロのパートは、たくさんあるが、女声を起用している。旋律を聴く限りでは、テルツのソリストに適していると思うので、ファンとしては、惜しい。ヴィテックがいたらなあ。(としつこい)フリークナーも抜けた後の録音だったのかなあ。出来れば、”テルツの”ソリストが出たときに、B-Sで再び録音して欲しい。曲としては、テルツに合っていると思う。19番辺りでB-Sソロがあって、違和感がないので、この位歌えるのならやっぱり女声起用は見合わせて欲しかった。(by Hetsuji) 1999 up 
 CD

1993
  MOZART:Kanons・MENDELSSOHN BARTHOLDY (340 172)  1993年録音。Gerhard Schmidt-Gaden

WOLFGANG AMADEUS MOZART
1.Alleluja.....1:33       
2.Ave Maria.....2:59       
3.Lacrimoso son'io.....2:24       
4.Nasco e il mio sol.....3:19       
5.Caro bell'idol mio .....3:45       
6.Difficile lectu mihi Mars.....1:49       
7.G'rechtelt's enk.....1:20       
8.Gehn wir im Prater, gehn wir in d'Hetz.....1:59    
9.Lieber Freistadtler, lieber Gaulimauli.....2:25     
10.O du eselhafter Martin.....2:26       
11.Bona nox, bist a rechter Ox.....1:07
FELIX MENDELSSOHN BARTHOLDY
12.Veni domine.....4:03       
<Laudate pueri>13.Laudate pueri.....4:14
14.Beati omnes.....3:21      
<Surrexit pastor bonus>
15.Chor:Surrexi pastor.....3:18
16.Duett:Tulerunt.....1:57       
17.Alt:Surrexit Christus.....0:28
18.Chor:Surrexit Christus.....2:18

 あれれ?これテルツだよね?!という第一印象のアルバムです。モーツァルトのカノンシリーズは、ものすごーくよそ行きの声で澄まして歌っているようなそんな雰囲気。でもよくよく聴くと、随所にテルツらしさが感じられます。5曲目までは割とゆったりした曲なのでお澄ましさんですが、6曲目からいよいよ本領発揮?!というか結構ノリノリになってきます。堂々たる低音から中音を響かせてるかと思うと、時にやさしく美しく、時にヒステリックにも感じられるソプラノが重なり、あーやっぱりテルツだ!と安心。 
  ところで、6曲目の「Difficile lectu mihi Mars」なんですが、私にはどーしても「やりくり必死ね!」って聴こえてしまうフレーズがあり、曲のノリの良さもあいまってそこに来るとついつい「ふふっ」って笑ってしまうんです。自分ながら怪しい奴って思います。
  11曲目の「Bona nox・・」は、たらさわさんの「こんにちは天使たち」でこの曲のエピソードを読んで以来、聴いてみたいと思っていた曲だったので聴けて嬉しかったのですが、やっぱり変な曲でした。「ベットにウンチしろ~」なんて歌ってるなんて。。。でも、このアルバムではそういう曲をかなり澄まして歌っているのでちょっとおかしい。実はこの曲、「Mozart and his Time」というアルバムでも歌われています。
 メンデルスゾーンの3つのモテットは、1990年来日時のプログラムにもあったなつかしい曲。しっかりソロの入るバージョンで歌ってくれていて嬉しいのですが、テルツのアルバムにしてはめずらしくソリストの記載がありません。ソプラノもアルトも上手なので気になるところ。ジャケット写真は1990年来日組がまだ小さいので1988~89年頃のよう。でもこのCDが出たのは1993年らしい。そしてソリスト、合唱とも1990年の聞き覚えがある声のような。。。いったいいつの録音でソロは誰なんだ~と叫びたくなってしまうのでありました。
 そんなこんなですが、このアルバムは最初から最後までソプラノとアルトの編成で合唱もソロも聴かせてくれているという、実はテルツではめずらしい企画のものです。民謡やクリスマスではそういうのありますが、宗教曲(っていうのかな?モーツァルトのは)で1枚まるまるこういったものは、あらためて見直すと無いんですよ~。ひとつ「Mozart and his Time」がそうかもしれませんが、今回は聞きなおす暇がありませんでした。(by Wing) 2003/01/19 up

  時として、テルツの強靱なのどは、少年の声のイメージを越えてしまう。粘りがあってしなやかにたくましく伸びる声が、このCDでは、W.A.Mozartの5番位の曲まで、高校生位の少女をメインメンバーにしている東欧系の少年少女合唱団の声に聞こえた。不思議な錯覚ではある。それにしても、メンデルスゾーンの曲は心を打つ。ドイツ系の合唱団なら、男声が加わり音に厚みが増すところだが、もともと表現力のあるテルツは、少年の声のパートだけで歌いきる。そして、ソロやデュエットのシーンでは特に、テルツの真価を発揮する。残念ながらソリスト名が無い。リアルタイムで聴いたCDなので、ソリスト名を聞いたような気もするが忘れてしまった。(by Hetsuji) 1999 up 
CD

1993
1992 
  Ihr Kinderlein kommet ・ DIE 34 SCHONSTEN WEIHNACHTSLIEDER ( 10 491 ) 1992/1993年録音

1:Macht hoch die Tur
2:Maria durch ein Dornwald ging
3:O Heiland reis die Himmel auf
4:Es kommt ein Schiff geladen
5:O Tannenbaum
6:Morgen,Kinder,wird's was geben! 7:Kling,Glockchen,kling
8:Last uns froh und munter sein
9:Auf,ihr Hirtensleut
10:Vom Himmel hoch,da komm ich her
11:Was soll das bedeuten
12:Es bluhen die Maien
13:Als ich bei meinen Schafen wacht
14:Hirtengesang
15:O laufet,ihr Hirten
16:Auf,auf ihr Hirten in dem Feld
17:Komm,wir geh'n nach Bethlehem
18:Viertausend Jahr verflossen sind
19:Der Heiland ist geboren
20:Kommet ihr Hirten
21:Frohliche Weihnacht uberall
22:Weihnacht,wie bist du schon
23:Am Weihnachtsbaum die Lichter brennen
24:Es ist ein Ros' entsprungen
25:Zu Bethlehem geboren
26:Freu dich,Erd und Sternenzelt!
27:Vom Himmel hoch,o Englein kommt
28:In dulci jubilo
29:Still,still,still,weils Kindlein schlafen will
30:Ihr Kinderlein kommet
31:Wach,Nachtigall,wach auf
32:Last uns das Kindlein wiegen
33:Seht das kleine,seht das reine Kindlein
34:Kindelwiegen

 これはとてもあたたかく、そして力強い(なぜ?それはテルツだから!)クリスマ スアルバムである。なぜか聴き終わったあとには、「クリスマスだ」という気分では なく、何か大曲を聴き終わった気分になっているのもテルツだからかな。。。日本に 入ってくるレーベルでのテルツのクリスマスアルバムは珍しいのではないだろうか。 PLAZというレーベルからもクリスマス集がでているが、日本では見たことがな い。
 曲はウィーン少やレーゲンスのアルバムで耳なじみのあるものから、ほとんど聴い たことのないものまで34曲も盛り込まれている。全て歌詞が載っているので、彼ら と一緒に歌うと倍の楽しさ!テンポもスローでキーも高くないので、十分一緒に歌え る。ほとんどの曲がピアノ伴奏で歌われていて、まるでどこかのおうちでクリスマス を祝っているような雰囲気なのが親しみやすい。
 でも合唱の中に突如現れるソロには、ぞくっとさせられる。合唱の一部ではなく、 ほんとうに”ソロ!”という感じで歌っているのがテルツだなぁと、愛しくなる。ソ リスト名の記載はないが、93年来日のFlorianは特徴のある声なので、 「あっ彼の声だ」とおもわず”にやっ”としてしまう(はたで見てるとあやしい人か もしれない。。。)。(by Wing) 1999 up 
 CD

1992
  PERGOLESI : STABAT MATER,SALVE REGINA ・ HARTMUT HAENCHEN ( BC 1047-2 )  1992年録音

1-12 : Stabat mater 13-17 : Salve Regina

soprano : Dennis Naseband (Tolzer Knabenchor) alto : Jochen Kowalski

 ペルゴレージのスターバト・マーテルといえば、それを歌う少年ソプラノソリストはその合唱団のエースと言えよう。ここではテルツの Dennis Naseband が歌っている。ジャケットにはテルツの文字はないが、彼の声は歴然たるテルツのソリスト声であるし、ブックレットを繰ると写真が豊富に載っていてその中にしっかりシュミットガーデン先生のお姿が写っている。そこで Dennis がテルツの団員だという確信を得る。彼の声はとても安定していて聴きやすい。それにビブラートをかけたフォルテッシモの部分などテルツの神髄ここにありという感じである。とくに9曲目のDuetto”A tempo giusto”では、それがたっぷり味わえる。Salve Regina の方は男性アルトのみの曲だが、Stabat mater のためだけにCDを買う価値はある!このCDは日本で手に入りやすいベルリンクラシックス・レーベルであるし、共演者が日本でも人気の高いJochenさまなので、大きな輸入CD店であれば手に入るのではないだろうか。(by Wing) 1999 up 
 CD

1992
 3-1409-2 JOSEPH HAYDN:APPLAUSUS,HOB.XXIVa:6 ・PAUL ANGERER  (3-1409-2)   1992年録音

1-16:APPLAUSUS,HOB.XXIVa:6 / Lateinische Festkantate Temperantia: 

Florian Erdl (Soloist of the Tolzer Knabenchor) Prudentia: 
Christian Graf (Soloist of the Tolzer Knabenchor) Justitia:Helmut Wildhaber   
Fortitudo:Georg Tichy   
Theologia:Gert Fussi Concilium Musicum Wien

 これはテルツ少年合唱団としてのCDではなく、テルツのソリストが参加したCDである。輸入CD店で何気なくこのCDを手に取り、ジャケットを見てみると Florian Erdl, Christian Graf という見知った名前が。。。Tolzという文字は無いけれどもこの名前は確かに93年に来日した子達である。どきどきしながら購入し、中を見てみるとやはりTolzのソリストであるという記述。そして音を出してみると聞き覚えた歌声が流れ始める。もしも彼らが93年に来日しなければ、ずっと気付くことがなかったかもしれない。この出会いに感謝したい。  Florian と Christian のコンビは声質が非常によく溶け合っている。93年のコンサートでは力強く歌っていた彼らだが、このCDではハイドンの素朴で流れるようなやさしいメロディにのせて、とても柔らかく歌い上げている。とくに Christian は改めてそのうまさが耳にとまった。このような高い音を奏でる子だとはいままで気付かなかった。ハスキーな低音からは想像できない柔らかい高音。少年の喉の不思議をぜひ味わってもらいたい。(by Wing) 1999 up 
 CD

1992
  Tausendjahriges Seeon ~ Musik der alten Benediktinerabtei (MB 75 110)  1992年録音

Rufinus Sigelius(1601-1675)
1:Vanitas vanitatum
2:Regina coeli   Romanus Pinzger(1714-1755)
3:Stella coeli Anton Kajetan Adlgasser(1729-1777)
4:Aria"Anmutsvolle Silberquellen" W.A.Mozart(1756-1791)
5:Offertorium"Scande coeli limina"KV34
6:Offertorium"Inter natosmulierum"KV72/74f
7-11:Missa brevis G-Dur KV140/Anh.235d Max Keller(1770-1855)
12:Stella coeli Johann Michael Haydn(1737-1806) 13-16:Te Deum C-Dur Kl.V/6

Sopran: Florian Erdl,Dennis Naseband
Alt: Christian Graf,Simon Schnorr,Jan Albers

 ドイツ語が理解できないため解説を読むことができないのだが、17,18世紀のべネディクト派の音楽を集めたもののようだ。モーツァルトの作品以外は少年合唱の演奏では他に耳にしたことがないものばかりで世界が広がって楽しい。どれも秀逸な作品で聴き応えもあるし、耳馴染みのよいメロディライン、そして嬉しいことにソロが多い。MUSICA BAVARICA から出ているテルツのCDは日本では入手し難いが、LP時代から他とはひと味違ったものが多く、これもその1つである。
 ソリストのうち3名は'93年に来日したメンバーであり想い入れも深い。曲ごとのソリスト名記載が無いのだが、当時の歌声を思い起こしながら丹念に声の主を絞り込んでゆく作業がまた楽しい。私が聴いたところでは、ソプラノはほとんど全部 Dennis Naseband が歌っているようである。実にテルツらしい安定した伸びやかな歌唱だ。バイオリンのようにピーンと張りつめた高音、木管楽器のような奥行きを感じさせる中音。生で聴いたらきっと圧倒されるような歌声であったろう。彼はヨッヘン・コワルスキーとの共演でペルゴレージのスターバト・マーテルを歌っているのでこちらもそのうち紹介したい。'93年に小さな体で力一杯メリアを歌っていた Florian Erdl がソロをとっているのは12曲目だけのようだ。彼はこのCDの録音時にはもっと小さかったに違いないが、堂々と歌っている。早い子は10才からソリストとして活躍し始めるテルツの実力には感服してしまう。こうやって早くからソリストとして実践で経験を積むことが、そのゆるぎない名声につながっているのだろう。アルトは Christian Graf の歌声が耳に甦る。テナーは「バイエルンの天使」でおなじみの Carsten Muller。バスはLDの「アポロとヒュアキントゥス」で少年時代が偲べる Panito Iconomuo。Panito は他にもテルツのいろいろなCDでバスを歌っているのを聴くが、とても良い声をしていると思う。こうやって成長して歌っている声を聴くのもまた、ファンの楽しみのひとつだ。 (by Wing) 1999 up 
 CT

1992
  Der Tolzer Knabenchor singt die schonsten deutschen Volkslieder (Musicland Records 513 262-4)TAPE (P)1992 / 指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

<seite1>
1.Wie schon ist doch die Welt.....2:58
2.Sah ein Knab' ein Roslein stehn.....3:35
3.Der Mai ist gekommen.....2:45
4.Wenn ich en Voglein war.....2:40
5.Am Brunnen vor dem Tore.....3:15
6.Es klappert die Muhle am rauschenden Bach.....1:55
7.Medley.....2:44/
a)Wer recht in Freuden wandern will/b)Mit dem Pfeil dem Bogen/c)Muss i denn zum Stadtele hinaus
8.Guter Mond du gehst so stille.....3:08
<seite2>
1.Lustig ist das Zigeunerleben.....2:40 
2.Im schonsten Wiesengrunde.....3:47
3.Heissa Kathreinerle.....2:16
4.Wohlauf in Gottes schone Welt.....2:47
5.Wem Gott will recht Gunst erweisen.....2:19
6.Kein schoner Land.....2:12
7.Medley.....3:09/a)Das Wandern ist des Mullers Lust/b)Horch was kommt von drausen rein/c)Ein jager aus Kurpfalz 
8.Ade zur guten Nacht.....3:55

 同じタイトルで1976年頃に録音されたアルバムを先週紹介しましたが、これは明らかにそれとは異なっています。ジャケット写真は1990年来日組のちょっと幼い頃、おそらく1988-89年頃ではないでしょうか。 
 1976年頃録音のものと比べると、16年という時の差が合唱の雰囲気にも現れています。元気があるのは変わりありませんが、元気をほんのちょこっとポケットにしまったかわりに芸術性が増しているような気がします。なんというか、エレガントになったというか・・・。ソロがふっと現れたりもして、そんな時はついつい聞き入ったりも。でも16年前の録音のような、溢れてこぼれてさらに湧き出してくるような元気印の心意気がいっぱいのものも好きなので、どっちがいいというのは言えないですね。そう、どっちもテルツで、どっちも好きなんです!そして両方に共通なのは、聴いているとぐんぐん楽しくなってくることです。 (by Wing) 2003/02/09 up 
 CD

1991
  ANDREA ROTA: Missa Resurrectio Christi (TACTUS TC 551801) 1991年録音 Basilica di S.Petronioにて / 指揮:Sergio Vartolo

1.G.A.Perti: Magnificat.....19:32
<A.Rota: Missa Resurructio Christi>

2.Kyrie.....0:57       
3.Christe.....1:01       
4.Kyrie.....1:16       
5.Gloria.....4:32       
7.Credo.....7:49       
8.L.Barbieri: Mottetto"Surgite pastores" .....2:35
<A.Rota: Missa Resurructio Christi>       9.Sanctus.....5:48       
10.Agnus Dei.....1:20       
11.Rota: Mottetto"Respice in me".....4:01
12.Rota: Mottetto"Respice in me".....3:45

 これは恐れ多くも、買ってしばらくほったらかしにしてしまっていたCDです。なぜならジャケットの表紙裏にこっそりソリスト名が書かれていて、そこには、Claudio Cavina, Sandro Naglia, Andrew Schultze とありました。Sandro・・・なーんだソプラノは女性なのか、1曲目のMagnificatのそれはそれは素晴らしいコロラトゥラ、これがボーイ・ソプラノならねーって思っていました。しかし紹介するにあたりヘッドホンを使ってじっくり聴いてみると、あれ?!あれ?これって、よくよく聴くと少年の声、それもまさにテルツのソリスト声だよね?と今更ながら気付いてしまいました。しかも、アルトのソロもあるではないですか。そーですよね、録音場所はサン・ピエトロ寺院のようですし(イタリア語がわからないので雰囲気からして)、曲もサン・ピエトロゆかりの作曲家達のもののような感じですし、ということは、女性はいないですよね。。。しまった、気付くのが遅かった。でもそうとわかれば、聴くのが楽しくなるというもの(全く現金な奴)。
 1曲目のMagnificatはスバラシイですよ~。女性と思い込んでいたコロラトゥラは完璧です。よくこんなに歌いこなせるなぁとびっくり。もう少し聴かせて、と思わずにいられない短さが残念なところ。この年代でこの実力と言ったら、クリスチャン・フリークナー君ですかね?雰囲気は彼のような気がします。アポロとヒュアキントゥスのメリア役はちょっと遠慮して欲しいところですが、こういった曲でしたらまさに適任!アルトは、ソプラノに比べるとちょっと幼いような。クリスチャン・ギュンター君ではなさそうですね。
 2曲目以降についてですが、テルツは参加していないように思います。合唱の雰囲気が1曲目と全然違っていますから。ソプラノ、アルトのソロも入りません。CORO DELLE VOCI BIANCHE DI S.PETRONIO (サン・ピエトロ少年cho?)という記載が見られるので、このchoirのみか、ここにテルツが加わったかという感じです。できれば詳細なデータの記載があると嬉しかったです。
 ところで私がこのCDを聴いて一番感心したのは、シュミットガーデン先生の行動範囲の広さとレパートリーの多さです。イタリアのレコード会社のこのような企画にも参加されてたなんて・・・と。そういえば、ガブリエリのCDもほとんど聞いた事ないレコード会社だったし、今回同時に紹介した「QUARTETO ITALIANO DI VIOLE DA GAMBA」だってそうです。ほんとスゴイ!!曲だって他に演奏しているところはない(あってもわずかなはず)ようなものですよね。それは、ムジカババリカから出ている一連のものなんかも同様です。有名そうなモーツァルトのミサ・ロンガだって、有名なモーツァルトの中にあってそれほど演奏があるわけではないですよね。このように絶えず新しいことに挑戦していき、少年達を導いていく、そんなシュミットガーデン先生を私は尊敬してやみません。 (by Wing) 2003/02/02 up 
CD

1991 
  Vespri Concertati della Scuola Bolognese (TACTUS TC 650001) 1991年録音 Basilica di S.Petronio, Bologna, Italiaにて / 指揮:Sergio Vartolo

1.P.FRANCESCHINI: Dixit Dominus.....24:38
4.P.FRANCESCHINI: Laudate a Pueri.....16:05

 これは「ANDREA ROTA: Missa Resurrectio Christi」のCDと同じ時に録音されたもののようです。どちらが好きかと聴かれたら、間違いなくこちら。なぜって、晴れやかな合唱の中にソロがいっぱい散りばめられていて、とっても贅沢なのですから。それはもう、金貨がいっぱいの宝箱の中に、ルビーやエメラルド、サファイア・・etcの宝石がキラキラ光っているような感じです。というわけで、ソリストも右から左からアルトからソプラノからいっぱい登場しています。ただ名前等詳細がわからないのが残念なところ。けれど間違いなく合唱もソロもテルツですね。
 さて曲はというと、イタリア人は人生を楽しむ天才って聞きますが、2曲ともそれが現れたような音楽です。晴れやかで、華やかで、明るくて、聴いていると生きる力が湧いてくる、そんな印象を受けました。晴れやかさの一因としては、トランペットが効果的に使われていることがあるのかなぁと思います。声部の一役を担っていて、合唱やソロ、デュエットのヴォーカルと追いかけっこをするのがとても楽しいです。ちなみに作曲者のペトロニオ・フランチェスチーニは1651-1680年の人。英語と音楽に明かるければ、ブックレットに書かれていることを理解でき、もっと曲について詳しく知ることができて、味わい度倍増なのでしょうがね~、残念。
 ところで、ボローニャのBasilica di S.Petronioというのは、サン・ペトロニオ教会と訳せばいいようで、かなり有名な教会らしいです。14~17世紀にかけて建てられ、「ヴァチカンの大聖堂より大きくするぞ~!」とはりきっていたのを圧力をかけられて予算を削られたらしく、ファサード(正面)の上半分が未完のままだそう。・・・確かに写真を見ると、上半分が変。けれど内部なんかはすごく立派。響きが豊かなのが納得できます。こんな素晴らしい場所で演奏できたらさぞや気持ちがいいことでしょう。こういう場所で演奏するという経験のできる合唱団の少年達がちょっぴり羨ましく感じられました。 (by Wing) 2003/02/09 up 
 DVD   Silent Night Holy Night / 聖夜~シャウシュピールハウスのクリスマス・コンサート~ (Pioneer PIBC-1037) recording:1990 at Schauspielhous,Berlin

<テルツの演奏(参加)曲のみ記載>
1.M.プレトリウス:バラ咲き出でぬ       
2.J.S.バッハ~グノー:アヴェ・マリア(with S.イェルザレム)
3.M.プレトリウス:甘き喜びのうちに       
4.J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオより第24曲「心からの喜び」
5.G.F.ヘンデル:見よ、勇者は帰る(with H.プライ)     
6.F.グルーバー:きよしこの夜(出演者全員)

 このDVDでテルツが歌っていることはかなり以前から知っていましたが、歌っている曲数の少なさから買うのを躊躇していました。でも1990年録音だしな~っていうことも気持ちを後押ししついに購入。予想通りテルツオンリーで歌っている曲はたったの3曲という少なさ。けれどそこに映し出されているのは、まぎれもなく私のFirst生テルツ1990年来日メンバー達でした。いや~、感慨深い。沸き起こる懐かしさで胸がいっぱいになりました。彼らの歌を聴いたのはもう15年も前のことになるんですね~。こうして映像で再び彼らと出会えた幸せを噛み締めつつ、「シュミットガーデン先生も今より細身で若々しい!」などと失礼なことにも思いを馳せてしまいました。
 彼らがメインで歌う3曲のうちの1曲はバッハのクリスマスオラトリオからの曲です。これが聴けたのはこの上もない幸せでした。いつかまたクリスマスオラトリオ全曲を再録してもらいたいものです。。。それからソロはたった1箇所、それもほんのちょっぴりヘンデルの曲で聴けます。歌っているのは、フィリップ・ツィースレビッチとクリスチャン・ギュンター。中央にこのトップ二人が位置する、ウィーン少並びで整列してるんですよ。そして残念ながらフリークナーの姿は見当たらず。変声してしまったのか、はたまたどこかのオペラ劇場へ出張か?!ソプラノ側の端っこには、小さなフローリアン・エルドゥル(1993年来日)の姿もありました。これはもう音楽のDVDというより、私にとってはなつかしい思い出アルバムといった存在です。   (by Wing) 2005/01/14(Friday)up 
 CD

1990
  FRUHLING, SOMMER, HERBST und WINTER (Musicland 843 750-2) (P)1990 / 指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.Die Eiszapfen.....3:12
2.Wie lustig is im Winter.....2:22       3.Kuahschwoagerin, steh auf!.....2:11 
4.Geh ned so weit dani auf d'Wies.....1:30
5.Die Pfeiferlbuam.....2:17 
6.Der Hore (Maher-Jodler).....1:22
7.Fein sein, beinander bleib'n.....3:09
8.Toni-Polka(Instrumental).....2:58
9:Wanns nur lei renga tuat.....3:14
10.Das alte Fass.....1:29
11.Die Mondscheinigkeit.....2:40
12.'S Heumahn.....3:43
13.Ruperti Boarisch(Instrumental).....2:12
14.Schnitterlied.....2:12
15.Das Laufener Laternenlied.....2:19
16.Springt der Hirsch.....2:19
17.Ganz staad.....2:18(Instrumental)
18.Heia mei Dirnei.....2:54

 ジャケットは気持ちの良さそうな高原での集合写真。前列中央向かって左寄りにヘルムート・ヴィテック君の姿があり、1990年来日組の子達の姿もちらほら見られるので、1988年頃の撮影ですかね。
 このアルバムのタイトルは直訳すると「春、夏、秋、冬」。全体を通してジャケットの写真が象徴するような牧歌的な郷愁を誘う音楽に彩られています。曲の出自がピンツガウやバイエルン、ザルツブルク、ケルンテン、オーストリアなどですので、山のある地方の四季を描いたアルバムなのかなぁなんて思います。こういう雰囲気が大好きな私としては、数あるテルツの民謡集の中でも好きな1枚になっています。伴奏もテルツの場合大抵は賑やかなものが多いですが、これはアコーディオンやハープ(チター?)、リコーダーなんかの耳に柔らかい伴奏なので聞きやすい仕上がり。
 そんなわけで、決して元気いっぱいという感じではないのに、でも一声聞くとやっぱりテルツなんですよね~。なんでかな?言葉の発音、イントネーション?発声?柔らかいソプラノと少年っぽいアルトの絶妙のバランス?・・・こういうのを聞くとテルツ独特の合唱の雰囲気ってあるなぁって思います。
 またこういった民謡集ではソリスト名の記載がありませんが、それなりにソロもあって上手だったりするんですよね。録音年代から考えて、1990年に来日した子達がまだメインでない頃に歌っている可能性もあるので知りたいところです。11曲目の可愛いソプラノは誰かな?なんて。 (by Wing) 2003/02/16 up 
CD

1990 
モーツァルト:「ミサ・ロンガ」他 ●テルツ少年合唱団 (SONY RECORDS SRCR 8544)  1990年録音。

ミサ曲ハ長調K.262「ミサ・ロンガ」
1.Kyrie
2.Gloria
3.Credo
4.Sanctus
5.Benedictus
6.Agnus Dei
7.オッフェルトリウム「女より生まれし者のうちに」 K.72 
8.テ・デウム・ラウダムK.141 
9.オッフェルトリウム「もろもろの民よ来たれ」K.260 10.レジナ・チェリ(天の元后)K.276 
11.モテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」K.618

B-S フィリップ・ツィースレヴィッツ、B-A クリスチャン・ギュンター

.二人のソリストは、テルツっぽい、ソフトな声をしている。又、合唱にも、金属音的なピーンと張った高音は出さないために、テルツは人膚声なのかもしれない。天才モーツァルト自身が実に人間臭い生き方をしたようなので、どこかそういう匂いのある彼の曲にテルツの柔らかい声は似合っているようだ。(by Hetsuji) 1999 up 
    APOLLO & HYACINTHUS (PAVANE ADW 7236/37)2枚組 1990年録音 / 指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

(ソリスト)
Melia(soprano): Christian Fliegner(age 13)
Hyacinthus(soprano): Sebastian Pratschske(age 12)
Apollo(alt): Christian Gunther(age 12)
Zephyrus(alt): Philipp Cieslewicz(age 13)

これはもう、買うしかない!って感じのCDです。このアポロとヒュアキントゥスはK.38という番号が示すようにモーツァルトが若い時(確か10代はじめ頃と記憶しています)に作曲した作品のようですが、そんなの言われなければわからないくらいステキ。バスティアンとバスティエンヌもおいしい作品ですが、これも同じくらいおいしいです。
   主な登場人物はヒュアキントゥス(すぐ死んじゃうけど一応主人公?)、その妹のメリア、ヒュアキントゥスの友人のゼピュロス、皆が神様だ~と奉っているアポロ、そしてヒュアキントゥスとメリアのパパさんです。ストーリーはある日アポロがみんなの前に登場。ヒュアキントゥスは憧れてやまないアポロの登場が嬉しくてたまらない、メリアとパパさんにいたっては未来の旦那様登場?!と喜んでいました。しかし、ゼピュロスくんはなぜか面白くない。メリアがとられてしまうから?・・・いえいえ、この世界そんなに甘くはありません。ヒュアキントゥスをとられてしまうからなんですね~。「ぼくのペットなのに!」みたいな感じ。音楽の美しさとは裏腹にこわーい世界なんです。そして怒り収まらないゼピュロスはヒュアキントゥスの殺害を企てる。ぬれぎぬを着せらたのはアポロ。でも最後はヒュアキントゥスは神の怒りを受けて消滅。アポロの誤解も解けて、アポロ、メリア、パパさんの3人、ヒュアキントゥスを偲んで仲良く暮らしましょーと収まるところに収まってハッピーエンド?あからさまな同性愛的表現はでてこないので、さらっと流してしまえばまぁそれでいいのでしょうが、やっぱどうにもあやしーと感じてしまうんです、私。これを理解していただくには、CDではなく映像で見ていただかないといけませんね。
  ソリスト達はというと、上手ですよ~~。だけど、Hetsujiさん同様、私もミスキャスト?!と思うのはクリスチャン・フリークナー君のメリア。ソリスト達全員90年に来日していて、顔と雰囲気を知っているだけに余計に・・・。90年のフリークナー君の声と雰囲気(迫力)、ぜひ魔笛の「夜の女王」をやって欲しいなぁという感じでしたから。他の子達はしっかりはまっていると思います。ゼピュロス役のフィリップ君は来日時はメゾ・ソプラノでしたし、CDモーツァルト「ミサ・ロンガ」ではソプラノで、今回はアルト。すごく音域の広い子なんだなーと思います。
  この作品、ぜひレチタティーヴォにも注目していただきたいです。アリアも実力を必要としますが、レチタティーヴォは雰囲気を出すのがアリアよりも実は難しいのではないかと思うので。それをテルツの子達はみんな難なくこなしているんですよね。各役が受け持つメインのアリアの最後にある『決め』の部分もお聴き逃がしなく!!
  ところでこのアポロとヒュアキントゥス、93年に来日し上演されました。
配役はCDの子達ではなく、次世代の子達になっていましたが、私にとっては夢みたいな出来事でした。オケ付きで、衣装も凝った本格的なものでほんとにほんとにステキでした。私はこの時にゼピュロス役のジーモン・シュノール君のアルトに一声ぼれをしたので思い出のコンサートです。 (by Wing) 2003/01/26 up

アポロとヒュアキントスは、1983年の映像がレーザーディスクで残っている。このCDはそれから7年後で、ソリストたちが代替わりしている。オペラを純粋に音だけで表現するには技術が必要だから、自信がなければ作れなかったCDである。ただし、私のように外国語を理解できない者には、映像に日本語訳が付いたLDの方が向く。フリークナー君は実力があるが、メリアを演じるには声が少年過ぎると思うのは私だけか?(その点、LDのアラン君のメリアは、声も姿も立ち振る舞いもなかなか優美であった。フリークナー君が優美さに欠けるという意味ではない。役柄的にはゼピュロスの方が合うと思って)(by Hetsuji) 1999 up 
 CD

1990
1979
1975
Lieder zum Advent (PILZ MAGMA 441551-2P1) (P)1990/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.Der Winter, der ist endlich da.....2:24*       2.Petersburger Schlittenfahrt.....2:10*       3.Jetzt fangen wir zum Singen an.....3:44       4.Schneewalzer.....2:46*       
5.Ein grosse Freud verkund' ich euch.....2:45      
6.Happy, unser Schneemann.....2:32*       
7.Still,still,still,weil's Kindlein schlafen will.....2:25    
8.Hei, so eine Schneeballschlacht.....2:35*       
9.Es hat sich halt auftan das himmlische Tor.....1:31   
10.Die sieben Zwerge.....2:19*       11.Krumperhax Martinsbua.....2:30       12.Jingle Bells.....2:24*       
13.Die Schlittschuhlaufer.....2:56*       
14.An der Ecke steht ein Schneemann.....2:08*     
15.Weisse Weihnacht.....2:37*       
16.Stille Nacht, heilige Nacht.....3:36

「あれ?間違えて民謡集をかけちゃったかな??」という第一印象から始まり、全体を通してかなりそんな感じのアルバムです。はっきり言って、あんまりクリスマスっぽくない・・・。そして、(P)は1990だけど、雰囲気は70年代だな~なんて思いながら聞いていると、(P)1975と(P)1979という記載がブックレットの中にこっそりありました。上記の曲目で時間の後に「*」がついているのが(P)1979表示のあったものです。印象通り、元気じるしは70年代でした。
 ところでこの間、ドイツ語で歌われる「Jingle Bells」はめずらしいと書きましたが、ここでは「Weisse Weihnacht」が登場です。これまた耳慣れない。英語では「・・・ホワ~イト クリスマ~ス」っていうのが、「・・・なんちゃら(ヴァイスとは聞こえない) ヴァイナ~ハト」って歌われるんですよ。全然趣きが違います。言葉って面白いですね。次の「Stille Nacht, heilige Nacht」になると、耳にしっくり落ち着きます。
 フム、どうも(P)1979の表示ある曲がジャカジャカ、プカプカ、ノリノリでかなりのクリスマスっぽく無さをかもし出しているようです。。。(P)1975の方は一転してハープなんかを伴奏に使った、しっとりした、かなりのクリスマスらしさ・・・こんな極端な組み合わせに誰がしたのぉーー!
さらに付け加えておくと、7曲目の「Still,still,still・・」のソロはかなりやさしげで高音がとってもきれい。ちょっとハンス君に似た雰囲気。でもハンス君よりクセが無いかな。「おーー」って思っていると、次の曲がいっきに雰囲気を変えてくれます。なんとも忙しいアルバムです。      (by Wing) 2003/05/04 up 
 CD

1989
  ドイツの子供の歌 テルツ少年合唱団   (COCO-80009) CAPRICCIO 1989年5月6~7日録音。

1.メドレー 
(1)走れ騎士 
(2)わたしの子ガモ  
(3)ハンス坊や  
(4)さあさあ、菓子を焼いとくれ  
(5)森かげのこびと  
(6)一羽の鳥が飛んできて2.鳥の結婚式  
3.どろぼうキツネ  
4.カッコウとロバののど自慢  
5.カッコー、カッコー  
6.ブン、ブン、ブン、ハチよ飛べ  
7.おうまよ走れ  
8.穴のなかの子ウサギ  
9.10人の小さな黒人  
10.グレーテル、パステーテル  
11.わたしの家  
12.ちっちゃなハンス  
13.なぞなぞ  
14.山と深い谷のあいだで  
15.愉快でいるのは  
16.物乞いたちがダンスをすると  
17.さあ、カトライン  
18.いたずらもののこびと  
19.よしよし、いっしょにおどろうね  
20.コロンブスという名の男  
21.わたしの服はどれも緑色  
22.小川の水車  
23.チロルっ子は愉快  
24.ヘンゼルとグレーテル  
25.ヴィーデレ・ヴィーデレ  26.神のみわざ  
27.放浪は粉屋の楽しみ  
28.プファルツの国からきた狩人  
29.四季  
30.冬がきた  
31.さよなら、冬  
32.ヤーコプ兄さん  
33.やさしい付きは、しずかに昇る  
34.夕暮れ時  
35.ランプを持って  
36.いちばんかわいい子羊を連れているのはだれ  
37.おやすみ  
38.いくつの星が  
39.月がのぼり  
40.これよりすてきな場所なんて
 CD

1989
  MAHLER: DAS KLAGENDE LIED (DECCA 425 719-2) rec. March 1989 / dir. Riccardo Chailly

1. Erster Teil: Waldmarchen.....28:07
2. Zwaiter Teil: Der Spielmann.....17:36
3. Dritter Teil: Hochzeitsstuck.....18:31

Markus Baur (boy alto)

 Markus君は合計してたった4分弱?ほどしか歌ってはいませんが、彼の単独のアルトをしっかりと聴きたいが故に買ってしまったアルバムです。1曲1曲が長くて切れ目がないため、一体どこで登場するんだ??と長い道のりを彷徨った末、2曲目の12分くらいで突然明らかにボーイアルト然とした声が響いてきました。あ~やっと巡り合えたねという気分でした。3曲目の9分くらいにも再登場。この2回だけのようです。でもやっぱりこの子は上手ね~と感心。シュッツのアルバムでちょろっと歌ってはいますが、もっといろいろな録音を聴きたかったな。そして彼が歌ったというミュージカルのオリバーを聴いて&観てみたかったです。      (by Wing) 2005/11/25(Friday)up 
 CD

1989
  J.S.バッハ:マタイ受難曲[新バッハ全集版]グスタフ・レオンハルト指揮テルツ少年合唱団 ラ・プティット・バンド(BVCD-3001~03) 1989年録音。

マタイ受難曲BWV.244(福音史家マタイによるわれらの主イエス・キリストの受難)
B-S
CHRISTIAN FLEIGNER(86,90,93年来日)、
Maximilian Kiener(86年来日)

前提として、詩の意味的にはレチタティーヴォはともかくとして、アリアは女声の方が迫力が出るんだろうなとは思う。マタイの場合、つい条件反射のごとく、前奏の第1フレーズが聞こえる瞬間から、感動する準備に入ってしまうが、やがて出てくる音がB-Sなのは、私にとっては実にありがたい。同じ高音域を出すのだから、B-Sでも女声でも音に違いは無いようなものだろうと思うむきもあろうが、私は、B-Sと女声の決定的な違いは、非常に感覚的な発想だが、出す音の温度差だと思っている。B-Sは冷、女声は温(又は暖、又は熱)。色で言えば、ブルーVSオレンジ又はレッド。耳を通して流れてくるもののどちらを、より心地よく、魂が感じるかの問題である。(もちろん、ブルーの女声もオレンジのB-Sもあるが)(by Hetsuji) 1999 up 
 CD

1989
DER TOELZER KNABENCHOR・DIE GROSSEN ERFOLGE (259 617) 1989年録音。

1,Wie schoen die Welt
2,Sah ein Knab'ein Roeslein stehn
3,Der Mai ist gekommen
4,Wenn ich ein Voeglein waer'
5,Am Brunnen vor dem Tore
6,Es klappert die Muehle am rauschenden Bach 7,MEDLEY
8,Guter Mond du gehst so stille
9,Lustig ist das Zigeunerleben
10,Im schoensten Wiesengrunde
11,Heissa Kathreinerle
12,Wohlauf in Gottes shoene Welt
13,Wem Gott will rechte Gunst erweisen
14,Kein schoener Land
15,MEDLEY
16,Ade zur guten Nacht

少年の心意気溢れる歌声と,テルツの表現力+ユーモアが溢れる1枚。それにしても,伴奏のアコーディオン(手回しオルガン?)の音色,テルツの音質には,郷愁を感じる。この声には覚えがある。昭和40年代の日本の少年?合唱団も大人びていて,こういう音色だった。いつの間にか,子ども子どもした声に変わってしまったが。ただの子どもの声と,少年の声には,深い隔たりがあるように思う。民族衣装のテルツとして大好きな1枚である。(by Hetsuji) 1999 up 
 CD

1990
1989
  SCHUETS:KLEINE GEISTLICHE KONZERTE III (CAPRICCHIO 10 418) 1989年1990年録音。

Teil II Nr.20-31,SWV 325-337

Sopran/STEFAN BECKERBAUER, CHRISTIAN FLEIGNER
Mezzosopran/PHILIPP CIESLEWICZ, STEFAN ZWANZGER
Alt/ CLEMENS ALCANTARA, CHRISTIAN GUENTHER, MARKUS BAUR, JAN ALBERS
Tenor/ANDREAS SCHULIST, CARSTEN MULLER,MARKUS SCHAEFER,
Bass/ ULRICH WAND, CHRISTIAN IMMLER, MATTHIAS ETTMAYER

アルトのバウルも90年来日組。テノールのミュラーも来日しているが,こちらは「バイエルンの天使」のモデルで超有名。テルツ少年合唱団のすごいところは,B-S,B-Aが変声後に,テノールやバスに移るところ。全てのパートを調達出来るところがさすが! ただ,気になるのは,90年来日組には,クリスティアン・ガイア君がいた。彼の録音は残っていないのかなあ。(by Hetsuji) 1999 up 
 CD

1990
1989
  SCHUETS:KLEINE GEISTLICHE KONZERTE II (CAPRICCHIO 10 388) 1989年1990年録音。

Teil I Nr.24 SWV 305 Teil II Nr.1-19,SWV 306-324

Sopran/STEFAN BECKERBAUER,PHILIPP CIESLEWICZ, MARKUS DURST, CHRISTIAN FLEIGNER, STEFAN GIENGER,
Alt/ CLEMENS ALCANTARA, CHRISTIAN GUENTHER,BERNHARD SCHMIDT,
Tenor/ ALAN PADDLE, MARKUS SCHAEFER, ANDREAS SCHULIST
Bass/MATTHIAS ETTMAYER, CHRISTIAN IMMLER, ULRICH WAND

何故かソリストが交代し,お気に入りのヴィテックが消える。新たに加わったベッカーバウワーは90年来日組。確か足に怪我して松葉杖を使っていた子だ。(と話が横道にそれる)このあたりのソリストは,日本のファンにとってもテルツ少年合唱団が一番人気の合唱団グループだった頃。ツィースレヴィッチも90年に来日している。(by Hetsuji) 1999 up 
 CD

1987
   GIOVANNI PAOLO COLONNA: Salmi da Vespro per il giorno di S.Petronio (TACTUS TC 630390) rec. 5/10/1987 Basilica di S.Petronio in Bologna, Italia / dir. Sergio Vartolo / Ripieni: Tolzer Knabenchor

1. Antifona.....2:10
--- Dixit a 9 ---
2. Dixit Dominus.....2:32
3. Virgam Virtutis Tuae.....2:05
4. Tecum Principium.....3:03
5. Juravit Dominus.....2:00
6. Judicabit In Nationibus.....1:22
7. De Torrente In Via Bibet.....2:42
8. Gloria.....2:54
9. Antifona.....1:09
--- Beatus Vir ---
10. Beauts Vir.....2:29
11. Exortum Est In Tenebris.....1:51
12. Jucundus Homo.....1:49
13. In Memoria Aeterna.....1:44
14. Paratum Cor Eius.....0:57
15. Dispersit, Debit Pauperibus.....2:02
16. Peccator Videbit.....1:28
17. Gloria.....2:00
18. Sicut Erat.....4:18
----
19. Antifona.....1:10
--- Laudate pueri a 8 ---
20. Laudate Pueri / Sit Nomen Domini.....4:57
21. A Solis Ortu.....2:05
22. Excelsus Super Omnes Gentes.....1:40
23. Quis Sicut Dominus.....2:11
24. Suscitans A Terra.....2:59

 これは2枚組のアルバムですが、テルツの参加はDisk1だけなので曲目紹介はこれのみになります。さらにそのDisk1も女性を含めた成人のソリスト達のみによる曲が半分以上を占めるため、テルツそのものを楽しみたい私にはちょっと欲求不満なアルバムです。テルツは合唱の高音部を担当しています。曲自体は華やかで良い感じなので、ソロもテルツで受け持ってくれていれば良いのですけどね~。でも合唱での元気いっぱいのテルツ色には思わずニマリ。とりあえず、”こんなのもあります”という紹介でした。       (by Wing) 2006/07/07(Friday)up
 CD

1989
1985
  CARL ORFF: DIE WEIHNACHTSGESCHICHTE・ALPENLANDISCHE WEIHNACHTSLIEDER (EMI 7 49898 2) 1989年・1985年録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

<DIE WEIHNACHTSGESCHICHTE>
1.Einleitung.....2:30       
2.Hirten auf dem Felde.....2:54       3.Pastorale.....0:54       
4.Verkundigung.....1:28       
5.Gloria.....1:10       
6.Hirten zueinander.....1:57       
7.Marsch der Hirten.....1:36       
8.Vor der Krippe.....0:36       9.Benedicamus.....3:24       10.Kindlwiegen.....2:14       
11.Marsch der Heiligen Drei Konige.....2:45       12.Reverenz/Der Mohr/Die ganz grose Reverenz/Abzug der Heiligen/Drei Konige.....4:24       
13.Dormi Jesu.....2:23       
14.Gloria.....1:22
<ALPENLANDISCHE WEIHNACHTSLIEDER>
15.Wer klopfet an.....4:25       
16.O heiliges Kind, wir grusen dich.....3:07       17.Felsenharte Bethlehemiten.....3:21       18.Ihr Morser erknallet.....3:03       
19.Es werd scho glei dumpa.....4:14       20.Marienweise(instrumental).....2:46       21.Krumperhax Martinsbua.....1:54       22.Jodler-Andacht.....1:23       
23.Da drobn auf dem Berge.....4:43       
24.Jetzt hat sich halt auftan das himmlische Tor.....2:00

 カール・オルフは「WEIHNACHTSGESCHICHTE(クリスマス物語)」をババリアのTV番組のために書いたそうで、初演は1948年だそうです。「物語」という通り、少年達の会話でお話が進行していきます。その中に楽器演奏が入ったり、歌が入ったりします。歌が聴けるのは5,9,10,13,14曲目。数も時間も少ないですが、ソリストも合唱も上手い!13曲目のソプラノ、アルトの2重唱のソリストはクリスチャン・フリークナー君クリスチャン・ギュンター君では?なんて。1990年来日の時の実力がそこにあるって感じですね。お話の方も映像付きだったりしたらきっと楽しいんでしょうね~。ちなみにテルツはこの曲を1963年にも録音しています。
 ALPENLANDISCHE WEIHNACHTSLIEDER の方は『BERGWEIHNACHT』というクリスマス・アルバムから抜粋されていて、1985年の録音。こちらもソロ、合唱とも上手です。中でも15曲目の「Wer klopfet an」はアルト好きの私にはたまらなく魅力的な曲です。まずアルト・ソロで入り、ソプラノ+別のアルトの2重唱が応えるという構成。加えて、'入り'のアルト・ソリストが次々と入れ替わるとくればもう聴き入るしかありません。一度にいろいろなタイプのアルトを楽しめるなんておいしすぎる!さらに曲の最後には、それぞれのアルトが高い声を張り上げるのが聴けます。私はこのちょっとがんばって出すぞ~っていうアルトの高い声が艶っぽくて大好きなんですよね~。それからどの曲もソプラノの声がよく伸びています。
 実はこのCD、ジャケット違いで同じものがもう1種類あります。そちらのジャケットはLPアルバムと同じデザインです。 (by Wing) 2003/03/09 up 
 LP

1989
1985 
   CARL ORFF: DIE WEIHNACHTSGESCHICHTE・ALPENLANDISCHE WEIHNACHTSLIEDER (EMI 7 49898 1)LP 1989年・1985年録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

<Seite1> DIE WEIHNACHTSGESCHICHTE
1.Einleitung.....2:30
2.Hirten auf dem Felde.....2:54 
3.Pastorale- Verkundigung- Gloria- Hirten zueinander.....5:29
4.Marsch der Hirten- Vor der Krippe.....2:12
5.Benedicamus.....3:24
6.Kindlwiegen.....2:14
7.Marsch der Heiligen Drei Konige- Reverenz- Der Mohr- Die ganz grose Reverenz- Abzug der Heiligen- Drei Konige.....7:09
8.Dormi Jesu- Gloria.....3:45
<Seite2> ALPENLANDISCHE WEIHNACHTSLIEDER
1.Wer klopfet an.....4:25
2.O heiliges Kind, wir grusen dich.....3:07
3.Felsenharte Bethlehemiten.....3:21
4.Ihr Morser erknallet.....3:03
5.Es werd scho glei dumpa.....4:14
6.Marienweise(instrumental).....2:46
7.Krumperhax Martinsbua.....1:54
8.Jodler-Andacht.....1:23
9.Da drobn auf dem Berge.....4:43
10.Jetzt hat sich halt auftan das himmlische Tor.....2:00


 このアルバムはCD化されているのでそちらで紹介しました。 (by Wing) 2003/03/09 up 
 CD

1988
  WEIHNACHTEN DAHEIM ~ Der Tolzer Knabenchor singt die schonsten deutschen Weihnachtslieder ( 75115 ) 録音年不明(CDの発売は1988年のようである)

1:Es ist ein Ros entsprungen
2:Morgen Kinder wird's was geben
3:In Dulci Jubilo
4:Leise rieselt der Schnee
5:Suser die Glocken nie klingen
6:Ihr Kinderlein kommet
7:Still,still,still
8:Kommet ihr Hirten
9:Stille Nacht,heilige Nacht 10:Vom Himmel hoch
11:Kling Glockchen,klingelingeling 12:Oh Tannenbaum
13:Jetzt fangen wir zum Singen an
14:Alle Jahre wieder
15:Zu Bethlehem geboren
16:Oh du Frohliche
17:Der Engel des Herrn
18:Eine grose Freud verkund' ich euch

 これはPILZ(以前PLAZと書いてしまいましたが、正確にはPILZです)というレーベルからのCDである。このレーベルからのものは過去の録音を合体させていたり、昔のものを最近出していたりするようなので録音年代がよくわからない。ベスト版みたいな形でブックレットもいたってシンプルであるし。。。このCDも古い録音のもののような、そうでもないような不思議な感覚をかもしだしている。
 演奏はとても賑やかで底抜けに明るい。しっとりとした雰囲気でクリスマス音楽を楽しみたい方々には、遠ざけられてしまうかもしれない。でも南ドイツ、バイエルン地方によく見られる、淡いピンク,ブルー,イエローで彩られ、ぷくぷくした天使達のいっぱい描かれた教会(ロココ調というの?間違っていたらごめんなさい)には、こういう演奏がよく似合うと思う。ゴシックの厳かな雰囲気とは全く違った明るく親しみやすい、やさしく包まれているような雰囲気。彼らの演奏を聴くとそんな風景を思い出す。
 そして何より、「ドイツ語のクリスマス曲!」という耳心地。普通に話していても喧嘩をしているように聞こえるといわれるドイツ語を、彼らは和らげることなく小気味よいテンポと発音で歌ってゆく。このドイツ語の耳触りが何とも言えず好きである。(by Wing) 1999/11/07 up 
 CD

1989
  Lieder der Alpen ~ Der Tolzer Knabenchor singt die schonsten Lieder seiner Heimat ( CD 77105 FonoTeam 或いは Deutsche Austrophon)  1989頃録音

1:La Montanara
2:I bin der Gams nachganga
3:S'Loisachtal
4:KarntnerLiedermarsch
5:Zwei Sternderl am Himmel
6:Treue Bergvagabunden
7:Das Gamsgebirg
8:Ein Tiroler wollte jagen
9:Bauma,heut' geht's lustig zu
10:Tolzer Schutzenmarsch
11:Hoch vom Dachstein
12:Dorma Bain
13:Karwendel-Lied
14:Von meinen Bergen mus ich scheiden

 録音は1989年のライセンスになっているのでその頃のものと思われるが、ジャケット写真は「バイエルンの天使」のミュラー君やトム君のまだ幼い笑顔から推測するに1980年前のようである。演奏はにぎやかな伴奏にのって楽しく歌われ、いかにもテルツの民謡集といった雰囲気。タイトルに「アルプス地方の歌」とあるように、こんな歌を歌いながら山々を登ったら楽しいだろうな(サウンド・オブ・ミュージックの世界をイメージ)というKarwendel‐LiedやKarntner Liedermarsch、楽しい演奏の中にも思わず山への郷愁を誘われてしまうようなHoch vom Dachstein や Dorma Bain など山好きにはヨーロッパアルプスの想像が膨らむ一枚。(by Wing) 2000/02/06 up 
 CD

1989
  REISEN in DEUTSCHLAND Alpen ( CD 77752)  1989頃録音

1:La Montanara
2:I bin der Gams nachganga
3:S'Loisachtal
4:KarntnerLiedermarsch
5:Zwei Sternderl am Himmel
6:Treue Bergvagabunden
7:Das Gamsgebirg
8:Ein Tiroler wollte jagen
9:Bauma,heut' geht's lustig zu
10:Tolzer Schutzenmarsch
11:Hoch vom Dachstein
12:Dorma Bain
13:Karwendel-Lied
14:Von meinen Bergen mus ich scheiden 
 CD

1988
1987
  SCHUETS:KLEINE GEISTLICHE KONZERTE Ⅰ(CAPRICCHIO 10 293) 1987年1988年録音。

Teil I Nr.1-23,SWV 282-304

Sopran/HELMUT WITTEK,CHRISTIAN FLEIGNER, STEFAN GIENGER,
Alt/BERNHARD SCHMIDT, CLEMENS ALCANTARA
Tenor/ANDREAS SCHHULIST, WILHELM GRIES, ALAN PADDLE
Bass/MATTHIAS ETTMAYER, CHRISTIAN IMMLER, ULRICH WAND, ALBERT HARTINGER

シュッツの作品をソロで聴かせるB-Sファンなら要チェックのシリーズ。最良の時期にあったヴィテックを始めとするソリストたちが存分に実力を発揮している。ヴィテック,フリークナー,シュミット,アルカンタラ。B-S,B-Aのソリストたちは,86年の来日メンバーでもある。このときはプログラムがレコーディングされたが,その価値はあったわけだ。同時に,このCDを企画し実現したテルツ少年合唱団関係者の自信もうかがえる。(by Hetsuji) 1999 up 
 VT

1987
  Der Tolzer Knabenchor: Unsere schonsten Weihnachtslieder (PANTOFFEL-KINO PK 207) rec.(C)1987 ZDF

1. Kommet ihr Hirten
2. Ihr Kinderlein kommet
3. Stille Nacht-Heilige Nacht
4. Zu Bethlehem geboren
5. O du Frhliche
6. Vom Himmel hoch
7. Es ist ein Ros' entsprungen
8. O Tannenbaum

 これはテルツがクリスマス曲を歌っている映像で25分弱のビデオです。内容的にはアルバムで出ている「'S CHRISTKIND KOMMT BALD」と同じ音源のような気がします。歌っている曲数はアルバムよりも少ないですが録音時期も一緒、アレンジや伴奏も同じなんですよね。そしてもちろん合唱の雰囲気もそっくり。でも"O Tannenbaum"はアルバムのより短いし、面子も私の持っているカセットのジャケにはチビのフリークナー君の姿がありますがこの映像にはいません。だから同じようでありつつも、同じとは断定できずというところ。ただアルバムの方で気になっていた綺麗なソプラノのソロはどうやらヴィテック君のようです。こうしてソリストを特定できるのも映像のメリットですね。映像的には絵画の登場割合も多く、引き映像だと画質が今いちで顔がぼけてしまいまうので今ひとつなのですが、テルツの映像というだけで私には貴重な存在です。ところでこのPANTOFFEL-KINOのシリーズは、カナダやアメリカにいるドイツ系の人たちのためにドイツのTV映像をビデオにしたものといったところなのでしょうか??ちょっとナゾのビデオテープでした。             (by Wing) 2006/08/25(Friday)up 
 CT

1987
  'S CHRISTKIND KOMMT BALD・Der Tolzer Knabenchor singt Lieder zur Weihnacht (HORZU MUSIK MC 1602)TAPE (C)&(P)1987/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

(Seite1)
1.Es ist ein Ros entsprungen.....3:15 
2.Morgen Kinder wird's was geben.....2:47
3.In Dulci Jubilo.....3:52
4.Leise rieselt der Schnee.....3:10
5.Suser die Glocken nie klingen.....3:50
6.Ihr Kinderlein kommet.....2:10
7:Still,still,still.....3:16
8.Kommet ihr Hirten.....3:00
(Seite2)
1.Stille Nacht,heilige Nacht.....3:18
2.Vom Himmel hoch.....3:30
3.Kling Glockchen,klingelingeling.....2:03
4.Oh Tannenbaum.....3:10
5.Jingle Bells.....2:35
6.Alle Jahre wieder.....3:43
7.Zu Bethlehem geboren.....3:03
8.Oh du Frohliche.....3:45

 このアルバムは実はCDで以前紹介した「WEIHNACHTEN DAHEIM(PILZ 75115 )」とほぼ同じものでした。でもCDの方は副題に「singt die schonsten deutschen Weihnachtslieder」とあるので、このアルバムに入っているジングル・ベルが省かれて、他の曲に差し替えられ、さらに2曲ほど追加されています。ただ発売はこちらの方がCDより1年前になっていますので、原盤はこっちかな?と思います。・・・でも実は原盤はさらに別にあったりして。
 内容はというと、ソロもぽつぽつと結構入っているし、アレンジも凝っていてかなり楽しめると思います。まぁテルツですからもちろん元気印ではあるのですけどね。「ア~ア~~♪」ってソプラノ・ソロがメロディ・ラインとは別に入ってくるアレンジも結構多く、天から声がふわーって感じがクリスマスにぴったりです。CDでは省略されちゃっているジングルベルもめったに聴けないドイツ語バージョンで結構いいんですよ~。 (by Wing) 2003/04/20 up 
LP    テルツ少年合唱団のクリスマス(ルネサンスとアルプス地方のクリスマス音楽) BASF/harmonia mundi(ULX-3196-H)

A面  ルネサンス地方のクリスマス音楽
1.ボーデンシャッツ:ヨセフよ、私のいとしいヨセフよ
2.ラッソ:羊飼いに天使のお告げあり
3.ラッソ:賛美の声は高く
4.ハンドル:もろ人シバより来れり
5.エッカルト:私はあなたのかいばおけのそばにいるよ
6.シャイト:おおやさしきイエスよ

B面  アルプス地方ノクリスマス音楽
1.いまぞ歌わん
2.がんこなベツレヘムの民よ
3.目覚めよ、野の羊飼い達よ
4.いとうるわしき緑児
5.天の御門
6.おお静かなみそら
7.かしこの山の上に風は吹き
8.われらは誰にもまして感謝せん
 
 CD

1987
   DER TOELZER KNABENCHOR singt Johann Strauss (CF 321 820)  たぶん1987年録音。もしかしたら,ソロの雰囲気からずっと古いかも。

1,KAISERWALZER
2,ANNEN-POLKA
3,G'SCHICHTEN AUS DEM WIENERWALD 4,TRITSCH-TRATSCH-POLKA
5,AN DER SCHOENEN BLAUEN DONAU 6,PIZZICATO-POLKA
7,ROSEN AUS DEM SUEDEN 8,WIENER BLUT

どこか土臭くて元気で男の子っぽくって,楽しくなる。WIENER BLUTのソロが紛れもなく「男の子」なんだな,これが。テルツならでは、のシュトラウス。(by Hetsuji) 1999 up
 CD

1987
  マーラー:交響曲第4番 バーンスタイン=アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(F32G 20256) 1987年6月録音。

1,Bedaechtig. Nicht eilen ゆっくりと いそがずに    
2,In gemaechicher Bewegung. Ohne Hast 気楽な動きで 
3,Ruhevoll 平安に満ちて    
4,Sehr behaglich きわめてなごやかに(『子供の不思議な角笛』からボーイ・ソプラノ・ソロ)

4曲目,最後の8分44秒を,Helmut Wittekは見事に歌いきる。なんという強靱なのどだろう! それでいて艶やかに音が伸びて潤む。彼は1986年に来日しているので覚えている方もおいでだと思う。それにしても,だ。可愛い姿からは想像も出来ない声量で驚く。俗な私は,B-S定番のソロCDをヴィテックが出していてくれたらなあ,などとつい欲が出る。聴いたことが無い方は,コレクションのある施設にでも行かれて,ぜひこの8分44秒を聴いてみて欲しい。B-Sソロの作品として、頂点の1つと言える。(by Hetsuji) 1999 up 
  CD

1986
  H.シュッツ:ドイツ・レクイエム (fontec FOCD9586)
テルツ少年合唱団 指揮:ゲルハルト・シュミットガーデン
(録音)1986年9月12日 東京カテドラル聖マリア大聖堂

シュッツ ドイツ・レクイエム「音楽による埋葬」SWV279-281
1. Ⅰドイツ埋葬ミサの形式によるコンチェルト
2. Ⅱ葬送モテト「主よ、あなたさえこの世にあれば」
3. Ⅲシメオンの讃歌「主よ、あなたは今こそあなたの僕を安らかに逝かしめたまえ」
4.J.S.バッハ: モテト第3番「わが喜びなるイエス」 BWV227
5.ブルックナー: アヴェ・マリア

 ヤッター!1986年公演のライブ録音LPが遂に完全復刻だ!!と大喜びで、ワクワクしながら流し始めたら・・・音が、音が、音が悪すぎ~~!!!悪いって言うか、なんかヘン。こもった感じでクリアじゃない。のびたカセットテープを聴いてるような、もわんとした感じ。すごい不自然な音。こんなだったっけ??と、自分でLPからCD化したものを聴いてみると、ずっとクリアでいい音でした。ライナーノーツに「マスターテープの経年変化により、一部お聞き苦しい個所があります。」と注意書きがありますが、一部でなく全体的に聞き苦しいんですど・・・。ノイズリダクションをしすぎて音がまるくなっているというか、ノーマルで録音したのにドルビーでダビングしたとか、そんな感じのこもりかた。ジャケは可愛くないし(せめてLPのジャケをそのまま使って欲しかった)、ライナーノーツもLPのものをそのまま使っていて加筆無し、写真無し。LPを持っているなら、買う必要のないアルバムになってしまっています。
 贔屓目で考えるならば・・・「教会録音のため音が響き過ぎ、臨場感を残しつつ処理するのが大変だった」ということがあるかもしれません。残響みたいなものはLPよりもよく再現されていて、教会って感じがします。でもそのせいで全体のバランスが崩れ、聞いていて疲れます。言うなれば、木を見て森を見ない仕事というか。ちなみに、バッハのモテットとブルックナーのアヴェ・マリアは1990年頃発売のCD「ベスト・オブ・テルツ」にも収録されていますが、こちらは聞きやすいです。
 音の酷さにショックを受け、演奏の感想が後回しになりましたが、アルバムを聴き直すよい機会にはなりました。やっぱりテルツはいいですねぇ。とくにシュッツの1曲目、綺麗な曲だな~と。そして、バッハのモテットは元気いっぱいで、合唱なのにヴィテック声に聞こえるのはなぜ?と。ブルックナーのアヴェ・マリアは、途中Jesus~♪とピアニッシモで入ってきて、フォルティッシモになっていくところ、来るぞ来るぞ来るぞ~キターーッ!とあまりにものフォルティッシモがテルツらしくて失笑。久しぶりに、じっくりとテルツを聴かせてもらいました。     (by Wing)2013/06/01 sat up
  CD

1986
  テルツ少年合唱団 ローレライ(fontec FOCD9585)
指揮:ゲルハルト・シュミットガーデン
(録音)1986年9月27日新宿文化センター大ホール、(*)9月21日昭和女子大学人見記念講堂
ソプラノソリスト(13-17,19):Helumut Wittek

1.ローレライ(F.ジルヒャー)
2.菩提樹(F.シューベルト)
3.のばら(H.ウェルナー)
4.さあ、よき歌をうたいはじめよ(H.L.ハスラー)
5.誰かそなたに楽を選ばん(H.ディストラー)
6.がちょう(O.di.ラッソ)
7.ねこ、いぬ、ふくろう、かっこう(A.バンキェリ)
8.歌えや歌え(T.モーリー)
9.踊り、とびはね(H.L.ハスラー)
10.勝利の歌(G.ガストルディ)
11.こだま(O.di.ラッソ)(*)
12.流浪の民(R.シューマン)
13-17.ミリアムの勝利の歌(F.シューベルト)
18.ちいさい秋みつけた(中田喜直)
19.子守歌(J.ブラームス)

 シュッツのCDの音があまりにもだったのでこちらは過大な期待をせずに流し始めたところ、音はまずまず良かったです。CD「ベスト・オブ・テルツ」が声をメインにした音作りをしたとしたら、こちらは残響など全体の音も含めた音作りになっています。故に響き方はこちらのCDの方が良く、「ミリアムの勝利の歌」でのヴィテック君の剛健な声も聞きやすい印象。やっぱりシュッツの方は録音場所が教会だったから音の処理が難しく、こちらは普通のホール(その中でも響きの悪いホール)ですから、音を作りやすかったのかもしれません。このCDに関しては、LPやベストCDを持っていたとしても買って損はないかと思います。アンコールの「ちいさい秋」や「ブラームスの子守歌」もちゃんと入っていますし。
 そしてやっぱり、ミリアムのヴィテック君は突き抜けてるな~としみじみ思うのでした。私としては、巧い下手は別として、声がもう少しまろやかで透明感のある2000年来日のルートヴィッヒ・ミッテルハマー君のミリアムが好きです。1990年や2000年の来日公演もアルバム化して欲しかったなぁ。    (by Wing)2013/06/01 sat up
 CD

1986
  ベスト・オブ・テルツ (Fontec Records EFCD3021) 1986年9月12、21、27日録音/東京カテドラル聖マリア大聖堂、昭和女子大学人見記念講堂、新宿文化センター/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.ローレライ.....2:46       
2.菩提樹.....2:59       
3.野ばら.....2:14       
4.さあ、よき歌を歌いはじめよ.....1:27       
5.誰かそなたに楽を選ばん.....2:19       
6.がちょう.....2:08       
7.ねこ、いぬ、ふくろう、かっこう....2:41       
8.歌えや歌え.....1:34       
9.踊り、とびはね.....1:21       
10.勝利の愛.....1:19       
11.こだま.....2:17       
12.流浪の民.....4:15       
13.シューベルト:ミリアムの勝利の歌.....19:10(Soloist:Helmut Wittek)       
14.バッハ:モテット「わが喜びなるイエス」BWV227.....18:48
15.ブルックナー:アヴェ・マリア.....5:09

1990年の来日記念に発売されたもので、1986年初来日のライブ版2枚組LPをCD化したものとのこと。まっ、テルツについての詳細はワシが言わんでも皆さんの方がず~っとず~っと詳しいっすよね~実はHetsujiさんの追加の宿題で、当初レーゲンスのDVDから紹介とのことでしたが、テルツの初来日の録音っちゅうことで思わず、後先のこと考えないで手が出てしまった。。。。。大感激で鑑賞するtada。しかーし、よーくよーく考えたらもうどなたか紹介してるよねぇ~多分Wingさんがと思ったらやっぱ紹介済み。。。。”ううっっ”と思ったけどま~余興っちゅうことであはあはっ(と笑ってごまかすtada)とまぁ~余計な話はさておき1986年に初来日かぁ~~。この頃やっとこさバッハのカンタータ集を集めだした頃でやんすねぇ~輸入物のキングスもちょこちょこ買ったり、でもその頃はバッハが中心で少年合唱はtadaにとってはおまけだったので、それほど合唱団自体に興味なかったんですよねぇ~しかし、この歌声を知っていたら多分違う方向(?)に行ってたかもなぁ~sounds'Libraryのtada以外のライターさん達に負けない位のコレクターになってたかもぉ~。それ位すごいっすねぇ~。1956年創立ってことはこの録音時30周年ってことですなぁ~んでもまぁ~創立ウン百年と言うのがザラな古~い古~いヨーロッパの聖歌隊なんかから考えたら全然新しいけど、音楽聴いてると、そう言った”伝統”がどどどぉ~んとある聖歌隊とは一味違った路線で成長してきたて感じしますよねぇ~確かに伝統的なモノって技術磨けばいいってもんじゃないし、どーしても真似できない雰囲気というかオーラがあると思うけどテルツの場合目的がソリスト育成、んでもって子供にもギャラ払う。とまぁ~プロを育てる。つまりいやらしい言い方だけど大人子供と言う区別無く”銭がもらえる音を作り上げる”。ドイツのやっぱ新しいめの少年少女合唱団ライブで聞いたことあるけど、それなりにまぁまぁ~上手かったけどテルツはやっぱ比べ物にならない。やっぱプロで音楽をやるってことはつまり仕事。仕事とそうなると音楽に対しての姿勢も意識も違ってきますわなぁ~。とっ!ぼろが出る前に曲の中身ですが、ドイツ的な合唱がずらずらずら~~~っと並んでますな~。tadaの全体的感想は合唱が熱いっ!!観衆がテルツの音に引き込まれていってるって感じしますねぇ~。特にこのソプラノのソリストは。。。。この耳に突き刺さる様な、いやっ、耳が貫通するような響き!!こっこりぃ~はぁぁ~。。。。。ヘルムート・ヴィテック君????どなたか紹介されてるよなぁ~と確認させていただいた折、ちょいとWingさんの紹介文カンニング(?)したところやっぱヴィテック君なんでやんすねぇ~。もぉ~、何でこの頃テルツを好きになっていなかったのっ!!!もっとテルツの事知っていなかったのぉ!!と後悔しますわぁ~(tadaの馬鹿馬鹿御お馬鹿~)いやぁ~これ聴いた人度肝抜かれましたよねぇ~完全に。今迄、少年合唱団=ウィーン少年合唱団としか思ってない人には特に天と地がひっくり返る程の衝撃だったでしょうねぇ~。なんんんじゃぁ~こりゃぁ????こっこれ少年が歌ってるんけぇ~?みたいな。ワシもこの頃に戻って度肝抜かれたいっ!!上手さもさることながらこの声帯!!どんな喉してんの、ちみぃ(君)~は?悪いんだけどバッハ全集の時はチト耳に響き過ぎて耳障りに思ったけど、ライブではすごい迫力ですねぇ~。所でアルトはパニート・イコノムー君あたりなんですかね?以前借りたビデオで、イコノムー君ともう一人きりりとした歌い方の子がいたような気がするので歌声からしてもその2人のうちのどちらかなんじゃ~ないかな?と思いましたが。ほんにぃ~いいもん聴かせて頂きました。         (by tada) 2006/09/01(Friday)up

  私はつい最近までこのCDの存在を知りませんでした。或いは、当時LPがあるからいいやとかで記憶の彼方に追いやったのかも・・。でも今知ってしまったからには、「欲しい~」っていう欲求がムクムクと。そんなわけで偶然に中古屋さんでめぐり合った時は、「運命かしら?!」・・なんて思ってしまったわけです。
  さてこれは1986ライブのLPがCD化されたものです。収録はライブⅡの方(ミリアムの勝利の歌が入っているアルバム)全曲と、オマケでライブⅠからバッハのモテットとブルックナーのアヴェ・マリアが入っています。
  LPの方は好きでよく聴いていましたが、これはLPよりずっと音がクリアで、ホールの響きの雰囲気なんかが感じられます。「さすが日本人の仕事!」完璧なまでに余計なものを排除して、メインとなる歌声をていねいにくっきりと浮かび上がらせています。ですがデジタル化の逃れられない運命か、ちょっと音が軽く感じられてしまうのは否めません。奥深くまろやかな味わいを感じられるのはLPの方でしょう。それにCDだとヴィテック君の声がすごく金属的に聞こえてしまうんですよね。
  曲の方は、シューベルトのミリアムの勝利の歌とバッハのモテットが入っているだけで大満足!ミリアムの勝利の歌はタイトルに「勝利」とある通り、勇壮感があって、気分が高揚してくるような曲です。ピアノの前奏がタン、タタッタターン~♪って始まると、さーくるぞぉぉぉってワクワクします。期待に十二分に応えてくれるのはヘルムート・ヴィテック君。晴やかで勇ましいソプラノ・ソロの登場です。バックの合唱を全部従えて歌っていきます。彼の声はほんとにこの曲にぴったり。天から降ってくるようなソプラノではありませんが、地から突き出て天高く駆け昇っていく、そんな感じの昇り龍のようなソプラノです。声量もたっぷりで申し分なし。生で聴いていたら鳥肌が立ったことでしょう。ちなみにこの曲は演奏されることがめずらしいものだそうです。こうやってボーイ・ソプラノで楽しめるのはシュミット・ガーデン先生だからこそですね。
  ミリアムやモテットがすごいので私の中では存在感が薄れがちなんですが、前半の小作品たちも味わいのあるプログラムになっています。5曲目の「誰かそなたに楽を選ばん」や8曲目の「歌えや歌え」なんか好きですね。「歌えや歌え」はソプラノのメロディーラインがとてもきれい。7曲目の「ねこ、いぬ、ふくろう、かっこう」ではかっこう役をやっているのはちびフリークナー君のよう。LPの方の解説書にそれっぽい写真が載っていました。この頃はこういう声だったんだなぁ~なんてしみじみ。
 ぜーんぶ、完璧で申し分ないんですがこれってライブなんですよね。 (by Wing) 2003/03/02 up 
LP

1986 
H.シュッツ:ドイツ・レクイエム (FONTEC RECORDS FONC-5073)LP 1986年9月12日録音/東京カテドラル聖マリア大聖堂にて/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

<seite1>
H.SCHUTZ: Musikalische Exequien(Ⅰドイツ・レクイエム[音楽による埋葬]) SWV279-281
1.Concert in From einer teutschen Begrabnis-Missa(ドイツ埋葬ミサの形式によるコンチェルト)
2.Motette 'Herr,wenn ich nur dich habe'(Ⅱ葬送モテト「主よ、あなたさえこの世にあれば」)
<seite2>
(ドイツ・レクイエム続き)
1.Canticum B.Simeonis 'Herr,nun lassest Du Deinen Diener'(Ⅲシメオンの讃歌「主よ、あなたは今こそあなたの僕を安らかに逝かしめたまえ」)
2.J.S.BACH: Motette 'Jesu, mein Freude'(バッハ:モテト第3番「わが喜びなるイエス」) BWV227
3.A.BRUCKNER: Ave Maria(ブルックナー:アヴェ・マリア)

  これは実際の来日コンサートのライブ録音です。渋いプログラムだな~ってしみじみ思っちゃいます。シュッツのドイツ・レクイエム、別名「音楽による埋葬」に、バッハのモテットもお葬式のための曲だっていいますし、最後の締めはブルックナーのアヴェ・マリアで天国へ召されたらこんな天上の音楽が聴けるのかなぁなんて感じ。そして演奏会場は教会とくれば・・雰囲気ありすぎで拍手なんてできなそう。。。実際にはどうだったのでしょうね。願わくば、その場に参加した一人でいたかった~。
  ドイツ・レクイエムはテナーソロに導かれて曲が始まります。Ⅰ部のコンチェルトは、合唱とソロが交互に出てくるような形になっていて、それぞれは短いですが、随所でソプラノ、アルトのソロを聴くことができます。ソリストは、ソプラノⅡを高音域がすごくやさしい声になる子が歌っています。ソプラノⅠの声の伸びはヴィテック君のような感じ。声を聴いていて、ふとシュッツのクライネ・ガイストリッヒェ・コンツェルト第Ⅰ集が脳裏をかすめました。ところで、このⅠ部のコンチェルト、落ち着いた美しさのある曲です。中で2回ほど小編成(各パート2名ずつくらい?)の合唱が出てきますが、それがまたとっても美しい♪。Ⅱ部はソロはなく、二手に分かれて合唱で歌われます。Ⅲ部はちょっと変わった並び方をしている?!ソプラノ以外は中央部にいて、ソプラノが二手に分かれて右と左の端に位置しているよう。ソプラノの声がマリア・カテドラルによく響いて、右と左から天使の声みたいに聴こえてきます。こういうのはやっぱり、生で聴きたいですね。すごい迫力と美しさだったのではないかと思います。
  バッハのモテットは時間が長く聴かせどころも多いBWV227。最初に出てくるソプラノ、メゾ、アルトの3重唱のソプラノ、Gute Nacht ~♪ の第1ソプラノともヴィテック君ではなさそう。高音がピーンと響くタイプではなく、柔らかくまるまるハンス君タイプですから。メゾを歌っている子の方がどちらかというとツーンとした感じに聞こえます。So aber Christus ~♪ のアルト・ソロは誰でしょうね? みんなぬかりなく上手で、ライブの不安定さなんて微塵も感じられませんでした。 (by Wing) 2003/02/23 up 
LP

1986 
  テルツ少年合唱団・イン・ライブ ( Fontec Records、EFO-2123)(LP) 1986年9月27日(土)新宿文化センター/1986年9月21日(土)昭和女子大学人見記念講堂

A 面
(1) ローレライ
(2)菩提樹
(3)野ばら
(4)さあ、よき歌を歌いはじめよ
(5)誰かそなたに楽を選ばん
(6)がちょう
(7)ねこ、いぬ、ふくろう、かっこう
(8)歌えや歌え
(9)踊り、とびはね
(10)勝利の愛
(11)こだま
(12)流浪の民
B面
(1)ミリアムの勝利の歌 -シューベルト(1~4) ソプラノソリスト:Helmut Wittek
(2)ちいさい秋みつけた
(3)子守歌 ソリスト:Helmut Wittek

 アルバムの内容はCD化された方で紹介しましたので、ここではジャケットのデザインについて。。。
 このLPジャケットはテルツの民族衣装バージョンの制服のアップになっています。これは当時「バイエルンの天使」という漫画でテルツを取り上げていた、たらさわみち先生がデザインされたものらしく、このアルバムを自分の顔の下に持っていけば、「ほーら、私もテルツ少年合唱団♪」という雰囲気を味わえるでしょう~?という遊び心だそうです。これはLPだからこそできる!っていうことですね。テルツみたいに茶目っ気たっぷりで楽しくはないですか? (by Wing) 2003/03/02 up

  歌声から実力が伝わってくる。喉が強靱だ。しかし聴き直してみると、強靱な喉故に、聴く方は緊張を強いられ憩えない。なんて贅沢を言わせてしまうテルツはすごい。コンサートに出かけた聴衆に対し、これが世界的に活躍しているテルツの歌声なのだと挑んでいるかのような趣がある。これがライヴだとは・・・。(by Hetsuji) 2000/11/26 up 
CD

1985 
  UNBEKANNTE EVANGELISCHE KIRCHENMUSIK DES 19. JAHRHUNDERTS (MUSICA BAVARICA MB 75101) 1985年8、12月/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

2.Johann Gottfried Schicht: Motetto Nr.2 "Jesus meine Zuversicht" fur Soli, und Chor a capella.....14:05
4.Karl Ludwig Drobisch: Kirchenkantate Nr.5 Erntefest-Musik uber das Lied von Gellert "Wenn ich, o Schopfer, deine Macht" op.47.....15:50

 このアルバムは、2曲で30分程と楽しめる時間はちょっと短いですが、2曲ともソロがかなり印象的なうえ、そのソロがソプラノ、アルトとも良いときているので、かなりおすすめの一品です。さらに感触としては、ソリストが2曲それぞれ違っているような気がします。名前が明記されていないのが至極惜しいところです。
 さて、2曲目はア・カペラの曲です。コラールの多い曲を80年代の脂ののった安定したハーモニーで歌い上げているのは聴いていて気持ちのよいものです。そして第2曲はソロのみで歌われるのですが、これがまた秀逸。ソプラノソリストはハンス君風の優し気な声質ではなく、丸みのある突き抜け系のヴィードル君風の声です。合唱も深みのあるハーモニーなので、全体的に艶々した仕上がりになっています。
 4曲目も第2曲が、ソロ4重唱で始まった後、バス、テノール、アルト、ソプラノと順番にソロでそれぞれ2フレーズづつ歌っていき、最後にまた4重唱でしめくくられる、という聴き応え満点のカルテットで、非常に印象的です。ここでソロをとるソプラノ・・・鉄壁さが誰か(ヴィテック君)を連想させるのです。年代もちょうど手頃だし・・違いますかね~?!アルトソロはというと、アルトアルトした堂々とした声で、すごーく上手なのですが、ちょっぴり私のツボから外れているんですよね~。
 ちなみにこのアルバムのタイトルを直訳しますと、「あまり知られていない19世紀のプロテスタントの教会音楽」となるようです。 (by Wing) 2003/05/18 up 
DVD

1985 
  BACH: JOHANENNES-PASSION (Deutsche Grammophon 00440 073 4291) rec. 26-30 June 1985, Dom, Graz / dir. Nikolaus Harnoncourt

Helmut Wittek (sopran) - Arie: Ich folge dir glechfalls / Zerfliesse, mein Herze
Christian Immler (alt) - Arie: Von den Stricken meiner Sunden
Panito Iconomou (alt) - Arie: Es ist vollbracht!
Kurt Equiluz (tenor/Evangelist)
Robert Holl (bass/Jesus)
Thomas Moser (tenor)
Anton Scharinger (bass)

 この演奏は以前クラシカジャパンで放送されたことはありますが、商品化はお初ではないでしょうか。綺麗な音&映像でDVD化されるというのは嬉しいことです。同じくアーノンクール指揮のクリスマス・オラトリオに続き、「よくぞやってくれた、Deutsche Grammophon!!」と感激しきりです。
 私的な見所は何といってもアルト二人のアリアですね。初めて目&耳にした時、ウワーッなんて上手なんだろうかと聴き惚れました。Panito君、Christian君の二人は14歳ということもあり、安定感があって堂々とした歌いっぷりはさすがベテラン!という風格。二人ともほとんど楽譜を見ませんしね。それぞれ1曲しか歌わないというのが本当に残念でなりません。Panito君のスローテンポからアップテンポへの切り替え、情感の込めかたまさに絶品で目も耳も釘付けになること請け合いです。
 ソプラノのHelmut君はこの時おそらく12歳、ちょうど脂が乗りはじめた頃でしょうか。でも彼の歌い方って脂が乗るどころか、余分な脂をそぎ落としたようなものすごいシャープさだと思います。少々甲高く金属質な声で感心するほど正確なパッセージを刻んでいます。でもその直線的な声と歌い方が揺らぎを禁じているかのようで、バッハでの彼は私的には少々消化不良気味。ヨハネを初めて聴いたのが同じくアーノンクール指揮ウィーン少のアルバムで、”Ich folge dir glechfalls”を歌うソリスト君のフワッと柔らかでちょっと頼りなげな感じの声が妙に曲の雰囲気とマッチしていてお気に入りの曲になったという過去があるため、これと対極に位置するようなHelmut君に違和感を覚えてしまうのかもしれません。曲が変わってマーラーの交響曲第3番のソロなんかではHelmut君はお気に入りなんですけれども。
 そして、合唱もテルツオンリーで幸せ堪能です。収録の翌年1986年に来日しているので、コンサートへ行かれた方にはなつかしい面々がたくさん映っているのではないでしょうか。           (by Wing) 2007/02/23(Friday)up 
 DVD

1985
   MONTEVERDI: IL RITORNO D'ULISSE IN PATRIA (IMAGE ENTERTAINMENT ID9280RADVD) Salzburg Festival 1985 / Conductor: Jeffrey Tate / Director: Michael Hampe

Amore: Allan Bergius

 これは「魔笛」同様にDVD化を期待していたザルツブルク音楽祭での「ウリッセの帰還」です。愛の神(アモーレ)役をアラン・ベルギウス君が歌っています。合唱にはテルツも参加しているようですが、長時間観る気力の無い私は、いまだテルツがどこで歌っているのか発見していません。早送りしながら確認しても登場する場面は見当たらないんですよね・・・合唱は歌だけなのかな??
 アラン君の登場はというと、初っ端にちょっぴりなのですがこれがすごいインパクト大!「歌唱」がというより「コスチューム」がなのですが・・・・。ギリシア戦士風のスカートが超・超ミニ。昨今の日本の女子高生と勝負できそう?というくらいで、パ・パ・パンツが見えそうだよぉぉって心配していると、あろうことかカメラが下からのアングルに切り替わります。うひゃ~っみっ見えてますぅぅっっっ、こんなんでいいのだろうか??歌唱そっちのけでドキドキしちゃいました。1985年といえばアラン君は13歳で成長期真っ只中。そのため当初の予定より短くなってしまったのかしら?などと勝手に憶測してしまいました。もちろん言うまでもなく歌唱は安定しております。さすがにちょっと高音がきつそうな場面もありましたが。
 ちなみにこのDVDはリージョンが「1」なので、マルチのプレーヤーでないと観れないのでご注意を(って誰も買わないかな・・・)。      (by Wing) 2005/11/25(Friday)up
 CD

1985
  BERGWEIHNACHT mit dem Tolzer Knabenchor (BOGNER RECORDS 11973) rec.1985 / dir. Gerhard Schmidt-Gaden

1. Ach, wann kommen Jene stunden.....3:20
2. Gegrusst sei Maria.....3:13
3. Wer klopfet an.....4:24
4. Felsenharte Bethlehemiten.....3:21
5. Es kimmt an Engel vom Himmel herab.....1:30
6. An Martin Seina(Instrumental).....3:05
7. Geht's buama, steht's gschwind auf....2:25
8. Krumperhax Martinsbua.....1:54
9. Buama auf!.....2:39
10. Ihr Morser erknallet.....3:03
11. O heiliges Kind, wir grusen dich.....3:06
12. Es werd scho glei dumpa.....4:14
13. Marienweise(instrumental).....2:46
14. Schlaf Jesulein zart.....2:24
15. Jetzt hat sich hart auftan.....2:01
16. Dort oben am Berge, da wehet der wind.....4:42
17. Andachts-Jodler.....1:23

 カセットで紹介したBERGWEIHNACHT mit dem Tolzer Knabenchor(MUSICLAND RECORDS 843 919-4)のCDです。本当はカセットと同じジャケのCDが欲しかったのですが、買い逃してしまったため最近の再発モノを買ったら全然可愛くないジャケになってしまっていました。まぁ中身は同じだからいいか。ちなみにこのアルバムの一部はオルフのクリスマス物語とカップリングされても発売されています。
 このアルバム、何とも言えない合唱のねちっこさと曲の途中途中にソロが入るアレンジの多さで気に入っています。ねちっこい合唱って何さって思われるかもしれませんが、聴いてもらえば「ああ!」ときっと納得してもらえるでしょう。何ていうかアコーディオンみたいな歌い方といいますか、そんなような跡を引く感じを想像してもらえれば・・。実際アコーディオンの伴奏も多く、それと見事に雰囲気がマッチしていて楽しいです。このような歌い方はよく訓練されているからこそ、こんなに気持ちよく聴けるんだろうなぁと思います。もちろんテルツ特有のたたみかけるよな歯切れ良い合唱も、”Jetzt hat sich hart auftan”のように元気良く歌う曲で聴くことができます。ジャケ写真のように雪が降り積もる中、南ドイツの木造の田舎レストランでビール片手にライブで聴きたいなぁという、どこか温かさが漂い心がホワっとするクリスマス集です。或いは、カセットの紹介で書いたようにパステルカラーに彩られたロココ風の小さい可愛い教会でのコンサートでもいいかな。ところでツ~ンとよく響くソプラノソロは年代的にヴィテック君かな?アルトではイコノム君かイムラー君かしらと思われる艶っぽい声もチラホラ。なんにしろ合唱もソロもレベルが高いです。              (by Wing) 2006/12/15(Friday)up 
 CD

1985
  BERGWEIHNACHT mit dem Tolzer Knabenchor (843 919-2) rec.1985 / dir. Gerhard Schmidt-Gaden

1. Ach, wann kommen Jene stunden.....3:20
2. Gegrusst sei Maria.....3:13
3. Wer klopfet an.....4:24
4. Felsenharte Bethlehemiten.....3:21
5. Es kimmt an Engel vom Himmel herab.....1:30
6. An Martin Seina(Instrumental).....3:05
7. Geht's buama, steht's gschwind auf....2:25
8. Krumperhax Martinsbua.....1:54
9. Buama auf!.....2:39
10. Ihr Morser erknallet.....3:03
11. O heiliges Kind, wir grusen dich.....3:06
12. Es werd scho glei dumpa.....4:14
13. Marienweise(instrumental).....2:46
14. Schlaf Jesulein zart.....2:24
15. Jetzt hat sich hart auftan.....2:01
16. Dort oben am Berge, da wehet der wind.....4:42
17. Andachts-Jodler.....1:23 
 CT

1985
  BERGWEIHNACHT mit dem Tolzer Knabenchor (MUSICLAND RECORDS 843 919-4)TAPE 1985年録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

(Seite A)
1.Ach, wann kommen Jene stunden.....3:20
2.Gegrusst sei Maria.....3:13
3.Wer klopfet an.....4:24
4.Felsenharte Bethlehemiten.....3:21
5.Es kimmt an Engel vom Himmel herab.....1:30
6.An Martin Seina(Instrumental).....3:05
7.Geht's buama, steht's gschwind auf....2:25
8.Krumperhax Martinsbua.....1:54
(Seite B)
1.Buama auf!.....2:39
2.Ihr Morser erknallet.....3:03
3.O heiliges Kind, wir grusen dich.....3:06
4.Es werd scho glei dumpa.....4:14
5.Marienweise(instrumental).....2:46
6.Schlaf Jesulein zart.....2:24
7.Jetzt hat sich hart auftan.....2:01
8.Dort oben am Berge, da wehet der wind.....4:42 
9.Andachts-Jodler.....1:23

 これはオルフのクリスマス物語とセットで収録されていたクリスマス曲の原盤です。CDも出ているようです。このカセットには(P)1990としかありませんが、オルフとのアルバムに録音データがあったので1985年録音と判明。
 アコーディオンやなんかを伴奏に賑やかになりすぎず、でも明るくドイツ語圏のクリスマスをうたったアルバムです。ウィーン少のトイフェルファミリーと歌ったクリスマスアルバムと雰囲気が似てますかね。曲もバイエルン地方やチロル、ザルツブルクなんかの民謡のようなのでとっても牧歌的。私のヨーロッパのクリスマスのイメージは、雪の積もる山の地方(ハイジの住んでた村をイメージ)、かわいいロココ風の教会で聖歌隊がクリスマスの曲を歌うというもの。ものすごーーい勝手なイメージですが、そういうのなので、このアルバムはまさにいい感じにはまってます。
 ちなみにソロもところどころに織り込まれていますし、ソプラノ、アルトとも上手です。 (by Wing) 2003/03/30 up 
LP 12    LP 12インチ2枚組 1984
(ACANTA 40.23530)

R. Strauss :  FEUERSNOT
-Ein Singgedicht in einem Akt

ディムート…ユリア・ヴァラディ
クンラート…ベルント・ワイクル
シュヴァイカー…ハンス=ディーター・バーダー
オルトルフ…ヘルムート・ベルガー=トゥナ

ハインツ・フリッケ指揮 ミュンヘン放送管弦楽団、テルツ少年合唱団、バイエルン放送合唱団

R・シュトラウスの二番目のオペラ“Feuersnot ”は、「火の欠乏」「火の危機」または「火の消えた街」と題がついている1幕のSinggedicht (歌唱劇)である。
12世紀のミュンヘン、夏至の頃の設定。軽快な序曲に続き、いきなり少年合唱で始まる。子供たちが祭りの焚き火のために家を回って薪を集めている。生き生きとした合唱でテルツ少年合唱団の歌声に引き込まれてしまう。何か呪文のような“Maja, maja, miamo…”(誰にしようかな…といった意味か)が劇中で何度か出てくる。 
話は、クンラートという男が市長の娘であるディムートに惚れるが、彼女は彼のしつこさに嫌気をさし、仕返しを考える。彼女の部屋にさそい、カゴを下ろし吊り上げて途中で止める。街の人はそれを笑い、怒ったクンラートは街中の灯りを消す。人々は火の消えた街を救ってくれるよう頼む。最後は二人は愛を誓い、灯りがよみがえり、めでたしめでたしで終わる。
シュトラウスの管弦楽法のすばらしさはこの作品でもよくわかるし、後の有名なオペラを思わせる片鱗もうかがえる。
なお、このオペラには、エーリヒ・ラインスドルフ指揮ベルリン放送交響楽団による演奏もあるが、そこでもテルツ少年合唱団が出演している。(by northend 2018/10/19 FRI up) 
 CD

1984
  J.S.Bach: MESSE IN H-MOLL (Virgin veritas 7243 5 61998 2 8) recording: 9-1984 at London / direction: Andrew Parrott / TAVERNER CONSORT & PLAYERS

> Kyrie <
1.Kyrie eleison(A,B,C,F,G,H)       
2.Christe eleison(A,B)       
3.Kyrie eleison(A,B,C,F,G,H)  
> Gloria <     
4.Gloria in excelsis Deo(A,B,D,F,G,H)       
5.Et in terra pax(A,B,D,F,G,H)       
6.Ladamus te(B)       
7.Gratias agimus tibi(A,B,D,F,G,H)       
8.Domine Deus(A,F)       
9.Qui tollis peccata mundi(B,D,I,G)       
10.Qui sedes ad dextram Patris(C)       
11.Quoniam tu solus Sanctus(G)       
12.Cum sancto Spirito(A,B,D,F,G,H)       
> Symbolum Nicenum <
13.Credo in unum Deum(A,B,E,F,G,H)       
14.Patrem omnipotentem(A,B,E,F,G,H)       
15.Et in unum Dominum Jesum Christum(A,D)       
16.Et incarnatus est(A,B,D,F,G)       17.Crucifixus(B,D,F,G)       
18.Et resurrexit(A,B,D,F,G,H)       
19.Et in Spritumm Sanctum Dominum(G)       20.Confiteor unum baptisma(A,B,E,F,G)       
21.Et expecto resurrectionem mortuorum(A,B,E,F,G,H)   
> Sanctus <   
22.Sanctus(A,B,C,D,E,F,G,H)
> Osanna,Benedictus,Agnus Dei et Dona nobis pacem <
23.Osanna in excelsis(A,E,F,G/B,K,I,L)
24.Benedictus(F)       
25.Osanna in excelsis(A,E,F,G/B,K,I,L)       
26.Agnus Dei(C)       
27.Dona nobis pacem(A,B,C,D,E,F,G,H)

Emma Kirkby(sopI) -A
Emily Van Evera(sopII) -B
Panito Iconomou(alto) -C ...Tolzer Knabenchor
Christian Immler(alto) -D ...Tolzer Knabenchor
Michael Kilian(alto) -E ...Tolzer Knabenchor
Rogers Covey-Crump(tenor) -F
David Thomas(bass) -G
TAVERNER CONSORT(ripieno) -H
<Tessa Bonner(sop),Twig Hall(sop),Mary Nicolas(alto)-K,Nicolas Robertson(tenor)-I,Simon Grant(bass)-L>

 この盤は後発された廉価版です。そのためブックレットが大幅に省略されており各曲のメンバー構成までは載っていませんでしたが、15年程前に友人がコピーを作ってくれた際に添付してくれたものを参考に入力しました。これを全て手書きしてくれた友人に感謝です。ちなみに最初に発売された盤はHetsujiさんが紹介されているものだと思います。
 私がロ短調ミサを真剣に聴き込んだのは、紹介のため上にあるテルツの1996年録音モノを聴いた時が最初でした。その時の印象があまりよろしくなかったので、それ以後なんだか苦手な曲として私の中に定着していました。しかしパニト君のアルトが聴きたくて何の気なしにこの盤を聴いたことでこの曲に対する印象が180°変わりました。ソプラノが女性であることを理由にこの盤を敬遠していたのを後悔しています。友人がコピーしてくれた時にはまだこれを堪能できるほど耳が肥えていなかったですし・・・。何が変わったって、今までぼんやりした曲だと思っていたのが一転、何てドラマチックな曲なんだろうと目が覚めたことです。とても複雑に入り組んでいるにもかかわらず、計算されつくされたように音が配置されているといった印象で、まるで音の迷宮に入り込んだ感じです。同じ曲でも演奏によってこんなにも印象が変わるものなんですね。
 演奏はごく少人数です。基本的には1パート1人で構成され、楽器がフルで入るような場面ではタヴァナーコンソート陣(Hで標記)が加わって楽器の音に負けないように配慮されています。「ripieno」という言葉は初めてお目にかかりましたが調べたら「全合奏」という意味合いのようでした。ここではきっと「合唱」ってことですね。ヒリアー指揮のハノーファーのバッハのモテット集でも感じましたが、少人数編成の演奏というのは一瞬たりとも息を抜かせないような緊張感が終始みなぎっているように感じられます。聴く方も声の聞き分けが可能になるので、自分のことで言えばやはり終始気を抜かずに聴いてしまいます。ならば疲れるのではと思われるかもしれませんが、素晴らしい演奏は疲れを呼ばないようです。そして一旋律一人で歌われることで曲の輪郭がシャープになっているためか、人数が少ないのに1996年録音モノよりも華やぎを感じました。これでソプラノも実力のあるボーイソプラノで歌われれば私にとっては完璧でした。
 しかし何よりも声高く主張したいのは、「よくぞアルトにボーイアルトを起用してくれた!」ということです。ボーイアルトは女性や男性のアルトと違ってテノールともソプラノとも溶け込まない固有な音色を持つと思います。ここではその響きが山椒のようにピリリと味を引き立ててくれています。ボーイアルトの単独のアリアは2曲しかありませんが、全体を通してそこここに現れるので十分に堪能できること請け合い。とくに1~3曲目、15~18曲目あたりはお薦めです。それからもうひとつ賞賛に値すべきこととして、録音時期が絶妙であることが挙げられます。この時期はテルツの歴代アルトソリストの5本指に入るであろうソリスト3人が同時期に活躍していた時期です。しかも声質や歌い方にそれほど差がないためか、3人で歌い分けているにもかかわらず全く違和感を感じません。少年が1人ですべてを受け持つのは至難の業だったでしょうから、このような3人が揃っていたことはまさに幸運といえるのではないでしょうか。なかでも私のお気に入りはパニト・イコノム君。鼻にぬけるように柔らかくビブラートをかけるときの艶っぽさに背筋がゾクっとします。そして張りのある声と3人の中では一番高めのnoteも素晴らしいです。とくに10曲目のアリアは必聴ですぞ。彼は現在も声楽界で活躍していますがそのルーツがここに感じられるようです。そんなパニト君と甲乙つけがたいのがクリスチャン・イムラー君。単独のソロを除いては彼が一番歌っていますね。15曲目のソプラノとの二重唱は見事です。ミヒャエル・キリアン君は目立つ場面が少ないのが残念。それにしても3人とも大人のソリストたちと対等に渡り合っていて、その声以外で少年であることを感じさせるような技術の稚拙さがありません。ボーイアルト好きには本当にお薦めの逸品であります。       (by Wing) 2005/03/18(Friday)up 
 CD

1984

CC33-3300-1 
タバナー・コンソート/J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV.232(EMI CC33-3300・1) 1984年録音。2枚組。

DISC 1)
第1部 ミサ 

DISC 2)

第2部 二ケア信経 
第3部 サンクトゥス 
第4部 オサンナ,ベネディクトゥス,アニュス・ディ,

完全主義のパロット版。ソプラノは,エマ・カークビー等の女声だが,アルトにはテルツ少年合唱団から1971年生まれの3人のソリスト(Panito Iconomou,Christian Immler,Michael Kilian)が起用されている。声は弦楽器の向こうから聞こえてくる。女声起用の事実通りにこの作品ではB-Sは主役ではないが,女声では決して表現できない世界があることも事実。第4部4曲目のアリア,アニュス・ディ〈神の子羊〉をB-Aのパニートが歌っているが,B-Aだからこそ歌える旋律だと思う。(by Hetsuji) 1999 up 
 DVD

1984
  JOHANN SEBASTIAN BACH : JOHANNES-PASSION BWV245 (ドリームライフコーポレーション DLVC-1057) 1984年イタリアフェニーチェ劇場にて録音/総指揮:ALAN HACKER/コラール:TOLZER KNABENCHOR (GERHARD SCHMIDT-GADEN 指揮)/ソリスト:(sopran) クリストフ・ベックマン (alt) クリスティアン・イムラー

  これはなんというか不思議な映像でした。昨年マタイ受難曲のコンサートを聴きにいった折、「受難曲は教会で演奏される演技のないオペラだ」と感じたのですが、これはその印象が現実になっている、まさに『オペラ・ヨハネ受難曲』です!
  テルツはコラールを受け持っています。ジャケットや日本語プログラムにはソリスト名の記載がなく、前情報ではソロがあると聞いていたので、なーんだ合唱だけ?と思っていたら、ちゃんとありました。クリスティアン・イムラー君のアルト・ソロとクリストフ・ベックマン君のソプラノ・ソロです。ヨハネにはソプラノ、アルトそれぞれ2箇所ソロがありますが、彼らは最初の方に出てくる「Von den Stricken meiner Sunden」(アルト)、「 Ich folge dir gleichfalls mit freudigen Schritten」(ソプラノ)を歌っています。歌はもちろんGOOD!でもでも、何よりも目を奪われたのはそのキュートさ(いささか不純?)。最初にイムラー君が登場して歌い始めたとき、私は彼がボーイッシュな女性かと思いました。でも周りの大人達に比べ背が低いので、あーこれ!と納得した次第です。クリストフ君にいたってはほんとに美少女。。いえいえ美少年!場面は捕らえられるイエスに対して、弟子役のクリストフ君が追いすがり、「喜ばしげに、我追い行かん~♪」と歌うシーン。クリストフ君の美少年さがなんだか妖しい雰囲気をかもし出してるんだけど・・・と不徳なことを考えてしまうのでありました。
  他のテルツメンバーも白い聖衣?をかぶりコラールの度に映し出されます。でもあまり見知った顔が見られないのがさびしいところ。
  さてさてこんな妖しくもおいしい映像が見れますので、一見の価値はあると思います。演奏だけのヨハネもいいですが、こういう演技つきのものも見ていて面白いので良いですね。ただひとつ難点があります。録音状態があまりよろしくないのです。合唱なんか音割れしてたりしますし、ぜんぜん響かない。そのへんは考慮にいれて購入されるとよろしいかと思います。ちなみに、英語の紹介部分ではソロのイムラー君達の名前が出てきますので、名前の確認はできました。 (by Wing) 2003/01/12 up 
 CD

1984
1983
   
CD

1984
1983 
   
 DVD

1983
W.A.MOZART: DIE ZAUBERFLOTE (Deutsche Grammophon 00440 073 4106) Munich, Nationaltheater, 19&20 September 1983 / Direction: Wolfgang Sawallisch / Stage Direction: August Everding

Sarastro...Kurt Moll
Tamino...Francisco Araiza
Konigin der Nacht...Edita Gruberova
Pamina...Lucia Popp
Drei Damen...Pamela Coburn, Daphne Evangelatos, Cornelia Wulkopf
Papageno...Wolfgang Brendel
Papagena...Gudrun Sieber
Monostatos...Norbert Orth
Drei Knaben...Cedric Rossdeutscher, Christian Immler, Stefan Bandemehr

 これは私が初めて映像で観た魔笛です。数年前にDVD化され、それからしばらくして廉価盤になったけれど、まだあるだろうと思っていたらあっという間に廃盤になってしまい、ここ2~3年オークション市場で高値を賑わしていた逸品でもあります。それが去年だったか再び廉価盤で登場したので、今度は逃さないうちにと手に入れました。魔笛ファンの間では人気のある演奏&演出のようです。確かに、グルベローヴァの夜の女王は迫力ですし、ルチア・ポップのパミーナは麗しくて良いです。演出はというと、とってもメルヘンチックな御伽噺仕様でこれが魔笛の雰囲気と合っています。三童子の衣装も変てこで奇抜なものではなく、落ち着いた麗し系なので安心して観ていられます。そして三童子のテルツっ子達はもちろん上手です。まだ年若なChristian君のメゾがちょ~っと弱くて、Stefan君のアルトちょっと太いかなぁと思わなくもないですが、まぁまずまず。それに「アポロと~」でも感じましたが、Cedric君の声って結構好みのタイプなので、ここでまた出会えて嬉しいです。
 ところでこの映像を観ていて気付きましたが、1982年のレヴァイン盤(ザルツブルクLIVE)での三童子のメンバーを私は勘違いしていました。Manfred Hohenleitner君は第2童子ですね。そしてPanito Iconomou君かと思っていたのは、実はこのサバリッシュ盤で歌っているStefan Bandemehr君のようです。彼がレヴァイン盤でも第3童子を歌っていると思われます。よくよく考えてみればPanito君は1982年ではまだ小さいですもの、身長的にアラン君とあんなに違うとは考えられませんね。三童子のまとまりとしてはレヴァイン盤の方に軍配かな。      (by Wing) 2007/03/23(Friday)up 
 CD

1983
  Oma futtert ihren Pudel・Tag fur Tag mit Apfelstrudel (自主制作?) (P)1983 / dir. Gerhard Schmidt-Gaden

1.Das Schwimmbad.....1:53
2.Der Mops aus unserm Haus.....2:03
3.Der Froschquakerchor.....3:02
4.Dunkel-Schmunkel.....3:14
5.Unsre kleine Eisenbahn.....2:30
6.Oma futtert ihren Pudel.....2:45
7.Die Fliege aus Alabama.....2:07
8.Die Ananas im Regenfass.....2:08
9.Das Jahreszeitenlied.....2:53
10.Schnell und lagsam.....1:57
11.Das Nilpferdspiel.....1:41
12.Die silbergraue Strausenfeder.....3:10

(soloist)
Stefan Bandemehr(3), Volker Wilkens(4), Martin Busen(4)

 以前にカセットで紹介したものと同様のものです。カセットにはSchwannレーベルの記載がありましたが、CDの方にはそういった記載が見られませんでした。なので、CDは合唱団で自主的にリマスターしたものなのかもしれません。ちょくちょく聴きたくなるのような楽しいアルバムなので、CDで持てるのは嬉しいです。ただ欲を言えば、子供の歌シリーズ2の「もじゃもじゃペーター」のアルバムもカップリングして1枚のCDにして欲しかったな。紹介はカセットの方をご参照ください。    (by Wing) 2007/03/02(Friday)up 
LP     
 CT   Oma futtert ihren Pudel・Tag fur Tag mit Apfelstrudel (Schwann H&L 22 121)TAPE (P)1983/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

(Seite A)
1.Das Schwimmbad
2.Der Mops aus unserm Haus
3.Der Froschquakerchor
4.Dunkel-Schmunkel
5.Unsre kleine Eisenbahn
6.Oma futtert ihren Pudel
(Seite B)
1.Die Fliege aus Alabama
2.Die Ananas im Regenfass
3.Das Jahreszeitenlied
4.Schnell und lagsam
5.Das Nilpferdspiel 
6.Die silbergraue Strausenfeder

(ソリスト)
Stefan Bandemehr.....A-3
Volker Wilkens, Martin Busen.....A-5

これは一風毛色の変わったアルバムです。子供のためのアルバム、つまり「こどもの歌」なのですが、音楽の教科書にのっているようなひと昔前の奴じゃなくて、ドラムとかも伴奏に使ったノリがよかったり、メロディラインが奇妙だったりする「現代版こどもの歌」って感じ。語りや口笛なんかも入ってます。
 もうA面の1曲目からノリノリ。チャカチャカドラムを伴奏に気持ちいいくらいの言葉さばきで歌っていきます。ある意味はまりますね、このアルバム。曲もやけに耳に残るのが多いし・・・。A面4曲目なんかも、テルツってみんな役者だよなぁ~って感心しちゃうくらい感情たっぷり。バッハを感情たっぷりに歌う、それもテルツですが、こういう曲を歌わせても一級品に楽しい。ソリスト名の記載のある曲はソロ・オンリーで歌われますが、それ以外の曲でもたまにソロや語りが入るので厭きません。歌詞の内容も面白そうなので、ドイツ語がわかればもっと楽しいだろうなぁって思います。でも言葉さばきを聞いているだけでも、ドイツ語ドイツ語していて十分楽しいですよ♪  (by Wing) 2003/04/13 up 
 CT

24.-27.
3.1983
  So ein Struwwelpeter (Schwann H & L 22 124) rec. 24.-27.3.1983 Munchen

<Seite 1>
1.So ein Struwwelpeter (Prolog)
2. Die Geschichte vom bockigen Martin 
3. Die Geschichte vom Tierqualer Matthias
4. Die Geschichte von der faulen Angelika
5. Die Geschichte von der eigensinnigen Ulrike
6. Die Geschichte vom fernsehverruckten Frank
7. Die Geschichte vom Kaputtmacher Siegfried
<Seite 2>
8. Die Geschichte vom verbrannten Spielzeug
9. Die Geschichte vom Makelfritzen
10. Die Geschichte von der Daumenlutscherin Sibylle
11. Die Geschichte vom Faxenmacher Franz
12. Die Geschichte von der ungezogenen Luise
13. Die Geschichte vom Stromer Johannes
14. Die Geschichtevon der alten Oma Enzenbach

 これはドイツの子供向けのお話を歌にしたものです。「So ein Struwwelpeter」は「もじゃもじゃペーター」と訳されて日本でも結構知られているようで、もともとはハインリヒ・ホフマンというドイツの精神科医が自分の子どものしつけ用に描いた絵本だそうです。それが愛され広まるうちに、お話や絵が作りかえられたり模倣したスタイルのものがでてきたらしく、これはそういうもののひとつのようですね。このアルバムのテキストはHansgeorg Stengelという人によって書かれたものです。
 私がこのアルバムを初めて聴いたのは、20年程前にカセットにコピーしてもらったものでした。曲目を手書きでもらうような時代ですから詳しいことはもちろんわからず、タイトルを見るといろいろな名前が出てきてお話っぽいけどなんだか奇妙な音楽だなぁと思って聴いていました。そしてどちらかというと好んで聴くという類のものではなく、棚にしまいっぱなしの分類になっていました。でも最近、この奇妙さがなんとなくツボに入ってしまってお気に入りとなってきてしまいました。好みって変わるものですねぇ。録音が1983年で同時期・同レーベルのアルバム「Oma futtert ihren Pudel」のすぐ後のカタログ番号なので、子供の歌のシリーズモノだったのかなと思います。事実「Oma ・・」が新しい子供の歌ⅠでこれがⅡだったという話も耳にしたことがありますし。でも「Oma ・・」に比べるとこちらは歌というよりお話色が強いです。メロディーだけ聴いてるとほとんどが明るい曲、愉快な曲ではなく、いったいどんなお話なんだろうと想像を掻き立てられるのがある意味楽しい。そしてさすがはテルツ、その表現力でこういう妙な音楽でも違和感なく聴かせてくれます。それにソロが多くてしかも上手。やっとオリジナルのカセットを手に入れることができましたが、いつかLPを見つけたいものです。         (by Wing) 2006/05/12(Friday)up 
VT 

1983
  Komm mit ins Land der Lieder (PANTOFFEL-KINO PK#503) rec.1983

<テルツが歌っている曲のみ>
1. 樫の木モック Pinoccio
2. みつばちマーヤの冒険 Biene Maja
3. シンドバットの冒険 Sindbad
4. わんぱくフリッパー Flipper
5. アルプスの少女ハイジ Heidi
6. 新しい子ども歌シリーズより"Das Jahreszeitenlied"
7. 新しい子ども歌シリーズより"Die silbergraue Strausenfeder"

 これはドイツのいくつかの少年合唱団や少年少女合唱団が出演している、約1時間のほどの何やら合唱コンクールっぽいものの映像です。そしてゲストのような形でテルツとレーゲンスが招かれている模様。でも私が観るのはテルツの部分オンリーなため、他のchoirの話題は割愛してしまいました。ビデオはドイツのものではなくPrinted in USAでNTSC形式です。
 テルツが歌っているのはTVソングと新しい子供の歌シリーズからのものです。TVソングは私がリアルタイムにわくわくしながら観ていた番組なので、背景にその映像が流れるとそれだけで懐かしい気持ちでいっぱいになります。それをテルツが自国で放映された時の主題歌を歌っている。。。懐かしアニメ&テルツのカップリングに私の心はもうメロメロ。
 それにしても、みんな本当に楽しそうに歌っています。ものすごいニコニコ顔。彼らもきっとこれらのTV番組を楽しんだのでしょうね。オヤ、みつばちマーヤって原作はドイツだったんだ。そしてハイジ!やっぱり本場(ではないけど)だけあって、ヨーデルがとってもキマッてる。もっともっと聴きたい~。ところで、これらのTVソングはどうやらちゃんとアルバムになっているようなのです。しかしお目にかかったことがありません。唯一音の悪いコピーを持っていますが、長靴下のピッピやバーバパパ、ジャングル大帝レオなんかの曲も入っていてすごく楽しい内容。いつか綺麗な音で聴いてみたいですね。秋にテルツ50周年の展示を観に行ってLPを見つけたら、ジャケだけでもチェックしてこようと思ってマス。
 歌っている面子はヴィテック君を筆頭に1986年のパンフで見かけた面々はもちろん、録音時期が時期だけにアラン君、イコノム君、イムラー君、キリアン君といったバイエルンの天使で紹介されていた子達もいます。6曲目ではいろいろな子が代わる代わるソロを歌うのですが、次の子へ受け渡す時のアイコンタクトが微笑ましい。娘さんのバルバラさんのアルト声も聴けます。この新しい子供の歌は、声も歌い方もそっくりなのでアルバムと同じ子が歌っているようですね。この映像のおかげで誰が歌ってるのかが判明しました。そしてそして、シュミット・ガーデン先生がお若いーー。
 ほんとにほんとに楽しく貴重な映像で、初めて観た時は仰天しました。こんな素晴らしい映像を残しておいてくれてありがと~と言いたいです。            (by Wing) 2006/08/18(Friday)up

今回のビデオ、表の絵がもろお子ちゃまぁぁぁって感じでからして、お堅い宗教音楽とか、小難しい音楽ではありましぇんなぁ。書いてあるのもドイツ語だし、どう言った内容かさっぱり分からんですなぁ~これぇ。太字でテルツとレーゲンスの言葉がかろうじて読み取れる程度。。。。面目ない。中身の映像ですが、うん?画像にはテルツ?とレーゲンスけっ?いやいや色々いるな~男の子も女の子も(ちょいとたくましそうなおねーちゃんも)色々な合唱団が入り乱れてますなぁ~。合唱団とちょっと怖い顔のおばさんじゃなくてぇ~(推定)お姉さん(かな?)との歌で何か始まりぃ~って感じですね。色んな合唱団のてんこもりの祭典?あっこのお姉さん司会者なのね。ばりばりのドイツ語オンリーでやんすなぁ~(って日本語以外分からんけどね)お~っとこれは審査員紹介でしょうか?どこぞのおじさんが紹介されてます。そうこうしているうちに、始まったようです。最初の合唱団は少年少女合唱団ですな~。多分合唱団の名前言ってるんでしょうが分かりましぇん!聞き取れましぇん!いかにも民謡系の衣装?健康的でありますが、肝心のお歌の方は、まぁ~可もなく不可もなくってとこですかね。お次青のベストの合唱団でやんす。先程よりちと上手いけど明るさイマイチ、楽しさもあんまり伝わらんな~、ハギレも悪いし。お次まっ赤のセーターに民族衣装の小さい帽子。少年合唱団のようですが、どこざんしょ?歌もまあまあ良いっすね~メリハリあり、合唱も上手くまとまっております。次は白のブラウスに青のスカートの少女合唱団ですな。ま~清楚ですこと~。美少女合唱団って感じ。一人熊のぬいぐるみ抱えた子がいますが此はどんな小道具でしょうか?最後までかかえたままですな~。かわいらしさのアピール?おっ!!!次はレーゲンスっぽいですな~う~ん声の張り、伸び、響きが全然違うね~隙のない合唱でやんすね~ソロもキビキビしてる~。いままでの合唱団は2曲だけどレーゲンスは4曲!おっとにゃにゃんとぉ~出血大サービスです!レーゲンスの年長さんと先程の美少女合唱団のおねーさんとダンスです!何か両者とも緊張の面持ちですが、何かにやけてます。お次こちらも混声ですな。女の子は白のブラウズ、鮮やかな赤のベストスカート。男の子は白シャツネクタイ黒ズボン。歌の方はな~。もっと弾むように楽しげにうたって欲しいかな~どうせなら~ってとこ。ってここに来てですなぁ~課題というかぁ~歌がまぁ~民謡系なんですかねぇ~。民謡?童謡?の祭典????お次の合唱団、司会のお姉さん言葉つっかかってますよ~ん。多分合唱団の名前で突っかかってるんでしょうね~って事はドイツの合唱団じゃないの?(ちゅうか~ワシらがドイツ語の名前なんかで突っかかる感じですわ)変った靴はいてます。木靴かな?おまけに字幕?う~んどこの国の言葉か分からんなぁ~。まっ、どっちにしろ子供子供しててちょい幼稚っぽいというか子供らしいと言うか、ま~っ、かわいい系と言ったとこでしょうかねぇ。次~おおっテルツじゃ~!!お~っメンバーになんか見覚えのある顔が。。。。誰だっけ?歌のほうは、アニメの主題歌?バックにビデオが流れてるピノキオにドイツ版蜜蜂ハッチ?さすが一味も二味ちがうね~っ切れが違う!やっぱああっこれ日本のアニメだよ!アルプスの少女ハイジじゃぁ~!もうもう~聞かせますなぁ~。あんまりお子ちゃまっぽい曲聴くのは好きじゃないけど、やっぱ違うは~テルツが歌うと~、流れるようなアニメソングのメドレーですな。観客の反応も違いますもん。審査委の方達もリズム取ってますぜっ!お次赤のジャケットの混声ですね。歌声というか制服のせいか優等生っぽいですね。良いとこの坊ちゃん嬢ちゃん合唱団。ただゆっくりな感じの曲になるとちとピンぼけっぽい歌声になっちゃってますね。(この大会?何時まで続くんじゃぁ!)赤のベストにベレー帽の少女合唱団。年長の子がちょっとおばさんっぽいですが歌声は、中の上って所ですかね。最初の曲のソロの子がでも子供っぽい声ですね。プラス指揮者がきもいっ!へっ?会場審査?って思ってたらテルツの歌声。審査中のサービス?コミカルな曲も曲の雰囲気に流されずテルツらしく表現してますな~あれ?なんか一人スカートはいた子がいたような。。テルツだよね~ここんちって~?審査結果が出たようです。黒板にポイント書いてます。手書きです!アナログです!はっ?美少女合唱団1位?そんなに上手かったっけ?ダンス効果?ぬいぐるみ効果?2位3位が良く分からん!!(って言うかあんまり興味なし)はっきり言ってレーゲンスとテルツってゲスト?まぁ~そうでしょうねぇ~実力がダントツですもんねぇ~。でも、この2つの合唱団の"歌”対決を見てみたかったなぁ~何て思っちゃったりしてぇ~。        (by tada) 2007/03/02(Friday)up 
LD    MOZART: APOLLO UND HYAZINTH(アポロとヒアキントス)K.38 (PLATZ PLLC-5011)LD 1983年頃録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

Side 1
1.オープニング       
2.序曲       
3.合唱       
4.アリア(ヒアキントス)       
5.アリア(アポロ)       
6.アリア(メリア)       
7.アリア(ゼフュロス)

Side 2
8.二重唱(メリア、アポロ)       
9.アリア(オイバロス)       
10.二重唱(メリア、オイバロス)       
11.三重唱(メリア、アポロ、オイバロス)

(ソリスト)
ヒアキントス:Cedrik Rossdeutscher  
メリア:Allan Bergius  
アポロ:Manfred Hohenleitner  
ゼフュロス:Panito Iconomou  
オイバレス:Michel Lecoco

 このLDが発売されると知った時の驚きと喜びは忘れがたいものです。うわさには聞いていたけれどそれ以上になるものではなく、「いつか聴きたい、観たいー」と恋焦がれていた存在だったテルツの「アポロとヒアキントス」。それを聴くだけでなく映像で観ることができたんです、夢のようでしたね~。LDプレーヤーなんて持っていませんでしたし、買う余裕もありませんでしたが、このLDだけは予約して買っちゃいました。当時はプレーヤーを身近で持っている人もおらず、地方住まいだったのでLDをビデオにしてくれるところもなかなかなくて、東京の友達がビデオにしてもらうというので一緒に頼んでもらってやっとこさ観ることができたんです。そういった観るまでの道のりの思い出も含めて、いまだ一度もかけられたことのないこのLDは私の宝物のひとつになっています。
 いちばん最初に観たときは、もうドキドキわくわくでした。前奏が始まり、豪華な宮殿のような柱と階段が現れます。階段の上のステージ立つアポロの彫像とゼフュロス、そこへ階段を上って向かっていくヒアキントス。セットも衣装も凝ったもので期待が否応無く高まります。栄光ある第一声はヒアキントス、天然ソプラノのセドリック君のレチタティーヴォです。しばらくヒアキントスとゼフュロスのからみ(内容が結構すごいと思う・・・)があったあと、オイバロスとメリアが登場して役者が揃います。アラン君のメリアのキュートなことといったら!!ほんとおでこ美人さん。お姫様の気品も漂わせてますしねー。「アポロとヒアキントス」を映像で観ることができただけでも幸せなのに、その上アラン君のメリアを観て聴けるなんて言葉には言い尽くせない幸せです。アランメリアのアリアが始まる前にお父様のオイバロスに抱きついてチュッとし、笑顔でダンスをするところなんて、本当に男の子?っていうくらいの可愛らしさ。あからさまにチラチラっと指揮を気にして横目で見るのは、彼の生真面目さの現れということでご愛嬌。アポロへの愛と歓びを誇らしげに歌い上げる実力は、うわさに違わぬ素晴らしいものでした。魔笛の夜の女王のアリアの最高音よりもいま一度高い音があるとか?それを軽々と歌いのけてます。
 能天気なヒアキントス役に天然ソプラノのセドリック君の声はぴったりですし、後年バスとして活躍するパニトー君もゼフュロスという嫌味な役柄を実によく表現しています。マンフレッド君のアポロは、ヒアキントスを殺されたと思って怒ったアランメリアの剣幕にたじたじの腰砕けざまが、堂々とはしながらもちょっとぽやけた彼のアルトに妙にはまっているなぁと。アラン君とマンフレッド君の二重唱は演技も含めてとても聴きごたえがあります。でもほんとにどの子の演技も歌も堂に入ったもので、テルツのソリストってやっぱりスゴイ(それすなわちシュミットガーデン先生ってスゴイ!)と感じさせられました。そしてみんな全身を使って歌っているのがよくわかります。90年に初めて生で聞いたときにびっくり仰天した声量を生んでいるのはこれねーと思わず納得。オペラを観てるはずなのに、彼らが歌うのを観ていると思わず力んで手に汗が・・・ちょっとスポーツ観戦してるみたいなのも元気印のテルツのなせるわざ。
 ところで、これはTV用のオペラとしてブリュール城で収録されたもののようです。たらさわ氏がこのLDをアラン君にあげたら、ヨーロッパでは発売されていないようで映像の方式は違うけれどとても喜んでいたというのをどこかで読んだことがあります。。貴重なLDだったんですね~、企画してくださった方に感謝でいっぱいです。でもついでに「ディドとエアネス」も観たいな~なんて言うのは欲張り?まずは、このLDのDVD化が実現するといいな。      (by Wing) 2004/02/29 up 
 CD

1983
  Rott am Inn (MUSICA BAVARICA MB 75130) 1983年4,5月/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

<3-8> Gregor Rosler: Missa solemnis Nr.3 A-Dur
3.Kyrie.....3:01       
4.Gloria.....2:21       
5.Credo.....4:51       
6.Sanctus.....1:40       
7.Benedictus.....3:48       
8.Agnus Dei-Dona.....4:41

<22> Carl Leibl: Schlusschor aus der ROTTER PASSION 1826
22.Alleluja, auferstanden.....3:38

(ソリスト)
Sopran: Arnt Autenrieth/Alt: Manfred Hohenleitner

 これは、MUSICA BAVARICA恒例、必殺混合技のアルバムです。約68分中テルツが歌うのは24分。これを多いと思うか、少ないと思うか?!さてどちらでしょう。
 「Missa solemnis」は結構派手な明るめのミサ曲で、ソロも適度に随所に盛り込まれています。ソリストについては、83年前後というと、アラン君を筆頭にコンスタンティン君セドリック君クリストフ君トビアス君などソプラノソリストが結構揃っていたと思うのですが、ここではアルント・オーテンリース君という子が他を押さえて登場。そしてこの子がまた歌えるんですよね~。まったくテルツは千歳飴みたいに、「どこを切ってもソリスト」っていうのには舌を巻きます。アルトソリストのマンフレッド・ホーエンライトナー君はLDの「アポロとヒュアキントゥス」でアポロ役をやっていた子ですね。アポロを聞いた時にも思いましたが、彼の声はなんとなくポヤ~ンって感じがします。嫌いではないのですが、すごく好きなアルトでもなく・・・”Benedictus”はアルトがソロで歌うので、ちょっぴり残念かな。
 「Alleluja, auferstanden」は、合唱のみで歌われますが、かなり華やかな曲です。景気づけの一曲にはもってこいかも。 (by Wing) 2003/05/18 up 
 DVD

1982
  W.A.MOZART: DIE ZAUBERFLOTE (TDK DVWW-CLOPMF) live at the Felsenreitschule Salzburg, 21 August 1982 / Direction: James Levine / Stage Direction: Jean-Pierre Ponnelle

Sarastro...Martti Talvela
Tamino...Peter Schreier
Sprecher...Walter Berry
Zwei Priester...Peter Weber, Horst Nitsche
Konigin der Nacht...Edita Gruberova
Pamina...Ileana Cotrubas
Drei Damen...Edda Moser, Ann Murray, Ingrid Mayr
Papageno...Christian Boesch
Papagena...Gudrun Sieber
Monostatos...Horst Hiestermann
Die Geharnischten...William Lewis, Kurt Rydl
Sklave...Christian Spatzek
Drei Knaben... Allan Bergius,Panito Iconomou(?), Manfred Hohenleitner

 これは残されていると思われる魔笛の映像の中で一番欲しかったモノです。まさかDVD化されるとは思いもしませんでしたので、綺麗な映像で観たいという夢が叶って本当に嬉しい。DVD用に録画した映像とは違って鮮明さという点では若干落ちますが、それでもビデオよりは格段に映像の質が良いと思います。それに今まで私が持っていたのは、モーツァルト没後200年だかでNHKで放映されたものをダビングしてもらったものですから、アップになってやっと顔の判別がつくといったものでした。それでも残っていたのが奇跡だぁと思っていたから、このDVDは心底嬉しいのです~。
 なんてったってこれの第一童子はあのアラン君なのですぞ。それに第二、第三童子はパニト君(多分)、マンフレッド君と豪華キャスト。この3人「アポロとヒュアキントゥス」のLDにも出演してますが、ほんと歌も演技も上手です。天下のザルツブルク音楽祭、テルツの中でも当時のトップで固めてきたわね~という感じ。アラン君はアポロ~でもそうでしたが、かなり頻繁に指揮を確認します。彼の生真面目さが感じられますね。すごいのはマンフレッド君。もうノリノリなのです。上背がパミーナ役の女性とほとんど同じなので、声も響いていますが演技でも全く見劣りせず互角に張り合っていて、プロフェッショナル感を漂わせています。ここに出演する以前にすでに二桁(三桁??)くらいの舞台はこなしてかなりのベテランなのでしょうねぇ。ポネル氏の演出は奇をてらったところがなく正統派でしかも幻想的で好感が持てます。三童子の服装も黒いシックなセンスの良いものでとってもキュートです。三童子以外のキャストもシュライアーやグルベローヴァ等かなり豪華。もし魔笛のDVDを何か1枚持っていたいなと思われる方がいたら、ぜひぜひこれを検討対象に加えてくださいませ。      (by Wing) 2005/10/28(Friday)up 
 CD

1982
  Franz Xaver Schnizer(1740-1785): Missa C-Dur (Carus 83.108 CD) 1982年3月,Basilika Ottobeurenにて録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

<Kyreie.....8:07>
1.Kyrie
<Gloria.....18:30>
2.Gloria in excelsis Deo       
3.Gratias agimus tibi       
4.Qui tollis peccata mundi       
5.Qui sedes       
6.Quoniam tu solus sanctus       
7.Cum Sancto Spiritu
<Credo.....11:52>
8.Credo in unum Deum       
9.Et incarnatus est       
10.Et resurrexit       
11.Et vitam venturi saeculi
<Sanctus.....2:34>
12.Sanctus       
13.Pleni sunt coeli       
14.Hosanna
<Benedictus.....3:52>
15.Benedictus       
16.Hosanna
<Agnus Dei.....4:16>
17.Agnus Dei       
18.Dona nobis pacem

Sopran: Konstantin Knisz, Alt: Stefan Rampf, Tenor: Heinrich Weber, Bass: Howard Armann

 このアルバムはオーストリアとの国境近くにあるオットーボイレンという村のベネディクト修道院(ジャケットのものです)で録音されました。この修道院は18世紀に南ドイツの大建築家フィッシャーをはじめ多くのドイツ、イタリアの美術家達が精魂こめて作り上げた大作だそうで、写真をみると外見はごく普通なのに、中はクラクラしそうな程豪奢な造りでびっくりです。(興味のある方は「オットーボイレン」で検索してみてください。きっと写真付のサイトに辿り着けます。)響きも良いらしくヨッフムやカラヤン、リヒターらが演奏や録音をしたことでも知られています。そしてさらに有名なのが、「三位一体オルガン」「聖霊オルガン」と呼ばれている1700年代半ばに建造された2つのオルガンだそう。このアルバムでは「三位一体オルガン」がメインの伴奏を担っています。こんな由緒のあるものと知る前は、不思議な音色のオルガンだなぁと思っていました。妙に明るくてプップ~ピロピロと(うまく表現できないのですが)鳴っていて。でも南ドイツの雰囲気にはよく合ってる音かなぁとも思いますが。
 そしてなぜにわざわざオットーボイレンのオルガンかといいますと、どうやらこの曲は合唱ばかりでなくオルガンにも脚光があてられているようなんです。確かにいたるところでオルガンが目立っている。それ以上の詳しいことは私の英語力では読み込めませんでしたが、ハイドンのオルガンミサの類のようなものかな~などと想像しております。
 テルツの合唱はといいますと、いつもながらの力強さと意気が感じられますが、それに加え80年代の録音から受けるエレガントさも随所に感じられ、70年代とはまたひと味違った魅力を覚えます。ソロが聞けるのは9、15、18曲目です。ソリスト集では時間の関係上15曲目を入れましたが、私的には9曲目のソロの方が好きです。この3曲のソロは皆4声部のからみで、ソプラノ単独のソロよりもこういう方が好きな私にはとても嬉しい。ソプラノのコンスタンティン君は「バイエルンの天使」の中のバスに乗ってるシーン(トーマスの休暇だったかな?)で「コンスタンティンのねずみ~」とか言って、ねずみのぬいぐるみをまわされてしまう子のモデルになってる子かな?などど、想像をたくましくすると楽しさ2倍。こうやってモデルになったであろう子とその声が結びつくと親しみが沸きます。アルトはというとバッハのカンタータ大全集でもおなじみのシュテファン君です。集合写真をみると、バッハのクリスマス・オラトリオの時よりもさらにたくましく(立派な体格に)成長しています。変声が近い頃の録音なのかなと思いつつ、安定感のある彼の歌声に聞き惚れました。
 しかし、こんな豪華絢爛な修道院で由緒あるオルガン伴奏で生テルツのこの曲を聴けたら、目眩がするほどの素晴らしさでしょうねぇ。     (by Wing) 2004/06/06 up 
 CD

1982
  DIE SCHONSTEN VOLKSLIEDER・ROBERT STOLZ・TOLZER KNABENCHOR (PILZ 441586-2) (P)1982/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.Ich bin ein Musikante (und komm' aus Schwabenland).....2:41       
2.Lustig ist das Zigeunerleben.....2:13       
3.O hangt ihn auf (Preislied).....3:50       
4.Das arme Dorfschulmeisterlein.....3:32       5.Die Vogelhochzeit.....2:29       
6.Auf der schwabschen Eisenbahne.....3:42       7.Wenn der Topp aber nu ein Loch hat.....2:40 
8.Ich ging amol spazieren.....4:13
9.Hab' mein Wage vollgelade.....2:15
10.Ich bin der Doktor Eisenbart.....2:39       11.Schon ist ein Zylinderhut.....3:13       
12.Wo mag denn nur mein Christian sein?.....3:28

 これはテルツの民謡集の中でも、大のお気に入りの1枚です。1曲目の「Ich bin ein Musikante」から、おお~これは1990年のコンサートでかわるがわるソリストが登場して、楽器を演奏する真似をしながら歌ってくれた、めちゃんこ楽しい大好きな曲だーーという感じで始り、隅々までぬかりなく楽しく仕上げられています。なんとなく、ドイツ版「みんなの歌」って雰囲気。かわるがわるソロが登場する曲が多いのも嬉しいところ。6曲目の「Auf der schwabschen Eisenbahne」は、シュッシュポッポ~♪なんて汽車の効果音なんかも入っていて、お出かけ気分満点のご機嫌な曲ですし、次の7曲目「Wenn der Topp aber nu ein Loch hat」は、女の子と男の子が歌い合うというシチュエーションのようで、言葉はわかりませんが男の子役が愛の告白をしてる?って感じ。女の子役の歌い方はガキンチョが女子をからかうときに、ワザとらしく「女しゃべり」の真似をするような「お前、その歌い方はなんだぁ~」といった歌い方で、男の子役はこれまたワザとらしく、えらぶった感じ。思わずニヤリです。
 この元気の良さ、楽しさ、(P)1982とありますが、雰囲気的に70年代の録音ではないかと感じます。ジャケットは、(P)1976表示のすでに紹介した民謡集カセットと全く同じ時に撮影したと思われる写真ですしね。
 それにしても・・・ドイツ語の「schonsten」というのは「美しい」と訳すのかとばかり思っていたのですが、この民謡集を聞くと「楽しい」の間違いだったか?と思ってしまうのでした。
 余談ですが、実は私はこのアルバムを2回購入しました。10年程前にドイツで購入した最初のものを、少し前に不用意にも傷つけて聞けなくしてしまい、どーしても欲しくて、テルツのサイトにて速攻注文したのが今聞いているものです。よかった~~、売っていて! (by Wing) 2003/04/06 up 
 LP

1982
  Der Tolzer Knabenchor singt Lieder aus den Bergen (MILLER INTERNATIONAL SCHALLPLATTEN 111207.4) (P)1982(録音は多分1970年代後半) / Dir. Gerhard Schmidt-Gaden

<Seite 1>
1.La Montanara.....2:08
2.Karwendel-Lied.....3:16
3.S'Loisachtal.....3:44
4.I bin der Gams nachganga.....2:20
5.Zwei Sternderl am Himmel.....2:27
6.KarntnerLiedermarsch.....3:00

<Seite 2>
7.Tolzer Schutzenmarsch.....3:36
8.Hoch vom Dachstein.....2:28
9.Ein Tiroler wollte jagen.....2:45
10.Von meinen Bergen mus ich scheiden.....2:19
11.Das Gamsgebirg.....2:52
12.Dorma Bain.....2:55

 またもやベスト盤民謡集?と思いきや、ラップには「ORIGINAL Aufnahme」の文字。オリジナル盤なのでしょうか??曲構成の統一感はあります。。。。でも録音データは何も無し。唯一レコード盤に刻印として(P)1982と入っていました。それにしてはジャケット写真は1975年頃なんですよねぇ。これと内容のほぼ同じCDが「Lieder der Alpen」で(P)1989。ジャケにはちびミュラー&トムがいるのでこちらも1975年頃なのかな。CDジャケにはこのLPジャケにいる面々の顔もそれほど変化なく見られます。というわけで、録音は1980年代後半というセンはなくなり、CDを聴いた時は1980年頃の録音かと思いましたが、もうちと前で1970年代後半あたりと推測。
 内容に関してはCDと同じ(CDは余分に数曲入ってる)なのでそちらの紹介もご参照ください。7曲目「Tolzer Schutzenmarsch」はバートテルツでの定例コンサートの最後に歌われるお決まり曲のようです。楽しい雰囲気の行進曲なのですが、"Tolzer"ってつく曲だから歌われているのね~と今更ながらに気が付きました。    (by Wing) 2006/02/09(Thursday)up 
 LP   Der Tolzer Knabenchor Wir sind lust'ge Musikanten (MARCATO 38 078 2 Stereo) Leitung:Gerhard Schmidt-Gaden

Seite 1
1.Lustig ist das Zigeunerleben
2.Von meinen Bergen muss ich scheiden
3.S'Loisachtal
4.Schon ist ein Zylinderhut
5.Wo mag denn nur mein Christian sein?
6.Die Vogelhochzeit (ソロは誰?)
7.Hoch vom Dachstein
8.Kartner Liedermarsch

Seite 2
1.La Montanara (ソロは誰なの?)
2.Ein Tiroler wollte jagen
3.Zwei Sternderl am Himmel
4.Ich ging amol spazieren
5.Hab' mein Wage Vollgelade
6.Ich bin der Doktor Eisenbart
7.Auf der schwabschen Eisenbahne
8.Ich bin ein Musikante (und komm' aus Schwabenland)

このメンバーによるカバー写真は微妙に背景を移動し表情を変え何枚か存在している。おそらくは、散策しながら緊張感もそれほどなく楽しい雰囲気で撮影したのだろうと思う。
なかでも照れつつも楽しそうなこのカバー写真が私の中でのベストショット。
収録曲も他の盤と微妙に重複しているが、これにしか入っていない曲ももしかしたらあるのかも。
テルツっぽいやわらかく温かい合唱で、完成度は高い。収録曲もマル。目を閉じて聞いていると、ヨーロッパ・アルプスのきれいな村でリゾートしている気分。癒されるなあ。宗教曲で勝負するときの戦いを挑むような歌い方ではない。
テルツとWingさんの反論がこわいけれど、私にとってのテルツは宗教曲でもオペラでもなくて、民謡なのだ。ところどころで合唱から個人の(男の子の)声が漏れ聞えるところもなんだかイイ! テルツはコレコレ! 元気があってやさしい。男の子ならこんなふうに育って欲しいって感じなのだ。数小節ずつの色とりどりソロもテルツっぽくて良いなあ。可愛すぎるぞ。
7.Auf der schwabschen Eisenbahneも、Wingさん、ホント、楽しいですよね。8.Ich bin ein Musikanteなんてもう言うこと無いくらい。(by Hetsuji) 2008/04/20 up 
 DVD

1981
  J.S.BACH: WEIHNACHTSORATORIUM (Deutsche Grammophon 00440 073 4104) rec. 1981 at Waldhausen, Stiftskirche / dir. Nikolaus Harnoncourt / Tolzer Knabenchor / Concentus Musicus Wien

(Soprano) Gregor Lutje, Christian Schnellert, Allan Bergius
(Alto) Stefan Rampf
(Tenor) Peter Schreier
(Bass) Robert Holl

 このクリスマスオラトリオは夢にまで見たお宝映像のひとつです。たらさわ氏の漫画「バイエルンの天使」でこの録音(映像)があることを知って以来、「観たい観たい、いつか絶対に観たい~」と切望してやみませんでした。そして待つこと十数年、5年程前にスカパーで放映されると知った時には、何事にも行動の遅い私をしてスカパーへの加入を即決させる原動力となったことはいうまでもありません。念願叶って観れた時の喜びと言ったらほんとに天にも昇る気持ちでした。願っていれば叶うものなのですねぇ。それがさらにDVD化までしてもらえるなんて、私にとってはまさにこれ以上ないクリスマスプレゼントとなりました。
 演奏も本当に素晴らしいのです。1981年と言えばテルツの黄金期のひとつですから、ソリスト・合唱とも充実の極みです。ソプラノのアリアを多く歌っているブラウンヘアの子が「バイエルンの天使」でもおなじみのディートリッヒことグレゴール君。漫画を読みつついろいろと想像を膨らませていた少年たち、その歌っている姿を実際に観ることができるとは何という幸せでしょう!!グレゴール君はまったりとした円熟味のある歌声で、この時期トップを張っていた一人だけあってその実力は申し分ありません。まだ9歳くらいのはずのアラン君も三重唱とレチタティーボを歌っています。彼の声は透明感があってほんとに綺麗。そしてその歌い方は、この大舞台に抜擢された実力を物語る堂々としたものです。クリスティアン君は金髪のストレートヘアが印象的な少年。ツンとしたその外見に似合ったツンとした声の持ち主で、私の大好きな二重唱を歌っています。そして忘れてはならないのがアルトのアリアを一手に引き受けているシュテファン君。彼はこの時期のアルトの第一人者ですよね。ふふ、あの安定感のあるマイルドな歌声は体格にも起因していたのね~というちょっとポッチャリ体型の少年でありました。映像があるとこういった歌声とは別の楽しみ方もできるのが嬉しいですね。今年引退コンサートをしたペーター・シュライアー様のまだ若々しい歌声も聴くことができます。そうそうテルツがローブを着て聖歌隊風に歌っている姿もめずらしいものです。収録が教会ですし、大きなクリスマスツリーもキラキラしていてクリスマス雰囲気たっぷりな作りになっていますので、役者が揃ったこのDVDは持っていて絶対に損はありませんよ。      (by Wing) 2005/12/16(Friday)up 
 CD

1980
  MOZART:AVE VERUM,VESPERAE SOLENNES ( 442 346-2 ) 1980年頃の録音

1-6:Vesperae solennes de confessore KV 339
7:Ave verum corpus KV 618
8:Inter natos mulierum KV 72
9:Alma Dei creatoris KV 277
10:Quis te comprehendat KV Anh.110 11:Sancta Maria, mater Dei KV 273

 これはLPで発売されたアルバムをCD化したものである。正確な録音年やソリスト名の記載はないが、おそらく1980年頃の録音と思われる。「バイエルンの天使」に登場するミュラー君たちの時代であろう。CDは廉価版になってしまっているため面白味の無いジャケットであるが、LPにはドーンと写真が載っていてミュラー君やトム君が写っているのだ!というわけで、ソリストが非常に気になるところであるが誰だかはわからない。当時録音によく起用されていたマルクス・フーバー君なのだろうか。。。
 演奏はとても良い。メリハリのきいた切れのよい合唱でモーツァルトが歌われてゆくのを聴いていると心がうきうきしてくる。ソリストもうまい。ソプラノの聴かせどころヴェスペレの”Laudate Dominum”は、柔らかくしかし流れない芯のあるソプラノで歌われる。どこまでも優しく柔らかいハンス君の”Laudate Dominum”とはまた違った味わいがある。合唱の中に点在するソリストの掛け合いも心惹かれてやまない。ヴェスペレの”Confitebor”や”Magnificat”、9曲目の”Alma Dai creatoris”、ソプラノもよいがアルトも凛々しくてよいのだ! (by Wing)up 1999/10/24(sun) 
LP

1980 
  MOZART/AVE VERUM/VESPERAE KV 339/TOLZER KNABENCHOR (PHILIPS 6527 207) Dirigent:GERHARD SCHMIDT-GADEN (P)1980

Seite 1: VESPERAE SOLENNES DE CONFESSORE KV/K.339
1.Dixit(Allegro vivace)
2.Confitebor(Allegro) 
3.Beatus vir(Allegro vivace) 
4.Laudate pueri 
5.Laudate Dominum(Andante) 
6.Magnificat(Adagio)
Seite 2
1.AVE VERUM CORPUS KV/K.618
2.INTER NATOS MULIERUM KV/K.72
3.ALMA DEI CREATORIS KV/K.277
4.QUIS TE COMPREHENDAT KV ANH./K.APP.110
5.SANCTA MARIA, MATER DEI KV/K.273

  (P)1980の文字をレコードの盤面から見つけた。この盤でも少年声から男声ソロに至るまで、合唱団内で調達している実力派合唱団だが、ソロにも合唱にもふわっとやわらかくあたたかい味がある。テルツの合唱の持ち味って、音の輪郭がシャーベットが溶けかけたときみたいにソフト。地味で堅実な歌声に聞こえる。等身大の上手さ、ってところが魅力かな。ソリストも訓練が行き届き歌心も声量も技量もあり、やわらかくあたたかくて、持ち味は合唱と同じ傾向にある。とってもとっても上手なんだけれど、合唱ソロともに持ち味が同じで、聴いていて印象が「埋没」してしまう原因の一つかな。いまいち、立体感に欠けるのだワ。(もしもウィーン少年合唱団だったら、「合唱」の音の輪郭がシャープで華やかだから人間ぽい=体温のある歌い方をするソリストとの対比ではお互いを引き立てあうワな、なんて つい思う)
  ・・・それにしても、実力のある優雅なソリストくんは誰なんだろう? この時代のことを書かれているたらさわ先生ならご存じなんだろうな。  (by Hetsuji) 2003/06/08 up 
LP

1980  
   
LP

1980  
  Johann Sebastian Bach : DIE MOTETTEN BWV225-230 (PHILIPS 9500 950)LP 1980(或いは1979)年録音

(SEITE 1)
1. Singet dem Herrn ein neues Lied BWV 225
2. Furchte dich nicht BWV228
3. Komm Jesu, komm BWV229
(SEITE 2)
4. Jesus meine Freude BWV 227
5. Lobet den Herrn, alle Heiden BWV 230 
6. Der Geist hilft unsrer Schwachheit auf BWV 226

指揮:Gerhard Schmidt-Gaden
ソリスト:
(Sopran) Markus Huber(1-4),Carsten Muller(1-4),Gregor Lutje(1,3)/(Mezzosopran) Christian Schulz(4)/(Alt) Tobias Pfulb(1,3),Rene Jacobs(1,3),Thomas Paulsen(2,4),Matthias Ettmayr(2),Christian Schulz(4)
(Tenor) Eberhard Schuler(1-4),Frank Petersen(2),Franz von Lerchenhorst(1,3),Frank Bossert(2,4)/(Bas) Florian Keller(2,4),Heinz Haggenmuller(1,2,3),Walter Gampert(1,3)

  これは私の夢のアルバムでした。ずーっとずーっと欲しいと思っていたのを、ある方のご好意により譲っていただき、あしかけ十数年の念願がかないました。まず最初にこの場を借りてお礼申し上げます。
  さて、このアルバムはBWV225の晴れやかなステレオ合唱からはいってきます。「Singet ~」・・そうこうしているうちに左の第1コアのソロ、応えるように右の第2コアのソロ。もちろん目立つのはソプラノ・ソロ。そうなると気になってくるのは、ソリストの声。なんといってもこのアルバムのソリスト達は、あの「バイエルンの天使」の登場人物たちのオンパレードなのですから!!ミュラー君に、グレゴール君トビアス君。想像でしかなかった彼らの声が聴けるんですよ~!。と喜んだのもつかの間・・だっ誰がどの声なの?!?!そう、わからないんです。気になって気になって、少なくとも10回以上は連続して聴きました。しかし、私の耳の分解能では聞き分けることができません。フーバー君の声しか知らないというハンデもあるにはありますが、声質がみんなそれほど違っていないんです。しかも同じくらい上手い。む、む~ん、仕方なくあきらめました。とりあえず、特定はできないまでも、念願の彼らの歌声を聴けたことには変わりないので、大満足!
  全体についてですが、これは私が聴いた中で最も好きな1枚です。アルバムの全体を通じてエネルギーがみなぎっています。それにテンポや「とめ」「はいり」の間のとりかたが絶妙で、やみつきになってしまう。早すぎず、遅すぎず、とても心地よいのです。また、ソロが多い演奏形式をとっているのも魅力のひとつです。合唱だけでもきれいですが、ソロが入るとメリハリがついて聴いていて楽しく感じます。私はバッハのモテットが大好きで、とくにBWV225は明るくて楽しくてノリも良くて一番気に入っているのですが、いろいろな合唱団のBWV225をMDに編集して聞き比べしたいなぁなんて「おたっきー」なことに考えをめぐらせいます。でも絶対にこのアルバムの演奏がぴかいちですね!
  それにしても、テルツの1996年録音のものはどうしてソロが少ないんでしょう?!リッター君と同レベルのソリストがあと1,2名いればもしかしてソロの多い構成だったかも??単なる私の想像ですが、このアルバムの録音時はミュラー君、フーバー君、グレゴール君という実力の拮抗したソプラノ・ソリストがいて、声質もかなり似ていたのでこういう形式で演奏するのにうってつけだったのかもしれません。それにアルト陣も層が厚い。つまり夢の時代だったのですね~。そんなことを考え始めると、90年に来日したときもソリストが揃っていたので、モテットを録音して欲しかった~なんて思ってしまうのデス。第1ソプラノがフリークナー君、第2ソプラノがシュテファン・ベッカーバウアー君。脇を固めるソプラノ・ソロがセバスチャン・ブラチュケ君クリスティアン・ガイアー君、でもってスペシャル・メゾのフィリップ・ツィースレビッチ君。あっ、でもアルトがクリスティアン・ギュンター君くらいしかいないのがちょっと弱いかな・・・。いけない、また勝手な夢を膨らませてしまいました。
  こんなすぺしゃるステキなアルバムなのにCD化されていないのが、とても残念です。なんでも廉価版で出してしまうフィリップスが発売元なんですよ(これは偏見?!だってウィーン少でいっぱいやってるんですもの)。フィリップスさーん、お願いです、ぜひぜひCD化して下さい!! (by Wing) 2003/01/12 up 
CD

1979 
  PERGOLESI: STABAT MATER (SPEKTRAL SRL4-10084)
TOLZER KNABENCHOR, ENGLISCH BAROQUE ENSEMBLE, GERHARD SCHMIDT-GADEN
Aufnahme(演奏): 01/1979, Kirche St.Ottilien(Moschenfeld)
Aufnahme(インタビュー):08/2010, Bayerischer Rundfunk Munchen
(SOLISTEN)
Sopran: Klaus Brettschneider(5,6,11), Stefan Frangoulis(2,9)
Alt: Christian Siferlinger(4,9), Michael Stumpf(5,7,10,11)

1.Stabat mater dolorosa
2.Cujus animam gementem
3.O quam tristis et afflicta
4.Quae moerebat et dolebat
5.Quis est homo, qui non fleret
6.Vidit suum dulcem natum
7.Eja mater, fons amoris
8.Fac, ut ardeat cor meum
9.Sancta mater, istud agas
10.Fac, ut portem Christi mortem
11.Inflammatus et accensus
12.Quando corpus morietur
13.>>Ich habe alles erreicht<< Gerhard Schmidt-Gaden im Gesprach mit Michael Atzinger(BR) im August 2010

 LPの復刻CDで、もともとの版元であるフィリップスからではないですが待ちに待ったCD化でした。ついでにバッハのモテットもぜひともお願いしたい。大好きなアルバムをクリアな音で聞けるって幸せです。ただ残念なのは、もともとレンジオーバーしてしまっていたところはいかんともできなかったようで、やっぱりレンジオーバーのままなこと。ヘニッヒ君のスタバトもそうですが、録音時にレンジ内でおさめて欲しかったです。誰かタイムマシンに乗って、今の録音機材と技術を持って1980年前後に行ってください。
 願望はさておき、コレを聞きながらやっぱりテルツ好きだぁとしみじみ思いました。もうねぇ、Klausu君もStefan君も突き抜けてどっか行っちゃうんじゃないの?ってくらいのソプラノで歌い上げ、アルトはアルトでテルツ色たっぷりのドラマチック振りで、ちょっと高音を裏返らせるところや鼻にぬかせる音の艶っぽさににゾクゾク~。合唱は軽々と録音レンジをオーバーさせていて、もうちょっと抑えようやって感じだし。。。右も左もどちらを向いてもまごうことなきテルツ音、テルツ色で満たされたスタバトです。
 1979年といえばもうミュラー君たちが活躍を始めた頃だと思うので、この時代のソリストの豊富さには改めて舌を巻きます。だってほぼ同じ頃録音のバッハのモテットとソリストが全く重なってないんですよ。そういえばKlaus君って漫画「バイエルンの天使」の中のエピソードで、魔笛出演中に声変わりしミュラー君とバトンタッチしたエピソードがあったなぁ
 更にこのアルバム、オマケというのが憚る時間的割合でシュミットガデン先生のインタビューが入っています。ドイツ語がわかればさぞかし有益な情報が得られ楽しかったことでしょう。ん~まことに残念。翻訳コンニャクが欲しい。ドラえもん、カモーーーン!と、最後も願望で終わるのでした。(by Wing) 2014/12/01 MON UP 
 LP

1979
  PERGOLESI: STABAT MATER (PHILIPS 6501 011) 8.-10.1.1979 Kirche St.Ottilien (Moschenfeld) / Dir. Gerhard Schmidt-Gaden

<Seite 1>
1.(Duetto) Stabat Mater dolorosa
2.(Aria-sopran) Cujus animam gementem
3.(Duetto) O quam tristis et afflica
4.(Aria-alt) Quae moerebat et dolebat
5.(Duetto) Quis est homo, qui non fleret
6.(Aria-sopran) Vidit suum dulcem natum
7.(Aria-alt) Eja mater, fons amoris

<Seite 2>
8.(Duetto) Fac, ut ardeat cor meum
9.(Duetto) Sancta Mater, istud agas
10.(Aria-alt) Fac, ut portem Christi mortem
11.(Duetto) Inflammatus eet accensus
12.(Dettuo) Quando corpus morietur

(Sopran) Klaus Brettschneider(5,6,11),
Stefan Frangoulis(2,9)
(Alt) Christian Siferlinger(4,9),
Michael Stumpf(5,7,10,11)

 テルツのスタバトの存在はたらさわ氏の「こんにちは天使たち」の録音紹介にあったのでずいぶん以前から知っていましたが、実際に聴いたことはありませんでし、ジャケすら見たことはありませんでした。それが幸運にもこうしてオリジナルを手にすることができ、ほんとに嬉しいかぎりです。
 演奏はといえば、言うまでもなく期待を裏切らない素晴らしいものでした。スタバトに関してはこれまでも今後もヘニッヒ君を越えるモノには出逢えないだろうと思っていましたが、これはまさにそれと双肩を成す存在でした。合唱団への思い入れや手に入れるまでの道のりを加味してしまうと、私的にはこのテルツのスタバトの方にやや軍配。それにアルトがボーイアルトとくれば魅力も倍増です。演奏形式は一部合唱を取り入れたもので、ソロをソプラノとアルト各2名づつで歌い分けます。ソロはもちろんのこと、合唱部も迫力、力の強弱、歯切れのどれをとっても申し分のない素晴らしさで、とくに8曲目などは出だしから「来た~!!」と心臓がバクバクするほどステキでした。
 ところで、アルトのChristian Siferlinger君は「ALTBAIRISCHE WEIHNACHTSMUSIK」で透き通ったソプラノを聴かせてくれた私のお気に入り。このクリスマスアルバム中の1曲でしか彼の声を聴いたことがありませんでしたが、ここで思わぬ再会。アルトに変わってはいましたが、彼のアルト声を聴けるとは思ってもいなかったので、嬉しくそしてソリストの成長に触れるという幸せな瞬間となりました。ソプラノ時代とはガラリと雰囲気が変わり、男の子らしいちょっと重ための声でビブラートを効かせたドラマチックな歌い方がスタバトに似合っています。もう一人のアルトMichael Stumpf君はChristian君を若干甘くしたような声質で、アルトとしてはこの子の方が私好み。とは言っても、この二人雰囲気がよく似ていて、記載がなければどちらが歌っているか間違えてしまいそう。記載があってすら、4、7曲目は同じ子じゃないの??と思う始末。そして両名ともアルトでありながらかなりの高音まで出せてしまうんですよね、すごいなぁ。
 ソプラノのKlaus Brettschneider君は突き抜けるように明るい華のあるソプラノがWiedl君と似た雰囲気です。この二人はほぼ同時期に活躍していたはずですから、当時の演奏会はさぞや迫力があったことでしょうね。これまで映像の「ポッペアの戴冠」はKlaus君が演じていて、声はWiedl君の吹き替え(CDでは彼なので)だと思っていましたが、これだけ声の雰囲気が似ていると吹き替えではないのかもと思うようになりました。もう一人のStefan Frangoulis君もこれまた似たような感じでとても上手でした。
 ソロはそれぞれ2名づつで歌い分けていますが、上記したように声質や雰囲気が似ているので曲ごとにプツッと途切れる印象は無く、最後まで滑らかに聴き流すことができます。また合唱が所々で入ってくるのも良いアクセントになっています。このアルバムとバッハのモテットとは間違いなくこの時代のテルツの傑作でしょう。  (by Wing) 2006/01/12(Thursday)up 
 LP

1978
  Der Tolzer Knabenchor singt die Lieder unserer Fernsehlieblinge (PHILIPS Club Edition 38 322 4) (P)1978

<Seite 1>
1. Heidi (アルプスの少女ハイジ).....2:38
2. Fahr mit im Kli-Kla-Klawiterbus (KLI-KLA-KLAWITTER).....2:13
3. Sindbad (シンドバッドの冒険).....2:46
4. Die Familie Barbapapa (バーバパパ).....2:09
5. Flipper ist unser bester Freund (わんぱくフリッパー).....2:58
6. Die kleinen Strolche (Little Rascals).....1:56
7. Schweinchen Dick / Kleines Schweinchen, wir sind dicke Freunde (ポーキー・ピッグ).....2:47
<Seite 2>
8. Die Biene Maja (みつばちマーヤの冒険).....2:57
9. Der, die, das (セサミストリート).....2:10
10. Pinocchio (樫の木モックorピノキオ).....3:02
11. Kimba (ジャングル大帝).....2:55
12. Hey, Pippi Langstrumpf (長くつ下のピッピ).....3:20
13. Wer hat an der Uhr gedreht (ピンクパンサー).....3:05

 念願のTVソング集が手に入りました!昔観ていたTV番組がてんこ盛りです~。日本で放映されていたものは番組名を邦題で記載しました。「Pinocchio」は1983年収録の”Komm mit ins Land der Lieder”でこの曲を歌っており、背景を見る限り「樫の木モック」のことみたいですね。懐かしいなぁ。「モック、モック、樫の木モック、モック、モック、樫の木モ~ック~♪」なんて主題歌を思わず口ずさんでしまう。半分以上が見たことのある番組で、ハイジを見てはいつかあんなところで生活したい!という山への憧憬を抱き、シンドバッドはナツメの種を砂漠に吐き捨てて魔神の子供を殺してしまったかして命をとられそうになるエピソードが妙に鮮明に残ってます。バーバパパは今回は誰が何に変身するのかな?とすごく楽しみでしたし、フリッパーはキュキュキュッと鳴きながら海面に尻尾で立っている可愛らしい姿が目に焼きついています。マーヤは水のしずくや花粉団子がすっごく美味しそうだったなぁ。ジャングル大帝レオも動物達の間で起こるドラマがドキドキで欠かさず見ていたっけ。ほんとにほんとに懐かしい。もちろん日本での歌とは全然違っていますがそこも興味深いところで、あ~この曲番組の雰囲気と合ってるなぁ、へぇこんな風な曲にしたんだ~などと、頭の中で日本の主題歌を思い浮かべながら聴き比べるのも楽しかったです。私には子供時代がフラッシュバックするまさに思い出の1枚といった感じのアルバムでした。         (by Wing) 2007/02/16(Friday)up 
 CD

1978
  Wunderschone Weihnachten・Folege 3 (Karussell Musik & Video 551 300-2) (P)1978 / dir. Gerhard Schmidt-Gaden

1.Morgen Kinder wird's was geben.....1:45
2.Oh Tannenbaum.....2:08
3.Kommet ihr Hirten.....1:58
4.Frohliche Weihnacht uberall.....2:11
5.Suser die Glocken nie klingen.....4:26
6.Ihr Kinderlein kommet.....3:15
7.Oh du Frohliche.....3:22
8.Stille Nacht,heilige Nacht.....4:05
9.Es wird scho glei dumpa.....3:00
10.Komm', mir geh'n nach Bethlehem.....1:54
11.In Dulci Jubilo.....3:17
12.Vom Himmel hoch o Englein kommt.....2:42
13.Es ist ein Ros entsprungen.....2:22
14.Alle Jahre wieder.....1:41

 これは既紹介のLP/Weihnachten zu Haus(Philips 6305 376)及びCD/BERGWEINACHT(Spectrum 551300-2)と同じものです。CDの方はコピーしか持っていなかったのでオリジナルが欲しくて購入してしまいました。でも、ジャケがすっかり可愛くなくなっている・・・。しかもまたタイトル変わっているし、さらにはクリスマスシリーズものの第3巻みたいな扱いになってしまっています。LPと同じジャケでPHILIPSからCD化してくれないかな~。と外観に対して文句つけまくりですが、アルバムの中身はとっても好きですヨ。                (by Wing) 2006/12/22(Friday)up 
 CD

1978
  BERGWEINACHT (Spectrum 551300-2) (P)1978 / dir. Gerhard Schmidt-Gaden

1.Morgen Kinder wird's was geben.....1:45
2.Oh Tannenbaum.....2:08
3.Kommet ihr Hirten.....1:58
4.Frohliche Weihnacht uberall.....2:11
5.Suser die Glocken nie klingen.....4:26
6.Ihr Kinderlein kommet.....3:15
7.Oh du Frohliche.....3:22
8.Stille Nacht,heilige Nacht.....4:05
9.Es wird scho glei dumpa.....3:00
10.Komm', mir geh'n nach Bethlehem.....1:54
11.In Dulci Jubilo.....3:17
12.Vom Himmel hoch o Englein kommt.....2:42
13.Es ist ein Ros entsprungen.....2:22
14.Alle Jahre wieder.....1:41

 これはLPの「Weihnachten zu Haus mit dem Tolzer Knabenchor」(Philips)と同じ内容のアルバムです。このLPは結構探してたのに、こうして別レーベルからこっそり(?)とCD化されていたなんて。しかも2年程前にコピーしてもらっていてずっと気がつかなかったなんて。。。。内容が全く同じならタイトルを変えないで欲しいゾ。それにジャケ写真に全く関係のない時代の写真を使わないで欲しいゾ。
 このジャケ写真は1985年頃のメンバーですが、1985年録音で同じ「BERGWEIHNACHT」というタイトルでクリスマス集が存在します。それとは曲目が全く違うのですが、雰囲気がなんとな~く似ていたのでそれのCDだとばっかり思っていました。
 何はともあれ、聴きたかったクリスマス集をCDで聴けるというのはお手軽で嬉しいことではあります。でも紹介はLPの方をご参照くださいませ。               (by Wing) 2006/12/08(Friday)up 
 LP

1980
  Weihnachten zu Haus mit dem Tolzer Knabenchor (Philips 6305 376) (P)1978 / dir. Gerhard Schmidt-Gaden

1.Morgen Kinder wird's was geben.....1:45
2.Oh Tannenbaum.....2:08
3.Kommet ihr Hirten.....1:58
4.Frohliche Weihnacht uberall.....2:11
5.Suser die Glocken nie klingen.....4:26
6.Ihr Kinderlein kommet.....3:15
7.Oh du Frohliche.....3:22
8.Stille Nacht,heilige Nacht.....4:05
9.Es wird scho glei dumpa.....3:00
10.Komm', mir geh'n nach Bethlehem.....1:54
11.In Dulci Jubilo.....3:17
12.Vom Himmel hoch o Englein kommt.....2:42
13.Es ist ein Ros entsprungen.....2:22
14.Alle Jahre wieder.....1:41

 バイエルンの天使(別冊本)のアルバム紹介ページでジャケを目にして以来探していたアルバムにやっと巡り合えました。テルツのPhilipsものはバッハのモテット、ペルゴレージのスタバト、モーツァルト集などかなり良いラインナップがありますが、このアルバムもPhilipsレーベルですね~。私が欲しいTVソング集もそうですし・・・。テルツのPhilipsシリーズはオークションでも出現率が低い上、CD化率も低いときているのがまったくもって残念至極です。このアルバムもCD化されてないのよね~などと思いつつ、オリジナルLPを手にそれを聴きながら曲目を入力していると、??アレ??っと思い当たったことが。「確かに曲目は他のアルバムでも見慣れているものなんだけど・・・でもこの曲数にこのアレンジって・・・・あーーっ!!!この内容はまさに2年程前にコピーしてもらったCDと同じでは!!!そうかぁぁ、CD化されていたんだ。」と判明に至りました。そのコピーを初めて聴いた時になんだか聴いたことのないアレンジのような気がするゾと思いつつも、アルバムのタイトルが違っていたし曲目に新鮮味も無かったため深く追求していませんでした。それがまさか自分が探していたこのアルバムだったとは。オリジナルを手にして初めて判明した事実にびっくりです。コピーしてもらったCDの方もジャケのスキャンをもらっているので次回にでも紹介しようと思います。
 アルバムの内容はおなじみの曲目ばかりですが伴奏が賑やか過ぎず、テルツの柔らかだけど心意気溢れたハーモニーを存分に感じることのできる好感の持てる仕上がりになっています。なんというか綺麗に揃っている(ヤスリがけされている)ハーモニーとはお世辞にも言えず、個人の声がバラバラと判別できそうなのにそのくせ全然下手でも耳障りでもなく、そしてフレーズの抑揚や始末にいたってはさすが!と思えてしまう。この辺が上手いくせに素朴さを感じさせるという絶妙な味とバランスをかもし出し、私の愛のツボを刺激してやまないのかもしれません。さらに、ハーモニーの柔らかさとユレ(ビブラートとまではいかない)がとても心地良いとくる。”Es wird scho glei dumpa”ではこのユレが絶品で心をくすぐられつつホ~ッと聴き惚れていると、途中でソプラノとアルトの二重唱が入ってきてしかもこのソプラノがめちゃ上手い。この時代だとソプラノはヴィードル君あたりなのかな?などと想像力を働かせるのもまた一興。かと思うと”In Dulci Jubilo”ではパイプオルガン伴奏でハーモニーも揃って格調高い響きになったりもするんですよね。こうしてクルクル変わる表情がまた魅力的。”Vom Himmel hoch o Englein kommt”でのソリストはオペラのアリアばりに上手かったりして、でも”Alle Jahre wieder”でソロを歌う優しい声のソプラノの君はタイプだなぁなどという聴き方もアリ。やっぱりPhilipsシリーズは良いもの多しです。            (by Wing) 2006/12/01(Friday)up 
 LP

1977 
  SCHWABISCHE KLOSTERKOMPONISTEN DES BAROCK (MUSICA BAVARICA MB 305)LP 1977年録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

Seite B
2.Benedictus fur Sopran, Orgelsolo und Orchester aus der Missa op.4 Nr.5

(ソリスト)
sopran: Willi Wiedle

 これはヴィリー君のたった1曲の4分程度のソロが聞きたいがために買ってしまったLPです。こういう手の出し方をしまえる程に好きな合唱団があるというのはきっと嬉しいことなんでしょうね。それはともかくとして、ここでもヴィリー君は突き抜けるような晴れやかなソプラノを聴かせてくれます。曲も晴れがましいので、それを彼が歌うとこれ以上はないというくらいに晴れ晴れしくなります。そこが彼の魅力なんですよね~♪願わくば、もう少したくさん彼のソロを聴きたかった・・・。ところでこの曲、楽器演奏のフレーズでどうしても「ブンブンブン蜂がとぶ」の1フレーズにしか聞こえないところがあるんですよね。だから曲が終わった後の頭の中には、蜂がとんでたりします。 (by Wing) 2003/10/19 up  
 LP

1977
  STARLIGHT SERENADE - Der Tolzer Knabenchor singt die schonsten Melodien der Welt (ACANTA/Bellaphon CC 23.050) (P)1977 / director:Gerhard Schmidt-Gaden

(SEITE 1)
1.Mozart: Turkischer Marsch.....3:17 
2.Handel: Largo.....2:15
3.Mozart: Menuetto Alegretto.....3:40 
4.Beethoven: G-Dur Menuett.....3:11
5.Haydn: Sonate Nr.1 in Es-Dur.....4:56
(SEITE 2)
6.Mozart: Menuetto Grazioso.....3:58 
7.Beethoven: Albumblatt"Fur Elise".....3:22
8.Beethoven: Mondscheinsonate.....4:03 
9.Haydn: Serenade.....3:15 
10.Mozart: Thema und Variation.....2:12

= soloists =
Willi Wiedl, Seppi Kronwitter

 これは大枚叩いてオークションで落札してしまったLPです。今まで中古屋で見たこともなかったし、コピーで回ってきたこともなかったのでどーしても欲しかったんだモン。入札の際、表示されていた曲目を見て「このプログラムってもしかしてほとんどピアノなの?このもんのすごくらぶりぃなジャケットは見掛け倒し??」とも思いましたが、ほとんどがピアノ演奏だとしても写真で見る限りはシュミットガーデン先生の演奏だろうし、もうこんな邂逅はないかもしれない。エーイこのジャケットだけだって持ってる甲斐があるってもんよ、と清水の舞台から飛び降りました。
 で、結果はといいますと、ちゃーんと歌ってました。全曲歌詞無し、オケ等楽器付きのハミング演奏です。面白いでしょ?シュミットガーデン先生らしいすごく斬新な試みだと思います。私はというと1曲目から、おったまげました。おそらくヴィリー君と思われるソロから始まるトルコ行進曲。なんだか夜の女王のコロラトゥラ風ですごい迫力なんです。そうかぁモーツァルトはピアノ曲でも実はこんなにドラマチックだったんだ~と認識を新たにされました。他にソロの入る曲は6曲目(ゼッピ君のようです)と10曲目(ヴィリー君)です。このアルバムのどの曲も「どんな風にアレンジされてるんだろう?」とワクワクでしたが、とくにソロがメインの1,6曲目はこれだけでも聴く価値ありという逸品でした。
 それからどうでもいいことかもしれませんが、ジャケットの団員達、いつもの制服にカラフルなスカーフをネクタイ風に巻いているだけですがとってもキュートですよね。そしてモーツァルト風な装いをしているのは、モーツァルトの曲でソロをとっている二人かな?などと想像を膨らませてしまいます。
 このレコードの存在は「バイエルンの天使」の別冊で紹介されていたので知っていましたが、いや~手に入れることができて嬉しいです。同じレーベルのシューベルトのミサ曲はCD化されているのに、これはLPでもめったにお目にかかれないなんて残念なことです。こんな粋なアルバムをなんでCD化しないかなぁ。   (by Wing) 2004/12/03 up 
LP

1977 
  J.S.BACH: KANTATEN BWV137 & BWV190 (TEICHIKU RECORDS KUX-3089-H ※原盤はdeutsche harmonia mundi)LP 1977年4月録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

(Seite A)
カンタータ第137番「主を讃えよ、大いなる栄光の王を」.....15:31
1.Coro: Lobe den Herren, den machtigen Konig der Ehren
2.Aria.Alto: Lobe den Herren, der alles so herrlich regieret 
3.Aria(Duetto).Soprano/Basso: Lobe den Herren, der Kunstlich und fein dich bereitet 
4.Aria.Tenore: Lobe den Herren, der deinen Stand sichtbar gesegnet
5.Choral:Lobe den Herren, was in mir ist, lobe den Namen
(Seite B)
カンタータ第190番「主にむかいて新しき歌をうたえ」.....17:09
1.Coro: Singet dem Herrn en neues Lied! 
2.Choral und Recitativo.Basso/Tenore/Alto: Herr Gott dich loben wir, 
3.Aria.Alto: Lobe, Zion, deinen Gott 
4.Recitativo.Basso: Es wunsche sich die Welt
5.Aria(Duetto).Tenore/Basso: Jesus soll mein Alles sein
6.Recitativo.Tenore: Nun, Jesus gebe, dass mit dem neuen Jahr
7.Choral: Lass uns das Jahr vollbringen

(ソリスト)Sopran: Willi Wiedl/Alt: Seppi Kronwitter(BWV137), Ulrich Wand(BWV190)/Bass: Ulrich Studer

 137番はテルデックのカンタータ大全集の方ではアーノンクール指揮で同じくテルツが受け持っています。比べてみると、このアルバムの方が響きが柔らかいような感じを受けます。楽器よりも人の声が前面に出ているからでしょうか。でもその分、Hetsujiさんがマニフィカトで書かれているような「腹筋運動」が思い浮かぶのはご愛嬌。ソプラノ・ソリストはカンタータ大全集でも大活躍だったヴィリー・ヴィードル君です。ヴィリー君の声はほんとに晴れやかな突き抜けていくような声ですね。アーノンクールの方のソリストはアラン君なので、137番でテルツのビッグ・ソリスト二人を聴き比べてみても面白いかもしれません。アルトのゼッピ君はソプラノからメゾからついにはここではアルトで登場!幅の広い子です。アルトになってもそのドラマチックな歌い方は健在。そんなわけで、ゼッピ君ファンの私としてはゼッピ讃歌を展開したいところですが、このアルバムにはさらに私を魅了するアルトがいました!190番で登場するウルリッヒ・ヴァンド君、その人です。
 190番は私は大全集の方は持っていないので、この録音で初めて聴きましたが、最初の合唱がとても気に入りました。私好みの晴やかで明るい曲です。テーマが「主にむかいて新しき歌をうたえ」ですので新年のミサで歌われるものらしく、まさにそんな感じ。それから先にも書きました、アルトのウルリッヒ君です!!アルト・アリアの曲の雰囲気もいいですし、何より声がいい!レチタティーヴォを聞いても、彼は相当に上手だったのではと感じるのですが、他の録音では名前を見たことがないんですよね~。
 ところで今回、ボーイ・アルトと男性アルトでは曲の雰囲気が全然異なるということを137番を聴き比べて実感しました。アルトのアリアがまるで違う曲のように感じられました。男声アルトのそれはそれで、盛り上がりもあり、芸術性も高くて完成度という点から言えば起用されてしかるべきなのかもしれません。でも私はボーイ・アルトが淡々と歌い上げるのを聴くのが好きですね~。 (by Wing) 2003/03/30 up 
 CD

1980
1976
1975
  Tolzer Knabenchor (PILZ MAGMA 441546-2) (P)1975、(P)1976、(P)1980/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.Wem Gott will rechte Gunst erweisen.....2:00    2.Hoch vom Dachstein.....2:28       
3.Aus grauer Stadte Mauern.....2:50       4.Ambos-Polka.....2:16       
5.Buama, heut' geht's lustig zu.....2:10       
6.Ein Heller und ein Batzen.....3:21       
7.Heimatmelodie.....3:00       
8.Karwendel-Lied.....3:16       
9.La Montanara.....2:08       
10.Das Wandern ist des Mullers Lust.....2:38      
11.Im schonsten Wiesengrunde.....2:25       
12.Das Gamsgebirg.....2:52       
13.Jenseits des Tales.....2:45       
14.Mus i denn zum Stadtele hinaus.....2:07

 ついに出ました!民謡ベスト版です。これは3種類くらいのアルバムから抜粋されてまとめられたもののよう。なぜなら、(P)1975、1976、1980と3つ記載が見られるので。ちなみにこれ自身は(P)1982、(C)1991です。(P)1975と記載のある曲はカセットで紹介した「Der Tolzer Knabenchor singt die schonsten deutschen Volkslieder (KOCH-RECORDS C 221 410)」から抜粋されています。けれど、そちらのカセットには(P)1976とありますが・・・。(P)1976と(P)1980と記載のあった曲については原盤不明です。ただわかっているのは、このアルバムと非常によく似た雰囲気の民謡ベスト版が他に2枚は確実にあるということ。ただし、これらのジャケットやタイトル違い、さらに2枚組にしてみた!みたいなのを合わせると、もっと種類は増えるでしょう。うち1枚はすでに紹介したCDで「Lieder der Alpen ( CD 77105 FonoTeam)」。もう1枚は来週にでも紹介しようと思っているCD、「DER TOLZER KNABENCHOR SINGT SEINE GROSSTEN ERFOLGE(FIVESTAR E 321 221)」です。このアルバムを含めてこれら3枚は、微妙に曲を違えているため、同じようなのに違う!でも似てる!!というイメージでずっと私を悩まし続けていました。しかしここにきてようやっと、前後関係が判明した次第です。こういう場が無いとなかなか精を出して解析しませんからね~。・・・でもそうなると、(P)1976と(P)1980の曲の原盤が何か知りたいなぁ。
 ちなみにこのアルバムのジャケットは、CD「Lieder der Alpen」のジャケット写真を全員立たせて、お兄さんたちをどっかへ追いやり、シュミット・ガーデン先生を登場させたものになっています。少年達の髪型、背景からしても同じ時に撮影した写真に違いありませんね。
 ところで、一連の民謡集を聞き比べていると、テルツは、1970年代後半に元気な民謡をいっぱい録音してたんだなぁなんてしみじみ思ったりするのでした。最近はこういう民謡集の録音が無いのがさびしくもあります。  (by Wing) 2003/04/06 up 
 CD

1977
  ALTBAIRISCHE WEIHNACHTSMUSIK ( MB 75105 ) 1977年録音

1:Cantate vor Weihnachten bey der Klopfelsnacht fur Studentes (LORENZ JUSTINIAN OTT)
2:O Wunder unerhort, Cantilena pro nativitate Domini nostri Jesu Christi fur Sopran (BERNHARD HALTENBERGER)
3:Willkommen, o Jesu, Aria fur Sopran (PATRITIUS PERCHTOLD) 他9曲は Capella antiqua Munchen の演奏なので省略

Sopran: Willi Wiedl(1), Christian Siferlinger(2) Mezzosopran: Seppi Kronwitter(1, 3)

 テルツの演奏は30分に満たないが、そのほとんどがソロとデュエットで歌われてゆくので迷わず購入してもらいたい1枚!しかもソリストの実力はハイレベルである。 Wiedl はバッハのカンタータ大全集でも多く起用されており、その実力はお墨付き。耳に心地よい明るく晴れやかなソプラノは、聴いているだけで気分が昂揚してくる。彼はテルツの70年代を代表するソプラノソリストであろう。メゾ(アルト?)の Kronwitter は、もともとソプラノだったので音域も広く、情感たっぷりに歌い上げている。 Siferlinger の声はとてもきれい!私は彼の声が大好きである。彼は他の録音では見かけないが、もっと聴いてみたかった。  曲も良い。他ではほとんど耳にする機会がないが、心に喜びが湧き起こってくるような「クリスマス」という曲で、演奏とともにとても素晴らしい。 MUSIKA BAVARICA はこういった作品を積極的に紹介しているので見逃せないレーベルである。(by Wing)1999/11/14 up 
 CD   DER TOLZER KNABENCHOR SINGT SEINE GROSSTEN ERFOLGE (FIVESTAR E 321 221) 録音年不明('70年代後半と推測)/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.AMBOSS POLKA.....2:16       
2.HOHE TANNEN.....2:45       
3.MEIN VATER WAR EIN WANDERSMANN.....2:45    
4.SCHNEEWALZER.....2:46       
5.AUS GRAUER STADTE MAUERN.....2:50       6.HEIMATMELODIE.....3:00       
7.HERZ SCHMERZ POLKA....2:18       8.KARWENDEL LIED.....3:16       
9.LA MONTANARA.....2:08       
10.KARNTNER LIEDERMARSCH.....3:00       11.TOLZER SCHUTZENMARSCH.....3:36       12.MUSS I DENN ZUM STADTELE HINAUS.....2:07

 このCDのタイトルすごい・・・。「singt seine grossten Erfolge」を直訳すると、「大成功を歌う」。今回紹介するにあたり調べてみようかなぁ~なんて軽い気持ちで辞書を繰ってみて、うひゃ~って感じでした。その実は民謡集ベスト版なのですが・・。でもまぁ、この頃のテルツの民謡は活気に溢れていて、いい味出していますね。それに「大成功ねぇ」って思ってよくよく見てみると、ジャケット写真なんかも「いかにも民謡集です!」って感じのいつもの民族衣装&のんびり風景じゃない。黒の制服でびしっと決め込んで、でっかい建物のこれまたでっかい門の前で、ちょっとキリリとして写真に写っている子が多い。おそらく何かのコンサートの時に撮ったものなんだろうなぁって思います。でもね、その中でシュミットガーデン先生ってば、ニコニコ顔で横向いちゃってるんですよ。先生、いったいどこ見てるのぉって感じなのです。こんなところがほんとシュミットガーデン先生ぽくっていいな~。アルバムの内容も、そんな先生のお人柄が現れているような、温かくて、親しみやすくて、屈託の無い楽しさに溢れています。もちろん実力だってありますとも。なくちゃこんなに気持ちよく音に浸ることはできませんからね。それから、テルツの民謡を聞いてるとドイツ語を意識する、そんな子音を大切にした発音も愛しいです。そんなわけで、他のアルバムにも入っている曲ばかりなのですが、それでもまっいいかって思わされちゃいました。  (by Wing) 2003/04/13 up 
CD

1985 
  TOLZER KNABENCHOR singt alpenlandische Weihnachtslieder (KOCH International 321 442) (C)&(P)1985/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

1.Jetzt fangen wir zum Singen an.....3:44       2.O lieber Hauswirt mein.....1:59       
3.Ein grosse Freud verkund' ich euch.....2:45      
4.Murztaler Engelruf.....1:27       
5.Auf, ihr Hirtenleut.....1:47       
6.Potztausend mal Tausend.....1:25       
7.Liebe Hirten, gehts mit mir.....2:04       
8.Dos allerschonste Kindl(Weihnachtsjodler).....3:51   
9.Stille Nacht, heilige Nacht.....3:36       
10.Der Engel des Herrn.....4:01       
11.Da drausst auf da grean au.....3:41       12.Dort oben am berge weht kuhlender wind.....4:03  
13.Es hat sich halt auftan das himmlische Tor.....1:31  
14.Krumperhax Martinsbua.....2:30       15.Andachtsjodler.....1:43       16.Still,still,still,weil's Kindlein schlafen will.....2:25
17.Heissa Buama.....2:56

 これは、「やっぱクリスマスアルバムはこうでなきゃ!」って感じのクリスマス、クリスマスしたアルバムです。先週紹介しました「Lieder zum Advent」とはエライ違い・・・と思いきや、実はこのアルバム「Lieder zum Advent」の(P)1975表示の曲を全曲含んでいるんですよね。ということは、これこそ原盤をCD化したものなのかも?アルバムとしてのまとまりも違和感なくきちんとしていますし。合唱の響きも全曲通して同じようだし。。。そんなわけで、(C)&(P)1985ですが、どうやら録音は1975年以前のようです。まぁベスト版だったとしても、70年代のものを似たようなコンセプトでまとめてくれてあります。
 それにしても、70年代のテルツの合唱ってやっぱりいいですね~。大きくとらえて、80年代は洗練されて脂がのっている感じで、90年代はより大人っぽくなってヒネリをいれてきて、それぞれに良いのですが、70年代の合唱を聞くとなんだかホッとします。今週は同時に2000年頃(少なくとも90年以降)の録音のシュトラウスを歌ったCDをかなり聞いた後なので余計にそう感じるのかもしれませんが。心意気がいっぱいにつまっているのは70年代が一番なのかな~なんて。それにソプラノの柔らかさがぴかいちなんですよね。
 8曲目の2重唱なんかはキュートだし、合唱も秀逸です。12曲目で歌っているソプラノソロの子の声は私のツボをここぞとばかりについてきます。16曲目のソプラノの子も良いですね~。13曲目の早口合唱はテルツだーって感じでこれまたGood。この1枚、テルツの良さが凝縮されてますね。いつまでもリピートして聞きつづけられる、そんな1枚です。
 ところでこのアルバム、秀逸な1枚なのですが、惜しいかなCD化する時の技術が今ひとつのように感じられます。なんか高音のシャラシャラしたノイズっぽいものを感じてしまうし、音がビビついて処理が雑なところも見受けられます。こういうのはちゃんと元のレコードで聞いてみたいですね。 (by Wing) 2003/05/11 up 
 CD

1976
  MUSIK AM HOFE DES KURFURSTEN MAX EMANUEL VON BAYERN (MUSICA BAVARICA MB 75108) 1976年録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

6.G.A.Bernabei: DER JAHRMARKT ("LA FIERA").....18:51

構成: Aria(Alt) - Aria(Sopran) - Aria(Alt) - Aria(Sopran) - Aria(Alt) - Aria(Sopran) - Aria(Alt) - Duett(Sopran,Alt) - Aria(Sopran,Alt) - Aria(Sopran,Alt)

 テルツが参加している MUSICA BAVARICA シリーズはほとんどCD化されていましたが、この曲が入ったものはしばらくCD化されず、された後もなかなか手の届くところに現れてくれませんでした。それが最近になってやっとドイツ系の通販サイトに乗ってきたので購入することができたというわけです。
 LPの方でも紹介しましたが、これは代わる代わるソロが登場する非常に印象的な、そしてとてもドイツ語ちっくな曲です。しかしCDでは1曲目の短い前奏後にいきなり飛び出てびっくりのアルト・ソロの印象は薄れてしまいました。音はクリアで聞きやすくなりましたが、LPの方が生々しくてよかったかな。でも気のせいか高音域の抜けが良くなったため、LPではアルトに耳がいっていたのが、CDではソプラノの美しさが際立ってきたような・・・。ソプラノのアリアはどれもかなり高い音まで出していると思いますが、みんな何気なく歌っていてすごい。とくに2曲目でアリアを歌う子の洗練された声はお気に入りです。6曲目でアリアを歌っている子などはレンジオーバーさせているくらいの迫力。ソプラノは3人ともそれぞれに味があっていいな~なんてCDを聴きながら思いました。アルトの方ではやはり最初の二人の良さが際立っています。それにしてもこれだけソロを聞かせる曲なので、ソリストの名前がわかると嬉しかったですね。 (by Wing) 2004/03/07 up 
 LP

1976
  MUSIK AM HOFE DES KURFURSTEN MAX EMANUEL VON BAYERN (2) (MUSICA BAVARICA MB 905)LP 1976年録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

<seite1>
1.G.A.Bernabei: DER JAHRMARKT ("LA FIERA").....18:55

  これは心構え無しに聴き始めると、かなりドキリとさせられるアルバムです。短い前奏の後、いきなり飛び出るアルト・ソロ!。。どういう状態で録音されたのかわかりませんが、ほんとに飛び出す絵本のように浮き出してくる感じなのす。マイクのすぐ近くで歌ってたのかな??伴奏なんかは普通に聞こえるのですけれどね。しかもこの1曲目のアルト・ソロ、ものすごーくドイツ的な響きの歌詞でやけに耳に残ります。変な曲ですが、私はお気に入り。
  ところでこの「DER JAHRMARKT」という曲は、アルト、ソプラノ、アルト、ソプラノ、アルト、ソプラノ、アルト、合唱、合唱、ソロ+合唱っていう構成になっています。そして全曲同じソリストが歌っているわけではなさそう。おそらく1曲ずつ違ってます。とすると、当時のトップのソリスト達が次々と歌ってくるわけですから、ものすごーく贅沢なアルバムとも言えますね。でもどのソリストもみーーんな70年代のテルツのソリスト!って感じで雰囲気たっぷり。合唱にいたっては、ああ、このソリスト達が集まってこうなるのね~って、まさに70年代テルツ。わくわくしちゃいます。
  曲の雰囲気はもともと全体的にドラマチックな感じなのでしょうが、テルツのソリスト達の歌い方がそれに拍車をかけています。<seite1>の1曲だけしか歌っていませんが、これだけのものが聴ければ十分満足できます。しかしムジカ・ババリカって、いろいろ不思議なアルバムがありますね。以前LPで出ていたものでこれ以外はCD化されているようですが、このアルバムはおそらくまだCD化されていません。是非どこかに紛れ込ませてもらいたいものです。
  ちなみに私は、アルト二人目の子の少年らしい凛とした声がとても好きです。 (by Wing) 2003/02/23 up 
 LP Der Tolzer Knabenchor singt zur Weihnacht (MILLER INTERNATIONAL SCHALLPLATTEN 111174.4) Rec. unknown / Dir. Gerhard Schmidt-Gaden

<Seite 1>
1.Ein grosse Freud verkund' ich euch.....2:45
2.Auf, ihr Hirtenleut.....1:47
3.Dos allerschonste Kindl(Weihnachtsjodler).....3:51
4.Es hat sich halt auftan das himmlische Tor.....1:31
5.Krumperhax Martinsbua.....2:30
6.Murztaler Engelruf.....1:27
7.Weisse Weihnacht.....2:37

<Seite 2>
8.Jingle Bells.....2:24
9.Liebe Hirten, gehts mit mir.....2:04
10.Potztausend mal Tausend.....1:25
11.Still,still,still,weil's Kindlein schlafen will.....2:25
12.Andachtsjodler.....1:43
13.Heissa Buama.....2:56
14.Stille Nacht, heilige Nacht.....3:36

 さ~て、これはまぁ言うなればジャケ買いアルバムであります。ジャケットには1975年頃の写真がバ~ンと写っていてかなり嬉しいのですが、曲を聴くだけならばCDの「TOLZER KNABENCHOR singt alpenlandische Weihnachtslieder」と「Lieder zum Advent」を合わせれば全部入っています。ただこれらのCDは明らかにベスト盤でしたが、こちらはLPなのでもしかしたら原盤かも?と淡い期待はありました。けれど録音年だけでなく発売年すら記載がなく、また曲にも統一感が感じられないので、やはりこのLPもベスト盤なのでしょう。残念無念。テルツのこの系統はLPにしてもCDにしても、ジャケを変え曲もちょっぴり変えて廉価盤での再発というパターンが多いみたいですね。
 しかし、私はLPではこの系統のモノを持っていなかったのでこれはこれで楽しめました。テルツのクリスマス集や民謡集は伴奏が(合唱も)賑やかなものが多くCDで聴くとキンキンしがちですが、レコードだと音が柔らかく奥行きも感じられるため魅力が増します。CDではサラっと聴き流してしまっていたような曲にもふと耳を止めたりなどしました。こういったアルバムで感じる'70年代の健やかで元気印のテルツの合唱は、いつ聴いても愛しさで心が満たされます。   (by Wing) 2006/01/26(Thursday)up 
LP

1976 
  Der Tolzer Knabenchor singt die schonsten deutschen Volkslieder (KOCH-RECORDS C 221 410)TAPE (P)1976 / 指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

<seite1>
1.Hoch auf dem gelben Wagen.....3:12
2.Wer recht in Freuden wandern will.....2:09
3.Treue Bergvagabunden.....2:34
4.Hohe Tannen.....2:45
5.Wenn die bunten Fahnen wehen.....2:17
6.Jenseits des Tales.....2:45
<seite2>
1.Im schonsten Wiesengrunde.....2:25
2.Wem Gott will rechte Gunst erweisen.....2:00 
3.Schwarzbraun ist die Haselnus.....3:04
4.Ein Heller und ein Batzen.....3:21
5.Das Wandern ist des Mullers Lust.....2:38
6.Nun ade, du main lieb Heimatland.....2:06

 これぞテルツの元気の出る1枚!楽しさ120点満点です。
 録音詳細はありませんが、P1976とあるのでおそらく1975、76年あたりのものだと思います。ジャケット(とカセットテープでもいう?)は、ルドルフ・ショック氏との民謡LPと同じメンバー。でも民族衣装バージョンの制服が今とちょっと違っているのが目を引きます。
 さて、メンバーはルドルフ・ショック氏との民謡LPと一緒ですが、アルバムの雰囲気は全然違います。控えめさなんて微塵もなし。エンジン全開!出発進行~って感じです。落ち込んでいるときにこのアルバムを聴いたら、なんだか落ち込んでいるのがバカらしくなってしまうでしょう。歌うことを心底楽しんでいる、そんな気持ちがストレートに伝わってくるアルバムです。
 ちなみにソロはありません。賑やかな伴奏をお供にガンガン歌い進んでいきます。Heimat Melodieシリーズのようなので、山に関係した曲やそういう地方の曲が集められているようです。こういうのをBGMにヨーロッパ・アルプスをハイキングできたら最高ですね~。 (by Wing) 2003/02/02 up 
 CD

1975
  Romantische Volkslieder ~ HERMANN PREY UND DER TOLZER KNABENCHOR (PILZ 441588-2) 1975年録音?

1:O Taler weit, o Hohen    
2:Du,du liegst mir im Herzen   
3:Hab mei Wage vollgelade   
4:Das Wandern ist des Mullers Lust    
5:Das Schiff streichtdurch die Wellen    
6:Ade zur guten Nacht    
7:Es war ein Konig in Thule    
8:Annchen von Tharau    
9:Wem Gott will rechte Gunst erweisen    
10:Im schonstenWiesengrunde    
11:Ach,wie ist’s moglich dann    
12:Der Mond ist aufgegangen

Hermann Prey (Bariton) 全曲 (2,5,8,11はonly) Seppi Kronwitter (Sopran) 3, 9

このCDの大部分はヘルマン・プライが歌っている。しかし、ジャケットとSeppi君のソロがこのCDを買わずにはいられなくさせている。ソロといってもほんの少しだけなのだが…。
 けれど録音年代をみていただきたい。はっきりとはしないが1975年くらい。‘70年代はじめと言えばテルツがその頭角を現し始めた頃だ。合唱の中にその頃の新鮮な息吹を感じる。もちろんそれは今も脈々と引き継がれているし、こちらの気の持ち方なのかもしれないのだが、こう少々荒削りなでも心意気が伝わってくるようなそんな印象がある。ものすごく男の子らしい歌い方のアルトパート、突然に切り替わってしまうようなやさしいやさしいソプラノ。そのアンバランスさが心を魅了してやまない。(by Wing) 2000/01/23 up 
LP

1975 
  Freut euch des Lebens - Volkstunmliche Lieder mit Rudolf Schock (Eurodisc QUADRO 89 428 IU) 1975年10月17-19日録音 / 指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

side1
1.Schon ist die Mai.....3:58
2.Komm lieber Mai.....2:53
3.Nur einmal bluht im Jahr der Mai.....3:20 
4.Freut euch des Lebens.....1:22 
5.Leise zieht durch mein Gemut.....2:50
6.Ich bin ein feier Wildbretschutz.....3:50
7.Zwei Sternderl am Himmel.....1:53
8.Ein Tiroler wollte jagen.....2:42 
9.Ich ging emol spaziere.....2:06
side2
1.Sonntag ist's.....3:34
2.Das Herz ist nur ein Uhrwerk.....5:22
3.Es ritten drei Reiter zum Tore hinaus.....2:07
4.Aba haidschi bumbaidschi.....2:53 
5.Verstohlen geht der Mond auf.....4:44 
6.Hort, ihr Herren und last euch sagen.....4:53

 これはルドルフ・ショックとの共演アルバムです。ジャケットのメンバーは先に紹介した「Die Himmel ruhmen des Ewigen Ehre」と多分全員同じ、時期も同じで写した場所が違うくらいです。
 もちろんこのアルバムも主役はルドルフ・ショック氏。けれど「Die Himmel ruhmen des Ewigen Ehre」よりはテルツの活躍度が少し高くなっています。それだけで幸せ気分。中にはテルツの合唱オンリーの曲もありますし、ほんの1曲(B面5曲目)、それもわずかにですがソロも入ります。これがまたハンス君風のやさしいソプラノなのがいいんです。民謡中心の構成でアルプス地方の牧歌的な曲も多いので、全体的に聴き易い仕上がりになっています。 (by Wing) 2003/01/26 up 
 LP   Die Himmel ruhmen des Ewigen Ehre (Ariola-Eurodisc 62798) 録音年、録音場所不明/Gerhard Schmidt-Gaden

side1
1.BEETHOVEN:Die Himmel ruhmen des Ewigen Ehre op.48 Nr.4.....2:48
2.BEETHOVEN:Heil'ge Nacht, o giese du.....3:45
3.MOZART:Ave verum corpus.....3:04
4.SCHBERT:Wohin soll ich mich wenden.....5:12 
5.SCHBERT:Heilig ist der Herr.....3:22 
6.KREUTZER:Das ist der Tag des Herrn!.....3:25
side2
1.BIZET:Agnus Dei.....4:10
2.BORTNIANSKY:Ich bete an die Macht der Liebe.....3:06
3.Volkslied:Eintonig klingt hell das Glockchen.....4:26
4.STEVENSON:Jubilate,jubilate.....3:00 
5.Volkslied:O Abendlied! O Glockenklang.....3:04
6.GROSS:Freiheit, die ich meine.....2:44

  これはルドルフ・ショックとの共演アルバムです。録音年の記載はありませんが、1970年代、おそらく1973年前後ではないでしょうか。もう1枚あるルドルフ・ショックとの共演LPが1975年録音で、そのレコード番号よりもこれはだいぶ番号が若いことから推察されます。ジャケットにはハンス・ブッフヒール君と同時代の子達が写っているのですが、ハンス君の顔の判別に今ひとつ自信がなく、どこにいるかわからないのが悲しいところです。
  さてアルバムの方はというと、メインはルドルフ・ショックのようで、テルツはかなり控えめに歌っている感があります。合唱をよく聴こうと音量を大きくしておくと、ルドルフ・ショックがバーンと合唱より大きく登場してきてびっくりなんですから。合唱はとても可憐。テルツと可憐というのはイメージ的に結びつき難いですが、このアルバムのテルツは元気印で迫力満点というイメージとは大きく違っていて、あれーって感じなのです。シューベルトの「Heilig ist der Herr」なんてほんとにかわいらしくてきれいなんです。でも聞き惚れて油断してると、ルドルフ・ショックが出てきてドカーンとやられてしまいます・・・。ずっとテルツの声だけに浸っていたい、ショックさんお願い少し控えて!と思ってやまない1枚とも言えるかもしれません。また、ソプラノによく声の響く子がいるようで、時々はっとするくらいきれいな高音が響いてきます。。。でも聞き惚れていてはいけません!なんてったって、油断大敵のアルバムなんですから。(by Wing) 2003/01/19 up 
 CD

1975
  FRANZ SCHUBERT-DEUTSCHE MESSE TOELZER KNABENCHOR (ACANTA 42 409) 1975年録音。

1,Zum Eingang
2,Zum Gloria
3,Zum Evangelium und Credo
4,Zum Offertorium
5,Zum Sanctus
6,Nach der Wandlung
7,Zum Agnus Dei
8,Schlussgesang
9,Anhang:Das Gebet des Herrn

1982年録音のウィーン少年合唱団のドイツ・ミサは,端正というか洗練されているところが良いが,テルツの場合は,今この瞬間を生きている人間の温かさを表現しているところが魅力だと思う。B-Sソリストの起用にしてもどこかカミソリの刃的な洗練を避けているようで,テルツの声には,(逆に)洗練された「人の温もり」がある。(by Hetsuji) 1999 up
 LP

1975
  シューベルト:ドイツ・ミサ曲 (original recording by BASF / TEICHIKU RECORDS ULX-3213-B) 1974年11月15-17日録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

(SIDE-A)
1.入祭唱.....5:37 
2.栄光の讃歌.....4:17 
3.救世主出現の福音と信仰宣言.....5:30
4.奉納唱.....3:35
5.感謝の讃歌.....4:10
(SIDE-B)
6.化体の後.....3:00
7.平和の讃歌.....5:20
8.終末の讃歌.....1:40
9.主の祈り.....7:45

 ホ~~ッ、何て麗しいジャケットですこと!それにシュミットガーデン先生もお若い~~。CDで持っているにもかかわらずLPをオークションで落札してしまったのは、まさにジャケット魔力の賜物です。でもLP特有の音の柔らかさがシューベルトの楽曲とテルツの歌い方にマッチしていて、CDとダブってしまっていても決して損のない一品だと思います。それにLPの方にはちゃんと録音データが記されいるのも嬉しいところです。
 シューベルトの時代というのは、教会を無心に追従するということが薄れてきた時期であったそうで、教会音楽についてもラテン語を用いた伝統的な様式から踏み出し、信者に堅苦しさを抱かせないように母国語のドイツ語を用いた歌いやすく親しみやすいメロディーのミサ曲が望まれ始めました。このドイツ・ミサ曲もそういった背景のもとに生まれたものだそうです。またこの曲は、ウィーン工業研究所の学生たちによる演奏を目的とされて作曲されたため、アマチュアでも歌いやすいようにと独唱をいっさい加えず必ず各音を器楽でだぶらせ、高い音域や低い音域を回避するなどその他にも随所にいろいろな配慮がされているそうです。しかしそうやって小難しいことをすべてそぎ落としたシンプルな作品になっているから故に、この曲のメロディーにはシューベルトの人柄が偲ばれるような親しみやすさや温かさが顕著に表れているように思います。だから宗教曲でありながら民謡でも歌うように口ずさめる、そんな曲なんですねぇ。そしてまた70年代のテルツの柔らかい響きで聴くとこの上なく幸せになれます。それからこの曲には後世の人の手によるいろいろな編曲があるそうですが、ここでの演奏はオリジナルの形にのっとったものらしいです。    (by Wing) 2004/06/20 up 
 CD

1975
  Mozart and his Time・Toelzer Knabenchor(69170-2-RG) 1975年録音。

"Komm,lieber Mai"
1,Sehnsucht nach dem Fruehling
2,V'amo di core
3,Lieber Freistaedtler
4,Gesundheit, Herr Nachbar
5,Tiroler sind lustig
6,G'rechtel's enk
7,Gehn wir im Prater
8,O Du eselhafter Martin
9,Bona nox
10,Leck mich am Arsch
11,Schlafe, mein Prinzchen
12,Zufriedenheit
13,Alleluja
14,Lacrimoso son io
15,Ave Maria
16,Dauernde Liebe
17,Nascoso e il mio sol
18,Wach auf, meins Herzens Schoene
19,Ueb' immer Treu und Redlichkeit

のっけからTreble Soloで始まる,これはテルツ少年合唱団版ソングブックか。ウィーン少年合唱団との違いは,テノールやバスも入っているために合唱が落ち着いて聞こえるということ。言葉を換えれば地味とも言える。聴いていくと意外にソロは少ない。難点は,曲によって,マイクの位置が違うようで,音が出たり,引っ込んだリして,聴きにくいところがある。が,その点をマイナス要素として引いても,なかなかない選曲の面白さと,テルツお得意の表現力で楽しめる。(by Hetsuji) 1999 up  
 LP

1975
  モーツァルトの子守歌/テルツ少年合唱団 (eurodisc OX-1009-K / NIPPON COLUMBIA) 1975年4月30日-5月3日録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

Seite-1:
(モーツァルト)
1.春への憧れ KV596 
2.心やさしく愛そう KV348
3.フライシュテットラー君 KV232
4.ディッツタースドルフ:乾盃の歌(オペラ「手品師」より) 
5.J.ハイブル:チロルの人びと(オペレッタ「チロール人、ヴァストゥル」より)
(モーツァルト)
6.いかがですか KV556
7.プラーターに行こう KV558
8.ああ、きみ愚かなマルチンよ KV560b 
9.おやすみ KV561 
10.お尻をなめろ KV231 
11.B.フリース:モーツァルトの子守歌

Seite-2:
12.C.G.ネーフェ:満足
(モーツァルト)
13.アレルヤ KV553 
14.われは悲しく KV555 
15.アヴェ・マリア KV554
16.永遠の愛(オペラ「ドン・ジョバンニ」より) 
17.わが太陽は隠れ KV557
18.J.F.ライヒャルト:めざめよ、わが美しき恋人
19.モーツァルト:農夫の歌(オペラ「魔笛」パパゲーノのアリアによる)

 頭からの印象的なソプラノ・ソロ。「おっ、ソロがいっぱい?」と期待させられますが、その期待は見事裏切られます。1曲目と11曲目にしかソロはありません。しかしそれに余りある合唱の素晴らしさがここには詰まっています。私はこのアルバムを70年代テルツの合唱を代表する1枚と位置づけています。何が素晴らしいって、響き(発声)、発音、テンポ、力の強弱、とめのばし等が見事にバランスしあって一分の隙もなく作り上げられているところですかね。少年の声でしか、そしてテルツでしか味わえない世界がここにはあります。それにこの時代のテルツのソプラノって響きがとても愛らしくて大好きです(ま、ハンス君がいっぱいと思っていただければ。)さらに付け加えますと、元気すぎず、さりとて洗練され過ぎず、絶妙な楽しさが醸しだされています。歌っている彼らの楽しそうな表情が見えてくるようです。
 選曲はモーツァルトを主体とした明るい雰囲気の曲が集められています。どれもこれも好きなのですが、ノリのいい曲や牧歌的な曲が好きな私としては、モーツァルトの奇妙なカノン達や「チロルの人びと」、「満足」なんかが気に入っております。他にもライヒャルトの曲などは別の合唱団でも聴く機会がありますが、ここでのアレンジはちょっと印象的です。またパパゲーノのアリアを合唱に編曲しているのも面白いですし。。。などなどアレンジを楽しむこともできるアルバムです。
 ところでこのアルバムをきちんと聴きなおす前はソプラノ、アルトだけだったかな?と思っていたのですが、ちゃんとテノール、バスも一緒でした。男声パートが一緒であることで響きに奥行きがでているのもこのアルバムの地位を押し上げているかもしれません。そして全てア・カペラで歌われているため声の魅力を存分に楽しめていいですね。そうそう男声パート無しですが同じくモーツァルトのカノン集を歌っている1990年代のアルバムと聴き比べると、発声法の変化やアレンジの違いなんかを比較できて一興です。
 最後になりましたが、このLPはHetsujiさんが贈ってくださいました。この場を借りまして再度お礼申し上げます。こういったものが邦盤として出ていた事実に驚かされます。今更ではありますがLP時代はかなり興味深いものがいろいろあったのですね。これはCD化されていますし、もうすぐハルモニア・ムンディの古楽LPシリーズが一気にCD化されますが、全てのものを復刻してくれたらいいのにと思ってやみません。   (by Wing) 2004/06/13 up 
 LP

1975
  Sterne unserer Heimat(RCA CL 29673)
Der Tölzer Knabenchor
Leitung:Gerhard Schmidt-Gaden
P.1975

Seite 1
1.Hoch auf dem gelben Wagen
2.Wer recht in Freuden wandern will
3.Treue Bergvagabunden
4.Hohe Tannen
5.Wenn die bunten Fahnen wehen
6.Jenseits des Tales

Seite 2
1.Im schonsten Wiesengrunde
2.Wem Gott will rechte Gunst erweisen
3.Schwarzbraun ist die Haselnuss
4.Ein Heller und ein Batzen
5.Das Wanden ist des Mullers Lust
6.Nun ade, du mein lieb' Heimatland

 なんだか生きるのがしんどくなってきている昨今、元気を分けていだたこうと思っての選択が民族衣装のテルツが歌うレコードです。1975年の録音で、先生も若々しく又合唱も若い! 技巧以上にテルツがテルツだった時代の勢いに溢れた1枚です。カバー写真もどことなく親しみやすいかな。写真に惹かれて購入した盤でもあります。が、なんといっても合唱の清々しいこと。清涼感に溢れています。思い出したようにたらさわ先生の『バイエルンの天使』を読み返してしまったのですが、あの本から受けるイメージ通りの合唱でした。
 Heimat-Melodie というシリーズの中の1枚で、選曲のほとんどが Rhine-Music(ライン地方の音楽でしょうか) です。
 素朴で明るくて楽しくてやさしくて・・・聴き手を包み癒してくれる合唱です。欲を言えばキレイに上手に歌い過ぎているかな。もっともっと荒削りでも良いんだけれどな~。 (by Hetsuji)2015/09/01 TUE UP
 CD

1975
1967
   
 CD

1974
1973
  FRANZ SCHUBERT: DEUTSCHE MESSE D872 他 (ARTS MUSIC 43011-2) rec.1973,74 / dir. Gerhard Schmidt-Gaden

<F.Schubert: DEUTSCHE MESSE D872>
1. Zum Eingang.....5:35
2. Zum Gloria.....4:16
3. Zum Evangelium und Credo.....5:28
4. Zum Offertorium.....3:26
5. Zum Sanctus.....4:06
6. Nach der Wandlung.....2:59
7. Zum Agnus Dei.....5:18
8. Schlussgesang.....1:38
9. Anhang:Das Gebet des Herrn.....7:42
-----
10. W.A.Mozart: Ave Verum Corpus K.619.....3:01
11. C.Franck: Panis Angelicus.....4:05
12. M.Reger: Maria Viegenlied.....2:34
13. A.Gounod & J.S.Bach: Ave Maria.....2:35
14. W.A.Mozart: Laudate Dominum.....5:19

<soloist>
Hansi Buchhierl(11,12,13,14)

 これまた復刻盤で、Hetsuji氏が紹介されている”ACANTA 42 409”と同じものです。ただこちらはオマケとしてハンス君のソロアルバムともいえる”HALLELUJA”から数曲付け加えられています。そしてもちろん24BIT/96KHzリマスターです。でもジャケットはACANTA盤の方がず~っとステキですね。それに音もクリスマスオラトリオに比べると、良くなったなぁという感じはさほど受けませんでした。気のせいかどちらかというとシャラシャラうるさくなったかな?みたいな・・・。しかしこのシューベルトのミサ曲、ソロはありませんがテルツの合唱がなんとも柔らかくて好きなので、これまたそろそろ20年モノのCDをここでバージョンアップと買いなおしてみました。
 ちなみにハンス君の名前の記載がHansiとなっていますがこれはHansの愛称らしいです。そういえばヴィードル君なんかもWilhelmですがWilliと記載されているアルバムもありますよね。こういうのは正式なものを書くものと思っていましたが愛称でもいいんですね。どういう使い分けなのかな。          (by Wing) 2006/09/22(Friday)up 
 CD

1974
  J.S.BACH:MAGNIFICAT BWV 243 ・ C.P.E.BACH:MAGNIFICAT WQ 215 TOELZER KNABENCHOR / COLLEGIUM AUREUM (05472 77411 2)  録音年不明、ただし、ソリスト名により推定、1974年前後。

J.S.Bach 
1.Magnificat anima mea 
2.Et exsultavit spritus meus(B-S PETER HINTERREITER) 
3.Quia respexit humilitatem (B-S WALTER GAMPERT) 
4.Omnes generationes 
5.Quia fecit mihi magna 
6.Et misericordia (B-A ANDREAS STEIN)  
7.Fecit potentiam  
8.Deposuit potentes  
9.Esurientes implevit bonis(B-A ANDREAS STEIN) 10.Suscepit Israel (B-S WALTER GAMPERT,PETER HINTERREITER,B-A ANDREAS STEIN) 11.Sicut locutus est 
12.Gloria Patri (C.P.E.BACH作品は女声起用のため省略)

J.S.BachのMagnificatは、B-S、B-Aを起用し、テルツらしい仕上がりになっている。B-S・B-Aともに、ソフトな声質で、改めて、ハンス君がテルツの理想のソリストとして、一つの指標であることを思い起こさせる。(by Hetsuji) 1999 up 
 CD

1974
  Giovanni Pierluigi da Palestrina : MISSA TU ES PETRUS & MOTETTEN (deutsche harmonia mundi/BMGファンハウス BVCD-38010(82876-62737-2)) 1974年,Pfarrkirche,Lenggriesにて録音/指揮:GERHARD SCHMIDT-GADEN

Missa "Tu es Petrus" zu 6 Stimmen
1.Kyrie.....3:40       
2.Gloria.....3:52       
3.Credo.....6:25       
4.Sanctus und Benedictus.....4:16       
7.Agnus Dei.....5:53
8.Motette"Tu es Petrus"zu 6 Stimmen.....5:53
9.Motette"Ave Maria"zu 4 Stimmen.....3:13
10.Motette"Quam pulchri sunt"zu 4 Stimmen.....3:48

 嬉しー!新譜が出ました。って実際はLPのCD化ですが、私にとってこのアルバムはかなりポイントの高いものでしたので、CD化され日常的に聴きやすくなったのはとても嬉しいことです。
 偏見かもしれませんが、テルツの合唱とパレストリーナってどうもいまひとつしっくりと結びつきません。そしてそのイメージそのままに、このアルバムに「統制された美」「天上のハーモニー」みたいなものは感じられません。その代わりに、パレストリーナとしては他ではあまり味わえないような素朴な親しみやすさが溢れています。パレストリーナの音楽とテルツの合唱の温かさが相まって何ともいえないホッとしたくつろぎのひと時を与えてくれるため、これは私のお気に入りの一枚になっています。そして何度も書いてしまいますが、やはりハンス君らしき歌声が気になります。きれいにCD化してくれているのでソロもとても聴きやすいのがこれまた嬉しいですね。クリアな音質で聞くと、ますますハンス君だという想いが強まります。
 それにしてもいまどきトータル37分弱のCDってめずらしいですよね。でも妙なものとカップリングするのでなく、LPのアルバムを忠実に再現してくれているのは満足です。さらに価格が安いにもかかわらず解説が日本語でしっかりついているし、日本盤だから買いやすいというのも良いですね。愛聴盤がまた1枚増えました。       (by Wing) 2004/06/27 up 
 LP

1974
Giovanni Pierluigi da Palestrina MISSA TU ES PETRUS & MOTETTEN (deutsche harmonia mundi 1C 065-99 685 Q) (P)1974 GERHARD SCHMIDT-GADEN

Seite 1:Missa "Tu es Petrus" zu 6 Stimmen
1.Kyrie
2.Gloria
3.Credo 
4.Sanctus und Benedictus
Seite 2:Missa "Tu es Petrus" zu 6 Stimmen
1.Agnus Dei
2.Motette"Tu es Petrus"zu 6 Stimmen  
3.Motette"Ave Maria"zu 6 Stimmen
4.Motette"Quam pulchri sunt"zu 6 Stimmen

 Hetsujiさんも書かれているように、これはパレストリーナであってパレストリーナでない。。。かも。レーゲンスやイギリスの聖歌隊の歌唱は、その響きがまるで空気に溶けこむかのようであり、複数の声部がひとつに調和して圧倒的な美しさをかもしだし、これぞパレストリーナのポリフォニー!という感じですが、このテルツによるパレストリーナは何と言うかすごくエネルギッシュ。各声部が調和するというより、ぶつかり合ってひとつのかたまりになっていくというか。。。でもそれはそれでまた一味ちがった美しさがあるのではあります。それにソロで各声部が絡み合うシーンなんかは、かなり涙ものです。合唱のエネルギッシュさとはうってかわって、パレストリーナのポリフォニー美がキラキラ輝く。まさに私は、Hetsujiさんがおっしゃるところの『少年ソリストの声が重なっていくような歌曲的な聴きどころを愛おしむ』術中にハマったというわけです。
 けれどハマッたのはテルツであることのためだけではありませんでした。ソリストの一人はおそらく、私にとっての永遠のボーイ・ソプラノであるハンス・ブッフヒール君だと思われるのです。つまり二重の鍵だったわけで、これはもう抜け出すことなんて不可能ですね。ソリストの記載はないですが、左耳から聞こえてくる優しげな中音と独特の伸びある高音は間違い無くハンス君ですとも!このようなかたちで再会できるとは思ってもいませんでした。ところで、ソロはキリエ、クレド、ベネディクトゥスの中で聞くことができます。だいたいはソプラノ2人、アルト1人、テナー1人で歌われているようです(あれ?6声だからもうひとつパートがあるかな??)。ハンス君は左耳から、もう一人のソプラノ(ソプラノⅡ君)は真ん中辺りから、アルトは右耳からといった位置関係になっています。ハンス君は別格として、ソプラノⅡ君もいい声ですよ。張りのある響きで、高音がスーっと伸びていく声です。
 そう言えばですが、90年のテルツの来日コンサートプログラムにもパレストリーナがありましたね。確か、「マニフィカト」。いきなりフリークナー君の力強いソロから始まって圧倒された覚えがあります。あれも随分とエネルギッシュなパレストリーナだったな~なんて、これを聞きながら思い出しました。   (by Wing) 2003/07/13 up

レーゲンスのシュレムス・ワールドを味わった直後に針を落としたので・・・。曲が違うとはいえ、同じパレストリーナだとはとても思えない。つまりは、作曲家が誰であれ、聞こえてくる音がテルツなのだという立派な個性。ところどころにソロを活用し、テルツ・ワールドが展開する。宗教曲であろうと宗教的な匂いは一切しない。テルツが歌っている、それだけ・・・。それが良いとか悪いとかではなくて、これだけテルツ的に「温もりのある人間の声」が全面に押し出されると、もはや、テルツ・ブランドの世界。このブランドを愛するファンは、おそらくベネディクト・・・と少年ソリストの声が重なっていくような歌曲的な聴きどころを愛おしむのかな、とも思う。そういう技をパレストリーナが指定したかどうかは不明なので、シュミット先生の「聴かせる」腕、なのかもしれない。(by Hetsuji) 2001/09/30 up
 
 CD

1974
  MOZART EDITION VOL.22 (VD77584) 1974年録音。

Requiem d-moll/D minor K 626
1,Introitus:Requiem aeternam
2,Kyrie eleison
3,Dies irae
4,Tuba mirum
5,Rex tremendae
6,Recordare
7,Confutatis
8,Lacrimosa
9,Domine Jesu
10,Hostias
11,Sanctus
12,Benedictus
13,Agnus Dei
14,Lux aeternam

HANS BUCHHIERL(Soprano)MARIO KRAMER(Alto)二人のソロがたっぷりと楽しめるが,いかんせん,音が悪いような気がする。会社の違いなのか。録音年は2つ下のハレルヤと同じなのに。W.A.Mozartは悪化する健康の中でレクイエムを書きながら世を去ったわけだが,病気や貧困の中にありながらも,天の光を感じさせる曲だと思う。(by Hetsuji) 1999 up 
 LP

1974
MOZART REQUVIEM KV626(deutsche harmonia mundi URS-3259-H) モーツァルト レクイエム <死者のためのミサ曲>ニ短調KV626 (管弦楽改訂:フランツ・バイアー) 録音:1974年、レンググリース教区教会/指揮:ゲルハルト・シュミット・ガーデン

ハンス・ブッフヒール(ソプラノ)マリオ・クレーマー(アルト)ヴェルナー・クレン(テノール)バリー・マクダニエル(バリトン)/テルツ少年合唱団/コレギウム・アウレリウム合奏団(オリジナル楽器使用)

SIDE A: 26'33"
主よ永遠の休息を~怒りの日~不思議なラッパ~おそるべき大王~慈悲深きイエズス~呪われた者~涙の日
SIDE B:24'27"
主イエズス・キリスト~称賛のいけにえと祈りと~聖なるかな~祝されよ~神の小羊~永遠の光明を

 弦の音の、えぐれた陰影の強い感じはレコードならではで、CDでは出ないような気がする。合唱もこころもち荒削りとも思える激しさで、CDで聴いたよりは、ずっと迫力と緊迫感があった。熟さない硬さ青さが魅力の声のクレーマー君の声、綿菓子のように柔らかいようでいて実は芯に同じく熟さない青さを感じる(「バイエルンの天使たちのクリスマス」には気が付かなかった芯の硬さ青さだったが)ブッフヒール君の声が、生々しく聞こえてくる。声も十二分に出ている。体力で勝る女声であれば、もう少しブレスの回数が減るかな、ソロの時(ベネディクト)に音が崩れることはないかな、という気もしないでもないが、B-Sの独特の味わいの方が勝る。惜しむらくは、後半の合唱の一部にテルツ特有の私にとっては「音楽ではない音」が聞こえる瞬間がある。イメージとして喉を堅くして喉にひっかけたような声による合唱、とでも言おうか? だが、これはHetsujiの好みの範疇に属することで、Wingさんなら、もっと正確に紹介できるだろうとは思う。この盤には、CDで聴いたよりも遙かに立体的な音楽の世界があった。(by Hetsuji) 2001/04/22 up
 
 CD

1973
  MOZART EDITION VOL.21 (VD77580) 1973年録音。

MissaC-due K317"Kronungsmesse"
1.Kyrie
2.Gloria
3.Credo
4.Sanctus
5.Benedictus
6.Agnus Dei
Vesperae solennes de confessore K339
7.Dixit
8.Confitebor
9.Beatus vir
10.Laudate pueri
11.Laudate Dominum
12.Magnificat
Litaniae Lauretanae K109
13.Kyrie-Sancta Maria-Salus infirmorum-Regina Angelorum-Agnus Dei

音は少々悪し。K339とK317のTreble Soloは,HANS BUCHHIERL ,AltoはANDREAS STEIN。聴きどころは,HANSLaudate Dominumになるのかな,やはり。K109は女声ソリストコンビのようだ。(by Hetsuji) 1999 up
 LP   Mozart-Kroenungsmesse (63 502 Stereo)Leitung:Gerhard Schmidt-Gaden

Seite 1: Missa C-dur KV 317 >>Kroenungsmesse<<
1.Kyrie 
2.Gloria
3.Credo 
4.Sanctus 
5.Benedictus 
6.Agnus Dei
Seite 2: Vesperae solennes de confessore KV 339
1.Dixit Psalm 109(110) 
2.Confitebor Psalm 110(111) 
3.Beatus vir Psalm 111(112) 
4.Laudate pueri Psalm 112(113) 
5.Laudate Dominum Psalm 116(117) 
6.Magnificat Lucas I, 46-55

Hans Buchhierl, Sopran / Andreas Stein (Alto) / Theo Altmeyer (Tenor) / Michael Schopper, Bass

  最近、範疇を越えたCDばかりを聴いていたのと借り物LPの袋がテルツになってきたことにより、今週はWingさんを意識しつつドキドキしながら、リハビリを兼ねて、テルツの紹介になります。
  それでは新書館のペーパームーンコミックス「バイエルンの天使1」をお持ちの方は、開いてみて下さい。
  ハイ、Wingさんに質問。
その1、80p。団員くんたちが歩きながら歌うカールベーエンデールの曲名と、収録CDを答えよ。
その2、89p。バッハの難解極まる「ハレルヤ」ってどんな曲?(聴いたこと、ないのだ、私。あったら聴きたい) 収録されているCDが有ったら答えよ。
  そして153p。主人公が強烈にテルツ惹かれ、関わっていくきっかけをつくったのが、このレコードであるかの如く紹介されると共に、氏は、あとがきで、非常に人間味のある歌い方(ソリストの第1声に色っぽさ?)に惹かれた、と書いておられます。
  確かにkyrieで入ってくるソプラノは印象的! その後、わたしの耳にはフニャッとした空気の抜けかけた風船みたいな、フ~ッと消え入りそうなソプラノにきこえるんですが・・・でも、嫌いかというとそうでもなく、上手って感じはしないんですが(冷静に聴くと上手なんでしょうけれど)、上手下手的な次元では捕らえられないような気がするんですよね。決して下手ではない、だって、ハンスくんのソプラノはテノールに聴き劣りませんから。ハンスくんという存在はテルツの歴代のソリストでも、あのやわらかさというかフニャ声が他のソリストたちとはどこか違うと思うのですが、モーツァルトの曲には、すごくすごくあっていると思うんです。317番のkyrieでのテノールとのからみや、聴かせどころのAgnus Deiなんかは、ハンスくんのためにあるかのような曲(ボーイ・ソプラノのためにある曲、とHetsujiが勝手に思い込んでいる)ですよね。それに彼の声ってフニャフニャしているだけではなくて細部の装飾音が繊細だし気高さも備えている。テノールとの相性も良いし、聴いていて疲れない。耳にもやさしいんです。この盤でのテルツ少年合唱団の合唱もやはり生身の声の体温を感じさせてくれます。特に Credo や Sanctus が、そうでした。ここでのテルツの合唱は「上手」というのとは違うような気がします。合唱の場合は、技術も必要だから、ソロよりは耳が厳しくなりますけれど。それから、レコードを直接聴いたときには、Collegium aureum auf Orijinalinstrumenten の演奏が腹が立つほどうるさすぎてイライラしましたが、MDに落として聴き直したら、ボーカルと競っていたかの如くの楽器音が、声をサポートする側に回っていましたのでマル。同じく、ボーイソプラノのために存在する曲(とHetsujiが勝手に思い込んでいる)「Laudate Dominum Psalm 116(117)」もこの盤での聴きどころです。  (by Hetsuji) 2003/04/27 up

盤について:M-Collection
全般に細かいチリチリ音がしていました。  (by Hetsuji) 2003/04/27 up
質問にお答えしまーーす!

その1
「カールベーンデル♪カールベーエーンデール♪」はそのフレーズそのままに、『KARWENDEL LIED』でーす。入っているCDは「DER TOLZER KNABENCHOR SINGT SEINE GROSSTEN ERFOLGE」と、他にも何かに入っていたように思います。

その2
バッハの「ハレルヤ」はそれが書いてある場面でフリードリッヒが持っている楽譜にご注目を!その正体はカンタータBWV51なのです。ソプラノ・ソロおんりーのカンタータのようです。アーノンクール&レオンハルトのシリーズでは女性が歌っているみたいですね。このカンタータの最後の曲がハレルヤなのです。(tadaさんの紹介で確認してみてくださいね~)私が持っているのはダビングしてもらったアラン君のLPにはいっていたものくらいしか心当たりがないです。聞いているだけでも難しそーーって感じだから並大抵の子では歌えないのかなぁなんて思います。     (by Wing) 2003/04/27 up 
 CD

1973
  きよしこの夜●テルツ少年合唱団~バイエルンの天使たちのクリスマス(PAL-3) 1973年録音

1.ハレルヤ・コーラス 
2.オンブラ・マイ・フ 
3.神の御名を賞め讃えん 
4.天は神の栄光を語り 
5.聖なるかな 
6.アヴェ・ヴェルム・コルプスK.618 
7.自然における神の栄光 
8.カロ・ミオ・ベン 
9.天使のパン 
10.マリアの子守唄 
11.アヴェ・マリア 
12.ラウダーテ・ドミヌム 
13.きよしこの夜

このCD1枚でハンス(Hans Buchhierl)君の声は永遠になった。収録曲の半分がハンス君のソロでしめられ,聴く人の魂に触れる。ハンス君の声は,高音に豊かな拡がり感がある。テルツのトップソリストとして,1年先までスケジュールが詰まっているような生活だったらしいから(確認したわけではないが),技術がないとは思わないが,でも,彼の歌の素晴らしさは,技術を感じさせずに,ストレートに聴く者の心や魂に声が届いて,揺り動かすことにある。また,テルツの合唱は,はぎれの良さが,潔さに繋がり,少年の心意気に繋がっているように思う。そして声には,人間の肌の温もりを感じさせる温かさが含まれる。テルツの創成期の試行錯誤を経て,創設者でもある指揮者兼指導者が「これだ!」という声に巡り会った,(相撲で言えば,心技一体の)この合唱団の第1次黄金期に作成された「完璧な」作品である。
 テルツ少年合唱団,という枠を越えて,B-Sに触れたい人に,私は自信を持って,このCDをお薦めする。(by Hetsuji) 1999 up 
 LP

1973
   
 CD

1973
  VENEZIANISCHE MEHRCHORIGKEIT LINDE-CONSORT (EMI CDM 7 634442) 1973年録音

Salomone Rossi(1570-1630)
1)Tanzsatze zu 5 Stimmen/
Orlando di Lasso(1532-1594)
2)I. Hor che la nuova e vaga primavera
Cesario Gussago(?-1611?)
3)Sonata"La Leona"
Giovanni Gabrieli(1557-1612)
4)Canzone
Giovannni Croce(1557-1609)

5)II. Dialogo de Chori d'Angeli
Claudio Bramieri(?-vor1595)
6)Canzone"La Focara"
Orlando di Lasso(1532-1594)

7)III.Trionfo del
Tiburtio Massaino(16.-17Jh.)

8) Canzone Nr.XXXIV
Andrea Gabriali(1533?-1585?)

9) IV. O passi sparsi
Giovanni Battista Grillo(?-1622)
10) Canzone
Giovanni Gabrieli(1557-1612)
11) V. Omnes Gentes

古楽器的な演奏のためか,音がシェークスピアしている。又は,ルネッサンスしている。録音技術はイマイチである。テルツは演奏の合間に歌っている。なんとなく,ドイツの教会合唱団的な音だが,それよりも,ずっと野性的でかつ叙情的。Giovannni Croceという名は初めて見たが,旋律が美しい。 Lassoの曲も,歌っているソリストたちも,出し切っている声の心意気が,気持ちよい。(by Hetsuji) 1999 up 
CD

1973 
  BACH: WEIHNACHTS-ORATORIUM BWV248 (EMI deutsche harmonia mundi CDS 7 49119 8)3枚組み 1973年4月/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

DISC-1
1-8.Kantate No.1 "Jauchzet, frohlocket"
9-22.Kantate No.2 "Und es waren Hirten in derselben Gegend"

DISC-2
1-10.Kantate No.3 "Herrscher des Himmels"
11-17.Kantate No.4 "Fallt mit Danken, fallt mit Loben"

DISC-3
1-8.Kantate No.5 "Ere sei Dir, Gott, gesungen"
9-18.Kantate No.6 "Herr, wenn die stolzen Feinde schnauben"

(ソリスト)
Sopran: Hans Buchhierl  
Alt: Andreas Stein
  
Tenor: Theo Altmeyer  
Bariton: Barry McDaniel


  第1部の1曲目の入りで太鼓(ティンパニー)が「ドン、ドン、ドン、ドン、ドン。。ドンドコドッドッドン、ドン」って聞こえてくると、もう気分がワクワク盛り上がってきます。晴れやかな金管楽器が加わり、次に合唱。「Jauchzet, frohlocket! Auf, preiset die Tage!」と歌うテルツの歯切れ良い子音を響かせた合唱が勇ましくて気持ちの良いことといったら!「クリスマス・オラトリオといったらこの曲」というくらいこの1曲目がとっても好きです。
  第2部のレチタティーヴォではハンス君のソプラノがはじめてお目見えします。あーなんて可憐なんでしょう。合唱がテルツオンリーっていうだけでステキなのに、ソロがハンス君だなんて幸せすぎます。続く第3部へゆけば、バスとの8分17秒のデュエットが聞けますし、第4部では6分9秒のソロ、第5部には6分43秒の3重唱、第6部にはまたソロ・・・と、1曲1曲が長くて聴き応えがある上に、満遍なく全体に楽しみが散らばっているという抜け目のなさ。バッハの演出にまんまとしてやられました。ハンス君に関して客観的な意見を述べるのは私には不可能ですので、その辺はご了承を。彼の声と歌を実力うんぬん抜きにして愛してます。少年の不安定さ、繊細さ、驚くほどの柔らかさをみせる高音、心意気のこもったそれでいてすごく丁寧な歌いっぷり、ぜーんぶひっくるめて愛おしくて。それでもって巻き舌なんか使って可愛らしく響かされたりしたら、もう骨抜きです。なので第3部の2重唱は、めくるめく巻き舌攻撃になす術もなく降参しました。
  それから忘れてはならないのが、アンドレアス君のアルト。クリスマス・オラトリオってアルトの活躍場面が多いんですよね。彼は安定感のある骨格のしっかりした声で、情感たっぷりに歌い上げています。中音域の地声を生かした少年然とした声、これは絶対に女声や男性アルトでは出せない味ですね。そして張上げた高音の艶っぽさ、ゾクゾクします。アルトのアリアでは第1部の「Bereite dich, Zion」が好きです。
  それにしてもクリスマス・オラトリオってソプラノやアルトのアリアはもちろんのこと、テノールやバスのアリア、合唱やコラールの曲もいい曲が盛りだくさんです。第1部のバスのアリア「Grosser Herr, o starker Konig」も勇壮でかっこよくて好きですし、第4部のテノールのアリア「Ich will nur dir zu Ehren leben」もこれまた負けず劣らずかっこいい。第5部の1曲目の合唱なんかも好きです。あー、生テルツでこの曲を聴きたいですねーー。「バッハのモテット&クリスマス・オラトリオを教会で聴こうツアー」(もちろんテルツの)とかないかなぁ。     (by Wing) 2004/02/15 up 
 LP

1973
  J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ (deutsche harmonia mundi/TEICHIKU RECORDS ULS-3211~3-H)LP3枚組み 1973年4月/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

DISC-1
第1面 第1部 クリスマス第1日のためのカンタータ(第 1 曲~第 9 曲).....27:43
第2面 第2部 クリスマス第2日のためのカンタータ(第10曲~第23曲).....31:18

DISC-2
第3面 第3部 クリスマス第3日のためのカンタータ(第24曲~第35曲).....25:00
第4面 第4部 新年のためのカンタータ      (第36曲~第42曲).....26:43

DISC-3
第5面 第5部 新年の第1日曜日のためのカンタータ(第43曲~第53曲).....26:19
第6面 第6部 顕現節年のためのカンタータ    (第54曲~第64曲).....25:51

(ソリスト)
ソプラノ:ハンス・ブッフヒール、アルト:アンドレアス・シュタイン、テノール:テオ・アルトマイヤー、バス:バリー・マクダニエル

 このアルバムは確かドイツ・レコード賞だったかをとった栄誉あるものです。CDも出ていますが、とくに合唱などはLPの方が響きがふくよかで柔らかくて聴いていて心地よいです。テルツの響きはCDになると金属的に聞こえがちになるところがあるので、魅力が半減するのかもしれませんね。ソリストの声はLPでも合唱ほどには差異を感じませんでしたが、アルトのアンドレアス君の声なんかはCDではとんがり気味に聞こえていたものがまあるくなり、合唱同様魅力が倍増しました。CDではそれほどは感じなかった第3部のアルトアリア「Schliesse, mein Herze, dies selige Wunder」のように切々と歌う曲にとくに惹きこまれます。またそれに続くレチタティーヴォも艶っぽくてかなりのおすすめです。それにしてもこのバッハのクリスマス・オラトリオってクリスマスの喜ばしさが惜し気なく表現されていると思います。合唱曲なんかはどの曲を聴いていても喜ばしい気持ちになるので、合唱がより魅力的に聞こえるLPは何にも変えがたいものですね。
 また、ここに参加している合唱の演奏団体はテルツだけです。したがってソプラノ、アルトとも構成は少年のみ。完成度を求めるならば女声や男性アルトの方が貢献するかもしれませんが、少年の声の響きによって生み出される曲全体の印象は女声や男性アルトのそれとはひと味違いますから、少年の声の愛好家の私としては嬉しいところです。さらに嬉しさを増してくれているのは、独唱者にソプラノのみならずアルトも少年を起用してくれているところ。この曲は何かとアルトソリストの出番は多いですから、アルトソロが少年だと聴いていて楽しいですね。そのようなわけで、あらゆる意味で(ソプラノがハンス君だというのももちろん込みで)、これは私にとって推しも推されぬ栄光のアルバムとなっています(なのに今の今まで紹介を忘れていたなんて・・・とどこからか天の声がするゾ)。ただひとつ残念なのは、今録音がされるならばテノールやバスのソリストもテルツの団員だったのだろうなぁっていうことですかね。そうですね、テノールはクリスチャン・フリークナー(私の思い入れではジーモン・シュノールがよいのですが)、バスはパニト・イコノムといったところ?あっそうそうもうひとつ残念な点がありました。CDの方でも感じましたが、音量が大きくなるところで音がひずんで濁っているように聞こえるのが惜しいです。この素晴らしい演奏をもっと質の良い録音で残して欲しかったと思わずにはいられません。      (by Wing) 2004/02/22 up 
 CD

1973
  J.S.BACH: WEIHNACHTSORATORIUM BWV248 (deutsche harmonia mundi/BMGファンハウス BVCD 38126-28)3CD rec. 04/1973, Lenggries Pfarrkirche / dir. Gerhard Schmidt-Gaden

<soloists>
Sopran: Hans Buchhierl  
Alt: Andreas Stein  
Tenor: Theo Altmeyer  
Bariton: Barry McDaniel

 すでに紹介済みの”EMI/deutsche harmonia mundi CDS 7-49119-8”と同じもので、昨年(2005年)BMGファンハウスから発売された日本限定の復刻盤です。といっても24BIT/96KHZでリマスターされた意欲的なもの。パレストリーナなどの「ドイツ・ハルモニア・ムンディ名盤撰」はその後海外盤としても登場しましたが、このクリスマスオラトリオが含まれる「バッハ名盤撰」は海外では未発売ではないかと思います。私は同じメディアのジャケ違い等は買わない方なのですが、昔のCDがそろそろ20年モノになってきたため、万が一寿命を迎えても良いようにと買いなおしてしまいました。何といっても大大大好きなアルバムですからね~。
 音は20年前に発売されたCDと比べると細部がクリアでキメ細かい感じがします。そのためか奥行きと広がりが出たような。まぁ、私のオーディオシステムでは気分的な違いしか感じられないのですが・・。それにしても、このクリスマスオラトリオの演奏はいつ聴いてもほんとワクワクです。音が良くなって嬉しい。     (by Wing) 2006/09/15(Friday)up 
CD

1973 
   
 LP

1973
  Wilhelm Kienzl:Der Evangelimann (eurodisc STEREO 86865 KR) Aufgenommen im Juli 1973 in Munchen

JOHANNES FREUDHOFER (Schullehrer zu St. Othmar).....GRED FELDHOFF, Bariton
MATHIAS FREUDHOFER (dessen Jungerer Bruder, Amtsschreiber).....RUDOLF SCHOCK, Tenor
MARTHA..........GERTI ZEUMER, Sopran
MAGDALENA (deren Freundin) ..........MARGARITA LILOWA, Alt
EIN NACHTWACHTER..........PAUL HANSEN, Bass

DER CHOR DES BAYERISCHEN RUNDFUNKS (Leitung: Gregor Eichhorn) / DER TOLZER KNABENCHOR (Leitung: Gerhard Schmidt-Garden) / DAS MUNCHER RUNDFUNKORCHESTER (Dirigent: HANS GIERSTER)

SEITE 1:
1.Einleitung-Salve Regina/Horst du die feierlichen Tone?..........3'59"
2.Duett und Terzett (Mathias, Martha, Johannes) /Wie dank' ich dir, dass du gekommen bist..........10'24"
3.Finale/Feuerjoh!....................1'23"
4.Erzahlung des Mathias / Des Lebens ganzen leidenskelch, geleert hab' ich ihn bis zur Neige.................6'15"
SEITE 2:
1.Szene und Lied (Magdalena)/Johannes schlaft-O schone Jugendtage........................5'14
2.Szene und Lied (Magdalena, Mathias)/Ihr Kinder, seh't doch, wer da kommt-Selig sind, die Verfolgung leiden...............7'30"
3.Szene und Duett (Johannes, Mathias und Schluss der Oper)/Ich danke dir, dass du gekommen bist-Im Waldland liegt ein altes Kloster.................11'57"

  荘厳な管弦楽と(青年男女の)混声合唱で始まるレコードである。内容の見当が全く付かなかったので即、Wingさんにメールで問い合わせしたら、「Der Evangelimann って、<こんにちは天使たち>のp88の左下に「福音伝道師」の絵がこっそりのってますが、それですよね?」って返信が届いた。
  インターネットで検索しても「Kienzl, Wilhelm (キーンツル, ヴィルヘルム)Austria / 1857.1.17 Waizenkirchen ~ 1941.10.3 Vienna」だけで、演目の内容はかいもく見当が付かない。ただ イラストやこのアルバムカバーの雰囲気から見て、伝道師さんが良い子たちに聖書のお話をしているのかなあ。
  さて、力の入ったソリストたちに混じって、テルツ少年合唱団の出番は、このレコードではわずか。
「2.Szene und Lied (Magdalena, Mathias)/Ihr Kinder, seh't doch, wer da kommt-Selig sind, die Verfolgung leiden...............7'30" 」のうち、4分47秒後くらいから始まり、その約1分後には、一瞬ではあるが、割合 若い団員のふくよかで艶やかで華やかな少年のソロが入る。テルツが登場するのは全体で2分半! それから 「3.Szene und Duett (Johannes, Mathias und Schluss der Oper)/Ich danke dir, dass du gekommen bist-Im Waldland liegt ein altes Kloster.................11'57"」の11分後に合唱が入る。
   テルツの声はほんの一瞬なのだが、その中に、伸び伸びした華やぎを感じ、テルツっぽくない魅力(Wingさん、ごめん。2000年のテルツのTV放映は地味に思えた)を見たと思った。 (by Hetsuji) 2003/07/06 up
 
 LP

1973
  BACH-MAGNIFICAT IN D / CHRISTMAS CANTATA 110 (harmonia mundi STEREO KHB 21584) 1973年録音。

SIDE 1: MAGNIFICAT IN D
1.Magnificat anima mea (Choir)
2.Et exsultavit (Soprano II)
3.Quai respexit (Soprano I)
4.Omnes generationes (Choir)
5.Quia fecit mihi magna (Bass)
6.Et misericordia (Alto, Tenor)
7.Fecit potentiam (Choir)
8.Deposuit potentes (Tenor)
9.Esurientes (Alto)
10.Suscepit Israel (Soprano I and II , Alto)
11.Sicut Ilocutus (Choir)
12.Gloria (Choir)
SIDE 2: CHRISTMAS CANTATA 110 Unser Mund sei voll Lachens
1.Unser Mund sei voll Lachens (Choir)
2.Aria Ihr Gedanken und ihr Sinnen (Tenor)
3.Dir, Herr, ist niemand gleiah (Bass)
4.Aria Ach Herr, was ist ein Menschenkind (Alto)
5.Duet Ehre sei Gott in der Hoehe (Soprano, Tenor)
6.Aria Wacht auf, ihr Adern und Glieder (Bass)
7.Choral Alleluja! Gelobt sei Gott

Walter Gampert(Soprano I) / Peter Hinterreiter (Soprano II and Cantata 110) / Andreas Stein (Alto) / Theo Altmeyer (Tenor) / Siegmund Nimsgern (Bass-Baritone) / Toelzen Boy's Choir / Collegium aureum / Concertmaster: Franzjosef Maier / Director: Gerhard Schmidt-Gaden 
 LP

1973

 
J.S.BACH-MAGNIFICAT D-DUR / WEIHNACHTSKANTATE 110
J.S.バッハ マニフィカート/クリスマスカンタータ (harmonia mundi STEREO ULS-3210-H)
1973年録音。

SIDE 1:
MAGNIFICAT D-DUR
1.Magnificat anima mea (Choir)
2.Et exsultavit (Soprano II)
3.Quai respexit (Soprano I)
4.Omnes generationes (Choir)
5.Quia fecit mihi magna (Bass)
6.Et misericordia (Alto, Tenor)
7.Fecit potentiam (Choir)
8.Deposuit potentes (Tenor)
9.Esurientes (Alto)
10.Suscepit Israel (Soprano I and II , Alto)
11.Sicut Ilocutus (Choir)
12.Gloria (Choir)

SIDE 2:
WEIHNACHTSKANTATE
Unser Mund sei voll Lachens
1.Unser Mund sei voll Lachens (Choir)
2.Aria Ihr Gedanken und ihr Sinnen (Tenor)
3.Dir, Herr, ist niemand gleiah (Bass)
4.Aria Ach Herr, was ist ein Menschenkind (Alto)
5.Duet Ehre sei Gott in der Hoehe (Soprano, Tenor)
6.Aria Wacht auf, ihr Adern und Glieder (Bass)
7.Choral Alleluja! Gelobt sei Gott

Walter Gampert(Soprano I) / Peter Hinterreiter (Soprano II and Cantata 110) / Andreas Stein (Alto) / Theo Altmeyer (Tenor) / Siegmund Nimsgern (Bass-Baritone) / Toelzen Boy's Choir / Collegium aureum / Concertmaster: Franzjosef Maier / Director: Gerhard Schmidt-Gaden

 上のKHB 21584が外盤でこれが国内盤。マグニフィカートの最初の合唱が、腹筋を駆使する少年たちの腹筋の具合だけが強調されているようで音楽に聞こえないと思うのは私だけか? テルツの合唱は柔らかい。ここが魅力。ファンとしての聴きどころは まず 6.Et misericordia (Alto, Tenor) Andreas SteinとTenorのデュエット。そして9.Esurientes (Alto) Andreas Stein。要するに、私はAndreas Steinの、線が細くクリアな、少年にしか出せない音が好きなんだと思う。テルツのテルツたる所以の編成は、3人の少年による10.Suscepit Israel (Soprano I and II , Alto) 。これだけ歌うのはなかなか難しい。その他、収録されている合唱は、きれいなのだが私の耳にはなぜか少年たちの出す音が、音楽に聞こえない(腹筋の具合だと思う)。下手とは違うので単に私の好みの問題だとおもう。Andreas Steinの歌唱にこの盤の価値を感じる。Wingさんによる的確な紹介文を読みたいところだ。(by Hetsuji) 2001/03/18 up
 
 CD

1972
  JOSQUIN DES PREZ: MOTETTEN(ジョスカン・デ・プレ:モテトゥス名曲集) (deutsche harmonia mundi/BMGファンハウス BVCD-380008(82876-62736-2)) 1972年6月,シュヴァーベン地方,フッガー城内,キルハイム教区教会にて録音/指揮:GERHARD SCHMIDT-GADEN

1.祝されたり,天の女王(6声).....6:02       
2.御身のみ,奇蹟をなす者(4声).....5:05       
3.主は王となり(4声).....4:41       
4.アヴェ・マリア(4声).....5:29       
5.神よ,われをあわれみたまえ(5声).....20:02       6.けがれなく,罪なく,貞節なり,マリア(5声).....5:03

 私の持っているこのアルバムのLPはかなりチリついていたので、今回このように美しい音で復刻されたことは大きな喜びです。1曲目の第2部でわずかに聴くことができるソロもクリアな音で楽しむことができました。この当時のテルツはソロも合唱もとびっきり柔らかい声です。願わくばもっとテルツを聴かせて!といったところ。1,3,4,6曲目のみにしか参加していないので、トータル20分強。あれ?っと思うと終わっています。       (by Wing) 2004/07/25 up 
 CD

1972
   
 LP

1972
  JOSQUIN DES PREZ / MOTETS (harmonia mundi STEREO KHB 21513) 1973年録音。

SIDE 1:
1.Benedicta es coelorum regina Motet for 6 voices .....6:15 Performers:Soloists of the Tolzen Boy's Choir,Ensemble "Pro Cantione Antiqua"
2.Tu solus qui facis mirabilia Motet for 4 voices.....5:00 Performers:Paul Esswood, Keith Davis, Geoffrey Mitchell (Contratenor)
3.Dominus regnavit Motet for 4 voices.....4:35 Performers:John Elwes, James Griffett, James Lewington (Tenor) 
4.Ave Maria. Virgo serena Motet for 4 voices.....5:25 Performers:Mark Brown, Brian Etheridge, David Thomas (Bass)   
SIDE 2: Performers:Helmut Hucke(Diskantpommer) Gunther Holler (Renaissanceflote)
1.Miserere mei Deus Motet for 5 voices .....19:50 Performers:Mitglieder des Blaserkreises fur Alte Musik, Hamburg Hans von Busch (Basspommer) Detlef Hagge (Cornetto)
2.Inviolata, integra et casta es, Maria Motet for 5 voices.....5:00 Performers:Fritz Brodersen (Rennaissanceposaune) Director:Bruno Turner

JOSQUIN DES PREZ: MOTETTEN(ジョスカン・デ・プレ:モテトゥス集) (deutsche harmonia mundi/TEICHIKU RECORDS ULS-3153-H)LP 1972年録音/指揮:Bruno Turner

Seite A
1.Benedicta es coelorum regina(祝されたり、天の女王).....6:15 
2.Tu solus qui facis mirabilia(御身のみ、奇蹟をなす者).....5:00 
3.Dominus regnavit(主は王となり).....4:35 
4.Ave Maria. Virgo serena(アヴェ・マリア).....5:25   
Seite B
1.Miserere mei Deus(神よ、われをあわれみたまえ).....19:50
2.Inviolata, integra et casta es, Maria(けがれなく、罪なく、貞節なり、マリア).....5:00

 裏ジャケにある録音風景の写真を見ると、このアルバムへのテルツからの参加者は6名のようです。録音データにも Knaben-Solisten des Tolzer Knabenchors とあり、合唱団としての記載もシュミットガーデン先生の名前の記載もないので、写真そのものなのでしょう。そんなわけで、テルツが参加しているのも全曲ではありません。A面の1,3,4曲目とB面の2曲目でディスカントゥス(最上声部)を歌っています。
 指揮はシュミットガーデン先生ではありませんが、ソプラノの響きはそこここででテルツを感じます。やはり70年代の合唱の音色はは60年代とは違うようです。どこで切り替わるのでしょうね??連続して録音があるわけではないので、大雑把にしかつかめないのが残念。ここでのソプラノは私のよく知っているテルツの音でした。
 さて、A面の1曲目の音がチリついて聞きづらいのはレコードせいなのか、はたまた録音のせいか楽器のせいなのか。ソロはA面1曲目の途中でソプラノとテノールの2重唱をちょっぴり聞くことができますが、それのみです。なのでソロは少ないですが、合唱もよいのです。角がとれたようなまあるいテルツのソプラノがいぶし銀のようなテノールやバスの中に映えています。とくにA面4曲目の「Ave Maria」はとてもきれいな曲で、ふわふわーっと大聖堂の天井にのぼっていくように、すべてのパートがものすごくやわらかく歌われています。え~あのテルツが!と意外ではありますが、ちょっとイギリスの合唱団みたいに聞こえたりも。このアルバムの中での私のイチ押しです。
 ところでこの時代の作曲家さん達の男声のみのア・カペラの曲って意外にステキですよね。少年の声に偏っている私ですが、案外ちゃんと聞いたりしています。この間のデュファイのも良かった。     (by Wing) 2003/008/03 up 
 LP

1971
  LIEDER EUROPAS (deutsche harmonia mundi 057-99832)LP (P)1971 / 指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

<seite1>
1.Dachite eine dumme Alte(ロシア).....1:42
2.Schlof Dvoirele schlof(ポーランド).....1:33 
3.Buko von Halberstadt(ドイツ).....1:00 
4.Dorma, dorma(スイス).....1:32 
5.Bovi, bovi(イタリア).....2:56
6.Lepi bregi zeleni(ユーゴスラビア).....1:20 
7.Sari mendil eldedir(トルコ).....1:40
8.Janos ur keszul(ハンガリー).....1:05
9:Das alte Fas(オーストリア).....1:23
<seite2>
1.In do eu(ポルトガル).....1:37
2.Ya viena la vieja(スペイン).....2:08 
3.Al vinticinc de desembre(スペイン).....2:04
4.Mon dieu(フランス).....1:25
5.J'ai vu le loup(フランス).....2:40 
6.Old woman(イギリス).....1:35
7.Cook a doodle doo(イギリス).....1:27 
8.Kling, klang, klocken-slar(スウェーデン).....1:15
9.Nea Alecu(ルーマニア).....2:07 
10.Es sas ein klein Wildvogelein(ジーベンブルゲン).....2:04
11.Van de lire(オランダ).....3:08

 録音は1971年頃のようですが、ジャケット写真はおそらく1979年頃。最前列の左から4番目にちょっと幼さの残ったカースティン・ミュラー君とおぼしき子が写ってますので。
 これはヨーロッパ各国の民謡を歌ったアルバムです。部屋にいながらにしてヨーロッパ音楽の旅を楽しめます。今更ながら文化の違いが音楽に表れてるなぁ・・なんて。でも耳慣れない曲ばかりなんですよね。・・まぁそうは言っても私の知っている範囲なんて、ドイツ、オーストリアやイギリス民謡のほんの一部なのですけど。
 ただ、聴いたことはなくても耳に残る曲が結構多いです。例えば、A面7曲目のトルコ民謡「Sari mendil eldedir」は、エキゾチックな哀愁漂うメロディーをアルトソロ(或いは低いソプラノ?)から雰囲気たっぷりに入ってこられたりなんかして、深く印象に残ります。このようなソロがところどころに織り込まれているので、聞く楽しみが倍増。それにどうやらいろいろな子がかわりばんこに歌っているみたいな感じで、次は?ってワクワク。ちょっと異色な民謡集っていう雰囲気も加わり、古さを感じないアルバムですネ。
 ところで、ほとんどの国名はわかりましたが、唯一わからなかったのは、「Siebenburgen」と表記された国。直訳すると「7つの国」ですが、これはいったいどこのこと?! (by Wing) 2003/02/16 up 
 LP

1971
  Engelbert Humperdoncks Marchenoper:Hansel und Gretel (eurodisc STEREO 27 105 XDR) Das Munchener Rundfunkorchester Dirigent:Kurt Eichhorn Aufgenommen Juni/Juli 1971 in Munchen

Peter Besenbinder.....Dietrich Fischer-Dieskau (Bariton)
Gertrud, sein Weib.....Charlette Berthold (Mezzosopran)
Hansel............................Anna Moffo (Sopran)
Gretel.............................Helen Donath (Sopran)
Die Knusperhexe...........Christa Ludwig (Mezzosopran)
Sandmannchen..............Arleen Auger (Sopran)
Taumannchen................Lucia Popp (Sopran)

Kinder............................Tolzer Knabenchor, Leitung: Gerhard Schmidt-Gaden

  最初にオーケストラ演奏が聞こえてきたときに、お~っ!と思った。力強くて豪華絢爛。弦の麗しいこと・・・むろん、管楽器だって弾んでいる。オーケストラだけでも素晴らしいのだ。しばらく浸っていると、飛び込んできた歌声に張りがある。これは30年前の録音。フィッシャー・ディスカウを始め、オージェ、ドナート、ポップと、私ですら名前を知っている信じられないようなスターを良くもまあ、これだけ子ども向けのオペラに集めたものだとただただ驚く。(ここのプロデューサーはたいしたものである。尊敬・・・)
  この盤では全ての歌手が旬に向かって上り詰めていく途上の「勢い」と「伸びていく可能性」を歌声に感じることが出来る。限りなく高い声と、力強いffの潔さが心地よい。ここに出演している歌手たちが認められた看板の曲はそれぞれ別に在るのだろうが、それにしてもこのLPに納められた歌声の競演は凄すぎる。歌声がオーケストラに負けていない。
  さてテルツ少年合唱団は、控えめでかつ上品っぽい歌声を披露している。’男の子臭さ’よりは’子ども’を感じさせる歌声でもある。大人の歌手があまりに生き生きして印象が強いので、出番の少ないテルツは、マイクに遠いことも重なって、借りてきた猫状態で終わってしまった。でも出来の凄すぎる大人のバックコーラスを務めて違和感が無いところに実力が見えるとも言える。それにしても、ヘンゼルとグレーテルをきちんと子どもの声で演奏したレコードは存在しないのかなあ。(by Hetsuji) 2003/06/01 up
 LP

1967
  ヘルマン・プライ=クリスマスを歌う(東芝音楽工業株式会社 Angel AA-8197) 1967年録音か?

(バリトン)ヘルマン・プライ(第1面1,3,5,7、第2面1,3,6) /テルツ児童合唱団/レオ・ザウレル(ハープ)/クリストフリード・ビッケンバッハ(オルガン)/ゲルハルト・シュミット=ガーデン指揮/グラウンケ交響楽団

SIDE 1:
1.雪は軽く.....Leise rieselt der Schnee(2'35'')
2.聖しこの夜.....Stille Nacht, heilige Nacht(3'27'')
3.もみの木.....O Tannenbaum, Wie treu sind deine Blaetter(2'01'')  
4.クリスマス・トゥリーに光は輝く.....Am Weihnachtsbaum die Lichter brennen (1'20'')
5.来たり、聞けよ、み告げを.....Kommet, ihr Hirten (1'56")
6.いざ歌え、いざ祝え.....O du froehliche (2'18")
7.もみの木のみどりのころも.....O Tannenbaum, du tragst ein grunes Kleid(2'02")
8.戸を開け.....Macht hoch die Tuer (2'59")
SIDE 2:
1.よろこべや、シオンの娘よ!.....Tochter Zion, freue dich(3'03")
2.歌えよ、ひびかせよ.....Singt und klingt (2'10")
3.ベツレヘムに生れ給いし.....Zu Bethelehem geboren (1'51")
4.エサイの根より.....Es ist ein Ros' entsprungen (2'32")
5.ゆりかごの御子を.....Lasst uns das Kindlein wiegen (2'07")
6.羊飼達よ、起きよ.....Ihr Hirten, erwacht (1'34")
7.イン・ドゥルチ・ユビロ(もろびと声あげ).....In dulci jubilo (2'01")
8.声をそろえて神をたたえよ.....Lobt Gott, ihr Christen allzugleich (2'01")
 
 LP

1966
  クリシュトフ・ペンデレツキ:聖ルカ伝による主イエス・キリストの受難と死 (BASF harmonia mundi ULX-3060~1-H 2枚組)LP 1966年録音/指揮:ヘンリーク・チシ、テルツ少年合唱団、ケルン放送合唱団、ケルン放送交響楽団

第1部「キリストの受難」
(第1面)
1.ああ唯一の望みである十字架よ 
2.そしてイエスは外に出て
3.神よ、私の神よ
4.主よ、あなたのみ許に住まうのは誰ですか
5.イエスがまだ話しておられる時に群集が現れた
(第2面)
6.イェルサレム、イェルサレム
7.主よ、どうして長あいだ遠ざかっておられたのですか 
8.そこで人々は彼を捕え
9.私をお裁きください 
10.イエスを監視していた人たちは 
11.イェルサレム、イェルサレム
12.私を憐れんでください 
13.群衆はみんな立ち上がって

第2部「キリストの死」
(第3面)
14.そしてイエスは十字架を背負い
15.彼らはイエスを十字架に掛け 
16.誠実な十字架 
17.彼らはイエスの衣服を籖で分けた
18.あなたは私を死の塵の中に置かれた
(第4面)
19.民衆は立って見ていた
20.十字架に掛けられていた強盗のひとりは 
21.イエスの十字架の傍らには
22.悲嘆に眩れた母は涙ながらに
23.正午に近いころ
24.主よ、私はあなたに希望を持ちました

 この作品はケルン市の近郊ヴェストファーレン州のミュンスター大寺院創立700年記念祝典のために作られたものだそうです。そして1966年3月30日に同寺院大聖堂で初演されました。このアルバムはその直後に初演の際と同じメンバーで録音されたものです。
 ペンデレツキはこの作品の創作衝動の根源になったものについて次のように語ったそうです。「この作品を作曲中、私の心の奥では、つねにキリストの受難と死を思い続けると同時に、一方ではナチの残虐な行為の犠牲となったアウシュヴィッツ収容所における受難と死がいつも離れなかった。20世紀なかばに現在生きている人々にとって、あの悲惨な経験は忘れることのできないものである。私はこの<受難曲>が<広島の犠牲者への哀歌>と同じ意味で、ユニヴァーサルな、そしてヒューマニスティックなものであることを願い、またそう感じながら作曲を続けたのであった。」
 私が非常に興味深いと思ったのは、この作品が、第二次世界大戦の傷がまだ癒えきってはいないであろう、そして東西冷戦の最中に、西ドイツ放送局によってポーランド人であるペンデレツキに依頼されたものであるということです。ポーランドはナチの侵攻を受けた国ですし、当時は東側です。そういったことを考えると、芸術に国境や政治は無いのだと感じるとともに、ペンデレツキの言にもあるように忘れがたい「ナチの行為」、その傷跡を直視できる包容力がすでに当時のドイツにはあったんだなぁと思いました。不勉強なことに、<広島の犠牲者への哀歌>という曲も作曲されていることも初めて知りました。テルツは・・というよりシュミットガーデン先生は最近の録音でラッソの<懺悔の詩篇>を収容所のあったダッハウで行っています。推測の域を出ませんが、きっと先生のお心の中にはあの戦争に対する想いがあるのだろうなと思ってやみません。そういえば「バイエルンの天使」の中の先生の若かりし頃のエピソードの中にもそのような一節がありましたよね。それが取材されたものなのか、脚色なのかはわかりませんが・・。
 さて曲の方はというと、ものすごく劇的です。バッハのヨハネ受難曲の演技付きの映像を見たことがありますが、あれはまだ音楽の域だと思いました。でもこの作品は音楽だけ聴いているのに、目の前でドラマが繰り広げられているような、そんな気にさせられます。そして解説に「不安定な音を積み重ねる独特な騒音の構成法」とありましたが、まさに「不安定」な感じです。このペンデレツキという人の楽譜は、単なる五線譜ではなく「グラフィックな図形楽譜」なのだそうです。五線譜では「不安定な音を積み重ねる独特な騒音」を表現することができないためだそうですが、いったい「図形楽譜」とはどんな楽譜なのでしょうね。
 演奏では、合唱はとくに言及されなければテルツだとは気付かなかったかもしれません。ゆっくりと合唱の余韻に浸る余裕はほとんどありませんし、テルツの独特さよりはこの曲自身の独特さの方が勝っていて意識を奪われます。ただ所々、女声の合唱の響きとは異なった、透明感の強いストレートなソプラノ合唱が感じられるところがあり、これがこの頃のテルツの響きかなぁと思いつつ聞いてみたりしました。それにしても、こういった曲の初演に積極的に参加するといったシュミットガーデン先生に姿勢に改めて尊敬の念を覚えたのでありました。    (by Wing) 2004/02/08 up 
 CD

1965
  WEIHNACHTSMUSIK IN RENAISSANCE/ TOLZER KNABENCHOR SINGT ZUR WEIHNACHT (deutsche harmonia mundi/BMGファンハウス BVCD-38013-4(82876-62739-2))2枚組 1965年, Pfarrkirche,Langgriesにて録音/指揮:GERHARD SCHMIDT-GADEN

1.ヨセフよ,私の愛しいヨセフよ(ボーデンシャッツ).....1:42 
2.羊飼いに天使のお告げあり(ラッソ).....2:24      
3.賛美の声は高く(ラッソ).....4:39       
4.もろ人シバより来たれり(ハンドル).....1:46      
5.私は主のかいばおけのそばにいる(エッカルト).....3:37 
6.おお,やさしきイエスよ(シャイト).....2:02       
7.いまぞ歌わん(ザルツブルク).....3:24       
8.がんこなベツレヘムの民よ(ミュンヘン、ギーゼン).....2:53       
9.目覚めよ,野の羊飼い達よ.....2:35       
10.いとうるわしきみどり児(キームガウ).....2:39    
11.天の御門(チロル).....1:12       
12.おお静かなみそら(キームガウ).....3:49
13.かしこの山の上に風は吹き.....1:13
14.われらは誰にもまして感謝せん(ザルツブルク).....1:51

 このアルバムを目隠しで聴かされたらテルツのものだとわからないかもしれません。私だったらルドルフ・マウエルスベルガー時代のクロイツとかエアハルト・マウエルスベルガー時代の聖トーマスでは?と答えるような気がします。とくに前半のルネサンス時代のクリスマス曲では、威厳すら感じてしまう厳かで奥深い響きが感動的です。もちろん現在のテルツの合唱が感動的でないというのではなく、全く異なる雰囲気を持っているという意味です。ここでは発声がなんとなく頭声っぽいし現在のテルツとは明らかに異なる歌い方だと感じます。同じ合唱団、同じ指導者でも指導方法は変化するので、テルツの足跡を辿る上でこのアルバムは貴重な存在ですね。ここでの合唱は私の好みのひとつである「ソプラノは凛としていてアルトは地声、重低音」で幅と奥行きを感じさせるもの。イメージとしては上記両マウエルスベルガーが生み出す響きや、ウィーン少でいえばギレスベルガー時代なんかです。そんなわけで合唱の響きも好きですし、全編ア・カペラでクリスマス雰囲気たっぷりなのでトータル約35分間なのが名残惜しいくらいに好きになりました。でも2枚組のもう1枚(エリー・アメリング達が歌っている方)はいつ聴くのやら・・・紹介は完全に無視しております。       (by Wing) 2004/07/18 up 
 CD

1964
  GUILLAUME DUFAY: MISS "SE LA FACE AY PALE" & Zwei Hymnen (deutsche harmonia mundi/BMGファンハウス BVCD-38007(82876-62735-2)) 1964年録音/指揮:GERHARD SCHMIDT-GADEN

Missa "Se la face ay pale" zu 4 Stimmen(「私の顔が蒼ざめているのは」による4声部のためのミサ曲)
1.Kyrie.....4:05       
2.Gloria.....9:44       
3.Credo.....9:37       
4.Sanctus.....6:50       
5.Agnus Dei.....5:13
6.Hymnus in Adventu Domini "Conditor alme siderum" zu 3 Stimmen (イムヌス「星の創り主」).....4:32      
7.Hymnus in Festo Omnium Sanctorum "Christe redemptor omnium" zu 3 Stimmen (イムヌス「すべての者の贖い主なるキリスト」).....3:37

(soloists)
sopran: Quirin Sappl
Tenor: Theo Altmeyer, Wilfred Brown, Hans-Joachim Rotzsch
Bariton: Willi Gesell, Hans-Martin Linde

 CDとはいえアナログから忠実に音起こしをしただけあって、ノイズの具合がまことにアナログっぽいアルバムです。原盤の方の音もそれほど良くはないのでしょうね。でも楽器が邪魔で聞こえづらかったソプラノ・ソロはLPよりも聞きやすいように思います。同じことが合唱でも言えるかもしれません。ヘッドホンで聴いていても楽器のビャー音が耳障りにならずに合唱に入っていけます。デジタル化されると高音の切れが良くなる(その分温かみが薄れるのでしょうね)傾向があると思いますが、ここではその効果が良いほうに出て、ソプラノが聞きやすくなったのかもしれません。
 クリアになった音でこのミサ曲を聴きなおしてみると、その音楽の美しさに鳥肌が立ちました。どこまでも澄みきった空のような透明感、淀みのない河の水の流れのようなメロディー。ものすごい心地よさです。楽器の存在にしても邪魔なだけかと思っていましたが、考えを改めました。ここでは楽器があることでよいアクセントができ、曲が引き締まって感じられます。結構クセになる曲かも。。。。
 ちなみにテルツの歌を聴けるのはミサ曲のみでイムヌスはテノール、バリトンのソリストによる演奏です。でもすごくきれいなメロディーですし、短い曲なので思わず続けて聴いてしまいます。      (by Wing) 2004/07/04 up 
 LP

1964
  GUILLAUME DUFAY Missa >>Se la face ay pale<< Zwei Hymnen (HMS 30 683) Leitung: GERHARD SCHMIDT (C)1970

Seite 1:Missa "Se la face ay pale" zu 4 Stimmen(もしも顔が青いなら)(4声)
1.Kyrie あわれみの歌
2.Gloria 栄光の賛歌
3.Credo 信仰宣言
Seite 2:Missa "Se la face ay pale" zu 4 Stimmen(もしも顔が青いなら)(4声)
1.Sanctus 感謝の賛歌 
2.Agnus Dei 平和の賛歌
3.Hymnus in Adventu Domini >>Conditor alme siderum<< zu 3 Stimmen (待降節の賛歌「星の創り主」)(3声) 
4.Hymnus in Festo Omnium Sanctorum >>Christe redemptor omnium"zu 3 Stimmen (諸聖人の親同のための賛歌「すべてのものの贖い主なるキリスト」)(3声)

クウィリン・ザップル(ソプラノ) Quirin Sappl、テオ・アルトマイヤー(テノール)Theo Altmeyer、ウィルフレッド・ブラウン(テノール)Wilfred Brown、ハンス・ヨアヒム・ロッチュ(テノール)Hans-Joachim Rotzsch、ウィリ・ゲゼル(バリトン)Willi Gesell,、ハンス・マルティン・リンデ(バリトン)Hans-Martin Linde

ソプラノが女声なのか団員なのかの記載を見つけることが出来なかったが、聴いた感じでは違和感が無かったので少年だと思う。デュファイ作の3声のバラード「もしも顔が青いなら」のテノールの旋律をそのまま用いたのでミサでもテノールに定旋律がおかれているそうだ。外部のソリストを起用するのは表現力、だろうが、宗教曲の場合、自信に溢れ過ぎて歌ってもらっても、喉に力みを感じてしまう。何の楽器なのか判らないが、楽器の音が妙にB-Sと溶けてしまっていっしょくたに聞こえた。(Hetsujiの耳が悪いから)私は曲よりはどちらかというと合唱を聴きたい方なので、特にもテルツの場合は、無伴奏合唱でいけるのに楽器付きでソプラノが溶けてしまったら、もったいないような気がした。(by Hetsuji) 2001/09/30 up
 
 LP

1964
  GUILLAUME DUFAY: Missa "Se la face ay pale" & Zwei Hymnen (deutsche harmonia mundi ULS-3201-H) 1964年録音/指揮:Gerhard Schmidt-Gaden

Seite 1
Missa "Se la face ay pale" zu 4 Stimmen(もしも顔が青いなら)(4声)よりキリエ~グローリア.....23:42
1.Kyrie あわれみの歌        
2.Gloria 栄光の賛歌        
3.Credo 信仰宣言

Seite 2
Missa "Se la face ay pale" zu 4 Stimmen(もしも顔が青いなら)(4声)よりサンクトゥス~アニュス・デイ.....12:13
1.Sanctus 感謝の賛歌       
2.Agnus Dei 平和の賛歌
3.Hymnus in Adventu Domini >>Conditor alme siderum<< zu 3 Stimmen (待降節の賛歌「星の創り主」)(3声).....4:31       
4.Hymnus in Festo Omnium Sanctorum >>Christe redemptor omnium"zu 3 Stimmen (諸聖人の親同のための賛歌「すべてのものの贖い主なるキリスト」)(3声).....3:37

(ソリスト)
ソプラノ: Quirin Sappl
テノール: Theo Altmeyer, Wilfred Brown, Hans-Joachim Rotzsch,
バリトン: Willi Gesell, Hans-Martin Linde

 これは録音年から考えるに、ハルモニア・ムンディのシリーズ(邦版だと黄色と黒のタイガースカラーの帯がついてるやつというのか)でテルツが参加した最初のアルバムなのでしょうかね??これに続いて、ジョスカン・デ・プレやパレストリーナなんかの古楽器演奏シリーズに参加していますし・・・。そうだとしたら、そんな1枚を聞くことができてこの上ない喜び♪そうでなかたっとしても、テルツの60年代の録音ってほとんど聞く機会がないので嬉しかったです。
 ソリストはHetsujiさんも書かれているように少年だと思います。硬質でノンビブラートの高音や男の子らしさを匂わせる中音、ちょっと拙さが感じられる歌い方でありますので。おそらくテルツの団員でしょう。合唱の響きは、昔のドレスデン聖十字架choや聖トーマスにちょっと似ているような気がしました。なんていうか、まだ「テルツ」っぽさが薄い。。では「テルツ」っぽさって何?って言われたら説明に窮してしまいますが、高音の軟らかさとか歯切れとか中音の含みとか躍動感とか。。。そんな感じ。シュミットガーデン先生は聖トーマスのクルト・トーマス氏に師事していたようですので、このアルバムの響きはその影響もあるのかなぁなんて想像をめぐらすのも楽しかったです。それにテノールのソリストで参加しているハンス・ヨアヒム・ロッチェ氏って聖トーマスの指揮者をされた方と同一人物??めずらしそうな名前だし、きっと同一人物ですよね。シュミットガーデン先生のお友達なのかなぁ、それとも先輩?後輩?クルト・トーマス氏の元で一緒に学んでた?。。。などとソリストの名前の記載くらいから想像の翼は存分に広がったのであります。
 残念なのは、Hetsujiさんのご指摘にもありますように、ソプラノ、それも特にソロの時の声が楽器にかぶってしまっていること。ソプラノは左耳から聞こえるのですが、耳障りな楽器も左が主流。。。これは悲しい。ラッソのCDの時も思ったのですが、「古楽器の演奏って耳障り」ではありませんか??プカーとかジーとビャーとか妙にひしゃげた金属的な音が出て・・・日本の雅楽もそんな感じですよね。そのものだけの演奏を聴いている分にはまだよいですが、声を聞きたいときにはまことにおじゃま虫的存在だと思います。そういう意味ではSeite2の3、4曲目は楽器伴奏がほとんどなくてかなり聞きやすのですが、これにはテルツの参加は無し。。。きれいな曲だから、テノールのソロじゃなくてソプラノのソロで聞きたかったなぁ。
 でも、60年代のテルツってこんな感じだったんだ~って感慨深い、貴重なアルバムでありました。    (by Wing) 2003/07/27 up 
 CD

1973
  CD.1973
(ARTS ARCHIVES 43001-2)

オルフ:カルミナ・ブラーナ 

フェルディナンド・ライトナー指揮 ケルン放送交響楽団、合唱団、テルツ少年合唱団
(S)ルート=マルグレット・ビュッツ
(T)マイケル・カズンズ
(Br)バリー・マクダニエル
(B)ローラント・へルマン

カール・オルフ監修によるケルン西ドイツ放送局のレコーディング。
この1936年に作曲されたこの曲は、中世の吟遊詩人の歌集などから取ったものと、新たに加えられたもので、一貫したリズムで、簡潔な和声などの特徴があるオルフの出世作。
「春の歌」「酒場での情景」「愛の物語」と大きく三部に分かれ、恋や愛欲がさまざまな感情で歌われ、酒場ではユーモラスな曲もある。
少年合唱は第三部の冒頭で歌われる。「恋はどこへでも飛んでいく、恋は欲する者に捉えられる。若い男女が対になるのは正しいこと」(石井歓訳)と愛らしく歌われ、第22曲「たのしい季節」では、少年合唱はソプラノと一緒に「おお、おお…、私の全身は燃える。乙女への恋のために、もはや身も心も燃えつきるのだ」と歌われる。(by northend 2018/10/19 FRI up) 
 CD

1971
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1963
  GUNILD KEETMAN MUSICA POETICA・ORFF-SCHULWERK COMPLETE EDITION (09026068031-2 6CD) 1963年~1971年録音。 6枚組。

これは,お金の無い私がお大尽しきったCDである。なんと6枚組の完全盤! オルフ氏の熱烈なファンか研究者でもなければ買わないだろう。結果は…。今回聞き返す元気もなく,パス。出来れば,○枚目の○曲目が○○君のソロです,なんていう情報を得てから,そこだけ聴きたい。情けないHetsujiなのであった。(by Hetsuji) 1999  
  CD

1971
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1963
GUNILD KEETMAN COLLECTION MUSIC FOR CHILDREN(HM 1013-2) 1963年~1971年録音

外国語は読めないが,これはオルフ氏作子ども用音楽。下の作品と同時期に録音されたと思われる。私はテルツに巡り会った頃,単にB-Sソロを聴きたいが故に(これが気まぐれに?入っているかもしれないが,ほとんどは楽器演奏だったりする),作者に興味がないのに,オルフ氏作のCDを買っていた,なかなかのお大尽であった。このCDに歌声はない!(と言える)ラストにソロがなかったらテルツ目当てにCDを買ったファンは泣くだろう。もっとも,下のCDにも同じ音源があったようだが。大袈裟に言えば,たった1つのB-Sソロを探して随分回り道をしたと思う。現在も回り道の途中ではあるのだが…。(by Hetsuji) 1999 up 
CD

1963 
harmonia mundi    OLFF・CHRISTMAS STORY・CHRISTMAS CAROLS TOLZ BOY'S CHOIR (RD77139) 1963年録音

1.Weihnachtsgeschichte/Chistmas Story
2.Weihnachtslieder/Christmas Carols

オルフ氏の,伝統にとらわれない自由な作品に,テルツ少年合唱団は,わりと参加している。1作品目は、1963年録音で,古楽器と男の子のナレーションと合唱によるクリスマスの物語。たらさわ氏の作品には,この合唱団の結成は1965年・シュミット・ガーデン氏19歳の時,とはあったような気もするが。2作目はクリスマスの歌特集。録音年は,曲によってそれそれ違い,1963,1965,1966,1971,1975年。録音年によって音色が違うのも面白い。(特に,1975年の音を聴いて,テルツと言い当てることが出来る人はなかなかのファンである。)録音技術はすこし悪いが,テルツ創成期の,いかにも男の子らしい凛々しさ清々しさの声が溢れている。(by Hetsuji) 1999 up 
 LP

1963
  CARL ORFF/WEIHNACHTSGESCHICHTE/Weihnachtlieder (deutsche harmonia mundi 1C 057-99 658)Leitung: Gerhard Schmidt-Gaden (P)1963

SIDE 1:
1.EINLEITUNG 
2.HIRTEN AUF DEM FELDE
3.PASTORALE 
4.VERKUNDIGUNG
5.GLORIA 
6.HIRTEN ZUEINANDER
7.MARSCH DER HIRTEN 
8.VOR DER KRIPPE
9.BENEDICAMUS
10.KINDLWIEGEN 
11.MARSCH DER HEILIGEN DREI KONIGE 
12a.REVERENZ
12b.DER MOHR
12c.DIE GANZ GROSSE REVERENZ 
12d.ABZUG DER HEILIGEN DREI KONIGE 
13.DORMI JESU 
14.GLORIA

SIDE 2:
1.AM WEYHNACHTABEND
2.ES WIRD SCHO GLEI DUMPA
3.WAS TUAT DENN DER OCHS 
4.O WUNDER, WAS WILL DIES BEDEUTEN?
5.EIN WAHRHEITSLIED
6.VIERTAUSEND JAHR VERFLOSSEN SIND 
7.ES SUNGEN DREY ENGEL

  1面は、シンプルな伴奏にのせてテルツの団員くんがクリスマスのストーリーを語る1枚。そう、メインはセリフ(語り)なのだ。なかなか堂に入った俳優ぶりなのだが、役者くんたちの名前が無い!名前があれば、この時代の団員くんたちの資料になり得たのに無くてとても残念。・・・(でも正直言えば、最後にはセリフを聴くのが疲れてしまった。熱演ではあるのだが、セリフのソプラノがHetsujiの更年期頭に響いたので。)
  メインは語り。だが、その中で「5.GLORIA」 「9.BENEDICAMUS」 「10.KINDLWIEGEN」 「13.DORMI JESU」 「14.GLORIA」が合唱。そのうち、「10.KINDLWIEGEN」 「13.DORMI JESU」がソロ付き。う~ん、伸び伸びする歌声。なんというか包容力があるというか、聴いていると世界が拡がるというか、視界が開けていく感じ。魂が解放されていく感じ。合唱が(声がではない)若々しく伸びやか。
  2面はコーラス。Wingさんにお尋ねしたい。テルツにとって1963年はどういう時代? 数人で歌うソプラノのユニゾンは貧しく寂しいかなあという感じだが、その数人が1人づつ順に歌うと輝き出す。そして、アルト! アルトが加わると合唱ががぜん変わるのです。自由な空気がガ~ッと拡がるのです。実際の人数比は違うと思いますが、耳で聴く分にはソプラノ対アルトが1対2の割合。合唱の技術が向上して行くに連れて失われた何か、例えば「新鮮」さを感じる歌声、にきこえました。 (by Hetsuji) 2003/06/15 up
 

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