本文へスキップ

Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

ポズナン・ナイチンゲール少年合唱団

Poznanskie SlowikiPoznan Nightingales

 子どもの頃「ポーランド大合唱団」という表記のこの合唱団に私は興味津々だった。というのは、近隣の某私立高校でコンサートを行ったという記事が新聞に掲載されたから、である。その高校に入学する=外国の少年合唱団のコンサートを聴ける=当然、進学先、と思い込んだ私は結構単純で能天気だったと思う。今も似たようなものだけれど。
 この合唱団は、約500年前に、教会専属の聖歌隊として創設されたと言われている。現在はフィルハーモニー合唱団としてポズナニ・フィルに所属している。レパートリーは、ルネッサンス期の教会音楽、ミサ曲、クリスマスキャロル、等々。何度となく解散の危機に追い込まれたが、人々からの評価と人気で乗り越えた。とあった。ポズナニ大学の学長であった現在の指揮者により、水準の高い演奏は、守り継がれている。合唱団のサイトで充実したCDのリストをご覧になれば、彼らの活躍のほどが解ると思う。(by Hetsuji)1999up

CD

1996 
   
 CD

1993
  KOLEDY・Christmas Carols/Weihnachtslied (POL music 1-1989-1033) たぶん、1978年録音。STEFANA STULIGROSZA

1.Przybiezeli do Betlejem 
2.Pojdzmy wszyscy 
3.Gdy sie Chrystus rodzi 
4.Lulajze Jezuniu /polska/ 
5.Bog sie rodzi / st.F.Karpinski/ 
6.Adeste fideles / lacinska 
7.Gesu Bambin l'e nato / wloska/ 
8.Tu scendi dalle stelle / wloska / 
9.Les Anges dans nos campagnes / francuska / 
10.Quoique soyez petit encore / francuska / 
11.Stille Nacht / austriacka / 
12.Still, Still /austriacka /  
13.O du frohliche / niemiecka / 
14.Susser die Glocken/ niemiecka /  
15.Masters in this Hall / angielska / 
16.O little town of Bethlehem / angielska / 
17.O jul Med din Glede / norweska /  
18.Nar Juldagsmorgon Glimmar / szwedzka /

オーケストラの演奏も軽やかで、楽しいクリスマスを予感させ、聴いていくと、感謝と喜びで迎えるクリスマスにふさわしい豊かな歌声に出会う。ポズナンは、変声期前の少年たちだけによる合唱と、プラス大人の男声を加えた演奏というふうに、2種類の演奏を聴かせるらしいが、曲の中にも、適度にその使い分けがあって、メリハリが利いている。西側のキャロルは聞き慣れているが、そうではないキャロルも、もっと生活に密着しているようで(どちらかといえば都市ではなく田園生活だが)異教徒の私もクリスマスに浸りたくなる。6.Adeste fideles等なじみの曲よりずっと良い。又、なじみの曲も、テンポが微妙に違うせいか初めての曲に聞こえてしまう。
 ポズナンの合唱は、少年の声も男声の声もどちらかが飛び出してくることがない。バランスがどうのこうのと言う以前に、双方が一体化している。一体化して声も揃っているし、相当に訓練しているのだろうが、実に自由で自然な音だと感じてしまうのが不思議だ。男声を+αすることは無理かもしれないが、B-Sだけでも、日本の少年CHORが目指す音のヒントになりそうな気がする。耳を引いて瞬間的に目立つ音と、聴き続けたい音は違うのだ。(by Hetsuji)1999up 
 CD

1992
   
CD

1990 
  LAUDATE PUERI (apo 86 408 CD) (P)1991 Dirigent:Stefan Stuligrosz

Wolfgang Amadeus Mozart:
Missa C-dur(Kronungsmesse)KV 317
1.Kyrie 2:54        
2.Gloria 4:30        
3.Credo 6:37        
4.Sanctus 1:55        
5.Benedictus 3:16        
6.Agnus Dei 6:38
Wolfgang Amadeus Mozart:
Vesperae solennes de confessore C-dur KV 339
7.Dixit Dominus 3:49        
8.Confitebor 4:17        
9.Beatus vir 4:17        
10.Laudate pueri 3:35        
11.Laudate Dominum 6:31        
12.Magnificat 4:27

モーツァルトですが、ソリストは(たぶん)外部からの調達です。少年合唱団ファンということににこだわらなければ、女声も男声合唱も、これは「普通」の演奏なんだろうけれど、なんというか平凡な音だなあ。合唱は、がっしりと堅固なイメージ。装飾は感じさせません。ソロ等の聴かせどころは、声量にものをいわせた女声と男声が、どちらも朗々と攻めてきます。・・・荒削りにきこえて潤いに欠けるなあ、申し訳ないけれど。私が聴きたい感じとは違うみたい。プレスが1991年ですが、実際の録音月日は解りません。  (by Hetsuji) 2003/08/03 up 
 Azymuth
1001 
 
 Azymuth   
1017
 
Columbia

1969 
 
JX-7
ポーランド少年大合唱団〜ポーランド・ナイチンゲール〜(日本コロムビア株式会社 STEREO JX-17) 日本録音盤。おそらく1969年録音。

第1面
1.騎士の歌/The song of Polish Night    
2.紡ぎ娘/Spinner Maid     
3.乙女の願い/Desire (B-S)デトロフ・アンジェイ(1958年生)    
4.ポロネーズ イ長調/Polonaise in A-major     
5.シュワ・ジェベチカ/Szta dzieweczka     
6.小鳥の歌/A little bird flew past     
7.かっこう/Kukuleczka     
8.マリーの結婚/Marrry, time you were wedded

第2面
1.エクスルターテ・デオ/Exultate Deo     
2.こだま/Echo     
3.夜/Night (B-S)カミエニスキ・ヤツェック(1955年生)  
4.子守歌/Lullaby (B-S)ゲスネル・ロムアルド(1957年生) 
5.アベ・マリア/Ave Maria (B-S)カミエニスキ・ヤツェック(1955年生)    
6.エリ/Eli     
7.ハレルヤ/Hallelujah from the Oratorio "THE MESSIAH"

3人のソリストの声は身体の上半身に豊かに響かせて非常にやわらかい。中でも録音状態が良いのは 3.乙女の願い/Desire。 マイク近くでの録音が幸いした。このアルバムでは、ショパンの曲が歌われているのも興味深い。私が音の再現に使っているプレーヤが情けないほどおもちゃ過ぎるのが原因か、音にザザザザ・・・と難があるのだが、レコードは音に対して想像力が膨らむ。・・・にしても、ソロがCDで残っていたらどんなに良かったことか。小鳥の歌/A little bird flew past は変声前の少年たちだけで歌われる。後年、竹宮恵子氏はビクターの少年にソロで歌わせている。(タイトルは「逃げた小鳥」)これはソロで聴きたい曲である。声量が多いのが遠因しているのか、合唱を録音する位置が遠すぎたようだ。レコードの旨味はストレートな音だと思うから、その点においては惜しいが、特にTreble Soloとポーランドという国に関係した選曲には魅力がある。(by Hetsuji) 2000/03/19 up 
 Muza  
Muza XL 0164
POZNAN NIGHTINGALES ARE SINGING(Muza/XL 0164)The Boys' and Men's Choir of the Poznan Philharmonia/STEFAN STULIGROSZ - conductor/Instrumental Ensemble of the Poznan Philharmonia

Side A
1.Dusk is falling(WACLAW Z SZAMOTUL)
2.Psalm 77 I will cry unto God(MIKOLAJ GOMOLKA)
3.Viderunt omnes tines terrae(MIKOLAJ ZIELENSKI)
4.Our Lord's Mother(ANONYMUS)
5.Sanctus - from Missa Papae Marcelli(PALESTRINA)
6.Regina Coeli(ANTONIO CALDARA)
7.Ave verum Corpus(MOZART)

Side B
1.Falcons are coming(STANISLAW MONIUSZKO)
2.Why is my heart full of surrow(on the theme of the Prelude in A major)(CHOPIN)
3.The bagpiper's song(IGNACY JAN PADEREWSKI)
4.Lullaby(KAZIMIERZ SIKURSKI)
5.Mother has sent me here(STANISLAW WIECHOWICZ)
6.Merry tune(JAN KRENZ)

作曲者の生年別に時系列に曲が並べられている。A面は各国取り混ぜて、B面はポーランドの作曲家のみで、20世紀前半までが含まれる。録音年は不明だが、そこそこの古さかと思う。合唱団の編成は31人の男声と56人の少年の、計87人という大団体。相応のレベルの高さがあると思うのだが、大人数でぐわーっと迫力で押していて、本来聞こえてきそうな曲の持つ繊細さなどが伝わりにくい。加えて録音技術がとても悪く、遠くの方で平べったい音が聞こえる。もったいない。          (by Emu) 2006/09/01(Friday)up 
POLSKIE NAGRANIA
SX 0209 
 
POLSKIE NAGRANIA   
XL 0209, SXL 0209
hej koleda koleda...The Poznan Nightingales Sing Christmas Carols(Muza Polskie Nagrania Records/SX 0209)1965/POZNAN NIGHTINGALES(Poznanskie Slowiki Spiewaja Koledy)/Instrumental Ensemble of the Poznan Philharmonia/conductor, Stefan Stuligrosz

Side 1
1.W SZOPIE WE ZLOBECZKU(In the Stable Crib)
2.GDY SIE CHRYSTUS RODZI(When Christ is Born)
3.DZISIAJ W BETLEEM(Today at Bethlehem)
4.OJ MALUSKI, MALUSKI(Oh, My Little)
5.BRACIA PATCIE JENO(Look, Brethren)

Side 2
1.Z NARODZENIA PANA(Since Our Lord was Born)
2.CICHA NOC(Silent Night)
3.W ZLOBIE LEZY(Lying in the Crib)
4.LULAJZE JEZUNIU(Sleep, Little Jesus)
5.GDY SLICZNA PANNA(When the Lovely Virgin Mary)
6.JEZU MALUSIENKI(Little Jesus)
7.JASNA PANNA(The Radiant Virgin)

Soloiste:Wojciech Grottel, Marek Filipowski, Wiktor Zakrzewski

ポーランド語というかスラブ語はクリスマスとい単語ぐらいしか分からないので、解説がポーランド語と英語併記なのが嬉しい。冷戦時代のポーランド製のレコードだが、こうした録音については、国の誉れとして輸出を見越していたのだろうか。さてその解説によると、Koledaとはポーランドのクリスマス・キャロル(15世紀に出現)であるとのこと。もとは、月の最初の日を指すラテン語のCalendaから来ているとのことで、Calendaのうちで最も重要な新年のCalendaの前後で人々はプレゼントを贈りあったり、歌を歌ったりしていた。それが転じてクリスマス近辺で歌われる歌、すなわちクリスマス・キャロルをさすようになったらしい。スラブ系の曲というとイメージで哀愁漂うものを想像してしまうが、このアルバムに収録されているKoledaは明るく華やかなものばかり。といっても、B面2曲目はグルーバーの「聖しこの夜」なので、ポーランド製キャロルばかりが歌われているわけではない。
演奏はというと、これも優雅できらきらしていてとてもステキ。アレンジもいい。さらにポズナニ・フィルのメンバーによる器楽アンサンブルが伴奏を受け持っているのが、目立ちすぎずさりげなく合唱に華やぎを与えているのもいい感じである。ソロが登場するのは、A面4,5曲目、B面3曲目以降の何曲か。ソリストは三人だが、いずれ劣らぬ秀逸な歌声を聞かせてくれる。ゆったりめのテンポの曲が多いが、もたれることもなく合唱ともども叙情豊かに聞かせてくれて、心地よく聞いているうちにいつの間にか曲が終わっているといった具合。クラシックの様々な名曲を歌うと、どんな感じがするのだろうと、とても興味がある。もっとも、欧米の合唱団のようにはそんなに録音を残してはくれていないのだろうけれど。    (by Emu) 2006/05/12(Friday)up  
 veriton  
SXV-717
 
 veriton 
SXV-744 
 
 veriton 
SXV-745
 
veriton 
SXV-791
ADESTE FIDELES (veriton SXV-791) STEFAN STULIGROSZ, Dyrygent, 1972-1976(?)

Side 1:
1.ADESTE FIDELES (Latin)        
2.GESU BAMBIN L'E NATO (Italian)        
3.TU SCENDI DALLE STELLE (Italian)         
4.LES ANGES DANS NOS CAMPAGNES (French) 5.QUOIQUE SOYEZ PETIT ENCORE (French)   
6.LULAJZE JEZUNIU (Polish)        
7.BOG SIE RODZI (Polish) 

Side 2:
1.STILLE NACHT (Austrian)        
2.STILL STILL (Austrian)         
3.O DU FROHLICHE (German)        
4.SUSSER DIE GLOCKEN (German)        
5.MASTERS IN THIS HALL (English)        
6.O LITTLE TOWN OF BETHLEHEM (English)      
7.O JUL MED DIN GLEDE (Norwegian)        
8.NAR JULDAGSMORGON GLIMMAR (Swedish)

非常に地味で堅実な合唱なのだ。で、青年男女 或いは成年男女の混声に聞こえる。静かで敬虔で誠実な歌声。思わず聞き込んでしまった。地声にも近いバスやテノールが良いのだなあ、素朴で。特にもお国ポーランドの歌に味わいを感じた。大抵のところは、成年女声を感じさせるソプラノだが、「7.BOG SIE RODZI (Polish) 」にソプラノたちだけで歌う一瞬があって、そのときには確かに少年の声を確認した。何を持って女声と感じ少年と感じるのか自分でも分析できないでいるが、たぶん、声による金属性とか浮遊性が「少年」を感じさせるんだと思う。そういう意味では、バスやテノールと声を合わせたときに聞こえてくるのは、土着というか、地に足をつけたような安心感のある聴きやすいソプラノである。そこが魅力なのだ。
  クリスマス・アルバムにはありがちな華やかで可愛らしいソロもなく、オルガンの伴奏だけで歌われる曲の数々は、お砂糖的な装飾のごまかしがないが故に、実直で飽きが来ない。そして、普段は馴染みの薄いイタリアや北欧の曲が歌われているのも私には珍しい。  (by Hetsuji) 2003/07/13 up 
 veriton
SXV-798 
C Pro. 

1969
   

sounds’Library
 sounds.library@gmail.com

(お返事は出来ないと思います)