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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

PAUL DUTTONLeeds Parish Church Choir





 LP

1972
  PAUL SINGS... Volume 2(abbey LPB 728)

PAUL DUTTON TREBLE
LEEDS PARISH CHURCH CHOIR

SIDE ONE
1.Cantata: Venite, exultemus Domino
2.Come unto him
3.How beautiful are the feet
4.He was cut off: But thou didst not leave
5.I know that my redeemer liveth

SIDE TWO
1.Aubade
2.The Holy Boy
3.Twelfh Night
4.The Christ Child
5.Bless this house
6.The Holy City

こちらは14歳時の録音かもしれません。レコードには1972の表記があります。選曲が良いですね。テクニック的に伸びていると思います。声もそれほど変わっていません。高い声も出ています。無理に変化を探すとすれば、声の片鱗にいぶし銀の味わいが出かかっているかも、でしょうか。こちらの盤にはメサイアからのアリアが収録されていますが、彼、メサイアとかレクイエムのソロのキャリアがあるようです。Liveで聴きたかったですね。この盤には、Paulのソリストとしての録音としてその他、5枚ほど紹介されていました。が、THOMAS HUNT 少年とのデュエット盤が記載されていなかったので、まだあるのだろうと思います。ヘッド・コリスターだっただけではなく、外国でソリストとして起用されたり、これだけの録音数があったりと特別な扱いを受けたソリストだったのでしょう。オルガンやハープシコードに加えてバイオリンやチェロとの相性も良い声でさすがはabbey盤に起用されたトレブルです。おそらくA面がリサイタル等で歌った曲で、B面が国民の人気曲なのだと思います。個人的には Bless this houseが収録されていて幸せ。1&2で16+11。中学1年生が変声前にこの2枚で27曲をソロしている訳です。この事実も恐るべしイギリスの聖歌隊!とか感じますね。(by Hetsuji) 2015/12/01 TUE UP 
LP    PAUL DUTTON, THOMAS HUNT sing ENGLISH and ITALIAN DUETS/(abbey/LPB715)
PAUL DUTTON treble, Head Chorister Leeds Parish Church Choir 1972, THOMAS HUNT treble, Head Chorister St.John's College Choir Cambridge 1970-71, ANTHONY LANGFORD organ, DAVID GIBSON Cello, String ensemble led by Barry Gomersall, Leeds Parish Church Choir-directed by DONALD HUNT, Record First Published 1972

SIDE 1
1.Laudamus Te(Vivaldi)     
2.(a)O bone Jesu,(b)Gaudent in coelis(Dering)     3.Hodie Simon Petrus(Carissimi)     
4.Blessed are those(Greene)

SIDE 2
1.Salmo Quarantesimo-Primo (Marcello)    
2.The souls of the righteous(Nares)

ポール・ダットンにトーマス・ハント、共に14歳のトレブルによるデュエット集。ハントはリーズ・パリッシュの指揮者ドナルド・ハント氏の息子で、St.ジョーンズを1971年にリタイアしている。硬質のダットンがリードを取り、まったりしたハントの声がそれに絡んでいく。2人とも歌う技術は遜色なく一線級。ダットンは高音域もスコ〜ンと出せるのだけど、幾分声質が可愛らしくなるタイプ。中・低音部の魅力的な声を活かすのもおもしろかったように思う。片やハントは、まろやかさも少年らしい闊達さも持ち合わせている。レチタティーボでのソロを聞いていると、彼の方こそソロLPを残すに値したろうにと痛感する。が、ハント氏自身のクワイアのソリストと息子のデュエット集が実現したのは、周囲の後押しあっての恵まれた状況だったのだろう。収録曲は初めて聞く曲の方が多いが、2面のものは聴き応えがある難曲。成人が歌っても難しそうな曲を、完璧に歌いこなしている。少年(子供)が歌う曲ではないのだろうけど、この2人なら…との選曲だったのでは。時間とお金に余裕があれば、トーマス・ハントの足跡をたどってみたいものだ。 (by Nao) 2003/03/30 up 
LP    "PAUL SINGS / PAUL DUTTON TREBLE"(abbey/XMS 701)
ORGAN & PIANO DONALD HUNT, HARPSICHORD FRANK MUMBY, 1970

SIDE 1
1.With Verdure Clad(Haydn)     
2.Who Can Express(Wesley)     
3.O Mysterium Ineffabile(Lallouette)     
4.Pie Jesu(Faure)    
5.O Turn Away Mine Eyes(Boyce)     
6.O Praise the Lord(Greene)    
7.Hear ye, Israel(Mendelssohn)

SIDE 2

1.The Silver Swan(Gibbons)     
2.Weep you no More(Dowland)     
3.Fine Knacks for Ladies(Dowland)     
4.I Will Give My Love An Apple(Trad.)     
5.Orpheus With His Lute(Sullivan)     
6.The Shepherd's Song(Elgar)    
7.The Little Road To Bethlehem(Head)    
8.Fear No More The Hear O' The Sun(Quilter)     9.Hey, Ho, The Wind and The Rain(Quilter)

ポール13歳の時の録音で、まだ熟す前の若々しさが魅力のひとつだろうか。ストレートで繊細ながら、ちょっと力を入れれば高い声も出てしまっている感じ。反面、叙情的な雰囲気も持ち合わせているので、ハープシコード伴奏の中世の曲やアカペラもよく合っている。彼のレコーディングの中では、最も聴きたい心をくすぐられる曲が収まっている。1面のハイドン・ウェズリー・グリーン、2面のダウランド・サリバン・エルガーは、トレブルに歌って欲しい定番。彼の持ち味の活かされた選曲は、早くからポールの才能を見い出していた指揮者のハント氏ならではで、何を歌わせようと考えるのはとっても楽しかったんじゃないかな。「聴かせてもらう」幸せを噛みしめた1枚。(by Nao) 2002/09/22 up 

彼のソプラノは、写真から受ける印象よりも3〜4歳は若い声です。選曲をご覧ください。ファン心をくすぐる曲構成です。思わず浸ってしまいました。Paul君は聖歌隊のみに留まらず、ソリストとしても活躍した少年のようです。だから、ソロやコラボ、聖歌隊の中でのソロと、残っている訳で。それでも、少年ソリストというよりも、たたずまいは、あくまでも聖歌隊所属のコリスターというカラーを護っているような演奏です。・・・にしてもクリアな声。寺院とか聖堂の中で聴きたかったです。表現者ではなくて、聖歌隊員のソロ、なんですね。16曲を歌いこなしているのはスゴイですが、できれば聖歌隊のBGM応援も5曲に1曲くらい構成として欲しかったかも、です。ハープシコードやピアノ&オルガンとの協演もステキにはステキなんですが。聖歌隊系トレブル・ソロは他のトレブルさんたちプラス、アルトやテノールの男声部あってこそ、活きる曲も多いですから。Choirからスッとこのトレブルの音が立ち上ったらゾクゾクすることでしょう。何気に巻き舌をさりげなく使っておりました。収録曲の中では、The Shepherd's Song (Elgar) が彼の声に似合っていて良かったと思います。The little road to Bethelehem は切なかった・・・。アルバムを聴いていて切なく感じるのは曲そのものなのか、演奏者の演奏力なのか、いつも疑問に感じるところなのですが、「この曲にこの声この歌い方」ということなのでしょう。2面後半に配置された曲々がより彼の声を活かしていたと思います。なんにせよ、聖歌隊員恐るべし!です。レコード面に1970の表記がありました。13歳時の録音らしいです。(by Hetsuji) 2015/12/01 TUE UP
LP    'In Quires and Places・・・'(abbey LPB 686)
The Choir of the Parish Church of St.Peter, Leeds directed by Donald Hunt/Anthony Lanford, Sub-Organist

SIDE 1:
1.I was Glad Parry    
2.Set me as a Seal Walton Soloists:Stuart Wilson and Brian Wilson    
3.Sanctus and Benedictus Hunt Soloists:Paul Dutton,Stuart Wilson and Brian Wilson    
4.O Lovely Peace Handel    
5.Blessed be the God and Father Wesley Soloist:Paul Dutton

SIDE 2:
1.Save us, O Lord Bairstow    
2.O Vos Omnes Victoria    
3.Tu Es Petrus Palestrina    
4.Hear my Prayer and O for the Wings of a Dove Mendelssohn Soloist:Paul Dutton

 個人的な好みだが、聴いていて思うのは、合計時間が同じ程度なら3分の曲を20曲聴くよりも10分の曲を6曲聴く方が、聴いた後で「ああ聴いた・・・」と満足する。つまりは長めの曲をじっくりと味わいたいのだ。特に「4.Hear my Prayer and O for the Wings of a Dove Mendelssohn」については、しっかりじっくり繋げて歌って欲しい曲だ。その点においても、この盤は聴いたという充実感が残る。
 Paul Dutton の声は、線が細くて、声だけ聴いた感じではアルバムカバーの裏に掲載された彼の写真よりは、相当に幼い感じがする。非常に繊細で変声もずっと先、艶が増すのはこれから・・・的な声に聞こえた。合唱も曲によってコリスターたちが幼く聞こえたり、大人びて聞こえたりした。が、全体的にはイギリスを感じる盤として外せない1枚だと思う。(by Hetsuji) 2001/01/07up 
LP    "Music of Samuel Sebastian Wesley from Leeds Parish Church"(abbey/PHB 700)
LEEDS PARISH CHURCH CHOIR, Directed by DONALD HUNT, ANTHONY LANGFORD(Organ) Record first published 1971

SIDE A
1.Jubilate in E major(Soloist:Donald Holmes, bass)    
2.Thou wilt keep him            
3.Cast me not away             
4.Choral Song(played by Donald Hunt)          
5.O thou, who camest from above

SIDE B
1.Praise the Lord(Soloists:Paul Dutton(treble), Stuart Wilson(treble), Michael Sykes(alto), Brian Wilson(bass), Jon Wheeler(bass))             
2.The Wilderness(Soloists: Paul Dutton(treble), Derek Fisher(alto), Michael Sykes(alto), Bill Seddon(tenor), Brian Wilson(tenor), Donald Holmes(bass), John Wheeler(bass))

  リーズ・パリッシュ・チャーチは教区の教会で、英国教会の中での位置付けは私には不明。が、由緒正しき教会らしい。ウェズリーの作品に惹かれての入手だったので、教会の夕拝で歌われる曲やオルガンのソロ、10分以上ある曲等、取り合わせが充実していて、まずは満足。そしてコーラス。こちらは整っているが、精一杯歌っているようで、たまに不安定に感じるところがある。所々入るソロは、Paul Dutton の声がスコーンと響き、丸みのあるアルトもきれいだ。B面は大曲2曲で、聴き応え充分。1曲目の後半は "Lead me Load…" の歌がソロで流れてきて、この曲が出典だった事にちょっと感激してしまった。"The Wilderness" は起承転結があって気に入っている。
  abbey のレコードは、コリスターの名前までキチンと記録されているので、演奏者には良い記念のはず。人数や構成をチェックする側としてもうれしいが、今回はおもしろい事を発見した。コリスターは35名で、そのうち同じ名字のコリスターが6組、12人もいる。たぶん、兄弟で歌ってるのだと思うと微笑ましくて頬が緩む。コリスターと大人のパートで見ると、4組が同じ名字で、こちらは親子かなと想像してしまう。こんなところをチェックするディープな(?)楽しみもいいものデス。(by Nao) 2002/09/13 up 
 LP
POPULAR CRISTMAS CAROLS Volume 2 (abbey XMS 727)

SIDE ONE
1.Ding, dong, merrily on high
2.Christmas Bells
3.Christmas, awake!
4.I wander as I wander
5.Rise up, shepherd
6.Mary had a baby
7.Deck the hall
8.Wassail Song
9.While shepherds watched their flocks

SIDE TWO
1.We three Kings of Orient
2.It came upon the midnight clear
3.I sing of a maiden
4.The holly and the ivy
5.In the bleak midwinter
6.Dormi Jesu; Balulalow
7.O come, all ye faithful
8.Silent night

さて2枚目は、教会の尖塔にある鐘のような音から始まります。そして合唱が入ってきます。この2人(PAUL DUTTON & THOMAS HUNT)のために書かれた曲も収録されていました。スゴイ世界です。って、作曲者はThomasくんのお父上ですけれど。 Paulくんのソロを聴いていると、聖歌隊が求めるトレブルソリストのタイプって、こんな感じなのかなと思います。線が細くて高くて清んでいて希薄な声。肉感的な女声と対極にあるような。・・・神様の前では、朗々と歌ってはいけないのでしょう。 この2枚目のLPは、大人な仕上がりでした。トレブルたちのトーンが落ち着いていて全体の音質も落ち着いて聴こえるのかもしれません。Thomasくんは第2ソリストの位置づけのようで、Paulくんの前には出てきませんが、子ども子どもした声ではなさそうなので、1曲くらいソロでじっくりと聴きたかったです。Silent Night くらいは・・・。お父上が立場上遠慮されたのかもしれませんが、今となっては残念です。プライベートでソロ盤を残してくれても良かったのに。 (by Hetsuji) 2015/12/01 TUE UP
LP    "POPULAR CHRISTMAS CAROLS"(abbey/XMS 697)THE CHOIR OF LEEDS PARISH CHURCH, Directed by DONALD HUNT, Sub-Organist ANTHONY LANGFORD, Harpsichord FRANK MUMBY;'Cello DAVID GIBSON, Record first published 1970

SIDE 1
1.Once in Royal David's City(Gauntlett)(Soloist:Paul Dutton)              
2.O Little Town of Bethlehem(Davies)(Soloist:Paul Dutton)
3.Puer Nobis              
4.Lully, Lullay(Soloists:Michael Mace and John Wheeler)
5.As I Outrode this Endris Night             
6.Out of the Orient Crystal Skies(Byrd)(Soloists:Paul Dutton and Michael Sykes)               7.My Lyking(Terry)(Soloist:Michael Mace)        
8.Angels from the Realms of Glory

SIDE 2
1. Shepherd's Pipe Carol(Rutter)            
2.Hilariter               
3.The Little Road to Bethlehem(Head)(Soloist:Paul Dutton)
4.Away in a Manger              
5.The Sycamore Tree(Britten)              
6.O Little Town of Bethlehem(Traditional)        
7.I Saw Three Ships(Soloist:Richard Brown)      
8.Coventry Carol(McCabe) (Soloist:Paul Dutton)     
9.Hark! The Herald Angels Sing(Mendelssohn)

ジャケットではささやかなツリーがクリスマスを象徴している。初めて聞くアレンジのキャロルが多く、"O Little Town of Bethlehem" はお馴染みのメロディの前にソロのレチタティーボが付く。コーラスの妙味よりも、新鮮なアレンジやソロに耳を傾けた。硬質のポールのソロは数枚のレコードに収められているが、このクワイアの録音時期に在籍していたのは幸運だった。"Shepherd's Pipe Carol"は、オルガンと高音パートの勝ったコーラスに、ラッターの心躍るようなメロディがいかにもイギリスらしい。ラッターは「ケンブリッジの若いミュージシャン」と紹介されているが、当時は25歳なので確かに若手だったわけだ。何の気なしに聞いている昔の音だけど、時の経過はこういうところにも現れている。(by Nao) 2002/12/15 up 

イギリスには全世界的に格が違うキングスカレッジみたいなChoirがあり、キングスを聴けばすべてOKかもしれませんが、Paul君が所属していた LEEDS PARISH CHURCH CHOIR にも潜在的に熱心なファンがいると思われます。だいたいにして、私がサイトを始めるきっかけを作ったChoirがここなのです。演奏団体とタイトルだけでレコードやCDを購入していた頃、3度続けて、LEEDS PARISH CHURCH CHOIRの同じCDを購入したことがあり、コレクションの整理が必要に迫られてサイトを始めました。この聖歌隊の何がそんなにファンを引き付けるのか? まあ、聴いてみてくださいな。とってもとってもキュートなのです。Choirとソロとのバランスとか、起用するソリストが自然体なのも良いのかもしれません。ソロ盤も良いですが、Choirとの混合盤はより良さを感じさせてくれます。Choirが良いからソロが活きることを教えられます。そしてトレブルソリストくんが3人もいるこの盤は、それぞれのテイストが楽しめます。Michael Maceくんのソフトなソロにやさしく癒されたり。Paulくんがキラキラだったり。Richard BrownくんもPaulくんに匹敵する声でした。ポピュラーとタイトルされていますが、あくまでも本国ではポピュラー、ということで、なじみの薄い(ない?)曲もあり、耳を傾けて聴きました。商業的匂いのしないクリスマスキャロルでして、年に1回、聴くなら今でしょ、って感じです。(by Hetsuji) 2015/12/01 TUE UP

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(お返事は出来ないと思います)