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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

Regensburger Domspatzen LPRegensburger domspatzen LP





 ARCHIV 
LPM 18756
JOSEPH HAYDN:MESSE Nr.2 Es-dur/MISSA BREVIS SANCTI JOANNIS DE DEO(Deutsche Grammophon Gesellschaft/ LPM18756) 1962年頃録音?/Regensburger Domspatzen und der Domchor/Mitglieder des Symphonieorchesters des Bayerischen Rundfunks/Leitung:Domkapellmeister Theobald Schrems

A-SEITE
MESSE Nr.2 Es-dur(Grosse Orgelmesse):Kyrie・Gloria・Credo・Sanctus

B-SEITE
MESSE Nr.2 Es-dur:Benedictus・Agnus Dei       
MISSA BREVIS SANCTI JOANNIS DE DEO(Kleine Orgelmesse B-dur):Kyrie・Gloria・Credo・Sanctus・Benedictus・Agnus Dei

Ursula Buckel,Sopran/Yonako Nagano,Alt/John van Kesferen,Tenor/Jens Fioffau,Bass

ソプラノが女声です。つまらないなあ。ソロが団員でも十分いけただろうに。合唱はレーゲンス・オンリーでいかにもシュレムス時代の魅惑的なものなので、これについては歌声を堪能できます。   (by Emu) 2003/07/20 up  
ARCHIV 
MA 5020
2 2710 017 
<<モンテヴェルディ、聖母マリアのミサと晩課>>アルヒーフレコード3枚組(ARCHIV PRODUKTION MA 5020/2 2710 017) Recording 16.-26.7.1974 / 10.-16.5.1975    <<聖母アリアのミサと晩課>>(全曲)指揮:ハンス=マルティン・シュナイト 合唱指揮:ゲオルク・ラッツィンガー

MA 5020
Side A:
<<童貞マリアの晩課>>
1.主よ われを助けに来たり給え−神よ 慈悲をもってわれを助け給え.....25:07   
2.詩篇109:主は言われた     
3.コンチェルト:われは黒し     
4.詩篇112:しもべらよ 主を讃めたたえよ     
5.コンチェルト:麗しきかな
Side B:
6.詩篇121:われ よろこびに満ちてり.....28:12     
7.コンチェルト:2人のセラピムが     
8.詩篇126:主が建て給わずば     
9.コンチェルト:主よ ききいれ給え

MA 5021
Side A:
10.詩篇147:エルサレムよ 讃めたたえよ.....20:47
11.<<聖マリアよ われのために祈り給え>>にもとづくソナタ
12.讃歌:めでたし 海の星

Side B
:
マニフィカト I
.....18:30

MA 5022
Side A:
マニフィカト II.....18:04
Side B:
ミサ曲<<イン・イッロ・テンポレ>>
.....30:29  
Kyrie   Gloria   Credo   Sanctus   Agnus Dei

ポール・エスウッド、ケヴィン・スミス(ファルセット)/イアン・パートリッジ、ジョン・エルウィース(テノール)/デヴィッド・トーマス、クリストファー・キート(バス)

  モンテヴェルディが生きた時代はパレストリーナ風の多くの声が複雑に絡み合う合唱様式から朗唱風な旋律で歌詞をより大切に表現する方向へ向かうという、音楽的には大きな転換期であり、この作品は新旧の様式をとりまぜていながらも芸術的な統一性を持たせて新しい音楽のあり方を示したもの、らしい。彼は作曲上の古い時代の約束事を守って新しい方向性を打ち出したミサ曲を完成させた後に、これが大いに骨の折れた仕事であったことを友人に伝えている。この頃のコンチェルトconcerto とは器楽と声楽が同等の力で互いに合奏しあうということなそうだ。
  そのコンチェルトだが、この作品ではソリストが多く用いられている。腹筋を駆使する歌唱法の中で、かつて私は、私にはテルツの場合、音楽に聞こえないことがあると書いた。はっきりとは知らないが、素早い同音反復の装飾音であるその技法を、どうもトリッロ trillo というらしいが(あくまでもらしいなのだが)、この作品中には究極のトリッロが存在する。そのトリッロを外部ソリストは見事な技で歌い上げている。それに近い表現を合唱団員もしている箇所があるが、やはりテクニックは、外部からのソリストならではであると思う。外部ソリストの活躍が目立つのは主にコンチェルト。古楽器使用のために、音楽の雰囲気は、昔、NHKで放送していたBBCのシェークスピアにも似ている。
  だが、ファンとしての目的はあくまでも合唱にある。プログラムを見たときは、5021のSide A あたりがファンとしての狙い目かと思った。実際、解説書に掲載されている写真は、8人の少年と楽器によって演奏される11.<<聖マリアよ われのために祈り給え>>にもとづくソナタ  と   12.讃歌:めでたし 海の星  の録音風景の写真である。
  だが、実際に聴いて、両方のマニフィカートが印象に残った。技巧を駆使するソリストたちも素晴らしいのだが、そのソロを支える基盤の合唱が丁寧に歌われ、ソリストをより引き立てていると同時に、合唱の見事さまで浮かび上がる。旋律自体が美しいのもあるが、やはり合唱力だろうと思う。いつもながら変声後のパートが特に良い。だがコルネットの昔バージョンの楽器?(ツィンクというらしい)を遊ばせるようにソプラノとアルトのパートだけで歌われる箇所があるのだが、ソプラノの声に乗ってテノールがグロリアと歌う箇所とともに、少年が参加する聖歌隊が歌う合唱の魅力ひいては宗教曲の魅力を私はこの2曲で十二分に味わった。
  私はレーゲンスのこの録音のソプラノパートの高音域に時々女声を感じる。かと思えば声は少年の表情に移る。これも魅力と感じる向きもあるかもしれない。
  シュレムス盤が良くて、ラッツィンガー盤は嫌いというのはHetsujiの全くの偏見だった。レーゲンスの合唱は限りなく繊細で美しい。マニフィカートII でソプラノとアルトのソロがある。ここは腹筋を必要とする技巧的な旋律なのだが、レーゲンスの団員は技巧を感じさせない表現力で(初期のモノディーに特有のころがるような音型を?)見事に歌っていて感動的だ。(by Hetsuji) 2001/05/13 up 
ARCHIV    
MA 5107
1196 182
 
ARCHIV 
MAF 8107/8  
バッハ・モテット全集 (アルヒーフ/MAF8107/8)
レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊(合唱指揮:ゲオルク・ラッツィンガー)、カペラ・アカデミカ・ウィーン、古い音楽のためのハンブルク管楽アンサンブル、ハンス=マルティン・シュナイト指揮
録音:1973年7月16日-20日

MAF 8107 A
1.主にむかいて新しき歌を歌う BWV225
2.み霊はわれらの弱きを助けたもう BWV226

MAF 8107 B
3.イエスよ、わが喜び BWV227

MAF 8108 A
4.恐るるなかれ、われ汝とともにあり BWV228
5.来ませ、イエスよ、来ませ BWV229

MAF 8108 B
6.主を頌めまつれ、もろもろの異邦人よ BWV230
7.讃美と誉れと栄光 BWV231
8.汝を去らしめず、汝われを祝せずば BWV159

BWV225からBWV231までの7曲とBWV159の8曲が収録されているが、BWV230とBWV231にはバッハの作かどうか疑いが持たれており、BWV159はおそらくヨハン・クリストフ・バッハの作をと言われているらしい。タイトルは日本語表記にしたら返って分かりにくくなってしまったかも。かなり久しぶりに聞いたが、少年合唱は少々幼さの残る声質ながら、奇をてらわない誠実な演奏に徹している。モテットはカンタータと違って少年合唱がずっと聞けるので、バッハの作品群の中でも揃えておきたい作品。最初に聞いたのがこのレーゲンスで、自分の感覚になじむ演奏はやはりこのレコードだと思っている。BWV226のコラール”Du heilige brunst”の、少しずつ伸ばして終えていく小節ごとの微妙な加減が心に響く。BWV229は途中の”komm, komm”をどんな風に歌ってくれるかに注目するのだけど、重過ぎず本当に心地よい沁み具合。抑え気味に歌われている感もあるけど、繰り返し聞いても聞き飽きない好演奏に仕上がっている。 (by Nao) 2013/10/01 tue up 
ARCHIV  
MAF 8140/2
 
ARCHIV 
STEREO 135 030
HAYDON:KLEINE ORGELMESSE B-DUR・TE DEUM-MOZART:ORGELSOLO-MESSE C-DUR KV259・LAUDATE DOMINUM KV339(Deutsche Grammophon Gesellschaft STEREO 135 030)

A-SEITE:
JOSEPH HAYDN Missa brevis Sancti joannis de Deo
1.kyrie  
2.Gloria  
3.Credo  
4.Sanctus  
5.Benedictus  
6.Agnus Dei LEITUNG: DOMKAPELLMEISTER
THEOBALD SCHREMS
 /Te Deum C-dur

B-SEITE:
WOLFGANG AMADEUS MOZART Missa brevis Nr.11 C-dur KV259
1.kyrie  
2.Gloria  
3.Credo  
4.Sanctus  
5.Benedictus  
6.Agnus Dei LEITUNG: DOMKAPELLMEISTER
THEOBALD SCHREMS
/ Laudate Dominum aus >> Vesperae solennes de confessore << KV 339

  下の<戴冠ミサ>(Deutsche Grammophon RESONANCE 15 MG 3029)を聴いた後だったので、シュレムス的な薄い黄金の光のようなキリエ・エレイソン・・・の控えめなハーモニーが聞こえてきたときにはホッとした。合唱を聴きたいときには、私の場合、大抵、楽器演奏は邪魔だと感じるが、この盤ではそれほどではない。聴き進んでいくと、ソプラノソリストはやはりというか女声なのだが、ある意味、メインの合唱を中心に据え個々の声を訓練した上で、それとは働きを別にするソリストを、短命のボーイソプラノに課することは、至難の業であろうから、これは許容範囲、のこととして少年合唱(少年声+男声)ファンも受け入れなくてはいけないことなのかもしれない。でも、ハイドンやモーツァルトのソプラノやアルトのソロやデュエットを女声に歌わせてしまうのは、聖歌隊の演奏だからこそ非常にもったいない。ソロが入ると、レーゲンスブルク大聖堂聖歌隊のあたかも夢の中で包まれる光のような薄い黄金のハーモニーが、現実的な空気に変化するように感じた。もちろん、この音を平凡と感じるのはHetsujiの偏見である。だが、私にとってのレーゲンスの魅力を考えるとき、あくまでも「夢の中で包まれる光のような薄い黄金のハーモニー」なのだから仕方ない。ゆったりした弦の調べにのってLaudate Dominumを歌う女声が聞こえた瞬間に(このソリストがどうこうではないが)この場でこの曲を女声に歌わせてしまうのがもったいなくて泣けた。(by Hetsuji) 2001/04/08 up 
ARCHIV   
2533 051 STEREO
 
 ARCHIV  
2533 362 STEREO
 
ARCHIV 
28MA 004
2533 436 STEREO 
 
ARCHIV
STEREO 2533 349  
 
ARCHIV   
14 182
IV. FORSCHUNGSBEREICH Hochrenaissance(16.Jh.)
GIOVANNI PIERLUIGI DA PALESTRINA:Missa Papae Marcelli 8 Motetten(ARCHIV PRODUKTION 14182)
 Dirigent Theobald Schrems

A-SEITE:
6.-7.10.1961
Missa Papae Marcelli
1.kyrie             
2.Gloria             
3.Credo             
4.Sanctus             
5.Benedictus            
6.Agnus Dei

B-SEITE:
8.-9..10.1961
8 Motetten
1."Laudate Dominum omnes gentes"(Ps. 116) S,A,T,B            2."Terra tremuit", Offertorium in Dominica Resurrectionis Domini (Ps. 75, 9-10) S,A,T I/II,B
3."Ascentdit Deus", Offertorium in die Ascensionis Domini (Ps.46, 6) S,A,T I/II,B
4."Incipit Oratio", Lectio tertia ad Matutinum in primo Nocturno in Sabbati Sancti (Lam. Jer.5, 1-5) S I/II, A I/II , T I/II, B I/II
5."Illumina oculos meos", Offertorium in Dominica quarta post Pentecosten S,A,T I/II,B
6."Ego sum panis vivus", Responsorium sextum ad Matutinum in Festo Corporis Christi (Joh. 6, 48-50) S,A,T,B
7."Pueri Hebraeorum", Antiphona prima ad Distributionem ramorum in Dominica in Palmis (Joh. 12, 13) S I/II, A I/II
8."Jubilate Deo" (Ps. 99) S,A,T,B

  教皇マルチェルスのミサ曲は、真偽のほどは定かではないが、トレント宗教会議であらゆる多声音楽が教会から排除されようとしたとき(だろうなあ。宗教音楽って色っぽすぎるもん)、パレストリーナがこの曲を作曲して、ポリフォニー音楽が宗教性と両立しうることを証明して教会音楽の危機を救った作品。なそうです。だから、ある種の教会音楽にあるような色っぽさはあまりなく、だからといって宗教句作もなく、魂が徐々に解放されて軽くなっていく。
  ミサ曲は通常文という歌詞しか選べないが、モテットはさまざまな主題を持つ歌詞を選べる、のが違い。
  そしてレーゲンスの合唱は、光や大気の如く、質感が無い、というか、希薄。宇宙空間に浮かんで、360度、あらゆる方向から聞こえてくる合唱に包まれる感じ。ハンス・シュレムス・レーゲンスよりはかなり現実的な音、ではあるけれど。幾分、少年声に傾いた、各声部の音量配分も技術も完璧で、相変わらずすきがないほど上手なレーゲンス・ワールドが展開する。IV. FORSCHUNGSBEREICH Hochrenaissance(16.Jh.) GIOVANNI PIERLUIGI DA PALESTRINA:Missa Papae Marcelli 8 Motetten(ARCHIV PRODUKTION 14182)  と同音源。 (by Hetsuji) 2003/02/09 up 
ARCHIV  
 198 182
G.P. DA PALESTRINA:MISSAPAPAE MARCELLI・8MOTETTEN(ARCHIV PRODUKTION 198182)  1961年10月6〜9日録音。Dirigent Theobald Schrems

A-SEITE:
Missa Papae Marcelli
1.kyrie             
2.Gloria             
3.Credo             
4.Sanctus             
5.Benedictus            
6.Agnus Dei

B-SEITE:
8 Motetten
1."Laudate Dominum omnes gentes"(Ps. 116) S,A,T,B
2."Terra tremuit", Offertorium in Dominica Resurrectionis Domini (Ps. 75, 9-10) S,A,T I/II,B
3."Ascentdit Deus", Offertorium in die Ascensionis Domini (Ps.46, 6) S,A,T I/II,B
4."Incipit Oratio", Lectio tertia ad Matutinum in primo Nocturno in Sabbati Sancti (Lam. Jer.5, 1-5) S I/II, A I/II , T I/II, B I/II 
5."Illumina oculos meos", Offertorium in Dominica quarta post Pentecosten S,A,T I/II,B 
6."Ego sum panis vivus", Responsorium sextum ad Matutinum in Festo Corporis Christi (Joh. 6, 48-50) S,A,T,B
7."Pueri Hebraeorum", Antiphona prima ad Distributionem ramorum in Dominica in Palmis (Joh. 12, 13) S I/II, A I/II
8."Jubilate Deo" (Ps. 99) S,A,T,B

レーゲンス・モードに入るのに相応しいとして、Hetsujiは最初にこのレコードを選んで聴いた。合唱が始まると同時に、脳裏にパーッと草原のイメージが拡がった。青々とした草原ではなく、風景全体がどこかうすい黄金の光に染まったそよ風吹く草原である。レーゲンスの合唱はおだやかにやわらかくそして限りなく心やさしい。選曲はパレストリーナの「教皇マルチェルスのミサ」とモテット。曲の静かさ清らかさと相まって、各パートが一つの色彩の音(一人の団員が幾重にも人数分の録音を重ねたような音)に訓練されきったレーゲンスの合唱は、聴く者の魂を天上の光で包んでくれる。おそらく、神に対立する立場や神の国から遠いことを嘆くたち立場からではなく、神の波動に浴しその波動の一端を伝える立場で作曲したと思われるパレストリーナの作品を、神さまの世界の内側に属している声で歌い上げるレーゲンスのこの合唱は、シャープ感をそぎ落としているが故に、黄金の光となって世界を満たしていくのではないかと思われた。(by Hetsuji) 2001/04/01 up 
ARCHIV   
198 343
 
ARCHIV   
198 383
Giovanni Pierluigi da Palestrina MISSA ”DUM COMPLERENTUR” 5 MOTETTEN (ARCHIV/198 383)
Regensburger Domchor, Hans Schrems, 2-7.7.1966

MISSA ”DUM COMPLERENTUR”
1.Kyrie
2.Gloria
3.Credo
4.Sanctus - Benedictus
5.Agnus Dei T
6.Agnus Dei U

5 MOTETTEN
1.Tu es Petrus
2.Assumpta est Maria
3.Ave, Regina coelorum
4.Hodie Christus natus est
5.Dum complerentur

このミサ曲、ウェストミンスターの透明感に吸い込まれて行くような演奏で聞いた事がある。でも、まるで仕上がりが違うのね。芯の通った柔らかさと確かなコーラスの存在感は、この時代のレーゲンスそのもの。極上のハーモニーが、豊潤だけど甘さに傾く事無く綴られていく。抑制もあった時代の宗教曲なのに、解き放たれた明るさを感じる。CD化されているけど、歌い手の温もりが手に取るように伝わって来るのはレコードの功だと思っている。(by Nao) 2013/10/01 tue up 
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 198 434
Giovanni Pierluigi da Palestrina MADRIGALI E RICERCARI (ARCHIV/198 434)
Regensburger Domchor, Dirigent:Hans Schrems, Ensamble Musica Antiqua, Leitung:Rene Clemencic, 15-16.3.1967

7 Madrigale
1.Il tompo vola
2.Se fra quest'erb'e fiore
3.Ahi che quest'occhi miei
4.Vestiva i colli
5.Il dolce sonno
6.Da cosi dotta man sei
7.Io son ferito

Instrumentalwerke

A面がレーゲンスによる7つのマドリガルで、B面は器楽曲のみ。16世紀の世俗歌曲をレーゲンスが歌うという設定はちょっと心をくすぐられる。マドリガルには簡素なイメージもあるけど、パレストリーナの作品を彼らが歌うとにわかにアーティスティックになる。WSKやトレブル・ソロが歌っているのも好きだけど、ここでは4〜5声部に分かれて歌われている曲もあり、その分厚みが増して聞こえる。重苦しく聞こえないのはシュレムス氏のなせる業で、片面全部を聞き終えると、充実感で気持ちが高揚する。(by Nao) 2013/10/01 tue up 
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198 476
ORLANDUS LASSUS Missa super Bella Amfitrit' altera 6 Motetten(ARCHIV PRODUKTION 198 476) 1968年7月6〜11日録音。
Dirigent:Hans Schrems

A-SEITE:
Missa super Bella Amfitrit' alterai
1.〜5.  
6.Domine convertere  
7.Miserere Domine
B-SEITE:
1.Lauda Sion Salvatorem 
2.In monte Oliveti
3.Tristis est anima mea 
4.In convertendo

シュレムス指揮のレーゲンスにもサー・ウィルコックス指揮のキングスに通じる世界を感じる。時代的な特長なのだろうか?レーゲンスの方は禁欲的には聞こえないが、より柔らかく温かい。ずっととりつくしまがない団体と思ってきたが、去年、生で聴いてイギリスのヤスリかけともまた違う、その訓練された、柔らかくかつシャープで繊細な音色に魅了された。美しかった。特に変声後のパートが美しい。シュレムスの音は去年のコンサートで聴いた生の音から「シャープ」感を抜いている分、限りなく心やさしい。洗練され過ぎない善良な精神の歌声だ。B面の出だしの単語Laudaのソプラノが無垢に聞こえてきて魂を突かれた。ソプラノが素人みたいに不安定に聞こえる部分もあるがそれは精神性でカバーされている。どちらかといえば、楽器演奏が押さえ気味でソプラノが目立つB面の曲の方が好みだが、いきなりこの音を聴かされてレーゲンスだと聴き当てるのは難しいかも知れない。ソロを受け持つ少年は「トレブルという楽器」になりきっていて昨今のトレブルソリストとはまた違う演奏を聴かせている。(by Hetsuji) 2001/04/01 up  
ARCHIV 
2533 051
TOMAS LUIS DE VICTORIA : GEISTLICHE CHORWEAKE : SACRED CHORAL MUSIC : OEuvres religieuses pour choeur (ARCHIV PRODUKTION 2533 051) Recording 6.-10.7.1969, St.Emmeran, Regensburg
Dirigent:Hans Schrems

A-SEITE:
1. Missa Ordinarium ミサ「私は美しいものを見た」 Kyrie / Gloria / Credo / Sanctus / Agnus Dei    
2.Vidi speciosam モテット「私は美しいものを見た」 

B-SEITE:
1.Tamquam ad latronem レスポンソリウム「あなた方はまるで賊に向かうように」  
2.O Domine Jesu Christe モテット「おお、主イエズス・キリストよ」     
3.Amicus meus osculi レスポンソリウム「私の友は接吻のしるしで」     
4.Unus ex discipulis meis レスポンソリウム「私の弟子の一人が」
5.Ego vir videns paupertam meam レクツィオ「私は主の怒りの中で」     
6.Caligaverunt oculi mei レスポンソリウム「私の目は溢れる泪で」
7.Dum complerentur モテット「精霊降臨祭の日が」

楽器演奏がなく、理想的にレーゲンスの合唱の良さをとらえた盤。ストレートに音が伝わってきて合唱ファンとしては大満足。欲を言えばソプラノが更年期のHetsuji頭に凍みて気になるくらい。特に素晴らしい(気持ちよい)のは、止めるときの音である。パートがそろってきれいに曲を閉じる。当たり前のことかもしれないが、各パートの音の重なりが気持ちよいのである。生涯を教会音楽家としてすごし作品全てが宗教曲というヴィクトリアの曲を、どこか懐深く聴くものを包むような温かさで演奏している。B面が特に良い。第1に、2.O Domine Jesu Christe モテット「おお、主イエズス・キリストよ」の完成度に感動した。13分くらいのところで(曲は、5.Ego vir videns paupertam meam レクツィオ「私は主の怒りの中で」)アーレフ(Aleph)ということばの繰り返しがあるが、音の動きが例えようもないくらいに美しい。その後も切ない旋律が続いて聖書の世界は閉じられる。今まで何処か近寄りがたかったレーゲンスの魅力に触れた思いだ。(by Hetsuji) 2001/04/01 up 
ARCHIV   
2533 362
ANTONIO VIVALDI:KYRIE・GLORIA(ARCHIV/2533 362)1976.7.19-23録音
Regensburger Domspatzen(Einstudierung:Georg Ratzinger/Solisten der Regensburger Domspatzen/Capella Academia Wien/Leitung:Hanns-Martin Schneit

Side One
Kyrie g-moll RV587
1.Kyrie(Adagio)
2.Christe(Allegro)        
3.Kyrie(Adagio-Allegro)

Gloria D-dur RV589
1.GLoria in excelsis        
2.Et in terra pax

Side Two

3.Laudamus te       
4.Gratias agimus tibi       
5.Propter magnam gloriam tuam       
6.Domine Deus       
7.Domini fill unigenite       
8.Domine Deus,agnus Dei       
9.Qui tollis peccata mundi       
10.Qui sedes ad dexteram patris       
11.Quoniam tu solus sanctus
12.Cum sancto spiritu(Allegro)

CD(ARCHIV/427 142-21)に収録されているものと同じ。上手いのは言うまでもないが、その上、好みの演奏と声なので、聴くと幸せを感じる1枚。古楽器伴奏だがちっとも重くなく、気品があり尚且つ温かみのある歌声が柔らかく膨らむ。 ‘GLORIA’はソリストが女声でなくB-Sなのも嬉しい。特に‘Laudamus te’と‘Domine Deus’では、彼らの声に、気品や温かみだけでなく、真っ直ぐな伸びやかさがあるのが確認できる。重くならないのはこのためだろう。名前の記載はないが、名前があってもそんじょそこいらのソリストなんか及びでないぞーっ(って、ごめんなさい)。ついバックしてこのソロ部分だけ繰り返し聴いてしまうのであった。あと、曲の方だが、‘KYRIE’の‘Christe eleison’の展開(メロディー)がものすごく好きで、これもよく聴いている。(by Emu) 2002/09/22 up  
ARCHIV   
2565 123/126
 
ARCHIV  
2708 031 
 
ARCHIV  
2722 007 
 
CBS   
S 64124
 
CHRISTOPHORUS
SFB 78142  
 
DECCA   
DL 4062
 
DECCA
DL 8994  
 
DECCA   
MD 1058
 
discoton   
HI-FI 72224
ST PL 72225
 
Deutsche
Grammophon
  
SLGM-1348
SE 6608
 
Deutsche
Grammophon 
 
SLPM 139 108
FRANZ SCHUBERT:MESSE NR.5 AS-DUR D.678 (SLPM 139 108) 7/66 Dirigent:Georg Ratzinger

A-Seite:
1.I.Kyrie:Andante con moto          
2.II.Gloria:Allegro maestoso e vivace-Andantino-Allegro moderato
B-Seite:
1.III.Credo:Allegro maestoso e vivace-Grave-Tempo I          2.IV.Sanctus:Andante-Allegro          
3.V.Benedictus:Andante con moto-Allegro  
4.VI.Agnus Dei:Adagio-Allegretto

Maria Stader,Sopran;Marga Hoeffgen,Alt;Ernst Haefliger,Tenor;Hermann Uhde,Bass

  「ミサ曲 変イ長調 D.678」。シューベルトの6曲有るミサのうち5番目の曲である。シューベルトっぽく叙情的だが演奏される機会は6番に比して少ない。完成後、宮廷楽堂で演奏してもらおうとしたのに「音楽は良いが皇帝の好みのスタイルで書かれていない」という理由で断られたエピソードを持っている曲らしい。シューベルトはミサ通常文のある部分を省略しているため、彼のミサ曲は、厳密な意味では典礼用に使用できないそうだ。
  ・・・にしても、宗教曲=ミサ曲って、どれもこれもなんというか、歌われている言葉に反して、旋律が艶めかしいのは何故なんだろう?(Hetsujiの疑問)  これも又、恍惚の世界。
  ただし、演奏は艶っぽくない。合唱は、Regensburger Domchor 。演奏全体では喉と胸の強靱さ厚さを連想させるいかにもの”女声”ソリストの声は目立つが、背景の合唱のソプラノパートは少年たちのようだ。ただ、オーケストラのfと合唱のfがぶつかる箇所では、岩の固まりのような曖昧な音なのに、部分的に、針で削って出している音のように生々しく聞こえるところもあってバランスが良いとは言えない。オーケストラの音の大きさに比例するように合唱も雑に聞こえるし、全体の音からそこだけに注目してしまう少年声のパートは音が不鮮明で、鮮やかになる瞬間は、イガイガした音に聞こえる。
  聴きたい音はラップでもかけられたようにぼやけているのに、ときにリアルな音が聞こえたりする。そのリアルな音というのが、「合唱以外の音」であることが残念な盤だ。(by Hetsuji) 2002/02/24 up  
Deutsche
Grammophon 
 
138 676 ST 33 SLPM
FRANZ SCHUBERT DEUTSCHE MESSE KYRIE SALVE REGINA (Deutsche Grammophon Gesellschaft 138 676 ST 33 SLPM) Die Regensburger Domspatzen und der Domchor LEITUNG: DOMKAPELLMEISTER THEOBALD SCHREMS

A-SEITE:Deutsche Messe F-dur
1.Zum Eingang           
2.Zum Gloria           
3.Zum Evangelium und Credo Das Gebet des Herrn

B-SEITE
:
4.Zum Offertorium           
5.Zum Sanctus           
6.Nach der Wandlung            
7.Zum Agnus Dei            
8.Schlussgesang
Kyrie・Salve Regina
Kyrie・Salve Regina for a Mixed Choir
Kyrie・Salve Regina pour choeur mixte

 泣きたくなるほど穏やかで豊かな世界が広がる。Schrems盤は精神の豊饒感に溢れている。同じレーゲンスでありながら、録音年代によって、こうもどこが違うのだろうか? 聖歌隊員の声の出し方などは(ポリドール株式会社 28MG 0005)ラッツィンガー盤と同じなのだが、受ける印象が違うのは、ラッツィンガー盤のソプラノが耳にイガイガ突き刺さるような気がするからだ。技術の進歩はリアルな音を求めるあまり、現実とは何処か違う異空間であったかもしれない音楽への扉も壁も壊してしまったのかもしれない。とすれば、私は演奏そのものではなくレコードの技術内での世界を聴いているわけだから、ラッツィンガー盤に信仰を感じないと断言するのはフェアではない。
 音作りがソフトなシュレムス盤は、音楽そのものだけが存在していて、演奏者の自我を感じないで済むのが聴くときに疲れない理由の一つでもある。シュレムス盤は曲そのものだけが聞こえてくる。ここでの選曲は、それほど複雑ではない旋律を、各パートの音の重なりで聴いていくだけなのだが、音の調和そのものの美しさでは安定してどこの団体よりも秀でているレーゲンスブルクに相応しい。心持ちゆったりとうたわれるどこか素朴なハイリッヒハイリッヒ・・・に不意に感動し感動したことに不覚にも動揺した。聴き方によっては退屈なだけの音楽を、さりげなく聴かせてしまうこのレーゲンスブルクは、考えようによってはとてつもない実力を内在した筋金入りの団体と言える。(by Hetsuji) 2001/04/08 up 
Deutsche
Grammophon  
 
ST33 642 009
136 676
 
Deutsche
Grammophon 

 15 MG 3029
モーツァルト:<戴冠ミサ>、アヴェ・ヴェルム・コルプス、他  クーベリック=バイエルン放送交響楽団、同合唱団、他(Deutsche Grammophon RESONANCE 15 MG 3029) 1973年2月 ミュンヘン、ヘルクレスザールで録音。

A-SEITE:
ミサ曲 ハ長調 K.317<戴冠ミサ>
1.キリエ  
2.グローリア  
3.クレド  
4.サンクトゥス  
5.ベネディクトゥス  
6.アニュス・デイ / バイエルン放送合唱団

B-SEITE:
ミサ・ブレヴィス ハ長調 K.220<雀>
1.キリエ  
2.グローリア  
3.クレド  
4.サンクトゥス  
5.ベネディクトゥス  
6.アニュス・デイ 
アヴェ・ヴェルム・コルプス
 / レーゲンスブルク大聖堂聖歌隊

(Deutsche Grammophon STEREO 2530 356)と同じ音源。レーゲンスがどこを歌ったのかは不明。(by Hetsuji) 2001/04/08 up 
Deutsche
Grammophon 
 
28MG 2414
SE 7312
2530 356
MOZART:KROENUNGSMESSE KV 317・SPATZENMESSE KV 220・AVE VERUM KV 618(Deutsche Grammophon STEREO 2530 356) 1973年発売。
A-SEITE:Messe C-dur KV 317 "Kroenungmesse"
1.kyrie  
2.Gloria  
3.Credo  
4.Sanctus  
5.Benedictus  
6.Agnus Dei

B-SEITE:
Missa brevis C-dur KV 220 "Spatzenmesse"

1.kyrie  
2.Gloria  
3.Credo  
4.Sanctus  
5.Benedictus  
6.Agnus Dei
Ave verum corpus KV 618

協演、とはいえバイエルンがメインでレーゲンスが客演かもしれません。ソリストの男声と女声が目立ち、合唱においても女声が目立ちました。音楽を聴くか、男声+少年声を聴くか選択すれば、たいていの場合、私は後者なので、この盤はHetsuji好みではありません。合唱そのものの色彩も違っていてレーゲンスではないような気がしました。バイエルン響に入れ込んでいるので有れば別かもしれませんが、どこといって特徴を計れない上手に歌えばこんな感じ、的な演奏に思いました。Hetsujiの嗜好が偏っているんだと思います。(by Hetsuji) 2001/04/08 up 
Deutsche
Grammophon 

STEREO 2535 448 
 
Deutsche
Grammophon 

STEREO 28MG 0005
2531 316
 
Deutsche
Grammophon 
aa 
STEREO 2536 410
 
Deutsche
Grammophon 
 
28MG 0187
SE 8111
2536 412
<<聖しこの夜/レーゲンスブルクのクリスマス>> レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊(ポリドール株式会社 28MG 0005) 1980年1月12−14日 レーゲンスブルク、ギムナジウムで録音。指揮::ゲオルク・ラッツィンガー

SIDE 1:
1.1789年以前のシシリア民謡の旋律おお、汝喜ばしきもの
2.ヨハン・エッカルト山々を越えてマリアは行きたもう    
3.ジョバンニ・ガブリエリ主は大地を祝福し    
4.ジョバンニ・ピエルルイジ・ダ・パレルトリーナきょうキリストは生まれたもうた 
5.サミュエル・サイトやさしい小さなイエス
6.ミヒャエル・プレトリウス一輪のバラが咲いて    
7.ヨハン・エッカルトこの上なき喜び    
8.ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト聖なる夜
9.カール・レーヴェ牧人にほめたたえられしもの

SIDE 2
:
1.アダム・グンペルツハイマーいと高き天より    
2.コルネリウス・フロイントいとも美しく天使たちは歌う    
3.ゴットフリート・リュディガー静かに!天も地も    
4.緑の枝は花盛り    
5.ハンス・レオ・ハスラー言葉は肉体になり    
6.カール・ティール喜べ、大地も星空も    
7.古いアルザス地方の民謡の旋律眠れ、神のみ子よ    
8.上部シレジア地方の旋律と歌詞山の上のマリア    
9.カール・ティールアデステ・フィデレス(神のみ子は今宵しも)
10.フランツ・クサヴァ・グルーバー聖しこの夜

 ハーモニーの基本がしっかりしている点は昔も今も同じようだが、このときのソプラノたちは非常に声量があり充実している。その声が全面に出てくるために、繊細というよりシャープな歌声になった。喉も胸も腹筋も強い。そして変声前とテノール(かな?)にスーパーソリストがいた模様で、二人の声が重なると気持ちの良い響きをつくる。合唱はメリハリが効いて、とても元気。私の中のイメージ(この録音から20年後の合唱)と比較すると、これでは元気すぎてレーゲンス的ではない歌声だが、潔く声が出ており、上手であることには変わりなく、これはこれで魅力と聴き応えがある。8.上部シレジア地方の旋律と歌詞山の上のマリアでも歌っているソプラノソリストも合唱も、音が鮮やかで、どこかパステル画的にやさしく曖昧な印象のレーゲンス的ではないのが面白い。こんなことを書いてしまうと双方のファンにひんしゅくを買いそうだが、レーゲンスの合唱であることすら忘れてぼ〜っと聴いていたら、いきなり絶品のソロのところ(9.カール・レーヴェ牧人にほめたたえられしもの・・・か?)でその歌声にハッと我に返り、昔(5〜60年代)のウィ−ン少年合唱団のソリストには華があるなあ・・・などと、ぼけた思いが頭をよぎった。(by Hetsuji) 2001/04/01 up 
Deutsche
Grammophon 

STEREO 2536 411 
 
Deutsche
Grammophon  
 2705 020  
 eurodisc

 70172 KK
Jubirate Deo.DIE REGENSBURGER DOMSPATZEN(eurodisc 70172 KK)
Leitung Domlapellmeister Dr.Theobald Schrems

SEITE EINS
1.ORLANDO DI LASSO Jubilate Deo       
2.GIOVANNI PIERLUIGI DA PALESTRINA Incipit lamentatio
3.ALESSANDRO SCARLATTI Exsultate Deo   
4.GIOVANNI PIERLUIGI DA PALESTRINA Tu es Petrus
5.GREGOR AICHINGER Factus est repente

SEITE ZWEI
1.TOMASO LUDOVICO DA VITTORIA Caligaverunt 
2.GIOVANNI PIERLUIGI DA PALESTRINA Dum complerentur
3.GREGORIO ALLEGRI Miserere 

上手なだけで味も素っ気も無いと興味も持てなかったレーゲンスブルクへのイメージを、突然に淡い黄金色に染め上げたシュレムス盤(ハンス盤ではあるのだが)との出会い。レコードならではの、ほのかな風合いのやさしさ。レーゲンス伝統の合唱力。改めて、傷のない美盤で聴き直すと、1年半前に聴いた演奏ではあるが、そのときに感じた、たとえばミゼレーレへの編曲の違和感すら今は一切わかない。ソロを使わない合唱だけのミゼレーレの、合唱だけという表現力が際立っている。レーゲンスの合唱は、動いても止まっても、常に美しい。俗的な要素を持たず、でも孤高の高みから見下ろすのではなく、聴くものを、黄金の光でふわ〜っと包み込む感じだ。昔も今も、世界中に少年合唱団は数え切れないほど存在しているが、1枚のアルバムを聴いて、「1つか2つソロがあれば良かったなあ」などと思わないでしまうのはこのレーゲンスブルクだけである。それだけ合唱そのものが素晴らしく、合唱力では昔から世界一の実力集団の一つだったんだろう。本当に光のように或いは気配だけのように存在が希薄なハンス盤よりは、このテオバルド盤は、いくらか物質世界に近い音に思える。(by Hetsuji) 2002/12/08 up 
eurodisc    
85 295 XK
GLORIA IN EXCELSIS DEO/GEISTLICHE MUSIK (eurodisc 85 295 XK)

SEITE 2:
Heinrich Schuetz Ein Kind ist uns geboren Motette
Dresdner Kreuzchor/Dirigent: Rudolf Mauersberger

SEITE 4:
Wolfgang Amadeus Mozart Ave verum corpus KV 618
Chor der St.-Hewigs-Kathedrale Berlin/Dirigent;Karl Forster
Heinrich Schuetz Es ist erschenen
Dresdner Kreuzchor/Dirigent: Rudolf Mauersberger
Orlando di Lasso Jubilate Deo
Regensburger Domspatzen/Dirigent:Dr.Theobald Schrems

  このレコードは実は2枚組であるが、手抜きをして、少年合唱の部分のみを紹介する。とはいえ、Chor der St.-Hewigs-Kathedrale Berlinをさりげなくアップするのはこの男女混声合唱団の音の色彩が涼しげで好みだからである。
  クロイツのEin Kind ist uns geborenを聴いて、れれれ?変声前の少年たちの合唱が今のウィーン少年合唱団以上にウィーン少年合唱団的天使の歌声系に聞こえることに驚く。(ちょっとサワサワしている感じで、どちらかといえばウィーン少年合唱団の生のコンサートの第1部で聴くようなそんな色彩の合唱に聞こえる。)Es ist erschenenでも、その感覚が抜けなくて、思わずパソコンの横に控えているウィーン少年合唱団のセーラークマちゃんと目を見合わせてしまった。
  Chor der St.-Hewigs-Kathedrale BerlinのAve verum corpus KV 618は曲の出来、伴奏の弦楽器も良いが合唱そのものが弦楽器のように落ち着いていて聴いていてホッとした。
  さて、Regensburger Domspatzen/Dirigent:Dr.Theobald Schrems
シュレムス盤にしては、レーベルの関係なのか音が現実的だが、相変わらず合唱力は群を抜いている。ソプラノはメンバー次第ということもあると思うが、アルト以下、特に変声後の合唱の美しさはもはや芸術的。時代によって出来不出来も余りなく今に至るまで、半世紀以上も前から「レーゲンス・ブランド」の合唱を残している伝統は見事としか言いようがない。(by Hetsuji) 2002/07/14 up  
eurodisc   
STEREO 28 152 XAK
28 152 XAK. JUBILATE DEO/REGENSBURGER DOMSPATZEN (eurodisc auslese STEREO 28 152 XAK) Dirigent Theobald Schrems

SEITE 1:
1.Orlando di Lasso Jubilate Deo omnis terra 
2.Giovanni Pierluigi da Palestrina Incipit lamentatio Jereminae prophetae  
3.Alessandro Scarlatti Exsultate Deo  
4.Giovanni Pierluigi da Palestrina Tu es petrus  
5.Gregor Aichinger Factus est repente de coelo sonus

SEITE 2:
1.Tommaso Ludovico da Vittoria Caligaverunt oculi mei  
2.Giovanni Pierluigi da Palestrina  
3.Gregorio Allegri Miserere mei, Deus

 レーゲンスの演奏が上手だと紹介したところで、何を今更・・・的な反応しかないだろうが、まずは上手だと言いたい。加えて、装飾のない声そのものの魅力がある。どのパートも安定してきれいに声が出ているし声量も相当にある。2.Giovanni Pierluigi da Palestrina Incipit lamentatio Jereminae prophetae には迫力を感じた。昔の録音技術のために、細部がファジーに飛んでしまい、演奏者が本当に聴かせたい音だけがドーンと聞こえてくるわけだから、いかに技術が進歩しても、このレコードの音からは離れがたい。B面2曲目はメモ忘れ。レーゲンス盤のミゼレーレも珍しい。イギリスの聖歌隊で聴くのとは編曲が違うようだ。ソリストを使っていないので出さない音も有るようで、ソリスト付きを聞き慣れた耳には物足りないような気もするが、合唱だけで曲を表現しきれているのはさすがである。(by Hetsuji) 2001/04/08 up 
harmonia mundi    KARL DITTERS VON DITTERSDORF / GEISTLICHE MUSIK (harmonia mundi HM/IOM 795 D) 21.-24.7.1986
Leitung:GEORG RATZINGER

SIDE 1:1.Requiem c-Moll fur Soli, Chor und Orchester.....29'12
INTROITUS: Requiem aeternam.....1'58     
Te decet hymnus.....1'06     
Requiem (da capo).....1'56     
KYRIE:.....1'33     
SEQUENZ: Dies irae.....9'30     
OFFERTORIUM:Domine Jesu Christe.....3'53     
SANCTUS.....1'22     
BENEDICTUS.....3'06     
AGNUS DEI.....2'37     
REQUIEM.....2'00

SIDE 2:
1.Offertorium zu Ehren des Heiligen Johann von Nepomuk.....10'39
REZITATIV UND ARIE: Eja amoene/Et flammae.....6'41     CHOR Vos ergo.....3'58
2.Lauretanische Litanei D-Dur(Litaniae lauretanae).....22'32
KYRIE.....3'08     
SANCTA MARIA.....2'39     
ROSA MYSTICA.....3'53     
SALUS INFIRMORUM.....5'34     
REGINA ANGELORUM.....4'42     
AGNUS DEI.....2'30

Hanna Farinelli, Sopran / Birgit Calm, Alt / Heiner Hopfner, Tenor / Nikolaus Hillebrand, Bass

  気のせいか管弦楽が上手に聞こえないが、「気のせい」だと思う。ずっと女声は嫌いだと思ってきたが、トレブルよりも安定感や表現力で勝ることを思い知らさせる。ソプラノのファリネッリは硬質な声でトレブルを聞き続けた耳にも違和感はない。もちろん、合唱の他にソロやデュエットで構成される SEQUENZ: Dies irae.....9'30 を聖歌隊員だけで歌えたら相当にファンにとっては聴き応えがあると思うが。レーゲンスが作る音は繊細で美しい。アルトや、テノール、バスは訓練され尽くしているかのようだ。が、残念なことに訓練だけではどうにもならないソプラノが弱いと思うのは偏見だろうか?
  Hans Schremsに比較してGEORG RATZINGERが指揮したものは曲の体裁が整っているような気がする。録音の技術が上がりそれに相応しい音や形がそろった分、欠け落ちたのは宗教性だと感じるのは偏見かもしれない。信仰が薄れ、歌謡になった。これも偏見。ただしGEORG RATZINGERの盤の方がイメージ的には上手に聞こえるし、オーケストラ入りでもあるし、飽きないで聴くことが出来るかもしれない。私はシュレムス盤の方が好きだけれど。(by Hetsuji) 2001/04/01 up 
  harmonia mundi  
1C 066-99 935 T
AUF! LASST UNS SINGEN・Volkslieder・REGENSBURGER DOMSPATZEN(harmonia mundi 1C 066-99 935 T) 1982年発売。Leitung:GEORG RATZINGER

SIDE 1:
1.Es tagt, der Sonne morgenstrahl     
2.Schoen, ist die Welt     
3.Auf! Lasst uns singen     
4.Mein schoens Lieb'     
5.Wach auf meins Herzens Schoene     
6.Zu Regensburg auf der Kirchturmspitz     
7.Musikanten wollen wandern     
8.Ich geh' durch einen grasgruenen Wald     
9.Ein Jaeger laengs dem Weiher ging     
10.Ein Jaeger aus Kurpfalz

SIDE 2
:
1.Horch, was kommet von draussen rein     
2.Hopsa, Schwabenliesel    
3.Wenn alle Bruennlein fliessen     
4.Muss i den zum Staedtele hinaus     
5.Kein schoener Land     
6.Goldne Abendsonne     
7.Es dunkelt schon in der Heide     
8.Der Mond ist aufgegangen     
9.Guten Abend

  この盤の音が昨夏のコンサートを聴くまでの、私にとってのレーゲンスをイメージする「音」だった。男声はとりつくしまもなく、ただ上手。ソプラノはシャープな心持ち天使の歌声系。上手なんだろうが、面白くない、可愛くない、そんな感じ。整っているんだけれど、こちらへアピールしてこない。趣がない、というか伝わってこないというか・・・これは民謡なんでしょう? もっとなにか、個人的であったり、どこかが壊れていたりしていていいんじゃないかと思って聴いた盤だ。
 発想を変えれば、レーゲンスが歌うと、民謡も芸術的な合唱曲になってしまうということ。(by Hetsuji) 2001/04/15 up 
 harmonia mundi 
 
AVE MARIS STELLA/Missa und Motetten von J.Rheinberger/REGENSBURGER DOMSPATZEN (deutsche harmonia mundi 1C 067 16 9520 1) (P)1983 Dir.:Georg Ratzinger

SEITE 1:.....28'50
1.Stabat mater op.138       
2.Ave Maris stella       
3.Alma Redemptoris Mater       
4.Ave Regina Coelorum       
5.Regina Coeli       
6.Salve Regina

SEITE 2:.....28'00
1.Missa St. Crucis in G-dur op.151       
2.Benedictus Dominus       
3.Confitebor tibi       
4.Bebedicta es tu

  この J.Rheinberger という作曲家をご存じの方は? 私は知らないけれど、ヒト耳で気持ちにピッタリきてしまったのでした。合唱指揮者:本山秀毅氏の説明から引用すると、ラインベルガーの合唱曲は「各声部が聞き取れるべく明晰に表現される」「和声的に作られている部分では、きわめて基本的な和音の正確な構築」等々ありますから、もともと、基本的合唱の表現の正確さ等で群を抜くレーゲンスが歌えばピッタリ!に聞こえて当然なのでしょう。一瞬の印象では「暗い」のですが、(所詮は素人印象)、旋律や低音部に変声前の声が重なるときの動きに、何か心を動かされるものがあります。曲によっては「幽玄」・・・又、淡々と歌うレーゲンスの表現が良いんだなあ。曲の骨格(?)がしっかりしていて揺るぎない場合、変に人間くさくない演奏の方が聴きやすいと思うのであります。変声前の少年だけで歌われる曲を聴く限りにおいては、レーゲンスとしては群を抜いて上手というわけではないけれども(他の合唱団のレベルで比較はしていないので誤解無きように願います)、変声後の声が加わるとき、曲が燦然と光り輝くこの合唱団は、民謡やクリスマス・キャロルよりもこの手の曲が似合うとしみじみ感じたのでした。(by Hetsuji) 2001/11/25 up 
 harmonia mundi
1C 067-99 958 T
 
HEINRICH I.F.BIBER: Missa Sancti Henrici:REGENSBURGER DOMSPATZEN:COLLEGIUM AUREUM (1C 067-99 956 T) (P)1983

SEITE 1.....23'14
Missa Sancti Henrici
1.kyrie  
2.Gloria  
3.Credo

SEITE 2.....23'28
Missa Sancti Henrici
(Fortsetzung)
3.Credo  
4.Sanctus  
5.Agnus Dei
6.Sonata l a otto    
7.Sonata XII a otto

3 Regensburger Domspatzen/James Griffett,tenor/Michael Schopper,Bass/Konzertmeister;Franzjosef Maier/Leitung:Georg Ratzinger

この盤の魅力は、ビーバーの曲の切ないアリア(Hetsuji耳にはそう聞こえる)のようなソロ・パートを受け持つ3 Regensburger Domspatzenのソリストたちに寄るところが大きいと私は思う。その中の1人が涼しげな声で特にHetsuji好み。どこか夢幻のように音の存在の希薄なシュレムス盤に比較してラッツィンガー盤は、音の輪郭がはっきりしてより現実味を帯びた音楽を聴かせるが、それでもこのビーバーは、オーケストラを含めて「音」が繊細に柔らかい。レーゲンスの合唱に関しては、もう何も言うことは無いほどの「折り紙付き」だが、ソロもここまで魅力的だとは正直思わなかった。「素朴」とはどこか違う訓練されきったさりげない歌い口だが、合唱と等しく美しい。難しいかな?と思ったのはグロリアとサンクトゥスのところくらい。そして、やさしく柔らかく耳さわりの心地よいレーゲンスブルクのスズメさんたちの合唱は、もはや「世界遺産」か「集団人間国宝」の域に達しているのではないだろうか、などと思ってしまった。(by Hetsuji) 2002/07/07 up 
 harmonia mundi 
1C 165
16 9532 1 STEREO
 F.MENDELSSOHN-BARTHOLDY・Geistliche Chormusik・REGENSBURGER DOMSPATZEN (EMI 1C 16 9532 1) 1985年発売。Leitung:GEORG RATZINGER

SIDE 1:
1.Warum toben die Heiden    
2.Richte nich, Gott    
3.Jauchzet dem Herrn alle Welt     
4.Sechs Sprueche op.79,  

SIDE 2
:
5.Deutche Messe    
6.Veni Domine    
7.Laudate pueri / Beati omnes    
8.Surrexit pastor bonus

  レーゲンスのソプラノが女声系でかつシャープすぎると感じるのは私だけだろうか。とはいえ、基本の訓練がしっかりしているためか、その教育を受ける団員が揃って賢いためか、合唱だけではなく、それぞれのパートのソリストの声が、ソロからしだいに重なってハーモニーがつくられていく課程が美しいのは相変わらずだ。この盤は作曲者も良いし、楽器がなくて合唱を集中して聴くことが出来るのも良いし、ソプラノソリストが女声ではなくて少年なのも良い。レーゲンスが歌うと、芸術的。が、ドイツミサのソプラノとアルトのソリストの声は人間的。5.Deutche Messeの中にソリストの声がきこえるフレーズがある。6.Veni Domineはウィ−ン少年合唱団のコンサートで耳に焼き付いている曲。オルガンの伴奏で変声前の少年だけで歌われている。7.Laudate pueri / Beati omnesも同じ編制。ソプラノは合唱になるとイギリスとは又違った音のこもり方をするが、涼しいアルトが清々しい。レーゲンスにしては珍しく変声前の少年たちがソロに合唱にと相当に目立つ活躍をしている嬉しい盤でもある。(by Hetsuji) 2001/04/15 up 
 harmonia mundi 
1C 067
16 9564 1 STEREO DEGITAL
G.P. DA PALESTRINA・Missa und Motetten・REGENSBURGER DOMSPATZEN (harmonia mundi 1C 16 9564 1)1986年発売。Leitung:GEORG RATZINGER

SIDE 1:
Missa Papae Marcelli

1.kyrie  
2.Gloria  
3.Credo  
4.Sanctus  
5.Agnus Dei

SIDE 2:
1.RORATE COELI     
2.HODIE CHRISTUS NATUS SET     
3.PUERI HEBRAEORUM     
4.TERRA TREMUIT     
5.ASCENDIT DEUS     
6.DUM COMPLERENTUR     
7.EGO SUM PANIS VIVUS     
8.TU ES PETRUS     
9.LAUDATE DOMINUM OMNES GENTES

  ラッツィンガー盤に信仰を感じないのは、演奏そのものよりも、録音技術の進歩が、採録しなくても良い空気(周辺の現実的な雰囲気)までも拾い、演奏と同時に再生してしまうからではないのかとこの盤を聴いて思った。ソプラノが耳に響くのも技術の所為かも知れない。録音時の残響ですら私の耳には痛い。シュレムス時代の録音では、ソプラノが、透明なゼリーの向こうからふわぁっと聞こえてきて、シャープな刃物で脳天を直撃することがあまりなかった。
  (ARCHIV PRODUKTION 198182) と同じテキストを使っているらしくて、ソリストの細かい歌い回しまで同じに聞こえる。音がこの盤の方が全体的にシャープなので印象は違うが、あるいは音源が同じかも知れない。(ARCHIV PRODUKTION 198182) を持ち主に返した後なので確認出来ないのがHetsujiの犯した失敗である。
  パリ木のレコードを年代順に聴いた折りには技術の進歩やその進歩によって次第に輪郭のはっきりしてくる音に感激したが、レーゲンスではなぜか喜ぶことが出来ない。演奏する曲によって、もしかしたら、私が心地よいと思う音そのものの明確さが違うのかも知れない。それは演奏の出来の問題ではなくて聴き手Hetsujiの嗜好の問題である。が、Hetsujiの嗜好に関係なく、レーゲンスの場合、一斉に各パートが重ねて創る音は世界一かもしれない。さりげなくそろって出てくるその音そのものの美しさに感激する。(by Hetsuji) 2001/04/01 up 
karussell 
STEREO 2415 003
 
   
STEREO 2430 141
Die Regensburger Domspatzen singen Volkslieder (STEREO 2430 141)

A-SEITE:
1.Ich geh' durch einen grasgrunen Wald 1959年録音。 
2.Nun ade, du mein lieb Heimatland 1959年録音。 
3.Auf, auf zum frohlichen Jagen 1959年録音。 
4.Der Jager aus Kurpfalz 1959年録音。 
5.Herbstlied  1959年録音。 
6.Schlafe, mein Prinzchen, schlaf ein 1963年録音。 treble solo

B-SEITE:
7.Am Brunnen vor dem Tore 1959年録音。 
8.Das Wandern ist des Mullers Lust 1959年録音。 
9.Wem Gott will rechte Gunst erweisen 1959年録音。 
10.Wenn ich ein Voglein war' 1959年録音。 
11.Es dunkelt schon in der Heide 1959年録音。 
12.Guten Abend, gut' Nacht 1963年録音。 treble solo

  ハーモニーも美しい、芸術的な香りのするVolkslieder集である。子ども時代、音楽の時間に歌った曲がレーゲンスの完璧なハーモニーで歌われると同じ曲ではないような・・・。合唱団の余力が薫り高い音楽を作った、と言えるかもしれない。6.Schlafe, mein Prinzchen, schlaf ein(1963年録音)の編曲はウィ−ン少年合唱団的。ソリストの少年はウィ−ン少とはまた違った魅力で歌っている。ウィ−ン少年合唱団的天然系ソリストは12.Guten Abend, gut' Nacht(1963年録音)の少年。この頃はレーゲンスもソプラノ・ソリストを擁していたのか? ソリストの少年たちの声がこれだけ出るのであれば、他から女声ソプラノを起用せずとも、モーツァルトも自前のボーイ・ソプラノ・ソロでいけそうなのになあ。(モーツァルト録音はこのときから10年後・・・)(by Hetsuji) 2001/04/08 up 
 karussell
STEREO 2430 276
 
karussell  
STEREO 2430 304
 
 POLY  
STEREO 2951 018
 
 Polydor 
STEREO
237 031 SLPHM ST 33 
 
Klingendes Kinderland Die Regensburger Domspatzen mit Instrumentalbegleitung (Polydor STEREO 237 031 SLPHM ST 33) Leitung: Domkapellmeister Prof. Dr.THEOBALD SCHREMS

A-SEITE:
1.Haenschen klein       
2.Schlaf, Kindchen, schlaf! treble solo      
3.Trara, die Post ist da!       
4.Ein Maennlein steht im Walde       
5.Guter Mond, du gehst so stille       
6.Es klappert die Muehle am rauschenden Bach,  
7.Es regnet, es regnet,
8.Fuchs, du hast die Gans gestohlen treble solo

B-SEITE
:
1.Mit dem Pfeli, dem Bogen      
2.Weisst du wieviel Sternlein stehen treble duet   
3.Hopp, hopp, hopp, Pferdchen, Iauf Galipp!
4.Winter ade, Scheiden tut weh!
5.Kuckuck, Kuckuck, ruft's aus dem Wald
6.Alle Voegel sind schon da, alle Voegel, alle!
7.Wer hat die schoensten Schaefchen?
8.Hoert, Ihr Herr'n, und lasst euch sagen,

  確か似たような選曲で、ウィ−ン少年合唱団も歌っていた。子供向けの選曲のために、伴奏を工夫したり、変声期前の少年たちが全面に出て歌っているが、違いは、ときおりさりげなくテノールやバスが演奏に加わってしまうことである。そこが変声期前の少年たちだけで編制されている団体に比較して大きな魅力と強みであり、単に子供向け、になってはいないところでもある。少年のソロやデュエットが多用され、子どもが飽きない作りになっているが、聴く限りにおいて、1曲1曲そして全体を通しての構成等々、宗教曲なみに、力が入った盤であるようだ。トレブルソロの少年も、控えめで繊細なレーゲンスのソプラノからかけ離れて、凛々しく歌っている。この声を聴いて聖堂内の少年も素顔は普通の少年なのだなあと思った。合唱団は実力の7割程度?のところで大きな余裕を持って楽しくこの盤を歌ったようだ。伴奏を含めて切れの良い仕上がりである。(by Hetsuji) 2001/04/08 up  
Polydor 
46 565 LPHM 
 
Polydor  
46 721 LPHM
 
"Heimat, diesseits und jenseits der Grenzen" (polydor/237 221)
DIE REGENSBURGER DOMSPATZEN SINGEN VOLKSLIEDER
begleitet von Instrumental-Gruppen, Leitung:Prof.Hans Schrems (7.65)

Seite A
1.Land der dunklen Walder           
2.Zogen einst funf wilde Schwane           
3.Wenn in stiller Stunde
4.Blaue Berge, grune Taler(Riesengebirglers Heimatlied)  
5.Und in dem Schneegebirge           
6.An der Saale hellem Strande

Seite B
1.Der Wachter auf dem Turmlein sass
2.Siebenburgen, Land des Segens           
3.Innsbruck, ich muss dich lassen           
4.O Strassburg, o Strassburg           
5.Gluck auf, Gluck auf・・・           
6.Die Reise nach Jutland

この年代のレーゲンスからは、じんわりと心を温めてくれるものを感じる。それをレコードの音の膨らみが、素朴な民謡を何倍にも惹き立てている。CDで聴いて印象に残っていた曲、A面の2・3番が歌詞付きで聴けた事がうれしい。B面の曲は、CD化されたものの中には、見つけられなかったものだ。最上であろうコーラスだけでも充分なのに、しっとりとしたソロが流れてきた時は、改めてシュレムス親子盤(変な言い回しだけど)との遅まきながらの出会いに感謝しつつ、聴き入ってしまった。素朴な民謡も決して地味にはならず、味わい深い。団員が河辺りでくつろいでいる様子のジャケットを眺め、余裕ある多重奏のきれいなコーラスに浸りつつ、古き時代のレーゲンスへ想いをはせた。(by Nao) 2002/01/20 up  
Polydor 
46517 LPHM 
 "Die Regensburger Domspatzen singen Weihnachtslieder" (polydor/46517 LPHM)Die Regensburger Domspatzen, Leitung:Domkapellmeister Prof. Dr. Theobald Schrems(7.1961)

Seite 1
1.STILLE NACHT, HEILIGE NACHT       
2.VOM HIMMEL HOCH IHR ENGEL KOMMT
3.ADESTE FIDELES
4.KINDELEIN ZART       
5.ES WIRD SCHON GLEICH DUNKEL
6.HEILIGE NACHT

Seite 2
1.ES IST EIN ROS' ENTSPRUNGEN
2.STILL, O HIMMEL
3.SCHLAF WOHL DU HIMMELSKNABE DU
4.DREI KON'GE WANDERN AUS MORGENLAND
5.ES BLUHEN DIE MAIEN
6.STILL, STILL, STILL, WEILS KINDLEIN SCHLAFEN WILL

素敵な1枚に巡り会ってしまった。聴きたいと願っていた、シュレムス氏のクリスマス曲集だ。ドイツ系のクリスマス曲は耳に新しいものもあったが、何とやさしく響いてくることか。この時代のレーゲンスは飾り気なしに素朴で、歌声は暖かく美しい。声自体に厚みとまろやかさがある。それはソリストも同様で、2面の2番・3番で聴くことができる。珍しいのはコルネリウスの"DREI KON'GE・・・"のソロがB-Sである事。この曲はテノールのソロが聴かせどころのクリスマスの定番で、私の鼻歌の定番だったりするが、ソロにB-Sを持ってくるあたりはレーゲンスの自信とこだわりなのかもしれない。最近まで知らずにいた"すずめのガッコの先生"、シュレムス氏の音創りに酔っている。(by Nao) 2001/10/28 up
Polydor  
STEREO
237 002 SLPHM
 
Polydor  
STEREO
237 003 SLPHM
 
Polydor  
STEREO
237 032 SLPHM
 
Polydor   
249 114 
 
Polydor    
249 182 
 
Polydor   
249 286 
 
Polydor    
Stereo 2371 156
 
Polydor 
CLUB-
SONDERAUFLAGE  
 
HI-FI 6246
STEREO 6019
 
Polydor   
CLUB-
SONDERAUFLAGE
 
6345 Stereo
 
POLYSTAR 
STEREO 2475 570
 
RCA
VICTOR 
 
LSC-2855
 
 
GEMA
ST33 2891 332
 
the musical heritage society inc 
MHS 1935
 
 

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(お返事は出来ないと思います)