本文へスキップ

Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

Simon WoolfSimon Woolf





 LP   HENRY PURCELL : ODE ON ST. CECILIA'S DAY(1692) (ARCHIV PRODUKTION STEREO 2533 042) 1969年1年録音。

Side 1
1."Hail! Bright Cecilia"    
2."Hail! Bright Cecilia"    
3."Hark, each Tree"(Duett) Simon Woolf, Knabensopran   
4."Tis Nature's Voice"    
5."Soul of the world"
Side 2
6."Thou tun'st this world" (Arie und Chor) Simon Woolf, Knabensopran   
7."With that sublime celestial lay" (Terzett)    
8."Wondrous machine"    
9."The airy Violin"    
10."In vain the am'rous flute"    
11."The fife, and all the harmony of war"    
12."Let these among themselves contest"    
13."Hail! Bright Cecilia"    
14."With rapture of delight    
15."Hail! Bright Cecilia"  

私はこの少年の詳細を知らない。1981年に竹宮恵子氏の「鏡の国の少年たち」を読んで、歌に表現力があるという3年の少年の名前を覚えた。ロベルティーノ、ハインチェ、サイモン・ウルフ。その時、既に10年以上も前の録音! とにかく聴いてみたくて、当時、必死で探して、やっと手にしたのがこのレコードだった。共演にはエスウッド等の名が並んでいる。少年の声は、雰囲気的には、カンタータ大全集。テクニックは大人以上。企画が変声前に、間に合えば、彼はバッハを歌っていたはずだ。と思う。 3."Hark, each Tree"でSimon WoolfはBassの後を追ってくるのだが、腹筋を駆使しての、微妙で素早い音の動きの表現がさりげないが、すごい。ここでのデュエットで、セバスティアン・ヘニッヒを連想した。が、ヘニッヒよりも、やわらかく軽い。と思うと、6."Thou tun'st this world" では、緊迫した声を聴かせる。サイモン・ウルフが歌っている4分52秒と3分37秒の2曲が、短く感じて仕方がないのだ。Tiffin Choirも知らないが、トレブルたちが少年ぽい。どちらかといえば、生きの良いドイツ系の少年CHORのように自然な声だ。(by Hetsuji) 2000/01/30 up

蛇足。ここ数年で、一応、ロベルティーノもハインチェも聴いた。ハインチェのは、つい数年前、知人がヨーロッパにいたときに、お店で見つけた現役品?カセットである。ヨーロッパのこういう感覚は素晴らしい。Hetsujiは一度聴きたいと思いこんだ録音は、どうしても聴きたいので、もしかしたら、ヨーロッパの田舎の小さいお店で、売れ残っている昔の名B-Sのカセットなんかが探せるんじゃないかと夢見てしまうのだ。by Hetsuji
 
LP    A Child's Garden (Unicorn RHS 316) 1969年録音。Twentieth Century Songs of Childhood From Poland and England.

1 - Children's Rhymes (Szymanowski)   
2 - The Ship of Rio (Britten)   
3 - Poor Henry (Berkeley)    
4 - The Fly (Bennett)   
5 - Clock-a Clay (Bennett)   
6 - I had a dove (Frankel)   
7 - The Wind at Morning (Salzedo)    
8 - Fishing:The Herd-Boy's Song (Oldham)    
9 - From a Child's Garden (Williamson)   
10 - Where the bee sucks (Tippett)

巻き舌が凄まじい・・・。タイトルだけ見ると子ども向け歌のようだが、これらを、どんなときに、誰が歌ったんだろう? 曲はお手上げ状態で、何と紹介したら良いのか、かわからない。楽しいとか可愛いとかいうのとは違う。お母さんが、子どもをあやすとき、一緒に遊ぶときに、歌ったわけでもなさそうだ。普通のお母さんには、難しすぎて歌えそうにないから。旋律の感じは、オルフに通じるものがある。もしかしたら、言葉遊びの歌かな。マザーグースみたいな。B-S定番の曲構成を期待していたんだけれど・・・確かに表現力は有る。大人以上に。ステージ上のオペラの歌手みたいに。ときに、ジュリー・アンドリュースの少年版のように。でもね、本当は、聞き慣れているドイツやイギリス系の曲を味わいたいのだ。 (by Hetsuji) 2000/01/30 up 
 LP   Children's Songs (Turnabout TV-S 34331) 1968年録音。

Mussorgsky - The Nursery:   
1 - With Nurse    
2 - In the Corner   
3 - The Beetle    
4 - Dolly's Lullaby   
5 - Evening Prayer   
6 - The cat and the birdcage   
7 - The hobby-horse    
Kabelevsky - Seven Nursery Rhymes:
8 - Old King Cole    
9 - If all the seas were one sea    
10 - I saw a ship a-sailing    
11 - There was an old woman     
12 - For want of a nail the horse-shoe was lost   
13 - Five little pigs     
14 - The Key of the Kingdom
Prokofiev - Three Children's Songs:
15 - Chatterbox    
16 - Lollipop     
17 - The Little Pigs    
18 - The Owl and the Pussycat (Stravinsky)    
19 - The Ugly Duckling (Prokofiev)    
20 - A Child's Song (Mussorgsky)   
21 - Ragamuffin (Mussorgsky)

これが竹宮氏の本で見て、欲しい、聴いてみたいと思い続けていたレコードである。思い続けていれば、願いは叶う実例とも言える。あのときから20年近く経ってはいるが・・・。1年録音が早いだけで、相当に声が若く、力強く、これがベストの時代の録音だったのか?とも思える。 69年は、もしかして、変声期直前だったのかもしれない。テクニックがただ者ではない! 逆に考えれば、だからこそ、この手?の選曲になったのか? テクニック優先のメロディラインが続く。B-Sなら誰でも歌える曲集、ではないようだ。なまじ、歌い手に実力があることがわかるだけに、今更、欲が出る。この直後に、なぜ定番を録音しておいてくれなかったのだろう? 思い続けただけあって、サイモン・ウルフの歌声はマル。私だったら、この後、わずかにトーンが下がったあたりに、定番プロを組んだだろうと思う。しかし! 舌も腹筋もかなり強い! B-Sは、かくありたい。アトは選曲ね。 (by Hetsuji) 2000/01/30 up 

sounds’Library
 sounds.library@gmail.com

(お返事は出来ないと思います)