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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

聖ペテルスブルク少年合唱団KNABENCHOR ST.PETERSBURG





CD     
CD    WEIHNACHTSGESCHENK (RP 14004) Dirigent:Wadim Ptscholkin

1.Ave Maria Dmitrij Dalin          
Stern von Bethlehem-Kantate fuer Soli, Knabenchor und Orchester
2.Stern von Bethlehem Dmitrij Dalin          
3.Kamele in der Wueste          
4.Die Himmlische Stimme Dmitrij Bojtschenko;Dmitrij Dalin          
5.Der Himmlische Bote          
6.Halleluja! Dmitrij Bojtschenko
7.Wiegenlied aus "A Ceremony Of Carols" Dmitrij Bojtschenko          
8.Schlafw, Jesus          
9.Schedrik          
10.Russisches Weihnachtslied          
11.Wiegenlied Dmitrij Bojtschenko          
12.O, Tannenbaum          
13.Stille Nacht Dmitrij Bojtschenko          
14.O du froehliche

この時期Dmitrij Bojtschenko君というソリストを得て、合唱団は割合多くの録音を残している。主題を異にする1枚1枚のCDは、1枚のCDの世界だけを聴く分には良いのだが、3枚4枚と枚数が増えると重複する曲も増えるのがもったいない。この合唱団の合唱を聴いたことが無いファンにここの合唱を説明するとしたら、声が「うねり」「唸る」ように歌う、とでも言おうか?素の声を大切に壊さないようにして自然な歌声を作っている。東欧系の少年少女合唱団のソリストが蜜を引くのとは又違って、合唱もソリストも唸っているようにきこえる。そして聴いていると、何処か不安感や緊張感を強いられるような気がするのは私だけか? 今までにないようなテイストの合唱団が現れたものだ。この録音における「売り」はソロと合唱とオーケストラのためのカンタータ。ソプラノソロとバス(テノールよりも低いような気がするので)、少年合唱で迫力を持って表現されている。お国の作曲家の作品か? 神さまのことを歌っているんだろうが、天よりは地に根付いて歌っている感じだ。ユニゾンで歌われるロシアのクリスマスキャロルだろうか「10.Russisches Weihnachtslied」も子どもたちにピッタリで好印象。「14.O du froehliche」も気分良く歌っているのが伝わってきて聴いている私も良い感じ。最後にカリヨン(尖塔の鐘の音)みたいなのが、わざとらしく派手にジャラジャラ鳴るのも良かった。(音から察するに教会の中にある鐘かなあ。日本で言えば、神社のお賽銭箱の上にぶら下がっている鐘の音に近い)(by Hetsuji) 2002/02/03 up 
CD    Knabenchor St. Petersburg (Record Partner RP 13747)/Leitung und Klavier:Wadim Ptscholkin/Treble Soloists: Dmitrij Bojtschenko(Diskant), Dmitrij Dalin(Diskant) With the St. Petersburg Boys Choir

1. FRANZ SCHUBERT Ave Maria Dmitrij Dalin(Diskant)  
2.GIOVANNI BATTISTA PERGOLESI Aria Nr 2. aus der Kantate Stabat Mater Dmitrij Bojtschenko(Diskant)   
3.FELIX MENDELSSHON BARTHOLDY Duet opus 39/4 Dmitrij Bojtschenko(Diskant) Dmitrij Dalin(Diskant)  
4.ENRJU WEBBER Pie Jesu aus dem Requiem Dmitrij Bojtschenko(Diskant) Dmitrij Dalin(Diskant)    
5.MICHAEL GLINKA Lerche Dmitrij Bojtschenko(Diskant)
6.EKATERINA GORELTSCHENKA Die Nacht Dmitrij Dalin(Diskant)     
7.ELISAWETA SCHASCHINA Ich gehe alleine auf dem Weg Dmitrij Bojtschenko(Diskant)     
8.SERGEJ RACHMAINOW Vokalis opus 34/74 Dmitrij Bojtschenko(Diskant)     
9.ANTON ROBINSTEIN Bergspitzen Dmitrij Dalin(Diskant)      
10.STANISLAW MONJUSCHKO Goldfischchen Dmitrij Dalin(Diskant)       
11.ALEXANDER KNEIFEL Lied das Zirkusartisten Dmitrij Bojtschenko(Diskant)     
12.WOLFGANG AMADEUS MOZART Konzertprobe Dmitrij Dalin(Diskant)      
13.MICHAIL GLINKA Nachtigall schweige fur knabenchor bearbeitet von P.Bogdanow Dmitrij Bojtschenko(Diskant)
14.PETER TSCHAJKOWSKIJ Nachigall Dmitrij Bojtschenko(Diskant)     
15.RUSSISCHES VOLKSLIED Aeh, Du riesige Steppe Dmitrij Bojtschenko(Diskant) Dmitrij Dalin(Diskant)  
16.RUSSISCHES VOLKSLIED Den Fluss entlang, der Kasanke entlang Dmitrij Bojtschenko(Diskant) Dmitrij Dalin(Diskant)    
17.RUSSISCHES VOLKSLIED Weglein Dmitrij Bojtschenko(Diskant) Dmitrij Dalin(Diskant)   

  これは2人のたぐいまれなソリストたちのために作られたCDのようだ。
  CDカバーの2人のソリストのうち、左がDmitrij Dalin君、背の高い右がDmitrij Bojtschenko君である。二人ともとめどなく果てしなくどこまでも声が出るソプラノソリストである。「4.ENRJU WEBBER Pie Jesu aus dem Requiem」はその何処までも出る声を活かす編曲になっている。細く高い声だが決してガラスの繊細さは感じず、青竹のようにまっすぐに伸びる声とも違う。どちらかと言えば、大人の女性のごとく相当に強靱で幾分ロシア系特有の粘着質だ。このCDについては、長い間、写真を見ながら「声」をアルト気味の大人びたソプラノと想像してもいた。実際には、特に右のBojtschenko君が、なかなかいない超ソプラノで、この時期、彼の声を録っておこうという意図には共感できる。とにかく声が出ているのだ。オ〜オ〜ォ〜だけで歌うのはスキャットでしたっけ?これが又高い声が出ているのだ。ソリストも又、意図に応えた声を残した、といえる。二人のソリストはとてもとても素晴らしい。
  だが、音楽として聴いたときにはどうだろう?正直に言えば聴いていてちょっと疲れた。たぶん、伴奏があまり良いとは言えない。似通った視点でのみ二人の声を表現してしまっている。東には良い声があるが、演出については西の方が上と思うのは偏見か? こういう声に出会うと、アンソニー・ウェイ君のCDを手がけたスタッフでこの二人をプロデュースしたらどんなCDが出来ただろうかと思う。選曲ミスかな、とも思う。例えば、「演奏会のリハーサル」なんか全然可愛くない。(この曲は自信家が歌っても可愛くないのだ。)出来れば伴奏や企画にもお金をかけて欲しかったような気がする。二人が一生懸命に無心に歌っているだけに何だかもったいないような気がした。もちろん、これはこれでコレクションする価値のあるCDだが、Hetsuji欲がもっと・・・と言わせるのだ。ロシア民謡は新しい時代のものだろうか?昔聴いたような定番の民謡も聴きたかったような気がする。
  自分だったらこの「声」に何を歌わせるか?どんな構成にするか?と考えてしまうすごい声のソリストたちだ。(by Hetsuji) 2001/08/26 up 
CD    KNABENCHOR ST.PETERSBURG IN ST.MICHAELIS (RP 12708)

1.J.BRAHMS 5 LIEDER FUR CHOR ZU GEDICHTEN DER DEUTSCHEN DICHTER
1.NACHTWACHET    
2.NACHTWACHEU    
3.LETZTES GLUECK    
4.VERLOREN JUGEND    
5.IM HERBST   
2.VIKTOR KALINNIKOW Drei geistliche Werke
   
6.WENNICH VON DEINEM GEIST GEHE    
7.GNADE DER WELT 8.DIE HEILIGE STILLE
PAWEL TSCHESNOKOW Sechs Fragmente der Lithurgie des Heiligen JOHANNES ZLATOUSTES op.42(Solo Michaiil Nikanorow)   
9.IN DEINEM ZARENREICH    
10.DER HEILIGE GOTT   
11.CHERUBIMSLIED    
12.DIR SINGEN WIR    
13.VATER UNSER    
14.SCHLUSS    
15.UNTER DEN STEINCHEN    
16.IM DUNKLEN WALD
17.BIRKENRUTEN

 最初の曲はソプラノの合唱から始まり,テノールやバスが追いかけてくるのだが,出だしのソプラノの音を「泣いている」と感じてしまった。曲のせいなのか,発声がそう聴かせるのかは解らない。編成はドイツの合唱団風。東欧やロシアの合唱団は一般的に感情表現が豊かだが,この合唱団も実に情緒的に歌っている。ソロはテノール。ときどき,フィルムを手動で巻くような変な音が入るような気がするのも,手作り風であたたかい。(by Hetsuji)1999up

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(お返事は出来ないと思います)