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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

シーフォード大聖堂聖歌隊SEAFORD COLLEGE CHAPEL CHOIR





 CD

2001
  A JOURNEY TO WALES(MRA/MAX028)p.c.2001/Choir of Seaford College Chapel

1.Lord of all hopefulness
2.The King of Love
3.For the beauty of the Earth
4.There is a green hill far away
5.Lead us, Heavenly Father, lead us
6.Mine Eyes have seen the Glory
7.Lord of our life
8.Fight the good fight
9.Be still my soul
10.O God our help in ages past
11.Jerusalem
12.What a freind we have in Jesus
13.Nunc Dimitteis
14.Holy, holy, holy
15.Praise to the Holiest in the heights
16.Soldiers of Christ
17.All my hope on god is founded
18.Choral froom St Matthew Passion
19.Love Divine
20.all people that on earth do dwell

オーストラリアで発売された「A Journey to どこどこ」という一連のシリーズの中の一枚で、これだけが聖歌隊ものらしい。中身は聞きなれた英国国教会の賛美歌集で、何でこれがWales?というものもある(バッハのマタイとかあるし)。指揮者その他詳細の解説は一切ない。ホームページによれば、シーフォード・カレッジは2003年にgirls choir もできたか混声になったかしたらしいが、これは2001年のものだからboysオンリーと見ていいと思う。なかなかに安定感のある落ち着いた演奏で(3曲目でちょっとずっこけるが)、ソリストもよく声が出ており、賛美歌集の入門盤としてなかなかに効力を発揮しそうだ。6曲目がどこかで聞いたことがあるメロディーだとしばらく悩んでいたのだが、ヨドバシカメラのTVCFの曲ということに思い当たった。これって賛美歌だったんだーと驚くことしきり。Glory〜Glory〜Hallelujaとひときわ盛大にハモる部分が荘厳で美しい。9曲目は何とシベリウスの「フィンランディア」のメロディー。ジャンジャカいう部分でなく、しずしずと進むあの部分。フィンランディアは好きなので、思いがけず得をした気分。18曲目がバッハのマタイ受難曲からのあの有名なコラールで、英語歌唱。ちょっとかすれた感じの少年合唱が悲哀感があってよい。ただ、あれあれっという間に終わってしまう。ほかのに合わせてこれくらいの長さの方がバランスが取れていいのかもしれないが。      (by Emu) 2005/01/28(Friday)up 
 CD

1998
The Glory Of Christmas(Music and Memories/MMD1077)P.C.1998/Martin Essex,Conductor/The Boys' Choir Of Seaford College Chapel

1.The First Nowell
2.Ding Dong Merrily On High
3.I Saw A Maiden
4.In The Bleak MidWinter
5.The Nativity Carol
6.O Holy Night
7.Away In A Manager
8.The Three Kings
9.Hark! The Herald Angels Sing
10.Sans Day Carol
11.God Rest Ye Merry Gentlemen
12.O Come All Ye Faithful
13.Deck The Halls
14.Silent Night
15.It Came Upon The Midnight Clear
16.Candlelight Carol
17.Kings Of Orient
18.O Little Town Of Bethlehem
19.Cherry Tree Carol
20.While Shepherds Watched
21.In Dulci Jubilo
22.Good King Wenceslas
23.Once In Royal David's City

treble solo:James Bradley, Frasor Morrison

ハーモニーと音程が時々結構微妙(最初のThe First Nowellでは崩れているぐらい)なのだが、それでもストレスなく聞けてしまうのは、テンポがよく緩急もそれなりについて流れに乗っているせいだろうか。I saw a Maidenなどのゆっくりめな曲もきれいだ。飾り気のない声も、清清しい感じ。そして意外にもなかなかにいいのが、ソリストたち。In the Bleak midwinterやIn Dulci Jubilo、Once in Royal David's Cityなどで、安定した落ち着いた歌声を聞かせている。また、低音部が、まだ少年ぽさを残した青年の声なのが、いかにも中等教育機関としてのカレッジらしい。O Holy Nightは、ソプラノではなくそんな若い、硬質感を残したテノールのソロで始まって、通常の深く朗々とした男声と違い、これも何だか清清しかった。あと、このアルバムはあまりほかのアルバムで聞かない「ひいらぎ飾ろう」が入っているのが嬉しい。Good King Wenceslasは私の好きなアレンジ(Westminster Cathedral、David Hill盤のあの華やかなアレンジ)。          (by Emu) 2006/07/28(Friday)up 
 CD THE WEDDING ALBUM(Conifer/CDCF 519)Recorded on 1,8 and 15 March 1993 at All Saints' Church,Tooting Graveney,London/Choir of Seaford College Chapel/directed by Philip Hill/David Bell,organ

1.O worship the King
2.Psalm 121:I will lift up mine eyes unto the hills(Davies) 
3.O perfect love
4.O God whose loving hand
5.Immortal invisible,God only wise
6.The Lord's my Shepherd
7.Psalm 67:God be nercidul onto us and bless us(Bairstow)
8.Panis Angelicus(Franck)
9.Praise,my soul,the King of Heaven(Goss)
10.Blessed are the pure in heart(Davies)
11.Love divine, all loves excelling
12.The shepherd boy's song
13.Ave verum(Mozart)
14.Jerusalem(Parry)
15.A Wedding Poem(The Londonderry Air)
16.Dear Lord and Father of mankind(Parry)       17.Tantum ergo(Faure)
18.Psalm 150:O praise God in His holiness(Stanford)
19.Lord of all hopefulness
20.Father,hear the prayer we offer
21.Lead us,heavenly Father,lead us
22.Now thank we all our God

Tom Colwell(treble soloist at track 8 and 17)

「結婚式用の曲を集めたので、結婚式の時には是非このアルバムを流してください」とのことだそうだ。どうしてこういう企画を考えついたか不思議に思っていたが、解説をよくよく読んだらこのアルバムを作る直前に公開された映画「フォー・ウェディング」における四つ目の結婚式のシーンでシーフォードカレッジ聖歌隊が顔を出したとのことなので、その記念に、ということなのだろう。曲目は私には英国国教会の賛美歌集にしか思えないが、イギリスでは結婚式の時にこういう曲を流すんだ、ふーん、と思う。15曲目「A Wedding Poem」は民謡「ロンドンデリーの歌」の旋律を使っていて珍しい。演奏についてだが、シーフォードは各地の大聖堂聖歌隊出身者を音楽奨学生として入隊させているとのことで、基礎のしっかりした実力のある合唱団。トレブルは全体的に低めで、落ち着いた感じ。指揮者さんも力のある人と見え、静か目の曲もダレずにしっとりと美しく歌いあげており、最初の「O worship the King」だけ出だしでずっこけているが、後の曲はおざなりでない丁寧で感じのよい仕上がりだ。安定感があり、心地良いので聞いていて飽きが来ない。ソリストも実力があり、名前の挙がっているTom Colwell はじめ、The Lord's my Shepherdなど随所で何人かのソリストが登場するが、いずれも低めの安定したボーイソプラノで音量豊かに歌っている。英国国教会系が好きな人は期待して聞いていいアルバム。  (by Emu) 2004/12/10(Friday)up 
 CD CAROLS FOR THE FAMILY/THE CHOIR OF SEAFORD COLLEGE CHAPEL (CDMP 522 Conifer Records Limited)1989年録音。

1. THE FIRST NOEL,
2. O COME, O COME EMMANUEL,
3. ONCE IN ROYAL DAVID'S CITY,
4. DING DONG MERRILY ON HIGH,
5. WHILE SGEPHERDS WATCHED,
6. SILENT NIGHT,
7. THE HOLLY AND THE IVY,
8. AWAY IN A MANGER,
9. UNTO US IS BORN A SON,
10. O LITTLE TOWN OF BETHELEHEM,
11. O COME ALL YE FAITHEFUL,
12. IN THE BLEAK MIDWINTER,
13. GOD REST YOU MERRY, GENLEMAN,
14. GABRIEL'S MESSAGE,
15. GOOD KING WENCELAS,
16. CHILD IN THE MANGER,
17. GOOD CHRISTMAS MEN, REJOICE,
18. I SAW A MAIDEN,
19. WE THREE KINGS,
20. HARK! THE HERALD ANGELS SING

少年達の声は重厚な男声の上にそっと重なる感じで,それほど明瞭ではない。どちらかというと硬めの,少し篭りがちな音ではあるが,全般に抑制の効いたクールな音色で,上品な少年紳士達の歌声といった雰囲気がある。クリスマス盤にしては華やかさに欠けるかもしれないが,地声を活かした濃厚な少年声や,甘い音色の団体を幾つも聴いた後にここの演奏に耳を傾けると,自然と背筋をぴんと伸ばして聴きたくなるほど,その整然とした清潔な美しさにに心を奪われる。控えめだが正確に整えられたハーモニーは清々しく,澄んだ冷気を含むかのように静かに厳かに響く。伝統と気品を感じさせる逸品といって良いだろう。英国の少年聖歌隊員にしては年長の子が多いのではないかと思われる落ち着いた音色だ。男声パートの優れた歌唱力も絶品である。技術の優れた団体はどこか超越しすぎて冷たい感じがするきらいがあるものだけれど,ここの良いところは,タイトルに"FOR THE FAMILY"とあるように,家族で寄り添って耳を傾けられるような温かさも醸し出しているところだ。16. 「CHILD IN THE MANGER」は,イギリス児童文学の傑作「秘密の花園」(何度か映像化されている)の冒頭で描かれているような,低木の続く真冬のヨークシャー地方の荒野を想像させる美しい民謡調の歌である。春を待つ荒野に吹きすさぶ木枯らしに呼びかけるような,ソリスト(少年)の凛とした音色が温かく胸に染みる。18.「I SAW A MAIDEN」は、マリアが子守歌を歌っている情景の客観的描写と,その子守り歌とが交互に繰り返される内容だ。メロディー,歌詞ともに非常に優美である。が,この団体の特徴として甘くなり過ぎるところがないので,清楚さが際立ち,とにかく清らかこの上ない。(by Rise) 2000/01/23 up
     
     

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