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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

LES PETITS CHANTEURS DE SAINTE-MARIE D'ANTONY





 LP   MOZART:REQUIEM chante a voix d'enfants A NOTRE-DAME DE PARIS (SOLSTICE 2) Enregistrement:janvier 1978
DIRECTION:FRANCIS BARDOT

LES PETITS CHANTEURS DE SAINTE-MARIE D'ANTONY(DIR.PATRICK GIRAUD)/LES PETITS CHANTEURS DE CHAILLOT(DIR.ROGER THIROT)/LA MAITRISE DE LA RESURRECTION(DIR.FRANCIS BARDOT)/LES PETITS CHANTEURES DE L'ABBAYE DE MONTMARTRE(DIR.J.-C. MUGAT)/PIERRE D'HOLLANDER,BASSE/SCHUYLER HAMILTON,TENOR/SOPRANI ET ALTI GARSONS(FORMATION ROGER THIROT)

FACE A:
1.INTROITUS.REQUIEM AETERNAM
2.KYRIE ELEISON
3.DIES IRAE
4.TUBA MIRUM
5.REX TREMENDAE MAJESTATIS
6.RECORDARE, JESU PIE
7.CONFUTATIS MALEDICTIS
8.LACRIMOSA DIES ILLA
FACE B:
1.DOMINE JESU CHRISTE
2.HOSTIAS ET PRECES
3.SANCTUS
4.BENEDICTUS
5.AGNUS DEI
6.LUX AETERNA

  これは Pueri Cantoresに所属している(?)少なくても3つの少年合唱団と他男声合唱団がノートルダムに集ってモーツァルトのレクイエムを演奏し収録したLPのようである。最初から、「少年合唱」特有の寒色系統の声の色彩と味わいに、男声以上に存在感を持って(もちろん支える男声がしっかりしているからだろうけれど)聞こえてくる少年たちの歌声とその素晴らしい声量の迫力にグングン引き込まれてしまった。3つの少年合唱団が歌っていることによる声量の優位さは今まで聞いたどの盤とも比較できない。もちろん、万全の録音を期した過去の有名少年合唱団の名盤(?)と比較したら、曲作りへの神経の張り巡らせ方等々、一言言いたい向きも居られるかもしれないが、この演奏には適度に心をせき立てるスピード感があって聴くものを魅了するのだ。
  少年合唱団による合唱の「音」そのもの。少年によるソプラノとアルトのソロ。この盤には、私が聴きたい「音」が存在する。それは例えば声量においても男声ソリストに引けを取らない少年ソリスト。全くヴィヴラートなしの細く高くしかも強靱な声。どちらかといえばより素材の良さでいかにも訓練されました的ではないところもGood!!! この合唱と存在感たっぷりのソロで聴くモツレクの気持ちの良いこと!フランスというと私なんかはすぐにパリ木の鼻にかかる感じを連想するが、ことばに「癖」を感じないところも良い。ここにあるのは若々しい生命に溢れた歌声である。非常に爽やか! とにかく聴いてみること。森林浴よりも、歌声浴。彼らの歌声を魂に浴びたら、気持ちよいこと請け合いである。私はこの演奏でモツレクを再認識した。(by Hetsuji) 

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